130 / 1,235
四章 領都
少年たちの進歩とオユキの模索
しおりを挟む
「うし、これで4匹。」
「何度言わせるつもりですか。」
「はい。」
2匹を同時に相手をしながら、危なげなく、常に一匹が近く、もう一匹は遠く、そういった位置取りを続けながら、機会を計り、まず一匹、残る一匹はただ突っ込んできたのを、切り捨て、喜びに拳を握り締めるシグルドを、トモエが静かに叱ると、シグルドはすぐに残りの4人の元へと戻り、武器の手入れを始める。
「まったく。反省したなら、次から生かしなさいよ。」
「いや、上手くいったんだ、嬉しくて。」
「あとで喜べばいいじゃない、何も魔物がいるところじゃなくて。」
「それはそうなんだろうけどさ。」
そう言いながら、武器の手入れが一通り終わったのか、今度は武器の状態を確認している。
「なんか、強くなってきてるよな。」
「うん、まぁ。トモエさんとオユキちゃんのおかげで。」
「実際、俺らって、どれくらいなんだろう。」
「素人に毛が生えた程度、ですね。」
トモエがシグルドの疑問をばっさり切り捨てる。
「でも、丸兎にやられるやつだっているらしいし。」
「いえ、少しでも訓練を行っていれば、そうはならないと思いますよ。
それこそ、最初の頃のあなた方のように、5人がかりで丸兎一匹に30分もかかるとか、そういう状態でなければ。
それにしても、直ぐに改善したでしょう。素振りをしただけで。」
「ああ、そうか。そうだったな。悪い、ちょっと忘れてた。」
そういって頭を下げて謝るシグルドに、トモエが少し困った顔を浮かべる。
「ちょっと学ぶだけで対処できる、そんな事ですから、忘れてしまいますよね。」
「まぁ、うん。なんかこう、相変わらず実感も薄いしな。」
「そうですね。旅が控えていなければ、グレイハウンドが近寄った時に、試してみるのもいいかと思いますが。」
「ああ、そっか。怪我してたら、大変だもんな。」
「かといってあなた達同士では、まだ打ち合いができるほどではありませんし。」
「そういや、禁止されてるけど、なんでなんだ。」
「危ないからです。寸止めできなければ、骨ぐらい折れますよ。今のあなた方同士で打ち合えば。」
「え。」
トモエがあっさり告げた言葉に、シグルドの動きが固まる。
「魔物を倒すことで、身体能力も上がっていますし、振り方もマシになっていますから。
体の丈夫さは、どうなのでしょうか。試す機会を設けていないので、どの程度成長するか、わからないんですよね。」
「そういや、受けずに避けるように言われてるな。」
「そうですね。そのあたりは、私が教える欠点でしょうね。
前提として、私達は武器で切られれば、終わり、そういう理屈の上で技を磨いていましたから。」
「なるほどなー。」
そうして、トモエがシグルドと話している横で、オユキはオユキで、近寄ってくる丸兎相手に、思い付きをいくつか試している。
これまでの受けを意識したものではなく、自分から動き、場を乱す、そんな意識で丸兎に対峙する。
直線よりも、曲線を、変わった重心の位置を意識しながら、ゆるゆると、流れるように。
脳裏に描くのは、剣舞であったり、演武であったり。
どれも舞の動きで、その中で相手に攻撃を繰り出す。
動きが大きくなった分、取り回す武器の軌道も大きくなり、操作が難しくなり、切れずに叩くことも増える。
「少し、良くなってきましたかね。」
それでも、足さばきをいちいち確認していたときに比べれば、ある程度自分で考えたように体が動くようになってきたと、丸兎が飛ぶ前に動き、飛び掛かる半ばで横合いからたたき落とし、その姿を消す。
そして、落ちているものを拾った後には、少年たちの側に戻る。
「武器、武器か。こうなると、予備も欲しいけど。」
「この町で、手入れを行ってくれるところがないのが、難点ですね。
他の方はどうしているのでしょうか。」
「ある程度稼げるようになったら、どっか行くらしいぜ。」
トモエとシグルドが、そんな話を続けているところに戻ってきたオユキはアナに捕まる。
「オユキちゃん、綺麗な動きだったよ。」
「ありがとうございます。ようやく少し馴染んできました。」
「あれで少しなんだ。」
「ええ。おや、パウ君も問題なく仕留めたようですね。」
六角棒に似た、太い木の棒を使うパウが3匹の丸兎を相手にしていたが、それも問題なく終わったようだ。
彼はすぐに収穫物を拾い上げると、戻ってくるなり、ため息をつく。
「パウ。なんかあったか。」
「どうしてもな。」
そういってパウが差し出す、太い木の棒は、中ほどにひびが入っている。
振り方の拙さもあるだろうが、彼の力によるものも大きいのだろう。
それをうまく手加減するのも技術ではあるが、今の段階でそれを求めるのはあまりに酷だ。
「ああ。どうする、お前も暫く剣使っとくか。」
「斬るのが面倒でな。」
「つっても、そんな頻繁に壊れるんだったら、問題だろ。」
「森に、固い木材があればいいのだが。」
「高いぞ、そういうの。」
二人が、そんなことを話しているが、トモエとしても、そのあたりはどうしようもない。
資源が限られているし、そもそも質のいい武器も、簡単には手に入らないのだ。
「そうですね、鉄芯の入った物であったり、そもそも金属製という物良いかとは思いますが、曲がったら直すのが大変ですよ。」
「そうか。そうだな。」
「以前話に出ていた武器を探してみるのもいいでしょう。その、戦槌などは流石に技を教えることはできませんが。」
「む。」
「最低限の理合いは教えられるでしょうが、恐らくそれだけかと。」
「分かった、考えてみる。」
「では、次を探しましょうか。」
そうして、それぞれが魔物を目標の数狩り終わると、まだ日が高いうちに町の中へと戻る。
そして、この日は少し傭兵ギルドで素振りをし、弓の練習を行った後に、魔術師ギルドに足を運ぶ。
「ついに、来てくれましたね。」
魔術師ギルド内の練習施設、そこではいい笑顔を浮かべたカナリアが、オユキ達の教師役を買って出てくれた。
「その、どうしても、最低限の武器の扱いが先になってしまいまして。」
「それは、分かってはいるんですけど。
そうなんですよね、こっちは練習しても、出来るようになるとは限りませんから。」
「以前お伺いした時に、疑問に思ったのですが、本当にそうなのですか。
神々の祝福があるので、その。」
トモエは、そこが引っかかっていたようだ。
こちらの世界では、やればやっただけ、確かに身に着くのだ。
だというのに、魔術はそうでないと、カナリアが語ることに違和感を覚えるのだろう。
「神々とて、翼ない物を飛ばしたりはできませんから。
いえ、魔術で飛ぶ方もいるんですけど、それは置いて置きまして。」
そう言うと、カナリアが咳払いをして話始める。
「研究によれば、もちろん異論もあります。ただ、主流の意見、そう思ってください。
魔術が使える物と、使えない物。その間には、生き物として、差があると、そう考えられています。
マナを扱うための器官、マナを感じるための器官、それらに該当するものが、ある物とない物。
そのように分かれていると。」
「こちらの法は疎いのですが、解剖で実証っされたりは。」
「死後の方、生前学問の発展のためと、希望された方や、一部の罪人を用いて、行われたようですが、そういった物は物質として存在しないと、そう結論が出ています。
そもそも、マテリアルではなくマナですから。」
「成程。」
「その、俺は使えるかどうかわからない物なら、剣振ってたいんだけど。」
そして、カナリアとトモエの話を、シグルドが叩き切る。
そして、直ぐにアナが彼の頭を押さえて下げさせる。
「その、どうしても、嫌なら。」
泣きそうな顔で告げるカナリアに、ひとまず試してから考えましょう、そうトモエが語り掛ける。
どうにも、魔術というのは人気がないようだ。
門番のアーサーが使う者など、尋常ではない威力が出せる物ではあるのだが、やはり使えるようになるかどうか、それが分からないというのが、原因なのだろうなと、そんなことをオユキは考える。
「何度言わせるつもりですか。」
「はい。」
2匹を同時に相手をしながら、危なげなく、常に一匹が近く、もう一匹は遠く、そういった位置取りを続けながら、機会を計り、まず一匹、残る一匹はただ突っ込んできたのを、切り捨て、喜びに拳を握り締めるシグルドを、トモエが静かに叱ると、シグルドはすぐに残りの4人の元へと戻り、武器の手入れを始める。
「まったく。反省したなら、次から生かしなさいよ。」
「いや、上手くいったんだ、嬉しくて。」
「あとで喜べばいいじゃない、何も魔物がいるところじゃなくて。」
「それはそうなんだろうけどさ。」
そう言いながら、武器の手入れが一通り終わったのか、今度は武器の状態を確認している。
「なんか、強くなってきてるよな。」
「うん、まぁ。トモエさんとオユキちゃんのおかげで。」
「実際、俺らって、どれくらいなんだろう。」
「素人に毛が生えた程度、ですね。」
トモエがシグルドの疑問をばっさり切り捨てる。
「でも、丸兎にやられるやつだっているらしいし。」
「いえ、少しでも訓練を行っていれば、そうはならないと思いますよ。
それこそ、最初の頃のあなた方のように、5人がかりで丸兎一匹に30分もかかるとか、そういう状態でなければ。
それにしても、直ぐに改善したでしょう。素振りをしただけで。」
「ああ、そうか。そうだったな。悪い、ちょっと忘れてた。」
そういって頭を下げて謝るシグルドに、トモエが少し困った顔を浮かべる。
「ちょっと学ぶだけで対処できる、そんな事ですから、忘れてしまいますよね。」
「まぁ、うん。なんかこう、相変わらず実感も薄いしな。」
「そうですね。旅が控えていなければ、グレイハウンドが近寄った時に、試してみるのもいいかと思いますが。」
「ああ、そっか。怪我してたら、大変だもんな。」
「かといってあなた達同士では、まだ打ち合いができるほどではありませんし。」
「そういや、禁止されてるけど、なんでなんだ。」
「危ないからです。寸止めできなければ、骨ぐらい折れますよ。今のあなた方同士で打ち合えば。」
「え。」
トモエがあっさり告げた言葉に、シグルドの動きが固まる。
「魔物を倒すことで、身体能力も上がっていますし、振り方もマシになっていますから。
体の丈夫さは、どうなのでしょうか。試す機会を設けていないので、どの程度成長するか、わからないんですよね。」
「そういや、受けずに避けるように言われてるな。」
「そうですね。そのあたりは、私が教える欠点でしょうね。
前提として、私達は武器で切られれば、終わり、そういう理屈の上で技を磨いていましたから。」
「なるほどなー。」
そうして、トモエがシグルドと話している横で、オユキはオユキで、近寄ってくる丸兎相手に、思い付きをいくつか試している。
これまでの受けを意識したものではなく、自分から動き、場を乱す、そんな意識で丸兎に対峙する。
直線よりも、曲線を、変わった重心の位置を意識しながら、ゆるゆると、流れるように。
脳裏に描くのは、剣舞であったり、演武であったり。
どれも舞の動きで、その中で相手に攻撃を繰り出す。
動きが大きくなった分、取り回す武器の軌道も大きくなり、操作が難しくなり、切れずに叩くことも増える。
「少し、良くなってきましたかね。」
それでも、足さばきをいちいち確認していたときに比べれば、ある程度自分で考えたように体が動くようになってきたと、丸兎が飛ぶ前に動き、飛び掛かる半ばで横合いからたたき落とし、その姿を消す。
そして、落ちているものを拾った後には、少年たちの側に戻る。
「武器、武器か。こうなると、予備も欲しいけど。」
「この町で、手入れを行ってくれるところがないのが、難点ですね。
他の方はどうしているのでしょうか。」
「ある程度稼げるようになったら、どっか行くらしいぜ。」
トモエとシグルドが、そんな話を続けているところに戻ってきたオユキはアナに捕まる。
「オユキちゃん、綺麗な動きだったよ。」
「ありがとうございます。ようやく少し馴染んできました。」
「あれで少しなんだ。」
「ええ。おや、パウ君も問題なく仕留めたようですね。」
六角棒に似た、太い木の棒を使うパウが3匹の丸兎を相手にしていたが、それも問題なく終わったようだ。
彼はすぐに収穫物を拾い上げると、戻ってくるなり、ため息をつく。
「パウ。なんかあったか。」
「どうしてもな。」
そういってパウが差し出す、太い木の棒は、中ほどにひびが入っている。
振り方の拙さもあるだろうが、彼の力によるものも大きいのだろう。
それをうまく手加減するのも技術ではあるが、今の段階でそれを求めるのはあまりに酷だ。
「ああ。どうする、お前も暫く剣使っとくか。」
「斬るのが面倒でな。」
「つっても、そんな頻繁に壊れるんだったら、問題だろ。」
「森に、固い木材があればいいのだが。」
「高いぞ、そういうの。」
二人が、そんなことを話しているが、トモエとしても、そのあたりはどうしようもない。
資源が限られているし、そもそも質のいい武器も、簡単には手に入らないのだ。
「そうですね、鉄芯の入った物であったり、そもそも金属製という物良いかとは思いますが、曲がったら直すのが大変ですよ。」
「そうか。そうだな。」
「以前話に出ていた武器を探してみるのもいいでしょう。その、戦槌などは流石に技を教えることはできませんが。」
「む。」
「最低限の理合いは教えられるでしょうが、恐らくそれだけかと。」
「分かった、考えてみる。」
「では、次を探しましょうか。」
そうして、それぞれが魔物を目標の数狩り終わると、まだ日が高いうちに町の中へと戻る。
そして、この日は少し傭兵ギルドで素振りをし、弓の練習を行った後に、魔術師ギルドに足を運ぶ。
「ついに、来てくれましたね。」
魔術師ギルド内の練習施設、そこではいい笑顔を浮かべたカナリアが、オユキ達の教師役を買って出てくれた。
「その、どうしても、最低限の武器の扱いが先になってしまいまして。」
「それは、分かってはいるんですけど。
そうなんですよね、こっちは練習しても、出来るようになるとは限りませんから。」
「以前お伺いした時に、疑問に思ったのですが、本当にそうなのですか。
神々の祝福があるので、その。」
トモエは、そこが引っかかっていたようだ。
こちらの世界では、やればやっただけ、確かに身に着くのだ。
だというのに、魔術はそうでないと、カナリアが語ることに違和感を覚えるのだろう。
「神々とて、翼ない物を飛ばしたりはできませんから。
いえ、魔術で飛ぶ方もいるんですけど、それは置いて置きまして。」
そう言うと、カナリアが咳払いをして話始める。
「研究によれば、もちろん異論もあります。ただ、主流の意見、そう思ってください。
魔術が使える物と、使えない物。その間には、生き物として、差があると、そう考えられています。
マナを扱うための器官、マナを感じるための器官、それらに該当するものが、ある物とない物。
そのように分かれていると。」
「こちらの法は疎いのですが、解剖で実証っされたりは。」
「死後の方、生前学問の発展のためと、希望された方や、一部の罪人を用いて、行われたようですが、そういった物は物質として存在しないと、そう結論が出ています。
そもそも、マテリアルではなくマナですから。」
「成程。」
「その、俺は使えるかどうかわからない物なら、剣振ってたいんだけど。」
そして、カナリアとトモエの話を、シグルドが叩き切る。
そして、直ぐにアナが彼の頭を押さえて下げさせる。
「その、どうしても、嫌なら。」
泣きそうな顔で告げるカナリアに、ひとまず試してから考えましょう、そうトモエが語り掛ける。
どうにも、魔術というのは人気がないようだ。
門番のアーサーが使う者など、尋常ではない威力が出せる物ではあるのだが、やはり使えるようになるかどうか、それが分からないというのが、原因なのだろうなと、そんなことをオユキは考える。
11
あなたにおすすめの小説
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
捨てられた貴族六男、ハズレギフト『家電量販店』で僻地を悠々開拓する。~魔改造し放題の家電を使って、廃れた土地で建国目指します~
荒井竜馬@書籍発売中
ファンタジー
ある日、主人公は前世の記憶を思いだし、自分が転生者であることに気がつく。転生先は、悪役貴族と名高いアストロメア家の六男だった。しかし、メビウスは前世でアニメやラノベに触れていたので、悪役転生した場合の身の振り方を知っていた。『悪役転生ものということは、死ぬ気で努力すれば最強になれるパターンだ!』そう考えて死ぬ気で努力をするが、チート級の力を身につけることができなかった。
それどころか、授かったギフトが『家電量販店』という理解されないギフトだったせいで、一族から追放されてしまい『死地』と呼ばれる場所に捨てられてしまう。
「……普通、十歳の子供をこんな場所に捨てるか?」
『死地』と呼ばれる何もない場所で、メビウスは『家電量販店』のスキルを使って生き延びることを決意する。
しかし、そこでメビウスは自分のギフトが『死地』で生きていくのに適していたことに気がつく。
家電を自在に魔改造して『家電量販店』で過ごしていくうちに、メビウスは周りから天才発明家として扱われ、やがて小国の長として建国を目指すことになるのだった。
メビウスは知るはずがなかった。いずれ、自分が『機械仕掛けの大魔導士』と呼ばれ存在になるなんて。
努力しても最強になれず、追放先に師範も元冒険者メイドもついてこず、領地どころかどの国も管理していない僻地に捨てられる……そんな踏んだり蹴ったりから始まる領地(国家)経営物語。
『ノベマ! 異世界ファンタジー:8位(2025/04/22)』
※別サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる