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7章 ダンジョンアタック
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「さて、私は私で確認すべきことがあるとして。」
そうメイが話題を切り替える。トモエとオユキにしても今すぐ返事をするのは難しい事であるし、更に応える先はメイではなく公爵なのだ。それに、恐らく少年たちも目をかけられているだろうから、そちらにも話して置かなければならないだろう。
「今後の予定ですが。狩猟者ギルドから聞きました、何やら既にかなりの量の魔石を集めてあるとか。」
「ええ、あの子たちも馬車のお礼にと張り切っていましたから。今回の物は、ギルド長からも承認を得ていますので、赴任への我々一同からの祝いの品と、その様に。」
「本当に。良い民に恵まれた物です。」
河沿いの町、50人近い一団で1週間も暴れまわったおかげで、集まった魔石の数はそれなりどころではない物になっている。インスタントダンジョンに浪費したところで、贈り物であれば問題ないだろう。
そうでなければ税からの支出が発生するため、直ぐにどうこうは出来なかっただろうが。
「今日、この後私は必要な連絡を。そして明日にはダンジョンの作成を試します。」
「戦力は。」
「最低量は分かります。まずは其処から。当家の騎士と傭兵。それからお三方も。」
そう言われてトモエが少し身を固めたのにオユキが気づく。ダンジョンというものにどういう印象を持っているかは分からないが、懸念していることはわかる。
「虫は他の方に任せましょう。私たちはあくまで確認のため。それにこの場で強敵を求めるのであれば、他に方法はありませんから。」
「ああ、トモエは虫が駄目か。出てくる魔物の方向性はある程度しか決められないからな。出てくる可能性は否定できない。」
「そう、ですか。」
「私たちだけで、という事はなさそうですね。」
そんな話をしているとメイが不思議そうにする。本人も言ってはいたが戦闘の経験は一切ないのだろう。
「その、巨大な虫が出ますから。見た目がどうにも苦手で。」
「よくわかりませんが、苦手な相手は他に任してもいいのでは。」
「いるというだけで、気にはなりますので。」
トモエがメイに話しかけているが、彼女としては先ほどの話の中一つの事項として先頭における充足を話していたことも有り、ここで折れられると困ると、そんなことも有るのだろう。
トモエはその時話している間に、そこまで気が回っていなかったのだろうが。
「私が入ったことのあるものは、虫の類はいませんでしたが。」
「素材の都合だな。虫から得た魔石や、指向性を与えるために虫の素材辺りを使ったら出るな。それ以外だと正直確率だ。一応周辺にいる魔物の近縁種が出やすいなどといった話もあったが、そうなるとここは森が近いしな。」
「困りますね。しかし、それしかありませんか。」
どうやらトモエの中で何かの覚悟が決まってしまったらしい。
「その、そこまで思いつめなくとも。お抱え狩猟者程度であれば、魔石だけを集める、そう言った先もありますから。それに公爵様から声がかかっているという事は、受ければ拠点は領都になりますよ。」
「そういえばそうですね。」
「あの、そのあたりはご相談したく。」
「最悪、いえ言葉が悪いですね、話の流れによっては王都に居を構えるでしょうし。」
オユキがそう言ってミズキリを見れば彼も頷いている。一方でメイは複雑そうな表情をしているが。
「ともかく、明日ですか。」
「ええ、門の側に作りますので、そちらに。」
どうやら作り方などは既に知っているようだ。そこに不安はみられない。此処の代官ともすでに話はつけてあるのだろう。
「収集品の運び出しなどは。」
「ダンジョンがどのような物か分かりませんので。」
「そうなると、当日での攻略は難しそうですか。」
「それほど簡単な物なのですか。」
そう言えばそのあたりは説明していなかったと、そう気が付いたのだろう。ミズキリが話し始める。
「最低限の物であれば、当日で片が付きます。内部構造は、それこそできるまでは。」
「難儀ですね。」
「魔石を増やしていけば、内部が複数の階層に別れ複雑になっていきますが、それこそ明日用意する予定の物であれば一層でしょうね。」
「複数のですか。」
「ええ、地下に向かって伸びます。階段があるとそんな話も聞いた事が有りますが、私が知っているものはスロープによるものだけですね。」
そうしてミズキリが説明を始めると、メイが少し考えるようなそぶりを見せる。荷物を運ぶための馬車などを考えているのだろうが。
「道幅が狭かったように思いますが。」
「よりけりだな。」
「そうなのですか。」
「はい。それこそ二人並んで歩くのがやっとの物から、この町の大通り位のものまで。」
「本当に作ってみなければ分からないのですね。」
そういってメイがため息をつく。
今後資源の確保先として利用しよう、その腹積もりがあるのであればなおの事。そう言った不規則性は好ましくないだろう。
オユキ達の様な、攻略する側からすれば嬉しいものではあるのだが。
「魔物の素材、収集品は確保できるが、魔石は不可能。そうでしたね。」
「はい。」
「採取はできるのですか。」
「不可能です。壁面も破壊できません。」
「破壊できない、ですか。」
「以前異邦で試したことはありますが、当時の最大威力、魔術によるものでも焦げ目一つつきませんでしたよ。」
オユキはそのあたり初耳ではあるが、どうにもゲーム的と言えばいいのか、理外にもほどがあるというのか。
さて果たしてそんなものを本当に許すのだろうか。まだまだ何かありそうだとそんなことをどうしても考えてしまう。
「誰かに運びようの物も付けなければいけないかもしれませんね。」
「初回は良いのでは。一先ず確認と、そこからでしょうし。」
「それしかありませんか。」
「試しながらと、そうするしかないでしょう。それと集めた物は。」
「正直現状でははっきりと言えません。」
メイとしてはそちらも頭が痛い問題なのだろう。領主として買い上げるとなれば予算が逼迫するのだろうし。
そもそも作成に使うための魔石、それすらもあるのだから。
「増税、という道を選ぶよりは、領主として手勢を使ってそうなりそうですね。」
「それも含めての人材の切り取り合戦だな。」
「ああ、そうなりますか。」
「頭の痛い事です。」
メイとしての頭痛の種も、予算の確保ではなくどうやらそちらであったらしい。
「あの子たちはこの町に残ると思いますが、どうでしょうか。」
「それこそあの子たちの話し合いの結果ですね。王都には着いてくる気のようですが。」
「領主自らダンジョンに潜り、魔物を狩る日が来るかもしれないな。それを求められるようになるというのもあるだろうが。」
そうして三人そろってメイに視線を送れば、ただただ苦笑いを浮かべる。
概要を聞いただけではあるが、間違いなく現在そんな余裕は作れないだろうが。
「それこそ、先々の事だな。事が動くまでに一年程度は流石に猶予があるだろう。」
「あくまで準備期間であって、動きはあるのでは。」
「それにしても、移動には時間がかかるからな。引き抜きにまず人が集まって、そこからだ。一応紳士協定の様な物くらいはできるだろう。そうでなければ近隣の他領に向かって食い合いをすることになる。」
「いっそ、纏まるというのも手かとは思いますが。」
「いえ、拠点の数を増やす、それは神の定めです。そこは違える事が出来ません。」
前世の歴史通り、淘汰が行われて一つに集約、そんな流れが自然かと考えていたオユキは、メイの言葉にそういえばそんなものがあったと思い出す。
「となれば、やはり大きな、それこそ王都や公都からとなりますか。その辺りはダンジョンに頼らずとも、都市の維持ができるだけの基盤があるでしょうから。先ほどの話の補強となりますが。」
「ままならない話ですね。」
「今後の展望は、それぞれが思い描くことになりそうですが。さて。」
ミズキリはそういって何やら考え込んでいる。人同士の争いは、物理的な物は神の存在が許しはしないだろうが、政治的なパワーゲームは認められているようではある。少なくともミズキリの予想をメイは一度も否定していないのだから。
「そのあたりは決まり次第という事になりそうですね。正直ギルドの仕組みなどが大きく変わりそうでもありますし。」
そうメイが話題を切り替える。トモエとオユキにしても今すぐ返事をするのは難しい事であるし、更に応える先はメイではなく公爵なのだ。それに、恐らく少年たちも目をかけられているだろうから、そちらにも話して置かなければならないだろう。
「今後の予定ですが。狩猟者ギルドから聞きました、何やら既にかなりの量の魔石を集めてあるとか。」
「ええ、あの子たちも馬車のお礼にと張り切っていましたから。今回の物は、ギルド長からも承認を得ていますので、赴任への我々一同からの祝いの品と、その様に。」
「本当に。良い民に恵まれた物です。」
河沿いの町、50人近い一団で1週間も暴れまわったおかげで、集まった魔石の数はそれなりどころではない物になっている。インスタントダンジョンに浪費したところで、贈り物であれば問題ないだろう。
そうでなければ税からの支出が発生するため、直ぐにどうこうは出来なかっただろうが。
「今日、この後私は必要な連絡を。そして明日にはダンジョンの作成を試します。」
「戦力は。」
「最低量は分かります。まずは其処から。当家の騎士と傭兵。それからお三方も。」
そう言われてトモエが少し身を固めたのにオユキが気づく。ダンジョンというものにどういう印象を持っているかは分からないが、懸念していることはわかる。
「虫は他の方に任せましょう。私たちはあくまで確認のため。それにこの場で強敵を求めるのであれば、他に方法はありませんから。」
「ああ、トモエは虫が駄目か。出てくる魔物の方向性はある程度しか決められないからな。出てくる可能性は否定できない。」
「そう、ですか。」
「私たちだけで、という事はなさそうですね。」
そんな話をしているとメイが不思議そうにする。本人も言ってはいたが戦闘の経験は一切ないのだろう。
「その、巨大な虫が出ますから。見た目がどうにも苦手で。」
「よくわかりませんが、苦手な相手は他に任してもいいのでは。」
「いるというだけで、気にはなりますので。」
トモエがメイに話しかけているが、彼女としては先ほどの話の中一つの事項として先頭における充足を話していたことも有り、ここで折れられると困ると、そんなことも有るのだろう。
トモエはその時話している間に、そこまで気が回っていなかったのだろうが。
「私が入ったことのあるものは、虫の類はいませんでしたが。」
「素材の都合だな。虫から得た魔石や、指向性を与えるために虫の素材辺りを使ったら出るな。それ以外だと正直確率だ。一応周辺にいる魔物の近縁種が出やすいなどといった話もあったが、そうなるとここは森が近いしな。」
「困りますね。しかし、それしかありませんか。」
どうやらトモエの中で何かの覚悟が決まってしまったらしい。
「その、そこまで思いつめなくとも。お抱え狩猟者程度であれば、魔石だけを集める、そう言った先もありますから。それに公爵様から声がかかっているという事は、受ければ拠点は領都になりますよ。」
「そういえばそうですね。」
「あの、そのあたりはご相談したく。」
「最悪、いえ言葉が悪いですね、話の流れによっては王都に居を構えるでしょうし。」
オユキがそう言ってミズキリを見れば彼も頷いている。一方でメイは複雑そうな表情をしているが。
「ともかく、明日ですか。」
「ええ、門の側に作りますので、そちらに。」
どうやら作り方などは既に知っているようだ。そこに不安はみられない。此処の代官ともすでに話はつけてあるのだろう。
「収集品の運び出しなどは。」
「ダンジョンがどのような物か分かりませんので。」
「そうなると、当日での攻略は難しそうですか。」
「それほど簡単な物なのですか。」
そう言えばそのあたりは説明していなかったと、そう気が付いたのだろう。ミズキリが話し始める。
「最低限の物であれば、当日で片が付きます。内部構造は、それこそできるまでは。」
「難儀ですね。」
「魔石を増やしていけば、内部が複数の階層に別れ複雑になっていきますが、それこそ明日用意する予定の物であれば一層でしょうね。」
「複数のですか。」
「ええ、地下に向かって伸びます。階段があるとそんな話も聞いた事が有りますが、私が知っているものはスロープによるものだけですね。」
そうしてミズキリが説明を始めると、メイが少し考えるようなそぶりを見せる。荷物を運ぶための馬車などを考えているのだろうが。
「道幅が狭かったように思いますが。」
「よりけりだな。」
「そうなのですか。」
「はい。それこそ二人並んで歩くのがやっとの物から、この町の大通り位のものまで。」
「本当に作ってみなければ分からないのですね。」
そういってメイがため息をつく。
今後資源の確保先として利用しよう、その腹積もりがあるのであればなおの事。そう言った不規則性は好ましくないだろう。
オユキ達の様な、攻略する側からすれば嬉しいものではあるのだが。
「魔物の素材、収集品は確保できるが、魔石は不可能。そうでしたね。」
「はい。」
「採取はできるのですか。」
「不可能です。壁面も破壊できません。」
「破壊できない、ですか。」
「以前異邦で試したことはありますが、当時の最大威力、魔術によるものでも焦げ目一つつきませんでしたよ。」
オユキはそのあたり初耳ではあるが、どうにもゲーム的と言えばいいのか、理外にもほどがあるというのか。
さて果たしてそんなものを本当に許すのだろうか。まだまだ何かありそうだとそんなことをどうしても考えてしまう。
「誰かに運びようの物も付けなければいけないかもしれませんね。」
「初回は良いのでは。一先ず確認と、そこからでしょうし。」
「それしかありませんか。」
「試しながらと、そうするしかないでしょう。それと集めた物は。」
「正直現状でははっきりと言えません。」
メイとしてはそちらも頭が痛い問題なのだろう。領主として買い上げるとなれば予算が逼迫するのだろうし。
そもそも作成に使うための魔石、それすらもあるのだから。
「増税、という道を選ぶよりは、領主として手勢を使ってそうなりそうですね。」
「それも含めての人材の切り取り合戦だな。」
「ああ、そうなりますか。」
「頭の痛い事です。」
メイとしての頭痛の種も、予算の確保ではなくどうやらそちらであったらしい。
「あの子たちはこの町に残ると思いますが、どうでしょうか。」
「それこそあの子たちの話し合いの結果ですね。王都には着いてくる気のようですが。」
「領主自らダンジョンに潜り、魔物を狩る日が来るかもしれないな。それを求められるようになるというのもあるだろうが。」
そうして三人そろってメイに視線を送れば、ただただ苦笑いを浮かべる。
概要を聞いただけではあるが、間違いなく現在そんな余裕は作れないだろうが。
「それこそ、先々の事だな。事が動くまでに一年程度は流石に猶予があるだろう。」
「あくまで準備期間であって、動きはあるのでは。」
「それにしても、移動には時間がかかるからな。引き抜きにまず人が集まって、そこからだ。一応紳士協定の様な物くらいはできるだろう。そうでなければ近隣の他領に向かって食い合いをすることになる。」
「いっそ、纏まるというのも手かとは思いますが。」
「いえ、拠点の数を増やす、それは神の定めです。そこは違える事が出来ません。」
前世の歴史通り、淘汰が行われて一つに集約、そんな流れが自然かと考えていたオユキは、メイの言葉にそういえばそんなものがあったと思い出す。
「となれば、やはり大きな、それこそ王都や公都からとなりますか。その辺りはダンジョンに頼らずとも、都市の維持ができるだけの基盤があるでしょうから。先ほどの話の補強となりますが。」
「ままならない話ですね。」
「今後の展望は、それぞれが思い描くことになりそうですが。さて。」
ミズキリはそういって何やら考え込んでいる。人同士の争いは、物理的な物は神の存在が許しはしないだろうが、政治的なパワーゲームは認められているようではある。少なくともミズキリの予想をメイは一度も否定していないのだから。
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