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24章 王都はいつも
予想を
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オユキの立てる予測、相手の思惑だろうと思う事、それは確かに既にある。そこがこの国の行政を担う者達と、それこそミズキリと一致しているのかと言われれば、今となっては疑わしい。ミズキリの手が何処まで伸びているのか、それも既にあやふやなのだ。
問い詰めたところで、あの男は話しはしないだろう。
何処か、オユキの中にある冷静な部分がそう判断してしまっている。力量差がそこには歴然として存在しており、はぐらかされればたどり着けない。下手をうてば、また強制的な介入が行われる。そうなってしまっては元も子もない。相手は使徒として、神々の計画を進めるための人員としてその身を盤石なものとしているのだから。
「ミズキリが考えていそうなことは、想像がついていたのですが。」
「その口ぶりでは。」
「ええ、今となっては正直。」
ミズキリという人間が考える結末、それが変わる事は無いと考えている。だが、それだけだ。そこに至る道筋をどう組み立てているのか、それが今となっては分からない。そもそも、最終的な目標とオユキが考えているものにしても、それはオユキとトモエの決断が訪れる時、その少し後の物でしかない。ミズキリという人間を考えた時に、間違いなくその後の事も考えている。では、そこまでを含めた予測をオユキが出来るのかと言われれば、やはりミズキリに及ばない部分が出て来る。オユキにこうした思考を、如何にして人の思考を読み相手に利が有ると考えさせて誘導するのか、そうした術理を教えたのがミズキリだ。それこそオユキ天性のものとして叶えられる事もあり、そうした部分をしてミズキリに評されることはままあったものだが、やはりオユキとしては納得のいかぬ事ばかり。
「最終的な目標と考えていた物、恐らくそれが通過点なのだとトモエさんと話して気が付いたのですが。」
「オユキさんは、ミズキリさんがそれだけで終わらせると考えていたのでしょうか。」
「ええと、正直な所は。」
「あの人も随分と夢想家ですから、それは当然先も考えての事ですよ。」
この場で話してもいいのか、今一つ判別がつかぬためオユキとしても言葉を多少伏せるしかない。トモエもそれに付き合って。
「さて、何の話かと聞いても良いものでしょうか。」
当然、何とわからぬ者達からそう聞かれる。
「オユキさん。」
「そうですね。」
ここらで一つ、また試すのも良いだろうと。
「ミズキリの目的は、直近の目的ですね、それは私たちのいた世界と、こちらの世界。そこに門を用意することにあります。」
彼方と此方を繋ぐ門を、今ミズキリが用意されたであろう拠点、二国を隔てる大河の中央に用意されているはずの場、そこに門を。
「あの者の目的というのは、こちらの世界を盤石にすることではありません。」
そう、あくまでそれは大前提でしかない。
「あくまでも、かつての世界そこにここで得られる物、あちらで不足しているものを持ち込もうとそう考えているのです。」
その結果何が起きるのか、何を起こしたいと考えているのか、それはオユキの理解が及ぶ範囲ではない。ただ、ミズキリが考えているであろうこと、目的としているだろうこと、そんな大それたことを考えているからこそミズキリという人間に対して与えられた使命というのがどれだけ苛酷な物か理解が出来るというものだ。
「ほう。また、何とも。しかし、其の方らは。」
こうして話してしまえば、少々不都合も起きるとオユキは理解しての事なのだが。
「正直、どの時点の向こうと、それこそどこと繋ぐことが許されているのかもわかりません。」
「どの時点というのは。」
「少なくとも私の知る神という存在は、時間など私たちの枠組みで図ることも出来ぬ方々です。」
繋いだ先が、万が一あちらも数百年もたっていたのだとしたら。若しくは、此処に来る者達の中で、ゲームで遊んだことのある者達の中で、最後の物が命を落とす次点と考えても、それは随分と時間が経っての事になるだろう。そうでないのだとしたら、いよいよ平行世界と呼ぶしか無い物になる。オユキの、トモエの認識できている世界にはそんな事件は存在していない。ただ、その事実を取っても十分にかつての世界に対し、オユキとトモエが存在している所に繋がるという事がありえない。
「どうやら、この程度は話せるようですね。」
しかし、これまでであれば間違いなく話せなかった事なのだ。それが、今はこうして。
「随分と制限が緩んでいるのでしょうか、それとも他に要因があるのか。」
「成程、このあたりがその方が警戒している事か。確かに、こうした話であれば、既にあった機会、そこでその方から言われていそうなものではあるな。」
「ええ。私としても、ある程度の考えを纏める度に間違いなく前提として伝えたでしょう。」
オユキの思考の大前提。そこにある物は、間違いなく。
そもそも、トモエにしてもオユキにしても、己の知る流れの中にまた身を戻そうと考えるのは、ミズキリのそうした目論見を警戒しての事。どこか知らぬ世界に、恐らくは同じ世界だとしても異なる時の流れの中に改めて放り込まれるのは、やはり好まない。というよりもそれを警戒するからこそという部分がある。
「まぁ、その辺りはまさに神の御心のままにというしかあるまい。」
「そうですね。トモエも、オユキもこれまでに何度となく伝えようとしていたのでしょう。私たちにしても、時間が失われた事は理解していますし、貴女の書簡にしても、やはり理解が全くできない部分が多くあります。」
「それは、以前私が渡した。」
「うむ。その方から渡されたはずの、異邦人の国、そこで教えられるという学問についてもだ。陛下や王太子の抱えている異邦人に見せてという事も行われたのだが、確かにその物たちは理解しておった。しかし、その説明を求めてもやはり我らには伝わらぬ。」
この世界で、物理学の体系を作るには、科学技術という体系を作るのは随分と難しくなる。
「話が逸れたな。まぁ、あの者が目標としている所は、短期的に目標としている所は理解した。その方らがそこを目途として、動いている事もな。だが、今は差し当たって直近の事だ。」
正しく伝わったのなら、それならよい。
「テトラポダからの使者、そちらの言い分というのは実に単純。向こうの姫として扱うべきアイリス、その処遇がこれまでどうなっていたのかと、その確認の為だ。」
「公爵家相当と聞いていましたが。」
「であれば、姫と扱う物も多かろう。実態として、王家の血を引いてと言われればそれもまた事実ではあるからな。いや、それはわが国での話になるか。向こうでは部族による合議制を取っておる故、その辺りの理解も必要になってくるのだが。」
言われて、改めてそうであったとオユキは認識を変える。そもそもその辺りを利用して時間を稼ぐのだと言い出したのがオユキだ。
「忘れていたという訳でもありませんが、そうでしたね。確かに、それで有れば姫と扱うべきなのでしょう。しかし、それほどに金が珍しいのかそれが気にもなりますが。」
「流石にその辺りを探るわけにもいかん。まぁ、その問い合わせに関しては、事前に話した通りに応える事になる。幸い、アベルが本人を連れてきていることもあり、今頃は色々と話している事だろう。」
「とすると、問題となるのは私達との面会ですか。流石に、そこで合わぬわけにもいかないでしょう。」
厄介な事として、なんだかんだとアイリスと行動することが多かったのだ。ならば、そこからの証言も得たいと言われれば、断るのも難しい。アイリスがその辺りのかじ取りを行ってくれているかと、それを考える必要もない。面倒だからと、もはやそこにいても得られるものなどないと飛び出してきたのだ。ならば、話し合いなどする気も無かろう。アベルの苦労が偲ばれるし、頼むからと、明日にでもアイリスを引き連れてか単独でこの屋敷の門をたたきに来ることだろう。
「どうしてくれましょうか、本当に。武国の事を考えれば、此処でアベルさんに恩を売っておくのも良いとは思うのですが。」
「それしかあるまい。しかし、匙加減がやはり難しい。」
「匙加減というのは、その、私達がどの程度拘束されるのかではなく、という事ですか。」
公爵とオユキの会話が良く分からないと、トモエが疑問を呈す。
「そうですね。その辺りもあるにはあるのですが、今回の事は国がそれぞれに関わってくることになります。」
「それは、はい。漠然と理解はしているのですが。」
「特にこちらではこれまでの期間、正直複数の国からの人間が一堂に会してという事は無かったでしょう。」
そこで、オユキが一度言葉を切って確認の為に公爵に視線を送れば頷かれる。
「つまるところ、経験が無い事を、経験が無い物たちでやらなければならないのです。」
「だとすれば、今回はアイリスさんの国許から来た使者が優位という事でしょうか。」
「いいえ。確かに合議制という体制を取っている以上、複数の思惑が動く場での会談の経験はあるでしょう。しかし、今回の事に関しては使者でしかない以上、身分というものがそこで壁になります。」
当然、最低限と言えばいいのか、使者として他国に向かう者達として持つべき肩書きというのも存在している。だが、武国からはこの国の国王の兄、彼の国で公爵家という位を与えられた人物がやってくる。その相手が出来るのは当然同格以上。一応はアイリスがそれに相当するくらいを持っている以上、テトラポダからの使者というのは、とにかく彼女の機嫌を取って、どうにか話を通さなければならない。そこで、まぁ、彼女としても里心とまではいわないのだが、何某かを流石に国許にぐらいは考えるだろう。
そんな事をオユキがトモエに話したうえで、今回問題となる部分に関して。
「さて、以上のような状況なのですが、此処で問題になってくるのがアベルさんの立場です。」
「アベルさんですか。」
「うむ。あれも、この国で随分と複雑な者でな。一応は、王兄殿下の持たれている位を名乗ってはいるのだが。」
遍歴などというものがあると、そんな事を言って唆したオユキとしては、色々と責任を感じたりもするし彼としてもいよいよもってその発想を使って己の立ち位置をこの場で固める事だろう。
問い詰めたところで、あの男は話しはしないだろう。
何処か、オユキの中にある冷静な部分がそう判断してしまっている。力量差がそこには歴然として存在しており、はぐらかされればたどり着けない。下手をうてば、また強制的な介入が行われる。そうなってしまっては元も子もない。相手は使徒として、神々の計画を進めるための人員としてその身を盤石なものとしているのだから。
「ミズキリが考えていそうなことは、想像がついていたのですが。」
「その口ぶりでは。」
「ええ、今となっては正直。」
ミズキリという人間が考える結末、それが変わる事は無いと考えている。だが、それだけだ。そこに至る道筋をどう組み立てているのか、それが今となっては分からない。そもそも、最終的な目標とオユキが考えているものにしても、それはオユキとトモエの決断が訪れる時、その少し後の物でしかない。ミズキリという人間を考えた時に、間違いなくその後の事も考えている。では、そこまでを含めた予測をオユキが出来るのかと言われれば、やはりミズキリに及ばない部分が出て来る。オユキにこうした思考を、如何にして人の思考を読み相手に利が有ると考えさせて誘導するのか、そうした術理を教えたのがミズキリだ。それこそオユキ天性のものとして叶えられる事もあり、そうした部分をしてミズキリに評されることはままあったものだが、やはりオユキとしては納得のいかぬ事ばかり。
「最終的な目標と考えていた物、恐らくそれが通過点なのだとトモエさんと話して気が付いたのですが。」
「オユキさんは、ミズキリさんがそれだけで終わらせると考えていたのでしょうか。」
「ええと、正直な所は。」
「あの人も随分と夢想家ですから、それは当然先も考えての事ですよ。」
この場で話してもいいのか、今一つ判別がつかぬためオユキとしても言葉を多少伏せるしかない。トモエもそれに付き合って。
「さて、何の話かと聞いても良いものでしょうか。」
当然、何とわからぬ者達からそう聞かれる。
「オユキさん。」
「そうですね。」
ここらで一つ、また試すのも良いだろうと。
「ミズキリの目的は、直近の目的ですね、それは私たちのいた世界と、こちらの世界。そこに門を用意することにあります。」
彼方と此方を繋ぐ門を、今ミズキリが用意されたであろう拠点、二国を隔てる大河の中央に用意されているはずの場、そこに門を。
「あの者の目的というのは、こちらの世界を盤石にすることではありません。」
そう、あくまでそれは大前提でしかない。
「あくまでも、かつての世界そこにここで得られる物、あちらで不足しているものを持ち込もうとそう考えているのです。」
その結果何が起きるのか、何を起こしたいと考えているのか、それはオユキの理解が及ぶ範囲ではない。ただ、ミズキリが考えているであろうこと、目的としているだろうこと、そんな大それたことを考えているからこそミズキリという人間に対して与えられた使命というのがどれだけ苛酷な物か理解が出来るというものだ。
「ほう。また、何とも。しかし、其の方らは。」
こうして話してしまえば、少々不都合も起きるとオユキは理解しての事なのだが。
「正直、どの時点の向こうと、それこそどこと繋ぐことが許されているのかもわかりません。」
「どの時点というのは。」
「少なくとも私の知る神という存在は、時間など私たちの枠組みで図ることも出来ぬ方々です。」
繋いだ先が、万が一あちらも数百年もたっていたのだとしたら。若しくは、此処に来る者達の中で、ゲームで遊んだことのある者達の中で、最後の物が命を落とす次点と考えても、それは随分と時間が経っての事になるだろう。そうでないのだとしたら、いよいよ平行世界と呼ぶしか無い物になる。オユキの、トモエの認識できている世界にはそんな事件は存在していない。ただ、その事実を取っても十分にかつての世界に対し、オユキとトモエが存在している所に繋がるという事がありえない。
「どうやら、この程度は話せるようですね。」
しかし、これまでであれば間違いなく話せなかった事なのだ。それが、今はこうして。
「随分と制限が緩んでいるのでしょうか、それとも他に要因があるのか。」
「成程、このあたりがその方が警戒している事か。確かに、こうした話であれば、既にあった機会、そこでその方から言われていそうなものではあるな。」
「ええ。私としても、ある程度の考えを纏める度に間違いなく前提として伝えたでしょう。」
オユキの思考の大前提。そこにある物は、間違いなく。
そもそも、トモエにしてもオユキにしても、己の知る流れの中にまた身を戻そうと考えるのは、ミズキリのそうした目論見を警戒しての事。どこか知らぬ世界に、恐らくは同じ世界だとしても異なる時の流れの中に改めて放り込まれるのは、やはり好まない。というよりもそれを警戒するからこそという部分がある。
「まぁ、その辺りはまさに神の御心のままにというしかあるまい。」
「そうですね。トモエも、オユキもこれまでに何度となく伝えようとしていたのでしょう。私たちにしても、時間が失われた事は理解していますし、貴女の書簡にしても、やはり理解が全くできない部分が多くあります。」
「それは、以前私が渡した。」
「うむ。その方から渡されたはずの、異邦人の国、そこで教えられるという学問についてもだ。陛下や王太子の抱えている異邦人に見せてという事も行われたのだが、確かにその物たちは理解しておった。しかし、その説明を求めてもやはり我らには伝わらぬ。」
この世界で、物理学の体系を作るには、科学技術という体系を作るのは随分と難しくなる。
「話が逸れたな。まぁ、あの者が目標としている所は、短期的に目標としている所は理解した。その方らがそこを目途として、動いている事もな。だが、今は差し当たって直近の事だ。」
正しく伝わったのなら、それならよい。
「テトラポダからの使者、そちらの言い分というのは実に単純。向こうの姫として扱うべきアイリス、その処遇がこれまでどうなっていたのかと、その確認の為だ。」
「公爵家相当と聞いていましたが。」
「であれば、姫と扱う物も多かろう。実態として、王家の血を引いてと言われればそれもまた事実ではあるからな。いや、それはわが国での話になるか。向こうでは部族による合議制を取っておる故、その辺りの理解も必要になってくるのだが。」
言われて、改めてそうであったとオユキは認識を変える。そもそもその辺りを利用して時間を稼ぐのだと言い出したのがオユキだ。
「忘れていたという訳でもありませんが、そうでしたね。確かに、それで有れば姫と扱うべきなのでしょう。しかし、それほどに金が珍しいのかそれが気にもなりますが。」
「流石にその辺りを探るわけにもいかん。まぁ、その問い合わせに関しては、事前に話した通りに応える事になる。幸い、アベルが本人を連れてきていることもあり、今頃は色々と話している事だろう。」
「とすると、問題となるのは私達との面会ですか。流石に、そこで合わぬわけにもいかないでしょう。」
厄介な事として、なんだかんだとアイリスと行動することが多かったのだ。ならば、そこからの証言も得たいと言われれば、断るのも難しい。アイリスがその辺りのかじ取りを行ってくれているかと、それを考える必要もない。面倒だからと、もはやそこにいても得られるものなどないと飛び出してきたのだ。ならば、話し合いなどする気も無かろう。アベルの苦労が偲ばれるし、頼むからと、明日にでもアイリスを引き連れてか単独でこの屋敷の門をたたきに来ることだろう。
「どうしてくれましょうか、本当に。武国の事を考えれば、此処でアベルさんに恩を売っておくのも良いとは思うのですが。」
「それしかあるまい。しかし、匙加減がやはり難しい。」
「匙加減というのは、その、私達がどの程度拘束されるのかではなく、という事ですか。」
公爵とオユキの会話が良く分からないと、トモエが疑問を呈す。
「そうですね。その辺りもあるにはあるのですが、今回の事は国がそれぞれに関わってくることになります。」
「それは、はい。漠然と理解はしているのですが。」
「特にこちらではこれまでの期間、正直複数の国からの人間が一堂に会してという事は無かったでしょう。」
そこで、オユキが一度言葉を切って確認の為に公爵に視線を送れば頷かれる。
「つまるところ、経験が無い事を、経験が無い物たちでやらなければならないのです。」
「だとすれば、今回はアイリスさんの国許から来た使者が優位という事でしょうか。」
「いいえ。確かに合議制という体制を取っている以上、複数の思惑が動く場での会談の経験はあるでしょう。しかし、今回の事に関しては使者でしかない以上、身分というものがそこで壁になります。」
当然、最低限と言えばいいのか、使者として他国に向かう者達として持つべき肩書きというのも存在している。だが、武国からはこの国の国王の兄、彼の国で公爵家という位を与えられた人物がやってくる。その相手が出来るのは当然同格以上。一応はアイリスがそれに相当するくらいを持っている以上、テトラポダからの使者というのは、とにかく彼女の機嫌を取って、どうにか話を通さなければならない。そこで、まぁ、彼女としても里心とまではいわないのだが、何某かを流石に国許にぐらいは考えるだろう。
そんな事をオユキがトモエに話したうえで、今回問題となる部分に関して。
「さて、以上のような状況なのですが、此処で問題になってくるのがアベルさんの立場です。」
「アベルさんですか。」
「うむ。あれも、この国で随分と複雑な者でな。一応は、王兄殿下の持たれている位を名乗ってはいるのだが。」
遍歴などというものがあると、そんな事を言って唆したオユキとしては、色々と責任を感じたりもするし彼としてもいよいよもってその発想を使って己の立ち位置をこの場で固める事だろう。
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