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きのことコラボ!*
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※今回は、読者様よりリクエストのありました拙作「箱庭の王」とのコラボ、「きのこの世界に箱庭メンバーが遊びに来たよ!」ver.となっております。「箱庭の王」が解らなくてもお楽しみいただけるかと思います。時間軸的には二日目早朝です。
「箱庭の世界にきのこが遊びに来たよ!」ver.が「箱庭の王」の方に載せてありますので、興味がありましたらそちらもご覧下さい。※
朝起きたらきのこでした。
今俺は、湖に戻るか森の中を突き進むか左右にゆらゆら揺れながら思案中。
そんな俺を木陰からじっと見つめてくる少年がいた。旅姿のその少年の横には白い毛並みの巨大なわんこ。俺よりでかい。少年は総白髪…いや、銀髪か。すげぇな。さすが異世界。
そんな彼らの視線は結構な威圧感。だって俺食材だし。ちょっとピンチ?
「えっと、妖精さん?」
少年が声をかけてきた。
妖精!?
そりゃ、童貞のままアラフォーになったけどさ。改めて言われると凄くショック!
まぁこの姿で人間かと聞かれたらそれはそれで疑問だけど。
つか、十四~五歳に見えるのに妖精を信じてるとか。
「頭大丈夫か、この子。」
あ、声に出ちゃった。
「この子じゃない。俺もう成人してるもん。」
ぷくっ、と頬を膨らませる少年。
「え、成人ってことは、二十歳?嘘だろ?!どう見ても十四か五歳じゃねえか。」
つかその仕草がもう子供っぽい。
『しーちゃん、怒るとこそこじゃない…。』
呆れたようにガックリと頭を垂れるわんこ。って、今わんこ喋った?!さすが異世界。
「え?俺十五歳に見える?」
「え?何でそんな嬉しそうなの?」
『しーちゃんは十五歳だよ。』
「子供じゃん。ああ、こっちだとそれで成人になるの?俺の出身地だと二十歳で成人なんだけど。」
キラキラした目で俺を見てくる少年は、俺の子供じゃんって発言にしょんぼりしてた。これで成人、ね。
そんな事より気になる事。
「君、女の子?」
少年の連れてるわんこ。声が超可愛いの。鈴のような声ってこういうのじゃないかってくらい。
『そうよ。』
「フェイは人の姿にもなれるよ。」
フェイっていうのか。名前まで可愛い。って、人化、だと…?
見たい見たい!と騒いでみたら、シュルシュルと姿が変わって、そこには俺と同じくらいの背丈の美少女が。
つるぺたロリっ娘キタ~!!
しかも、ケモ耳ケモ尻尾ですよ!何コレ何のご褒美?!
全裸なのを恥じらって尻尾で前を隠しながらモジモジしてるところがまた…!かーわーいーいー!!
「お前、今何考えた?」
「たぶんお前と同じことだよ、ちび俺。」
目を合わせて頷き合う俺達。
「「キスさせてください!」」
「「変態だ!」」
大興奮で本体とキスしてくれとお願いする俺とちび俺に、顔を青褪めさせてドン引きする二人。
変態…。うん、どうせ変態ですよー。人間に戻るためだ!さあ、キスさせてくれ!(ヤケ)
迫ったら文字通り殴り飛ばされた。
「本体~!」
ヒュルルルル…と遠ざかっていく俺をちび俺が必死に追いかけてくる。
フェイさん、力強いんですね…。いや、きのこボディが軽いだけ?
戻った時にはもう二人はいなくなっていた。
キスはできなかったが色々見れたしこれはこれで大満足だ!
「箱庭の世界にきのこが遊びに来たよ!」ver.が「箱庭の王」の方に載せてありますので、興味がありましたらそちらもご覧下さい。※
朝起きたらきのこでした。
今俺は、湖に戻るか森の中を突き進むか左右にゆらゆら揺れながら思案中。
そんな俺を木陰からじっと見つめてくる少年がいた。旅姿のその少年の横には白い毛並みの巨大なわんこ。俺よりでかい。少年は総白髪…いや、銀髪か。すげぇな。さすが異世界。
そんな彼らの視線は結構な威圧感。だって俺食材だし。ちょっとピンチ?
「えっと、妖精さん?」
少年が声をかけてきた。
妖精!?
そりゃ、童貞のままアラフォーになったけどさ。改めて言われると凄くショック!
まぁこの姿で人間かと聞かれたらそれはそれで疑問だけど。
つか、十四~五歳に見えるのに妖精を信じてるとか。
「頭大丈夫か、この子。」
あ、声に出ちゃった。
「この子じゃない。俺もう成人してるもん。」
ぷくっ、と頬を膨らませる少年。
「え、成人ってことは、二十歳?嘘だろ?!どう見ても十四か五歳じゃねえか。」
つかその仕草がもう子供っぽい。
『しーちゃん、怒るとこそこじゃない…。』
呆れたようにガックリと頭を垂れるわんこ。って、今わんこ喋った?!さすが異世界。
「え?俺十五歳に見える?」
「え?何でそんな嬉しそうなの?」
『しーちゃんは十五歳だよ。』
「子供じゃん。ああ、こっちだとそれで成人になるの?俺の出身地だと二十歳で成人なんだけど。」
キラキラした目で俺を見てくる少年は、俺の子供じゃんって発言にしょんぼりしてた。これで成人、ね。
そんな事より気になる事。
「君、女の子?」
少年の連れてるわんこ。声が超可愛いの。鈴のような声ってこういうのじゃないかってくらい。
『そうよ。』
「フェイは人の姿にもなれるよ。」
フェイっていうのか。名前まで可愛い。って、人化、だと…?
見たい見たい!と騒いでみたら、シュルシュルと姿が変わって、そこには俺と同じくらいの背丈の美少女が。
つるぺたロリっ娘キタ~!!
しかも、ケモ耳ケモ尻尾ですよ!何コレ何のご褒美?!
全裸なのを恥じらって尻尾で前を隠しながらモジモジしてるところがまた…!かーわーいーいー!!
「お前、今何考えた?」
「たぶんお前と同じことだよ、ちび俺。」
目を合わせて頷き合う俺達。
「「キスさせてください!」」
「「変態だ!」」
大興奮で本体とキスしてくれとお願いする俺とちび俺に、顔を青褪めさせてドン引きする二人。
変態…。うん、どうせ変態ですよー。人間に戻るためだ!さあ、キスさせてくれ!(ヤケ)
迫ったら文字通り殴り飛ばされた。
「本体~!」
ヒュルルルル…と遠ざかっていく俺をちび俺が必死に追いかけてくる。
フェイさん、力強いんですね…。いや、きのこボディが軽いだけ?
戻った時にはもう二人はいなくなっていた。
キスはできなかったが色々見れたしこれはこれで大満足だ!
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