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4、ストレス
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鍵をかけ忘れていた日から日に日に家が綺麗になっていった。
ある日は風呂のカビ取りがしてあったり。
ある日はテレビや家具の埃がなくなってたり。
またある日は洗い物で溢れていた台所のシンクが綺麗になってたり。
油汚れがなくなってたり。
水垢やら歯磨き粉の飛び跳ねで汚れまくっていた洗面台が新品同様になっていたり。
「毎日来てくれなくてもいいのに」
正直、落ち着かない。
そして、極めつけはこれだ。
食卓の上に、ラップをかけられた生姜焼きとキャベツ炒め。
昨夜もいつも通り帰宅してベッドに直行してしまったため気付かなかった。
温め直してからいただきますと手を合わせ、口をつける。
疲れた体に摩り下ろした生姜の辛さとたれの塩気が染み渡る。市販のたれより薄味で生姜が多めなのは、塩分を気にしてだろうか。年齢を気にして料理を薄味に、炭水化物を減らし始めたと最後に帰省したとき言っていたっけ。
体を気遣うような、優しい味。
このところ自分で作るということすらしなくなっていただけに、いかにも手料理という味付けが嬉しい。
幸い、今日は休日で呼び出しもない。
眠いとか言ってる場合じゃないな。母さんに連絡しなければ。
「もしもし、母さん?」
『あらやだ、里桜どうしたの? こっちから催促しないとメールも寄越さないあんたが電話だなんて』
数コールで出た母さんは素っ頓狂な声で大げさに驚いてみせる。明日は雨かしら、洗濯物片付けなくっちゃだなんて、わざとらしい。
「母さんこそ。掃除に洗濯、料理までありがとう。来るなら来るって言ってくれれば良いのに。それも毎日。もしかして、今近くにホテルでも取ってるの?」
『は? 何言ってるの? 私、里桜の所に行ってなんかいないわよ?』
「……!」
ゾッとした。
母さんじゃ、ない?
電話口の向こうで俺の生活について何かぎゃあぎゃあと小言を言っているようだが耳に入ってこない。
誰かが、俺の留守中に家に上がり込んでいる……?
「ごめん、母さん。俺の気のせいだったみたい。もう切るね」
『あ、ちょっと……』
母さんの言葉を最後まで聞かずに電話を切る。
心臓の鼓動がバクバクと大きく聞こえる。
落ち着け、俺。
都市伝説で聞いた事がある。
いつの間にか天袋に女が棲みついていて、不在中に出て来ては家主のように過ごしているって。
ここはアパートだ。天袋なんてない。誰かが隠れられるとしたら……。
俺は備え付けのクローゼットを開けた。
無理矢理詰め込んでいた服が雪崩れて落ちてくる。誰かが隠れている様子は、ない。
他にも人が隠れられそうな場所を全て開ける。入っていた物を全部引っ張り出す。
風呂の蓋を開けたところで、ようやく俺は我に返った。
「……気にしすぎ、か」
途端に馬鹿らしくなってくる。
ありがちな怪談を本気にして、誰かが勝手に棲みついているかも、なんて。
ほんと、馬鹿みたいだ。
「あ。どうしよう、これ」
あちこち引っ掻き回したせいで、せっかく片付いていた部屋がまたぐちゃぐちゃだ。
……まぁいいか。めんどくさい。
本当に間抜けな事に、知らない間に誰かと同居している状態を想像してしまった俺は、誰もいなかったことに安心してしまったんだ。
誰かが留守中に侵入してきているという事実も忘れて。
そのことを思い出させられるのは、休み明けの帰宅時だった。
「な、何だよこれ。いったい誰が……?」
その日は例の栄養ドリンクはかかっていなかった。
安心して中に入った俺が見たものは、俺が散らかした物がすっかり片付けられた部屋。
そして、机の上に置かれた食事と栄養ドリンク。それと、添えられたメモ。
『今日もお疲れ様。部屋を散らかしていると体調崩しやすくなるから気を付けて』
いつもと同じ、俺を気遣う文。
いつもより長い文章。
気持ち悪くなった俺は、トイレに駆け込んだ。
「うっ……げほっ、おえっ……」
誰かがいる。
俺の生活空間に、誰かが入ってきている。
唯一ストレスを感じずに過ごせるはずの家が、今や一番のストレスになろうとしていた。
それから、毎日のように食事と栄養ドリンクが机の上に置かれているようになった。
帰宅した俺は、それを見つけてはゴミ箱へと入れる日々。
不思議と俺が家にいる休日は何もない。が、誰かに見られているような気がして落ち着かない。
恐怖とストレスで眠れない日々が続き、食欲もない。
寝不足が続けば仕事のミスも増える。課長から怒鳴られることも増え、残業時間も増えた。
「あの、大丈夫ですか? 今日はもう、無理せず帰られた方が……」
「いえ、これだけは、やってしまわないと……」
俺はよほど幽鬼のような酷い形相をしていたのだろう。
定時で上がった方が良い、と同僚達が声をかけて来た。
だけど、締め切りの近いこのプログラムだけは今日中に組めと課長からも厳命されている。
同僚たちは自分達の時間の許すギリギリまで、他の案件を手伝って処理してくれた。
早く帰れと、心配しつつ申し訳なさそうに一人また一人と帰っていく同僚達。
そして、いつも通り俺だけが一人残った。
「あれ、開発部まだ電気が点いてると思ったら、まだ帰れないんですか?」
「えっと……?」
見知らぬ男が入ってきた。社員証をぶら下げているから、社員なのは間違いないのだろうが……。
「あぁ、営業部の神戸です。ほら、先日仕事中に居眠りしてて富永さんに起こされた」
「そんなことありましたっけ……?」
神戸と名乗る青年は忘れているなんて酷いなぁ、なんてにこやかに笑う。
新卒ではないのだろうが、生命力に満ち溢れた若々しい雰囲気が眩しく感じる。ピシッとまとめた髪と、知的な眼鏡がいかにも仕事のできる男感を醸し出している。
先日って。半年以上も前だぞ。覚えていないに決まっているだろ。
「それ、もしかしてA社の案件ですか?」
「え? えぇ、そうです。よくわかりましたね」
「勿論。A社との交渉は俺が担当ですから。急な要望変更で迷惑かけて申し訳ないです」
「神戸さんが謝ることじゃないですよ」
少しパソコン画面を覗き込んだだけでわかるとは。エンジニアの勉強もやっているのだろうか。
申し訳なさそうに両手を合わせて頭を下げてくる神戸さんは、少し幼い印象だ。できる男風からの、幼さ。こういうの、女の子はギャップ萌えとか言うのかな。
疲れているからか、女性からモテそうだなぁ、なんてどうでもいいことを思ってしまう。
「でも、確かそれ、締め切りまでまだ4日あったはずです。今日はいったん帰りましょう? で、明日一日ゆっくり休んで、集中力上げて月曜日から頑張りましょう。それで間に合わなければ俺が頭下げて待ってもらいますから」
とにかく酷い顔色だから帰った方が良い、とやや強引に促される。
断り切れずに、ではもし本当に間に合わなかったらお願いしますね、なんて軽口を叩いてデータを保存し電源を切る。
偶然忘れ物をして戻ってこなかったら、終わるまでやるつもりだったのかと神戸さんは何故か俺を待ちながら言う。
それで、立ち上がって……それから――……。
その後の記憶がない。どうやって戻ってきたんだ?
「考え事とは余裕だね。なら、もう少し続けて大丈夫かな?」
グイ、と腰を持ち上げられる。
どうしてこうなっているのかわからない。
確かなことは、会社にいたはずの俺は、いつの間にか自分の家で、自分のベッドで縛られて、知らない男に組み敷かれている。
「ひっ……」
男が更に奥まで侵入してくる。
その刺激に、俺は思考を霧散させられ現実に引き戻された。
ある日は風呂のカビ取りがしてあったり。
ある日はテレビや家具の埃がなくなってたり。
またある日は洗い物で溢れていた台所のシンクが綺麗になってたり。
油汚れがなくなってたり。
水垢やら歯磨き粉の飛び跳ねで汚れまくっていた洗面台が新品同様になっていたり。
「毎日来てくれなくてもいいのに」
正直、落ち着かない。
そして、極めつけはこれだ。
食卓の上に、ラップをかけられた生姜焼きとキャベツ炒め。
昨夜もいつも通り帰宅してベッドに直行してしまったため気付かなかった。
温め直してからいただきますと手を合わせ、口をつける。
疲れた体に摩り下ろした生姜の辛さとたれの塩気が染み渡る。市販のたれより薄味で生姜が多めなのは、塩分を気にしてだろうか。年齢を気にして料理を薄味に、炭水化物を減らし始めたと最後に帰省したとき言っていたっけ。
体を気遣うような、優しい味。
このところ自分で作るということすらしなくなっていただけに、いかにも手料理という味付けが嬉しい。
幸い、今日は休日で呼び出しもない。
眠いとか言ってる場合じゃないな。母さんに連絡しなければ。
「もしもし、母さん?」
『あらやだ、里桜どうしたの? こっちから催促しないとメールも寄越さないあんたが電話だなんて』
数コールで出た母さんは素っ頓狂な声で大げさに驚いてみせる。明日は雨かしら、洗濯物片付けなくっちゃだなんて、わざとらしい。
「母さんこそ。掃除に洗濯、料理までありがとう。来るなら来るって言ってくれれば良いのに。それも毎日。もしかして、今近くにホテルでも取ってるの?」
『は? 何言ってるの? 私、里桜の所に行ってなんかいないわよ?』
「……!」
ゾッとした。
母さんじゃ、ない?
電話口の向こうで俺の生活について何かぎゃあぎゃあと小言を言っているようだが耳に入ってこない。
誰かが、俺の留守中に家に上がり込んでいる……?
「ごめん、母さん。俺の気のせいだったみたい。もう切るね」
『あ、ちょっと……』
母さんの言葉を最後まで聞かずに電話を切る。
心臓の鼓動がバクバクと大きく聞こえる。
落ち着け、俺。
都市伝説で聞いた事がある。
いつの間にか天袋に女が棲みついていて、不在中に出て来ては家主のように過ごしているって。
ここはアパートだ。天袋なんてない。誰かが隠れられるとしたら……。
俺は備え付けのクローゼットを開けた。
無理矢理詰め込んでいた服が雪崩れて落ちてくる。誰かが隠れている様子は、ない。
他にも人が隠れられそうな場所を全て開ける。入っていた物を全部引っ張り出す。
風呂の蓋を開けたところで、ようやく俺は我に返った。
「……気にしすぎ、か」
途端に馬鹿らしくなってくる。
ありがちな怪談を本気にして、誰かが勝手に棲みついているかも、なんて。
ほんと、馬鹿みたいだ。
「あ。どうしよう、これ」
あちこち引っ掻き回したせいで、せっかく片付いていた部屋がまたぐちゃぐちゃだ。
……まぁいいか。めんどくさい。
本当に間抜けな事に、知らない間に誰かと同居している状態を想像してしまった俺は、誰もいなかったことに安心してしまったんだ。
誰かが留守中に侵入してきているという事実も忘れて。
そのことを思い出させられるのは、休み明けの帰宅時だった。
「な、何だよこれ。いったい誰が……?」
その日は例の栄養ドリンクはかかっていなかった。
安心して中に入った俺が見たものは、俺が散らかした物がすっかり片付けられた部屋。
そして、机の上に置かれた食事と栄養ドリンク。それと、添えられたメモ。
『今日もお疲れ様。部屋を散らかしていると体調崩しやすくなるから気を付けて』
いつもと同じ、俺を気遣う文。
いつもより長い文章。
気持ち悪くなった俺は、トイレに駆け込んだ。
「うっ……げほっ、おえっ……」
誰かがいる。
俺の生活空間に、誰かが入ってきている。
唯一ストレスを感じずに過ごせるはずの家が、今や一番のストレスになろうとしていた。
それから、毎日のように食事と栄養ドリンクが机の上に置かれているようになった。
帰宅した俺は、それを見つけてはゴミ箱へと入れる日々。
不思議と俺が家にいる休日は何もない。が、誰かに見られているような気がして落ち着かない。
恐怖とストレスで眠れない日々が続き、食欲もない。
寝不足が続けば仕事のミスも増える。課長から怒鳴られることも増え、残業時間も増えた。
「あの、大丈夫ですか? 今日はもう、無理せず帰られた方が……」
「いえ、これだけは、やってしまわないと……」
俺はよほど幽鬼のような酷い形相をしていたのだろう。
定時で上がった方が良い、と同僚達が声をかけて来た。
だけど、締め切りの近いこのプログラムだけは今日中に組めと課長からも厳命されている。
同僚たちは自分達の時間の許すギリギリまで、他の案件を手伝って処理してくれた。
早く帰れと、心配しつつ申し訳なさそうに一人また一人と帰っていく同僚達。
そして、いつも通り俺だけが一人残った。
「あれ、開発部まだ電気が点いてると思ったら、まだ帰れないんですか?」
「えっと……?」
見知らぬ男が入ってきた。社員証をぶら下げているから、社員なのは間違いないのだろうが……。
「あぁ、営業部の神戸です。ほら、先日仕事中に居眠りしてて富永さんに起こされた」
「そんなことありましたっけ……?」
神戸と名乗る青年は忘れているなんて酷いなぁ、なんてにこやかに笑う。
新卒ではないのだろうが、生命力に満ち溢れた若々しい雰囲気が眩しく感じる。ピシッとまとめた髪と、知的な眼鏡がいかにも仕事のできる男感を醸し出している。
先日って。半年以上も前だぞ。覚えていないに決まっているだろ。
「それ、もしかしてA社の案件ですか?」
「え? えぇ、そうです。よくわかりましたね」
「勿論。A社との交渉は俺が担当ですから。急な要望変更で迷惑かけて申し訳ないです」
「神戸さんが謝ることじゃないですよ」
少しパソコン画面を覗き込んだだけでわかるとは。エンジニアの勉強もやっているのだろうか。
申し訳なさそうに両手を合わせて頭を下げてくる神戸さんは、少し幼い印象だ。できる男風からの、幼さ。こういうの、女の子はギャップ萌えとか言うのかな。
疲れているからか、女性からモテそうだなぁ、なんてどうでもいいことを思ってしまう。
「でも、確かそれ、締め切りまでまだ4日あったはずです。今日はいったん帰りましょう? で、明日一日ゆっくり休んで、集中力上げて月曜日から頑張りましょう。それで間に合わなければ俺が頭下げて待ってもらいますから」
とにかく酷い顔色だから帰った方が良い、とやや強引に促される。
断り切れずに、ではもし本当に間に合わなかったらお願いしますね、なんて軽口を叩いてデータを保存し電源を切る。
偶然忘れ物をして戻ってこなかったら、終わるまでやるつもりだったのかと神戸さんは何故か俺を待ちながら言う。
それで、立ち上がって……それから――……。
その後の記憶がない。どうやって戻ってきたんだ?
「考え事とは余裕だね。なら、もう少し続けて大丈夫かな?」
グイ、と腰を持ち上げられる。
どうしてこうなっているのかわからない。
確かなことは、会社にいたはずの俺は、いつの間にか自分の家で、自分のベッドで縛られて、知らない男に組み敷かれている。
「ひっ……」
男が更に奥まで侵入してくる。
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