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プロローグ
5...青春を取り戻す
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俺は北欧女神様の娼館を出ると、あてもなく通りを歩き、とある店先に置いてあるベンチに腰掛けて、心を落ち着かせることにした。
……はぁ、まだ心臓がバクバクいっているよ。
しかし、いきなり大通りのど真ん中に裸族で放置って、どんな異世界転移だよ。
もう少し、ひっそりとした場所から始めて、慣れた頃に、こういう大きそうな街に来たかったものだ。
まだまだ色々な考えも全くまとまっていないし、今だに軽く混乱中だ。
もし、あの北欧女神様が助けてくれなかったら、どうなっていたことやら。
俺は、そのパターンを想像してみると、心がゾワゾワした。
たぶん、まずは店の間の路地にでも逃げ込んで、あわあわするだけだろう。
いくらチートな白魔法があっても、服はどうしようも無い。
しかも、こんな通りでは白魔法の需要も無いだろうし、お金も稼げない。
そもそも、見知らぬ裸族に「白魔法はいかがですか?」と聞かれた所で、逃げ出すか、逆に怒って殴りかかってくるかもしれない。
と、なるとあれか、いやー、でも、いや……、やはり、あれしかないか。
順に想像を巡らすことによって、俺はひとつの答えに辿り着いた。
たぶん、覚悟を決めて、道端で土下座をしながら物乞いをするしかなかっただろうな……。
……なんと、酷いパターンだ。
でも、それを北欧女神様が助けてくれる、という夢のような展開で解決できたということは、こんな目にあいつつも、俺の運は意外と尽きてはいないのかもしれないなー。
俺は手のひらに握りしめていた銅色の硬貨を見つめる。
「……これは、大事な軍資金だな。これを上手く運用して増やしていかないと」
あと、北欧女神様にもいずれ何かお礼をしないとな。
でも、まずは異世界の様子やらを調査してみないと……。
俺は辺りをゆっくりと見回す。
通りを行き交う雑多な人の流れ。
剣を腰に下げた者、格好良い西洋甲冑を着込んだ者、女性は先程の北欧女神様のように露出度の高い娼婦さんばかりで、しかもよくよく見たら、どの娼婦さんも美人ぞろい。
心臓の音はそろそろ落ち着いてきたはずなのに、なぜか、ある一定の高さで鼓動が止まらなかった。
……ああ、なるほど。
俺は、どうやらドキドキ、ワクワクしているらしい。
しかし、こんな軽やかな感情を抱くとは、自分で自分の気持ちが不思議である。
俺は少し苦笑いを浮かべながら、自分の胸を右手でトントンと叩いた。
引きこもりの時は、特に部屋から出ようとは思わなかった。
時間は有り余っていたし、お金もお小遣い程度だが持ってはいたのに、だ。
本当なら外に食事に出かけてもいいし、風俗に行ってもいいし、どこかに遊びに行ってもいいし、なんなら一人旅に出てもいい。
何をしたところで、誰かに怒られることは無い。
だが、俺は小さな部屋から、ほとんど出ることはなかった。
それが、なぜか、などと深く考えた事も無かったし、そもそも、悩みだと認識をしていなかったのだから、真剣に考えることなどできるわけもなかった。
ただ、何となく面倒だったから。
そんな程度だ。
だが、何が面倒だったのだろう。
それが、今、何となく分かったような気がする。
異世界に強引に連れて来られ、見知らぬ土地でひとりぼっちにさせられて、やっと初めて分かったような気がする。
俺は、引きこもりである不甲斐ない自分が、どうしようもなく恥ずかしかったのだ。
親が怒らないとはいえ、俺は能天気に遊びに行く姿を、親に見せたくはなかったのだ。
こんな引きこもりの不甲斐ない自分が、外で楽しそうに遊んで良いわけがない。
俺は、俺自身を罰する為に、小さな部屋に自分を閉じ込めていたのかもしれない。
今もまだ無邪気に楽しそうに軽快に鼓動を打つ俺の心臓。
俺は自分の胸に手を当てると優しく撫でた。
今ならば、胸に沸き起こるこの感情が理解できる。
俺は、きっと、たぶん「解放」されたのだ。
俺は、今日から、何をしても良いのだ。
自由に、好きに、生きて良いのだ。
もう、自分を律する姿を見せて、|懺悔(ざんげ)をしなければならない相手はいない。
そう思った瞬間、体から重たいものが消え去り、浮き立つような軽々しさに満たされる。
……ああ、ありがたい。
こんな幸せな感情を抱けるとは。
もちろん、こんな見も知らぬ異世界で一人にされておきながら、ワクワクできるのはチートのおかげである。
チートが無ければ絶望に沈んでいたかもしれない。
でも、それは今の俺が心配して悩むことではない。
今の俺にはチートがあるのだ。
俺はいつのまにか、両手の拳を静かに握りしめていることに気がついた。
……取り戻そう。
俺の心に浮かぶ素直な感情と言葉。
今こそ、引きこもりを始めてから失った約18年近い「青春」を取り戻そう!
いや、必ず取り戻してみせる!
というか、ただ取り戻すだけでは足らない!
失った青春の倍、5倍、いや、10倍にして取り戻そう!!
元の世界のリア充達ですら、指を咥えて羨ましがるような青春を送ってみたい!!!
「よし、ならば、まずは手始めに、本当に失った時間を返してもらうとするか……」
俺はボソリと呟くと、俯きながら顔に両手を当てる。
「……|大回復(ロイヤルヒール)」
俺が白魔法を唱えても、ド派手に発光などはしない。
「発光効果|(パーティクル)」のON、OFFが可能なので、見せびらかしたい時、威厳を出したい時でもない場合には、こうやって静かに発動することも可能なのである。
転移中にレクチャーを受けて練習もしているので、俺はスムーズに魔力を調整しながら、白魔法の効果を自分の体に注ぎ込んでいく。
当然ながら、俺は何のケガもしていない。
だから、回復魔法の最上位にあたるこの「大回復」を使う事に意味は無い。
もちろん、ケガに関しては、だ。
ただし、この「大回復」にはもう一つ、特殊な効果が付属しており、それは肉体年齢による老化の回復、つまるところ「若返り」が可能なのである。
俺は38歳の体から、「引きこもり期間である約18年分」の老化を回復させて、自身の肉体を若返らせた。
俺は顔を覆っていた両手を下ろして、顔を上げる。
道行く人々は、俺に興味などあるわけがないので、俺の変化など気がつきようもない。
まー、鏡が無いので確認は出来ないが、実のところ、それほど劇的には変わっていないだろうとは認識をしている。
なにせ、頑固な引きこもりだったのだ。
会社のストレスにさらされることもなく、家庭を持ち子供を守る重責を背負うこともなく、太陽の紫外線で肌を痛めることもなく生きてきた俺は、見た目と年齢が合っていないのだ。
つまり、良い意味で言えば実年齢よりも「若い」のだが、悪く言えば「幼い」とも言える。
だが、それでも「若返り」の効果は抜群だ。
頬を撫でるだけでも、肌の張りである弾力は段違い。
運動不足で衰えていた筋肉も元通り。
たぶん性欲もお猿さん並に回復していることだろう。
もちろん、もっと若返らせる事も可能なのだが、あまりに若過ぎると、何をするにも子供扱いされそうでめんどうになるかもしれない。
今の俺には、引きこもり期間分の時間を取り戻せただけで十分。
だが、肉体年齢が20歳近くになったとはいえ、俺の中身は38歳だ。
世間的な苦労は知らないが、引きこもりゆえの苦悩と経験は蓄積されている。
両方の良い面を上手に頂いて、異世界ライフを楽しませてもらうとしよう。
俺は、微笑みながら頷くと、店先のベンチから鼻息荒く立ち上がるのだった。
……はぁ、まだ心臓がバクバクいっているよ。
しかし、いきなり大通りのど真ん中に裸族で放置って、どんな異世界転移だよ。
もう少し、ひっそりとした場所から始めて、慣れた頃に、こういう大きそうな街に来たかったものだ。
まだまだ色々な考えも全くまとまっていないし、今だに軽く混乱中だ。
もし、あの北欧女神様が助けてくれなかったら、どうなっていたことやら。
俺は、そのパターンを想像してみると、心がゾワゾワした。
たぶん、まずは店の間の路地にでも逃げ込んで、あわあわするだけだろう。
いくらチートな白魔法があっても、服はどうしようも無い。
しかも、こんな通りでは白魔法の需要も無いだろうし、お金も稼げない。
そもそも、見知らぬ裸族に「白魔法はいかがですか?」と聞かれた所で、逃げ出すか、逆に怒って殴りかかってくるかもしれない。
と、なるとあれか、いやー、でも、いや……、やはり、あれしかないか。
順に想像を巡らすことによって、俺はひとつの答えに辿り着いた。
たぶん、覚悟を決めて、道端で土下座をしながら物乞いをするしかなかっただろうな……。
……なんと、酷いパターンだ。
でも、それを北欧女神様が助けてくれる、という夢のような展開で解決できたということは、こんな目にあいつつも、俺の運は意外と尽きてはいないのかもしれないなー。
俺は手のひらに握りしめていた銅色の硬貨を見つめる。
「……これは、大事な軍資金だな。これを上手く運用して増やしていかないと」
あと、北欧女神様にもいずれ何かお礼をしないとな。
でも、まずは異世界の様子やらを調査してみないと……。
俺は辺りをゆっくりと見回す。
通りを行き交う雑多な人の流れ。
剣を腰に下げた者、格好良い西洋甲冑を着込んだ者、女性は先程の北欧女神様のように露出度の高い娼婦さんばかりで、しかもよくよく見たら、どの娼婦さんも美人ぞろい。
心臓の音はそろそろ落ち着いてきたはずなのに、なぜか、ある一定の高さで鼓動が止まらなかった。
……ああ、なるほど。
俺は、どうやらドキドキ、ワクワクしているらしい。
しかし、こんな軽やかな感情を抱くとは、自分で自分の気持ちが不思議である。
俺は少し苦笑いを浮かべながら、自分の胸を右手でトントンと叩いた。
引きこもりの時は、特に部屋から出ようとは思わなかった。
時間は有り余っていたし、お金もお小遣い程度だが持ってはいたのに、だ。
本当なら外に食事に出かけてもいいし、風俗に行ってもいいし、どこかに遊びに行ってもいいし、なんなら一人旅に出てもいい。
何をしたところで、誰かに怒られることは無い。
だが、俺は小さな部屋から、ほとんど出ることはなかった。
それが、なぜか、などと深く考えた事も無かったし、そもそも、悩みだと認識をしていなかったのだから、真剣に考えることなどできるわけもなかった。
ただ、何となく面倒だったから。
そんな程度だ。
だが、何が面倒だったのだろう。
それが、今、何となく分かったような気がする。
異世界に強引に連れて来られ、見知らぬ土地でひとりぼっちにさせられて、やっと初めて分かったような気がする。
俺は、引きこもりである不甲斐ない自分が、どうしようもなく恥ずかしかったのだ。
親が怒らないとはいえ、俺は能天気に遊びに行く姿を、親に見せたくはなかったのだ。
こんな引きこもりの不甲斐ない自分が、外で楽しそうに遊んで良いわけがない。
俺は、俺自身を罰する為に、小さな部屋に自分を閉じ込めていたのかもしれない。
今もまだ無邪気に楽しそうに軽快に鼓動を打つ俺の心臓。
俺は自分の胸に手を当てると優しく撫でた。
今ならば、胸に沸き起こるこの感情が理解できる。
俺は、きっと、たぶん「解放」されたのだ。
俺は、今日から、何をしても良いのだ。
自由に、好きに、生きて良いのだ。
もう、自分を律する姿を見せて、|懺悔(ざんげ)をしなければならない相手はいない。
そう思った瞬間、体から重たいものが消え去り、浮き立つような軽々しさに満たされる。
……ああ、ありがたい。
こんな幸せな感情を抱けるとは。
もちろん、こんな見も知らぬ異世界で一人にされておきながら、ワクワクできるのはチートのおかげである。
チートが無ければ絶望に沈んでいたかもしれない。
でも、それは今の俺が心配して悩むことではない。
今の俺にはチートがあるのだ。
俺はいつのまにか、両手の拳を静かに握りしめていることに気がついた。
……取り戻そう。
俺の心に浮かぶ素直な感情と言葉。
今こそ、引きこもりを始めてから失った約18年近い「青春」を取り戻そう!
いや、必ず取り戻してみせる!
というか、ただ取り戻すだけでは足らない!
失った青春の倍、5倍、いや、10倍にして取り戻そう!!
元の世界のリア充達ですら、指を咥えて羨ましがるような青春を送ってみたい!!!
「よし、ならば、まずは手始めに、本当に失った時間を返してもらうとするか……」
俺はボソリと呟くと、俯きながら顔に両手を当てる。
「……|大回復(ロイヤルヒール)」
俺が白魔法を唱えても、ド派手に発光などはしない。
「発光効果|(パーティクル)」のON、OFFが可能なので、見せびらかしたい時、威厳を出したい時でもない場合には、こうやって静かに発動することも可能なのである。
転移中にレクチャーを受けて練習もしているので、俺はスムーズに魔力を調整しながら、白魔法の効果を自分の体に注ぎ込んでいく。
当然ながら、俺は何のケガもしていない。
だから、回復魔法の最上位にあたるこの「大回復」を使う事に意味は無い。
もちろん、ケガに関しては、だ。
ただし、この「大回復」にはもう一つ、特殊な効果が付属しており、それは肉体年齢による老化の回復、つまるところ「若返り」が可能なのである。
俺は38歳の体から、「引きこもり期間である約18年分」の老化を回復させて、自身の肉体を若返らせた。
俺は顔を覆っていた両手を下ろして、顔を上げる。
道行く人々は、俺に興味などあるわけがないので、俺の変化など気がつきようもない。
まー、鏡が無いので確認は出来ないが、実のところ、それほど劇的には変わっていないだろうとは認識をしている。
なにせ、頑固な引きこもりだったのだ。
会社のストレスにさらされることもなく、家庭を持ち子供を守る重責を背負うこともなく、太陽の紫外線で肌を痛めることもなく生きてきた俺は、見た目と年齢が合っていないのだ。
つまり、良い意味で言えば実年齢よりも「若い」のだが、悪く言えば「幼い」とも言える。
だが、それでも「若返り」の効果は抜群だ。
頬を撫でるだけでも、肌の張りである弾力は段違い。
運動不足で衰えていた筋肉も元通り。
たぶん性欲もお猿さん並に回復していることだろう。
もちろん、もっと若返らせる事も可能なのだが、あまりに若過ぎると、何をするにも子供扱いされそうでめんどうになるかもしれない。
今の俺には、引きこもり期間分の時間を取り戻せただけで十分。
だが、肉体年齢が20歳近くになったとはいえ、俺の中身は38歳だ。
世間的な苦労は知らないが、引きこもりゆえの苦悩と経験は蓄積されている。
両方の良い面を上手に頂いて、異世界ライフを楽しませてもらうとしよう。
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