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トルー・サーペント
ナリスの伝説「オンリーワン」
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★ギルド崩壊★
ランカスター城に転移しました。
誰もいません。
ランスターの商業ギルドに向かいます。
商業ギルドの前あたりは人だかりで一杯です。
クロードが走り出した。
「アルファー」
アルファー・レイン
「兄さん」
クロード・レイン
「大丈夫か」
アルファー・レイン
「私は大丈夫ですよ、ランカスター領内の民全員が冒険者ギルドに鉄槌を下したのです。商業ギルドも散々嫌がらせを受けていましたから、反乱に参加しました。」
続けて
「ギルドマスターのガレオン・パーシバルは昨日切り捨てられたので、皆、一番の厄介者がいなくなって、夜中の内に一斉に立ち上がったのです」
さらに続けて
「ギルドマスターの弟が寝ぼけている間に取り押さえて、吊るした、それがあれです」
ギルドマスターのガレオン・パーシバルも首を落とされてさらされています。
アルファー・レイン
「回りにさらされている者も今まで冒険者ギルドのメンバーとして街で好き勝手していたやつら全員です。正直、心苦しいですが、関係者、全員捕らえて処刑されました。」
私
「ここに現国王、ギルフォード・オルレアン様がいたと思うのですが知りませんか?」
アルファー・レイン
「ここは、子供の来るところじゃないよ、帰んな」
イリスが素早くアルファー・レインの腕を掴んで転ばせて
「口の利き方に気を付けないと次は殺すぞ」
クロード・レイン
「ナリス様、申し訳ございません。妹が失礼をいたしました。」
アルファー・レイン
「な、え?」
私
「イリス、離してあげて」
はい
イリスが
「クロードの妹とは思えない口の悪さですね」
回りで騒いでいた男衆が集まって来た。
「うちのギルドマスターに何してんだ、お前」
私
「昨日、ガレオン・パーシバルって人を一振りで切り捨てた本人だから、皆さん気を付けてくださいね、忠告はしましたから、次は知りません。」
集まって来たけど、何もできなくなったみたいです。
それで、ギルフォード・オルレアン様はいるの、いないの?
アルファー・レイン
「向こうに吊るされている知らない男性の遺体があります。」
どれどれ、本当だ、いたわ
「この人国王様だけど、いいのか?」
アルファー・レイン
「暴動の中、冒険者ギルドにいた者は全て捕らえて、問答無用で吊るしたと聞いています。」
そう・・・・
ん?
「イリス、エリス、この人何で、ここで死んでいるんだろう?」
イリス
「え、ただ、単に逃げ遅れただけではないでしょうか?」
ここで、死ぬ必要があった? とか・・・・あれ
私
「イリス、ああああ、なんかムカついてきた」
イリス
「え、私何か変な事でもいいましたでしょうか?」
メイが
「え、そんなことがあるのでしょうか?」
私
「はは、やってくれたなぁ」
イリス
「どうしたのですか?」
私
「クロード、このギルフォード・オルレアン様をおろしてくれますか。」
クロード・レイン
「は、かしこまりました」
アルファー・レイン
「兄さん?」
クロード・レイン
「おろして差し上げるから手伝ってくれ、いそげ」
アルファー・レイン
「皆、このギルフォード・オルレアン様を下すから手伝って」
何故、逃げない、城に戻らないでここで死んでいるのか、その答えは、私が助けると考えているからです。
イリス
「は? なぜ? 助けてくれるという発想になるのでしょうか?」
メイが
「え、ナリス様が、はめられたと気が付いたら自分への怒りで助ける?・・・はい?」
メイが続けて
「直接、ふざけるなよと文句を言うには生き返らせないとだめ・・・そんな」
私
「私はジュ・オンさんが嫌いです」
はい、存じております。
「その、ジュ・オンさんが冒険者ギルドに居た。すぐに考えました。何のために、それは冒険者ギルドと手を組むため、領主の任命を餌に使ったと考えました。周りを確認すると宮廷魔術師もいるし、間違いないと判断してここで暴れました。その結果、冒険者ギルドのギルドマスターはイリスに切られて死亡、ここが一番大事だったのです。ジュ・オンさんは私達にギルドマスターを殺してほしかったんだと思います。」
実際にギルドマスターの死亡で、反乱がおこっています。
ムカつくけどあの人は良く先を読んでいたと感心します。
私
「ジュ・オンさんはどうにかしてここで私を怒らせ暴れさせたかった。それに気が付いた私は、操られた怒りを助けてからひと言ぐらい、嫌味の一つでも・・・はぁ私が未熟なせいでいい様に操られてしまいました。」
イリス
「助けなくても、このまま放置でもいいのではないでしょうか」
私
「そこは、二人のいや、ジュ・オンさんの賭けです。私がそのまま放置するのか、負けを認めて助けるのか」
イリス
「助けるのですか?」
私
「だって、やられたぁ、このやろぉって思っているけど、一応本人に私の考えがあっているか確認したいじゃないですか」
でも今回に限りです。
私
「どこか部屋を借りられますか?」
クロード・レイン
「アルファー、どこかに貸してもらえる部屋はないか?」
冒険者ギルドの建物ならどこでも自由に使っていいと思います。
クロード・レイン
「ナリス様、冒険者ギルドの建物に行きましょう」
「あ、そういえば昨日建物の中でジュ・オンさんを凍らせたんだった、あれどうなったんだろう」
建物に入ると氷の塊が一つ立っていました。
「あ、いたね」
「クロード、カーテン閉めてそのあと申し訳ないけど外に出てくれますか?」
クロード・レイン
「はい、かしこまりました。外でお待ち申し上げます」
私
「皆、結界張ってください、絶対零度、解除」
解除したので氷が解けてジュ・オンさんの死体が床に倒れた。
横にギルフォード・オルレアン様の遺体も並べて
服装、装備、装飾品等をすべて外して、私は能力「解放」を使用した。
「超幸運のスキル解放、超回復のスキルを解放」
※注 解放スキル:私だけのオンリー・ワンスキル
他人のスキルを解放することで私の意思で使用、取得・付与することが出来る
ギルフォード・オルレアン様が光に包まれた。
「肉体再生のスキルを解放・発動」
光の中でゆっくりと再生が始まった。
ギル様の首に意識を集中、メイのスキル、医療及び専門知識:医術をさらに解放、首の周りで壊死している部分の切断、洗浄、再生、次に体全体に意識を巡らせ、神経、血管、筋肉等確認して肉体再生を行いました。
ギルフォード・オルレアン様を包んでいた光が小さくなって消えた。
肉体再生は成功、完了しました。
そして
「死者蘇生」を唱えて魔力を発動させました。
「うわぁぁ・・・・・あ?」
ギルフォード・オルレアン様が大声で悲鳴を上げて目覚められました。
よっぽど、怖い目にあったのですね
「ギル様、しばらく気分が悪いと思いますよ、あ、立てないかもです。」
ジュ・オン
「ナリス様、信じておりましたよ、頭の回転の速い貴方は必ずこういう行動をとってくださると、それと見事ギルドマスターを始末してくれたのですね、ありがとうございます」
何のためかもお分かりですよね?
ジュ・オン
「はい、お怒りはごもっともです、あの、申し訳ないのですが、宮廷魔術師団、四十五名もお願いできませんでしょうか?あ、それと私の仲間も?」
ずうずうしくないですか?
イリス
「ナリス様、話をしてはいけません、バカがうつります」
ジュ・オン
「これで、役に立たない貴族も冒険者ギルドに商業ギルドの害悪のみの偉い人たちはいなくなってくれたはずです。」
私は魔力を巡らせ宮廷魔術師、四十五名とたぶんジュ・オンさんだろう五名を索敵にて確認
「絶対零度・解除」「死者蘇生」を唱えて魔力を解放した。
ジュ・オン
「申し訳ありません。ありがとうございます」
冒険者ギルドの建物を出てきて、見事にやられた、と悔しがっていると、メイが「こんなこともありますよ、けど、悔しいですね」と慰めてくれました。
クロードが
「ナリス様、大丈夫でございますか?」と心配して近づいてきた。
「あ、クロード、大丈夫です、悲しいのはいい様に使われたからですから」
よろよろと後を追いかけて来たジュ・オンさんが
「あの」
は?まだ何か?と思って振り向くと
ジュ・オン
「いや、このまま置いていかれるとまた死ぬことになりそうですので、城まで送っていただけませんか?」
それも、計略の内ですか?
ジュ・オン
「そういうことにしてくれますか?」
まったく・・・・
私
「ギル様もよくこんな作戦に乗りましたね。」
ギルフォード・オルレアン
「いえ、あの、大事をなすためには命を懸けろと言われてその気になりました。」
ああ、そう
「もう二度といやです」
そうでしょうねぇ
私
「で、どこからが貴方の計略なのですか?」
ジュ・オン
「私が考えたのは、どうやったらここのギルドマスターを貴方方が始末してくれるかという事だけです。総勢四十七名と仲間の命を使いました。」
アルファー・レイン
「な? え? なんで、生きているの、あなた達」
シルフィーが飛んできた。
「ナリス様、お城は全くの無傷、誰も攻め込んでおりません、王都の冒険者ギルド、商業ギルドは壊滅、商人及び冒険者が晒されています。」
私
「シルフィー連絡ありがとう」
続けて
「クロード、二人に食事を用意してもらえませんか。スープがいいかもです。」
クロード
「かしこまりました。」
私
「エリス、この二人を護衛していてくれますか?危なくなったらお城に転移でお願いします。」
お任せください、あぶなく? ですか?
「澪、メイ、ネイ貴方方も一緒にここにいてください。」
はい
私
「さてと、イリス、なんか来たよ」
イリス
「はい、すみません」
ノルンもやってきました。
「ナリス様、他の領主の所ですが、冒険者ギルド、商業ギルド共に壊滅です。数の勝利でした。それとドラゴンが飛んできます。」
「ノルン、連絡ありがとう」
はい
私
「イリス、あれ殺しても良い奴?」
会話を聞いてアルファー・レインが目を丸くしている。
今こんな状態の所にドラゴンが攻めてくる・・・・え? 殺してもいいって?
私
「どうせ、私が統治してやろうとか上から目線でやってくるのでしょうが、このタイミングってなんかさ、せこくない?」
イリスとエリス
「申し訳ありません」
アルファー・レインはなぜ、この子たちが謝っているのだろうと考えていた。
ジュ・オン
「何事かありましたでしょうか?」
私
「貴方まだいたのですか、おとなしくクロードについて行って食事でもしてください。澪、二人に回復かけながらついていてあげて、ついでにあっちに連れて行ってください。」
ジュ・オン
「あ、そんな邪険に・・・」
はいはい、あっちに行きましょうねとエリスが引っ張って行ってくれた。
私
「シルフィー」
はい
「飛ぶからさ、あのドラゴンに向かって背中を押してくれる?」
シルフィー
「任せてください。」
イリス
「私も行きます」
私
「ああ、しっかりしがみ付いていて」
イリス
「???こうでしょうか」
「空中浮遊」唱えて魔力を解放した。
私とイリスがゆっくりと宙に浮いていく。
回りが騒めいたけど無視、アルファー・レインも呆然と見ていた。
シルフィー
「いくよぉ」と声をかけられ、後ろからビューンと音がして風が私の背中を押してくれた。
私
「シルフィー、このままあのドラゴンのどれかにぶつけてくれる?」
シルフィー
「わかりました」
アルファー・レイン
「皆、ドラゴンが攻めてくるらしい、敵襲だよ。」
ノルン
「何を言っているのですか? ナリス様が出られたので敵襲はありません」
続けて
「わたくしも、見学に行ってきます。ああ、そうそう、残った皆様に何かあったらあのドラゴンに命令して、この街を破壊しますのでご注意ください」
アルファー・レイン
「見学?・・・命令?・・・ドラゴンだよ?」
私は魔法障壁をドラゴン三体全部に当たるように広げてみました。
「シルフィー、いけぇ」
シルフィー
「まかせて」
ドン、ゴン、ガン、ズゥーン、ドラゴン三体を巻き込んで山の中腹に激突した。
「ナイスだ、シルフィー」
「空中浮遊、解除」
イリスと一緒に着地
イリス
「ガディ、ライカ、カズト、久しぶりだな」
ガディ
「この声、この感じ、イリスか、老いぼれが、どこにいる」
イリス
「山の斜面に横になったまま、粋がるとは、無様だな」
ライカ
「イリス様、ご無事なのですか?」
ガディ
「ライカ、このやろぉ、てめぇ」
ライカ
「ガディ、三体まとめて吹き飛ばされたのにわからないの?」
シルフィー
「あ、ごめん、吹き飛ばしたのは私、風の上位精霊シルフィー 覚えておいてね」
ライカ
「風の・・・・イリス様が一時期一緒に行動していたという?」
シルフィー
「ナリス様、私のことを知っている子がいましたよ、感激です」
ライカ
「イリス様はどちらに?」
イリス
「ここだ、下を見ろ」
ドラゴン三体は体を起こしてきょろきょろし始めた。
ライカ
「人間が二人立っておりますが?」
イリス
「そうだ、私だ、隣におられるのは私の主様だ」
ガディ
「はぁ、なんだと、この、人間の子供が老いぼれイリスだと」
がん!
イリスが殴った音です。
私
「イリス、こいつか?殺していいのは? バーニーより小さくないか?」
ライカ
「バーニーって・・・・あいつ死んだの?」
イリス
「ああ、瞬殺されたよ、十秒ぐらいだったかな、お前たちも戦ってみるか?」
ライカ
「バニラとチョコは?」
イリス
「人の心配か? あの二人はバーニーがいないとすぐに殺されてしまうと保護を求めてきたから、一緒にいる。」
「あとベリアル、ハデス、マーリン、オットー、カール、当然エリス、クリスも一緒だ」
イリス
「お前らここに何をしに来た?」
ライカ
「ガディが今ならこの国を支配できる、支配して人間にアリス様の面倒を見させようと」
イリス
「アリス姉さまは健在か?」
ライカ
「いえ、もう動くことも出来なくなりました。」
そうか
ライカ
「イリス様、そのお姿は、一体」
イリス
「ライカ、私たちを姉上の所に案内してくれ、あ、一旦戻って了承を取ってきてくれないか?」
ライカと呼ばれたドラゴンは言われた通りに了承を得るために引き返していった。
私
「ねぇ、イリス、なんか面倒くさい話になっているね」
イリス
「ナリス様、すみません、私の姉上が生きて居りました。会いに行ってみようと思います」
私
「うん、いいよ、了承取れたら、イリスとエリスで行ってそのあとエリスに転移で迎えに来てもらおう」
イリス
「あの、よろしいのですか?」
私
「うーん、本当のことを言うと面倒くさい、けどイリスの頼みは断らないって前にも言ったよね?」
イリス
「ありがとうございます。」
じゃあ一旦戻るから、また後で
「シルフィー、またお願いします。」
はい
「空中浮遊」と唱えて魔力を解放しました。宙に浮いたところをシルフィーが背中を押す。
私
「シルフィー、これ気持ちいいね」
シルフィー
「空を飛べるっていいですよね」
ランスターの街の上空あたりで逆風をもらってスピードダウン、ゆっくりおりていき地に足を付けました。
「空中浮遊、解除」
エリスに事情を話してすぐにイリスの元まで、案内はシルフィーがやってくれました。
澪とメイにも出発の準備をお願いして、今のうちにここに来た目的を終わらせよう
「クロード、預けた荷物は回収できそうですか?」
クロード・レイン
「あ、その件なら、エリス様が転移でランカスター城に移動、宝物庫に収納いたしました。」
グッドジョブ
クロード・レイン
「グッドジョブ?」
私
「ノルン、いますか?」
ノルン
「はい、ここに」
私
「すまないけど、ランカスター城を見ていてもらえますか?冒険者ギルドの関係者が城にくるかもしれませんので、クロードの護衛をお願いします」
ノルン
「かしこまりました。」
ノルン
「さっきのドラゴンは始末しなくてよろしいのですか?」
私
「うん、イリスが助けたがっているから出来るなら助ける方向で動きます。」
アルファー・レイン
「あの、ドラゴンの事は解決したのでしょうか?」
私
「ああ、この国を支配しようと来たらしいけど、帰ってもらうことになりました。ただ、一体気絶しているのでまだあの辺りにいると思う。」
きぜつ・・・ですか?
私
「うん、イリスが殴ったら、気絶したんです。」
そうですか・・・
私
「クロード、何か食べるもので余り物とかないでしょうか?」
続けて
「何かあるなら今私は食べておきたいです、それとイリス、クリス用に持って行けるように準備できませんか?」
クロード
「かしこまりました。すぐに準備いたしましょう」
私
「あ、皆はランカスター城にいるんだっけ?ちょっと皆を呼んできます。」
クロード
「それでしたらご一緒に城の方にまいりましょう」
ノルン
「ナリス様、お帰りなさいませ」
メイと澪
「お帰りなさいませ」
私
「ただいま、今クロードに何か食べ物を準備してもらいます。エリスが戻ってきたら出かけますので一緒に食べておきましょう」
「ここの護衛はノルンに頼みました。」
ノルン
「皆様、ここはお任せください」
はい、皆の返事が返ってきた。
ジュ・オン
「どこに行かれるのでしょうか?」
私
「貴方に教える義理はありません。それよりもジュ・オンさんは今後、どうまとめるのか考えているのですか?」
ジュ・オン
「まだ、これからです、まずはギルドマスターの選任からですね。誰かいい人知りませんか?」
私
「私が知る訳ないでしょう、あ、アルファー・レイン、ここの商業ギルドのマスターに聞いてはどうでしょうか?」
あ、あの怖いご婦人・・・ですね
アルファー・レイン
「悪かったね、怖くて」
え?ジュ・オンさんが青ざめている
クロード
「今、商業ギルドの方に手を貸していただいております。」
私
「それは申し訳ありません」
アルファー・レイン
「ドラゴンの被害にあわないで済んだのだから、お安い御用ですよ」
ジュ・オン
「ドラゴンが攻めてきたのですか?」
ああ、そうですよ
ジュ・オン
「それで、あの」
私
「今イリスが対応しております。私たちもエリスが戻り次第行きます。」
ジュ・オン
「あの」言い終わらないうちに私が「邪魔です」
続けて
「あ、アルファー・レインさん、他の街の冒険者ギルド、商業ギルドが再出発する為に新しいギルドマスターを紹介してもらえませんか?」
私
「あ、一番の適任者がここにいますね、クロード・レインさん」
クロード・レイン
「準備出来ました、こちらへどうぞ、ギルドマスターの件ですが、私はバトラーの方が向いているように思います。」
私
「ギル様、ジュ・オンさん、一応お聞きしておきますが、私はランカスター城に戻っても大丈夫ですか?」
ジュ・オン
「ランカスター領主、ナリス様を解任したとは、聞いておりません。何かあったのであれば商業ギルドの陰謀だと思います。」
まったく・・・しらじらしいぃ
★トルー・サーペント★
そのころイリスはドラゴンの巣に到着していました。
イリス
「お久しぶりでございますお姉さま」
アリス
「イリス元気にしていたのですね、その姿は?」
イリス
「私はもう朽ち果てるだけと諦めておりましたが、今の主様と出会い、人生が変わりました。」
続けて
「姉上様も今や朽ち果てるのを待つだけの身のようですね、どうでしょう、私と一緒に私の主様の為に力を貸してくださいませんか?」
アリス
「私にもお前と同じように人間になれと?」
イリス
「はい、朽ち果てるより、ずっといいと思います。」
アリス
「ふむ、ずっといいか、ははは、だが、トルー・サーペントの名前が消えますね」
空中にレイが現れて
「イリスよ、話の途中済まぬな、邪魔をするよ」
ガディ
「誰だ」
レイ
「お主等、トルー・サーペントの名前を持っておるのか?」
イリス
「レイ殿でしたか」
レイ
「そなたとわらわはナリス様の元では同格じゃ、継承はいらない」
イリス
「ありがとうございます。」
レイ
「礼などもいらぬ、でな、トルー・サーペントの名前なのだが、ラファ・エル様が、名付けたものじゃ、初代はオリビア・トルー・サーペントであった。」
アリス
「なんと、その名前は一万年以上前の長の名前と聞いております。」
レイ
「まあ、そうであろうな、ラファ・エル様が亡くなられたのが一万年以上前になるし、あいつも死んでいておかしくはないな」
続けて
「ふむ、イリスよ、お前の先祖も我らと同格だったとは、良く出来た、話だ、オリビア・トルー・サーペントとはラファ・エル様に一緒に育てられた、言わば姉妹だ」
話を聞いたイリスが震えていた。
イリス
「姉上様、今の話を聞いた以上、我が主様と共に生きることを選ぶしかないと思いますが?」
アリス
「お前の今の主様とは?」
イリス
「オリビア・トルー・サーペント様の名付け親である、ラファ・エル様の生まれ変わりの方であらせられます。」
生まれ変わり・・・・全員の心の声です。
イリス
「ただ、当時の記憶はお持ちではありません」
レイ
「ラファ・エル様は我らの神、その生まれ変わりのナリス様はさらに、そのすべての上をいかれておる、すごいお方だ。」
アリス
「わかりました、お会いしてみましょう」
イリス
「エリス、お願いします、お連れしてください。」
かしこまりました。
エリスが転移して消えた。
エリスが帰ってきました。
「ただいま戻りました。」
私
「エリス、ご苦労様です、何か食べますか?」
「一応お弁当も用意してもらっています。」
エリス
「では、それをもってすぐにでも出かけたいと思います。」
準備は出来ています。
「では、クロード、ノルン、あとはお願いします。」
クロード
「はい」
ノルン
「クロード殿、私がおりますので大丈夫でございます」
転移が完了して、ここはドラゴンの巣
イリス
「ナリス様、ご足労をおかけしました。」
アリス
「ようこそ、こんなところまで良くお越しくださいました、歓迎いたします。」
続けて
「アリス・トルー・サーペントと申します。」
トルー・サーペント・・・・
レイ
「ナリス様、先にお邪魔いたしておりました。」
続けて
「ご報告いたします、この者たちは、オリビア・トルー・サーペントの子孫でございます。」
誰?
レイ
「オリビア・トルー・サーペントは、私たちと共にラファ・エル様に仕えていた者にございます。」
私
「という事は、私たちの出会いは偶然ではないのですね。」
イリス
「姉上様、どうぞ、覚悟をお決めくださいませ、私同様、ナリス様にお仕えください。」
アリス・トルー・サーペント
「この私が貴方様のお役に立つのなら骨の一本までしっかりと役立ててください。」
私
「いいのですか?貴方もかなり高位な存在と思いますが、私の従者として生きていきますか?」
アリス・トルー・サーペント
「はい、どのようにでもお使いください。ここで朽ち果てるよりは貴方様のお役に立ちましょう。」
「イリス、アリス様は、装飾品とかは身に着けておられない?」
イリス
「大丈夫だと思います。」
そう、皆、結界を張ってください。
私は能力「解放」を使用した。
「不死のスキル解放、超幸運のスキル解放、超回復のスキルを解放」
※注 解放スキル:私だけのオンリー・ワンスキル
他人のスキルを解放することで私の意思で使用、取得・付与することが出来る
アリス・トルー・サーペントが光に包まれた。
「肉体再生のスキルを解放・発動」
メイのスキル、医療及び専門知識:医術をさらに解放
アリス・トルー・サーペントの全身、壊死している部分は切り取り、洗浄、再生、そして神経、血管、筋肉等確認して時間をかけて人で言うところの十六歳ぐらいをイメージして再生を試みた」
アリス・トルー・サーペントを包んでいた光が薄れていき、再生は完了、成功した。
私
「気分はどうですか?」
アリス
「なんということでしょう。」
ライカ
「アリス様、大丈夫ですか?」
アリスは手を動かし、足を動かしてみていた。
アリス
「まさか、また動けるようになるとは思っておりませんでした。」
ライカ
「アリス様、ご回復おめでとうございます」
アリス
「ライカ、ユーリ、ガディ、カズト、ラミア皆には、迷惑をかけました。すみません」
私
「一応お聞きしますが、他の五名はどうしますか?」
ライカ
「アリス様について行きたいです。」
ガディ
「俺は、好きにさせてもらいます。今までお世話になりました。」
カズト
「僕はガディと一緒に行きます。」
ユーリとラミアが小声で話をして
「私達もアリス様と一緒に行きたいと思います。」
わかりました。
「イリス、装飾品とかは身に着けておられない?」
イリス
「大丈夫だと思います。」
そう、皆、結界を張ってください。
私は能力「解放」を使用した。
「不死のスキル解放、超幸運のスキル解放、超回復のスキルを解放」
※注 解放スキル:私だけのオンリー・ワンスキル
他人のスキルを解放することで私の意思で使用、取得・付与することが出来る
ライカ、ユーリ、ラミアが光に包まれた。
「肉体再生のスキルを解放・発動」
メイのスキル、医療及び専門知識:医術をさらに解放
ライカ、ユーリ、ラミアの全身、そして神経、血管、筋肉等確認して時間をかけて人で言うところの十六歳ぐらいをイメージして再生を試みた」
ライカ、ユーリ、ラミアを包んでいた光が薄れていき、再生は完了、成功した。
アリス、ライカ、ユーリ、ラミア 四人が仲間になった。
レイ
「終わりましたか?ナリス様、人間が大勢こっちに向かってやってきます。ドラゴン退治でしょうか」
ガディ
「上等だ、全部俺が始末してくる。」
レイ
「いやいや、ナリス様、ご相談なのですが、あの攻めてくる人間全部譲っていただけませんでしょうか?」
??
レイ
「五千、六千人程いるようですが、あの数で来てもここには入り切れないでしょうにね」
続けて
「あの人数を供物に友人を一人召還してあげようかと思いまして」
くもつ・・・
レイ
「ナリス様が凍らせて、解除で即終わると思うのです、そこのバカそうな若造に力の差を見せておくと、あとで逆らおうとも思わないのではないでしょうか?」
ガディ
「ばかそう・・・・おれ?」
私
「何かを攻めているわけだから返り討ちにあったからって文句言わないよね?」
レイ
「はい、文句は言えません」
私は魔力を放出
私は能力「解放」を使用した
「索敵、鑑定、隠密のスキルを解放」
※注 解放スキル:私だけのオンリー・ワンスキル
他人のスキルを解放することで私の意思で使用、取得・付与することが出来る
解放と同時に索敵の範囲を広げた。
索敵で感知した者の位置を特定、隠密で私の行動を察知させない。
敵軍隊を確認した。そしてすべての兵士の範囲を魔力で覆って
「絶対零度」と唱えて魔力を解放した。
レイ
「お見事です」
しばらくして絶対零度を「解除」した。
レイ
「ありがとうございます。私の友人を召還してまいります、ではまた後程」
アリス
「何があったのでしょうか?」
イリス
「今の間に、ここに攻めて来ようとした軍隊が全滅しました。」
ガディ
「そんなの、ありえないだろうが」
イリス
「自分の目で確かめて来い、少しぐらい離れていようとも我が主様の攻撃は的確に相手を死に至らしめる、私も対峙すると、数秒で倒されるでしょう」
アリス
「貴方が・・・・?」
はい
イリス
「最近、魔法を覚えられて、その使用方法も考えられて、試して見られたのですが、とんでもない威力でした。」
「さて、姉上様、持っていくものとかありますでしょうか? 一旦ナリス様の街の方に移動しましょう」
ナリス様の街?
イリス
「はい、ドワーフ村に新しい街を作ろうとしております、私たちはナリス様の城のつもりでおりますが、数百年先の話のようです」
アリス
「人間がそんなに長くは生きられないでしょう」
私達はナリス様の能力、澪の不死の能力、私の肉体再生の能力が出会って始まりました。ナリス様の能力と澪、私の能力を合わせる事で限りない時を共に過ごせると、ナリス様がおっしゃっておられます。
イリスが
「私たちはナリス様さえ無事なら、数百年、数千年生きていけると思います。」
私
「この星が吹き飛ぶとか、一瞬で灰になるとか、粉々になるとか、そういう状況が無い限りは行けると思います。」
エリス
「よろしいですか?ドワーフ村に向かいます」
お願いします。
そのころ、キュベレイ・ロンギヌスは
「レイティア・グリスよ、ここに横たわる全ての遺体を供物として捧げる、我が召還に答え、出でよ」
横たわる約六千人の遺体が消えた。装備、武器だけがそこに残った。
レイティア・グリス
「キュベレイ・ロンギヌス様、お久しぶりにございます。」
キュベレイ・ロンギヌス
「久しいな、良く来た」
レイティア・グリス
「私をお呼びになるとは、何事かありましたでしょうか?」
キュベレイ・ロンギヌス
「ああ、ラファ・エル様が生まれ変わった人間に出会った。」
な、なんと
キュベレイ・ロンギヌス
「なので、お前もいつか呼んでやろうと思っておった、ちょうど良く人間の戦に出くわしたので、供物が手に入ったゆえ、呼んでやった。」
レイティア・グリス
「ありがとうございます。生まれ変わりでございますか?」
キュベレイ・ロンギヌス
「ラファ・エル様は、死んですぐに転生し、その後も転生を繰り返しておられたらしい、我らが守っておったのはただの亡骸と言われてしまったわ」
レイティア・グリス
「らしい・・・とはキュベレイ・ロンギヌス様らしくないお言葉ですね」
キュベレイ・ロンギヌス
「光り輝く怪しい者からの情報だ、きらきらジジィとか呼ばれておったわ」
レイティア・グリス
「その怪しいものはこの世界の・・・・・?」
キュベレイ・ロンギヌス
「たぶんそうだと思う、その正体についてはラファ・エル様の生まれ変わりナリス様も秘密にしているようだった。」
レイティア・グリス
「我らの神、ラファ・エル様は生まれ変わって、本当にその高みに昇られているかもしれないという事ですね」
キュベレイ・ロンギヌス
「攻撃力、蘇生、ナリス様はこの現世において既に神の領域に達していると思う」
レイティア・グリス
「私も末席に加えていただけるのでしょうか?」
キュベレイ・ロンギヌス
「ナリス様は縁を大事にされている様子、先ほどわかったのだが、トルー・サーペントの名前を持った者を従えておられる。お前も配下となり、尽力せよ」
レイティア・グリス
「かしこまりました。お呼びいただき、ありがとうございます。」
ドワーフ村
エリスの転移で戻ってきました。
まずはフラン様とシルビア様の所に
「フラン様、シルビア様」
フラン様
「ナリス様、お帰りなさいませ」シルビア様もニッコリ笑顔を向けてくれました。
私
「ギルフォード・オルレアン様の事ですが、ランスターの冒険者ギルド前で吊るされておられました。」
ヒッ、な、何という事でしょうか・・・
ギル様とジュ・オンさんが冒険者ギルドに居たのは、私を計略の駒として使うためでした。
フラン様
「はい?」
私を怒らせて宮廷魔術師団、ジュ・オンさんを殺させる、そのいさかいのついでに冒険者ギルド、ギルドマスターのガレオン・パーシバルを始末させると言うのがジュ・オンさんの策略だったのです。
シルビア様
「はい?」
ギルフォード・オルレアン様はなぜか逃げずにその場にとどまっておられ、暴動に巻き込まれ吊るされておられました。
私は何故逃げなかったのか、城に戻らなかったのか、これもジュ・オンさんの策略の一つだと考えました。
フラン様
「あの、意味がわかりません・・が?」
ギルフォード・オルレアン様がわざとその場所で死んでいることで私がジュ・オンさんの策略に利用されたことを気づかせようとした。
気が付いた私は利用されて、いや、利用された自分に激怒しました。
ジュ・オンさんの策略に利用されたと気が付き激怒した私の行動は二人に文句を言わないと気が済まない、そして文句を言うためにはどうするか・・・・はい、その流れ通りに行動してきました。二人を蘇生させて、宮廷魔術師団も蘇生してきました。
あの二人は今後私に意見など出来ない状態になっております。
今まだ、ランカスター城にいると思います。
クロードと商業ギルドのマスターが一緒にいます。それとノルンに護衛をお願いしてきました。
フラン様とミネルバ様、シルビア様が顔を見合わせてほっとしておられます
「良くは分かりませんが、あの二人は生きているのですね、良かった、ナリス様ありがとうございます。」
後でエリスに頼んで二人の所に送ってもらいましょう
「シルフィー」
はい?
オットー達を呼んできてくれますか?バニラ、チョコ、ベリアル、ハデス、カールも
「クエス、マーリン、いますか?」
はい
「イリスの所に集合です。」
クエス
「はい、・・・あ、アリス様、お久しぶりです。」
マーリン
「え、すみません、気が付きませんでした。アリス様お久しぶりでございます。」
私
「イリス、皆が来たらどこか場所をとって話をしてください。」
私はその間にまた戻ってみます。
「サーシャ、神楽、一緒に来ますか?」
サーシャ
「わははは、やっと私の事がわかって来たか、イリスより役に立つぞ」
イリス
「サーシャ、ナリス様のご迷惑にならないようにね」
サーシャ
「ナリス様、イリスを置いてさっさと行きましょう」
私
「エリス、悪いけど一度送ってくれる?」
エリス
「はい」
私
「イリス、拠点はここね、今後の事を話し合ってください。」
イリス
「はい」
ランカスター城に移動です。
私
「クロード、ノルン、異常はありませんか?」
クロード
「ナリス様、お帰りなさいませ、はい、何事も起こっておりません。」
ノルン
「お帰りなさいませ、ナリス様、異常はありませんが、キュベレイ・ロンギヌス様がお待ちでございます」
私
「レイ、用事はすみましたか?」
レイ
「はい、友人を連れてきました。友人と申しましても元ラファ・エル様の配下の者でございます。」
レイティア・グリス
「レイティア・グリスと申します、ナリス様の配下に加えていただきにまいりました。今後ともよろしくお願いします。」
・・・・・
私
「レイティア・グリス」
レイが顔を背けてクスクス笑い出した。
レイ
「レイティア・グリス、お前のことは今日からグリスと呼びことにする、いいか?」
レイティア・グリス
「え?」
私
「おお、それがいい」
レイ
「それがいいじゃないでしょうが、今呼びにくい名前だなって考えていたでしょう」
続けて
「レイはいるし、ティアもいる。残るは一つとか、思っていたでしょうが」
おお、ばれ、ばれだぁ
レイティア・グリス
「ラファ・エル様からもグリスと呼ばれておりました。よろしくお願いします」
そうなのか・・・・・
「よろしくお願いします」
「あ、エリスは急いで戻ってくださいね」
エリス
「あ、はい、ではまた」
エリスが転移で帰って行った。
クロード
「何事かございましたか?」
ドラゴン族会議が行われます。十四名の今後についてかな?
アルファー・レイン
「十四名のドラゴン族ですか?」
私
「ええ、トルー・サーペントだったっけ?」
がたん、サーシャが倒れました。
大丈夫か?
サーシャ
「ナリス様、今なんと?なんだって?」
レイ
「ほう、お前もサーペントなのか、ナリス様、続けて名前を呼んでみてやってください」
私
「サーシャ・トルー・サーペント」
カッ サーシャが光だした。
私
「確かに、サーシャはキングコブラでしたが」
レイが昔の記憶を思い出して懐かしんでいた。
記憶の断片
レイ
「ラファ・エル様が大事にしていた卵がありました。毎日その卵に、お前の名前はサーシャ・トルー・サーペントだよと話しかけておられました。」
あれが、お前なのか
ところがある朝、卵がなくなりまして、探しても見つかりませんでした。
私の魔力がサーシャに流れていく。
光が消えてサーシャの姿が見える・・・さらに美しくなったような?
サーシャ
「うぉぉ、力が溢れてくる、これならイリスも敵じゃねぇ」
・・・・・見た目は綺麗なのに 笑
サーシャも縁ある者として、会うべくして会っていたのですね。
★ギルドの再興★
さてと
「クロード」
はい
「何からやりましょうか?」
クロード
「そうですねぇ」
私
「そういえば、冒険者ギルドのギルドマスターにいい人いましたか?」
クロード
「いえ、全く心当たりもありません」
うーん・・・・・
レイティア・グリスが周りをちょろちょろし始めました。
?
私の顔を覗き込んで、
「あの、そういうの私やってみたいのですが、駄目でしょうか?」
サーシャ
「お前、強いのか?」
レイティア・グリス
「あら、試してみますか?」
サーシャ
「やる、やる」
私
「サーシャ、街がなくなるでしょ、やりたいなら二人で北の荒地とかまで行って来て」
サーシャ
「北の荒地・・・・行き方がよくわからん・・・」
そこ・・・・かよ
私
「冒険者ギルドのギルドマスターって仕事としては何をすればいいの?」
アルファー・レイン
「そうですねぇ、うるさいやつは締め出す、お城とか他の地区のギルドとの連携をとる、クエストの受注の管理、あとは街の管理とかでしょうか?」
私
「ギルドマスターになる為の資格とかは?」
アルファー・レイン
「まあ、通常冒険者ランクAだったものが、引退してマスターになります。」
レイティア・グリス
「締め出すのはお任せください、あと他のギルドの連携とか連絡は私ではなくても出来そうですね、お城とかは代表としていくべきでしょうか? クエスト受注、お城からとかあればとれそうですね、街の管理? と資格? 」
アルファー・レイン
「馬鹿やろぉどもが喧嘩をしていたりすると仲裁にはいるとかだね」
私
「クロード、グリスにやってみてもらいましょう、資格はこれから登録してランクを上げていただいて、あと今まで働いていた事務員さんはどうしているのですか?」
アルファー・レイン
「駄目です、冒険者ギルドはガレオン・パーシバルの身内で固めておりました、偉そうにするだけの仕事をしない連中でした。」
私
「ちなみに商業ギルドの方は普通に稼働出来そうですか?」
アルファー・レイン
「うちは今も村から来る農産物の買い付けを行っていますが、売り先がどこもこの状態ですからね」
私
「この街で必要な分を引いてもかなり余りますか?」
アルファー・レイン
「十か所の村から来ますからね、今は軍隊の大口様もいなくなっておりますし」
そこだ
??
私
「リチャード、ダグラスの兵力は全員他の場所に移動してもらっています。食料として私の方で買い取り運びます。」
アルファー・レイン
「本当でございますか、それは助かります、すぐに村に連絡を入れるように手配します」と言って商業ギルドの建物に向かって走って行った。
「グリス、一緒に冒険者ギルドに行ってみましょうか?」
レイティア・グリス
「はい、はい」
サーシャ
「私も行きます」
冒険者ギルド前の広場にはまだ人が大勢いて、自分たちの勝利を祝っています。
中に入ってみました。
誰もいないと思っていましたが、誰かいます。
掃除をしている人
「いらっしゃいませ、申し訳ありません、しばらくは開業できそうにありません。」
クロード
「ご苦労様、エリー、それにローズ」
エリー
「これは、いらっしゃいませ、クロード・レイン様」
クロードが私を見ていたので頷いた。
クロード
「エリー、ローズ、ご紹介します、今度冒険者ギルド、ギルドマスターに内定されております、レイティア・グリス様です。」
グリスも私を見ていたので首を横に振りました。
レイティア・グリス
「初めまして、ギルドマスターになれたらよろしくお願いします。」
エリー、ローズ
「こ、こちらこそよろしくお願いします、あの、私たちは下働きをさせていただいている者でございます。」
レイティア・グリス
「下働き? 個々の仕事は一通り出来るのですか?」
エリー
「はい、皆さんから仕事をもらっておりましたのでギルド内の事でしたら出来ると思います。」
レイティア・グリス
「ローズも?」
ローズ
「はい」
レイティア・グリス
「それは助かります、私がギルドマスターになったら二人を正式に雇用します。よろしくお願いしますね」
エリーとローズが顔を見合わせて
「あの、正式にで、ございますか?」
レイティア・グリス
「ああ、給金をちゃんと支払って雇用します。」
エリー
「あの、私は正式に雇用されるような身分ではございませんが?」
レイティア・グリス
「身分? はっ 要は仕事が出来るか出来ないか、それだけだ」
サーシャ
「お前、なんか、かっこいいな」
レイティア・グリス
「だろぉ、ここの領主様も同じことを言うはずだ」
私
「クロード様、ここの後始末はレイティア・グリス様にお任せして私たちは帰りましょうか?」
レイティア・グリス
「ちょぉおと、まて、まて、よぉく周りを見て見ろ、大変そうだろ? 皆で、ささっと片づけましょう? ね」
回りを見ると
「あ、忘れていました、この四人組」
「絶対零度」「解除」
ドスン、四人が倒れました。
エリー
「え? どうしたのでしょうか? 氷が解けています」
「サーシャ、これ外に出してくれます?」
サーシャ
「まかせろ」
これは、ガレオン・パーシバルの血のあとかな?
私
「この血のあとは洗っても落ちないよね」
レイティア・グリス
「じゃあさ、こうしようぜ」と言いつつ、壁を、床をはがしていった。
「新しく壁と床を作ったほうが絶対早い、な」
なるほど、そんな気がしてきた。けど、誰が工事を行うのだろうか
クロード
「早速冒険者ギルドのクエスト受注ですね」と言って笑った。
なるほど
レイティア・グリス
「謝礼金は領主につけておいていいか?」
クロード
「冒険者ギルドにも、貯えがあると思います、探してみましょう」
アルファー・レインがはぁはぁ、息を切らせながら言った。
「貯えもだけど、納税分もあるはずだよ」
二人が奥に様子を見に行った。
エリー
「では、工事のクエスト依頼書を製作して張り出しますね」
お願いします。
引き受ける者が無ければドワーフ村から何人か応援を呼ぶかな
クロードとアルファーの二人が戻って来た。
「ありましたよ、たっぷりと貯えてありました。今までの重税の成果ですね。」
私
「それはすごい、グリス、資金は十分だ」
続けて
「冒険者ギルドってそんなに儲かるものなのですか? と言うかそもそも冒険者ギルドって何のためにあるのでしょうか? もしかして、なくても問題ないとか?」
グリス
「こらこら」
クロード
「クエスト(仕事)の斡旋、冒険者の育成、ドロップ品の買い取り、販売、酒場、情報収集の場所、パーティメンバー探しの場所、冒険者ランク認定、税額の計算と預かり、」とかでしょうか
それで、本当に儲かるの?
クロード
「収入はクエストの手数料、ドロップ品を商業ギルドに販売、酒場の売り上げ」
冒険者の数が多くないとやって行けそうにないですね。
私
「盗賊家業とかもこっそりやっていたんじゃないの?」
アルファー・レイン
「ああ、それは無いとは言えないです、商業ギルド関係者が道中盗賊に襲われる事があるけど、盗賊討伐成功の話は聞いたことが無いですね」
続けて
「冒険者ギルドが無くなってその仕事が商業ギルドに回ってくるのは、お断りです」
なるほど
ランカスター城に転移しました。
誰もいません。
ランスターの商業ギルドに向かいます。
商業ギルドの前あたりは人だかりで一杯です。
クロードが走り出した。
「アルファー」
アルファー・レイン
「兄さん」
クロード・レイン
「大丈夫か」
アルファー・レイン
「私は大丈夫ですよ、ランカスター領内の民全員が冒険者ギルドに鉄槌を下したのです。商業ギルドも散々嫌がらせを受けていましたから、反乱に参加しました。」
続けて
「ギルドマスターのガレオン・パーシバルは昨日切り捨てられたので、皆、一番の厄介者がいなくなって、夜中の内に一斉に立ち上がったのです」
さらに続けて
「ギルドマスターの弟が寝ぼけている間に取り押さえて、吊るした、それがあれです」
ギルドマスターのガレオン・パーシバルも首を落とされてさらされています。
アルファー・レイン
「回りにさらされている者も今まで冒険者ギルドのメンバーとして街で好き勝手していたやつら全員です。正直、心苦しいですが、関係者、全員捕らえて処刑されました。」
私
「ここに現国王、ギルフォード・オルレアン様がいたと思うのですが知りませんか?」
アルファー・レイン
「ここは、子供の来るところじゃないよ、帰んな」
イリスが素早くアルファー・レインの腕を掴んで転ばせて
「口の利き方に気を付けないと次は殺すぞ」
クロード・レイン
「ナリス様、申し訳ございません。妹が失礼をいたしました。」
アルファー・レイン
「な、え?」
私
「イリス、離してあげて」
はい
イリスが
「クロードの妹とは思えない口の悪さですね」
回りで騒いでいた男衆が集まって来た。
「うちのギルドマスターに何してんだ、お前」
私
「昨日、ガレオン・パーシバルって人を一振りで切り捨てた本人だから、皆さん気を付けてくださいね、忠告はしましたから、次は知りません。」
集まって来たけど、何もできなくなったみたいです。
それで、ギルフォード・オルレアン様はいるの、いないの?
アルファー・レイン
「向こうに吊るされている知らない男性の遺体があります。」
どれどれ、本当だ、いたわ
「この人国王様だけど、いいのか?」
アルファー・レイン
「暴動の中、冒険者ギルドにいた者は全て捕らえて、問答無用で吊るしたと聞いています。」
そう・・・・
ん?
「イリス、エリス、この人何で、ここで死んでいるんだろう?」
イリス
「え、ただ、単に逃げ遅れただけではないでしょうか?」
ここで、死ぬ必要があった? とか・・・・あれ
私
「イリス、ああああ、なんかムカついてきた」
イリス
「え、私何か変な事でもいいましたでしょうか?」
メイが
「え、そんなことがあるのでしょうか?」
私
「はは、やってくれたなぁ」
イリス
「どうしたのですか?」
私
「クロード、このギルフォード・オルレアン様をおろしてくれますか。」
クロード・レイン
「は、かしこまりました」
アルファー・レイン
「兄さん?」
クロード・レイン
「おろして差し上げるから手伝ってくれ、いそげ」
アルファー・レイン
「皆、このギルフォード・オルレアン様を下すから手伝って」
何故、逃げない、城に戻らないでここで死んでいるのか、その答えは、私が助けると考えているからです。
イリス
「は? なぜ? 助けてくれるという発想になるのでしょうか?」
メイが
「え、ナリス様が、はめられたと気が付いたら自分への怒りで助ける?・・・はい?」
メイが続けて
「直接、ふざけるなよと文句を言うには生き返らせないとだめ・・・そんな」
私
「私はジュ・オンさんが嫌いです」
はい、存じております。
「その、ジュ・オンさんが冒険者ギルドに居た。すぐに考えました。何のために、それは冒険者ギルドと手を組むため、領主の任命を餌に使ったと考えました。周りを確認すると宮廷魔術師もいるし、間違いないと判断してここで暴れました。その結果、冒険者ギルドのギルドマスターはイリスに切られて死亡、ここが一番大事だったのです。ジュ・オンさんは私達にギルドマスターを殺してほしかったんだと思います。」
実際にギルドマスターの死亡で、反乱がおこっています。
ムカつくけどあの人は良く先を読んでいたと感心します。
私
「ジュ・オンさんはどうにかしてここで私を怒らせ暴れさせたかった。それに気が付いた私は、操られた怒りを助けてからひと言ぐらい、嫌味の一つでも・・・はぁ私が未熟なせいでいい様に操られてしまいました。」
イリス
「助けなくても、このまま放置でもいいのではないでしょうか」
私
「そこは、二人のいや、ジュ・オンさんの賭けです。私がそのまま放置するのか、負けを認めて助けるのか」
イリス
「助けるのですか?」
私
「だって、やられたぁ、このやろぉって思っているけど、一応本人に私の考えがあっているか確認したいじゃないですか」
でも今回に限りです。
私
「どこか部屋を借りられますか?」
クロード・レイン
「アルファー、どこかに貸してもらえる部屋はないか?」
冒険者ギルドの建物ならどこでも自由に使っていいと思います。
クロード・レイン
「ナリス様、冒険者ギルドの建物に行きましょう」
「あ、そういえば昨日建物の中でジュ・オンさんを凍らせたんだった、あれどうなったんだろう」
建物に入ると氷の塊が一つ立っていました。
「あ、いたね」
「クロード、カーテン閉めてそのあと申し訳ないけど外に出てくれますか?」
クロード・レイン
「はい、かしこまりました。外でお待ち申し上げます」
私
「皆、結界張ってください、絶対零度、解除」
解除したので氷が解けてジュ・オンさんの死体が床に倒れた。
横にギルフォード・オルレアン様の遺体も並べて
服装、装備、装飾品等をすべて外して、私は能力「解放」を使用した。
「超幸運のスキル解放、超回復のスキルを解放」
※注 解放スキル:私だけのオンリー・ワンスキル
他人のスキルを解放することで私の意思で使用、取得・付与することが出来る
ギルフォード・オルレアン様が光に包まれた。
「肉体再生のスキルを解放・発動」
光の中でゆっくりと再生が始まった。
ギル様の首に意識を集中、メイのスキル、医療及び専門知識:医術をさらに解放、首の周りで壊死している部分の切断、洗浄、再生、次に体全体に意識を巡らせ、神経、血管、筋肉等確認して肉体再生を行いました。
ギルフォード・オルレアン様を包んでいた光が小さくなって消えた。
肉体再生は成功、完了しました。
そして
「死者蘇生」を唱えて魔力を発動させました。
「うわぁぁ・・・・・あ?」
ギルフォード・オルレアン様が大声で悲鳴を上げて目覚められました。
よっぽど、怖い目にあったのですね
「ギル様、しばらく気分が悪いと思いますよ、あ、立てないかもです。」
ジュ・オン
「ナリス様、信じておりましたよ、頭の回転の速い貴方は必ずこういう行動をとってくださると、それと見事ギルドマスターを始末してくれたのですね、ありがとうございます」
何のためかもお分かりですよね?
ジュ・オン
「はい、お怒りはごもっともです、あの、申し訳ないのですが、宮廷魔術師団、四十五名もお願いできませんでしょうか?あ、それと私の仲間も?」
ずうずうしくないですか?
イリス
「ナリス様、話をしてはいけません、バカがうつります」
ジュ・オン
「これで、役に立たない貴族も冒険者ギルドに商業ギルドの害悪のみの偉い人たちはいなくなってくれたはずです。」
私は魔力を巡らせ宮廷魔術師、四十五名とたぶんジュ・オンさんだろう五名を索敵にて確認
「絶対零度・解除」「死者蘇生」を唱えて魔力を解放した。
ジュ・オン
「申し訳ありません。ありがとうございます」
冒険者ギルドの建物を出てきて、見事にやられた、と悔しがっていると、メイが「こんなこともありますよ、けど、悔しいですね」と慰めてくれました。
クロードが
「ナリス様、大丈夫でございますか?」と心配して近づいてきた。
「あ、クロード、大丈夫です、悲しいのはいい様に使われたからですから」
よろよろと後を追いかけて来たジュ・オンさんが
「あの」
は?まだ何か?と思って振り向くと
ジュ・オン
「いや、このまま置いていかれるとまた死ぬことになりそうですので、城まで送っていただけませんか?」
それも、計略の内ですか?
ジュ・オン
「そういうことにしてくれますか?」
まったく・・・・
私
「ギル様もよくこんな作戦に乗りましたね。」
ギルフォード・オルレアン
「いえ、あの、大事をなすためには命を懸けろと言われてその気になりました。」
ああ、そう
「もう二度といやです」
そうでしょうねぇ
私
「で、どこからが貴方の計略なのですか?」
ジュ・オン
「私が考えたのは、どうやったらここのギルドマスターを貴方方が始末してくれるかという事だけです。総勢四十七名と仲間の命を使いました。」
アルファー・レイン
「な? え? なんで、生きているの、あなた達」
シルフィーが飛んできた。
「ナリス様、お城は全くの無傷、誰も攻め込んでおりません、王都の冒険者ギルド、商業ギルドは壊滅、商人及び冒険者が晒されています。」
私
「シルフィー連絡ありがとう」
続けて
「クロード、二人に食事を用意してもらえませんか。スープがいいかもです。」
クロード
「かしこまりました。」
私
「エリス、この二人を護衛していてくれますか?危なくなったらお城に転移でお願いします。」
お任せください、あぶなく? ですか?
「澪、メイ、ネイ貴方方も一緒にここにいてください。」
はい
私
「さてと、イリス、なんか来たよ」
イリス
「はい、すみません」
ノルンもやってきました。
「ナリス様、他の領主の所ですが、冒険者ギルド、商業ギルド共に壊滅です。数の勝利でした。それとドラゴンが飛んできます。」
「ノルン、連絡ありがとう」
はい
私
「イリス、あれ殺しても良い奴?」
会話を聞いてアルファー・レインが目を丸くしている。
今こんな状態の所にドラゴンが攻めてくる・・・・え? 殺してもいいって?
私
「どうせ、私が統治してやろうとか上から目線でやってくるのでしょうが、このタイミングってなんかさ、せこくない?」
イリスとエリス
「申し訳ありません」
アルファー・レインはなぜ、この子たちが謝っているのだろうと考えていた。
ジュ・オン
「何事かありましたでしょうか?」
私
「貴方まだいたのですか、おとなしくクロードについて行って食事でもしてください。澪、二人に回復かけながらついていてあげて、ついでにあっちに連れて行ってください。」
ジュ・オン
「あ、そんな邪険に・・・」
はいはい、あっちに行きましょうねとエリスが引っ張って行ってくれた。
私
「シルフィー」
はい
「飛ぶからさ、あのドラゴンに向かって背中を押してくれる?」
シルフィー
「任せてください。」
イリス
「私も行きます」
私
「ああ、しっかりしがみ付いていて」
イリス
「???こうでしょうか」
「空中浮遊」唱えて魔力を解放した。
私とイリスがゆっくりと宙に浮いていく。
回りが騒めいたけど無視、アルファー・レインも呆然と見ていた。
シルフィー
「いくよぉ」と声をかけられ、後ろからビューンと音がして風が私の背中を押してくれた。
私
「シルフィー、このままあのドラゴンのどれかにぶつけてくれる?」
シルフィー
「わかりました」
アルファー・レイン
「皆、ドラゴンが攻めてくるらしい、敵襲だよ。」
ノルン
「何を言っているのですか? ナリス様が出られたので敵襲はありません」
続けて
「わたくしも、見学に行ってきます。ああ、そうそう、残った皆様に何かあったらあのドラゴンに命令して、この街を破壊しますのでご注意ください」
アルファー・レイン
「見学?・・・命令?・・・ドラゴンだよ?」
私は魔法障壁をドラゴン三体全部に当たるように広げてみました。
「シルフィー、いけぇ」
シルフィー
「まかせて」
ドン、ゴン、ガン、ズゥーン、ドラゴン三体を巻き込んで山の中腹に激突した。
「ナイスだ、シルフィー」
「空中浮遊、解除」
イリスと一緒に着地
イリス
「ガディ、ライカ、カズト、久しぶりだな」
ガディ
「この声、この感じ、イリスか、老いぼれが、どこにいる」
イリス
「山の斜面に横になったまま、粋がるとは、無様だな」
ライカ
「イリス様、ご無事なのですか?」
ガディ
「ライカ、このやろぉ、てめぇ」
ライカ
「ガディ、三体まとめて吹き飛ばされたのにわからないの?」
シルフィー
「あ、ごめん、吹き飛ばしたのは私、風の上位精霊シルフィー 覚えておいてね」
ライカ
「風の・・・・イリス様が一時期一緒に行動していたという?」
シルフィー
「ナリス様、私のことを知っている子がいましたよ、感激です」
ライカ
「イリス様はどちらに?」
イリス
「ここだ、下を見ろ」
ドラゴン三体は体を起こしてきょろきょろし始めた。
ライカ
「人間が二人立っておりますが?」
イリス
「そうだ、私だ、隣におられるのは私の主様だ」
ガディ
「はぁ、なんだと、この、人間の子供が老いぼれイリスだと」
がん!
イリスが殴った音です。
私
「イリス、こいつか?殺していいのは? バーニーより小さくないか?」
ライカ
「バーニーって・・・・あいつ死んだの?」
イリス
「ああ、瞬殺されたよ、十秒ぐらいだったかな、お前たちも戦ってみるか?」
ライカ
「バニラとチョコは?」
イリス
「人の心配か? あの二人はバーニーがいないとすぐに殺されてしまうと保護を求めてきたから、一緒にいる。」
「あとベリアル、ハデス、マーリン、オットー、カール、当然エリス、クリスも一緒だ」
イリス
「お前らここに何をしに来た?」
ライカ
「ガディが今ならこの国を支配できる、支配して人間にアリス様の面倒を見させようと」
イリス
「アリス姉さまは健在か?」
ライカ
「いえ、もう動くことも出来なくなりました。」
そうか
ライカ
「イリス様、そのお姿は、一体」
イリス
「ライカ、私たちを姉上の所に案内してくれ、あ、一旦戻って了承を取ってきてくれないか?」
ライカと呼ばれたドラゴンは言われた通りに了承を得るために引き返していった。
私
「ねぇ、イリス、なんか面倒くさい話になっているね」
イリス
「ナリス様、すみません、私の姉上が生きて居りました。会いに行ってみようと思います」
私
「うん、いいよ、了承取れたら、イリスとエリスで行ってそのあとエリスに転移で迎えに来てもらおう」
イリス
「あの、よろしいのですか?」
私
「うーん、本当のことを言うと面倒くさい、けどイリスの頼みは断らないって前にも言ったよね?」
イリス
「ありがとうございます。」
じゃあ一旦戻るから、また後で
「シルフィー、またお願いします。」
はい
「空中浮遊」と唱えて魔力を解放しました。宙に浮いたところをシルフィーが背中を押す。
私
「シルフィー、これ気持ちいいね」
シルフィー
「空を飛べるっていいですよね」
ランスターの街の上空あたりで逆風をもらってスピードダウン、ゆっくりおりていき地に足を付けました。
「空中浮遊、解除」
エリスに事情を話してすぐにイリスの元まで、案内はシルフィーがやってくれました。
澪とメイにも出発の準備をお願いして、今のうちにここに来た目的を終わらせよう
「クロード、預けた荷物は回収できそうですか?」
クロード・レイン
「あ、その件なら、エリス様が転移でランカスター城に移動、宝物庫に収納いたしました。」
グッドジョブ
クロード・レイン
「グッドジョブ?」
私
「ノルン、いますか?」
ノルン
「はい、ここに」
私
「すまないけど、ランカスター城を見ていてもらえますか?冒険者ギルドの関係者が城にくるかもしれませんので、クロードの護衛をお願いします」
ノルン
「かしこまりました。」
ノルン
「さっきのドラゴンは始末しなくてよろしいのですか?」
私
「うん、イリスが助けたがっているから出来るなら助ける方向で動きます。」
アルファー・レイン
「あの、ドラゴンの事は解決したのでしょうか?」
私
「ああ、この国を支配しようと来たらしいけど、帰ってもらうことになりました。ただ、一体気絶しているのでまだあの辺りにいると思う。」
きぜつ・・・ですか?
私
「うん、イリスが殴ったら、気絶したんです。」
そうですか・・・
私
「クロード、何か食べるもので余り物とかないでしょうか?」
続けて
「何かあるなら今私は食べておきたいです、それとイリス、クリス用に持って行けるように準備できませんか?」
クロード
「かしこまりました。すぐに準備いたしましょう」
私
「あ、皆はランカスター城にいるんだっけ?ちょっと皆を呼んできます。」
クロード
「それでしたらご一緒に城の方にまいりましょう」
ノルン
「ナリス様、お帰りなさいませ」
メイと澪
「お帰りなさいませ」
私
「ただいま、今クロードに何か食べ物を準備してもらいます。エリスが戻ってきたら出かけますので一緒に食べておきましょう」
「ここの護衛はノルンに頼みました。」
ノルン
「皆様、ここはお任せください」
はい、皆の返事が返ってきた。
ジュ・オン
「どこに行かれるのでしょうか?」
私
「貴方に教える義理はありません。それよりもジュ・オンさんは今後、どうまとめるのか考えているのですか?」
ジュ・オン
「まだ、これからです、まずはギルドマスターの選任からですね。誰かいい人知りませんか?」
私
「私が知る訳ないでしょう、あ、アルファー・レイン、ここの商業ギルドのマスターに聞いてはどうでしょうか?」
あ、あの怖いご婦人・・・ですね
アルファー・レイン
「悪かったね、怖くて」
え?ジュ・オンさんが青ざめている
クロード
「今、商業ギルドの方に手を貸していただいております。」
私
「それは申し訳ありません」
アルファー・レイン
「ドラゴンの被害にあわないで済んだのだから、お安い御用ですよ」
ジュ・オン
「ドラゴンが攻めてきたのですか?」
ああ、そうですよ
ジュ・オン
「それで、あの」
私
「今イリスが対応しております。私たちもエリスが戻り次第行きます。」
ジュ・オン
「あの」言い終わらないうちに私が「邪魔です」
続けて
「あ、アルファー・レインさん、他の街の冒険者ギルド、商業ギルドが再出発する為に新しいギルドマスターを紹介してもらえませんか?」
私
「あ、一番の適任者がここにいますね、クロード・レインさん」
クロード・レイン
「準備出来ました、こちらへどうぞ、ギルドマスターの件ですが、私はバトラーの方が向いているように思います。」
私
「ギル様、ジュ・オンさん、一応お聞きしておきますが、私はランカスター城に戻っても大丈夫ですか?」
ジュ・オン
「ランカスター領主、ナリス様を解任したとは、聞いておりません。何かあったのであれば商業ギルドの陰謀だと思います。」
まったく・・・しらじらしいぃ
★トルー・サーペント★
そのころイリスはドラゴンの巣に到着していました。
イリス
「お久しぶりでございますお姉さま」
アリス
「イリス元気にしていたのですね、その姿は?」
イリス
「私はもう朽ち果てるだけと諦めておりましたが、今の主様と出会い、人生が変わりました。」
続けて
「姉上様も今や朽ち果てるのを待つだけの身のようですね、どうでしょう、私と一緒に私の主様の為に力を貸してくださいませんか?」
アリス
「私にもお前と同じように人間になれと?」
イリス
「はい、朽ち果てるより、ずっといいと思います。」
アリス
「ふむ、ずっといいか、ははは、だが、トルー・サーペントの名前が消えますね」
空中にレイが現れて
「イリスよ、話の途中済まぬな、邪魔をするよ」
ガディ
「誰だ」
レイ
「お主等、トルー・サーペントの名前を持っておるのか?」
イリス
「レイ殿でしたか」
レイ
「そなたとわらわはナリス様の元では同格じゃ、継承はいらない」
イリス
「ありがとうございます。」
レイ
「礼などもいらぬ、でな、トルー・サーペントの名前なのだが、ラファ・エル様が、名付けたものじゃ、初代はオリビア・トルー・サーペントであった。」
アリス
「なんと、その名前は一万年以上前の長の名前と聞いております。」
レイ
「まあ、そうであろうな、ラファ・エル様が亡くなられたのが一万年以上前になるし、あいつも死んでいておかしくはないな」
続けて
「ふむ、イリスよ、お前の先祖も我らと同格だったとは、良く出来た、話だ、オリビア・トルー・サーペントとはラファ・エル様に一緒に育てられた、言わば姉妹だ」
話を聞いたイリスが震えていた。
イリス
「姉上様、今の話を聞いた以上、我が主様と共に生きることを選ぶしかないと思いますが?」
アリス
「お前の今の主様とは?」
イリス
「オリビア・トルー・サーペント様の名付け親である、ラファ・エル様の生まれ変わりの方であらせられます。」
生まれ変わり・・・・全員の心の声です。
イリス
「ただ、当時の記憶はお持ちではありません」
レイ
「ラファ・エル様は我らの神、その生まれ変わりのナリス様はさらに、そのすべての上をいかれておる、すごいお方だ。」
アリス
「わかりました、お会いしてみましょう」
イリス
「エリス、お願いします、お連れしてください。」
かしこまりました。
エリスが転移して消えた。
エリスが帰ってきました。
「ただいま戻りました。」
私
「エリス、ご苦労様です、何か食べますか?」
「一応お弁当も用意してもらっています。」
エリス
「では、それをもってすぐにでも出かけたいと思います。」
準備は出来ています。
「では、クロード、ノルン、あとはお願いします。」
クロード
「はい」
ノルン
「クロード殿、私がおりますので大丈夫でございます」
転移が完了して、ここはドラゴンの巣
イリス
「ナリス様、ご足労をおかけしました。」
アリス
「ようこそ、こんなところまで良くお越しくださいました、歓迎いたします。」
続けて
「アリス・トルー・サーペントと申します。」
トルー・サーペント・・・・
レイ
「ナリス様、先にお邪魔いたしておりました。」
続けて
「ご報告いたします、この者たちは、オリビア・トルー・サーペントの子孫でございます。」
誰?
レイ
「オリビア・トルー・サーペントは、私たちと共にラファ・エル様に仕えていた者にございます。」
私
「という事は、私たちの出会いは偶然ではないのですね。」
イリス
「姉上様、どうぞ、覚悟をお決めくださいませ、私同様、ナリス様にお仕えください。」
アリス・トルー・サーペント
「この私が貴方様のお役に立つのなら骨の一本までしっかりと役立ててください。」
私
「いいのですか?貴方もかなり高位な存在と思いますが、私の従者として生きていきますか?」
アリス・トルー・サーペント
「はい、どのようにでもお使いください。ここで朽ち果てるよりは貴方様のお役に立ちましょう。」
「イリス、アリス様は、装飾品とかは身に着けておられない?」
イリス
「大丈夫だと思います。」
そう、皆、結界を張ってください。
私は能力「解放」を使用した。
「不死のスキル解放、超幸運のスキル解放、超回復のスキルを解放」
※注 解放スキル:私だけのオンリー・ワンスキル
他人のスキルを解放することで私の意思で使用、取得・付与することが出来る
アリス・トルー・サーペントが光に包まれた。
「肉体再生のスキルを解放・発動」
メイのスキル、医療及び専門知識:医術をさらに解放
アリス・トルー・サーペントの全身、壊死している部分は切り取り、洗浄、再生、そして神経、血管、筋肉等確認して時間をかけて人で言うところの十六歳ぐらいをイメージして再生を試みた」
アリス・トルー・サーペントを包んでいた光が薄れていき、再生は完了、成功した。
私
「気分はどうですか?」
アリス
「なんということでしょう。」
ライカ
「アリス様、大丈夫ですか?」
アリスは手を動かし、足を動かしてみていた。
アリス
「まさか、また動けるようになるとは思っておりませんでした。」
ライカ
「アリス様、ご回復おめでとうございます」
アリス
「ライカ、ユーリ、ガディ、カズト、ラミア皆には、迷惑をかけました。すみません」
私
「一応お聞きしますが、他の五名はどうしますか?」
ライカ
「アリス様について行きたいです。」
ガディ
「俺は、好きにさせてもらいます。今までお世話になりました。」
カズト
「僕はガディと一緒に行きます。」
ユーリとラミアが小声で話をして
「私達もアリス様と一緒に行きたいと思います。」
わかりました。
「イリス、装飾品とかは身に着けておられない?」
イリス
「大丈夫だと思います。」
そう、皆、結界を張ってください。
私は能力「解放」を使用した。
「不死のスキル解放、超幸運のスキル解放、超回復のスキルを解放」
※注 解放スキル:私だけのオンリー・ワンスキル
他人のスキルを解放することで私の意思で使用、取得・付与することが出来る
ライカ、ユーリ、ラミアが光に包まれた。
「肉体再生のスキルを解放・発動」
メイのスキル、医療及び専門知識:医術をさらに解放
ライカ、ユーリ、ラミアの全身、そして神経、血管、筋肉等確認して時間をかけて人で言うところの十六歳ぐらいをイメージして再生を試みた」
ライカ、ユーリ、ラミアを包んでいた光が薄れていき、再生は完了、成功した。
アリス、ライカ、ユーリ、ラミア 四人が仲間になった。
レイ
「終わりましたか?ナリス様、人間が大勢こっちに向かってやってきます。ドラゴン退治でしょうか」
ガディ
「上等だ、全部俺が始末してくる。」
レイ
「いやいや、ナリス様、ご相談なのですが、あの攻めてくる人間全部譲っていただけませんでしょうか?」
??
レイ
「五千、六千人程いるようですが、あの数で来てもここには入り切れないでしょうにね」
続けて
「あの人数を供物に友人を一人召還してあげようかと思いまして」
くもつ・・・
レイ
「ナリス様が凍らせて、解除で即終わると思うのです、そこのバカそうな若造に力の差を見せておくと、あとで逆らおうとも思わないのではないでしょうか?」
ガディ
「ばかそう・・・・おれ?」
私
「何かを攻めているわけだから返り討ちにあったからって文句言わないよね?」
レイ
「はい、文句は言えません」
私は魔力を放出
私は能力「解放」を使用した
「索敵、鑑定、隠密のスキルを解放」
※注 解放スキル:私だけのオンリー・ワンスキル
他人のスキルを解放することで私の意思で使用、取得・付与することが出来る
解放と同時に索敵の範囲を広げた。
索敵で感知した者の位置を特定、隠密で私の行動を察知させない。
敵軍隊を確認した。そしてすべての兵士の範囲を魔力で覆って
「絶対零度」と唱えて魔力を解放した。
レイ
「お見事です」
しばらくして絶対零度を「解除」した。
レイ
「ありがとうございます。私の友人を召還してまいります、ではまた後程」
アリス
「何があったのでしょうか?」
イリス
「今の間に、ここに攻めて来ようとした軍隊が全滅しました。」
ガディ
「そんなの、ありえないだろうが」
イリス
「自分の目で確かめて来い、少しぐらい離れていようとも我が主様の攻撃は的確に相手を死に至らしめる、私も対峙すると、数秒で倒されるでしょう」
アリス
「貴方が・・・・?」
はい
イリス
「最近、魔法を覚えられて、その使用方法も考えられて、試して見られたのですが、とんでもない威力でした。」
「さて、姉上様、持っていくものとかありますでしょうか? 一旦ナリス様の街の方に移動しましょう」
ナリス様の街?
イリス
「はい、ドワーフ村に新しい街を作ろうとしております、私たちはナリス様の城のつもりでおりますが、数百年先の話のようです」
アリス
「人間がそんなに長くは生きられないでしょう」
私達はナリス様の能力、澪の不死の能力、私の肉体再生の能力が出会って始まりました。ナリス様の能力と澪、私の能力を合わせる事で限りない時を共に過ごせると、ナリス様がおっしゃっておられます。
イリスが
「私たちはナリス様さえ無事なら、数百年、数千年生きていけると思います。」
私
「この星が吹き飛ぶとか、一瞬で灰になるとか、粉々になるとか、そういう状況が無い限りは行けると思います。」
エリス
「よろしいですか?ドワーフ村に向かいます」
お願いします。
そのころ、キュベレイ・ロンギヌスは
「レイティア・グリスよ、ここに横たわる全ての遺体を供物として捧げる、我が召還に答え、出でよ」
横たわる約六千人の遺体が消えた。装備、武器だけがそこに残った。
レイティア・グリス
「キュベレイ・ロンギヌス様、お久しぶりにございます。」
キュベレイ・ロンギヌス
「久しいな、良く来た」
レイティア・グリス
「私をお呼びになるとは、何事かありましたでしょうか?」
キュベレイ・ロンギヌス
「ああ、ラファ・エル様が生まれ変わった人間に出会った。」
な、なんと
キュベレイ・ロンギヌス
「なので、お前もいつか呼んでやろうと思っておった、ちょうど良く人間の戦に出くわしたので、供物が手に入ったゆえ、呼んでやった。」
レイティア・グリス
「ありがとうございます。生まれ変わりでございますか?」
キュベレイ・ロンギヌス
「ラファ・エル様は、死んですぐに転生し、その後も転生を繰り返しておられたらしい、我らが守っておったのはただの亡骸と言われてしまったわ」
レイティア・グリス
「らしい・・・とはキュベレイ・ロンギヌス様らしくないお言葉ですね」
キュベレイ・ロンギヌス
「光り輝く怪しい者からの情報だ、きらきらジジィとか呼ばれておったわ」
レイティア・グリス
「その怪しいものはこの世界の・・・・・?」
キュベレイ・ロンギヌス
「たぶんそうだと思う、その正体についてはラファ・エル様の生まれ変わりナリス様も秘密にしているようだった。」
レイティア・グリス
「我らの神、ラファ・エル様は生まれ変わって、本当にその高みに昇られているかもしれないという事ですね」
キュベレイ・ロンギヌス
「攻撃力、蘇生、ナリス様はこの現世において既に神の領域に達していると思う」
レイティア・グリス
「私も末席に加えていただけるのでしょうか?」
キュベレイ・ロンギヌス
「ナリス様は縁を大事にされている様子、先ほどわかったのだが、トルー・サーペントの名前を持った者を従えておられる。お前も配下となり、尽力せよ」
レイティア・グリス
「かしこまりました。お呼びいただき、ありがとうございます。」
ドワーフ村
エリスの転移で戻ってきました。
まずはフラン様とシルビア様の所に
「フラン様、シルビア様」
フラン様
「ナリス様、お帰りなさいませ」シルビア様もニッコリ笑顔を向けてくれました。
私
「ギルフォード・オルレアン様の事ですが、ランスターの冒険者ギルド前で吊るされておられました。」
ヒッ、な、何という事でしょうか・・・
ギル様とジュ・オンさんが冒険者ギルドに居たのは、私を計略の駒として使うためでした。
フラン様
「はい?」
私を怒らせて宮廷魔術師団、ジュ・オンさんを殺させる、そのいさかいのついでに冒険者ギルド、ギルドマスターのガレオン・パーシバルを始末させると言うのがジュ・オンさんの策略だったのです。
シルビア様
「はい?」
ギルフォード・オルレアン様はなぜか逃げずにその場にとどまっておられ、暴動に巻き込まれ吊るされておられました。
私は何故逃げなかったのか、城に戻らなかったのか、これもジュ・オンさんの策略の一つだと考えました。
フラン様
「あの、意味がわかりません・・が?」
ギルフォード・オルレアン様がわざとその場所で死んでいることで私がジュ・オンさんの策略に利用されたことを気づかせようとした。
気が付いた私は利用されて、いや、利用された自分に激怒しました。
ジュ・オンさんの策略に利用されたと気が付き激怒した私の行動は二人に文句を言わないと気が済まない、そして文句を言うためにはどうするか・・・・はい、その流れ通りに行動してきました。二人を蘇生させて、宮廷魔術師団も蘇生してきました。
あの二人は今後私に意見など出来ない状態になっております。
今まだ、ランカスター城にいると思います。
クロードと商業ギルドのマスターが一緒にいます。それとノルンに護衛をお願いしてきました。
フラン様とミネルバ様、シルビア様が顔を見合わせてほっとしておられます
「良くは分かりませんが、あの二人は生きているのですね、良かった、ナリス様ありがとうございます。」
後でエリスに頼んで二人の所に送ってもらいましょう
「シルフィー」
はい?
オットー達を呼んできてくれますか?バニラ、チョコ、ベリアル、ハデス、カールも
「クエス、マーリン、いますか?」
はい
「イリスの所に集合です。」
クエス
「はい、・・・あ、アリス様、お久しぶりです。」
マーリン
「え、すみません、気が付きませんでした。アリス様お久しぶりでございます。」
私
「イリス、皆が来たらどこか場所をとって話をしてください。」
私はその間にまた戻ってみます。
「サーシャ、神楽、一緒に来ますか?」
サーシャ
「わははは、やっと私の事がわかって来たか、イリスより役に立つぞ」
イリス
「サーシャ、ナリス様のご迷惑にならないようにね」
サーシャ
「ナリス様、イリスを置いてさっさと行きましょう」
私
「エリス、悪いけど一度送ってくれる?」
エリス
「はい」
私
「イリス、拠点はここね、今後の事を話し合ってください。」
イリス
「はい」
ランカスター城に移動です。
私
「クロード、ノルン、異常はありませんか?」
クロード
「ナリス様、お帰りなさいませ、はい、何事も起こっておりません。」
ノルン
「お帰りなさいませ、ナリス様、異常はありませんが、キュベレイ・ロンギヌス様がお待ちでございます」
私
「レイ、用事はすみましたか?」
レイ
「はい、友人を連れてきました。友人と申しましても元ラファ・エル様の配下の者でございます。」
レイティア・グリス
「レイティア・グリスと申します、ナリス様の配下に加えていただきにまいりました。今後ともよろしくお願いします。」
・・・・・
私
「レイティア・グリス」
レイが顔を背けてクスクス笑い出した。
レイ
「レイティア・グリス、お前のことは今日からグリスと呼びことにする、いいか?」
レイティア・グリス
「え?」
私
「おお、それがいい」
レイ
「それがいいじゃないでしょうが、今呼びにくい名前だなって考えていたでしょう」
続けて
「レイはいるし、ティアもいる。残るは一つとか、思っていたでしょうが」
おお、ばれ、ばれだぁ
レイティア・グリス
「ラファ・エル様からもグリスと呼ばれておりました。よろしくお願いします」
そうなのか・・・・・
「よろしくお願いします」
「あ、エリスは急いで戻ってくださいね」
エリス
「あ、はい、ではまた」
エリスが転移で帰って行った。
クロード
「何事かございましたか?」
ドラゴン族会議が行われます。十四名の今後についてかな?
アルファー・レイン
「十四名のドラゴン族ですか?」
私
「ええ、トルー・サーペントだったっけ?」
がたん、サーシャが倒れました。
大丈夫か?
サーシャ
「ナリス様、今なんと?なんだって?」
レイ
「ほう、お前もサーペントなのか、ナリス様、続けて名前を呼んでみてやってください」
私
「サーシャ・トルー・サーペント」
カッ サーシャが光だした。
私
「確かに、サーシャはキングコブラでしたが」
レイが昔の記憶を思い出して懐かしんでいた。
記憶の断片
レイ
「ラファ・エル様が大事にしていた卵がありました。毎日その卵に、お前の名前はサーシャ・トルー・サーペントだよと話しかけておられました。」
あれが、お前なのか
ところがある朝、卵がなくなりまして、探しても見つかりませんでした。
私の魔力がサーシャに流れていく。
光が消えてサーシャの姿が見える・・・さらに美しくなったような?
サーシャ
「うぉぉ、力が溢れてくる、これならイリスも敵じゃねぇ」
・・・・・見た目は綺麗なのに 笑
サーシャも縁ある者として、会うべくして会っていたのですね。
★ギルドの再興★
さてと
「クロード」
はい
「何からやりましょうか?」
クロード
「そうですねぇ」
私
「そういえば、冒険者ギルドのギルドマスターにいい人いましたか?」
クロード
「いえ、全く心当たりもありません」
うーん・・・・・
レイティア・グリスが周りをちょろちょろし始めました。
?
私の顔を覗き込んで、
「あの、そういうの私やってみたいのですが、駄目でしょうか?」
サーシャ
「お前、強いのか?」
レイティア・グリス
「あら、試してみますか?」
サーシャ
「やる、やる」
私
「サーシャ、街がなくなるでしょ、やりたいなら二人で北の荒地とかまで行って来て」
サーシャ
「北の荒地・・・・行き方がよくわからん・・・」
そこ・・・・かよ
私
「冒険者ギルドのギルドマスターって仕事としては何をすればいいの?」
アルファー・レイン
「そうですねぇ、うるさいやつは締め出す、お城とか他の地区のギルドとの連携をとる、クエストの受注の管理、あとは街の管理とかでしょうか?」
私
「ギルドマスターになる為の資格とかは?」
アルファー・レイン
「まあ、通常冒険者ランクAだったものが、引退してマスターになります。」
レイティア・グリス
「締め出すのはお任せください、あと他のギルドの連携とか連絡は私ではなくても出来そうですね、お城とかは代表としていくべきでしょうか? クエスト受注、お城からとかあればとれそうですね、街の管理? と資格? 」
アルファー・レイン
「馬鹿やろぉどもが喧嘩をしていたりすると仲裁にはいるとかだね」
私
「クロード、グリスにやってみてもらいましょう、資格はこれから登録してランクを上げていただいて、あと今まで働いていた事務員さんはどうしているのですか?」
アルファー・レイン
「駄目です、冒険者ギルドはガレオン・パーシバルの身内で固めておりました、偉そうにするだけの仕事をしない連中でした。」
私
「ちなみに商業ギルドの方は普通に稼働出来そうですか?」
アルファー・レイン
「うちは今も村から来る農産物の買い付けを行っていますが、売り先がどこもこの状態ですからね」
私
「この街で必要な分を引いてもかなり余りますか?」
アルファー・レイン
「十か所の村から来ますからね、今は軍隊の大口様もいなくなっておりますし」
そこだ
??
私
「リチャード、ダグラスの兵力は全員他の場所に移動してもらっています。食料として私の方で買い取り運びます。」
アルファー・レイン
「本当でございますか、それは助かります、すぐに村に連絡を入れるように手配します」と言って商業ギルドの建物に向かって走って行った。
「グリス、一緒に冒険者ギルドに行ってみましょうか?」
レイティア・グリス
「はい、はい」
サーシャ
「私も行きます」
冒険者ギルド前の広場にはまだ人が大勢いて、自分たちの勝利を祝っています。
中に入ってみました。
誰もいないと思っていましたが、誰かいます。
掃除をしている人
「いらっしゃいませ、申し訳ありません、しばらくは開業できそうにありません。」
クロード
「ご苦労様、エリー、それにローズ」
エリー
「これは、いらっしゃいませ、クロード・レイン様」
クロードが私を見ていたので頷いた。
クロード
「エリー、ローズ、ご紹介します、今度冒険者ギルド、ギルドマスターに内定されております、レイティア・グリス様です。」
グリスも私を見ていたので首を横に振りました。
レイティア・グリス
「初めまして、ギルドマスターになれたらよろしくお願いします。」
エリー、ローズ
「こ、こちらこそよろしくお願いします、あの、私たちは下働きをさせていただいている者でございます。」
レイティア・グリス
「下働き? 個々の仕事は一通り出来るのですか?」
エリー
「はい、皆さんから仕事をもらっておりましたのでギルド内の事でしたら出来ると思います。」
レイティア・グリス
「ローズも?」
ローズ
「はい」
レイティア・グリス
「それは助かります、私がギルドマスターになったら二人を正式に雇用します。よろしくお願いしますね」
エリーとローズが顔を見合わせて
「あの、正式にで、ございますか?」
レイティア・グリス
「ああ、給金をちゃんと支払って雇用します。」
エリー
「あの、私は正式に雇用されるような身分ではございませんが?」
レイティア・グリス
「身分? はっ 要は仕事が出来るか出来ないか、それだけだ」
サーシャ
「お前、なんか、かっこいいな」
レイティア・グリス
「だろぉ、ここの領主様も同じことを言うはずだ」
私
「クロード様、ここの後始末はレイティア・グリス様にお任せして私たちは帰りましょうか?」
レイティア・グリス
「ちょぉおと、まて、まて、よぉく周りを見て見ろ、大変そうだろ? 皆で、ささっと片づけましょう? ね」
回りを見ると
「あ、忘れていました、この四人組」
「絶対零度」「解除」
ドスン、四人が倒れました。
エリー
「え? どうしたのでしょうか? 氷が解けています」
「サーシャ、これ外に出してくれます?」
サーシャ
「まかせろ」
これは、ガレオン・パーシバルの血のあとかな?
私
「この血のあとは洗っても落ちないよね」
レイティア・グリス
「じゃあさ、こうしようぜ」と言いつつ、壁を、床をはがしていった。
「新しく壁と床を作ったほうが絶対早い、な」
なるほど、そんな気がしてきた。けど、誰が工事を行うのだろうか
クロード
「早速冒険者ギルドのクエスト受注ですね」と言って笑った。
なるほど
レイティア・グリス
「謝礼金は領主につけておいていいか?」
クロード
「冒険者ギルドにも、貯えがあると思います、探してみましょう」
アルファー・レインがはぁはぁ、息を切らせながら言った。
「貯えもだけど、納税分もあるはずだよ」
二人が奥に様子を見に行った。
エリー
「では、工事のクエスト依頼書を製作して張り出しますね」
お願いします。
引き受ける者が無ければドワーフ村から何人か応援を呼ぶかな
クロードとアルファーの二人が戻って来た。
「ありましたよ、たっぷりと貯えてありました。今までの重税の成果ですね。」
私
「それはすごい、グリス、資金は十分だ」
続けて
「冒険者ギルドってそんなに儲かるものなのですか? と言うかそもそも冒険者ギルドって何のためにあるのでしょうか? もしかして、なくても問題ないとか?」
グリス
「こらこら」
クロード
「クエスト(仕事)の斡旋、冒険者の育成、ドロップ品の買い取り、販売、酒場、情報収集の場所、パーティメンバー探しの場所、冒険者ランク認定、税額の計算と預かり、」とかでしょうか
それで、本当に儲かるの?
クロード
「収入はクエストの手数料、ドロップ品を商業ギルドに販売、酒場の売り上げ」
冒険者の数が多くないとやって行けそうにないですね。
私
「盗賊家業とかもこっそりやっていたんじゃないの?」
アルファー・レイン
「ああ、それは無いとは言えないです、商業ギルド関係者が道中盗賊に襲われる事があるけど、盗賊討伐成功の話は聞いたことが無いですね」
続けて
「冒険者ギルドが無くなってその仕事が商業ギルドに回ってくるのは、お断りです」
なるほど
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