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28章 事も無く
月と安息
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言ってしまえば、その名を冠する割にはと、常々オユキはそう考えていたのだ。悪戯気な神。それが当然とばかりに、確かにそれがその柱に与えられた役割なのだろうと理解したとして。言行不一致とでもいえばいいのだろうか。折に触れては、確かにオユキに対して声をかける。周囲に対して、心配りを求める事はする。だが、その柱そのものがオユキに対して何かあるのかと言われれば、やはり何もない。
確かに選んだと、その話は聞いた。その事実が、重要なのだとはわかる。だが、取り合いだと、そのような話も聞いている。であれば。高望みと、それは確かに理解しているのだが。
「言葉を変ると、その、言いにくい事ではあるのですが」
オユキとしても、はっきりと言葉にすることには抵抗を感じる。その程度には、こちらに来てからの生活で、この国で、この地で暮らす人々の価値観と言うのは理解した心算にはなっている。
「選んでいただけるのであれば、戦と武技や木々と狩猟の神が」
そう、オユキとしては。月と安息に選ばれたのだとその事実がやはり今も得心がいくことでは無い。己は、そんな人間ではないはずだと考えている。自覚と、他者からの評価が全く違うのだとそれを理解したうえでも。こちらに来てからの振る舞い、それが評価に上らないのだとしても。過去の己の行状を振り返ってみても、選ばれるのだとしたら、口に出した二柱が筆頭。ゲーム内での、ゲームとしてあったころのこの世界での行動を振り返ってみても、よくて風と旅の神。未だに、月と安息から選ばれたのだとその言葉に納得すらできていないのだ。
それを聞いた場面では、確かにかの柱が持つ権能に向き合う姿勢を持っていた。しかし、オユキの認識では、それはこちらに明確に理由をもって呼ばれた誰もが持っていることなのだ。何故、そこを。どうして。そうした疑問ばかりが、やはりオユキの中には積もっていく。一応、身内と言っても構わないだろう少女。アナに対して、巫女の何たるかを示すために選ばれたのだと、そのようにオユキは自身を納得させてはいる。だが、それならば、何故近くに、今もそれを真摯に伝えている年老いた巫女がいたのだろうかと、やはりそれにしても疑問しか感じない言い訳にはなるのだ。
「どうしても、考えてしまうのです」
そして、オユキの難しいところと言うのは、そこが起因しているわけではなく。万象に意味を見出す、世界と言うのは意味を持ち、基本となる法則が存在したうえで成り立っているのだと考える、そうした素性が。トモエは、ただあるがままを受け入れることが出来るのだが、オユキはやはりその背後にある理屈を、自然科学と言う学問の弊害と言ってもいい物が、ただ苛む。この世界では、確かに人間などではとても及ばない存在がいる。オユキにしてみれば、そちらにしても法則に組み込むべき何某か。たとえ、人の理解では、能力では到底及ばないのだとしても。観察と推測、それが間違いなく神秘を暴く手掛かりになるのだとそうした新興を持っているからこそ。
オユキとしては、巫女などと呼ばれているのは、そうなるに相応しい過去が、両親が使徒だという事実以外に存在しないとそう考えている。強いて言うのであれば、そうした考えを持つオユキを嘲笑うために、そうした存在ではないのだと思い知らせるためにわざと選んだのではないかと、そう考えるほどに。
「一体、何故と」
気に入られることなど、なかったはずだ。そんなことをした、覚えがない。
「ええと、話がそれていますか」
すっかりと、トモエが二人の時間と同じような空気を纏っているからだろう。オユキとしても、常のように話をしていると気がついて。トモエは、それをオユキにと考えているのは事実。だが、それにしても限度があると考えているのがオユキ。
「つまりは、その、話が回っているか少し自信がありませんが、こちらでの私の目的と言うのは、失われた神々の復権と言いますか」
思い返してみれば、それを話したことがあっただろうかと、オユキとしては考えて。以前に口に出したのは、確かに相応に人がいる場であったには違いない。だが、それが正しく伝わったのか、伝えてくれたのか。それすらも確かめていなかったのだと改めて思い出して。
「その、オユキさん」
だが、トモエからしてみれば、その考え自体がという物なのだ。
「そうした心持と言いますか、目的と言うのは間違いなく」
そう、オユキとしてはずれていると、選ばれるにしても他だろうというのだが。トモエからしてみれば、まさにそうした考えこそが月と安息の求める事なのだとそういうしかない。これまでは、これまでも。間違いなく、それをオユキに伝えたには違いない。しかし、それを今も記憶にとどめていない様子のオユキ、それを見てれば、トモエとしてもはっきりと口にした記憶が無い事を考えれば、そうした力の働きがあったのは理解ができる。
「そう、でしょうか」
「はい。少なくとも、私の考える月と安息、そちらが由来だというのならば」
「トモエさんが考える物は、根の国にまつわる物では」
「いえ、戦と武技でオユキさんも気が付いたとばかり考えていましたが、そうした特定の括りと言いますか、過去の逸話に由来するのは眷属とされる方々までです」
そう、何やら齟齬がある。それをトモエが感じていた部分。
「オユキさんは、単一とばかり考えすぎなのではないかと」
「ですが」
「過去であればそうでしょう、こちらであれば分ける事を前提としたのではないかと」
トモエとオユキの話し合い、それに他の者たちが入ってこない。それこそ、上位者として割り込んでも問題はないのだ。他の場面と地がって、それが許されないという状況でもないのだから。だが、それでもトモエがはっきりとオユキが感じる物を、トモエから見える物を伝えているからだろう。これまでであれば、一体何を考えているのかとばかりに、反応を少しはと考えるあまりに行われた事、それがない。トモエから見える姿、それがただ真実だとそれぞれに感じることがあったからだろう。オユキの理解者、その筆頭がトモエだという認識が正しくあるからだろう。確かに王太子妃が負担を得るには違いないのだが、それにしてもどうやらトモエの魔術らしきものの影響もあり普段より負担が軽い様子。数度目配せを行ってみたところで、構わないから続けろとばかりに返ってくる。要は、この機会に、なかなかトモエがいる場は難しいのだから、どういった事を考えているのか。その試行の根底にあるのは何か、そうした情報をよこせと言われているのだとトモエも理解したうえで。
「オユキさん、はっきりと言いましょう。オユキさんが、忘れているのか、見落としていたこととして」
オユキは過去、両親の事を調べるときにはっきりと考慮しなかったことがある。トモエが呼んでいた見ていて資料。それに対して、関係ないのだとばかりに、オユキは興味を示さなかったもの。あまりにも多くの情報が書き込まれていた、世界各地の神話に始まり、民話の類。
「私は、やはりどちらかはわかりません。ですが、オユキさんの両親、使徒としてこちらにとなった方の内一人。その人は、確かにこの世界の神々、その仕組みを考えた人です。仕組みとしてではなく、仕組みとして、納得がいく形にと」
そう、どちらが先にあったのか、トモエにとってはもはや定かではない事として。
かつてのオユキの両親、一人はこの世界そのもののシステム、仕組みを組み立てた人間であり。もう一人がそれを支えるための世界観を、納得ができる世界観を組み立てた人間なのだ。オユキが積極的に調べた資料は、やはり前者の物で。トモエが始まりの頃は折に触れて、少ししてからはいよいよ楽しんで読んでいたオユキの家に残されていた大量の世界各地の神話に民話。子供だけでなく、孫に対しても、繰り返して読み聞かせたのだからか、やはりオユキよりもはっきりと記憶に残っている。オユキにしても、随分と記憶ができる性質ではあるのだが、それでも興味によってはという物でもある。
「私が読んだ物には、オユキさんが思うよりもやはり多くの情報がありましたよ」
「トモエさんが、それをかつてにしても伝えてくれようとしていた、それは理解できているのですが」
「仕方ありません。気が付いたころにはオユキさんも忙しくしていましたから。」
それこそ、トモエにとっては。
オユキが遊んでいるゲームなど、正直興味など全くなかったのだから。恐らく、と言った範囲でしかない事実として。どうにも、オユキが殊更熱を上げている物、それについての話を聞いたとしてどうにも理解は遠かった。そうした流れがあったからこそ、トモエがこちらを愉しめているのは事実。だが、トモエにしても過去に対する後悔としてそれに思う所が、もしもと思う所が。
「私は、やはり物語の類を好んだのです」
オユキは、両親の内、一人が残した仕組みとしての、システムとしての構造の解読に躍起になった。それこそ、不思議な事にと言えばいいのだろうか。今にして思えば、向こうでもそうした力が働いたのかもしれないと、トモエとしてはそう考えるのだが、オユキはまた違うと応えるだろうこと。
「ですから、こちらに来て、改めて思い返してみて」
「はい、確かにカナリアさんの時に、ナザレア様の時にも」
「それ以上に、ですよ」
オユキは、はっきりとそうした知識を自分よりも持っているだろうトモエに対して。オユキは自分が、自分だけがかつての世界を遊んでいたのだという思考があるため見落としているのだが。トモエにしても、過去に見た、読んだ注釈や記載などを思い返せば気が付くものも多いという物だ。
「恐らく、ではなく。間違いなく」
「それは、どうでしょうか」
「いえ、間違いのない事実として。だって、オユキさんの両親は、間違いなくこちらに招かれているのでしょう」
そう。オユキが選んだ情報、それだけが正しいというのならば。こちらに使徒として招かれたのは、一人だけであったはずなのだ。だが、二人そろってとなれば、そこにはそれに足るだけの理由があるには違いない。そんな事、オユキは既に気が付いていたのだろうとトモエが話せば、オユキにしても、何故それを考えなかったのかと。
確かに選んだと、その話は聞いた。その事実が、重要なのだとはわかる。だが、取り合いだと、そのような話も聞いている。であれば。高望みと、それは確かに理解しているのだが。
「言葉を変ると、その、言いにくい事ではあるのですが」
オユキとしても、はっきりと言葉にすることには抵抗を感じる。その程度には、こちらに来てからの生活で、この国で、この地で暮らす人々の価値観と言うのは理解した心算にはなっている。
「選んでいただけるのであれば、戦と武技や木々と狩猟の神が」
そう、オユキとしては。月と安息に選ばれたのだとその事実がやはり今も得心がいくことでは無い。己は、そんな人間ではないはずだと考えている。自覚と、他者からの評価が全く違うのだとそれを理解したうえでも。こちらに来てからの振る舞い、それが評価に上らないのだとしても。過去の己の行状を振り返ってみても、選ばれるのだとしたら、口に出した二柱が筆頭。ゲーム内での、ゲームとしてあったころのこの世界での行動を振り返ってみても、よくて風と旅の神。未だに、月と安息から選ばれたのだとその言葉に納得すらできていないのだ。
それを聞いた場面では、確かにかの柱が持つ権能に向き合う姿勢を持っていた。しかし、オユキの認識では、それはこちらに明確に理由をもって呼ばれた誰もが持っていることなのだ。何故、そこを。どうして。そうした疑問ばかりが、やはりオユキの中には積もっていく。一応、身内と言っても構わないだろう少女。アナに対して、巫女の何たるかを示すために選ばれたのだと、そのようにオユキは自身を納得させてはいる。だが、それならば、何故近くに、今もそれを真摯に伝えている年老いた巫女がいたのだろうかと、やはりそれにしても疑問しか感じない言い訳にはなるのだ。
「どうしても、考えてしまうのです」
そして、オユキの難しいところと言うのは、そこが起因しているわけではなく。万象に意味を見出す、世界と言うのは意味を持ち、基本となる法則が存在したうえで成り立っているのだと考える、そうした素性が。トモエは、ただあるがままを受け入れることが出来るのだが、オユキはやはりその背後にある理屈を、自然科学と言う学問の弊害と言ってもいい物が、ただ苛む。この世界では、確かに人間などではとても及ばない存在がいる。オユキにしてみれば、そちらにしても法則に組み込むべき何某か。たとえ、人の理解では、能力では到底及ばないのだとしても。観察と推測、それが間違いなく神秘を暴く手掛かりになるのだとそうした新興を持っているからこそ。
オユキとしては、巫女などと呼ばれているのは、そうなるに相応しい過去が、両親が使徒だという事実以外に存在しないとそう考えている。強いて言うのであれば、そうした考えを持つオユキを嘲笑うために、そうした存在ではないのだと思い知らせるためにわざと選んだのではないかと、そう考えるほどに。
「一体、何故と」
気に入られることなど、なかったはずだ。そんなことをした、覚えがない。
「ええと、話がそれていますか」
すっかりと、トモエが二人の時間と同じような空気を纏っているからだろう。オユキとしても、常のように話をしていると気がついて。トモエは、それをオユキにと考えているのは事実。だが、それにしても限度があると考えているのがオユキ。
「つまりは、その、話が回っているか少し自信がありませんが、こちらでの私の目的と言うのは、失われた神々の復権と言いますか」
思い返してみれば、それを話したことがあっただろうかと、オユキとしては考えて。以前に口に出したのは、確かに相応に人がいる場であったには違いない。だが、それが正しく伝わったのか、伝えてくれたのか。それすらも確かめていなかったのだと改めて思い出して。
「その、オユキさん」
だが、トモエからしてみれば、その考え自体がという物なのだ。
「そうした心持と言いますか、目的と言うのは間違いなく」
そう、オユキとしてはずれていると、選ばれるにしても他だろうというのだが。トモエからしてみれば、まさにそうした考えこそが月と安息の求める事なのだとそういうしかない。これまでは、これまでも。間違いなく、それをオユキに伝えたには違いない。しかし、それを今も記憶にとどめていない様子のオユキ、それを見てれば、トモエとしてもはっきりと口にした記憶が無い事を考えれば、そうした力の働きがあったのは理解ができる。
「そう、でしょうか」
「はい。少なくとも、私の考える月と安息、そちらが由来だというのならば」
「トモエさんが考える物は、根の国にまつわる物では」
「いえ、戦と武技でオユキさんも気が付いたとばかり考えていましたが、そうした特定の括りと言いますか、過去の逸話に由来するのは眷属とされる方々までです」
そう、何やら齟齬がある。それをトモエが感じていた部分。
「オユキさんは、単一とばかり考えすぎなのではないかと」
「ですが」
「過去であればそうでしょう、こちらであれば分ける事を前提としたのではないかと」
トモエとオユキの話し合い、それに他の者たちが入ってこない。それこそ、上位者として割り込んでも問題はないのだ。他の場面と地がって、それが許されないという状況でもないのだから。だが、それでもトモエがはっきりとオユキが感じる物を、トモエから見える物を伝えているからだろう。これまでであれば、一体何を考えているのかとばかりに、反応を少しはと考えるあまりに行われた事、それがない。トモエから見える姿、それがただ真実だとそれぞれに感じることがあったからだろう。オユキの理解者、その筆頭がトモエだという認識が正しくあるからだろう。確かに王太子妃が負担を得るには違いないのだが、それにしてもどうやらトモエの魔術らしきものの影響もあり普段より負担が軽い様子。数度目配せを行ってみたところで、構わないから続けろとばかりに返ってくる。要は、この機会に、なかなかトモエがいる場は難しいのだから、どういった事を考えているのか。その試行の根底にあるのは何か、そうした情報をよこせと言われているのだとトモエも理解したうえで。
「オユキさん、はっきりと言いましょう。オユキさんが、忘れているのか、見落としていたこととして」
オユキは過去、両親の事を調べるときにはっきりと考慮しなかったことがある。トモエが呼んでいた見ていて資料。それに対して、関係ないのだとばかりに、オユキは興味を示さなかったもの。あまりにも多くの情報が書き込まれていた、世界各地の神話に始まり、民話の類。
「私は、やはりどちらかはわかりません。ですが、オユキさんの両親、使徒としてこちらにとなった方の内一人。その人は、確かにこの世界の神々、その仕組みを考えた人です。仕組みとしてではなく、仕組みとして、納得がいく形にと」
そう、どちらが先にあったのか、トモエにとってはもはや定かではない事として。
かつてのオユキの両親、一人はこの世界そのもののシステム、仕組みを組み立てた人間であり。もう一人がそれを支えるための世界観を、納得ができる世界観を組み立てた人間なのだ。オユキが積極的に調べた資料は、やはり前者の物で。トモエが始まりの頃は折に触れて、少ししてからはいよいよ楽しんで読んでいたオユキの家に残されていた大量の世界各地の神話に民話。子供だけでなく、孫に対しても、繰り返して読み聞かせたのだからか、やはりオユキよりもはっきりと記憶に残っている。オユキにしても、随分と記憶ができる性質ではあるのだが、それでも興味によってはという物でもある。
「私が読んだ物には、オユキさんが思うよりもやはり多くの情報がありましたよ」
「トモエさんが、それをかつてにしても伝えてくれようとしていた、それは理解できているのですが」
「仕方ありません。気が付いたころにはオユキさんも忙しくしていましたから。」
それこそ、トモエにとっては。
オユキが遊んでいるゲームなど、正直興味など全くなかったのだから。恐らく、と言った範囲でしかない事実として。どうにも、オユキが殊更熱を上げている物、それについての話を聞いたとしてどうにも理解は遠かった。そうした流れがあったからこそ、トモエがこちらを愉しめているのは事実。だが、トモエにしても過去に対する後悔としてそれに思う所が、もしもと思う所が。
「私は、やはり物語の類を好んだのです」
オユキは、両親の内、一人が残した仕組みとしての、システムとしての構造の解読に躍起になった。それこそ、不思議な事にと言えばいいのだろうか。今にして思えば、向こうでもそうした力が働いたのかもしれないと、トモエとしてはそう考えるのだが、オユキはまた違うと応えるだろうこと。
「ですから、こちらに来て、改めて思い返してみて」
「はい、確かにカナリアさんの時に、ナザレア様の時にも」
「それ以上に、ですよ」
オユキは、はっきりとそうした知識を自分よりも持っているだろうトモエに対して。オユキは自分が、自分だけがかつての世界を遊んでいたのだという思考があるため見落としているのだが。トモエにしても、過去に見た、読んだ注釈や記載などを思い返せば気が付くものも多いという物だ。
「恐らく、ではなく。間違いなく」
「それは、どうでしょうか」
「いえ、間違いのない事実として。だって、オユキさんの両親は、間違いなくこちらに招かれているのでしょう」
そう。オユキが選んだ情報、それだけが正しいというのならば。こちらに使徒として招かれたのは、一人だけであったはずなのだ。だが、二人そろってとなれば、そこにはそれに足るだけの理由があるには違いない。そんな事、オユキは既に気が付いていたのだろうとトモエが話せば、オユキにしても、何故それを考えなかったのかと。
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