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本編
27 朝食
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それにしても、露店のおかげで一瞬で銅貨60枚近くまで貯まったな。
稼いだわー。
労働の喜び半端ないわー。
ここで、ガツンと美味いものでも食べたい所だけれども、異世界の食料価格は桁が違うせいで、この稼ぎでも大したものは食べられないという過酷さ。
ただ、元の世界の日本という経済大国で、貴族のような恵まれたニート生活を送ってきた俺ですから、さすがに美味い物の味をあれこれと知っているわけでして、さすがにボソボソの合成食だけだと、栄養は足りてもその味気無さのせいで、心が何となく痩せてくる感じがある。
ここは、多少の出費は覚悟して、「たこ焼き」っぽいのぐらいは、朝飯代わりに食べておくか。
俺は歓楽街に到着すると、異世界転移当初に、お金の価値を調べに寄った出店のたこ焼き屋へと足を運ぶと、12個入り「銀貨1枚」を注文した。
銀貨1枚は、約1万円。
たこ焼き1人前、1万円。
すごい。
元の世界だったら絶対に買わないが、食料が貴重な異世界なのだから、致し方がない。
ちなみに、俺はギルドカードには銅貨しか収納をしていないのだが、出金の際には、好きな貨幣種に変換できるらしく、ギルドカードから銀貨1枚を取り出した。
魔法貨幣、便利すぎ。
俺は、小さな木箱に詰められた、たこ焼きを店主から受け取ると、銀貨1枚を手渡す。
「お買い上げ、ありがとうございます!」
「どうもー」
俺は焼き立てほこほこのたこ焼きを受け取ると、近くのベンチに座って、フタを開けた。
湯気と共に、濃厚ソースの香りがふわりと漂ってくる。
ただし、かつお節、青のり、紅しょうが、は乗ってはおらず、肝心のマヨネーズも乗っていなかった。
さすがに、そこまでは異世界には存在しないのかもしれない。
俺は木の割り箸で、たこ焼きを摘み上げると「ふーふー」と息を吹きかける。
ド素人は、焼き立ての灼熱のたこ焼きを一口に放り込むが、それは自殺行為というものだ。
たこ焼きに慣れた人間は、最高潮に熱々のたこ焼きは、割るか、一部をかじる、そして、程よく熱々になれば、やっと一口に放り込んでハフハフとしながらその丁度良い熱さを楽しむのである。
というわけで、俺は大玉のたこ焼きをかじる。
おー……うまい、これだこれ。
たこ焼きだなー。
たこ焼き……。
たこ……。
おい、これタコさん入ってねーべ!
まじかー。
ただの、ふわふわメリケン粉焼きだったかー。
確かに「粉玉焼き」とは看板に書いてはあったけれどもさー。
まー、合成食しか食べていないから、これだけでもうまいのはうまいんだけれどもね。
しっかし、濃厚ソースはおいしいな。
俺はたこ焼きの上に乗っている濃厚ソースをお箸ですくってペロペロと舐める。
うめー、うめー。
これ、何につけてもうまいんだよな。
俺はそのままバクバクと大玉たこ焼きを平らげると、小箱にフタをしつつベンチに深くもたれかかった。
「ふいー」
思わず、満足げなため息がこぼれる。
異世界に来てから1日ぶりのまともな食事だ。
正直、元の世界の俺は、1食を抜くだけでも肉体的かつ精神的にもキツくなるほどに軟弱だ。
合成食のおかげで、それほど苦痛ではないが、やはり、こういうまとな形の食事はメンタル的にもありがたい。
ただ、この値段では、そうそう気軽に食べるのは難しいな。
もっと、稼げるようにならないと。
俺は、腰の水筒を手に取ると、魔素水で喉を潤した。
ついでに食後の「小回復」を使用しておく。
小回復には、体を清潔にしてくれる効果もあり、風呂に入らなくても体をピカピカの清潔に保てるのだが、これと同じく口内もピカピカになるので、歯磨きが必要無しなのだ。
ちなみに、虫歯も治っていくので、もはや無敵である。
「さて、仕事と腹ごしらえも済んだし、エルさんの所に遊びに行ってみるか。まだ朝だけれども、エルさんはいるのかなー」
俺はベンチから立ち上がり、ゴミをゴミ箱にインしてから、北欧女神様ことエルさんが勤めている娼館キャンドルライトへと向かうのだった。
稼いだわー。
労働の喜び半端ないわー。
ここで、ガツンと美味いものでも食べたい所だけれども、異世界の食料価格は桁が違うせいで、この稼ぎでも大したものは食べられないという過酷さ。
ただ、元の世界の日本という経済大国で、貴族のような恵まれたニート生活を送ってきた俺ですから、さすがに美味い物の味をあれこれと知っているわけでして、さすがにボソボソの合成食だけだと、栄養は足りてもその味気無さのせいで、心が何となく痩せてくる感じがある。
ここは、多少の出費は覚悟して、「たこ焼き」っぽいのぐらいは、朝飯代わりに食べておくか。
俺は歓楽街に到着すると、異世界転移当初に、お金の価値を調べに寄った出店のたこ焼き屋へと足を運ぶと、12個入り「銀貨1枚」を注文した。
銀貨1枚は、約1万円。
たこ焼き1人前、1万円。
すごい。
元の世界だったら絶対に買わないが、食料が貴重な異世界なのだから、致し方がない。
ちなみに、俺はギルドカードには銅貨しか収納をしていないのだが、出金の際には、好きな貨幣種に変換できるらしく、ギルドカードから銀貨1枚を取り出した。
魔法貨幣、便利すぎ。
俺は、小さな木箱に詰められた、たこ焼きを店主から受け取ると、銀貨1枚を手渡す。
「お買い上げ、ありがとうございます!」
「どうもー」
俺は焼き立てほこほこのたこ焼きを受け取ると、近くのベンチに座って、フタを開けた。
湯気と共に、濃厚ソースの香りがふわりと漂ってくる。
ただし、かつお節、青のり、紅しょうが、は乗ってはおらず、肝心のマヨネーズも乗っていなかった。
さすがに、そこまでは異世界には存在しないのかもしれない。
俺は木の割り箸で、たこ焼きを摘み上げると「ふーふー」と息を吹きかける。
ド素人は、焼き立ての灼熱のたこ焼きを一口に放り込むが、それは自殺行為というものだ。
たこ焼きに慣れた人間は、最高潮に熱々のたこ焼きは、割るか、一部をかじる、そして、程よく熱々になれば、やっと一口に放り込んでハフハフとしながらその丁度良い熱さを楽しむのである。
というわけで、俺は大玉のたこ焼きをかじる。
おー……うまい、これだこれ。
たこ焼きだなー。
たこ焼き……。
たこ……。
おい、これタコさん入ってねーべ!
まじかー。
ただの、ふわふわメリケン粉焼きだったかー。
確かに「粉玉焼き」とは看板に書いてはあったけれどもさー。
まー、合成食しか食べていないから、これだけでもうまいのはうまいんだけれどもね。
しっかし、濃厚ソースはおいしいな。
俺はたこ焼きの上に乗っている濃厚ソースをお箸ですくってペロペロと舐める。
うめー、うめー。
これ、何につけてもうまいんだよな。
俺はそのままバクバクと大玉たこ焼きを平らげると、小箱にフタをしつつベンチに深くもたれかかった。
「ふいー」
思わず、満足げなため息がこぼれる。
異世界に来てから1日ぶりのまともな食事だ。
正直、元の世界の俺は、1食を抜くだけでも肉体的かつ精神的にもキツくなるほどに軟弱だ。
合成食のおかげで、それほど苦痛ではないが、やはり、こういうまとな形の食事はメンタル的にもありがたい。
ただ、この値段では、そうそう気軽に食べるのは難しいな。
もっと、稼げるようにならないと。
俺は、腰の水筒を手に取ると、魔素水で喉を潤した。
ついでに食後の「小回復」を使用しておく。
小回復には、体を清潔にしてくれる効果もあり、風呂に入らなくても体をピカピカの清潔に保てるのだが、これと同じく口内もピカピカになるので、歯磨きが必要無しなのだ。
ちなみに、虫歯も治っていくので、もはや無敵である。
「さて、仕事と腹ごしらえも済んだし、エルさんの所に遊びに行ってみるか。まだ朝だけれども、エルさんはいるのかなー」
俺はベンチから立ち上がり、ゴミをゴミ箱にインしてから、北欧女神様ことエルさんが勤めている娼館キャンドルライトへと向かうのだった。
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