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故郷を思う気持ちは変わってない!

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ダルカラ王国を併合してから、国名は陸奥になった事で、国民は少し戸惑っているようだった

まあ、当たり前だろうそんな事そんな訳で、ドワーフ職人達に新たな、銃を依頼した、すると、ドワーフ職人長が宗本にとある物を見せて来た。

「これ?」

「そうですね、これはアッシの名前を取って、
※パックル砲と名付けましょう、使い方は、このように、取っ手を回します」

すると、今まで、単発でしか撃てなかった鉄砲が何発も弾を出した。

これは、陸奥に多大な発明だった、これが有れば戦況はもっと優位に立つことが出来る。

「しかし、火縄では無く何だこれは?」


「俺達職人の中でフリントロックだよ旦那」

「ほう~装填はどうするんだ?」

「これはな、こんな感じで後ろが取れるようになっていてな、これを付け替える事によって、装填速度も並みの兵より早く行えるって訳よ!」

「成る程流石はドワーフ達だ我々の考えもしない事を考えてくれる、これからも宜しく頼む」

そして、宗本は陸奥国首都の城下町を歩いていた
住民は挨拶はしてくれるが、やはり何処と無く警戒されているようだった



どうした物か、住民達が心を開いてくれないと、まつりごとも出来ない…まつりごと?

「そうか!祭だ!」

考えたら即実行、宗本の得意分野であった

そして、城に家臣全員が集められると、宗本は皆に唐突に言った

「祭を開催する!」

「まっ、祭ですか?政では無く?」

「そうだ!」

「何かありましたか?」

「そうだな~」

「考えて無かったんですか」

宗本の家臣達は肩を落とした

「あっ!そう言えば俺の住んでた所でな、こんな歌があった」


「ハァよしゃれ茶屋のかかサー
花染めのたすき
サーハーンヨー
(チョイサノサッサ)
肩にかからねでサー気にかかる
ヨーシャレサーハーンヨー
(チョサノサッサト
チョイサノサッサ)」

「あっ!それ知ってます!村で有名ですよ」

「え!宗本様の出身って」

「ならば我々も歌いましょうぞ!」


よしゃれおかしゃれ
その手はくわぬ
その手くうよな
野慕じゃない

よしゃれ駒下駄の
鼻緒が切れた
誰がたてたか
また切れた

南部~と
皆様おしゃる
南部あねコと
馬がよい

よしゃれ~は
どこでもはやる
まして南部の
雫石

一ッ出します
憚りながら
唄の違いは
ご免なされ

おらも若い時
こちゃ来と言われた
今じゃ秋の水
よけられる』

「プッ、アッハハ」

「まさか、こんな所で故郷の歌を聴く事になるとは」

「ああ、そうだろ」

「にして、あんな田舎で育ったですね」

「んだ、んだ!んだば、これなら誰でも知ってるんでねか?」

「ドン~ドン~サイサイドドサイサイ~
ドンドンサイサイサ~イ

惚れた~と 川端柳
水に押されて 根が掘れた
ドン~サイ~ドドサイサイ
ドン~サイ~サーイ

惚れたからとて 毎晩来るな
月に二度とか 三度来い
ドン~サイ~ドドサイサイ
ドン~サイ~サーイ

ドン~サイ~ドドサイサイ
ドン~サイ~サーイ


一度二度なら
あわねばよかった
心見られて 後口惜し

一夜でもよい
あわせておくれ
わしの願いは そればかり

上り七坂 下りは八坂
一つ一つは 恋の坂

来いと言うたとて
笹山越えて
笹の小露で 袖ぬらす」


家臣達は少し涙を流しながら笑った、いつか帰れる事を祈って、そう、これで皆何をやるか決めたのだ

皆の故郷の歌を歌い酒を飲みながら騒ぐだけ騒ぐ

無論それは国民全員が対象で我々が有るなら、有るだろうと言う感じだ

「これを!酒踊り祭!と名付ける!各地に知らせよ!開催日は今より3ヶ月後だ!」

「は!」

そして、各地に祭開催日が伝えられた

そして、祭当日、国主も家臣も平民も農民も関係なしで、酒を飲み歌い続ける、その中でやはり
宗本に元々付いてきている兵達は何人も泣き崩れる

「六米泣くな!グス俺達は絶対に帰るんだ!」

それを見ていた宗本は安正と会話をした

「あの者達を見ろ故郷に全員無事に返したい」

「そうだな」

「ああ、俺は良いんだ、俺には正室も側室も居無いから、だがな彼奴らは残して来た家族が居るんだ、此処で身を固めた奴も居る、その何方の兵士1人だって、間違えた選択をさせたくは無い」

「ああ」

「俺達に出来る事は何だろうな……何故俺は天下を狙って居るんだ?」

「宗本…御主は御主らしくいろ!この世界で元に戻れるかも知れない、可能性に賭けている事は御主だけでは無い、此処に居る者達がお前を信じてここまで付いて来ている……俺はお前の隣で剣を振るう、お前は自分の儀を通せ」

「安正……そうだな!」

そう言うと宗本は全員の前、1番高い所に登った

「俺は!この世界を統一する!そして、戦乱の無い世の中を作って見せ!差別の無い平和な世を作って見せるぞ!そして、六米!必ず返してやる!それまで、その命俺に預けてくれ」

「は!」

そして、国民全員が歓喜に沸いた、空高く轟いたその声は隣国まで聞こえたと言う。


そして、だった宗本の前に一人の女が現れた

「宗本様、探しましたわよ」

「姫様こんな野蛮な所へは国王陛下に怒られますよ」






※ パックル砲とは世界初の機関銃

ロンドンの法律家ジェームズ・パックルが発明したパックルガンで、1718年5月15日「ディフェンス」という名前で特許を取得。時代を先取りした口径25.4mmのフリントロック式リヴォルヴァーカノンで、薬室の構造など具体的な説明がされている。1722年に行われた公開実射試験では7分間に63発を発射している。しかしながら、キリスト教徒には丸い弾丸、トルコ人異教徒には四角い弾丸を使用するなど現実性に乏しい部分も見られ、実際に製造されることはなかった。(wiki参照)



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