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14、相談 (*微)
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エレベーターの中、社長が俺の腕を掴み唇に吸い付いてくる。
そんな良くわからない状況にパニックになる俺に構わず、唇をチロチロと社長の舌がなぞる。
「や、やめっ……んんっ」
顔を背けて逃れようとすると、片手で俺の顎を掴まれた。
抗議のために口を開いたことが災いし、舌が潜り混んでくる。
解放された方の手で社長の胸板を押すがびくともしない。
それどころか、エレベーターの壁に押さえつけられてしまって逃げられない。
「ふっ……ンッ……」
舌を絡め取られ、舌先を吸われ、口蓋を撫でられる。
その度に気色悪さでぞわぞわと鳥肌が立つ。
ぬちゅぬちゅと滑った音と共に唾液を嚥下させられる。
シンと同じことをされているのに、こんなに気持ち悪いと感じるのは何故なんだ。
「は、ふっ……」
「可愛い、リオ」
名前を呼ばれた瞬間、最大級のぞわっが来た。全身粟立つのを感じる。
社長の手が俺の内股を撫でた。そのままツツ、と中心へと辿ってくる。
嫌だ。こんなのは、嫌だ。
気持ち悪い。怖い。
嫌悪感と恐怖がぐるぐるしているのに逃げられなくて。
目から涙が零れてくるのが悔しくて。
「あぁ、リオ。いけない子だ。そんな顔をされたら帰してやれなくなるじゃないか」
「放せ、この、変態!」
相手が社長とか、もう関係ない。
全力で突き飛ばした。つもりなのに、びくともしなかった。
スーツを着ていてもわかる鍛え抜かれたモデル体型は、体幹も良いらしい。
非力な自分が恨めしい。
「放して! 嫌だ!」
抵抗空しく、抱きしめられた。
ここまでの流れのどこに興奮する要素があったのか、硬く膨らんだ社長のモノが当たる。
その感触に、シンにされたようなことをされてしまうのか、と恐怖が高まる。
「ひっ……い、嫌だ。や……」
「リオ?」
恐怖でボロボロと涙が出る。幼児のような抵抗しかできないなんて。
でも、そのおかげかようやく社長が少しだけ身を引いてくれた。
「すまない、リオ。怖がらせるつもりはなかった」
「ヒック……うぅ……」
しゃくり上げて泣く俺の手を社長がそっと取り、手の甲にキスをした。
その様は映画のワンシーンのようで。イケメンは何やっても様になるな、なんて現実逃避気味に思ってしまった。
「先に伝えるべきだった。好きだ、リオ。私の恋人になって欲しい」
「……いや、です」
だって、俺も社長も男だし。
キスされても気持ち悪さしかなかった。
エレベーターの扉が開き、俺は飛び出した。
入口前の扉から総務課の人達の驚いた顔が見えたけど、話しかけられる前に外へと逃げる。
急に動いたから、腰が痛い。
けれど、社長が追いかけてくる気がして、止まれなかった。
数分ほど走り、ついに腰が限界を迎え転んでしまう。
「うぅ……」
俺はすぐには立ち上がれず、その場で蹲った。
涙はまだ止まらない。
大の男が子供のようにしゃくり上げて泣くとか、情けないと思うけど。
シンといい社長といい、急に向けられた同性からの情欲が恐ろしくてたまらない。
こんなモテ期なんて来て欲しくなかった。
「里桜?」
突然かけられた声に、ビクリ、と体が震える。
まさか社長が追いかけてきた?
恐る恐る顔を上げると、そこにいたのはスーツ姿の稜人だった。
「ど、どうした里桜? 何があった?」
涙でぐしゃぐしゃの俺の顔を見て、稜人が驚きの声を上げた。
俺を立たせようとしたのか、手を伸ばしてきた稜人の手を、俺は悲鳴を上げて振り払った。
「嫌! 嫌だ! 触るな!」
「里桜?! お前、本当に何があったんだよ!」
泣きながら嫌だと暴れる俺を、稜人は無理矢理引き摺った。
連れていかれたのは稜人の家。職場が近いのは知っていたけれど、新居もこんなに近くにあるなんて知らなかった。
落ち着け、と座らせられて、目の前に温かいコーヒーとタオルを出された。
「で、それ、誰にヤられた?」
「……言いたくない……」
俺が落ち着くのを待つ間に、稜人は自分の職場に早退すると連絡をしていた。
桃花は仕事に行っているのか、いない。
稜人が指さしたのは、暴れている間に乱れた俺のスーツから覗く真新しいキスマーク。
縛られた痕も隠しきれず袖口から見えている。
稜人はこれらを俺がパニック状態だった原因と予想したらしい。勘の良い稜人のことだから、俺が男にレイプされたってこと、気付いたかもしれない。
気まずい沈黙が流れる。
「無理に聞き出そうとは思わないけど、一人でどうにもならないことは誰かに相談した方が良いぞ?」
「……うん」
「取り敢えず、家まで送る。そうすれば道中は少なくとも安心だろ?」
「ありがとう、稜人。それと、いろいろごめん……」
落ち着いた今なら、稜人が本気で心配してくれているってわかる。
それなのに、パニックだったからとはいえ、暴れて何度も殴ってしまった。
稜人は俺の気にしていることに気付いたのか、お前のパンチなんざ痛くも何ともないと笑い飛ばしてくれた。
稜人なら、話しても大丈夫かな?
結婚しているし、俺をどうこうという下心は絶対にない。
稜人なら今の俺のどうにもならない状況に何か良いアドバイスをくれるかもしれない。
「あの、やっぱり、聞いてくれる?」
「勿論」
俺は順を追って話し始めた。
半年も前から社内の人間にストーキングされていたこと。家に侵入されて、片付けや料理など家の中のことをされていたのに、何の対処もしてこなかったこと。
結果、一昨日レイプされたこと……。
「お前……馬鹿か! 何でもっと早く警察に行かなかった!」
「うぅ……返す言葉もない……」
ストーカーの正体が男で、しかもレイプされたと聞いた時、稜人は驚き呆れ、そして怒鳴られた。
目の前でくるくると変わる稜人の表情。俺の代わりに憤ってくれてるのが少し嬉しい。
俺は話を続ける。
「それで、恋人になってくれないなら最中の写真をばら撒くって脅されて」
「恋人になった、と」
無言で稜人の言葉に頷く。
呆れたような大きなため息を吐かれた。
流石に、レイプされているのに気持ちよくなってしまったことは言えないけど。
稜人がブツブツと何やら考えながら呟いている。これは、稜人がアイデアを振り絞る時の癖。
「で、それが嫌でさっきあんな泣いていたのか?」
「……違う。今日、会社で社長にいきなりキスされたんだ」
ぶっっ、と稜人が口に含みかけたコーヒーを盛大に噴き出した。
ゲホゲホと咽ながら、「お前、会社で何しているんだよ」と言われたけど俺は普通に仕事しに行っただけだ。
「最近、よく行き会うな、とか、やたら肩とか腰とか触られるとは思ってたんだ」
「お前、それ確実に狙われていたんじゃないか」
鈍すぎる、と怒る稜人。
そう言われても、同性だしそんな感情向けられているなんて普通思うわけがないじゃないか。
「それで、社長にキスされて、体触られて、恋人になれって……」
思い出したらまた恐怖が蘇ってきた。
コーヒーカップを持つ手がカタカタと震えてしまう。
稜人はそんな俺の様子にため息を吐いた。
「里桜は、どうしたいんだ? 里桜が女なら、警察に連れていくところだが」
「や、やだ! こんな、男からレイプされたとか、セクハラされたなんて言いたくない!」
「……だよなぁ。女だって警察に行くのかなり勇気いるって聞くし」
稜人は顎に手をやり俯くとブツブツ言い始めた。
少しして、また俺にどうしたいのか聞いてくる。
「もしその二人から逃げたいって言うなら、仕事を辞めて実家に帰ってしまうのが一番だと思うが」
「そんな……絶対父さんに殴られるよ。人間関係で悩んだくらいで仕事辞めるなって」
「あぁ、まぁ、あの親父さんじゃなぁ……」
それに、シンに握られている写真の件もある。
あの写真をどう使われるかわからない以上、逃げるわけにはいかない。
稜人も写真のことが気がかりのようで、頭をボリボリ掻いて困った顔をしている。
「すまんな、役に立てなくて」
「いいよ。気持ち悪がらずに話聞いてくれただけでも、楽になったから」
結論として、シンと恋人関係を続けることで社長には諦めてもらう。
ダメならシンをぶつける。そうすればどちらかが消えるだろって、稜人が。
そして、恋人のフリを続けてシンが油断したところで写真を消す。
「愚痴くらいならいくらでも聞くから、まぁ頑張れよ」
「うぅ……ありがとう。やってみる」
心配してくれた稜人が家まで送ってくれて戻ると、何故か仕事中のはずのシンが家の扉の前で立っていた。
俺の横にいる稜人をギロリと睨む。凄く不機嫌そうなその視線に、俺はビクリとして、思わず稜人の後ろに隠れてしまった。
そんな良くわからない状況にパニックになる俺に構わず、唇をチロチロと社長の舌がなぞる。
「や、やめっ……んんっ」
顔を背けて逃れようとすると、片手で俺の顎を掴まれた。
抗議のために口を開いたことが災いし、舌が潜り混んでくる。
解放された方の手で社長の胸板を押すがびくともしない。
それどころか、エレベーターの壁に押さえつけられてしまって逃げられない。
「ふっ……ンッ……」
舌を絡め取られ、舌先を吸われ、口蓋を撫でられる。
その度に気色悪さでぞわぞわと鳥肌が立つ。
ぬちゅぬちゅと滑った音と共に唾液を嚥下させられる。
シンと同じことをされているのに、こんなに気持ち悪いと感じるのは何故なんだ。
「は、ふっ……」
「可愛い、リオ」
名前を呼ばれた瞬間、最大級のぞわっが来た。全身粟立つのを感じる。
社長の手が俺の内股を撫でた。そのままツツ、と中心へと辿ってくる。
嫌だ。こんなのは、嫌だ。
気持ち悪い。怖い。
嫌悪感と恐怖がぐるぐるしているのに逃げられなくて。
目から涙が零れてくるのが悔しくて。
「あぁ、リオ。いけない子だ。そんな顔をされたら帰してやれなくなるじゃないか」
「放せ、この、変態!」
相手が社長とか、もう関係ない。
全力で突き飛ばした。つもりなのに、びくともしなかった。
スーツを着ていてもわかる鍛え抜かれたモデル体型は、体幹も良いらしい。
非力な自分が恨めしい。
「放して! 嫌だ!」
抵抗空しく、抱きしめられた。
ここまでの流れのどこに興奮する要素があったのか、硬く膨らんだ社長のモノが当たる。
その感触に、シンにされたようなことをされてしまうのか、と恐怖が高まる。
「ひっ……い、嫌だ。や……」
「リオ?」
恐怖でボロボロと涙が出る。幼児のような抵抗しかできないなんて。
でも、そのおかげかようやく社長が少しだけ身を引いてくれた。
「すまない、リオ。怖がらせるつもりはなかった」
「ヒック……うぅ……」
しゃくり上げて泣く俺の手を社長がそっと取り、手の甲にキスをした。
その様は映画のワンシーンのようで。イケメンは何やっても様になるな、なんて現実逃避気味に思ってしまった。
「先に伝えるべきだった。好きだ、リオ。私の恋人になって欲しい」
「……いや、です」
だって、俺も社長も男だし。
キスされても気持ち悪さしかなかった。
エレベーターの扉が開き、俺は飛び出した。
入口前の扉から総務課の人達の驚いた顔が見えたけど、話しかけられる前に外へと逃げる。
急に動いたから、腰が痛い。
けれど、社長が追いかけてくる気がして、止まれなかった。
数分ほど走り、ついに腰が限界を迎え転んでしまう。
「うぅ……」
俺はすぐには立ち上がれず、その場で蹲った。
涙はまだ止まらない。
大の男が子供のようにしゃくり上げて泣くとか、情けないと思うけど。
シンといい社長といい、急に向けられた同性からの情欲が恐ろしくてたまらない。
こんなモテ期なんて来て欲しくなかった。
「里桜?」
突然かけられた声に、ビクリ、と体が震える。
まさか社長が追いかけてきた?
恐る恐る顔を上げると、そこにいたのはスーツ姿の稜人だった。
「ど、どうした里桜? 何があった?」
涙でぐしゃぐしゃの俺の顔を見て、稜人が驚きの声を上げた。
俺を立たせようとしたのか、手を伸ばしてきた稜人の手を、俺は悲鳴を上げて振り払った。
「嫌! 嫌だ! 触るな!」
「里桜?! お前、本当に何があったんだよ!」
泣きながら嫌だと暴れる俺を、稜人は無理矢理引き摺った。
連れていかれたのは稜人の家。職場が近いのは知っていたけれど、新居もこんなに近くにあるなんて知らなかった。
落ち着け、と座らせられて、目の前に温かいコーヒーとタオルを出された。
「で、それ、誰にヤられた?」
「……言いたくない……」
俺が落ち着くのを待つ間に、稜人は自分の職場に早退すると連絡をしていた。
桃花は仕事に行っているのか、いない。
稜人が指さしたのは、暴れている間に乱れた俺のスーツから覗く真新しいキスマーク。
縛られた痕も隠しきれず袖口から見えている。
稜人はこれらを俺がパニック状態だった原因と予想したらしい。勘の良い稜人のことだから、俺が男にレイプされたってこと、気付いたかもしれない。
気まずい沈黙が流れる。
「無理に聞き出そうとは思わないけど、一人でどうにもならないことは誰かに相談した方が良いぞ?」
「……うん」
「取り敢えず、家まで送る。そうすれば道中は少なくとも安心だろ?」
「ありがとう、稜人。それと、いろいろごめん……」
落ち着いた今なら、稜人が本気で心配してくれているってわかる。
それなのに、パニックだったからとはいえ、暴れて何度も殴ってしまった。
稜人は俺の気にしていることに気付いたのか、お前のパンチなんざ痛くも何ともないと笑い飛ばしてくれた。
稜人なら、話しても大丈夫かな?
結婚しているし、俺をどうこうという下心は絶対にない。
稜人なら今の俺のどうにもならない状況に何か良いアドバイスをくれるかもしれない。
「あの、やっぱり、聞いてくれる?」
「勿論」
俺は順を追って話し始めた。
半年も前から社内の人間にストーキングされていたこと。家に侵入されて、片付けや料理など家の中のことをされていたのに、何の対処もしてこなかったこと。
結果、一昨日レイプされたこと……。
「お前……馬鹿か! 何でもっと早く警察に行かなかった!」
「うぅ……返す言葉もない……」
ストーカーの正体が男で、しかもレイプされたと聞いた時、稜人は驚き呆れ、そして怒鳴られた。
目の前でくるくると変わる稜人の表情。俺の代わりに憤ってくれてるのが少し嬉しい。
俺は話を続ける。
「それで、恋人になってくれないなら最中の写真をばら撒くって脅されて」
「恋人になった、と」
無言で稜人の言葉に頷く。
呆れたような大きなため息を吐かれた。
流石に、レイプされているのに気持ちよくなってしまったことは言えないけど。
稜人がブツブツと何やら考えながら呟いている。これは、稜人がアイデアを振り絞る時の癖。
「で、それが嫌でさっきあんな泣いていたのか?」
「……違う。今日、会社で社長にいきなりキスされたんだ」
ぶっっ、と稜人が口に含みかけたコーヒーを盛大に噴き出した。
ゲホゲホと咽ながら、「お前、会社で何しているんだよ」と言われたけど俺は普通に仕事しに行っただけだ。
「最近、よく行き会うな、とか、やたら肩とか腰とか触られるとは思ってたんだ」
「お前、それ確実に狙われていたんじゃないか」
鈍すぎる、と怒る稜人。
そう言われても、同性だしそんな感情向けられているなんて普通思うわけがないじゃないか。
「それで、社長にキスされて、体触られて、恋人になれって……」
思い出したらまた恐怖が蘇ってきた。
コーヒーカップを持つ手がカタカタと震えてしまう。
稜人はそんな俺の様子にため息を吐いた。
「里桜は、どうしたいんだ? 里桜が女なら、警察に連れていくところだが」
「や、やだ! こんな、男からレイプされたとか、セクハラされたなんて言いたくない!」
「……だよなぁ。女だって警察に行くのかなり勇気いるって聞くし」
稜人は顎に手をやり俯くとブツブツ言い始めた。
少しして、また俺にどうしたいのか聞いてくる。
「もしその二人から逃げたいって言うなら、仕事を辞めて実家に帰ってしまうのが一番だと思うが」
「そんな……絶対父さんに殴られるよ。人間関係で悩んだくらいで仕事辞めるなって」
「あぁ、まぁ、あの親父さんじゃなぁ……」
それに、シンに握られている写真の件もある。
あの写真をどう使われるかわからない以上、逃げるわけにはいかない。
稜人も写真のことが気がかりのようで、頭をボリボリ掻いて困った顔をしている。
「すまんな、役に立てなくて」
「いいよ。気持ち悪がらずに話聞いてくれただけでも、楽になったから」
結論として、シンと恋人関係を続けることで社長には諦めてもらう。
ダメならシンをぶつける。そうすればどちらかが消えるだろって、稜人が。
そして、恋人のフリを続けてシンが油断したところで写真を消す。
「愚痴くらいならいくらでも聞くから、まぁ頑張れよ」
「うぅ……ありがとう。やってみる」
心配してくれた稜人が家まで送ってくれて戻ると、何故か仕事中のはずのシンが家の扉の前で立っていた。
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