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16章 隣国への道行き
個人の気質
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本来であれば、この移動の時間に行おうと考えていた事。それが出来なくなった。また、体調はやはり悪く、起き上がって少し動けば、息も斬れるような有様。渡された書類に目を通すくらいはするが、流石に何かを書くことまで出来る訳でも無い。そもそも、横になったまま書類を読むと、その姿がこちらの価値観にそぐわない。それこそ生前の世界にしても、よほどの緊急事態でも無ければ、認められはしない。では、そうした状況で何を行うかと言えば。
「確かに、理にかなっているように思えます。」
「確かめる事が難しいのは、異邦人たちが神職となる、その例が少なかったからでしょう。勿論推論でしかありませんし、確証を得ようにもと、そう言う話ではありますが。」
「いえ、マナの動き、それが何処でとなるのか。今回の事が何故と、それを考えれば。」
知識と魔を崇める魔術師と、両親の遺した資料を漁った流れから、そちらの方面に進んだオユキ。互いに、知識を集め、そこに新しいものを積み上げていく人種。話し相手として、馬車の確認とオユキの監督を行うカナリア以上の適任がいないため、あれこれと話をする。そして、遂にはカナリアがオユキの寝台の側に机を一つ運んで陣取れば、ただただそれを確認したシェリアがため息を。
「となると、門の接続先を変える魔術、それも目印を与えているだけだと。」
「そちらについては、実際が分かりませんから。繋ぐ先に合わせて、扱うべき文字が変わるというのであれば。」
「魔術として、既に一つとして完成していますので、そういった事はありません。しかし、作用の場所であったり、細かい変更であったりは、それこそ術者に依って変わる物でもあります。」
「その、マナと呼ばれるものが、意志を汲み取って、ないしは意志を持っているかのような振る舞いを。」
オユキからは、この時間に改めて色々と考えた事を纏める良い機会とばかりに、疲労から眠りに落ちるまでの時間を過ごしている。ついでとばかりに、散々後回しにしてきたマナというものに対する知識を求めながら。
「マナとは何か、それを正しく答えられるのは神々だけでしょうね。」
「前の世界、その背景をお持ちのカナリアさん達も、ですか。」
「長老様方が言うには、元とはやはり違うのだとか。それ以外に私たちも言葉を知らず、名を付けられず。」
「以前、目視できると。」
「こちらの世界に合わせて、やはりそのままとはいかなかったようです。私はこちらで生まれたので、いよいよ元の世界を知りませんが、曰く、失われた世界では風に混ざるように単一のマナが流れていたそうです。」
「属性と呼べるものが無かったと。成程、そこからさらに神々がマナに依っていると、その話があれば。」
ここまで話を進めたところで、オユキは己が過去に、それこそ物理的に擦り切れ、穴が空くほどに読み返した資料を思い返す。当然、コピーを取って、そちらの方だが。
そこに書かれた計画では、事前に作られるものは、テストケースは三つ。設計思想、それが正しく動作するかの確認のために一つ。二つ目は、煩雑な、どうした所で膨大な処理が必要になる部分の負荷を確認するために。三つめは、ごく限られた人間に向けた、内々の。それに対して、実際には用意された大陸は座を持つ神の数と等しいとこちらでは認識されている。いよいよ、カナリアの語る、世界樹の側に浮かぶ岩塊、そちらに関してはオユキの知識の外だ。両親の遺した資料。それは何処までも両親の手による物しか存在していなかった。外部との連絡、そう言った痕跡でもあれば、何もこちらに来て結果をみずとも、どうなったか分かっただろう。
過去の情報は、一部は確かに封をされている。両親の手紙を受け取り、それを読んだことで改めて覚えていたと、そうなっている知識もある。トモエが、神話体系に詳しい。休むときに書物を片手に、その姿はよく見たし、そのようなトモエだからこそよく子供たちに読み聞かせなどをしていたのだ。では、その書物は何処からと考えれば、オユキが知らないわけがないのだ。神々が、元来どのような役割を与えられた存在であったのかを。そして、恐らくは、似たようなことがそれぞれに。
「タルヤさんが、新しい精霊の区分と言っていましたが。」
「10の元素精霊、それ以外となると、いよいよ。」
「そこに木は。」
「既に、含まれています。」
一先ず、そこで互いに思考が行き詰る。推論に推論を重ねるだけの積み重ね。そこに乗せるべき情報が、この議題においてはひとまず無くなったのだと。話が大いにそれたこともある。
「後で、私が署名と封だけはしましょうか。」
「ええと、何処までを。」
「私がと言いますか、神々に与えられているもの、それがあくまで目印なのだと、そこまでですね。それ以外は、他から論を集めようにも、少々不足が多すぎます。」
それこそ、教会の誰かを捕まえて、そうするのが間違いがない。
「ただ、神々に関わることは、書き残せないと、そのように聞いていたのですが。」
「え。」
「いえ、御言葉の小箱と、私に関する事でしたら問題ないでしょう。それと、覚書の類は、流石に見逃して頂けますし。」
無論、オユキも既に試している。そして、当然そういった物が置かれているのは執務室。人の目が何処までも多い、その場だ。立ち入りの許可が、オユキが不在の間に入れる者は、ごく限られているが、その者達がこれまで確認しないわけもない。今は、無いかもしれないが。禁じられているのは、あくまでそれを知るべきでない者達に。己で気が付いた者達、そこまで積み上げた者達は見逃されている。そのはずだ。出なければ、こうしてカナリアとの会話も成立などするはずもない。
「その、本当に。」
「いえ、危険があれば、そこで止めますよ。」
「私はただでさえ、水と癒しの女神様に位を返してもいるんですから。」
そして、その発言で気にかかる事が有る。長老、まるで崩壊前の世界から存在している相手がいると、そのような言葉を使った。
「その、カナリアさん達の種族は、かなり長命のようですが。」
加えて、移り変わる物を眺める事を楽しみにする。そうした精神性を供える種族に対する予想。
「いえ、私たちは寿命はありませんから。少なくとも、これまでそういった形で命を落とした同族はいませんし。」
頭が揺れる感覚、それを味わったのは、風邪のせいか。それとも。
「こちらに来てから、どれだけ経っているのか、それをお伺いしても。」
「そう言えば、どの程度なのでしょうか。聞いていませんでしたね。私がこちらで生まれてとは聞いていますし。」
「成程。飛行能力を失ったのは、こちらで生まれた方々だけでしょうか。」
「いえ、特にそう言う事は無いですよ。」
「それは、猶の事原因の特定は難しそうですね。」
カナリアの方は、走り書き程度書き留めていた物を並べ、それを改めて纏めなおすという作業を始めている。
オユキにしても、揺れたと感じてからは、明らかな眠気を感じている。
「話の途中ではありますが。」
「ああ、そのすみません。私の方が気にしなければいけないのに。」
「いえ、こうしているだけというのも、やはり持て余しますから。」
そして、改めて、カナリアと話した事、そのいくつかを記憶に残すために繰り返しながらも、思考は別に及ぶ。
教会にある神像は10個。それは、ここまで足を運んだどの教会でも変わらない。教会で暮らした子供たちの言葉、それとして流してもいたが、いい加減そちらも改めて考えなければならない。そもそも、四季というものがこちらの世界に存在する。大地と農耕の神、そちらに供える物を、戦と武技の神を祀る教会は当然と受け取り、何処かに供えた。オユキにはそれが見えなかった。トモエにしても。持祭の少女たちに、それとなく水を向けてみれば、それができる神職が、必ず教会には必要なのだと。随分と漠然とした感想が返ってきたものだ。
この世界は、天動説を元にした世界であり、世界を支える大樹、そのような者が存在している。そして、球体であれば内部だが、こちらは単純な裏表。
あまりに有名な小説、それを引き合いに出さずとも、その存在を考えた者達もいる。神話としてそれが存在する体系も多い。
「私たちの足場は。」
既に、オユキは眼を開けていられない程度にはなっている。マナの枯渇が一因と、そう説明されている。ただ、加護が無ければ弱い体、それもこうなるほどというのはやはり疑問を覚える。いや、瀕死の重症が背景にあると、それを考えれば、十分以上に丈夫ではあるのだが。
カナリアの語る核、それが存在しているという話。それが誰からも否定されない、事実として認識されている世界。
「世界樹の根、それはどうなっているのでしょうか。」
大地を支えるのであれば、大陸は。それに、大陸に一本だけしかない、そのような物でマナの循環を支え切れるのだろうかと。それこそ、これまでにオユキが習い覚えた自然科学とは、まったく違う現象が、同じ恒星系の別の惑星ですら、信じられないような現象が起こると聞きもした。
「張り巡らされていますよ、大陸中に。」
かなり声量も小さいだろうに、カナリアにはしっかりと届いたらしい。
「そう言えば、その辺りもお話ししていませんでしたね。」
そして、カナリアがそこから、世界樹のすぐそばに浮かぶ岩塊で暮らす種族の一員が、あまりに巨大な樹木の仕組みを語る。
「地表、と言いますか、私たちが普段目にする世界樹、その目的は散布です。浄化のために、人の思いや祈り、それが乗ったマナは、世界に張り巡らされた世界樹の根を通して、滋養となります。」
「はい。その辺りは、知っています。」
完全に眠る前に、オユキからも。
「神々から、拠点を作る位置が決められる。領主の権能。教会を建てる場所が決められている。」
では、こういった事が分かったから、何が変わるのか。それについてはオユキは思いつくものなど何一つない。カナリアにしても、何となれば、書き残すつもりはあったとして、それをどこかに報告をとまでは考えていないだろう。
知的好奇心、与えられた物をどう見るのか。それを思考で遊ぶのが何処までも好きな者達が、暇をつぶすための会話でしかないのだ。
「成程。世界中に大陸だけをとなっているのであれば。」
そして、オユキがいよいよ寝入れば、カナリアもそれを切欠にあれこれと考えて遊び、時間を潰すだろう。
この世界の旅、それはどうした所で時間がかかるのだ。
「確かに、理にかなっているように思えます。」
「確かめる事が難しいのは、異邦人たちが神職となる、その例が少なかったからでしょう。勿論推論でしかありませんし、確証を得ようにもと、そう言う話ではありますが。」
「いえ、マナの動き、それが何処でとなるのか。今回の事が何故と、それを考えれば。」
知識と魔を崇める魔術師と、両親の遺した資料を漁った流れから、そちらの方面に進んだオユキ。互いに、知識を集め、そこに新しいものを積み上げていく人種。話し相手として、馬車の確認とオユキの監督を行うカナリア以上の適任がいないため、あれこれと話をする。そして、遂にはカナリアがオユキの寝台の側に机を一つ運んで陣取れば、ただただそれを確認したシェリアがため息を。
「となると、門の接続先を変える魔術、それも目印を与えているだけだと。」
「そちらについては、実際が分かりませんから。繋ぐ先に合わせて、扱うべき文字が変わるというのであれば。」
「魔術として、既に一つとして完成していますので、そういった事はありません。しかし、作用の場所であったり、細かい変更であったりは、それこそ術者に依って変わる物でもあります。」
「その、マナと呼ばれるものが、意志を汲み取って、ないしは意志を持っているかのような振る舞いを。」
オユキからは、この時間に改めて色々と考えた事を纏める良い機会とばかりに、疲労から眠りに落ちるまでの時間を過ごしている。ついでとばかりに、散々後回しにしてきたマナというものに対する知識を求めながら。
「マナとは何か、それを正しく答えられるのは神々だけでしょうね。」
「前の世界、その背景をお持ちのカナリアさん達も、ですか。」
「長老様方が言うには、元とはやはり違うのだとか。それ以外に私たちも言葉を知らず、名を付けられず。」
「以前、目視できると。」
「こちらの世界に合わせて、やはりそのままとはいかなかったようです。私はこちらで生まれたので、いよいよ元の世界を知りませんが、曰く、失われた世界では風に混ざるように単一のマナが流れていたそうです。」
「属性と呼べるものが無かったと。成程、そこからさらに神々がマナに依っていると、その話があれば。」
ここまで話を進めたところで、オユキは己が過去に、それこそ物理的に擦り切れ、穴が空くほどに読み返した資料を思い返す。当然、コピーを取って、そちらの方だが。
そこに書かれた計画では、事前に作られるものは、テストケースは三つ。設計思想、それが正しく動作するかの確認のために一つ。二つ目は、煩雑な、どうした所で膨大な処理が必要になる部分の負荷を確認するために。三つめは、ごく限られた人間に向けた、内々の。それに対して、実際には用意された大陸は座を持つ神の数と等しいとこちらでは認識されている。いよいよ、カナリアの語る、世界樹の側に浮かぶ岩塊、そちらに関してはオユキの知識の外だ。両親の遺した資料。それは何処までも両親の手による物しか存在していなかった。外部との連絡、そう言った痕跡でもあれば、何もこちらに来て結果をみずとも、どうなったか分かっただろう。
過去の情報は、一部は確かに封をされている。両親の手紙を受け取り、それを読んだことで改めて覚えていたと、そうなっている知識もある。トモエが、神話体系に詳しい。休むときに書物を片手に、その姿はよく見たし、そのようなトモエだからこそよく子供たちに読み聞かせなどをしていたのだ。では、その書物は何処からと考えれば、オユキが知らないわけがないのだ。神々が、元来どのような役割を与えられた存在であったのかを。そして、恐らくは、似たようなことがそれぞれに。
「タルヤさんが、新しい精霊の区分と言っていましたが。」
「10の元素精霊、それ以外となると、いよいよ。」
「そこに木は。」
「既に、含まれています。」
一先ず、そこで互いに思考が行き詰る。推論に推論を重ねるだけの積み重ね。そこに乗せるべき情報が、この議題においてはひとまず無くなったのだと。話が大いにそれたこともある。
「後で、私が署名と封だけはしましょうか。」
「ええと、何処までを。」
「私がと言いますか、神々に与えられているもの、それがあくまで目印なのだと、そこまでですね。それ以外は、他から論を集めようにも、少々不足が多すぎます。」
それこそ、教会の誰かを捕まえて、そうするのが間違いがない。
「ただ、神々に関わることは、書き残せないと、そのように聞いていたのですが。」
「え。」
「いえ、御言葉の小箱と、私に関する事でしたら問題ないでしょう。それと、覚書の類は、流石に見逃して頂けますし。」
無論、オユキも既に試している。そして、当然そういった物が置かれているのは執務室。人の目が何処までも多い、その場だ。立ち入りの許可が、オユキが不在の間に入れる者は、ごく限られているが、その者達がこれまで確認しないわけもない。今は、無いかもしれないが。禁じられているのは、あくまでそれを知るべきでない者達に。己で気が付いた者達、そこまで積み上げた者達は見逃されている。そのはずだ。出なければ、こうしてカナリアとの会話も成立などするはずもない。
「その、本当に。」
「いえ、危険があれば、そこで止めますよ。」
「私はただでさえ、水と癒しの女神様に位を返してもいるんですから。」
そして、その発言で気にかかる事が有る。長老、まるで崩壊前の世界から存在している相手がいると、そのような言葉を使った。
「その、カナリアさん達の種族は、かなり長命のようですが。」
加えて、移り変わる物を眺める事を楽しみにする。そうした精神性を供える種族に対する予想。
「いえ、私たちは寿命はありませんから。少なくとも、これまでそういった形で命を落とした同族はいませんし。」
頭が揺れる感覚、それを味わったのは、風邪のせいか。それとも。
「こちらに来てから、どれだけ経っているのか、それをお伺いしても。」
「そう言えば、どの程度なのでしょうか。聞いていませんでしたね。私がこちらで生まれてとは聞いていますし。」
「成程。飛行能力を失ったのは、こちらで生まれた方々だけでしょうか。」
「いえ、特にそう言う事は無いですよ。」
「それは、猶の事原因の特定は難しそうですね。」
カナリアの方は、走り書き程度書き留めていた物を並べ、それを改めて纏めなおすという作業を始めている。
オユキにしても、揺れたと感じてからは、明らかな眠気を感じている。
「話の途中ではありますが。」
「ああ、そのすみません。私の方が気にしなければいけないのに。」
「いえ、こうしているだけというのも、やはり持て余しますから。」
そして、改めて、カナリアと話した事、そのいくつかを記憶に残すために繰り返しながらも、思考は別に及ぶ。
教会にある神像は10個。それは、ここまで足を運んだどの教会でも変わらない。教会で暮らした子供たちの言葉、それとして流してもいたが、いい加減そちらも改めて考えなければならない。そもそも、四季というものがこちらの世界に存在する。大地と農耕の神、そちらに供える物を、戦と武技の神を祀る教会は当然と受け取り、何処かに供えた。オユキにはそれが見えなかった。トモエにしても。持祭の少女たちに、それとなく水を向けてみれば、それができる神職が、必ず教会には必要なのだと。随分と漠然とした感想が返ってきたものだ。
この世界は、天動説を元にした世界であり、世界を支える大樹、そのような者が存在している。そして、球体であれば内部だが、こちらは単純な裏表。
あまりに有名な小説、それを引き合いに出さずとも、その存在を考えた者達もいる。神話としてそれが存在する体系も多い。
「私たちの足場は。」
既に、オユキは眼を開けていられない程度にはなっている。マナの枯渇が一因と、そう説明されている。ただ、加護が無ければ弱い体、それもこうなるほどというのはやはり疑問を覚える。いや、瀕死の重症が背景にあると、それを考えれば、十分以上に丈夫ではあるのだが。
カナリアの語る核、それが存在しているという話。それが誰からも否定されない、事実として認識されている世界。
「世界樹の根、それはどうなっているのでしょうか。」
大地を支えるのであれば、大陸は。それに、大陸に一本だけしかない、そのような物でマナの循環を支え切れるのだろうかと。それこそ、これまでにオユキが習い覚えた自然科学とは、まったく違う現象が、同じ恒星系の別の惑星ですら、信じられないような現象が起こると聞きもした。
「張り巡らされていますよ、大陸中に。」
かなり声量も小さいだろうに、カナリアにはしっかりと届いたらしい。
「そう言えば、その辺りもお話ししていませんでしたね。」
そして、カナリアがそこから、世界樹のすぐそばに浮かぶ岩塊で暮らす種族の一員が、あまりに巨大な樹木の仕組みを語る。
「地表、と言いますか、私たちが普段目にする世界樹、その目的は散布です。浄化のために、人の思いや祈り、それが乗ったマナは、世界に張り巡らされた世界樹の根を通して、滋養となります。」
「はい。その辺りは、知っています。」
完全に眠る前に、オユキからも。
「神々から、拠点を作る位置が決められる。領主の権能。教会を建てる場所が決められている。」
では、こういった事が分かったから、何が変わるのか。それについてはオユキは思いつくものなど何一つない。カナリアにしても、何となれば、書き残すつもりはあったとして、それをどこかに報告をとまでは考えていないだろう。
知的好奇心、与えられた物をどう見るのか。それを思考で遊ぶのが何処までも好きな者達が、暇をつぶすための会話でしかないのだ。
「成程。世界中に大陸だけをとなっているのであれば。」
そして、オユキがいよいよ寝入れば、カナリアもそれを切欠にあれこれと考えて遊び、時間を潰すだろう。
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