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四章 領都
領都の中
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「その、目立っていますね。」
「まぁ、当然ですね。」
隣を歩く騎士に、思わずトモエがそう漏らせば、彼からは笑いながらそう返ってくる。
始まりの町では見ないほどに、門から続く目抜き通りは、人が多く歩き、軒先で商品を見る者、大通りに面した売り場で道行く人に声をかける者等、活気にあふれていたが、オユキ達が進めば、その後ろ、荷馬車からはみ出た虎の顔を目撃した場所から、沈黙が広がっていく。
屋敷から出たときには、後からきて別の場所へ案内されるオユキ達を見る目に、少々の厳しさもあったが、屋敷から出るころには、そのような視線は無くなっており、殊更視線をそらそうとする者もいる始末であった。
「その、このような言い方は礼を欠くものかもしれませんが、町からほど近い場所にいた魔物ですし、ある程度慣れておられるのでは。」
「町の側には結界があるため、寄ってきませんから。
だいたい、ゆっくり歩いて、2時間ほどの距離でしょうか、その間は魔物が現れません。
あと、東側は魔物が強い、森が近いですからね、それもあってまず、町の者は狩りに出ませんから。」
「となると、あそこで並んでいた人たちは。」
「そうですね、壁沿いを移動した方がほとんどです。領都は初めてですか。」
「はい。お恥ずかしながら。」
そう、トモエが答えれば道すがら、騎士が簡単に町の案内をしてくれる。
オユキとしてもゲームでの事などは、うろ覚えであるし、そもそもここまで巨大ではなかったはずだ。
初期の町、始まりの町でさえ、オユキの記憶よりも広がっているように感じたのだから。
騎士の説明によれば、中央に行政区画、その周囲に貴族街、次に富裕層向けの商業区画、居住区と続き、そこから今度は東西南北で分かれるらしい。
加えて拡張の際に残された壁もあり、それぞれの区画へは、町の外を回る必要があるとのことだ。
「壁に門を新たに作ったりはしないのですね。」
「そこは公爵様が常に頭を悩ませていますね。その、うちも人出が不足していますから。」
「町の中であれば、門番も必要ないように思えますが。」
「そうもいかないのが、難しいところなんですよ。
入り込んだ烙印者が、町中を自由に移動できると、困りますから。」
「門で、止められないのですか。」
「完全には、力不足で申し訳ありませんが。町の中で、新たになる物もいますからね。
後は、壁を超えたりと。結界はあくまで魔物に対するものですから。」
その言葉にトモエが一つ頷くと、腰の剣に手をかける。
何処とははっきりわからないが、僅かに良くない気配を感じたためだ。
そのトモエを見ることもなく、近づいてきた人物を騎士が叩き伏せる。
そこには顔を隠すようなフードをかぶり、肌を露出させないよう、手袋迄つけている人間がいる。
「御覧の通りです。」
そういって騎士が地面に転がる人物のフードをずらせば、顔の半分を覆う入れ墨を施された人物と目が合う。
「顔を隠すものには気を付けろと言われていましたが。」
「烙印は落とすことはできなくとも、覆ってしまえば、一目では見えませんからね。」
意識は無いのだろう、その人物を傭兵に渡せば、傭兵達が荷馬車から縄を取り出して縛り上げる。
「見つけ次第、可能ならこうして捕縛した後、狩猟者の方でしたら狩猟者ギルドへ。
門の近くでしたら、私達の詰め所でも構いませんから。
ああ、生け捕りが難しければ、仕留めて頂いても構いませんよ。」
「生死不問ですか。」
「はい。そもそも更生の余地ありとされている者は、顔に烙印は入りませんから。」
そう言われて、トモエは苦笑いを返すしかない。
騎士がこうしてついているところに、近づいてきた犯罪者がなにを考えていたのかわからないが、まぁ、ろくな事ではないのだろう。
そうして暫く進めば、騎士がここですと、そういって大きな建物を示す。
道に並ぶ商店らしき施設も、始まりの町に比べればどれも大きなものであったが、それと比べても大きく堅牢な石造りの建物がそこにはあった。
そして、掲げられた看板には、見慣れた文字が躍っている。
騎士はそこに入っていくと、受付に声をかけ、用件を伝えると、それではと、そう言い残して犯罪者を担いできた道を戻っていく。
「ようこそ。領都マリーアの東部狩猟者ギルドへ。
こちらで、受付をしますから、狩猟者の方は、どうぞ。」
そう言われたトモエがオユキ達を呼べば、それぞれ登録証を受付の女性に渡す。
その間にも、傭兵とホセがあれこれと荷物を狩猟者ギルドの中へと運んでいる。
「ありがとうございます。そちらの品の取り分などは、もう決まっていますか。」
「今降ろしているのは、こちらの皆様の分ですよ。残りは傭兵ギルドに。それから、こっちの梱包済みのものですね、こちらは武器の素材にとのことです。」
「成程。そちらの新しいトロフィーは。」
「そちらは別途相談させてください。」
「分かりました、それでは、これを持って二階に上がってください。
あと、こちらが受領札ですね。後で生産の時に必要になりますから。」
「分かりました。ホセさんありがとうございました。」
「いえいえ、仕事ですから。それと工房の案内ですが、明日以降にしましょう。
先に宿の手配をしておきますから、決まればこちらに言付けをしておきます。
そこで、食事をしながら改めて日程の話をしましょうか。」
「なにからなにまでありがとうございます。では、また後程。」
そうして、ホセと別れて、受付の女性に言われた階段を上がると、そこではまた別の受付があり、トモエが用件を伝えると、別の部屋へと案内される。
一目で応接室とわかるそこに入り、それぞれに椅子に座って待つこととする。
少年たちも慣れない場所で疲れたのか、何を話せばいいのか分からなかったのか。
ようやく気が抜けたのか、思い思いに初めて見た領都の感想を話し始める。
「ここまでの町は正直そんな変わんなかったけど、ここは凄いな。」
「ああ。」
「ほんと、壁もすっごく高かったし。並んでるお店もどれも立派だったし。」
そうして、キャイキャイと話す少年たちに、オユキが声をかける。
「しばらくは滞在しますから、町中を見て回るのもいいかもしれませんね。」
「そうですね、戦いばかりというのも、あまりに殺伐とした人生ですから。」
トモエがそう言うと、シグルドがひどく不思議そうな顔でトモエを見返す。
「あんちゃんなら、戦いこそわが人生とか、いうかと思ってたけど。」
「これでも、それ以外の事も好みますよ。
話たかは分かりませんが、私達は10の神殿を巡ることを目的としていますし。」
「素敵。あ、私教会に行きたいです。旅の無事のお礼を言わないと。」
「そういやそうだ。ばーさんから手紙も預かってるしな。」
「おや、そうなのですか。私達もここは不案内ですが、場所は、伺っていますか。」
そうトモエが尋ねれば、アナが答える。
「えっと、本教会って、言ってました。」
「分かりました、後で尋ねてみましょうか。」
そんな話をしていると、初老の男性が二人ほど人を連れて部屋へと入ってくる。
ノックの音でオユキとトモエが立ち上がれば、それを少年たちが真似をし、三名を出迎えてそれぞれに挨拶をする。
初老の男性が、このギルドの長フレデリック、魔物の素材の在庫管理を行うフランシス、それから会計を担当しているアーノルド、その三名の男性が向かいに座るのを待つと、オユキとトモエも席に着く。
それを横目で見ながら真似る少年たちに微笑ましく思いながら、オユキから話を始める。
「本日はお手間をかけます。」
「なに、嬉しい手間ですとも。」
「改めて、シエルヴォ、ソポルト、プラドティグレは私たちが、グレイハウンドはこちらのシグルドが。」
「成程。」
「それとこちらを、始まりの町、そこの狩猟者ギルドから預かってきた書類です。」
「拝見させていただきます。」
内容は、運んだ素材に関する希望であったり、そういった事が書いてあるとミリアムからは聞いているが、内容の詳細は知らない。
数枚の紙にさっと目を通したフランシスが、それをアーノルドに渡すと、早速とばかりに話始める。
「武器の素材ですか。残りは商人ギルドへとの話も分かりました。事が決まるまで、保管はこちらで請け負いましょう。」
「助かります。それで新しく得た物なのですが、武器の素材としては、如何な物でしょうか。」
「まぁ、当然ですね。」
隣を歩く騎士に、思わずトモエがそう漏らせば、彼からは笑いながらそう返ってくる。
始まりの町では見ないほどに、門から続く目抜き通りは、人が多く歩き、軒先で商品を見る者、大通りに面した売り場で道行く人に声をかける者等、活気にあふれていたが、オユキ達が進めば、その後ろ、荷馬車からはみ出た虎の顔を目撃した場所から、沈黙が広がっていく。
屋敷から出たときには、後からきて別の場所へ案内されるオユキ達を見る目に、少々の厳しさもあったが、屋敷から出るころには、そのような視線は無くなっており、殊更視線をそらそうとする者もいる始末であった。
「その、このような言い方は礼を欠くものかもしれませんが、町からほど近い場所にいた魔物ですし、ある程度慣れておられるのでは。」
「町の側には結界があるため、寄ってきませんから。
だいたい、ゆっくり歩いて、2時間ほどの距離でしょうか、その間は魔物が現れません。
あと、東側は魔物が強い、森が近いですからね、それもあってまず、町の者は狩りに出ませんから。」
「となると、あそこで並んでいた人たちは。」
「そうですね、壁沿いを移動した方がほとんどです。領都は初めてですか。」
「はい。お恥ずかしながら。」
そう、トモエが答えれば道すがら、騎士が簡単に町の案内をしてくれる。
オユキとしてもゲームでの事などは、うろ覚えであるし、そもそもここまで巨大ではなかったはずだ。
初期の町、始まりの町でさえ、オユキの記憶よりも広がっているように感じたのだから。
騎士の説明によれば、中央に行政区画、その周囲に貴族街、次に富裕層向けの商業区画、居住区と続き、そこから今度は東西南北で分かれるらしい。
加えて拡張の際に残された壁もあり、それぞれの区画へは、町の外を回る必要があるとのことだ。
「壁に門を新たに作ったりはしないのですね。」
「そこは公爵様が常に頭を悩ませていますね。その、うちも人出が不足していますから。」
「町の中であれば、門番も必要ないように思えますが。」
「そうもいかないのが、難しいところなんですよ。
入り込んだ烙印者が、町中を自由に移動できると、困りますから。」
「門で、止められないのですか。」
「完全には、力不足で申し訳ありませんが。町の中で、新たになる物もいますからね。
後は、壁を超えたりと。結界はあくまで魔物に対するものですから。」
その言葉にトモエが一つ頷くと、腰の剣に手をかける。
何処とははっきりわからないが、僅かに良くない気配を感じたためだ。
そのトモエを見ることもなく、近づいてきた人物を騎士が叩き伏せる。
そこには顔を隠すようなフードをかぶり、肌を露出させないよう、手袋迄つけている人間がいる。
「御覧の通りです。」
そういって騎士が地面に転がる人物のフードをずらせば、顔の半分を覆う入れ墨を施された人物と目が合う。
「顔を隠すものには気を付けろと言われていましたが。」
「烙印は落とすことはできなくとも、覆ってしまえば、一目では見えませんからね。」
意識は無いのだろう、その人物を傭兵に渡せば、傭兵達が荷馬車から縄を取り出して縛り上げる。
「見つけ次第、可能ならこうして捕縛した後、狩猟者の方でしたら狩猟者ギルドへ。
門の近くでしたら、私達の詰め所でも構いませんから。
ああ、生け捕りが難しければ、仕留めて頂いても構いませんよ。」
「生死不問ですか。」
「はい。そもそも更生の余地ありとされている者は、顔に烙印は入りませんから。」
そう言われて、トモエは苦笑いを返すしかない。
騎士がこうしてついているところに、近づいてきた犯罪者がなにを考えていたのかわからないが、まぁ、ろくな事ではないのだろう。
そうして暫く進めば、騎士がここですと、そういって大きな建物を示す。
道に並ぶ商店らしき施設も、始まりの町に比べればどれも大きなものであったが、それと比べても大きく堅牢な石造りの建物がそこにはあった。
そして、掲げられた看板には、見慣れた文字が躍っている。
騎士はそこに入っていくと、受付に声をかけ、用件を伝えると、それではと、そう言い残して犯罪者を担いできた道を戻っていく。
「ようこそ。領都マリーアの東部狩猟者ギルドへ。
こちらで、受付をしますから、狩猟者の方は、どうぞ。」
そう言われたトモエがオユキ達を呼べば、それぞれ登録証を受付の女性に渡す。
その間にも、傭兵とホセがあれこれと荷物を狩猟者ギルドの中へと運んでいる。
「ありがとうございます。そちらの品の取り分などは、もう決まっていますか。」
「今降ろしているのは、こちらの皆様の分ですよ。残りは傭兵ギルドに。それから、こっちの梱包済みのものですね、こちらは武器の素材にとのことです。」
「成程。そちらの新しいトロフィーは。」
「そちらは別途相談させてください。」
「分かりました、それでは、これを持って二階に上がってください。
あと、こちらが受領札ですね。後で生産の時に必要になりますから。」
「分かりました。ホセさんありがとうございました。」
「いえいえ、仕事ですから。それと工房の案内ですが、明日以降にしましょう。
先に宿の手配をしておきますから、決まればこちらに言付けをしておきます。
そこで、食事をしながら改めて日程の話をしましょうか。」
「なにからなにまでありがとうございます。では、また後程。」
そうして、ホセと別れて、受付の女性に言われた階段を上がると、そこではまた別の受付があり、トモエが用件を伝えると、別の部屋へと案内される。
一目で応接室とわかるそこに入り、それぞれに椅子に座って待つこととする。
少年たちも慣れない場所で疲れたのか、何を話せばいいのか分からなかったのか。
ようやく気が抜けたのか、思い思いに初めて見た領都の感想を話し始める。
「ここまでの町は正直そんな変わんなかったけど、ここは凄いな。」
「ああ。」
「ほんと、壁もすっごく高かったし。並んでるお店もどれも立派だったし。」
そうして、キャイキャイと話す少年たちに、オユキが声をかける。
「しばらくは滞在しますから、町中を見て回るのもいいかもしれませんね。」
「そうですね、戦いばかりというのも、あまりに殺伐とした人生ですから。」
トモエがそう言うと、シグルドがひどく不思議そうな顔でトモエを見返す。
「あんちゃんなら、戦いこそわが人生とか、いうかと思ってたけど。」
「これでも、それ以外の事も好みますよ。
話たかは分かりませんが、私達は10の神殿を巡ることを目的としていますし。」
「素敵。あ、私教会に行きたいです。旅の無事のお礼を言わないと。」
「そういやそうだ。ばーさんから手紙も預かってるしな。」
「おや、そうなのですか。私達もここは不案内ですが、場所は、伺っていますか。」
そうトモエが尋ねれば、アナが答える。
「えっと、本教会って、言ってました。」
「分かりました、後で尋ねてみましょうか。」
そんな話をしていると、初老の男性が二人ほど人を連れて部屋へと入ってくる。
ノックの音でオユキとトモエが立ち上がれば、それを少年たちが真似をし、三名を出迎えてそれぞれに挨拶をする。
初老の男性が、このギルドの長フレデリック、魔物の素材の在庫管理を行うフランシス、それから会計を担当しているアーノルド、その三名の男性が向かいに座るのを待つと、オユキとトモエも席に着く。
それを横目で見ながら真似る少年たちに微笑ましく思いながら、オユキから話を始める。
「本日はお手間をかけます。」
「なに、嬉しい手間ですとも。」
「改めて、シエルヴォ、ソポルト、プラドティグレは私たちが、グレイハウンドはこちらのシグルドが。」
「成程。」
「それとこちらを、始まりの町、そこの狩猟者ギルドから預かってきた書類です。」
「拝見させていただきます。」
内容は、運んだ素材に関する希望であったり、そういった事が書いてあるとミリアムからは聞いているが、内容の詳細は知らない。
数枚の紙にさっと目を通したフランシスが、それをアーノルドに渡すと、早速とばかりに話始める。
「武器の素材ですか。残りは商人ギルドへとの話も分かりました。事が決まるまで、保管はこちらで請け負いましょう。」
「助かります。それで新しく得た物なのですが、武器の素材としては、如何な物でしょうか。」
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