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28章 事も無く
誓約
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ブルーノと言う人物がいる。今は始まりの町の狩猟者ギルド、そこで長として日々の生活を行っている者だ。木精には男性はいない。しかして、外見は男性そのもの。故に、花精、この世界で長い時を生きることが出来る種族には、それしか心当たりも無く。勿論、アイリスが随分と長い時を生きているというのは理解している。翼人種が不老だという話も聞いた。だが、それらの特徴が見えるわけでもないのだからと。
「木精の伴侶と、そう選ばれた人、いえそれ以外の種族もですが」
「私たちの頂いた功績と同じ、というのもまたおかしいのでしょうが」
成程、あのギルド長はミリアムに選ばれて、ミリアムが選んだ結果として随分と長くあることになった存在だと言う事らしい。
「それにしてもと言う事ですか」
「代々、マリーア公爵家の家督を持つ者と、その伴侶」
「一応は、王家の中でも上位の継承権を持つ者達だけに」
消した歴史、しかし歴史として存在していたものそれを歴史を伝える物として、当然無い物とできるわけもなく。
「前に、約束をしましたからね」
「マリーア公爵からでしたが」
「生憎と、歴史を語る役目が与えられるのは、神国では家を守る物の役目なのですよ」
成程。確かに、そうしたことを語るのは、子供の側に居る相手、長く家にいる相手こそが持つに相応しくはある。それこそ、役割分担でしかないため、トモエとオユキの間では、また違う形になるだろう。家を守るというのは、要は家督を持たぬ者の仕事であるには違いないのだから。家督を持つ者の伴侶となったものの仕事だと言う事なのだから。
「あの、だとすれば」
「流石に、王族教育には含まれていますが、王妃としての教育では含まれていません」
そして、消したはずの歴史まですべて覚えなければいけないというのであれば、それはあまりに途方もない教育機関だったのではないかとオユキが考えてみれば、それは違うのだとはっきりと返ってくる。
「どうにも、気がかりがあるのですが」
確かに、そうしたことを考えて、視線を動かしたのは事実。その際に、エステールに色々と聞かされた動き、言われていた動きが出たのだろうとは考えられない程に、今はオユキにしても自分の体を動かせない。だからこそ、そこまではっきりと思考が読まれたことに驚きを覚える。フスカについては、そうした能力を持っているのだと、そのように示していたものだが。
「戻ってからという物の、実に分かりやすいのですよね」
「あの、トモエさん」
「さて、これまでよりも多少は柔らかくなったように思いますが」
これまでのように、こうした空間までも気を張っていないのは理解が有るのではないかと。そうトモエに言われて、確かにとはオユキも思いはする。だが、それだけでここまで何を考えているのか読み取られる、そのような物ではないはずだと。そうして、改めて考えながらも、はっきりと意識を切り替えてはみる。要は、この場は気を抜くべき場所ではない。対応しなければならないことがある、そんな場なのだと。
「気を張ったのはわかるのですが」
「そう、ですね」
しかし、どうにもあまり効果がないらしい。これまでは、さて、どのようにして仮面をかぶっていたのだろうか。オユキがそんなことを考えてはみる物の、やはり回答と言うのを思いつくところがない。トモエのほうに心当たりを訪ねてみても、今もトモエとしてはもとよりわかっていたものだとばかりに。そして、オユキの疑問にしても、改めてこれまでの事を考えてみれば、確かに理解が及びすぎるとそう思い至ったのだろう。失われた歴史を、この機会に少しは話して聞かせようと、そうした目的も持って押し寄せてきた上位者たちも揃って首をかしげて。
「王妃様と王太子妃様が揃ってこうして、次代の王太子様は」
「ああ、そちらは問題ありません。信頼のできる近衛がいます。月と安息の女神様の像に司祭、こちらと乳母が今も間違いなく」
「それは、良い事ですねオユキさん」
トモエに言われて、王太子妃がそうして外出を選べるほどになったのであれば、確かに良い事であったのだと。どうにも、トモエのほうでははっきりとオユキにそうしたことを自覚させる機会を作りたいのだと言う事であるらしい。オユキが自分からねだったりはしないから、婉曲に伝える事を良しとするわけでもないから。そして、言われてみれば少しの気恥ずかしさはある物だが、良い事をしたのだと嬉しく思うという物だ。そして、きっちりと意識を切り替えているはずだというのに、やはりそれが表に出るのだろう。何やら伝わる物があるのだろう。そんなオユキを見て、トモエが喜んでいるのをこれまでは見た上でであったはずが、どうにもそうでは無い様子。
「ええと、はい。嬉しくは思いますが」
しかして、そうしたことまで伝わるのは、今後も問題になりそうだと。
要は、個人の感情などと言うのは交渉の場で知られて嬉しいことなど何一つないのだ。はっきりとデメリットでしかない。意図的にそれを示すことが出来るのならば良い。そうでは無いというのであれば、ただ情報を過剰に抜き取られているだけ。
「オユキさん、別に構わないのでは。いえ、問題があると、そう考えていることはわかるのですが」
「トモエさん、その言い方ですと」
「私が本当に気が疲れたくない事、それはオユキさんは気が付かないでいてくれるのでしょう」
トモエのその言い方では、まるで心当たりがあるようではないか。オユキがそのように尋ねてみれば、トモエのほうではっきりと何かを変えたのだろう。これまでは、確かに理解が及んでいた、オユキの様子を見るだけで、随分と理解が得られるとそうした様子を隠しもしなかった相手が、途端に様子が変わる。
「雨を降らせた、その一端でしょう」
「ええと、トモエさんにばかりとそう言ってみても」
「オユキさんが得られるものは、いよいよ神殿に納めてからなのでしょうね」
そう、トモエに何かを与えるきっかけと、オユキに何かを与える切欠。そればかりは今回同じではない。トモエは、いよいよもって刺繍には一切手を貸していないのだから。今回は、あまりに明確な役割分担がそこにはあった。オユキは、月と安息、水と癒しから言われたことに向き合って。その時間で、トモエは雨乞いのためと言うばかりではないが外で日々魔物を狩って。かつてとは逆の役割分担。それでも、この世界では徐々にそちらに移っていた形。
「トモエの仕業と言う事ですか」
「はい」
どうにも、オユキが言う様に理屈ばかりはわからない。だが、トモエがそれが必要だと強く感じていたからだろう。マナが確かにあまりがちなトモエにとっては実に都合のいい魔術の類にはなるのだ。恐らく、これを与えたのは知識と魔。教示の奇跡とはまた違う、非常に対照が限定されている魔術ではある。だが、常々トモエが望んでいたものでもある。
「あの、トモエさん」
「私は必要だと考えていますし、その考えに従います」
せめて、事前に話してはくれまいかと、オユキがそんなことを話しては見る物の、やはりトモエは取り付く島もない。オユキが魔国でそう示したように、トモエもやはり同じだけを示さなければならないとそう考えているからこそ。要は、二人で一つ、そう考えてもらうためには、オユキの側からだけでは難しいだろう。トモエはそう考えている。そして、そうした考えは、瞳に乗せた思いは正しく届いたのだろう。オユキのほうでも、トモエがここ暫くオユキに対してよくやっていたように。
「仕方のない事ですね」
「ええ」
そこは、やはりトモエも変わらないのだとオユキが言えば、トモエもそれがいいのだろうと。
「トモエさんが得た魔術でしょうか、奇跡でしょうか」
「一応、脳裏に浮かぶ文字はありますから魔術でしょうか」
雷に関するものは、脳裏に浮かぶようなものが何もない。しかし、こうしてトモエから見えるオユキ、その感情や思考、それらを伝えるための物ははっきりと脳裏に浮かぶ文字にマナらしきものを通して。
「知らぬ魔術ですね」
「創造神様から与えられた功績を揃いで身に着けて、それも関係しての物でしょうか」
そして、聞いたことが無い物だとばかりに、興味を示す者たちがいる。それにしても、単純な興味ではなく。要は、それだけの能力を、魔術としては随分と限定的ではあるのだが、明確に他人の心を、思考に触れるようなものは魔術と呼ぶ区分ではないはずだと。
「あまり広くは、難しそうですし、あくまでオユキさんの考えているだろうこと、それを私が考えている形として、なのだろうと」
「あの、それは凡そ正解と言いますか」
トモエとしては自分の理解を伝えているだけではないのかと言うのだが、オユキとしてはむしろトモエでわからぬことなどほとんどあるまいとそう応えるしかない。これまで、見事に周囲を欺いて見せた事、それがトモエに通じたことなど一度も無い。よくよくミズキリに、長くあったはずの相手にオユキは騙されることが頻繁にあるというのに、トモエにはそれがない。
「ですが、まぁ必要だとそう判断した時にだけでしょうね」
オユキが隠そうとしていること、それが必要だと判断しているのだとしたら、やはりトモエとしてもその邪魔まではしたくないのだから。どうにも、種明かしをしたせいか周囲から叶うのならば求めに応じてとしてはくれまいかと、そんな圧を今となっては隠しもしない相手をいなしながら。
「一先ずは、こうして自室でくつろいでいると、オユキさんが気を抜いても良いのだとそう考えた場でしょうか」
「それは」
そして、オユキがそう考えているのだと分かるからこそ、トモエはそうするのだと。
「だとすると、フスカ様はいよいよそれができると言う事ですか」
しかして、今回の事がトモエの手による物であるというのならば、フスカがやって見せたのはそれこそそうした存在の行えること。
「カナリアさんを後継に、そうした向きが出るのは、成程そうしたことですか」
「異空と流離と言う事は無いかと思いますよ、その眷属にとまずは」
「そう、ですね」
失われた柱ばかりが、この世界にあるはずもない。
「木精の伴侶と、そう選ばれた人、いえそれ以外の種族もですが」
「私たちの頂いた功績と同じ、というのもまたおかしいのでしょうが」
成程、あのギルド長はミリアムに選ばれて、ミリアムが選んだ結果として随分と長くあることになった存在だと言う事らしい。
「それにしてもと言う事ですか」
「代々、マリーア公爵家の家督を持つ者と、その伴侶」
「一応は、王家の中でも上位の継承権を持つ者達だけに」
消した歴史、しかし歴史として存在していたものそれを歴史を伝える物として、当然無い物とできるわけもなく。
「前に、約束をしましたからね」
「マリーア公爵からでしたが」
「生憎と、歴史を語る役目が与えられるのは、神国では家を守る物の役目なのですよ」
成程。確かに、そうしたことを語るのは、子供の側に居る相手、長く家にいる相手こそが持つに相応しくはある。それこそ、役割分担でしかないため、トモエとオユキの間では、また違う形になるだろう。家を守るというのは、要は家督を持たぬ者の仕事であるには違いないのだから。家督を持つ者の伴侶となったものの仕事だと言う事なのだから。
「あの、だとすれば」
「流石に、王族教育には含まれていますが、王妃としての教育では含まれていません」
そして、消したはずの歴史まですべて覚えなければいけないというのであれば、それはあまりに途方もない教育機関だったのではないかとオユキが考えてみれば、それは違うのだとはっきりと返ってくる。
「どうにも、気がかりがあるのですが」
確かに、そうしたことを考えて、視線を動かしたのは事実。その際に、エステールに色々と聞かされた動き、言われていた動きが出たのだろうとは考えられない程に、今はオユキにしても自分の体を動かせない。だからこそ、そこまではっきりと思考が読まれたことに驚きを覚える。フスカについては、そうした能力を持っているのだと、そのように示していたものだが。
「戻ってからという物の、実に分かりやすいのですよね」
「あの、トモエさん」
「さて、これまでよりも多少は柔らかくなったように思いますが」
これまでのように、こうした空間までも気を張っていないのは理解が有るのではないかと。そうトモエに言われて、確かにとはオユキも思いはする。だが、それだけでここまで何を考えているのか読み取られる、そのような物ではないはずだと。そうして、改めて考えながらも、はっきりと意識を切り替えてはみる。要は、この場は気を抜くべき場所ではない。対応しなければならないことがある、そんな場なのだと。
「気を張ったのはわかるのですが」
「そう、ですね」
しかし、どうにもあまり効果がないらしい。これまでは、さて、どのようにして仮面をかぶっていたのだろうか。オユキがそんなことを考えてはみる物の、やはり回答と言うのを思いつくところがない。トモエのほうに心当たりを訪ねてみても、今もトモエとしてはもとよりわかっていたものだとばかりに。そして、オユキの疑問にしても、改めてこれまでの事を考えてみれば、確かに理解が及びすぎるとそう思い至ったのだろう。失われた歴史を、この機会に少しは話して聞かせようと、そうした目的も持って押し寄せてきた上位者たちも揃って首をかしげて。
「王妃様と王太子妃様が揃ってこうして、次代の王太子様は」
「ああ、そちらは問題ありません。信頼のできる近衛がいます。月と安息の女神様の像に司祭、こちらと乳母が今も間違いなく」
「それは、良い事ですねオユキさん」
トモエに言われて、王太子妃がそうして外出を選べるほどになったのであれば、確かに良い事であったのだと。どうにも、トモエのほうでははっきりとオユキにそうしたことを自覚させる機会を作りたいのだと言う事であるらしい。オユキが自分からねだったりはしないから、婉曲に伝える事を良しとするわけでもないから。そして、言われてみれば少しの気恥ずかしさはある物だが、良い事をしたのだと嬉しく思うという物だ。そして、きっちりと意識を切り替えているはずだというのに、やはりそれが表に出るのだろう。何やら伝わる物があるのだろう。そんなオユキを見て、トモエが喜んでいるのをこれまでは見た上でであったはずが、どうにもそうでは無い様子。
「ええと、はい。嬉しくは思いますが」
しかして、そうしたことまで伝わるのは、今後も問題になりそうだと。
要は、個人の感情などと言うのは交渉の場で知られて嬉しいことなど何一つないのだ。はっきりとデメリットでしかない。意図的にそれを示すことが出来るのならば良い。そうでは無いというのであれば、ただ情報を過剰に抜き取られているだけ。
「オユキさん、別に構わないのでは。いえ、問題があると、そう考えていることはわかるのですが」
「トモエさん、その言い方ですと」
「私が本当に気が疲れたくない事、それはオユキさんは気が付かないでいてくれるのでしょう」
トモエのその言い方では、まるで心当たりがあるようではないか。オユキがそのように尋ねてみれば、トモエのほうではっきりと何かを変えたのだろう。これまでは、確かに理解が及んでいた、オユキの様子を見るだけで、随分と理解が得られるとそうした様子を隠しもしなかった相手が、途端に様子が変わる。
「雨を降らせた、その一端でしょう」
「ええと、トモエさんにばかりとそう言ってみても」
「オユキさんが得られるものは、いよいよ神殿に納めてからなのでしょうね」
そう、トモエに何かを与えるきっかけと、オユキに何かを与える切欠。そればかりは今回同じではない。トモエは、いよいよもって刺繍には一切手を貸していないのだから。今回は、あまりに明確な役割分担がそこにはあった。オユキは、月と安息、水と癒しから言われたことに向き合って。その時間で、トモエは雨乞いのためと言うばかりではないが外で日々魔物を狩って。かつてとは逆の役割分担。それでも、この世界では徐々にそちらに移っていた形。
「トモエの仕業と言う事ですか」
「はい」
どうにも、オユキが言う様に理屈ばかりはわからない。だが、トモエがそれが必要だと強く感じていたからだろう。マナが確かにあまりがちなトモエにとっては実に都合のいい魔術の類にはなるのだ。恐らく、これを与えたのは知識と魔。教示の奇跡とはまた違う、非常に対照が限定されている魔術ではある。だが、常々トモエが望んでいたものでもある。
「あの、トモエさん」
「私は必要だと考えていますし、その考えに従います」
せめて、事前に話してはくれまいかと、オユキがそんなことを話しては見る物の、やはりトモエは取り付く島もない。オユキが魔国でそう示したように、トモエもやはり同じだけを示さなければならないとそう考えているからこそ。要は、二人で一つ、そう考えてもらうためには、オユキの側からだけでは難しいだろう。トモエはそう考えている。そして、そうした考えは、瞳に乗せた思いは正しく届いたのだろう。オユキのほうでも、トモエがここ暫くオユキに対してよくやっていたように。
「仕方のない事ですね」
「ええ」
そこは、やはりトモエも変わらないのだとオユキが言えば、トモエもそれがいいのだろうと。
「トモエさんが得た魔術でしょうか、奇跡でしょうか」
「一応、脳裏に浮かぶ文字はありますから魔術でしょうか」
雷に関するものは、脳裏に浮かぶようなものが何もない。しかし、こうしてトモエから見えるオユキ、その感情や思考、それらを伝えるための物ははっきりと脳裏に浮かぶ文字にマナらしきものを通して。
「知らぬ魔術ですね」
「創造神様から与えられた功績を揃いで身に着けて、それも関係しての物でしょうか」
そして、聞いたことが無い物だとばかりに、興味を示す者たちがいる。それにしても、単純な興味ではなく。要は、それだけの能力を、魔術としては随分と限定的ではあるのだが、明確に他人の心を、思考に触れるようなものは魔術と呼ぶ区分ではないはずだと。
「あまり広くは、難しそうですし、あくまでオユキさんの考えているだろうこと、それを私が考えている形として、なのだろうと」
「あの、それは凡そ正解と言いますか」
トモエとしては自分の理解を伝えているだけではないのかと言うのだが、オユキとしてはむしろトモエでわからぬことなどほとんどあるまいとそう応えるしかない。これまで、見事に周囲を欺いて見せた事、それがトモエに通じたことなど一度も無い。よくよくミズキリに、長くあったはずの相手にオユキは騙されることが頻繁にあるというのに、トモエにはそれがない。
「ですが、まぁ必要だとそう判断した時にだけでしょうね」
オユキが隠そうとしていること、それが必要だと判断しているのだとしたら、やはりトモエとしてもその邪魔まではしたくないのだから。どうにも、種明かしをしたせいか周囲から叶うのならば求めに応じてとしてはくれまいかと、そんな圧を今となっては隠しもしない相手をいなしながら。
「一先ずは、こうして自室でくつろいでいると、オユキさんが気を抜いても良いのだとそう考えた場でしょうか」
「それは」
そして、オユキがそう考えているのだと分かるからこそ、トモエはそうするのだと。
「だとすると、フスカ様はいよいよそれができると言う事ですか」
しかして、今回の事がトモエの手による物であるというのならば、フスカがやって見せたのはそれこそそうした存在の行えること。
「カナリアさんを後継に、そうした向きが出るのは、成程そうしたことですか」
「異空と流離と言う事は無いかと思いますよ、その眷属にとまずは」
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