685 / 1,235
20章 かつてのように
夜は次への
しおりを挟む
「アベルさんには、交渉の必要がありそうですね。」
昼間の出来事、その中でもアベルがオユキに伝えて欲しいと考えていた事、オユキにとって有用であるだろうこと。それから、トモエの思い付きを二人の時間で改めて話せば、やはりオユキが真っ先に反応を返すのはアベルの事。
「私が尋ねればとも、考えてはいますが。」
「恐らくお答えいただけるでしょうが、事は領地の経営にも関わりますから。」
恐らく、アベルに直接トモエが尋ねれば彼はそれを口にするだろう。内情というのは、何となればオユキ以上によく理解しているのだから。だが、それを行ってしまえば、マリーア公爵の信任を得ているリース伯爵その人が自身の代理とした人員が不足なのだと示すことになる。それこそメイだけしかいないというのならまだしも、当然彼女を補佐するための人員は配されている。
「建前よりもと、そう考えてしまいますが。」
「ええ。それについては同感です。ですが、用意できる時には、やはり用意する方が良いものですから。」
今日は久しぶりに余人を排して、オユキとトモエ二人で時間を過ごしている。
ここ数日は、どうした所でシェリアとローレンツに今後を任せると決めた事があり、どうした所で色々と表に出す前に詰めるべき話も合った。具体的には、それぞれに対してオユキから頼むとして誰当てにどれほどの書簡を用意すればよいのかに始まり、手紙だけで済ますのが難しい相手、具体的に次はいつになるのか、待機している間はそれぞれにどう過ごすのか等。せっかく頼める相手が二人になったわけなのだから、二カ所を同時にという案はどうなのかと。
「オユキさんは、見落としがあると言われて。」
「考えてはみますが、気が付ける様な物であれば、既に俎上に上がっていますから。」
何も今はオユキ一人が謀略に励んでいるわけでもない。それぞれに優れた所を、オユキを優に超える能力を持った者たちが頭を寄せ合って話している事だ。各々が違う観点で問題を共有し、分野によっては素人意見でしかないようなものまでも飛び交いながら検討を進めている。そこで出ていない意見、存在しない観点というのはそれこそ時間を置いて冷静になった時くらいしかもはや出て気はしない。
「交渉の材料はありますから、そうですね、メイ様に対して返すべき事も多いですから。」
「であれば、良いのですが。」
トモエがアベルに早々に尋ねなかったのは、対価がどうなるか分かったものではないから。オユキがそれに対して、十分な者があるというのであれば、トモエからは特にそれ以上があるわけもない。
「それにしても、水と癒しの神に対してですか。」
「何か、懸念が。」
「正直、教会周りよりも、アーサーさんが。」
ミズキリの当初の予定では、湖が町の側にできるはずだったのだ。
「マビノギオンですか。」
「こう、どうにも疑わしいと言いますか、また大事になりそうといいますか。」
トモエがある程度道筋が整ったからと、オユキに改めて今後の予定としている事を話せば、オユキからはそういった形にするしかないから気乗りしなかったのだと。未だにこちらに来たばかりの時、短剣一つでは難しいものがあるだろうとアーサーから貰った槍は残っている。
「釣り堀で、湖の貴婦人ですか。」
「いえ、一応は壁との境界に覆いを用意するのでしょう。」
「その中でとなりますか。境を覆って、曖昧に。成程、都合の良さそうな。」
特にフランスで華やかに書き直された物語が有名な、元は建国神話。
「赤と白でとなっているでしょうか。」
「さて、題材として見れば少年少女への物となっていそうなものです。シグルド君が、幾度かアナさんが騎士物語を好んでいると、そうした話もしていましたからね。」
「流石に、祭りに参加しようというのに遠慮を願うのはあまりにも。」
「ええ、無粋が過ぎます。」
加えて、そう言った事が起こるのだとすれば少々どころでは無く剣呑な伝承にも目を向けなければならない。
「隠れ里の伝承も絡んでくるでしょうか。」
「常世の国は、果たしてこちらにあるのかと言われれば、間違いなく有るでしょうし。」
「白雪姫辺りであれば、かわいいものというしかありませんか。」
「赤き龍、翼ある蛇として、ともまた違ったように思いますが。」
これまで見た相手は、さて、それらに謳われる存在に似つかわしいかと言われれば、確かに首をひねるところもある。だからこそ、見た目など自由にできるだろうと、目に見えるものなど一部でしかないだろうと。そうトモエもオユキも考えている。
「まずは、マルコさんに話を持っていくのが無難でしょうか。」
「蛇神と仰っていましたか。」
「はい。水で蛇となれば、ええ、こちらの懸念が正しいとなれば分かりやすい反応も頂けそうですから。」
何もアーサーに参加してほしくないわけでは無い。
今こうして話しているのは、例によって大事になった時にまた責任を言われるのが面倒だからと、それ以上の物ではない。
「いっそ、名前を口にして試すのが早く感じてしまいますね。」
「オユキさん、流石にそれは。」
「ええ、私もやるつもりはありません。不敬が過ぎますから。」
好奇心というのに忠実ではあるのだが、何もかもを暴き立てたいと考えるまでに下種という訳でもない。誰かと誰かの間にある大事、秘密にしておきたい、大事にしておきたいことを土足でというのは趣味ではない。己がそれをされると考えたときに、嫌悪を覚えるに違いないだろうことだから。
「あくまで、最も大事になる予想ですから。」
「建国は終わり、既に落ち着いていると考えるのであれば。」
「返すだけとなるのか、使いくたびれた物を新たにとするのかは、まぁ、それこそ神のみぞ知ると言った所でしょうか。」
「アベルさんになりますか。」
「それは、無いでしょう。」
アーサーは、流石に既に役割を終えているだろう。今後あの冗談じみた能力を持つ者が、門番としてアベルが躊躇なく己よりも上だと判断しているような存在が派手に動き回る。正直そこまで慌ただしい出来事というのは、オユキとしては遠慮したいのだ。断言しているのは、そうした願望に突き動かされているから。トモエにそれはしっかりと伝わっている。
「トモエさんも、私達が屋内にいる間にと考えたのは、理由あっての事でしょう。」
そして、そうした不安を抱えて利うのはオユキばかりという訳でもない。身近な伝承で言えば、水に対する祭りというのはそれこそトモエが口に出した白雪。
「治水の必要はなさそうですし、それこそ荒ぶる程にとなってしまえば、然も有りなんとは思いますが。」
人々の良き庇護者である神々、それが怒り狂う事があったとして、その原因の生命を対価に求めるというのは、実に納得がいく。事実、近々それが予定されていることもある。
「だからこそ、今という事なのでしょうか。」
「オユキさんの気が変わるように、何かあったのは確かでしょう。こちらに来て、少し得意になったとはいえ。」
「ええ。これまでが有るからこそと、意固地になっていたでしょう。」
ため息に自嘲を乗せてオユキが零せば、トモエはただそれを笑って受け止める。
「でしたら、早々に片を付けましょう。少し先にと考えていましたが、天網恢恢疎にして漏らさず、花精の方々の助力を得た上でとなれば。」
「先の約束があれば、どの程度かはともかく、お力添えは頂けますか。」
森の中に潜む者達。人の暮らす場で、そこでただ生きていたいと考えるだろう者達。しかし、サキがそうであったように加護を受けねば、言葉の問題が立ちはだかる。少年たちの交流と、トモエとの鍛錬に参加した結果として同種であり、同一の言語を扱う相手とは問題が無くなってきているのだが、やはり異なる種族相手は未だに問題を抱えている。今は町中のあちこちで花精が目撃されるようになった。オユキの屋敷を整える為に手も借りている。使用人として、そうした相手に声を掛けられる事もあったサキは、しかし、相手がなにを言っているかが全く分からないと、そう言った状態なのだ。
要は、そうして困難を抱え、そもそも町中に流れ着くこともままならない相手を己の恣にする者達を如何に一度で片を付けるか。それについて、大いに議論がなされていた。
相応の人数で移動を行う計画であるため、森を切り開かなければならない。そして、そのように派手な動きを作れば当然逃げ出す。それを避けるためには、周囲を囲ってという話になるのだが、それでは汚染から身を守る術を持たぬ者達はどうなるのかという話にもなる。結果として、アイリスとトモエが協力をした上で、森の中、そこにいるだろう者達を安息の結界に閉じ込めてとそうした案が主体となっているが、それをしたところで打ち漏らしては意味が無い。すっかりと意気を上げている者達も多く、メイにしても木材は欲しいからとこの機会に森を拓くつもりではある。その辺りの手順が、やはり難しい。後から森を拓いてくる者達は、あくまで救出のためにとそうするほかないと今は話が纏まっているがそこに更なる助力があるというのであれば、色々と話が早いというものだ。
「さて、皮算用にならぬように気を付けねばなりませんが。」
「お忙しいとの言葉があったわけですし。」
「それについては、忙しいという風に私たちが理解しただけでしょう。」
勿論、各々能力の上限というものはあるだろう。今行っていることが、ただ人ではどうにもならぬような事であることは疑いようもない。しかし、それでは加護という仕組みがやはり理屈に合わない。他の手を借りて、こちらに対して手を出せてはいないのだとしても、それこそ過去のオユキと変わりはない。実際の事は誰がやるにしても、裁可だけは行っているし、事態の把握も行っていることだろう。
「ええ、ですから聞き届けて頂いているものとして動きましょう。」
つまりは、やはりまた大事に向けての準備を行うのだ。オユキはメイを始めとした者達に。ついでにミズキリという湖を用意しようなどと考えていた人物から情報を引き出せるだけ。そして、トモエはマルコとアーサーに早速とばかりに話をもっていかなければならないのだ。
昼間の出来事、その中でもアベルがオユキに伝えて欲しいと考えていた事、オユキにとって有用であるだろうこと。それから、トモエの思い付きを二人の時間で改めて話せば、やはりオユキが真っ先に反応を返すのはアベルの事。
「私が尋ねればとも、考えてはいますが。」
「恐らくお答えいただけるでしょうが、事は領地の経営にも関わりますから。」
恐らく、アベルに直接トモエが尋ねれば彼はそれを口にするだろう。内情というのは、何となればオユキ以上によく理解しているのだから。だが、それを行ってしまえば、マリーア公爵の信任を得ているリース伯爵その人が自身の代理とした人員が不足なのだと示すことになる。それこそメイだけしかいないというのならまだしも、当然彼女を補佐するための人員は配されている。
「建前よりもと、そう考えてしまいますが。」
「ええ。それについては同感です。ですが、用意できる時には、やはり用意する方が良いものですから。」
今日は久しぶりに余人を排して、オユキとトモエ二人で時間を過ごしている。
ここ数日は、どうした所でシェリアとローレンツに今後を任せると決めた事があり、どうした所で色々と表に出す前に詰めるべき話も合った。具体的には、それぞれに対してオユキから頼むとして誰当てにどれほどの書簡を用意すればよいのかに始まり、手紙だけで済ますのが難しい相手、具体的に次はいつになるのか、待機している間はそれぞれにどう過ごすのか等。せっかく頼める相手が二人になったわけなのだから、二カ所を同時にという案はどうなのかと。
「オユキさんは、見落としがあると言われて。」
「考えてはみますが、気が付ける様な物であれば、既に俎上に上がっていますから。」
何も今はオユキ一人が謀略に励んでいるわけでもない。それぞれに優れた所を、オユキを優に超える能力を持った者たちが頭を寄せ合って話している事だ。各々が違う観点で問題を共有し、分野によっては素人意見でしかないようなものまでも飛び交いながら検討を進めている。そこで出ていない意見、存在しない観点というのはそれこそ時間を置いて冷静になった時くらいしかもはや出て気はしない。
「交渉の材料はありますから、そうですね、メイ様に対して返すべき事も多いですから。」
「であれば、良いのですが。」
トモエがアベルに早々に尋ねなかったのは、対価がどうなるか分かったものではないから。オユキがそれに対して、十分な者があるというのであれば、トモエからは特にそれ以上があるわけもない。
「それにしても、水と癒しの神に対してですか。」
「何か、懸念が。」
「正直、教会周りよりも、アーサーさんが。」
ミズキリの当初の予定では、湖が町の側にできるはずだったのだ。
「マビノギオンですか。」
「こう、どうにも疑わしいと言いますか、また大事になりそうといいますか。」
トモエがある程度道筋が整ったからと、オユキに改めて今後の予定としている事を話せば、オユキからはそういった形にするしかないから気乗りしなかったのだと。未だにこちらに来たばかりの時、短剣一つでは難しいものがあるだろうとアーサーから貰った槍は残っている。
「釣り堀で、湖の貴婦人ですか。」
「いえ、一応は壁との境界に覆いを用意するのでしょう。」
「その中でとなりますか。境を覆って、曖昧に。成程、都合の良さそうな。」
特にフランスで華やかに書き直された物語が有名な、元は建国神話。
「赤と白でとなっているでしょうか。」
「さて、題材として見れば少年少女への物となっていそうなものです。シグルド君が、幾度かアナさんが騎士物語を好んでいると、そうした話もしていましたからね。」
「流石に、祭りに参加しようというのに遠慮を願うのはあまりにも。」
「ええ、無粋が過ぎます。」
加えて、そう言った事が起こるのだとすれば少々どころでは無く剣呑な伝承にも目を向けなければならない。
「隠れ里の伝承も絡んでくるでしょうか。」
「常世の国は、果たしてこちらにあるのかと言われれば、間違いなく有るでしょうし。」
「白雪姫辺りであれば、かわいいものというしかありませんか。」
「赤き龍、翼ある蛇として、ともまた違ったように思いますが。」
これまで見た相手は、さて、それらに謳われる存在に似つかわしいかと言われれば、確かに首をひねるところもある。だからこそ、見た目など自由にできるだろうと、目に見えるものなど一部でしかないだろうと。そうトモエもオユキも考えている。
「まずは、マルコさんに話を持っていくのが無難でしょうか。」
「蛇神と仰っていましたか。」
「はい。水で蛇となれば、ええ、こちらの懸念が正しいとなれば分かりやすい反応も頂けそうですから。」
何もアーサーに参加してほしくないわけでは無い。
今こうして話しているのは、例によって大事になった時にまた責任を言われるのが面倒だからと、それ以上の物ではない。
「いっそ、名前を口にして試すのが早く感じてしまいますね。」
「オユキさん、流石にそれは。」
「ええ、私もやるつもりはありません。不敬が過ぎますから。」
好奇心というのに忠実ではあるのだが、何もかもを暴き立てたいと考えるまでに下種という訳でもない。誰かと誰かの間にある大事、秘密にしておきたい、大事にしておきたいことを土足でというのは趣味ではない。己がそれをされると考えたときに、嫌悪を覚えるに違いないだろうことだから。
「あくまで、最も大事になる予想ですから。」
「建国は終わり、既に落ち着いていると考えるのであれば。」
「返すだけとなるのか、使いくたびれた物を新たにとするのかは、まぁ、それこそ神のみぞ知ると言った所でしょうか。」
「アベルさんになりますか。」
「それは、無いでしょう。」
アーサーは、流石に既に役割を終えているだろう。今後あの冗談じみた能力を持つ者が、門番としてアベルが躊躇なく己よりも上だと判断しているような存在が派手に動き回る。正直そこまで慌ただしい出来事というのは、オユキとしては遠慮したいのだ。断言しているのは、そうした願望に突き動かされているから。トモエにそれはしっかりと伝わっている。
「トモエさんも、私達が屋内にいる間にと考えたのは、理由あっての事でしょう。」
そして、そうした不安を抱えて利うのはオユキばかりという訳でもない。身近な伝承で言えば、水に対する祭りというのはそれこそトモエが口に出した白雪。
「治水の必要はなさそうですし、それこそ荒ぶる程にとなってしまえば、然も有りなんとは思いますが。」
人々の良き庇護者である神々、それが怒り狂う事があったとして、その原因の生命を対価に求めるというのは、実に納得がいく。事実、近々それが予定されていることもある。
「だからこそ、今という事なのでしょうか。」
「オユキさんの気が変わるように、何かあったのは確かでしょう。こちらに来て、少し得意になったとはいえ。」
「ええ。これまでが有るからこそと、意固地になっていたでしょう。」
ため息に自嘲を乗せてオユキが零せば、トモエはただそれを笑って受け止める。
「でしたら、早々に片を付けましょう。少し先にと考えていましたが、天網恢恢疎にして漏らさず、花精の方々の助力を得た上でとなれば。」
「先の約束があれば、どの程度かはともかく、お力添えは頂けますか。」
森の中に潜む者達。人の暮らす場で、そこでただ生きていたいと考えるだろう者達。しかし、サキがそうであったように加護を受けねば、言葉の問題が立ちはだかる。少年たちの交流と、トモエとの鍛錬に参加した結果として同種であり、同一の言語を扱う相手とは問題が無くなってきているのだが、やはり異なる種族相手は未だに問題を抱えている。今は町中のあちこちで花精が目撃されるようになった。オユキの屋敷を整える為に手も借りている。使用人として、そうした相手に声を掛けられる事もあったサキは、しかし、相手がなにを言っているかが全く分からないと、そう言った状態なのだ。
要は、そうして困難を抱え、そもそも町中に流れ着くこともままならない相手を己の恣にする者達を如何に一度で片を付けるか。それについて、大いに議論がなされていた。
相応の人数で移動を行う計画であるため、森を切り開かなければならない。そして、そのように派手な動きを作れば当然逃げ出す。それを避けるためには、周囲を囲ってという話になるのだが、それでは汚染から身を守る術を持たぬ者達はどうなるのかという話にもなる。結果として、アイリスとトモエが協力をした上で、森の中、そこにいるだろう者達を安息の結界に閉じ込めてとそうした案が主体となっているが、それをしたところで打ち漏らしては意味が無い。すっかりと意気を上げている者達も多く、メイにしても木材は欲しいからとこの機会に森を拓くつもりではある。その辺りの手順が、やはり難しい。後から森を拓いてくる者達は、あくまで救出のためにとそうするほかないと今は話が纏まっているがそこに更なる助力があるというのであれば、色々と話が早いというものだ。
「さて、皮算用にならぬように気を付けねばなりませんが。」
「お忙しいとの言葉があったわけですし。」
「それについては、忙しいという風に私たちが理解しただけでしょう。」
勿論、各々能力の上限というものはあるだろう。今行っていることが、ただ人ではどうにもならぬような事であることは疑いようもない。しかし、それでは加護という仕組みがやはり理屈に合わない。他の手を借りて、こちらに対して手を出せてはいないのだとしても、それこそ過去のオユキと変わりはない。実際の事は誰がやるにしても、裁可だけは行っているし、事態の把握も行っていることだろう。
「ええ、ですから聞き届けて頂いているものとして動きましょう。」
つまりは、やはりまた大事に向けての準備を行うのだ。オユキはメイを始めとした者達に。ついでにミズキリという湖を用意しようなどと考えていた人物から情報を引き出せるだけ。そして、トモエはマルコとアーサーに早速とばかりに話をもっていかなければならないのだ。
0
お気に入りに追加
449
あなたにおすすめの小説
暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~
暇人太一
ファンタジー
仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。
ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。
結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。
そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
農民の少年は混沌竜と契約しました
アルセクト
ファンタジー
極々普通で特にこれといった長所もない少年は、魔法の存在する世界に住む小さな国の小さな村の小さな家の農家の跡取りとして過ごしていた
少年は15の者が皆行う『従魔召喚の儀』で生活に便利な虹亀を願ったはずがなんの間違えか世界最強の生物『竜』、更にその頂点である『混沌竜』が召喚された
これはそんな極々普通の少年と最強の生物である混沌竜が送るノンビリハチャメチャな物語
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
公爵令嬢はジャンクフードが食べたい
菜花村
ファンタジー
『第1回スターダスト ノベル大賞』
【審査員奨励賞】受賞
☆電子書籍化決定☆
研究室で4連続徹夜で研究をしていたはずなのに、気付いたら異世界の少女になっていた⁉︎
ジャンクフード大好きな原田輝行 37歳と、好奇心旺盛な公爵令嬢 フランドール・フィアンマ 5歳。
似た者同士の二人(一人)が、剣と魔法の世界でジャンクフードを食べるために、力を合わせて数々の困難を乗り越えていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる