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23章 ようやく少し観光を
楽しい食事
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カレンを強制的に座らせてみれば、そこから先は実に円滑に食事が進められる。
まずはとばかりに食前酒に合うようにと考えられた前菜、それを口に運んだ後には早速とばかりに出されたスープに手を付ける。領都は流石に川から遠い事もあり、魚介を望むことは難しいのか肉と野菜を主体としたものになっている。具材が入っているものは、それこそ実として以上の大きさを持つ物相応の数入っているのが気になりはするのだが、それでも趣向が凝らされており面白いものではある。
「こちらも、なかなか変わった品ですね。」
「そうですね。こういった地域で有名な物であれば、ガスパチョなどがあったようには思いますが。」
トモエの言葉に、オユキは思い出しながらトマトスープを思い出して。
「ああ。ですが、あれは冷たいものですから。」
「そう、でしたか。確かにそうであれば、こちらではなかなか難しいものでしょうね。」
オユキとしてはスープにまで、燻製肉がそれなりの大きな塊として放り込まれている事に、少々の嫌気を覚えながらも軽く口をつけては作法としてどうなのかというのは理解しつつそっとトモエの方に。
「ああ、冷製のスープですか。たしかに、そうした皿を用意する店舗もありますが。」
「成程、此処はそうでは無いという事ですか。」
「後は、気候の問題もあるのではないでしょうか。流石にこのような気温であれば、あまり好まないという方も多いでしょうし。」
「確かに、こうした気温であればスープとしては暖かいものを求めますか。」
カレンとも、こうしていざ席を同じくしてみれば、話しが弾むものだ。
彼女にしても教養が無いわけでは無いし、話題選びにしても的確ではある。こうしてトモエとオユキの会話、既に長い時間を互いに過ごした間柄の会話の中でも、軽く話を振るそぶりを見せればそれに対して問題が無く乗ってこれるくらいには場の空気を読む力も、そこに合わせる能力とて持っている。アマリーアからの評価も簡単に聞いてはいるのだが、まぁ、確かにとそう思うところもこうしていれば目立ってくるというものだ。
「そう言えば、アマリーア様にも一度くらいはと思うのですが。」
スープを片付けて、次の皿を待つまでの間にトモエがワインに一度口を付けた上でぽつりとそんな事を零す。
「アマリーア様、ですか。」
トモエとしては、なんだかんだと世話になった相手と考えているのだろうがオユキとしては正直そこまで会いたい相手でもない。オユキにとっては、アマリーアというのは基本的に苦手意識しかない相手だ。どう言えばいいのか、マリーア公爵やなんとなれば王太子よりも危険を覚える相手。はっきり言ってしまえば、関係をそこまで持ちたくないのだ。以前は、それこそメイに押し付けようと考えて一度は公爵相手にも名前を出したりはした。人物に対して、彼女が持っている能力は間違いなく評価しているのだがどうにも信用が出来ないと言えばいいのか。
「オユキさんは、何か思うところがあるようですが。それは流石に同族嫌悪では。」
「いえ、確かにそう言う側面もあるには違いないのですが。」
トモエがなかなかに鋭い刃を振る物だが、オユキからはどう言えばいいのだろうかと少し頭を悩ませる。
同じ系統の技能を持っている事は違いない。戦闘ではなく対人として。
公爵もアマリーアを警戒していると、そうしたことはオユキも理科敷いているし恐らく同じ部分である。だが、そういった感覚と言えばいいのか、確かにトモエの言うように同族嫌悪に違いない事ではあるのだが。
「どう言えばいいのでしょう。基本的に私よりもアマリーア様の方が優れているのですよね。」
「それで警戒をする訳ですか。」
「はい。正直費やした年月という部分では、及ぶべくも無い事は分かっていますし、それでも気を抜くと色々と押し込まれることには違いないと言えばいいのでしょうか。」
「オユキさんから見て、そのような人物ですか。」
オユキから見たあの人物への評価は、気が置ける、それ以上でも以下でもない。戦闘能力といった面では、それこそ花精が如何程のものかについてトモエに聞かされたこともあり、手も足も出ないどころか、文字通り子供扱いとして一蹴されるには違いない。
そんな相手と交渉を、それこそ会話と交渉の区分など向こうもついていないだろうから特別有利に振舞える手札が無い時には正直場を持ちたくない相手なのだ。こちらに来るに際して、オユキとしても連絡を入れる事を選択しなかった相手だ。
「思えば、オユキ様は確かにアマリーア様へお会いになられますかと伺った折にも。」
「本音として申し上げるのならば、現状であの方にお会いしてしまうと公爵様の懸念をそのままとしてしまいそうで。」
では、一体何を問題視しているのか、オユキとしてアマリーアに交渉を持ち掛けられたくない事が何かといわれれば、彼女が望んでいる事にある。
「商業ギルド、そこから抜け出たいと、重荷を下ろしたいと考えておられるようですから。」
「ああ。」
スープを口に運ぶ手を止めて。
「以前にも、随分と簡単にではありましたが、目の奥にあったものは本気でした。特に昨今は始まりの町、あちらもそうですが河沿いの町にも難事があります。」
「それは、それぞれの場でどうにかするしか無い物では。」
「やはり増員が叶うなら、何処も喜ぶでしょう。それも長く商業ギルドにて辣腕を振るわれた方です。」
公爵の評価にしても、現状この混迷を極める状況に置いてアマリーアが商業ギルドを離れれば機能不全を起こすとまで言い切っていたのだ。それだけの能力を持った相手、それを手放すことになるための一石を、やはりオユキとしても投じたくはない。特に、これに関しては以前に公爵本人から止められてもいるのだから。
「そう言えば、以前馬車の中で公爵様から。」
「一応、その時に頼んでみて釘を刺されましたから。」
カレンが一体何のことかと、そうした様子であるためオユキからは経緯という程でも無い事を簡単に説明する。するとカレンはカレンでまた難しい顔。彼女にしても、アマリーアが直接あれこれと面倒を見ていたのだろう。色々とそこで外に向けた物ではない話を聞かされたことだろう。恩義を感じるからこそ、オユキの発言に納得しつつもとそういった様子。
「アマリーア様も、その辺りの理解はあるようですから私に今回接触しては来ないでしょう。」
「そう、でしょうか。」
「ええ。私とあってしまえば、彼女の望みの為の一石を私に求めるには違いありません。」
「そこで自制をしてというのは。」
トモエから、そこまで互いに分かっていて何故と、そうであるなら会った時にも自制が出来るのではないかと聞かれるのだが、だからこそなのだ。
向こうも、オユキがそうしたことを理解しているだろうと、間違いなく。
「いえ、私から会見を申し出れば、向こうはそれをしないでしょう。」
「となると、会わないのが正解ですか。今回は。」
「その、アマリーア様は。」
「望まれているという事は、理解しています。ですが彼女がそうしながらも続けてきたように、やはりままならぬ事は多くありますから。それこそ、私達がこうしている様に。」
それこそ、同族なのだ。どうしようもないほどに。
互いに望まぬ事をしなければならない。そうでなければままならぬ事など、それこそいくらでもある。それぞれが好きなように、好きに振舞って。それで世界が回るのならば良いのだが、そうでは無い。やはり相応に人が集まるのであれば、そこには求められる事が多くあるというものだ。
そうした、一種の諦観を込めてオユキがため息とともに。
「ままならぬ事など、多くありますから。」
「オユキさん。」
「失礼。場に合わぬ話は、此処までとしておきましょうか。」
いい加減、スープもすっかりと熱を失い始めている。次の皿の用意も終わっている頃、恐らく外では次の料理を、順番に合わせれば次はサラダだろうか。それらの毒見も終えて、配膳を待っている者達もいる頃だろう。持ち込もうとしている相手が少々気が逸っているのか、シェリアが不機嫌そうに扉に視線をやっている事が気になりもするというものだ。
「では、そうですね。私から少し楽しい話でしょうか。」
「おや。何でしょうか。」
「出がけにという訳ではありませんが、ウーヴェさんに新しい武器を頼んでおきました。領都から戻るころには、出来ているでしょう。」
「ああ、中型種を狙ったのは、そもそもそういった目的があってこそでしたね。」
なかなか愉快な顛末にばかり目が行くものだが、トモエはしっかりと目的を果たしたのだ。
「その、ウーヴェさんからは。」
「はい。以前の物よりもかなり頑丈になるとか。切れ味に関しては、どちらにせよ薄造りなので頑丈さに任せる形になるとのことでしたが。」
「ああ、そうした作りですか。」
トモエが少し嬉しそうに、オユキから見れば随分と機嫌がよさそうにそんな事を口にする。外からでは、それこそ慣れていない相手からはかなり難しいのだろうが、トモエは武器を好んでいるしトモエが望む物を正しく形にできるウーヴェに対する信頼というのは非常に高いものになっている。
オユキから見れば、やはりかなりはしゃいだ声音ではあるのだがカレンなどは流石にトモエとの付き合いが短い為気が付いていない。一方でシェリアは機嫌よくしゃべるトモエの姿を、こちらもどこか嬉しそうに見ていたりもするのだが。
「それは、また良いものになりそうですね。」
「ええ。ウーヴェ様も、今回は色々と経験を積んだこともあって、方々に頼んで少し工夫を凝らしてみたいと仰っていましたから。」
「工夫、ですか。それは以前アイリスさんから聞いたような。」
「流石に、詳細までは伺っていませんね。」
以前アイリスにきいた話であれば、鍛冶を行うにあたって他の協力、魔術や奇跡といった助けを借りられる物であるらしい。今回はそれに類する何かがされる事かとは思うのだが、皆目見当がつくものでもない。
「ああ、それとオユキさんの分も頼んでおきましたから。」
「おや、それは有難う御座います。」
まずはとばかりに食前酒に合うようにと考えられた前菜、それを口に運んだ後には早速とばかりに出されたスープに手を付ける。領都は流石に川から遠い事もあり、魚介を望むことは難しいのか肉と野菜を主体としたものになっている。具材が入っているものは、それこそ実として以上の大きさを持つ物相応の数入っているのが気になりはするのだが、それでも趣向が凝らされており面白いものではある。
「こちらも、なかなか変わった品ですね。」
「そうですね。こういった地域で有名な物であれば、ガスパチョなどがあったようには思いますが。」
トモエの言葉に、オユキは思い出しながらトマトスープを思い出して。
「ああ。ですが、あれは冷たいものですから。」
「そう、でしたか。確かにそうであれば、こちらではなかなか難しいものでしょうね。」
オユキとしてはスープにまで、燻製肉がそれなりの大きな塊として放り込まれている事に、少々の嫌気を覚えながらも軽く口をつけては作法としてどうなのかというのは理解しつつそっとトモエの方に。
「ああ、冷製のスープですか。たしかに、そうした皿を用意する店舗もありますが。」
「成程、此処はそうでは無いという事ですか。」
「後は、気候の問題もあるのではないでしょうか。流石にこのような気温であれば、あまり好まないという方も多いでしょうし。」
「確かに、こうした気温であればスープとしては暖かいものを求めますか。」
カレンとも、こうしていざ席を同じくしてみれば、話しが弾むものだ。
彼女にしても教養が無いわけでは無いし、話題選びにしても的確ではある。こうしてトモエとオユキの会話、既に長い時間を互いに過ごした間柄の会話の中でも、軽く話を振るそぶりを見せればそれに対して問題が無く乗ってこれるくらいには場の空気を読む力も、そこに合わせる能力とて持っている。アマリーアからの評価も簡単に聞いてはいるのだが、まぁ、確かにとそう思うところもこうしていれば目立ってくるというものだ。
「そう言えば、アマリーア様にも一度くらいはと思うのですが。」
スープを片付けて、次の皿を待つまでの間にトモエがワインに一度口を付けた上でぽつりとそんな事を零す。
「アマリーア様、ですか。」
トモエとしては、なんだかんだと世話になった相手と考えているのだろうがオユキとしては正直そこまで会いたい相手でもない。オユキにとっては、アマリーアというのは基本的に苦手意識しかない相手だ。どう言えばいいのか、マリーア公爵やなんとなれば王太子よりも危険を覚える相手。はっきり言ってしまえば、関係をそこまで持ちたくないのだ。以前は、それこそメイに押し付けようと考えて一度は公爵相手にも名前を出したりはした。人物に対して、彼女が持っている能力は間違いなく評価しているのだがどうにも信用が出来ないと言えばいいのか。
「オユキさんは、何か思うところがあるようですが。それは流石に同族嫌悪では。」
「いえ、確かにそう言う側面もあるには違いないのですが。」
トモエがなかなかに鋭い刃を振る物だが、オユキからはどう言えばいいのだろうかと少し頭を悩ませる。
同じ系統の技能を持っている事は違いない。戦闘ではなく対人として。
公爵もアマリーアを警戒していると、そうしたことはオユキも理科敷いているし恐らく同じ部分である。だが、そういった感覚と言えばいいのか、確かにトモエの言うように同族嫌悪に違いない事ではあるのだが。
「どう言えばいいのでしょう。基本的に私よりもアマリーア様の方が優れているのですよね。」
「それで警戒をする訳ですか。」
「はい。正直費やした年月という部分では、及ぶべくも無い事は分かっていますし、それでも気を抜くと色々と押し込まれることには違いないと言えばいいのでしょうか。」
「オユキさんから見て、そのような人物ですか。」
オユキから見たあの人物への評価は、気が置ける、それ以上でも以下でもない。戦闘能力といった面では、それこそ花精が如何程のものかについてトモエに聞かされたこともあり、手も足も出ないどころか、文字通り子供扱いとして一蹴されるには違いない。
そんな相手と交渉を、それこそ会話と交渉の区分など向こうもついていないだろうから特別有利に振舞える手札が無い時には正直場を持ちたくない相手なのだ。こちらに来るに際して、オユキとしても連絡を入れる事を選択しなかった相手だ。
「思えば、オユキ様は確かにアマリーア様へお会いになられますかと伺った折にも。」
「本音として申し上げるのならば、現状であの方にお会いしてしまうと公爵様の懸念をそのままとしてしまいそうで。」
では、一体何を問題視しているのか、オユキとしてアマリーアに交渉を持ち掛けられたくない事が何かといわれれば、彼女が望んでいる事にある。
「商業ギルド、そこから抜け出たいと、重荷を下ろしたいと考えておられるようですから。」
「ああ。」
スープを口に運ぶ手を止めて。
「以前にも、随分と簡単にではありましたが、目の奥にあったものは本気でした。特に昨今は始まりの町、あちらもそうですが河沿いの町にも難事があります。」
「それは、それぞれの場でどうにかするしか無い物では。」
「やはり増員が叶うなら、何処も喜ぶでしょう。それも長く商業ギルドにて辣腕を振るわれた方です。」
公爵の評価にしても、現状この混迷を極める状況に置いてアマリーアが商業ギルドを離れれば機能不全を起こすとまで言い切っていたのだ。それだけの能力を持った相手、それを手放すことになるための一石を、やはりオユキとしても投じたくはない。特に、これに関しては以前に公爵本人から止められてもいるのだから。
「そう言えば、以前馬車の中で公爵様から。」
「一応、その時に頼んでみて釘を刺されましたから。」
カレンが一体何のことかと、そうした様子であるためオユキからは経緯という程でも無い事を簡単に説明する。するとカレンはカレンでまた難しい顔。彼女にしても、アマリーアが直接あれこれと面倒を見ていたのだろう。色々とそこで外に向けた物ではない話を聞かされたことだろう。恩義を感じるからこそ、オユキの発言に納得しつつもとそういった様子。
「アマリーア様も、その辺りの理解はあるようですから私に今回接触しては来ないでしょう。」
「そう、でしょうか。」
「ええ。私とあってしまえば、彼女の望みの為の一石を私に求めるには違いありません。」
「そこで自制をしてというのは。」
トモエから、そこまで互いに分かっていて何故と、そうであるなら会った時にも自制が出来るのではないかと聞かれるのだが、だからこそなのだ。
向こうも、オユキがそうしたことを理解しているだろうと、間違いなく。
「いえ、私から会見を申し出れば、向こうはそれをしないでしょう。」
「となると、会わないのが正解ですか。今回は。」
「その、アマリーア様は。」
「望まれているという事は、理解しています。ですが彼女がそうしながらも続けてきたように、やはりままならぬ事は多くありますから。それこそ、私達がこうしている様に。」
それこそ、同族なのだ。どうしようもないほどに。
互いに望まぬ事をしなければならない。そうでなければままならぬ事など、それこそいくらでもある。それぞれが好きなように、好きに振舞って。それで世界が回るのならば良いのだが、そうでは無い。やはり相応に人が集まるのであれば、そこには求められる事が多くあるというものだ。
そうした、一種の諦観を込めてオユキがため息とともに。
「ままならぬ事など、多くありますから。」
「オユキさん。」
「失礼。場に合わぬ話は、此処までとしておきましょうか。」
いい加減、スープもすっかりと熱を失い始めている。次の皿の用意も終わっている頃、恐らく外では次の料理を、順番に合わせれば次はサラダだろうか。それらの毒見も終えて、配膳を待っている者達もいる頃だろう。持ち込もうとしている相手が少々気が逸っているのか、シェリアが不機嫌そうに扉に視線をやっている事が気になりもするというものだ。
「では、そうですね。私から少し楽しい話でしょうか。」
「おや。何でしょうか。」
「出がけにという訳ではありませんが、ウーヴェさんに新しい武器を頼んでおきました。領都から戻るころには、出来ているでしょう。」
「ああ、中型種を狙ったのは、そもそもそういった目的があってこそでしたね。」
なかなか愉快な顛末にばかり目が行くものだが、トモエはしっかりと目的を果たしたのだ。
「その、ウーヴェさんからは。」
「はい。以前の物よりもかなり頑丈になるとか。切れ味に関しては、どちらにせよ薄造りなので頑丈さに任せる形になるとのことでしたが。」
「ああ、そうした作りですか。」
トモエが少し嬉しそうに、オユキから見れば随分と機嫌がよさそうにそんな事を口にする。外からでは、それこそ慣れていない相手からはかなり難しいのだろうが、トモエは武器を好んでいるしトモエが望む物を正しく形にできるウーヴェに対する信頼というのは非常に高いものになっている。
オユキから見れば、やはりかなりはしゃいだ声音ではあるのだがカレンなどは流石にトモエとの付き合いが短い為気が付いていない。一方でシェリアは機嫌よくしゃべるトモエの姿を、こちらもどこか嬉しそうに見ていたりもするのだが。
「それは、また良いものになりそうですね。」
「ええ。ウーヴェ様も、今回は色々と経験を積んだこともあって、方々に頼んで少し工夫を凝らしてみたいと仰っていましたから。」
「工夫、ですか。それは以前アイリスさんから聞いたような。」
「流石に、詳細までは伺っていませんね。」
以前アイリスにきいた話であれば、鍛冶を行うにあたって他の協力、魔術や奇跡といった助けを借りられる物であるらしい。今回はそれに類する何かがされる事かとは思うのだが、皆目見当がつくものでもない。
「ああ、それとオユキさんの分も頼んでおきましたから。」
「おや、それは有難う御座います。」
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作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
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