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戦後処理
ナリスの伝説「オンリーワン」
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★戦後処理★
翌日
お城から
今回人事に関して苦情を出していた貴族が個人を狙って武装、兵力を集めていたと思われていたのだが、それに乗じて国に対して反乱しようとしていたことが判明した。
それを諫めようと単身向かった、第二王子は無念の最後を遂げた。
反乱を企てた貴族は、宮廷魔術師団及び騎士団で討伐を完了している。
反乱に加わったすべての貴族は私財没収、廃嫡とする、と発表された。
さらに付け加えてお触れが出されました。
廃嫡となった貴族に仕えていた、騎士、戦士、魔法師、メイド等、次の領主、貴族に仕える気のあるものを募集する。
この国を立て直すため力を貸してほしい
大規模な選抜になると思われるため、配属を希望したい貴族がいるようならそちらに直接申し込むように 以上
告
次の者の爵位を、伯爵とする。
王立学園生徒 ナリス
領地は王都より西方、全てとする。
最後に
今回の騒動に対して責任を取り、現国王「ウィリアム・オルレアン」は退位する。
第一王子「ギルフォード・オルレアン」様が即位します。
お城に呼ばれて叙任を受け、伯爵となり、領地を得ました。
ついでにこれまでの男爵及び王女護衛の謝礼金を受け取りました。
男爵給金 金貨三枚×十二(一年分)護衛の謝礼金貨一枚×十二(一年分)
合計 金貨 四十八枚
元王様はミネルバ様と侯爵家としてギル様を支えていかれるそうです。
大臣様は「ジュ・オンさん」と新王様の右腕として共に力を振るわれる事が決定していました。
新王様が
「これから優秀な人材を探し出し、爵位を与えて国を立て直していかなければならない。手を貸してくれますね。」
何を言っているのでしょうかこの王様は・・・・・
「広い領地をいただき、配属を希望したい貴族がいたら直接申請していいとかお触れを出すから、兵力のない私の所には申し込みが殺到してきますよ?」
続けて
「全て不可にしてお城に回してもよろしいでしょうか?」
さらに聞いてみた
「あ、私の方で不可になった者がお城のほうに来たらどうするつもりですか?」
王様
「あ、それは・・・・大臣、どうするのでしたっけ?」
大臣様は私に振りますか? みたいな顔をして
「正規の基準で選抜を行い、合格できるものは取り立てます。」
私
「では、兵力はいらないので、ほぼお城にまわしますね」
ものすごい数の人間が現在、仕事を失っているわけで・・・・
生活するためには職を探さないといけない・・・
私
「王様、大臣様、ジュ・オン様、私は取り急ぎ、領地を見に行ってきます。そして領地の年間収入の見込みを出して、どれくらいのものを登用していいのか算出します。」
続けて
「募集してきた者たちの選抜もしないといけませんからこちらのお力にはなれません、皆さんは皆さんで同じような目に合うのでしょうが、頑張ってください」
と言ってさっさと引きあげることにしました。
ジュ・オン様が両手を挙げて、「流石です」と一言つぶやいていました。
エリスに転移で屋敷に送ってもらって・・・・・外は大変な事になっておりました。
人、人、人、・・・まあ、当然と言えば当然ですね。
私
「皆、もしかしたら、職を失った方々がここに攻めてくる可能性が無いとは言えないです。あの外の状況を見ればわかると思います」
私は皆を見てから告げました。
「エリス、サーシャ、しずく、あかね、領地に行って城の守護をお願いします。」
続けて
「ついたらエリスはすぐに帰って来て、申し訳ないけど食料とか人員の移動をお願いします。ああ、帰ってきたらまず私の所にお願いします」
「承知」と返事が返ってきた。
私
「フラン様、シルビア様、クラリス様、メイ、四名でメイド候補を探してください、有能な執事もいるようならお願いします。」
「わかりました。」
「フラン様、知り合いとかいたら優先してもらって構わないです。最終メイに判断させてください。メイ、よろしくね」
私
「クリス、神楽、睦、弥生、四名で戦士候補を選抜してみてください」
「はい」
「クリス、戦士だからとりあえず強ければいいけど、人柄も見てね」
私
「バニラ、チョコ、さくら、はづき、しおり、すみれ、らん、つばき、あずさ、かおり、ミイ、ライア、三組に分かれて交代で見張りをお願いします。」
続けて
「ああ、組の代表は ライア、さくら、バニラでお願いします。最初はライア隊あとの隊は交代の時間を決めてから食事をしてお風呂、睡眠をとってください」
私
「イリス、澪、ネイ、シルフィー、魔法職がいるか探してみましょう」
イリスが
「ナリス様、あの・・・・学園の制服姿がかなり見受けられるのですが」
え?
「学園に目立って魔法の得意な子、戦闘力のある子って覚えある?」
イリスはぶっきらぼうに
「知りません」と一言
「だよねぇ、私も知りません」
折角だから、魔力の高い子がいないか索敵してみました。
お?
イリスが
「どうかされましたか?」
一人すごい子がいる
ちょっと行ってみたいからガードお願いするね
え? イリスが嫌そうな顔をしています。
屋敷の外に出て、目指す目的の女子生徒に一直線に向かいました。
とりあえず省略しますが、一応「きゃぁぁナリス様」みたいな黄色い声が飛び交ったと言わせてください。
「こんにちわ」と笑顔で挨拶
うつむいていた女子生徒が顔を上げて
「私に何か御用でしょうか?」と聞いてきた。
あれ
私
「私に用があってここに居るわけではないのですね?」
女子生徒
「どなたでしょうか?」
なんか 悲しいのは、気のせいでしょうか・・・・
「この屋敷に住まわせていただいています、ナリスと申します。」
はぁ って・・・・
女子生徒
「人がいっぱい集まっていたので何かあるのかと思って見に来ました。」
私
「そうですか、貴方の魔力が目立っていたので、どんな魔法を使われるのか見たくて声をかけたのですが、失礼しました。」
イリスに向かって、残念外れた と笑って屋敷に帰ろうとしたら、後ろから声が聞こえた。
女子生徒
「闇よ」
回りが闇に包まれて真っ黒な世界になった。
女子生徒
「闇よ、我が敵を撃て」
おいおい、
魔法障壁で対応 黒い矢が飛んできた。こらこら当たったら痛いだろう。
黒い世界が徐々に薄れていき元の景色に戻った。
イリスが
「ナリス様、大丈夫ですか?」
女子生徒
「なぜ? 矢は当たったと思ったけど?」
私
「当たったよ、ガードしたけど」
女子生徒
「あと、何でも飲み込むブラックホールを出せます。」
それは危ない・・・・
女子生徒
「私の名前は、シータです。友達いません。お金もありません。」
・・・・・
「ネイ、どう?」
ネイ
「面白い方のようですね」
続けて
「シータさん、魔法の使えるメイドとして働く気はありませんか?」
さらに
「働く気がある、もしくは気になったら、申し込んでくださいね」
シータが慌てて
「私の家は、仕えていた主様が廃嫡になりました。このままだと学園に通えなくなります。」
ネイが
「じゃあ、メイドやりますか?」
シータ
「はい、何でもやります、よろしくお願いします。」
シータがメイドになった。
屋敷に戻ってクリスの方を見てみました。
「クリス、どうですか?」
クリスが
「腕に自信がある者たちが来ていると思うのですが、これでは・・・・」
と、突然、後ろから主の敵と切りかかられました。
ステップを踏んで体を捻じらせながら相手の剣を流す。
「おお」と歓声が上がりました。
イリスが取り押さえ、切りますか?と聞いてきた。
「主の敵と言っていましたが、その主様は私を討伐しようとしていたのではないですか? あ、それとも反乱の方ですか?」
続けて
「戦を仕掛けておいて負けたから、仕返しですか? 今の貴方も後ろから不意打ちをかけて取り押さえられた、切り捨てても問題ないですよね?」
知らない女の子
「お待ちください、兄を、兄を助けてください、お願いします。なんでもしますから」
お兄さん?
私
「貴方は妹を残してこのような行動に出たのですか? 貴方が死んだあと妹はどうなるのでしょうね」
かたき討ちのお兄さん
「な! 妹に何かしたら容赦しねぇ、殺すぞ」
はい? どうぞ
私
「取り押さえられ、身動きできないでいるのにどうするつもりですか?」
こんな小娘なんかすぐに・・・・すぐに
私
「貴方を切り殺すと次はこの妹さんが私を、敵として襲ってくるのですか?」
続けて
「そうすると、貴方を斬首する前に妹さんを目の前で殺してしまった方が、あなた自身も後悔してくれますか?」
な・・・・
私
「貴方、自分は何をしても許されるとか思っています?」
じゃあ、妹さんが死んでいくのをその目でしっかり見て後悔してください。
かたき討ちのお兄さん
「まて、まってください」
私が貴方のいう事をいちいち聞く必要などないと思いますよ?
「さてと、妹さんにはもう殺してくださいと懇願するぐらい痛い思いをしてから死んでもらうとしましょう」
かたき討ちのお兄さん
「おにかぁ」
私
「あら、あら私のことを殺しに来た人がいいますか?」
私は妹さんに「痛いですよ、覚悟はいいですか?」と言い、手を伸ばした。
知らない女の子
「ひぃぃ、勘弁してください」
かたき討ちのお兄さん
「やめろぉぉ」
ぺしっ
デコピンを一発、食らわせました。
私
「どうだ、痛いだろう」
知らない女の子
「痛いです・・・けど、あの」
イリスが
「ナリス様、ご堪能なさいましたか? 楽しかったですか?」
あ、イリスが呆れているというか、口のあたりがひくひくしています。
私
「さっき、何でもしますとか言っていましたね。本当ですか?」
知らない女の子
「はい」
かたき討ちのお兄さん
「妹は何も悪くないだろうがぁ」・・・・この人うるさいな
私
「ふぅ、貴方にはこのうるさいお兄さんの代わりに罰を受けていただきましょうか。」
知らない女の子
「何をいたしましょうか?」
私
「そうですね、うちで、メイドでもしてもらいますか?あっちで フラン様がメイドの面接をしていますから、私に採用されたと言って詳細を聞いてください。」
女の子を見送って
「クリス」
はい
「そのうるさいお兄さん一応採用しておいてくれますか?」
分かりました。
「それから、うざい、お兄さんには言っておきます。いつでもかかってきてください。ただし、失敗するたびに妹さんにデコピンやりますよ」
イリスが
「なかなかの切り込みでしたからね」と笑って言った。
クリス
「名前は?」
「アンディー・ハークレイと言います。妹はサンデー・ハークレイです。」
「私はクリス、よろしく、ナリス様に認められてよかったですね。」
クリスが続けて
「以前は、小隊長とか任されていたのですか?」
アンディー
「私は小隊長クラスでしょうか?」
クリス
「ここでは、指揮をとられる方は、化け物ばかりですから 笑」
アンディー
「あの、私の部下たちが五十名ほど付いてきているのですが、あってもらえませんでしょうか?」
クリスが大声で私に向かって叫んだ
「ナリス様、聞こえましたでしょうか?」
私は振り返ってクリスに
「あのさ、今の話が聞こえていたらクリスはそんなに大声出さなくてもよくない?」
あ、そうですね、すみません。
私は笑って「兵士の面接は一旦終了です」
分かりました。
「イリス、澪 十人分ぐらいの食事を準備してくれますか? エリスが戻ったら一緒に向こうに行きましょう」
分かりました。
その間、ネイとシータと一緒にフラン様のところに顔を出してみました。
「フラン様どんな感じでしょうか?」
使用人に関しては、知り合いばかりです、と返事が返ってきました。
「メイ、どうですか?」
メイ
「あの、皆さん、切羽詰まった状態みたいで、正直心が荒んでおられます。」
私
「フラン様、炊き出しをしてくれませんか?」
はい?
私
「食事をされていない方もいるでしょうから、肉と野菜のスープとかどうでしょうか?」
メイが
「なるほど、わかりました。」
メイがフラン様達に小声で「炊き出しを黙って手伝ってくれるような方を選抜したいみたいです、ナリス様は」
なるほど
フラン様
「では、用意しましょう」
私
「よろしくお願いします。ネイ、シータも手伝ってくれますか?二人も一緒に食事をしてください。」
イリスが戻ってきました。
「ナリス様、準備が出来ました。エリスも戻ってきました。」
私
「ネイ、あとはよろしく ちょっとランカスター領のほうに行ってきます」
エリスに転移をお願いして、ランカスター城に移動しました。
ついたらすぐにサーシャが
「何も起こらない、つまらないぞ」と笑って言った。
知らない男性が一人横に立っていた。
だれ?
サーシャが
「あ、こちらナリス様に渡すものがあると、ここで待っていてくれました。」
「お初にお目にかかります、バトラーのクロード・レインと申します。」
「これはご丁寧に恐れ入ります。この度こちらでお世話になります、ナリスと申します。」
「早速ですが、これをお渡しするために待っておりました。」
と取り出したのは、鍵
クロード・レイン
「ランカスター領 ランカスター城の入り口及び宝物庫の鍵にございます。」
続けて
「私財没収とありましたが、こちらの物は全て残しておくようにと通達がありました。」
イリスと澪が食事の用意が出来たと言ってきました。
サーシャ、しずく、あかね、イリス、澪とクロード様も一緒に食事をする事にしました。
私
「クロード様、お聞きしてもよろしいでしょうか?」
何なりと
「ランカスター領での年間収入、軍隊として兵力の雇用可能な数、メイドの使用可能な数、街、村の数、人口についてです」
クロード・レイン
「あの、ナリス様、私に対して敬称は不要にございます。」
続けて
「現在 税の対比は 七対三 領民はかなり苦しんでおります。現在の収入で行くと兵力は千人ほど雇用が可能だと思います。メイドに関しては、三十人雇用しても問題ないと思われます。」
「人口の多い街は三か所、あと街と村と区分けが難しいですが十か所です。人口は二万五千人と言ったところでしょうか?」
私はさらに質問してみました。
「税を六対四、もしくは五対五にした場合、やっていけますか? あ、兵力は五百もあれば十分です」
クロードは少し考えてから
「それならば、五対五でも可能になると思います。」
イリスが
「ナリス様」と声をかけてきた。
うん、誰か来たね、でも殺気がないから、大丈夫じゃないかな?
サーシャが立ち上がって、
「何者か?」と叫んだ
突然の来客
「申し訳ありません、私どもはこの領地にて雇われておりました兵にございます。雇用について情報がないものかと思い尋ねに参りました。」
サーシャが
「なんだ、襲ってきても構わないが、どうする?」
何を言っているの 君は
私
「クロード、貴方はバトラーとしてこのまま私に雇用されるつもりはありますか?」
クロード・レイン
「それは、願ってもないことです、精一杯務めさせていただきます。」
私
「では、クロードこれからよろしくお願いします。早速ですが、今雇用について尋ねられておりますが、当然お知り合いですよね?」
クロード・レイン
「はい、彼はここの軍の指揮官「リチャード・マルセル」殿です、信頼のおけるお方です」
私
「リチャード・マルセル様、この度お世話になります、ナリスと申します、以後よろしくお願いします。」
続けて
「雇用についてとの事ですが、貴方御一人の事でしょうか?」
リチャード・マルセル
「これは失礼しました。リチャード・マルセルで、ございます、あの継承は不要にございます。兵の数についてで、ございますが、三百五十人ほどが現在一緒におります。」
これまでは千人ぐらいの兵力があったのですか?と聞いてみたら、今までもせいぜい五百人程度だったそうです。
私
「リチャード、その三百五十人は、貴方の指揮のもと、いつでも動けるのでしょうか?」
リチャード・マルセル
「はい、いつでも可能にございます。」
私
「わかりました。その人数、全員雇用します」
リチャード・マルセル
「ありがとうございます。」
サーシャが
「ああ、うちは厳しいから喜んでいる場合ではないと思うぞ」 と笑って言った。
いや、厳しいのは君だけ、だね?と思ってみていたら
「あんだよ?」と睨まれました。
私
「リチャード、時間があるならこっちに来て一緒に食事をしながら会話に参加してください」
喜んでと小走りで近寄ってきた。
私
「クロード、リチャード、他に雇用することを進める人物はいませんか?」
リチャード・マルセル
「あの、先遣隊としてお城のほうに行った五十人程の兵士が居ります。」
あ?ハークレイ兄弟?
リチャード・マルセルが頷いて
「そうです」
私
「あのお兄さん、うるさかったけど採用しました。妹の方もメイドで採用しました。部下がいるとか言っておりましたので保留して、兵士の募集は終わっております。」
「兵力はこれで四百人と言ったところになるのですね」
リチャード・マルセル
「はい、ありがとうございます。」
クロード・レイン
「メイド、使用人に関してで、ございますが、ここに居た者はあまりお勧めいたしません」
なるほど
私
「わかりました。 フラン様が向こうで知り合いがいっぱい来ていると言われておりましたのでそちらでの採用をまちましょう」
私
「ではお二人に相談です」
はい
「税を、五対五にしようと思いますが、いかがでしょうか?」
クロード・レイン
「それはとても喜ばしいことですが、その後の領地経営が苦しくなります。」
私
「街への通行税とかも取っていましたか?」
リチャード・マルセル
「はい、通行税も高くて商人から、泣きが入っておりました。」
私
「では、通行税、廃止とかやると大変でしょうか?」
クロード・レイン
「領民は大喜びいたしますが、さらに領地経営が、苦しくなるかと思います」
私
「リチャードに聞きますが、通行税を払うと誰でも入出が可能なのですか?」
はい
どこの誰かわからなくてもいいのですか?
はい
私
「街、村には入口、出口は決まっているのですね」
はい
私
「わかりました。領地にいる者全員に登録証を発行しましょう。それを見せると通行税は無料。持っていない者は払ってもらう。」
私
「なので、今まで通り、街、村の出入り口に人を置いて、税を取るのではなく登録証を確認してください。」
もし持っていないと申告してくる者には申請してもらい、登録証を発行する。
現在、ギルド登録証とかを持っている者はそれを有効にしましょう
二人が目を丸くしています。
「大丈夫でしょうか?」
領民が豊かになるという事は、領民一人一人の収入が増えるという事です。そうなると当然税収も増えます。
なるほど
「最初にランカスター城及び街の守備兵、出入り口での通行証確認等配置を決めてください。」
城の守備兵が百、街に四十×三、村に二十×十、四百二十人は必要でしょうか?
私
「あと、二人で相談して、兵士、貴方方二人も入れて、給金の金額及び支払い方法、支払い時期について話し合って私に知らせてください。」
続けて
「今まで通りでも問題ありません。ただ、私は今までが、どうだったのか知りませんのでよろしくお願いします」
クロード・レイン
「承知いたしました。」
ああ、そうだ、鍵なのですが、そのままクロードが持っていてください。
クロード、リチャードが
「城に入っても?」
そうですね、今すぐにでも入って役目を果たしてください。
メイド、給仕、料理長とか急いで決めないといけませんね
クロード・レイン
「料理長については声をかけたいものが居りますがよろしいでしょうか?」
それは助かります。
クロード・レイン
「お屋敷の方に申請を出しているかもしれません。」
では一緒に行ってみましょう。
クロード
「城の鍵をリチャード殿に預けてもよろしいでしょうか?」
もちろんです
「サーシャ、しずく、あかね、交代で睡眠をとってください、また来ます」
サーシャ
「ああ、ここは任せろ」
屋敷に戻ると
また、騒ぎが起こっていました。
我らの主は反乱など企てては、いないと門の外から大声で訴えていました。
「それは私どもにではなく、お城でお願いします。」フラン様の声ですね。
私
「フラン様、すみません、対応ありがとうございます。」
私は門の外に向かって
「何をしに来たのかわかりませんが、貴方方の主様は私を殺すためだけに挙兵されたと言っているのですね」
知らない軍人さん
「子供の出る幕じゃねぇ、伯爵を出しやがれ」
・・・・・・
「私がこの度、ランカスター伯を名乗ることになりました、ナリスでございます。」
続けて
「貴方方の主様は子供を討伐しに挙兵されたのです、知らなかったのですか?」
さらに
「この子供を討伐する為の兵力を、何千、いえ、万を超える数集めて、戦ではなく蹂躙目的ですか?」
「ちなみに男爵の爵位を賜っておりましたが、兵力等全くありません。なにせ学園の生徒でしたので、現在伯爵となり、あわてて兵士の募集を行い、四百人程度を確保できそうなところです。どう考えても、誰が考えてもおかしいでしょう。企ては失敗したけれども、当初の目的だけは果たしたいという事なら、お相手いたします。」
改めて外を眺めてから
「私相手に一対一ですか、それとも千人ぐらいで来られる予定ですか?」
「神楽」
はい?
「貴方は手出し禁止です、いいですね」
え、ええ・・・
イリスが、「ではわたくしが」と前に出てきましたが、
「イリスとエリスで中に入ってくる者がいた場合対応をしてください。」
門を開け、外に出てから門を閉めてというつもりでしたが、イリスとエリスが門を全開にして「ここは私たちにお任せを」と、言い切った。
私
「さてと、こちらの準備は整いました。どうぞ、子供相手に大勢いないと喧嘩も出来ない軍関係者の皆さん、かかってきてください。殺すつもりで本気でどうぞ」
知らない軍人さん
「ガキが舐めやがって、お前なんか俺一人で十分だ」と剣を抜き飛びかかってきた。
右に剣を振り上げ、あのまま左斜め下に剣を振り下ろし切りかかるのでしょう
私は一度正面から間合いを詰め、振り下ろしてくる剣に対して右斜め前方にサイドステップ、相手の左側に着地しそのまま、振り下ろしてきた、両手に蹴りを入れた。
「がっ」と一言、声を発し剣を落としてうずくまったので、落とした剣を拾い、一閃首を切り落としました。
イリスが一言
「おみごと」と言ったのが聞こえました。
私
「次は誰ですか?」
続けて
「多勢ではないと力が発揮出来ないのなら一斉にかかってきてください。全部切り捨てます。」
知らない軍人さん
「ちょっと待ってくれ、もし本当に万を超える軍勢が攻めてきていたら、どうなっていた?」
攻めてきた人数分の死体が出来ただけです。
私
「国の上層部の方達は多くの人命を救えたと考えていると思いますよ」
続けて
「攻めてきて負けたら、恨み言とは、まったくもって情けない」
澪が
「ナリス様、こちらの方の回復終わりました。」
「あ、澪、ゴメン、ありがとうございます」
「な、なんだと、どういうことだ」首を落とされるところをしっかり見ていた、他の兵士たちが動揺していました。
私
「さあ、用が済んだなら助かったその方を連れて帰ってください。お礼はそこにいる澪に行ってくださいね。」
門を閉め、ここでの申請受付は終わらせていただきます。今後はお城のほうに申請をお願いします。
フラン様がクロード・レインと話をしているところでした。
クロードが
「ナリス様、紹介いたします、ピエール・マルタン殿です、料理長に推薦いたします。」
フラン様
「私も推薦いたします。」
では決まりですね。
「ピエール・マルタン様、よろしくお願いします。」
ピエール・マルタン
「よろしくお願いいたします。私に継承は不要でございます」
「フラン様、現在、ランカスター城の守衛は、リチャード・マルセルが指揮をとってくれています。向こうで兵力として三百五十人程、雇えそうでした。」
アンディー・ハークレイ
「その方は私たちの大隊長です。」
「ああ、先遣隊として出た者がいると話をされました。まとめて四百人を雇用することになっております」
おおお、保留になっていた他の兵士から歓声が上がりました。
クリスがやって来て
「ナリス様、門のところで先ほどの者が、まだ話がしたいと申しております」
門の前に行ってみると
「先ほどは失礼いたしました。私は、ダグラス・マクレガーと申します。どうかここに居る百名を雇用していただけませんでしょうか?」
呆れて・・・
「貴方たちは自分を殺しに来た者が雇ってくれと言ったら雇うのですか?」と聞いてみた。
ダグラス・マクレガー
「ここに残ったものは全員、貴方の、いや、貴方様の強さに惚れました。貴方様のもとで鍛錬をしたいと願っております。」
そこの貴方でしたよね、首を切り落とされたのは?
「は、はい、ご無礼を働き申し訳ありませんでした。そして助けていただきありがとうございます。」
お城のほうに行ってみては?とそっけなく言ってみました。
ダグラス・マクレガー
「わ、私どもは・・・あの見ての通りガラが悪く行儀・作法も良くできません、とてもお城で受け入れられるとは思えないのです。」
あ・・・と思っていたら、後ろでフラン様が噴き出していた。
私
「フラン様?」
フラン様
「あら、私は何も申しておりません、ナリス様」
私
「わ、私の所では行儀・作法及び言葉遣いの悪い者を雇用することは出来ません」
ダグラスが何かを言おうとしましたが無視して続けました。
「私の所で雇用されると、フラン様が行われる行儀・作法及び言葉遣いの講義を受けていただくことになりますが、よろしいでしょうか?受けない者、上達しない者については雇用打ち切りにします」
承諾いただけるなら雇用については考えますが、いかがでしょうか?
「是非、お願いいたします。」
私
「クロード」
はい
「百名追加で総勢五百名を超えるかもしれませんが問題ないですよね?」
「はい」とクロードが返事を返してきた。
私
「イリス」
はい
「今、屋敷内にいる者は、全て身内、もしくは雇用関係者でいいのかな?」
イリス
「そうですね」辺りを見渡して、頷いていた。
私
「ネイ」
はい
「魔法を使えるものはいましたか?」
「回復、攻撃魔法を使える者、女性十名を保留にしております。ただ、要望が出ております。」
要望?
「今まで貴族の兵力として軍に所属していたが、男が一緒の部隊になると非常に危険だと、女性部隊の編成を希望されております。」
私
「それって魔法職だけでなく、騎士、戦士の女性にも言えるのかな?」
ネイ
「言われて見ればそうですね」
では魔法職、近接職、女性のみを集めてみましょう
「クロード、メイドって総勢何名まで雇用可能でした?」
「はい、お城の方で二十名と言ったところでしょうか?」
「フラン様、そちらでの雇用は何名ぐらいになりそうですか?」
フラン様
「申し込みは多数ありましたが、最終選考には二十名ほど残してあります。」
メイが
「私が落としました。ナリス様に危害を加えてやろうとか思ってきた人もかなり大勢いましたことを報告します。」
私
「そうか、メイ、ご苦労様、ありがとう」
クロード・レインに向かって
「クロード、お城の方は全て任せていいですか?メイドが二十名に料理長、兵士が五百名」
「かしこまりました。」
私
「助かります。」
私
「ダグラス、アンディー」二人を呼んだ
二人がやってきた。
「二人の隊に女性はいますか?」
アンディーの所は五名 ダグラスの所は十一名、一割ぐらいは女性がいるという事でしょうか
私
「では、女性の隊員は屋敷に残してください。アンディーはリチャードに伝言をお願いします。向こうにいる兵士の中に女性がいるならこっちに来るよう集めておいてくださいと」
エリスにアンディー隊の男性隊員をランカスター城の方に転移で送ってもらいました。
今日はこれぐらいにして休みましょうか
次の日
ダグラス隊と一緒にエリスに転移でランカスター城に送ってもらいました。
リチャードが女性隊員を集めていました。
五十名が女性という事でした。
城の守備兵が百、街に四十×三、村に二十×十、上記の数を基準にすると二十人の小隊を作り、配置をすればいいといいうことになりますね。
男が総勢、三百九十、女性が六十六と魔法職が十、ということは、男性の隊で二十小隊、女性の隊が四小隊を編成可能ですね。
二十人の小隊が十、十九人の小隊が十、女性部隊は十九人の小隊が四、城、街、村、休暇も含めてローテーションできますね。
小隊の編成、ローテーションの作成はクロード、リチャード、ダグラスの三人に任せて、女性兵士を連れて一度屋敷に戻りました。
女性兵士、魔法職を集めて、小隊編成について、説明をして、編成を始めました。
リチャード隊から五十五名、ダグラス隊から十一名、計六十六名、十六名と十七名の小隊を編成、魔法職を二名、三名を加えて十九名の四小隊を編成
稼働するのは二十一隊、全部で二十四隊出来るので、三小隊が交代で休暇をとれる。
小隊内でも六名ずつ分かれると三交代が可能になりますね。
女性小隊が四部隊編成できました。
私
「小隊長は任せろという方はおられますか?」
「誰もやらないなら私やるよ、ガーベラだ、よろしく」
「一応手を挙げておきます、レイアです、よろしくお願いします」
「では私も、セレネと申します、よろしくお願いします」
「私で良ければやらせていただきます、ミューズです、よろしくお願いします」
私
「ありがとうございます、では四人、小隊長をお願いします。」
翌日
お城から
今回人事に関して苦情を出していた貴族が個人を狙って武装、兵力を集めていたと思われていたのだが、それに乗じて国に対して反乱しようとしていたことが判明した。
それを諫めようと単身向かった、第二王子は無念の最後を遂げた。
反乱を企てた貴族は、宮廷魔術師団及び騎士団で討伐を完了している。
反乱に加わったすべての貴族は私財没収、廃嫡とする、と発表された。
さらに付け加えてお触れが出されました。
廃嫡となった貴族に仕えていた、騎士、戦士、魔法師、メイド等、次の領主、貴族に仕える気のあるものを募集する。
この国を立て直すため力を貸してほしい
大規模な選抜になると思われるため、配属を希望したい貴族がいるようならそちらに直接申し込むように 以上
告
次の者の爵位を、伯爵とする。
王立学園生徒 ナリス
領地は王都より西方、全てとする。
最後に
今回の騒動に対して責任を取り、現国王「ウィリアム・オルレアン」は退位する。
第一王子「ギルフォード・オルレアン」様が即位します。
お城に呼ばれて叙任を受け、伯爵となり、領地を得ました。
ついでにこれまでの男爵及び王女護衛の謝礼金を受け取りました。
男爵給金 金貨三枚×十二(一年分)護衛の謝礼金貨一枚×十二(一年分)
合計 金貨 四十八枚
元王様はミネルバ様と侯爵家としてギル様を支えていかれるそうです。
大臣様は「ジュ・オンさん」と新王様の右腕として共に力を振るわれる事が決定していました。
新王様が
「これから優秀な人材を探し出し、爵位を与えて国を立て直していかなければならない。手を貸してくれますね。」
何を言っているのでしょうかこの王様は・・・・・
「広い領地をいただき、配属を希望したい貴族がいたら直接申請していいとかお触れを出すから、兵力のない私の所には申し込みが殺到してきますよ?」
続けて
「全て不可にしてお城に回してもよろしいでしょうか?」
さらに聞いてみた
「あ、私の方で不可になった者がお城のほうに来たらどうするつもりですか?」
王様
「あ、それは・・・・大臣、どうするのでしたっけ?」
大臣様は私に振りますか? みたいな顔をして
「正規の基準で選抜を行い、合格できるものは取り立てます。」
私
「では、兵力はいらないので、ほぼお城にまわしますね」
ものすごい数の人間が現在、仕事を失っているわけで・・・・
生活するためには職を探さないといけない・・・
私
「王様、大臣様、ジュ・オン様、私は取り急ぎ、領地を見に行ってきます。そして領地の年間収入の見込みを出して、どれくらいのものを登用していいのか算出します。」
続けて
「募集してきた者たちの選抜もしないといけませんからこちらのお力にはなれません、皆さんは皆さんで同じような目に合うのでしょうが、頑張ってください」
と言ってさっさと引きあげることにしました。
ジュ・オン様が両手を挙げて、「流石です」と一言つぶやいていました。
エリスに転移で屋敷に送ってもらって・・・・・外は大変な事になっておりました。
人、人、人、・・・まあ、当然と言えば当然ですね。
私
「皆、もしかしたら、職を失った方々がここに攻めてくる可能性が無いとは言えないです。あの外の状況を見ればわかると思います」
私は皆を見てから告げました。
「エリス、サーシャ、しずく、あかね、領地に行って城の守護をお願いします。」
続けて
「ついたらエリスはすぐに帰って来て、申し訳ないけど食料とか人員の移動をお願いします。ああ、帰ってきたらまず私の所にお願いします」
「承知」と返事が返ってきた。
私
「フラン様、シルビア様、クラリス様、メイ、四名でメイド候補を探してください、有能な執事もいるようならお願いします。」
「わかりました。」
「フラン様、知り合いとかいたら優先してもらって構わないです。最終メイに判断させてください。メイ、よろしくね」
私
「クリス、神楽、睦、弥生、四名で戦士候補を選抜してみてください」
「はい」
「クリス、戦士だからとりあえず強ければいいけど、人柄も見てね」
私
「バニラ、チョコ、さくら、はづき、しおり、すみれ、らん、つばき、あずさ、かおり、ミイ、ライア、三組に分かれて交代で見張りをお願いします。」
続けて
「ああ、組の代表は ライア、さくら、バニラでお願いします。最初はライア隊あとの隊は交代の時間を決めてから食事をしてお風呂、睡眠をとってください」
私
「イリス、澪、ネイ、シルフィー、魔法職がいるか探してみましょう」
イリスが
「ナリス様、あの・・・・学園の制服姿がかなり見受けられるのですが」
え?
「学園に目立って魔法の得意な子、戦闘力のある子って覚えある?」
イリスはぶっきらぼうに
「知りません」と一言
「だよねぇ、私も知りません」
折角だから、魔力の高い子がいないか索敵してみました。
お?
イリスが
「どうかされましたか?」
一人すごい子がいる
ちょっと行ってみたいからガードお願いするね
え? イリスが嫌そうな顔をしています。
屋敷の外に出て、目指す目的の女子生徒に一直線に向かいました。
とりあえず省略しますが、一応「きゃぁぁナリス様」みたいな黄色い声が飛び交ったと言わせてください。
「こんにちわ」と笑顔で挨拶
うつむいていた女子生徒が顔を上げて
「私に何か御用でしょうか?」と聞いてきた。
あれ
私
「私に用があってここに居るわけではないのですね?」
女子生徒
「どなたでしょうか?」
なんか 悲しいのは、気のせいでしょうか・・・・
「この屋敷に住まわせていただいています、ナリスと申します。」
はぁ って・・・・
女子生徒
「人がいっぱい集まっていたので何かあるのかと思って見に来ました。」
私
「そうですか、貴方の魔力が目立っていたので、どんな魔法を使われるのか見たくて声をかけたのですが、失礼しました。」
イリスに向かって、残念外れた と笑って屋敷に帰ろうとしたら、後ろから声が聞こえた。
女子生徒
「闇よ」
回りが闇に包まれて真っ黒な世界になった。
女子生徒
「闇よ、我が敵を撃て」
おいおい、
魔法障壁で対応 黒い矢が飛んできた。こらこら当たったら痛いだろう。
黒い世界が徐々に薄れていき元の景色に戻った。
イリスが
「ナリス様、大丈夫ですか?」
女子生徒
「なぜ? 矢は当たったと思ったけど?」
私
「当たったよ、ガードしたけど」
女子生徒
「あと、何でも飲み込むブラックホールを出せます。」
それは危ない・・・・
女子生徒
「私の名前は、シータです。友達いません。お金もありません。」
・・・・・
「ネイ、どう?」
ネイ
「面白い方のようですね」
続けて
「シータさん、魔法の使えるメイドとして働く気はありませんか?」
さらに
「働く気がある、もしくは気になったら、申し込んでくださいね」
シータが慌てて
「私の家は、仕えていた主様が廃嫡になりました。このままだと学園に通えなくなります。」
ネイが
「じゃあ、メイドやりますか?」
シータ
「はい、何でもやります、よろしくお願いします。」
シータがメイドになった。
屋敷に戻ってクリスの方を見てみました。
「クリス、どうですか?」
クリスが
「腕に自信がある者たちが来ていると思うのですが、これでは・・・・」
と、突然、後ろから主の敵と切りかかられました。
ステップを踏んで体を捻じらせながら相手の剣を流す。
「おお」と歓声が上がりました。
イリスが取り押さえ、切りますか?と聞いてきた。
「主の敵と言っていましたが、その主様は私を討伐しようとしていたのではないですか? あ、それとも反乱の方ですか?」
続けて
「戦を仕掛けておいて負けたから、仕返しですか? 今の貴方も後ろから不意打ちをかけて取り押さえられた、切り捨てても問題ないですよね?」
知らない女の子
「お待ちください、兄を、兄を助けてください、お願いします。なんでもしますから」
お兄さん?
私
「貴方は妹を残してこのような行動に出たのですか? 貴方が死んだあと妹はどうなるのでしょうね」
かたき討ちのお兄さん
「な! 妹に何かしたら容赦しねぇ、殺すぞ」
はい? どうぞ
私
「取り押さえられ、身動きできないでいるのにどうするつもりですか?」
こんな小娘なんかすぐに・・・・すぐに
私
「貴方を切り殺すと次はこの妹さんが私を、敵として襲ってくるのですか?」
続けて
「そうすると、貴方を斬首する前に妹さんを目の前で殺してしまった方が、あなた自身も後悔してくれますか?」
な・・・・
私
「貴方、自分は何をしても許されるとか思っています?」
じゃあ、妹さんが死んでいくのをその目でしっかり見て後悔してください。
かたき討ちのお兄さん
「まて、まってください」
私が貴方のいう事をいちいち聞く必要などないと思いますよ?
「さてと、妹さんにはもう殺してくださいと懇願するぐらい痛い思いをしてから死んでもらうとしましょう」
かたき討ちのお兄さん
「おにかぁ」
私
「あら、あら私のことを殺しに来た人がいいますか?」
私は妹さんに「痛いですよ、覚悟はいいですか?」と言い、手を伸ばした。
知らない女の子
「ひぃぃ、勘弁してください」
かたき討ちのお兄さん
「やめろぉぉ」
ぺしっ
デコピンを一発、食らわせました。
私
「どうだ、痛いだろう」
知らない女の子
「痛いです・・・けど、あの」
イリスが
「ナリス様、ご堪能なさいましたか? 楽しかったですか?」
あ、イリスが呆れているというか、口のあたりがひくひくしています。
私
「さっき、何でもしますとか言っていましたね。本当ですか?」
知らない女の子
「はい」
かたき討ちのお兄さん
「妹は何も悪くないだろうがぁ」・・・・この人うるさいな
私
「ふぅ、貴方にはこのうるさいお兄さんの代わりに罰を受けていただきましょうか。」
知らない女の子
「何をいたしましょうか?」
私
「そうですね、うちで、メイドでもしてもらいますか?あっちで フラン様がメイドの面接をしていますから、私に採用されたと言って詳細を聞いてください。」
女の子を見送って
「クリス」
はい
「そのうるさいお兄さん一応採用しておいてくれますか?」
分かりました。
「それから、うざい、お兄さんには言っておきます。いつでもかかってきてください。ただし、失敗するたびに妹さんにデコピンやりますよ」
イリスが
「なかなかの切り込みでしたからね」と笑って言った。
クリス
「名前は?」
「アンディー・ハークレイと言います。妹はサンデー・ハークレイです。」
「私はクリス、よろしく、ナリス様に認められてよかったですね。」
クリスが続けて
「以前は、小隊長とか任されていたのですか?」
アンディー
「私は小隊長クラスでしょうか?」
クリス
「ここでは、指揮をとられる方は、化け物ばかりですから 笑」
アンディー
「あの、私の部下たちが五十名ほど付いてきているのですが、あってもらえませんでしょうか?」
クリスが大声で私に向かって叫んだ
「ナリス様、聞こえましたでしょうか?」
私は振り返ってクリスに
「あのさ、今の話が聞こえていたらクリスはそんなに大声出さなくてもよくない?」
あ、そうですね、すみません。
私は笑って「兵士の面接は一旦終了です」
分かりました。
「イリス、澪 十人分ぐらいの食事を準備してくれますか? エリスが戻ったら一緒に向こうに行きましょう」
分かりました。
その間、ネイとシータと一緒にフラン様のところに顔を出してみました。
「フラン様どんな感じでしょうか?」
使用人に関しては、知り合いばかりです、と返事が返ってきました。
「メイ、どうですか?」
メイ
「あの、皆さん、切羽詰まった状態みたいで、正直心が荒んでおられます。」
私
「フラン様、炊き出しをしてくれませんか?」
はい?
私
「食事をされていない方もいるでしょうから、肉と野菜のスープとかどうでしょうか?」
メイが
「なるほど、わかりました。」
メイがフラン様達に小声で「炊き出しを黙って手伝ってくれるような方を選抜したいみたいです、ナリス様は」
なるほど
フラン様
「では、用意しましょう」
私
「よろしくお願いします。ネイ、シータも手伝ってくれますか?二人も一緒に食事をしてください。」
イリスが戻ってきました。
「ナリス様、準備が出来ました。エリスも戻ってきました。」
私
「ネイ、あとはよろしく ちょっとランカスター領のほうに行ってきます」
エリスに転移をお願いして、ランカスター城に移動しました。
ついたらすぐにサーシャが
「何も起こらない、つまらないぞ」と笑って言った。
知らない男性が一人横に立っていた。
だれ?
サーシャが
「あ、こちらナリス様に渡すものがあると、ここで待っていてくれました。」
「お初にお目にかかります、バトラーのクロード・レインと申します。」
「これはご丁寧に恐れ入ります。この度こちらでお世話になります、ナリスと申します。」
「早速ですが、これをお渡しするために待っておりました。」
と取り出したのは、鍵
クロード・レイン
「ランカスター領 ランカスター城の入り口及び宝物庫の鍵にございます。」
続けて
「私財没収とありましたが、こちらの物は全て残しておくようにと通達がありました。」
イリスと澪が食事の用意が出来たと言ってきました。
サーシャ、しずく、あかね、イリス、澪とクロード様も一緒に食事をする事にしました。
私
「クロード様、お聞きしてもよろしいでしょうか?」
何なりと
「ランカスター領での年間収入、軍隊として兵力の雇用可能な数、メイドの使用可能な数、街、村の数、人口についてです」
クロード・レイン
「あの、ナリス様、私に対して敬称は不要にございます。」
続けて
「現在 税の対比は 七対三 領民はかなり苦しんでおります。現在の収入で行くと兵力は千人ほど雇用が可能だと思います。メイドに関しては、三十人雇用しても問題ないと思われます。」
「人口の多い街は三か所、あと街と村と区分けが難しいですが十か所です。人口は二万五千人と言ったところでしょうか?」
私はさらに質問してみました。
「税を六対四、もしくは五対五にした場合、やっていけますか? あ、兵力は五百もあれば十分です」
クロードは少し考えてから
「それならば、五対五でも可能になると思います。」
イリスが
「ナリス様」と声をかけてきた。
うん、誰か来たね、でも殺気がないから、大丈夫じゃないかな?
サーシャが立ち上がって、
「何者か?」と叫んだ
突然の来客
「申し訳ありません、私どもはこの領地にて雇われておりました兵にございます。雇用について情報がないものかと思い尋ねに参りました。」
サーシャが
「なんだ、襲ってきても構わないが、どうする?」
何を言っているの 君は
私
「クロード、貴方はバトラーとしてこのまま私に雇用されるつもりはありますか?」
クロード・レイン
「それは、願ってもないことです、精一杯務めさせていただきます。」
私
「では、クロードこれからよろしくお願いします。早速ですが、今雇用について尋ねられておりますが、当然お知り合いですよね?」
クロード・レイン
「はい、彼はここの軍の指揮官「リチャード・マルセル」殿です、信頼のおけるお方です」
私
「リチャード・マルセル様、この度お世話になります、ナリスと申します、以後よろしくお願いします。」
続けて
「雇用についてとの事ですが、貴方御一人の事でしょうか?」
リチャード・マルセル
「これは失礼しました。リチャード・マルセルで、ございます、あの継承は不要にございます。兵の数についてで、ございますが、三百五十人ほどが現在一緒におります。」
これまでは千人ぐらいの兵力があったのですか?と聞いてみたら、今までもせいぜい五百人程度だったそうです。
私
「リチャード、その三百五十人は、貴方の指揮のもと、いつでも動けるのでしょうか?」
リチャード・マルセル
「はい、いつでも可能にございます。」
私
「わかりました。その人数、全員雇用します」
リチャード・マルセル
「ありがとうございます。」
サーシャが
「ああ、うちは厳しいから喜んでいる場合ではないと思うぞ」 と笑って言った。
いや、厳しいのは君だけ、だね?と思ってみていたら
「あんだよ?」と睨まれました。
私
「リチャード、時間があるならこっちに来て一緒に食事をしながら会話に参加してください」
喜んでと小走りで近寄ってきた。
私
「クロード、リチャード、他に雇用することを進める人物はいませんか?」
リチャード・マルセル
「あの、先遣隊としてお城のほうに行った五十人程の兵士が居ります。」
あ?ハークレイ兄弟?
リチャード・マルセルが頷いて
「そうです」
私
「あのお兄さん、うるさかったけど採用しました。妹の方もメイドで採用しました。部下がいるとか言っておりましたので保留して、兵士の募集は終わっております。」
「兵力はこれで四百人と言ったところになるのですね」
リチャード・マルセル
「はい、ありがとうございます。」
クロード・レイン
「メイド、使用人に関してで、ございますが、ここに居た者はあまりお勧めいたしません」
なるほど
私
「わかりました。 フラン様が向こうで知り合いがいっぱい来ていると言われておりましたのでそちらでの採用をまちましょう」
私
「ではお二人に相談です」
はい
「税を、五対五にしようと思いますが、いかがでしょうか?」
クロード・レイン
「それはとても喜ばしいことですが、その後の領地経営が苦しくなります。」
私
「街への通行税とかも取っていましたか?」
リチャード・マルセル
「はい、通行税も高くて商人から、泣きが入っておりました。」
私
「では、通行税、廃止とかやると大変でしょうか?」
クロード・レイン
「領民は大喜びいたしますが、さらに領地経営が、苦しくなるかと思います」
私
「リチャードに聞きますが、通行税を払うと誰でも入出が可能なのですか?」
はい
どこの誰かわからなくてもいいのですか?
はい
私
「街、村には入口、出口は決まっているのですね」
はい
私
「わかりました。領地にいる者全員に登録証を発行しましょう。それを見せると通行税は無料。持っていない者は払ってもらう。」
私
「なので、今まで通り、街、村の出入り口に人を置いて、税を取るのではなく登録証を確認してください。」
もし持っていないと申告してくる者には申請してもらい、登録証を発行する。
現在、ギルド登録証とかを持っている者はそれを有効にしましょう
二人が目を丸くしています。
「大丈夫でしょうか?」
領民が豊かになるという事は、領民一人一人の収入が増えるという事です。そうなると当然税収も増えます。
なるほど
「最初にランカスター城及び街の守備兵、出入り口での通行証確認等配置を決めてください。」
城の守備兵が百、街に四十×三、村に二十×十、四百二十人は必要でしょうか?
私
「あと、二人で相談して、兵士、貴方方二人も入れて、給金の金額及び支払い方法、支払い時期について話し合って私に知らせてください。」
続けて
「今まで通りでも問題ありません。ただ、私は今までが、どうだったのか知りませんのでよろしくお願いします」
クロード・レイン
「承知いたしました。」
ああ、そうだ、鍵なのですが、そのままクロードが持っていてください。
クロード、リチャードが
「城に入っても?」
そうですね、今すぐにでも入って役目を果たしてください。
メイド、給仕、料理長とか急いで決めないといけませんね
クロード・レイン
「料理長については声をかけたいものが居りますがよろしいでしょうか?」
それは助かります。
クロード・レイン
「お屋敷の方に申請を出しているかもしれません。」
では一緒に行ってみましょう。
クロード
「城の鍵をリチャード殿に預けてもよろしいでしょうか?」
もちろんです
「サーシャ、しずく、あかね、交代で睡眠をとってください、また来ます」
サーシャ
「ああ、ここは任せろ」
屋敷に戻ると
また、騒ぎが起こっていました。
我らの主は反乱など企てては、いないと門の外から大声で訴えていました。
「それは私どもにではなく、お城でお願いします。」フラン様の声ですね。
私
「フラン様、すみません、対応ありがとうございます。」
私は門の外に向かって
「何をしに来たのかわかりませんが、貴方方の主様は私を殺すためだけに挙兵されたと言っているのですね」
知らない軍人さん
「子供の出る幕じゃねぇ、伯爵を出しやがれ」
・・・・・・
「私がこの度、ランカスター伯を名乗ることになりました、ナリスでございます。」
続けて
「貴方方の主様は子供を討伐しに挙兵されたのです、知らなかったのですか?」
さらに
「この子供を討伐する為の兵力を、何千、いえ、万を超える数集めて、戦ではなく蹂躙目的ですか?」
「ちなみに男爵の爵位を賜っておりましたが、兵力等全くありません。なにせ学園の生徒でしたので、現在伯爵となり、あわてて兵士の募集を行い、四百人程度を確保できそうなところです。どう考えても、誰が考えてもおかしいでしょう。企ては失敗したけれども、当初の目的だけは果たしたいという事なら、お相手いたします。」
改めて外を眺めてから
「私相手に一対一ですか、それとも千人ぐらいで来られる予定ですか?」
「神楽」
はい?
「貴方は手出し禁止です、いいですね」
え、ええ・・・
イリスが、「ではわたくしが」と前に出てきましたが、
「イリスとエリスで中に入ってくる者がいた場合対応をしてください。」
門を開け、外に出てから門を閉めてというつもりでしたが、イリスとエリスが門を全開にして「ここは私たちにお任せを」と、言い切った。
私
「さてと、こちらの準備は整いました。どうぞ、子供相手に大勢いないと喧嘩も出来ない軍関係者の皆さん、かかってきてください。殺すつもりで本気でどうぞ」
知らない軍人さん
「ガキが舐めやがって、お前なんか俺一人で十分だ」と剣を抜き飛びかかってきた。
右に剣を振り上げ、あのまま左斜め下に剣を振り下ろし切りかかるのでしょう
私は一度正面から間合いを詰め、振り下ろしてくる剣に対して右斜め前方にサイドステップ、相手の左側に着地しそのまま、振り下ろしてきた、両手に蹴りを入れた。
「がっ」と一言、声を発し剣を落としてうずくまったので、落とした剣を拾い、一閃首を切り落としました。
イリスが一言
「おみごと」と言ったのが聞こえました。
私
「次は誰ですか?」
続けて
「多勢ではないと力が発揮出来ないのなら一斉にかかってきてください。全部切り捨てます。」
知らない軍人さん
「ちょっと待ってくれ、もし本当に万を超える軍勢が攻めてきていたら、どうなっていた?」
攻めてきた人数分の死体が出来ただけです。
私
「国の上層部の方達は多くの人命を救えたと考えていると思いますよ」
続けて
「攻めてきて負けたら、恨み言とは、まったくもって情けない」
澪が
「ナリス様、こちらの方の回復終わりました。」
「あ、澪、ゴメン、ありがとうございます」
「な、なんだと、どういうことだ」首を落とされるところをしっかり見ていた、他の兵士たちが動揺していました。
私
「さあ、用が済んだなら助かったその方を連れて帰ってください。お礼はそこにいる澪に行ってくださいね。」
門を閉め、ここでの申請受付は終わらせていただきます。今後はお城のほうに申請をお願いします。
フラン様がクロード・レインと話をしているところでした。
クロードが
「ナリス様、紹介いたします、ピエール・マルタン殿です、料理長に推薦いたします。」
フラン様
「私も推薦いたします。」
では決まりですね。
「ピエール・マルタン様、よろしくお願いします。」
ピエール・マルタン
「よろしくお願いいたします。私に継承は不要でございます」
「フラン様、現在、ランカスター城の守衛は、リチャード・マルセルが指揮をとってくれています。向こうで兵力として三百五十人程、雇えそうでした。」
アンディー・ハークレイ
「その方は私たちの大隊長です。」
「ああ、先遣隊として出た者がいると話をされました。まとめて四百人を雇用することになっております」
おおお、保留になっていた他の兵士から歓声が上がりました。
クリスがやって来て
「ナリス様、門のところで先ほどの者が、まだ話がしたいと申しております」
門の前に行ってみると
「先ほどは失礼いたしました。私は、ダグラス・マクレガーと申します。どうかここに居る百名を雇用していただけませんでしょうか?」
呆れて・・・
「貴方たちは自分を殺しに来た者が雇ってくれと言ったら雇うのですか?」と聞いてみた。
ダグラス・マクレガー
「ここに残ったものは全員、貴方の、いや、貴方様の強さに惚れました。貴方様のもとで鍛錬をしたいと願っております。」
そこの貴方でしたよね、首を切り落とされたのは?
「は、はい、ご無礼を働き申し訳ありませんでした。そして助けていただきありがとうございます。」
お城のほうに行ってみては?とそっけなく言ってみました。
ダグラス・マクレガー
「わ、私どもは・・・あの見ての通りガラが悪く行儀・作法も良くできません、とてもお城で受け入れられるとは思えないのです。」
あ・・・と思っていたら、後ろでフラン様が噴き出していた。
私
「フラン様?」
フラン様
「あら、私は何も申しておりません、ナリス様」
私
「わ、私の所では行儀・作法及び言葉遣いの悪い者を雇用することは出来ません」
ダグラスが何かを言おうとしましたが無視して続けました。
「私の所で雇用されると、フラン様が行われる行儀・作法及び言葉遣いの講義を受けていただくことになりますが、よろしいでしょうか?受けない者、上達しない者については雇用打ち切りにします」
承諾いただけるなら雇用については考えますが、いかがでしょうか?
「是非、お願いいたします。」
私
「クロード」
はい
「百名追加で総勢五百名を超えるかもしれませんが問題ないですよね?」
「はい」とクロードが返事を返してきた。
私
「イリス」
はい
「今、屋敷内にいる者は、全て身内、もしくは雇用関係者でいいのかな?」
イリス
「そうですね」辺りを見渡して、頷いていた。
私
「ネイ」
はい
「魔法を使えるものはいましたか?」
「回復、攻撃魔法を使える者、女性十名を保留にしております。ただ、要望が出ております。」
要望?
「今まで貴族の兵力として軍に所属していたが、男が一緒の部隊になると非常に危険だと、女性部隊の編成を希望されております。」
私
「それって魔法職だけでなく、騎士、戦士の女性にも言えるのかな?」
ネイ
「言われて見ればそうですね」
では魔法職、近接職、女性のみを集めてみましょう
「クロード、メイドって総勢何名まで雇用可能でした?」
「はい、お城の方で二十名と言ったところでしょうか?」
「フラン様、そちらでの雇用は何名ぐらいになりそうですか?」
フラン様
「申し込みは多数ありましたが、最終選考には二十名ほど残してあります。」
メイが
「私が落としました。ナリス様に危害を加えてやろうとか思ってきた人もかなり大勢いましたことを報告します。」
私
「そうか、メイ、ご苦労様、ありがとう」
クロード・レインに向かって
「クロード、お城の方は全て任せていいですか?メイドが二十名に料理長、兵士が五百名」
「かしこまりました。」
私
「助かります。」
私
「ダグラス、アンディー」二人を呼んだ
二人がやってきた。
「二人の隊に女性はいますか?」
アンディーの所は五名 ダグラスの所は十一名、一割ぐらいは女性がいるという事でしょうか
私
「では、女性の隊員は屋敷に残してください。アンディーはリチャードに伝言をお願いします。向こうにいる兵士の中に女性がいるならこっちに来るよう集めておいてくださいと」
エリスにアンディー隊の男性隊員をランカスター城の方に転移で送ってもらいました。
今日はこれぐらいにして休みましょうか
次の日
ダグラス隊と一緒にエリスに転移でランカスター城に送ってもらいました。
リチャードが女性隊員を集めていました。
五十名が女性という事でした。
城の守備兵が百、街に四十×三、村に二十×十、上記の数を基準にすると二十人の小隊を作り、配置をすればいいといいうことになりますね。
男が総勢、三百九十、女性が六十六と魔法職が十、ということは、男性の隊で二十小隊、女性の隊が四小隊を編成可能ですね。
二十人の小隊が十、十九人の小隊が十、女性部隊は十九人の小隊が四、城、街、村、休暇も含めてローテーションできますね。
小隊の編成、ローテーションの作成はクロード、リチャード、ダグラスの三人に任せて、女性兵士を連れて一度屋敷に戻りました。
女性兵士、魔法職を集めて、小隊編成について、説明をして、編成を始めました。
リチャード隊から五十五名、ダグラス隊から十一名、計六十六名、十六名と十七名の小隊を編成、魔法職を二名、三名を加えて十九名の四小隊を編成
稼働するのは二十一隊、全部で二十四隊出来るので、三小隊が交代で休暇をとれる。
小隊内でも六名ずつ分かれると三交代が可能になりますね。
女性小隊が四部隊編成できました。
私
「小隊長は任せろという方はおられますか?」
「誰もやらないなら私やるよ、ガーベラだ、よろしく」
「一応手を挙げておきます、レイアです、よろしくお願いします」
「では私も、セレネと申します、よろしくお願いします」
「私で良ければやらせていただきます、ミューズです、よろしくお願いします」
私
「ありがとうございます、では四人、小隊長をお願いします。」
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