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第一章 死神と呼ばれた男
聖女の願い⑧
しおりを挟む 三人が向かうのは、封印の祠。
この場所を語るには、神聖皇国やグリオース王国を有する大陸の歴史を語らなければならない。
かつて、この大陸には一つの国しかなかったのだという。皆が平和に暮らした国。その国は髪であるディアナが治めていたと言われている。
ディアナは、人々に優劣をつけずに、平等に扱ったのだという。戦いのない平和な暮らしに、民たちは幸せを感じていた。
だが、そこに現れたのは魔王。四体の悪魔を率いた魔王は、ディアナの国に攻め入り、世界は戦いの火に包まれたのだ。ディアナは、魔王と戦い力を失うこととなり、残された四人の悪魔は人々に封印された。
世界を巻き込んだ戦いは、ディアナと人々によって終結を迎えたのだ。
だが、再び平和な世の中が訪れることはなかった。
力を失ったディアナは地上の世界に居続けることができずに天界へと昇り、指導者のいなくなった人々はそれぞれの道を歩み始めた。
人間種は欲望をあらわにし、その中で二つの勢力に分かれることとなる。それがのちの、帝国とグリオース王国の礎となった。そんな争いから抜け出しディアナへの信仰を胸に秘めた人々が神聖皇国を作り上げていく。
人間種に比べると数が少なかった他の種族達は、それぞれで集まり、それぞれの文化を気づいていった。それが連合国の走りである。
ディアナがいなくなったことで四つの国が生まれた。そして、それぞれの国同士、ましてや国内でさえ争いが巻き起こる混沌とした時代が訪れていく。その争いは苛烈を極めていたが、一つの懸念がその争いを収束させていくこととなった。
それが魔王と悪魔の存在である。
魔王はディアナによって姿を消していたが、悪魔は聖女を依り代としてこの世界に存在していた。その封印の一つが破られたのだ。
四つの国は協力をして、再び悪魔を封じ込めることに成功した。人々は、互いに争うことよりも、悪魔や魔王といった存在を危険視し、かつてディアナと魔王が戦ったとされる場所に祠を立て、四つの国で管理していくことにした。その場所を中心として四つの国は国境を定め現在に至る。
作られた祠は、何度も繰り返される封印の儀式と、ディアナと魔王の戦いによって染み付いた魔力により徐々に邪のものを打ち払う聖域なっていた。悪魔の封印も、この場所で行うことでより強固にすることができるのだ。
そういったことがあり、カレラの目的地は封印の祠だった。
封印の祠を中心として、北東に神聖皇国、北西に帝国、南東にグリオース王国、南西に連合国が位置している。ドンガの街から西に聖域は位置しており、三人は馬車にのりひたすらに西に向かっていた。
「それにしても、見た目はひょろっとしてると思ったら……なかなかすごいじゃない」
フェリカは、馬車に乗りながらルクスの戦う姿を眺めていた。
突如として現れた魔物に、ルクスは一人で立ち向かっていた。今、戦っているのはルクスの身の丈の二倍はあろうかという牛型の魔物だ。鋭い角とその巨体は、侮れない強さを誇っている。
だが、ルクスは短剣を巧みに操り、すばやく後ろに回り込んでは魔物の足に切り付けていく。その攻撃は些細なものだが、積み重ねることで魔物の動きを徐々に封じていった。時折迫る角も体当たりも、ルクスは華麗な身のこなしで躱していくのだが、なぜだかその表情は優れなかった。
しばらくフェリカが見守っていると、ルクスは危なげなく魔物を倒していた。ただ、フェリカが抱いた感想とは裏腹に、ルクスは息も絶え絶えで馬車の中に倒れこんでいた。カレラは、破邪の魔法や体力回復の魔法で、ルクスをサポートしていたが、何事もなかったかのように馬車に戻ってきている。
「なんだこれ! なんだよこれは!」
困惑した表情で自分の体をまさぐっているルクス。その奇妙な様子をみて、二人は思わず眉をひそめた。
「どうしたの?」
「わけがわからないんだ! これって本当に俺の身体か!? やけに動くし早いし、力も強いし! 全然意味がわからない!」
その言葉にフェリカはぴんときた。そして、すぐに興味を失ったかのように御者台に座り前をみる。
「そういうことね」
ルクスは、種をしっていそうなフェリカの様子に、慌てて詰め寄った。
「もしかして何か知ってるのか!?」
その剣幕に、フェリカはもちろんカレラも驚いた。
「もしかして本当にわからないの? とぼけてるわけじゃなく?」
「とぼけて何の得があるっていうんだ! この気持ち悪い状況をしってるなら教えてくれ!」
乱暴にフェリカの肩をつかんだルクスは、顔を覗き込むように近づいた。
だが、いきなり接近されたフェリカは思わずルクスを蹴飛ばし、馬車から転がり落ちる羽目になる。ゴロゴロと転がり、鈍い声が衝撃で漏れ出た。
「いきなりなにすんのよ!」
「……おバカ」
女性陣から冷たい視線を浴びせられようやく落ち着いたルクスだったが、自分の身体に沸き起こった違和感は未だに消えない。打った腰をさすりながら、ルクスはフェリカに懇願する。
「いたたた……詰め寄って悪かったけど、さすがに馬車から突き落とすことないんじゃないか?」
「そう。なら次は、頭から水の入った樽でも叩きつけることにしてほしい?」
思わずその光景を想像して、ルクスは苦虫をかみつぶしたような表情を浮かべた。
「いや、悪かった」
「なら許す」
ようやく苦笑いを浮かべたフェリカをみて、ルクスはようやく腰を落ち着けた。
「で? 教えてくれないのか? 自分の身体じゃないみたいなんだ。この前までの身体に痛みがあったときは感じなかったけど……」
「それは、位階」
ぽそりとつぶやいたのはカレラだ。
「位階? っていうと、身体が強くなるっていうあれか?」
「そうよ。っていうか、なんで冒険者なのに知らないわけ? そっちのほうが私にはびっくりよ」
呆れたように肩をすくめると、フェリカは位階について説明を始めた。
曰く、位階とは存在が持つ位のことだ。
人々は、日々食べ物や空気から魔力を得て過ごしている。それが直接身体に影響を与えることはないが、積もり積もっていくと、少しずつその存在の価値を高めていくのだという。
その存在の価値の段階を位階と呼んでいるのだ。
位階が上がる基準は個人差が大きく明確な基準はない。しかし、身体が多くの魔力を得ると、位階は上がっていくのだ。多くの冒険者はこの位階が上がることを経験しており、強くなっていくことを実感するのだという。ただ、位階が上がり能力は向上するのだが、その内容は様々なのだという。
ただ、ルクスのように違和感を感じるほどに変化するのはあまり前例がないらしい。
ルクスの場合は、先日の魔物の襲来での大量虐殺が原因だ。
多くの魔物を殺したことで、その魔物から漏れ出た魔力がルクスへと宿っていく。その量がすさまじく、通常では考えられないほどの位階が上がったのかもしれないとフェリカとカレラは考察していた。
それゆえの身体の痛みであり、動いた時の違和感につながったのかもしれないということであった。
「じゃあ、単純に強くなれたってことでいいのかな?」
「そういうことじゃない? まあ、身体能力や魔力が上がっても、単純に強くなるわけじゃないから気を付けることね」
「ん。でもルクスなら大丈夫。死神のルクスだから」
「ばっ! だからやめろってその二つ名。なんか縁起悪そうだろうが!」
「かっこいい。大丈夫」
「いや、まじに勘弁してくれって」
最近ではやや恒例となってきているほめ殺し。ルクスの心はそのたびに深刻なダメージを受けていた。
「こうやって見てると、なんでこんなのが死神って呼ばれてるのか本当に疑問よね」
「俺も同感だよ」
そんなくだらないやり取りをしながら馬車は淡々と進んでいく。
そんな日々も三日も続けば、ようやく目的地へと近づいてくる。特に何事もなく、三人は封印の祠の目前までたどり着いていた。
この場所を語るには、神聖皇国やグリオース王国を有する大陸の歴史を語らなければならない。
かつて、この大陸には一つの国しかなかったのだという。皆が平和に暮らした国。その国は髪であるディアナが治めていたと言われている。
ディアナは、人々に優劣をつけずに、平等に扱ったのだという。戦いのない平和な暮らしに、民たちは幸せを感じていた。
だが、そこに現れたのは魔王。四体の悪魔を率いた魔王は、ディアナの国に攻め入り、世界は戦いの火に包まれたのだ。ディアナは、魔王と戦い力を失うこととなり、残された四人の悪魔は人々に封印された。
世界を巻き込んだ戦いは、ディアナと人々によって終結を迎えたのだ。
だが、再び平和な世の中が訪れることはなかった。
力を失ったディアナは地上の世界に居続けることができずに天界へと昇り、指導者のいなくなった人々はそれぞれの道を歩み始めた。
人間種は欲望をあらわにし、その中で二つの勢力に分かれることとなる。それがのちの、帝国とグリオース王国の礎となった。そんな争いから抜け出しディアナへの信仰を胸に秘めた人々が神聖皇国を作り上げていく。
人間種に比べると数が少なかった他の種族達は、それぞれで集まり、それぞれの文化を気づいていった。それが連合国の走りである。
ディアナがいなくなったことで四つの国が生まれた。そして、それぞれの国同士、ましてや国内でさえ争いが巻き起こる混沌とした時代が訪れていく。その争いは苛烈を極めていたが、一つの懸念がその争いを収束させていくこととなった。
それが魔王と悪魔の存在である。
魔王はディアナによって姿を消していたが、悪魔は聖女を依り代としてこの世界に存在していた。その封印の一つが破られたのだ。
四つの国は協力をして、再び悪魔を封じ込めることに成功した。人々は、互いに争うことよりも、悪魔や魔王といった存在を危険視し、かつてディアナと魔王が戦ったとされる場所に祠を立て、四つの国で管理していくことにした。その場所を中心として四つの国は国境を定め現在に至る。
作られた祠は、何度も繰り返される封印の儀式と、ディアナと魔王の戦いによって染み付いた魔力により徐々に邪のものを打ち払う聖域なっていた。悪魔の封印も、この場所で行うことでより強固にすることができるのだ。
そういったことがあり、カレラの目的地は封印の祠だった。
封印の祠を中心として、北東に神聖皇国、北西に帝国、南東にグリオース王国、南西に連合国が位置している。ドンガの街から西に聖域は位置しており、三人は馬車にのりひたすらに西に向かっていた。
「それにしても、見た目はひょろっとしてると思ったら……なかなかすごいじゃない」
フェリカは、馬車に乗りながらルクスの戦う姿を眺めていた。
突如として現れた魔物に、ルクスは一人で立ち向かっていた。今、戦っているのはルクスの身の丈の二倍はあろうかという牛型の魔物だ。鋭い角とその巨体は、侮れない強さを誇っている。
だが、ルクスは短剣を巧みに操り、すばやく後ろに回り込んでは魔物の足に切り付けていく。その攻撃は些細なものだが、積み重ねることで魔物の動きを徐々に封じていった。時折迫る角も体当たりも、ルクスは華麗な身のこなしで躱していくのだが、なぜだかその表情は優れなかった。
しばらくフェリカが見守っていると、ルクスは危なげなく魔物を倒していた。ただ、フェリカが抱いた感想とは裏腹に、ルクスは息も絶え絶えで馬車の中に倒れこんでいた。カレラは、破邪の魔法や体力回復の魔法で、ルクスをサポートしていたが、何事もなかったかのように馬車に戻ってきている。
「なんだこれ! なんだよこれは!」
困惑した表情で自分の体をまさぐっているルクス。その奇妙な様子をみて、二人は思わず眉をひそめた。
「どうしたの?」
「わけがわからないんだ! これって本当に俺の身体か!? やけに動くし早いし、力も強いし! 全然意味がわからない!」
その言葉にフェリカはぴんときた。そして、すぐに興味を失ったかのように御者台に座り前をみる。
「そういうことね」
ルクスは、種をしっていそうなフェリカの様子に、慌てて詰め寄った。
「もしかして何か知ってるのか!?」
その剣幕に、フェリカはもちろんカレラも驚いた。
「もしかして本当にわからないの? とぼけてるわけじゃなく?」
「とぼけて何の得があるっていうんだ! この気持ち悪い状況をしってるなら教えてくれ!」
乱暴にフェリカの肩をつかんだルクスは、顔を覗き込むように近づいた。
だが、いきなり接近されたフェリカは思わずルクスを蹴飛ばし、馬車から転がり落ちる羽目になる。ゴロゴロと転がり、鈍い声が衝撃で漏れ出た。
「いきなりなにすんのよ!」
「……おバカ」
女性陣から冷たい視線を浴びせられようやく落ち着いたルクスだったが、自分の身体に沸き起こった違和感は未だに消えない。打った腰をさすりながら、ルクスはフェリカに懇願する。
「いたたた……詰め寄って悪かったけど、さすがに馬車から突き落とすことないんじゃないか?」
「そう。なら次は、頭から水の入った樽でも叩きつけることにしてほしい?」
思わずその光景を想像して、ルクスは苦虫をかみつぶしたような表情を浮かべた。
「いや、悪かった」
「なら許す」
ようやく苦笑いを浮かべたフェリカをみて、ルクスはようやく腰を落ち着けた。
「で? 教えてくれないのか? 自分の身体じゃないみたいなんだ。この前までの身体に痛みがあったときは感じなかったけど……」
「それは、位階」
ぽそりとつぶやいたのはカレラだ。
「位階? っていうと、身体が強くなるっていうあれか?」
「そうよ。っていうか、なんで冒険者なのに知らないわけ? そっちのほうが私にはびっくりよ」
呆れたように肩をすくめると、フェリカは位階について説明を始めた。
曰く、位階とは存在が持つ位のことだ。
人々は、日々食べ物や空気から魔力を得て過ごしている。それが直接身体に影響を与えることはないが、積もり積もっていくと、少しずつその存在の価値を高めていくのだという。
その存在の価値の段階を位階と呼んでいるのだ。
位階が上がる基準は個人差が大きく明確な基準はない。しかし、身体が多くの魔力を得ると、位階は上がっていくのだ。多くの冒険者はこの位階が上がることを経験しており、強くなっていくことを実感するのだという。ただ、位階が上がり能力は向上するのだが、その内容は様々なのだという。
ただ、ルクスのように違和感を感じるほどに変化するのはあまり前例がないらしい。
ルクスの場合は、先日の魔物の襲来での大量虐殺が原因だ。
多くの魔物を殺したことで、その魔物から漏れ出た魔力がルクスへと宿っていく。その量がすさまじく、通常では考えられないほどの位階が上がったのかもしれないとフェリカとカレラは考察していた。
それゆえの身体の痛みであり、動いた時の違和感につながったのかもしれないということであった。
「じゃあ、単純に強くなれたってことでいいのかな?」
「そういうことじゃない? まあ、身体能力や魔力が上がっても、単純に強くなるわけじゃないから気を付けることね」
「ん。でもルクスなら大丈夫。死神のルクスだから」
「ばっ! だからやめろってその二つ名。なんか縁起悪そうだろうが!」
「かっこいい。大丈夫」
「いや、まじに勘弁してくれって」
最近ではやや恒例となってきているほめ殺し。ルクスの心はそのたびに深刻なダメージを受けていた。
「こうやって見てると、なんでこんなのが死神って呼ばれてるのか本当に疑問よね」
「俺も同感だよ」
そんなくだらないやり取りをしながら馬車は淡々と進んでいく。
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