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23 蘇る悪夢と恥ずかしい治療 *
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熱い吐息が首元をくすぐる。
何かがのしかかっている重みで体が動かない。
上からの重みとは別に、下腹部に内側からの圧迫感がある。
「!」
僕は、この感覚を知っている。
それに気づいた途端、僕の中のものがまたゆっくりと蠢いた。
入口まで戻り、また奥まで。
その刺激で内側と入口にピリっと痛みが走る。
「や、やだ……」
「サクヤ?」
「嫌ぁぁぁあああっ!!」
押さえつけている相手から逃れようと必死にもがく。
身体を捩った弾みで、内側のものが敏感な部分に当たる。
嫌なのに、意思に反して体はびくりと反応し、中心が熱を持ち反り返る。
4人がかりで押さえつけられて、物のように扱われて。
嫌がっても泣いても許してはもらえず、裂けて血が出てもただ乱暴に突き上げられた。
何度も。何度も。
「やめて! 放して!」
痛いだけなら、まだマシだった。
中を刺激され続け、途中から痛み以外の感覚も体が拾うようになって。
こんなの嘘だ。気持ちよくなんかない。
そうであって欲しいという気持ちを裏切り、体は何度も達してしまった。
それをあいつらは面白がって、搾り取るように何度も何度も僕の中心を嬲った。
「やだぁああっ!!」
僕はカークさんと旅に出ていたはずなのに。
でもそれは、激痛と屈辱から逃れるように気を失った時に見た夢だったようだ。
実際にはまだ、僕は押さえつけられたまま。誰かが僕の中に入ったままで。
「サクヤ、落ち着け!」
「や……んむっ?!」
叫んでもがいていたら、口を塞がれた。
歯列を割って入り、生き物のように蠢く誰かの舌。
気持ち悪い。嫌だ……!
「つっ! ……サクヤ、大丈夫。大丈夫だから……」
侵入していた舌を思い切り噛んでやったというのに、殴られなかった。
それどころか、頭と背中を撫でられている?
大丈夫だと何度もかけられる声。
聞き覚えのある、優しい声。
「……あ……カーク、さん……?」
「ああ、サクヤ。俺だ。だから、大丈夫」
目の焦点が合ってなかったのだろう。こんな近くにいたのに解らなかったなんて。
押さえつけているのではなく、抱きしめられていたのだ。
相手がカークさんだと解った途端、恐怖は安堵に変わる。
「驚かせてしまってすまない。濡れた服を着替えさせるついでに、薬を塗っていた」
濡れた……そうだ、僕たち、噴水に落ちて……。
「ここは?」
「魚人族の隠れ家だそうだ。一度海の中を通らないと入れないから、追手はこない」
「ところで、カークさん……その、いつまで……?」
「ん? ああ、薬、ちゃんと塗らないと」
お尻の中に入ったままだったカークさんの指が蠢く。
くるくると念入りに内側を撫でられる感覚に、ぞわぞわしてしまう。
「あっ?!」
「サクヤ? 痛かったか?」
「ちが……んんっ……」
カークさんの指がそこを撫でた瞬間、射精をする直前のような快感が突き抜ける。
ビク、と体が跳ね、体の力が抜けてしまう。
そんな僕の様子にカークさんが動きを止め、心配気な顔で見つめてくる。
痛みもあることはあるけど、そうじゃない。
カークさんと幾度も体を重ね、僕はもう、そこが気持ちいいことを知ってしまった。
ぞわぞわと、変な感じがする。
前を触っていないのに、熱が集まってくる。
モジモジと腰が動いてしまい、またそこに当たってしまう。
「っん……」
「サ、サクヤ! そんな声を出さないでくれ!」
「そんな、こと、言われて、も……あっ!」
カークさんは薬を塗ってくれているだけなのに、こんなに感じてしまう自分が恥ずかしい。
気持ちいい、けど、足りない。
薬を塗っているだけの指は、刺激が強い部分に一瞬触れるとすぐに離れてしまう。
そこを避けるように、くるくると。
もう少しでイけそうなのに、刺激が足りない。
カークさんにそんなつもりはないのに、僕一人だけはしたない蜜をこぼしているのが恥ずかしい。
せめて声をこらえようと両手で口を押えても、変な声が漏れてしまった。
(もっと、触って欲しい……って、なんてことを考えるんだ僕は!)
カークさんが顔を赤らめて視線をそらしている。
それでも、抜き差しを繰り返しながら内部を丹念に撫でまわしていく。
すると当然、さっきの敏感な場所にも当たるわけで。
「んんっ……も、そこ、やめ……出ちゃ」
「いいよ、出して」
「ひ、あ、ぁあっ……! や、やめ……ああっ!」
僕の限界に気付いたカークさんが、ぐりぐりとそこばかり押す。
堪らずに達してしまった。
羞恥に悶える僕に柔らかな笑みを向けたカークさんの、大きくなったものが当たる。
僕の痴態のせいで、こんなになっちゃったのかな……。
「あ……その、カークさんの、僕やりましょうか?」
「! ……じゃあ、手を貸してくれるか?」
自分の口から出た言葉に自分で驚いていると、カークさんが僕の手を反り立つ先端まで持っていく。
熱い肉茎に触れた瞬間、カークさんが「っふ」と艶めいた息を漏らした。
こんなに大きく、熱いものが自分の中に入ったというのが信じられない。
導かれるまま握り、たどたどしくも扱いていると手の中のそれがさらに質量を増す。
「サクヤ、俺の名前を呼んで」
「カークさん?」
「さんは要らない」
「……カーク」
「っっ!」
手の中でカークさんのものが震え、かと思うと棘皮が立ち上がり指の隙間に食い込む。
次の瞬間、白濁が勢いよく飛び、僕の頬にかかった。
「サクヤ」
「んっ……は、あ……んぅ」
恥ずかしさで居たたまれなくなっていると、カークさんにキスをされた。
舌を絡め取られて、深く吸われて。
ぎゅっと抱きしめてくれるカークさんの体温が温かくて心地よくて。
心臓が凄くドキドキして、今ならあの熱も素直に受け止められそう。
って思っていたのに、テキパキと服を着せられてしまった。
大事にしてくれている、とは思うのだけど、今だけは強引に抱いて欲しかったかも。
カークさんが僕を抱くのは、やっぱり佳人の匂いのせいなのかな?
何かがのしかかっている重みで体が動かない。
上からの重みとは別に、下腹部に内側からの圧迫感がある。
「!」
僕は、この感覚を知っている。
それに気づいた途端、僕の中のものがまたゆっくりと蠢いた。
入口まで戻り、また奥まで。
その刺激で内側と入口にピリっと痛みが走る。
「や、やだ……」
「サクヤ?」
「嫌ぁぁぁあああっ!!」
押さえつけている相手から逃れようと必死にもがく。
身体を捩った弾みで、内側のものが敏感な部分に当たる。
嫌なのに、意思に反して体はびくりと反応し、中心が熱を持ち反り返る。
4人がかりで押さえつけられて、物のように扱われて。
嫌がっても泣いても許してはもらえず、裂けて血が出てもただ乱暴に突き上げられた。
何度も。何度も。
「やめて! 放して!」
痛いだけなら、まだマシだった。
中を刺激され続け、途中から痛み以外の感覚も体が拾うようになって。
こんなの嘘だ。気持ちよくなんかない。
そうであって欲しいという気持ちを裏切り、体は何度も達してしまった。
それをあいつらは面白がって、搾り取るように何度も何度も僕の中心を嬲った。
「やだぁああっ!!」
僕はカークさんと旅に出ていたはずなのに。
でもそれは、激痛と屈辱から逃れるように気を失った時に見た夢だったようだ。
実際にはまだ、僕は押さえつけられたまま。誰かが僕の中に入ったままで。
「サクヤ、落ち着け!」
「や……んむっ?!」
叫んでもがいていたら、口を塞がれた。
歯列を割って入り、生き物のように蠢く誰かの舌。
気持ち悪い。嫌だ……!
「つっ! ……サクヤ、大丈夫。大丈夫だから……」
侵入していた舌を思い切り噛んでやったというのに、殴られなかった。
それどころか、頭と背中を撫でられている?
大丈夫だと何度もかけられる声。
聞き覚えのある、優しい声。
「……あ……カーク、さん……?」
「ああ、サクヤ。俺だ。だから、大丈夫」
目の焦点が合ってなかったのだろう。こんな近くにいたのに解らなかったなんて。
押さえつけているのではなく、抱きしめられていたのだ。
相手がカークさんだと解った途端、恐怖は安堵に変わる。
「驚かせてしまってすまない。濡れた服を着替えさせるついでに、薬を塗っていた」
濡れた……そうだ、僕たち、噴水に落ちて……。
「ここは?」
「魚人族の隠れ家だそうだ。一度海の中を通らないと入れないから、追手はこない」
「ところで、カークさん……その、いつまで……?」
「ん? ああ、薬、ちゃんと塗らないと」
お尻の中に入ったままだったカークさんの指が蠢く。
くるくると念入りに内側を撫でられる感覚に、ぞわぞわしてしまう。
「あっ?!」
「サクヤ? 痛かったか?」
「ちが……んんっ……」
カークさんの指がそこを撫でた瞬間、射精をする直前のような快感が突き抜ける。
ビク、と体が跳ね、体の力が抜けてしまう。
そんな僕の様子にカークさんが動きを止め、心配気な顔で見つめてくる。
痛みもあることはあるけど、そうじゃない。
カークさんと幾度も体を重ね、僕はもう、そこが気持ちいいことを知ってしまった。
ぞわぞわと、変な感じがする。
前を触っていないのに、熱が集まってくる。
モジモジと腰が動いてしまい、またそこに当たってしまう。
「っん……」
「サ、サクヤ! そんな声を出さないでくれ!」
「そんな、こと、言われて、も……あっ!」
カークさんは薬を塗ってくれているだけなのに、こんなに感じてしまう自分が恥ずかしい。
気持ちいい、けど、足りない。
薬を塗っているだけの指は、刺激が強い部分に一瞬触れるとすぐに離れてしまう。
そこを避けるように、くるくると。
もう少しでイけそうなのに、刺激が足りない。
カークさんにそんなつもりはないのに、僕一人だけはしたない蜜をこぼしているのが恥ずかしい。
せめて声をこらえようと両手で口を押えても、変な声が漏れてしまった。
(もっと、触って欲しい……って、なんてことを考えるんだ僕は!)
カークさんが顔を赤らめて視線をそらしている。
それでも、抜き差しを繰り返しながら内部を丹念に撫でまわしていく。
すると当然、さっきの敏感な場所にも当たるわけで。
「んんっ……も、そこ、やめ……出ちゃ」
「いいよ、出して」
「ひ、あ、ぁあっ……! や、やめ……ああっ!」
僕の限界に気付いたカークさんが、ぐりぐりとそこばかり押す。
堪らずに達してしまった。
羞恥に悶える僕に柔らかな笑みを向けたカークさんの、大きくなったものが当たる。
僕の痴態のせいで、こんなになっちゃったのかな……。
「あ……その、カークさんの、僕やりましょうか?」
「! ……じゃあ、手を貸してくれるか?」
自分の口から出た言葉に自分で驚いていると、カークさんが僕の手を反り立つ先端まで持っていく。
熱い肉茎に触れた瞬間、カークさんが「っふ」と艶めいた息を漏らした。
こんなに大きく、熱いものが自分の中に入ったというのが信じられない。
導かれるまま握り、たどたどしくも扱いていると手の中のそれがさらに質量を増す。
「サクヤ、俺の名前を呼んで」
「カークさん?」
「さんは要らない」
「……カーク」
「っっ!」
手の中でカークさんのものが震え、かと思うと棘皮が立ち上がり指の隙間に食い込む。
次の瞬間、白濁が勢いよく飛び、僕の頬にかかった。
「サクヤ」
「んっ……は、あ……んぅ」
恥ずかしさで居たたまれなくなっていると、カークさんにキスをされた。
舌を絡め取られて、深く吸われて。
ぎゅっと抱きしめてくれるカークさんの体温が温かくて心地よくて。
心臓が凄くドキドキして、今ならあの熱も素直に受け止められそう。
って思っていたのに、テキパキと服を着せられてしまった。
大事にしてくれている、とは思うのだけど、今だけは強引に抱いて欲しかったかも。
カークさんが僕を抱くのは、やっぱり佳人の匂いのせいなのかな?
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