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9章 忙しくも楽しい日々
朝の一幕
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朝食の席は流石に目溢しが行われるらしく、公爵夫人の同席もあるがそれぞれに侍女や使用人がつくような物では無く、気楽な場とはなっている。
一日の予定の確認、それを兼ねてもいるようではあるから、委縮させては本末転倒というのもあるのだろうが。
「成程。シグルド君たちは。」
「確か、手紙を預かってたな。」
そしてその場では、気が進むかと言われれば首を横に振りたいオユキではあるが、戦と武技の神、それを祀る教会があるのなら早々に訪れてしまいたい、昨晩、同意を得たそれを改めて口にすれば、夫人が少年たちにも水を向ける。
「えっと、でも、王妃様が一緒にいらしてくださるなら。」
シグルドの確認に、アナが遠慮がちにそう述べる。
「いえ、月と安息が優先されるでしょう。それに王妃様が足を運ぶとなれば、それぞれで時間もかかりますから。」
「そうなんですね。」
「王妃様の方でも、予定がある月と安息の女神、水と癒しの女神、この二つ以外は、時間があれば用事を済ませておくのがいいでしょう。」
「分かりました。」
特にその二つについては、王太子妃の出産に係わり手を借りている以上、避けられるものでもないのだろう。そして、訪れるときにはそれなりに大掛かりな物になるはずだ。
「では、皆さんも一緒に向かいますか。」
「オユキちゃんと、アイリスさんは、それでもいいの。」
「何も今日いきなりということは無いでしょう。なら、良いんじゃないかしら。それにしても。」
そうしてアイリスに視線を送られれば、オユキとしても言いたいことはわかる。
「短剣は王妃様から。」
そう、間違いなく闘技大会、そこで行う何かしらの祭祀に必要な道具は、王に預けている。一部は水と癒しの女神の神殿に置かれているのだろうが、そういった道具を改めて教会に運ぶと考えているのだろう。
ただ、その辺りに関してはメイの説明や、実務を押し通すために論拠として掲げる必要があるため必要にもなる。少なくとも、それに使うまではオユキ達の手元にというわけにもいかない。
そういった事情を考えながら口にし、公爵夫人に確認のため目を向ければ軽く頷かれるため、大筋は間違っていないようだと判断は出来るのだが、そのままオユキは視線をファルコに向ける。少々咎める意味合いも持たせて。公爵家以外、内情を話すべきではない人間が多い場の為口には出さないが。しかしながら、その意味は伝わらなかったようで、夫人が苦笑いをするだけで終わったが。
「昼からは、そうですね。鍛錬もあるのでしょうが少し時間を。衣装の布を選びます。」
「教会でご足労頂けるかも伺ってまいります。」
「あまり、狩猟や鍛錬の邪魔は望みませんが。」
「やむを得ない、それは理解していますので。」
さて、衣装ともなれば巫女としての役割もあるオユキとしては、その知識を教会の人物に求めざるを得ない。夫人に心得があるかと思えば、そうでもないらしい。
教会の子供である少年たちにしても、流石にそこまで求められる物では無いだろうし、新しい祭祀となる以上はそもそも知る由もないであろう。さて服を選ぶ、布を選ぶ、その時間は少女たちには楽しいものではあるだろうが少年たちが苦い顔をしているあたり、こちらでもそのあたりの差はどうにもならないらしい。
異邦でも著名なデザイナーは男性が多いものではあったが、そこはそれ。抜きんでた物がいたというだけであり、俗人は、オユキも含めて面倒を感じるものでしかないのだから。トモエが聞かざるためというのならまだしも、自身のためにとなると最低限整っている、それ以上を求めたいものではないのだ。
「そういえば、私たちの衣装は。」
「手直し以上の物がいるようでしたから、作り直しですね。」
「そう、なんですか。」
「あなた方のために誂えた物では無いので、やはりサイズが。」
アナとセシリアについては、今回は始まりの町の司教、その名代としての仕事があるため持祭としての衣装を持ってきてはいたのだが、そういう事であるらしい。
オユキは目にしてはいないが、確かに人の手が入る以上は安い物でないため、誰でも着られる大まかなサイズでの造りとなっていたのだろう。そうであれば、少なくとも公爵の庇護下にあり、王妃に同行するとなれば認められはしない物であったのだろう。
「そう、なんですか。」
「ええ。今の物は今のままお返ししますが、やはり新しく作ることになります。」
それだけとはならないだろうが、そもそも数カ月もすれば体格の変わる年頃でもあるのだ、その辺りは仕方ない事ではある。
加えて教会が終われば、他の用事も待っている。その辺りの衣装も彼女たちは作ることになるのだろう。オユキがそんな事を一人考えていると、夫人の視線がアイリスに向かう。それに対して彼女はただ肩を竦めて返すのみだ。
異国からと、そのような話が出ていたため気遣いがあるのだろうが、アイリスにしてもそのあたりは頓着していないのだろう。加えて巫女としての装束となれば範疇外、そういう意味合いでもあるのだろうが。
なんにせよ、布選びだけでなく改めての採寸や意匠にについての話になりそうではある。アイリスと視線を交わし面倒ですねと、そんな意思疎通だけを行っていると、夫人からさらに声がかかる。
「トモエ殿の家には家紋があると、そう伺いましたが。」
「ええ。メイ様にお願いして、小物に縫い取りをして頂きました。」
領都でオユキがうろ覚えながらも書き上げた物を、正しく意図を組んでハンカチ、小袋、そういった物に刺繍が施され、衣類と共に渡されたものが有る。
「そうですね、格式に合わせてどこに入れるかも決まっていますが。」
「お伺いしても。」
「最も格式の高い正装では5つ、次に三つ、訪問着では一つ。どれも共通して背縫いは入れることとなっております。」
「背中、ですか。」
トモエの言葉に夫人が少々難しい顔をするため、トモエがそれに言葉を足す。
「アイリスと同じく、こちらの様式にそぐわないのでしたら。」
「夜会の盛装として、背中の開くものが多いですから。特に女性は。」
「そうであれば、お任せさせて頂ければと。こちらには無い家です。無理に誇示するものとも考えていませんから。」
背中への縫い取り、それを行うには当然だが背中に布がいる。女性のドレス、西洋の物では背中を大胆に開ける物もある以上、確かにそこに必ず入れるというのは、文化としての差が出る物なのだろう。
「こちらでは、どのように。」
「リース伯爵子女は説明しなかったようですが、そもそも家ではなく、個人が持つものですから。意匠とする場合は男性であれば襟元にすることもありますが、装飾として持つことが多いですね。」
「ああ、そのような。」
「登録もいりますし、作法もあります。」
「確か、個人としての文言なども入れる必要があったのでしたか。」
トモエがそう呟けば、夫人が頷いて答える。紋章学、少なくともそのような物ができる程度には複雑で、決まりのある物ではある。
「確か家で共通するものもあると聞いた覚えがありますが。」
「紋章その物ではなく、必ず使う意匠となりますね。当家であれば、公爵家の家名マリーアのあやかる月と安息の女神様に合わせて、月とベンホイン、その二つを使えば当家を表します。」
そうして、夫人から紋章学にまつわることをいくつか聞きながらも朝食は進む。加えて聞いている話とは別に協会所属の物は別の決まりがあるのだから、実に難解な物となっているのだろう。
そして、公爵縁、そうなる以上はトモエとオユキにしても、何故夫人がそういった説明を行うのか、その意図は理解できるものではある。
今、二人の持つものには、公爵家由来の意匠は存在しないのだから。
「今後もあります、少々考えさせていただいても。」
「ええ、直ぐにと、それが難しいのは理解しています。」
「武門として、家として、分ける必要は。」
「家を表す意匠を取り払った物を使えばよいでしょう。」
特に今後トモエが教えた相手、その相手に一定の成果を得られたと、目録を渡すのに合わせて渡すことになる勲章、それに使う意匠にも関わるようなので、直ぐに決めるのも難しい。
「相談は、どなたに。」
「まずはいくつかこれはと選ぶものを。それをもとに主人と相談することになるでしょうね。そうですね、基本的な作法については、後で紹介しましょう。」
「お手数をおかけいたします。」
「私は、どうした物かしら。」
オユキとトモエが話していると、そもそも国どころか種族が違うアイリスからも声が上がる。少年たちについては、それこそ所属の協会に聞けばすむ物でもあるのだが、彼女についてはそうもいかない。
ただ、声をかけられた夫人としても、少々悩まし気な表情を浮かべるほどには難題なのだ。
オユキは、言葉は悪いが公爵がそうであったように、トモエが前に立つ形で取り繕えるのだが、アイリスはそうもいかないのだから。
「教会で聞くのがいいでしょうね。」
「そうなるわよね。」
そして、オユキの言葉が結論になる。彼女にしても、オユキにしても。実際の身分としては戦と武技の神、その巫女、それが切り分けられるわけもないのだから。
「あなた達は。」
「えっと、巫女様は各々神様から与えられる装飾がその身分を示します。神様の紋章と、それから他にも巫女を示すものと、個人の物が合わさるみたいです。」
「巫女として、そうであるならそれを使わざるを得ないわね。」
「でも、装飾品が多いって聞いてますよ。」
「あら、そうなの。てっきりあなた達のように衣装があるかと思ったけれど。」
「巫女様方は、それぞれ神様の衣装を身に着ける事が多いです。」
「となると、全身鎧、かしら。」
教会の神像、その姿を思い出しながらアイリスが言えば、その場にいるものが揃ってそれは流石にと苦い顔を浮かべる。結論として、教会で聞くしかないだろう、そうなって朝食の時間は終わったのであった。
勿論、ファルコは公爵夫人にそのまま連れて行かれることになったのだが。
一日の予定の確認、それを兼ねてもいるようではあるから、委縮させては本末転倒というのもあるのだろうが。
「成程。シグルド君たちは。」
「確か、手紙を預かってたな。」
そしてその場では、気が進むかと言われれば首を横に振りたいオユキではあるが、戦と武技の神、それを祀る教会があるのなら早々に訪れてしまいたい、昨晩、同意を得たそれを改めて口にすれば、夫人が少年たちにも水を向ける。
「えっと、でも、王妃様が一緒にいらしてくださるなら。」
シグルドの確認に、アナが遠慮がちにそう述べる。
「いえ、月と安息が優先されるでしょう。それに王妃様が足を運ぶとなれば、それぞれで時間もかかりますから。」
「そうなんですね。」
「王妃様の方でも、予定がある月と安息の女神、水と癒しの女神、この二つ以外は、時間があれば用事を済ませておくのがいいでしょう。」
「分かりました。」
特にその二つについては、王太子妃の出産に係わり手を借りている以上、避けられるものでもないのだろう。そして、訪れるときにはそれなりに大掛かりな物になるはずだ。
「では、皆さんも一緒に向かいますか。」
「オユキちゃんと、アイリスさんは、それでもいいの。」
「何も今日いきなりということは無いでしょう。なら、良いんじゃないかしら。それにしても。」
そうしてアイリスに視線を送られれば、オユキとしても言いたいことはわかる。
「短剣は王妃様から。」
そう、間違いなく闘技大会、そこで行う何かしらの祭祀に必要な道具は、王に預けている。一部は水と癒しの女神の神殿に置かれているのだろうが、そういった道具を改めて教会に運ぶと考えているのだろう。
ただ、その辺りに関してはメイの説明や、実務を押し通すために論拠として掲げる必要があるため必要にもなる。少なくとも、それに使うまではオユキ達の手元にというわけにもいかない。
そういった事情を考えながら口にし、公爵夫人に確認のため目を向ければ軽く頷かれるため、大筋は間違っていないようだと判断は出来るのだが、そのままオユキは視線をファルコに向ける。少々咎める意味合いも持たせて。公爵家以外、内情を話すべきではない人間が多い場の為口には出さないが。しかしながら、その意味は伝わらなかったようで、夫人が苦笑いをするだけで終わったが。
「昼からは、そうですね。鍛錬もあるのでしょうが少し時間を。衣装の布を選びます。」
「教会でご足労頂けるかも伺ってまいります。」
「あまり、狩猟や鍛錬の邪魔は望みませんが。」
「やむを得ない、それは理解していますので。」
さて、衣装ともなれば巫女としての役割もあるオユキとしては、その知識を教会の人物に求めざるを得ない。夫人に心得があるかと思えば、そうでもないらしい。
教会の子供である少年たちにしても、流石にそこまで求められる物では無いだろうし、新しい祭祀となる以上はそもそも知る由もないであろう。さて服を選ぶ、布を選ぶ、その時間は少女たちには楽しいものではあるだろうが少年たちが苦い顔をしているあたり、こちらでもそのあたりの差はどうにもならないらしい。
異邦でも著名なデザイナーは男性が多いものではあったが、そこはそれ。抜きんでた物がいたというだけであり、俗人は、オユキも含めて面倒を感じるものでしかないのだから。トモエが聞かざるためというのならまだしも、自身のためにとなると最低限整っている、それ以上を求めたいものではないのだ。
「そういえば、私たちの衣装は。」
「手直し以上の物がいるようでしたから、作り直しですね。」
「そう、なんですか。」
「あなた方のために誂えた物では無いので、やはりサイズが。」
アナとセシリアについては、今回は始まりの町の司教、その名代としての仕事があるため持祭としての衣装を持ってきてはいたのだが、そういう事であるらしい。
オユキは目にしてはいないが、確かに人の手が入る以上は安い物でないため、誰でも着られる大まかなサイズでの造りとなっていたのだろう。そうであれば、少なくとも公爵の庇護下にあり、王妃に同行するとなれば認められはしない物であったのだろう。
「そう、なんですか。」
「ええ。今の物は今のままお返ししますが、やはり新しく作ることになります。」
それだけとはならないだろうが、そもそも数カ月もすれば体格の変わる年頃でもあるのだ、その辺りは仕方ない事ではある。
加えて教会が終われば、他の用事も待っている。その辺りの衣装も彼女たちは作ることになるのだろう。オユキがそんな事を一人考えていると、夫人の視線がアイリスに向かう。それに対して彼女はただ肩を竦めて返すのみだ。
異国からと、そのような話が出ていたため気遣いがあるのだろうが、アイリスにしてもそのあたりは頓着していないのだろう。加えて巫女としての装束となれば範疇外、そういう意味合いでもあるのだろうが。
なんにせよ、布選びだけでなく改めての採寸や意匠にについての話になりそうではある。アイリスと視線を交わし面倒ですねと、そんな意思疎通だけを行っていると、夫人からさらに声がかかる。
「トモエ殿の家には家紋があると、そう伺いましたが。」
「ええ。メイ様にお願いして、小物に縫い取りをして頂きました。」
領都でオユキがうろ覚えながらも書き上げた物を、正しく意図を組んでハンカチ、小袋、そういった物に刺繍が施され、衣類と共に渡されたものが有る。
「そうですね、格式に合わせてどこに入れるかも決まっていますが。」
「お伺いしても。」
「最も格式の高い正装では5つ、次に三つ、訪問着では一つ。どれも共通して背縫いは入れることとなっております。」
「背中、ですか。」
トモエの言葉に夫人が少々難しい顔をするため、トモエがそれに言葉を足す。
「アイリスと同じく、こちらの様式にそぐわないのでしたら。」
「夜会の盛装として、背中の開くものが多いですから。特に女性は。」
「そうであれば、お任せさせて頂ければと。こちらには無い家です。無理に誇示するものとも考えていませんから。」
背中への縫い取り、それを行うには当然だが背中に布がいる。女性のドレス、西洋の物では背中を大胆に開ける物もある以上、確かにそこに必ず入れるというのは、文化としての差が出る物なのだろう。
「こちらでは、どのように。」
「リース伯爵子女は説明しなかったようですが、そもそも家ではなく、個人が持つものですから。意匠とする場合は男性であれば襟元にすることもありますが、装飾として持つことが多いですね。」
「ああ、そのような。」
「登録もいりますし、作法もあります。」
「確か、個人としての文言なども入れる必要があったのでしたか。」
トモエがそう呟けば、夫人が頷いて答える。紋章学、少なくともそのような物ができる程度には複雑で、決まりのある物ではある。
「確か家で共通するものもあると聞いた覚えがありますが。」
「紋章その物ではなく、必ず使う意匠となりますね。当家であれば、公爵家の家名マリーアのあやかる月と安息の女神様に合わせて、月とベンホイン、その二つを使えば当家を表します。」
そうして、夫人から紋章学にまつわることをいくつか聞きながらも朝食は進む。加えて聞いている話とは別に協会所属の物は別の決まりがあるのだから、実に難解な物となっているのだろう。
そして、公爵縁、そうなる以上はトモエとオユキにしても、何故夫人がそういった説明を行うのか、その意図は理解できるものではある。
今、二人の持つものには、公爵家由来の意匠は存在しないのだから。
「今後もあります、少々考えさせていただいても。」
「ええ、直ぐにと、それが難しいのは理解しています。」
「武門として、家として、分ける必要は。」
「家を表す意匠を取り払った物を使えばよいでしょう。」
特に今後トモエが教えた相手、その相手に一定の成果を得られたと、目録を渡すのに合わせて渡すことになる勲章、それに使う意匠にも関わるようなので、直ぐに決めるのも難しい。
「相談は、どなたに。」
「まずはいくつかこれはと選ぶものを。それをもとに主人と相談することになるでしょうね。そうですね、基本的な作法については、後で紹介しましょう。」
「お手数をおかけいたします。」
「私は、どうした物かしら。」
オユキとトモエが話していると、そもそも国どころか種族が違うアイリスからも声が上がる。少年たちについては、それこそ所属の協会に聞けばすむ物でもあるのだが、彼女についてはそうもいかない。
ただ、声をかけられた夫人としても、少々悩まし気な表情を浮かべるほどには難題なのだ。
オユキは、言葉は悪いが公爵がそうであったように、トモエが前に立つ形で取り繕えるのだが、アイリスはそうもいかないのだから。
「教会で聞くのがいいでしょうね。」
「そうなるわよね。」
そして、オユキの言葉が結論になる。彼女にしても、オユキにしても。実際の身分としては戦と武技の神、その巫女、それが切り分けられるわけもないのだから。
「あなた達は。」
「えっと、巫女様は各々神様から与えられる装飾がその身分を示します。神様の紋章と、それから他にも巫女を示すものと、個人の物が合わさるみたいです。」
「巫女として、そうであるならそれを使わざるを得ないわね。」
「でも、装飾品が多いって聞いてますよ。」
「あら、そうなの。てっきりあなた達のように衣装があるかと思ったけれど。」
「巫女様方は、それぞれ神様の衣装を身に着ける事が多いです。」
「となると、全身鎧、かしら。」
教会の神像、その姿を思い出しながらアイリスが言えば、その場にいるものが揃ってそれは流石にと苦い顔を浮かべる。結論として、教会で聞くしかないだろう、そうなって朝食の時間は終わったのであった。
勿論、ファルコは公爵夫人にそのまま連れて行かれることになったのだが。
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