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20章 かつてのように
男性陣は
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一頻り、今は美術品として飾るだけになっている武具の扱いに関してアベルとトモエが議論を交わした後。結局のところ美術品と実用品は別物と話が落ち着くべきところに至ったため、当初の用件を思い出したともいうのだが。
「俺らでも何かって、いわれてもな。」
「せっかくの祭りの日ですから、ただ何もせずにというのも。」
それもありではないかと、トモエは考えたりもする。そもそもメイが招くという形をとるため、参加者とてそこまで多いわけでもない。祭りなどと銘打ちはするものの、行ってしまえば内向きの催し。
「嬢ちゃんに配偶者でもいれば、それもいいかもしれないんだがな。」
トモエがそんな事を離してみれば、しかしアベルからは難しいのではないかと返ってくる。
「確かに、あまりに大事にしてしまえば。」
「領主が他で手を取られるわけだからな。」
そして、町中で何か大々的に行おうと思えば、基本的に裁可を頂かなければならない。そして、それが行える人間が主催で行う催しがあるため、責任者不在で行える程度のものにしなければならない。
「それこそ、やるとすればトモエが招く程度じゃないか。」
「成程。」
それこそ家督を持っているのはオユキで、メイに招かれる以上は不在の屋敷にとなるが、それについてはそれこそオユキとトモエの間で話してしまえば片が付く。
「あんちゃんがそう言い出すって事は、なんかあんのか。」
「特に具体的に何がという事はありませんが。」
また何か口に出していないだけで、あれこれと言われているのかと。ここまでに積み上げたこととはいえ、流石に思うところもある信頼ではある。言葉こそ濁してはいるが、トモエ自身何処か漠然と何か行うべきことがあるのではないかと、そうした思考が脳裏をかすめるどころでは無く、不安の様なしこりとしてそこにある。
どうやら、そうした己の不確かというものが表にもしっかりと出ているようで、何やらアベルが目を鋭くしたりもしている。
「そういや、お茶会だっけ、こうした集まりってねーちゃんよくやってるらしいけど。」
「ああ。社交は嗜みだからな。」
「その間、ファルコとかって何すんだ。」
「さして変わりはないぞ。」
女性は社交として、今まさにオユキがしているように集まって賑やかに会話を楽しんでいる。では、その間貴族の男性陣は何をしているのかとシグルドが好奇心でファルコとアベルに向けて尋ねれば。
「ああして、まぁ女性よりも機会は少ないが茶菓を共に会話を楽しむこともある。」
「へー。」
「ただ、まぁ私もそうだが体を動かすことを好む物が多い事もある。ああして交流を深めている間に、男衆は狩猟にというのが一応は一般的か。」
「私たちの年代では、なかなか難しいですが。」
前に狩猟祭と呼ばれる物を引き起こした時に、メイがそのような事を言っていたとオユキからトモエも聞いている。狩猟を行うと男性陣が集まる時には、基本的に女性は別館でくつろぐのだと。ただ、そのように振舞おうにも現状は問題なく狩りに出ている者達がこの場にいるのだが、実際には許されない事が多い。
「あとは、それこそ遊戯の類だな。」
「おや、こちらにもありますか。」
ここまで生産性に難を抱えていれば、難しいものかと思っていたが、こちらの世界でもやはりパンだけで生きていこうなどとは考えない物であるらしい。事芸術面は、広く民衆にとはなっていないが、それと同じ流れとして一部の者達がという事なのだろう。恐らくは、というよりも手製が基本のこの世界であれば、間違いなく遊戯に何を使うとしても相応に高額な物になるには違いない。日々の事でどうした所で余裕のない物たちでは、難しいというものだろう。だからこそ、そうしたことをファルコに話させてもいいのかと、トモエがアベルに視線で簡単に確認を取るが、頷き一つが返ってくるだけだ。
それもそのはず。トモエはやはりこうしたことが苦手。オユキであれば、そもそもカリンやヴィルヘルミナの手によってこの町では既に踊りと歌は娯楽として受け入れられてそれなりに経っているのだ。アイリスがこの地にもたらした加護もあり、生産力に余剰が生まれている。この町であれば、既に問題は無いのだ。最も、増えた生産力に対して収穫の人手が足りていないという、それに対してメイとケレスが頭を抱えているというのは既に聞いているが。
「町の外でとなると、少々参加者を絞る事にもなりますし。」
「まぁ、前みたいにやってもいいけど、一応狩猟祭も正式に日取りを決めるってねーちゃん言ってたからな。」
「おや、まだ決まっていませんか。」
「国全体の事になるからな。お前らが出立のついでにやったこともある。神々の方で問題が無いなら、あれがそのまま前例になりそうなもんだが。」
「あれか、あんちゃんとしては俺らだけって訳でもなく、町全体でってことか。」
さて、その前提を離していなかったかとシグルドに言われて、トモエも気が付く。
「ええ、せっかくのハレの日です。由来があり、理由があるというのならばとも思いますが、それは今作る事ですし、やはり楽しむことができる日が多いというのは、良い事でしょう。」
「まぁ、それはそうだな。」
「おっさんは、いやって事か。」
「お前らがというか、他が楽しむ時間があるってことは、そのために忙しくなる人間がいるってことだからな。」
トモエの言葉に、何処か苦い顔をするアベルに、違うのかとシグルドが問いかければ、ただただ現実に向き合う事をその場で迫られる管理者としての言葉が返ってくる。そして、その言葉は実に最も。シグルド達にせよ、これまで執り行われてきた祭りで散々裏方仕事に従事してきただろう。
「そう言えば、当日は教会でも何かあるのでしたか。」
「ああ。つっても俺らは前日の準備までだな。あいつらみたいに持祭って訳でもないし。」
「前から気になっていたのだが、ジークとパウは目指さないのか。」
神々から位を頂いていないから、祭祀の本番では特にやることが無いと、特に今回は外からの産廃を受け入れるわけでも無い為、当日は何なら暇なのだと笑うシグルドに、今度はファルコから彼の進退に関して。
「ねーちゃんからも聞かれたけど、別に教会でこのままとは考えてねーけど。」
「俺もだな。やりたいこともある。」
「ほう。別に後からそっちのガキどもは騎士を目指しているらしいが。」
「騎士かー。」
領都からの子供たちは、アベルの言葉に元気に返事をしていたりもするが、シグルドの方はどうやらそれもピンとこないと、そうした様子。一方のパウは、己が今後何をするのかは定めているとそういった様子。そうした話を聞いているのも実に楽しいものだが、今は流石にそれを行えば色々と収拾がつかなくなる。オユキに何かと問う前には、トモエとしても少しくらいは話を纏めておきたいと、それくらいは考えているのだ。
あちらはあちらで、今は随分と難しい状況を得ているらしい。
「そちらは、置いておきましょう。今となっては、それを考える時間は十分に取れるでしょうから。」
「ああ。まぁ、な。このまま、狩猟者ってのもなんかしっくりこないし、まぁ、そうだな。」
「お前には合ってそうな気もするがな。で、話を戻すが。」
「はい。外での事、ダンジョンであったり狩猟祭であった利はあるわけですが。」
町中で賑やかな催し、楽しい日が増えても良いのではないかとトモエとしてはそう考えている。そして、由来を考えたときに、そうした時間を増やしたほうがいいだろうとも。
「でも、あんちゃんとオユキは参加してなかったけど、感謝祭は賑やかだったぞ。」
「そういや、その日取りも決まったんだったか。まぁ、ダンジョンを運用できている都市でだけの事だろうが。」
「そう言えば、そのような物もありましたね。」
そちらも興味はあるし、次の機会を逃す手は無いと考えているのだが、やはり今はそちらも別。ダンジョンに関わる祭りに、間違いなく含まれていないだろう諸々がある。
まぁ、トモエがなにを考えているのかと言えば、明確な背景というものがある。オユキは為政者の観点に立ってしまっているため、先延ばしにしたいと考えている。だが、トモエとしては問題が無いというのなら、催事というのは増えたほうがいいだろうと。賑やかなのは、楽しい事だ。煩わしさも感じる時はある。問題が起きないはずもない。ただ、それでも振り返った時に楽しいと呼べる時間というのは、どれほど多くても困るものではない。
例え一過性の物であれ、上から下にと決めた事ばかりという訳ではなく。それぞれが思い思いに集まり、少々賑やかな催しを。多様な形を作り、そこから残せるものが残れば良い。盛り上がるようであれば、可能であるならより大きくしていけばよいと。
「そう言えば。」
あれこれと、こうして話をしながらトモエとしてふと思いつくことがある。
「水に関する祭事が無いですね。」
「ないわけでは無いのだが、それこそ王都ではすべての祭祀は王城か水と癒しの神殿だ。」
「場として、そこにあるからというのも良いのですが、もう少し俗にと言いますか親しみやすいものがあっても良いのではないかと。」
差し当たって水と癒しから何か直接恩恵を受けたのかと言われれば、オユキが散々に受けている。どうにも、日々の事や本人のどうにもならぬ欲求として氷に関連するものがあるため、そちらに目が向きがちではある。しかし、今もああして賑やかにできているのは、水と癒しの奇跡があればこそ。
どうにも、こうした話運びはオユキ程ではないなと、トモエはそう改めて自覚を覚えながらも。
「でも、俺ら水の中で何かできるって訳でもないからなぁ。」
「ああ。それこそ水棲の種族がいればと思わないでもないが。」
それこそかつての世界であれば、ごみ問題などが叫ばれてもいたがこちらで供物を水に沈めれば果たしてとそういった思いもある。
「何も、水中で殊更何かをという訳でもありません。水辺で遊び、そして何か感謝の形を水に返す。それだけでもよいのではないかと。」
「成程な。そういや、釣りを町中で行う為の施設だったか、それも確かにそろそろ実用出来そうだという話もあったな。」
「俺らでも何かって、いわれてもな。」
「せっかくの祭りの日ですから、ただ何もせずにというのも。」
それもありではないかと、トモエは考えたりもする。そもそもメイが招くという形をとるため、参加者とてそこまで多いわけでもない。祭りなどと銘打ちはするものの、行ってしまえば内向きの催し。
「嬢ちゃんに配偶者でもいれば、それもいいかもしれないんだがな。」
トモエがそんな事を離してみれば、しかしアベルからは難しいのではないかと返ってくる。
「確かに、あまりに大事にしてしまえば。」
「領主が他で手を取られるわけだからな。」
そして、町中で何か大々的に行おうと思えば、基本的に裁可を頂かなければならない。そして、それが行える人間が主催で行う催しがあるため、責任者不在で行える程度のものにしなければならない。
「それこそ、やるとすればトモエが招く程度じゃないか。」
「成程。」
それこそ家督を持っているのはオユキで、メイに招かれる以上は不在の屋敷にとなるが、それについてはそれこそオユキとトモエの間で話してしまえば片が付く。
「あんちゃんがそう言い出すって事は、なんかあんのか。」
「特に具体的に何がという事はありませんが。」
また何か口に出していないだけで、あれこれと言われているのかと。ここまでに積み上げたこととはいえ、流石に思うところもある信頼ではある。言葉こそ濁してはいるが、トモエ自身何処か漠然と何か行うべきことがあるのではないかと、そうした思考が脳裏をかすめるどころでは無く、不安の様なしこりとしてそこにある。
どうやら、そうした己の不確かというものが表にもしっかりと出ているようで、何やらアベルが目を鋭くしたりもしている。
「そういや、お茶会だっけ、こうした集まりってねーちゃんよくやってるらしいけど。」
「ああ。社交は嗜みだからな。」
「その間、ファルコとかって何すんだ。」
「さして変わりはないぞ。」
女性は社交として、今まさにオユキがしているように集まって賑やかに会話を楽しんでいる。では、その間貴族の男性陣は何をしているのかとシグルドが好奇心でファルコとアベルに向けて尋ねれば。
「ああして、まぁ女性よりも機会は少ないが茶菓を共に会話を楽しむこともある。」
「へー。」
「ただ、まぁ私もそうだが体を動かすことを好む物が多い事もある。ああして交流を深めている間に、男衆は狩猟にというのが一応は一般的か。」
「私たちの年代では、なかなか難しいですが。」
前に狩猟祭と呼ばれる物を引き起こした時に、メイがそのような事を言っていたとオユキからトモエも聞いている。狩猟を行うと男性陣が集まる時には、基本的に女性は別館でくつろぐのだと。ただ、そのように振舞おうにも現状は問題なく狩りに出ている者達がこの場にいるのだが、実際には許されない事が多い。
「あとは、それこそ遊戯の類だな。」
「おや、こちらにもありますか。」
ここまで生産性に難を抱えていれば、難しいものかと思っていたが、こちらの世界でもやはりパンだけで生きていこうなどとは考えない物であるらしい。事芸術面は、広く民衆にとはなっていないが、それと同じ流れとして一部の者達がという事なのだろう。恐らくは、というよりも手製が基本のこの世界であれば、間違いなく遊戯に何を使うとしても相応に高額な物になるには違いない。日々の事でどうした所で余裕のない物たちでは、難しいというものだろう。だからこそ、そうしたことをファルコに話させてもいいのかと、トモエがアベルに視線で簡単に確認を取るが、頷き一つが返ってくるだけだ。
それもそのはず。トモエはやはりこうしたことが苦手。オユキであれば、そもそもカリンやヴィルヘルミナの手によってこの町では既に踊りと歌は娯楽として受け入れられてそれなりに経っているのだ。アイリスがこの地にもたらした加護もあり、生産力に余剰が生まれている。この町であれば、既に問題は無いのだ。最も、増えた生産力に対して収穫の人手が足りていないという、それに対してメイとケレスが頭を抱えているというのは既に聞いているが。
「町の外でとなると、少々参加者を絞る事にもなりますし。」
「まぁ、前みたいにやってもいいけど、一応狩猟祭も正式に日取りを決めるってねーちゃん言ってたからな。」
「おや、まだ決まっていませんか。」
「国全体の事になるからな。お前らが出立のついでにやったこともある。神々の方で問題が無いなら、あれがそのまま前例になりそうなもんだが。」
「あれか、あんちゃんとしては俺らだけって訳でもなく、町全体でってことか。」
さて、その前提を離していなかったかとシグルドに言われて、トモエも気が付く。
「ええ、せっかくのハレの日です。由来があり、理由があるというのならばとも思いますが、それは今作る事ですし、やはり楽しむことができる日が多いというのは、良い事でしょう。」
「まぁ、それはそうだな。」
「おっさんは、いやって事か。」
「お前らがというか、他が楽しむ時間があるってことは、そのために忙しくなる人間がいるってことだからな。」
トモエの言葉に、何処か苦い顔をするアベルに、違うのかとシグルドが問いかければ、ただただ現実に向き合う事をその場で迫られる管理者としての言葉が返ってくる。そして、その言葉は実に最も。シグルド達にせよ、これまで執り行われてきた祭りで散々裏方仕事に従事してきただろう。
「そう言えば、当日は教会でも何かあるのでしたか。」
「ああ。つっても俺らは前日の準備までだな。あいつらみたいに持祭って訳でもないし。」
「前から気になっていたのだが、ジークとパウは目指さないのか。」
神々から位を頂いていないから、祭祀の本番では特にやることが無いと、特に今回は外からの産廃を受け入れるわけでも無い為、当日は何なら暇なのだと笑うシグルドに、今度はファルコから彼の進退に関して。
「ねーちゃんからも聞かれたけど、別に教会でこのままとは考えてねーけど。」
「俺もだな。やりたいこともある。」
「ほう。別に後からそっちのガキどもは騎士を目指しているらしいが。」
「騎士かー。」
領都からの子供たちは、アベルの言葉に元気に返事をしていたりもするが、シグルドの方はどうやらそれもピンとこないと、そうした様子。一方のパウは、己が今後何をするのかは定めているとそういった様子。そうした話を聞いているのも実に楽しいものだが、今は流石にそれを行えば色々と収拾がつかなくなる。オユキに何かと問う前には、トモエとしても少しくらいは話を纏めておきたいと、それくらいは考えているのだ。
あちらはあちらで、今は随分と難しい状況を得ているらしい。
「そちらは、置いておきましょう。今となっては、それを考える時間は十分に取れるでしょうから。」
「ああ。まぁ、な。このまま、狩猟者ってのもなんかしっくりこないし、まぁ、そうだな。」
「お前には合ってそうな気もするがな。で、話を戻すが。」
「はい。外での事、ダンジョンであったり狩猟祭であった利はあるわけですが。」
町中で賑やかな催し、楽しい日が増えても良いのではないかとトモエとしてはそう考えている。そして、由来を考えたときに、そうした時間を増やしたほうがいいだろうとも。
「でも、あんちゃんとオユキは参加してなかったけど、感謝祭は賑やかだったぞ。」
「そういや、その日取りも決まったんだったか。まぁ、ダンジョンを運用できている都市でだけの事だろうが。」
「そう言えば、そのような物もありましたね。」
そちらも興味はあるし、次の機会を逃す手は無いと考えているのだが、やはり今はそちらも別。ダンジョンに関わる祭りに、間違いなく含まれていないだろう諸々がある。
まぁ、トモエがなにを考えているのかと言えば、明確な背景というものがある。オユキは為政者の観点に立ってしまっているため、先延ばしにしたいと考えている。だが、トモエとしては問題が無いというのなら、催事というのは増えたほうがいいだろうと。賑やかなのは、楽しい事だ。煩わしさも感じる時はある。問題が起きないはずもない。ただ、それでも振り返った時に楽しいと呼べる時間というのは、どれほど多くても困るものではない。
例え一過性の物であれ、上から下にと決めた事ばかりという訳ではなく。それぞれが思い思いに集まり、少々賑やかな催しを。多様な形を作り、そこから残せるものが残れば良い。盛り上がるようであれば、可能であるならより大きくしていけばよいと。
「そう言えば。」
あれこれと、こうして話をしながらトモエとしてふと思いつくことがある。
「水に関する祭事が無いですね。」
「ないわけでは無いのだが、それこそ王都ではすべての祭祀は王城か水と癒しの神殿だ。」
「場として、そこにあるからというのも良いのですが、もう少し俗にと言いますか親しみやすいものがあっても良いのではないかと。」
差し当たって水と癒しから何か直接恩恵を受けたのかと言われれば、オユキが散々に受けている。どうにも、日々の事や本人のどうにもならぬ欲求として氷に関連するものがあるため、そちらに目が向きがちではある。しかし、今もああして賑やかにできているのは、水と癒しの奇跡があればこそ。
どうにも、こうした話運びはオユキ程ではないなと、トモエはそう改めて自覚を覚えながらも。
「でも、俺ら水の中で何かできるって訳でもないからなぁ。」
「ああ。それこそ水棲の種族がいればと思わないでもないが。」
それこそかつての世界であれば、ごみ問題などが叫ばれてもいたがこちらで供物を水に沈めれば果たしてとそういった思いもある。
「何も、水中で殊更何かをという訳でもありません。水辺で遊び、そして何か感謝の形を水に返す。それだけでもよいのではないかと。」
「成程な。そういや、釣りを町中で行う為の施設だったか、それも確かにそろそろ実用出来そうだという話もあったな。」
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