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空き家
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南百合子と南友子の隣に右京君夫という紳士的な中年男性が住んでから半年が過ぎていた。
右京君夫はとても真面目な人で朝は7時に家を出て
帰宅は17時だった。
町内でもすっかり馴染んでいた。古い家ばかりが並ぶ
町内でお婆さんやお爺さんが困っているとすぐに手をさしのべる優しい人だった。
会社が休みの時は、積極的に町内の人と馴染もうと
自分から話し掛けていた。
電球交換が出来ないと言われればすぐに取り替えてあげる優しい人だった。
常に困った事はありませんか?と聞いて、困っていると聞くと助けてあげる優しい人だった。
この間は道で倒れている人がいたら大変だからと
町内を週末だというのに見回っていた。
町内を見回っていた時、お年寄りが道で倒れていたら優しく右京君夫はお年寄りを抱えて病院まで連れて行った。
その話しはあっという間に小さな町内なので広がった。そして君夫はこの小さな町会のヒーロー的存在になった。
それでも百合子だけは
「あれは、君夫君じゃない。みんな騙されてるんだ」
そう言って君夫に心を開かないたった一人のお年寄りだった。
他のお婆さんやお爺さんは
「君夫君何でそんなにおしゃべりになったの?」
そうはっきりと聞いていた。
「東京に行ってから染まっちゃったんですかね?
東京の色に。それに接客業やってましたからそのせいもあるのかもしれませんね」そう言って笑っていた。
友子も
「お母さん昔から考えすぎだよ。いい人だし
嫌う理由ないじゃない。真面目に働いてるし、
東京で変わる人っているんじゃないの?」
まさか、君夫に隠された秘密があるとはこの時は
まだ、誰も知らなかった-。
右京君夫はとても真面目な人で朝は7時に家を出て
帰宅は17時だった。
町内でもすっかり馴染んでいた。古い家ばかりが並ぶ
町内でお婆さんやお爺さんが困っているとすぐに手をさしのべる優しい人だった。
会社が休みの時は、積極的に町内の人と馴染もうと
自分から話し掛けていた。
電球交換が出来ないと言われればすぐに取り替えてあげる優しい人だった。
常に困った事はありませんか?と聞いて、困っていると聞くと助けてあげる優しい人だった。
この間は道で倒れている人がいたら大変だからと
町内を週末だというのに見回っていた。
町内を見回っていた時、お年寄りが道で倒れていたら優しく右京君夫はお年寄りを抱えて病院まで連れて行った。
その話しはあっという間に小さな町内なので広がった。そして君夫はこの小さな町会のヒーロー的存在になった。
それでも百合子だけは
「あれは、君夫君じゃない。みんな騙されてるんだ」
そう言って君夫に心を開かないたった一人のお年寄りだった。
他のお婆さんやお爺さんは
「君夫君何でそんなにおしゃべりになったの?」
そうはっきりと聞いていた。
「東京に行ってから染まっちゃったんですかね?
東京の色に。それに接客業やってましたからそのせいもあるのかもしれませんね」そう言って笑っていた。
友子も
「お母さん昔から考えすぎだよ。いい人だし
嫌う理由ないじゃない。真面目に働いてるし、
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まだ、誰も知らなかった-。
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