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27章 雨乞いを
決定した話として
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「オユキさん」
「その、相談もせずに、その自覚は確かにありますが」
どうやら、オユキの独断専行は、これまでになかったことそれは流石に難しいのではと考えていた方法で、トモエに伝わったらしい。魔国の王妃から与えられた護符、日々カナリアの手によって手入れのされているそれをしっかりとぶら下げて、今は例によって例の如く寝台に。そして、傍らに座るトモエに頬を軽く押されながら。どうにも、口答えにしても抑える指の力に負けて、少々可笑しな音になっているとはオユキ自身も思うのだが。
「結果としては、確かに良い事ではあったのでしょう」
「トモエさん」
「ですが、オユキさん」
トモエにしても、こうした流れを望んでいたのは事実。だが、聞かされた話によれば、そこではやはりオユキが激発してと言った物。何も、そうして欲しくて送り出したわけではなかったというのに。
「やはり、その場に私もいればよかったのでしょう」
だからこそ、トモエとしては後悔が募る。オユキが望んでいない、それをトモエに与えぬ様にと考えて動いているのはわかる。勿論、互いに互いの全てを理解している、その様な事があるはずも無いとそんなことはトモエも理解している。だからこそ、今回オユキと話す時間を、この件の解決としてトモエが求める事それを話す時間が奪われていたこと、それについて戦と武技も、トモエも怒りを覚えている。
「時間が奪われた、それはオユキさんも」
「はい」
そう、間違いなく話したはずなのだ。そのために時間をとったはずなのだ。だと言うのに、その記憶はやはり残されていない。オユキの思う結末、トモエの望む結末。それを互いに確かめようと、そうした流れが日々の事、夜の一幕には間違いなくあったはずなのだ。だと言うのに、その記憶が残っていない。確かめたはずの事、それが記憶から抜けている。オユキには、明確過ぎる視座があった。カルラを、クレリー公爵家を助けるための手立て、その計画が。では、それをどこで考えたのか、いつトモエと相談するような形でそのような手順を思いついたと言うのか。決まっている、トモエからカルラに対して何かをと言われなければ考えるはずもない。
「さて、いよいよ」
「いえ、その、色々と」
トモエから明らかに剣呑な気配が出てくる。だが、オユキとしてもそうした選択をさせた理由は理解が及んでいる。
「ミズキリの予定が、随分と急いだものになってしまいましたから」
「その結果生まれた皺寄せがと言う事ですか」
「悪因には悪果有り、因果がと言われればそこまでではありますが」
では、何故ミズキリが予定の変更を試みたのかと言えば、その原因は間違いなくトモエとオユキにある。何故、と言われてもまた返答には難しいのだが、元の予定を考えてそこで置けたであろう布石、カルラの言葉、そのあたりを考えればと言う話にもなってくるのだ。
「今回の事が最善と、オユキさんはそうするのでしょうね」
そして、これまでと同じように。今回の事が選択できる範囲ではもっともよい結果であったのだと、ただそう示す。実際に選ぶべき手段、それはわからない。だが、オユキよりも、トモエよりもはるかによく見える存在が消さなかった解決策。それを記憶に残したからこそ、それこそが計画の修正に必要な言ってだと言うことくらいはわかる。
「戦と武技が、私に告げました」
「聞きましたとも。救わねばならぬのだと、そう考える神々がいるのだと」
はっきりと、トモエはその理屈に納得していない。
真実そうであるならば、もっと早くに手を打てたはずだ。月と安息、戦と武技よりも遥かに力を持っているはずの柱。それが何故できぬのかと、はっきり言ってしまえばトモエは実に単純に不信感を抱いている。どうにも、これまでの時間すらも、その柱が散々に邪魔をしてくれている。以前に見た姿、悪戯を企むことを隠しもしない、あの妖しい柱。
「トモエさん、戦と武技からは私たちの予想が正しいのだと」
「ですが、それを個人に対して、オユキさんに対して押し付けるのは」
「それができるだけの理由がありますから」
だからこそ、都合のいい存在と言うのが求められた。そして、この時にとばかりにこの世界に送り出された。かつての世界の時間軸、こちらの世界の時間軸。そもそも、人が認識できるそれらが、果たして神々に通用するのかすらもわからない。だが、それでも明確に予定があり、そのために積み上げなければならないものがあった。人の世で、必要な時間も流れた。それらを考えれば尺度はわからない。関係性も数式として出せるかもわからない。それこそ、写像のように影だけを落としてと言う事も十分にあり得る。だが、流れが向かう方向は、最終的なベクトルだけは同じ方向を向いているには違いない。
「オユキさんは、本当にそれを良しとするのですね」
「はい」
トモエが、今も吊るしている腰の太刀に手を当てて。そのうえで、オユキに尋ねる。
「私は、やはり止まれません、その時までは」
そして、それができるのは、同じく戦と武技から与えられたものを持つトモエだけ。手段は、わかりやすすぎる物が、ある。オユキも当然理解している。ただ、今この時には、トモエがそれを脅しとしているに過ぎないと、そのことも同時に。
「本当に、トモエさんが必要だと思うまでは」
「それは、以前の始まりの町での事、それを指していっていますね」
「かつての世界、そこであまりに入れ込みすぎた私の腕を折ったとき」
「その様な事も、確かに二度ほどありましたね」
そうして、やはり覚えていたのではないかと、そう言わんばかりにさらに頬を押す指に力をトモエが込めて。
「変わらないものは、やはりあっても良いかと」
「それを悪癖と呼ぶのでなければ」
「それは、そうなのでしょうが」
トモエの言葉に、やはりオユキから返せるものなど何もない。
「もう、決めてしまったのでしょう、今回は」
「はい。オユキ様は、それはもう果断な事でした」
「シェリア様も、止めてくれればとは思いますが、話を聞くにそれも難しかったのでしょう」
そう、事今回のと言うほどでもないのだが、魔国に来てからのオユキと言うのは確かに神国にいた頃に比べて随分と難物だと感じる事だろう。神国はあった余裕、それがこちらでは存在していない。ただただ、それが今となっては大きい。
「と言いますかオユキさん」
これまでを思い返して、改めて思う所をトモエとしては確かめたいのだ。
「苦手な事ではあるのでしょう、はっきりと好まぬと言うのもわかっています」
「その」
「負担を感じるなら、やはり断ってもとそうは思うのです」
今のオユキにとって、刺繍と言うのが非常に大きな苦行になっているのははたから見ていればよく分かるのだ。これを行う事で、神々から求められたから以上に、オユキのほうでトモエの隣に立つのだとそれを示そうと考えての事なのだろう。要はこちらの子女の嗜みとされている物、それを散々に周囲から言われているからこそ身に着けようと努力をしているのはわかる。それを、他の者たちが随分と喜んでいるのもわかる。だが、オユキはもはやこちらに残る気が無いのだと、そういった理解は間違いのない認識として、周囲に広がっている。
「意味のない期待、過剰な事」
「ですが、トモエさん」
しかし、それに対してはオユキから言い返そうと考えている物がある。
「私が今のままであれば、トモエさんは」
「それは、確かにそうです」
要は、トモエの考えと言うのもオユキには伝わっているのだ。
「ただ、その時には確かに私はそう振る舞うでしょう」
それを、互いに望んでいると言うのは共通認識。だが、だからこそ、トモエとしても伝えていなかったことがある。伝えたはずだと、勝手にそう考えていたことがある。
「結局のところ、この世界がオユキさんに過剰であるのならば、それらの結果をすべて無視したうえで、私は選択を行います」
「それは」
「現状であれば、その時には私は残りましょうと、そういうでしょう。ですが、結果を得たときには改めて言うでしょう」
この世界は、オユキにとってもはや楽しめる物ではない。
「私は、オユキさんのそのような姿を見るために、こちらに来たわけではありませんから」
「トモエさんは、この世界が」
「好ましいとは考えています。かつては、オユキさんから話を聞き、残された多くの書籍を読んで、子供たちに読み聞かせて」
そして、何よりかつての世界ではほとんど価値が無いとされていた、己の得意。それが存分に生きる世界であるには違いない。だからこそ、オユキが心からそう望むのであれば、この世界はやはりトモエにとっても好ましい世界だ。
「逆もまたしかり、です。最初は、そうですね、初めの考えとしては」
そう、初めの考えは互いに前提が違った。
オユキとトモエがこちらで本気で死合うのだとして、その機会はいよいよ選択の時、それくらいの物だと考えていたのだ、お互いに。だが、今となっては、先の闘技大会の件もあって、トモエとしては既に考えも変わっている。要は、そうした場所と言うのはいくらでも用意ができるのだ。過去であれば、致命傷を負わせるようなことは、当然のことながらできるはずもない。こちらで許されるのかと言えば、前回の事もあり難しいことくらいは流石にトモエもきちんと認識している。
「ですが、既に手間はかかりますが、舞台を整える方法はある、そうでしょう」
勿論、先々の目標として、そこを目的に定めるのは構いはしない。実際に、トモエとしても暫くは楽しみにしていたのだ。だが、その時を目指すと言うのに、そこでの決着を楽しみにすると言うのに。
「繰り返しますが、オユキさん。大事な事は。考えるべきことは何でしょうか」
トモエの大事を大事にする。それをオユキが本当に考えているのならば、求められるものは、今もこうして不本意な事にかかずらわっているのではなく。こちらで、先があるのだと考えて振る舞う事ではない。決断の時が、より有意義なものであるように。その時に、互いに後悔が無いように。そうであってほしいと、トモエはただそれだけを願っていると言うのに。
「その、相談もせずに、その自覚は確かにありますが」
どうやら、オユキの独断専行は、これまでになかったことそれは流石に難しいのではと考えていた方法で、トモエに伝わったらしい。魔国の王妃から与えられた護符、日々カナリアの手によって手入れのされているそれをしっかりとぶら下げて、今は例によって例の如く寝台に。そして、傍らに座るトモエに頬を軽く押されながら。どうにも、口答えにしても抑える指の力に負けて、少々可笑しな音になっているとはオユキ自身も思うのだが。
「結果としては、確かに良い事ではあったのでしょう」
「トモエさん」
「ですが、オユキさん」
トモエにしても、こうした流れを望んでいたのは事実。だが、聞かされた話によれば、そこではやはりオユキが激発してと言った物。何も、そうして欲しくて送り出したわけではなかったというのに。
「やはり、その場に私もいればよかったのでしょう」
だからこそ、トモエとしては後悔が募る。オユキが望んでいない、それをトモエに与えぬ様にと考えて動いているのはわかる。勿論、互いに互いの全てを理解している、その様な事があるはずも無いとそんなことはトモエも理解している。だからこそ、今回オユキと話す時間を、この件の解決としてトモエが求める事それを話す時間が奪われていたこと、それについて戦と武技も、トモエも怒りを覚えている。
「時間が奪われた、それはオユキさんも」
「はい」
そう、間違いなく話したはずなのだ。そのために時間をとったはずなのだ。だと言うのに、その記憶はやはり残されていない。オユキの思う結末、トモエの望む結末。それを互いに確かめようと、そうした流れが日々の事、夜の一幕には間違いなくあったはずなのだ。だと言うのに、その記憶が残っていない。確かめたはずの事、それが記憶から抜けている。オユキには、明確過ぎる視座があった。カルラを、クレリー公爵家を助けるための手立て、その計画が。では、それをどこで考えたのか、いつトモエと相談するような形でそのような手順を思いついたと言うのか。決まっている、トモエからカルラに対して何かをと言われなければ考えるはずもない。
「さて、いよいよ」
「いえ、その、色々と」
トモエから明らかに剣呑な気配が出てくる。だが、オユキとしてもそうした選択をさせた理由は理解が及んでいる。
「ミズキリの予定が、随分と急いだものになってしまいましたから」
「その結果生まれた皺寄せがと言う事ですか」
「悪因には悪果有り、因果がと言われればそこまでではありますが」
では、何故ミズキリが予定の変更を試みたのかと言えば、その原因は間違いなくトモエとオユキにある。何故、と言われてもまた返答には難しいのだが、元の予定を考えてそこで置けたであろう布石、カルラの言葉、そのあたりを考えればと言う話にもなってくるのだ。
「今回の事が最善と、オユキさんはそうするのでしょうね」
そして、これまでと同じように。今回の事が選択できる範囲ではもっともよい結果であったのだと、ただそう示す。実際に選ぶべき手段、それはわからない。だが、オユキよりも、トモエよりもはるかによく見える存在が消さなかった解決策。それを記憶に残したからこそ、それこそが計画の修正に必要な言ってだと言うことくらいはわかる。
「戦と武技が、私に告げました」
「聞きましたとも。救わねばならぬのだと、そう考える神々がいるのだと」
はっきりと、トモエはその理屈に納得していない。
真実そうであるならば、もっと早くに手を打てたはずだ。月と安息、戦と武技よりも遥かに力を持っているはずの柱。それが何故できぬのかと、はっきり言ってしまえばトモエは実に単純に不信感を抱いている。どうにも、これまでの時間すらも、その柱が散々に邪魔をしてくれている。以前に見た姿、悪戯を企むことを隠しもしない、あの妖しい柱。
「トモエさん、戦と武技からは私たちの予想が正しいのだと」
「ですが、それを個人に対して、オユキさんに対して押し付けるのは」
「それができるだけの理由がありますから」
だからこそ、都合のいい存在と言うのが求められた。そして、この時にとばかりにこの世界に送り出された。かつての世界の時間軸、こちらの世界の時間軸。そもそも、人が認識できるそれらが、果たして神々に通用するのかすらもわからない。だが、それでも明確に予定があり、そのために積み上げなければならないものがあった。人の世で、必要な時間も流れた。それらを考えれば尺度はわからない。関係性も数式として出せるかもわからない。それこそ、写像のように影だけを落としてと言う事も十分にあり得る。だが、流れが向かう方向は、最終的なベクトルだけは同じ方向を向いているには違いない。
「オユキさんは、本当にそれを良しとするのですね」
「はい」
トモエが、今も吊るしている腰の太刀に手を当てて。そのうえで、オユキに尋ねる。
「私は、やはり止まれません、その時までは」
そして、それができるのは、同じく戦と武技から与えられたものを持つトモエだけ。手段は、わかりやすすぎる物が、ある。オユキも当然理解している。ただ、今この時には、トモエがそれを脅しとしているに過ぎないと、そのことも同時に。
「本当に、トモエさんが必要だと思うまでは」
「それは、以前の始まりの町での事、それを指していっていますね」
「かつての世界、そこであまりに入れ込みすぎた私の腕を折ったとき」
「その様な事も、確かに二度ほどありましたね」
そうして、やはり覚えていたのではないかと、そう言わんばかりにさらに頬を押す指に力をトモエが込めて。
「変わらないものは、やはりあっても良いかと」
「それを悪癖と呼ぶのでなければ」
「それは、そうなのでしょうが」
トモエの言葉に、やはりオユキから返せるものなど何もない。
「もう、決めてしまったのでしょう、今回は」
「はい。オユキ様は、それはもう果断な事でした」
「シェリア様も、止めてくれればとは思いますが、話を聞くにそれも難しかったのでしょう」
そう、事今回のと言うほどでもないのだが、魔国に来てからのオユキと言うのは確かに神国にいた頃に比べて随分と難物だと感じる事だろう。神国はあった余裕、それがこちらでは存在していない。ただただ、それが今となっては大きい。
「と言いますかオユキさん」
これまでを思い返して、改めて思う所をトモエとしては確かめたいのだ。
「苦手な事ではあるのでしょう、はっきりと好まぬと言うのもわかっています」
「その」
「負担を感じるなら、やはり断ってもとそうは思うのです」
今のオユキにとって、刺繍と言うのが非常に大きな苦行になっているのははたから見ていればよく分かるのだ。これを行う事で、神々から求められたから以上に、オユキのほうでトモエの隣に立つのだとそれを示そうと考えての事なのだろう。要はこちらの子女の嗜みとされている物、それを散々に周囲から言われているからこそ身に着けようと努力をしているのはわかる。それを、他の者たちが随分と喜んでいるのもわかる。だが、オユキはもはやこちらに残る気が無いのだと、そういった理解は間違いのない認識として、周囲に広がっている。
「意味のない期待、過剰な事」
「ですが、トモエさん」
しかし、それに対してはオユキから言い返そうと考えている物がある。
「私が今のままであれば、トモエさんは」
「それは、確かにそうです」
要は、トモエの考えと言うのもオユキには伝わっているのだ。
「ただ、その時には確かに私はそう振る舞うでしょう」
それを、互いに望んでいると言うのは共通認識。だが、だからこそ、トモエとしても伝えていなかったことがある。伝えたはずだと、勝手にそう考えていたことがある。
「結局のところ、この世界がオユキさんに過剰であるのならば、それらの結果をすべて無視したうえで、私は選択を行います」
「それは」
「現状であれば、その時には私は残りましょうと、そういうでしょう。ですが、結果を得たときには改めて言うでしょう」
この世界は、オユキにとってもはや楽しめる物ではない。
「私は、オユキさんのそのような姿を見るために、こちらに来たわけではありませんから」
「トモエさんは、この世界が」
「好ましいとは考えています。かつては、オユキさんから話を聞き、残された多くの書籍を読んで、子供たちに読み聞かせて」
そして、何よりかつての世界ではほとんど価値が無いとされていた、己の得意。それが存分に生きる世界であるには違いない。だからこそ、オユキが心からそう望むのであれば、この世界はやはりトモエにとっても好ましい世界だ。
「逆もまたしかり、です。最初は、そうですね、初めの考えとしては」
そう、初めの考えは互いに前提が違った。
オユキとトモエがこちらで本気で死合うのだとして、その機会はいよいよ選択の時、それくらいの物だと考えていたのだ、お互いに。だが、今となっては、先の闘技大会の件もあって、トモエとしては既に考えも変わっている。要は、そうした場所と言うのはいくらでも用意ができるのだ。過去であれば、致命傷を負わせるようなことは、当然のことながらできるはずもない。こちらで許されるのかと言えば、前回の事もあり難しいことくらいは流石にトモエもきちんと認識している。
「ですが、既に手間はかかりますが、舞台を整える方法はある、そうでしょう」
勿論、先々の目標として、そこを目的に定めるのは構いはしない。実際に、トモエとしても暫くは楽しみにしていたのだ。だが、その時を目指すと言うのに、そこでの決着を楽しみにすると言うのに。
「繰り返しますが、オユキさん。大事な事は。考えるべきことは何でしょうか」
トモエの大事を大事にする。それをオユキが本当に考えているのならば、求められるものは、今もこうして不本意な事にかかずらわっているのではなく。こちらで、先があるのだと考えて振る舞う事ではない。決断の時が、より有意義なものであるように。その時に、互いに後悔が無いように。そうであってほしいと、トモエはただそれだけを願っていると言うのに。
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