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第一章
あなたを知りたい
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第十六話 あなたを知りたい
甲板は、強い海風が吹きぬけていた。
ユファは髪の毛の束をつかむと、手で押さえつけながら一歩ずつ歩いて行く。
視界一面を満たすものは、青い海と雲一つなく澄んだ蒼穹だけ。
世界の広さをまざまざと見せつけられているようで、ユファの鼓動は自然と高鳴る。
外の世界を知らないユファにとって、シュラーク帝国は、ハメルの里で読んだ歴史や書物の中にしか存在しない国だ。
年間を通し温暖で、気温差が殆どないアイスベルグと比較すると、亜熱帯気候で豪雨が多い国である点と、王政ではなく民主主義国家であるということ……くらいしか情報がない。
――見るもの聞くものすべてが新鮮で、自由。だからこそ、未知へ踏み込むのが不意に怖くもなる。
ユファが今、船首の傍らでなびく群青色のマントの背中に、声をかけるの躊躇っているのと同じように。
「シュ――」
呼吸を整えてから、意を決して駿里に呼びかけようとした時だった。
「ごほっ、ごほ……!」
「シュンリ!?」
突然、駿里が咳き込み出したのだ。手すりに力なく掴まると、その場に崩れるように屈みこむ。
ユファは風に煽られながら、小走りで駿里の元へ駆け寄った。
「ねえ、どうしたの?」
「……かまうな!平気やから」
腕を伸ばし、その背を摩ろうとしたユファだったが、駿里に強い調子で遮られてしまった。
「でも……!」
ユファが、俯いて尚も咳き込んでいる駿里を覗き込むと、
「シュンリ、血がっ!」
――床板には、夥しいまでの血痕が散っていた。
眼前の光景に、ユファの顔色からみるみる血の気が引いていく。指先は冷え、かたかたと震えが走った。
「いつものことや、これしきで騒ぐな」
「えっ……?」
愕然とするユファを尻目に、駿里はゆっくり立ちあがり、上腕で乱雑に自分の口元を拭った。
「シュンリ、病気なの……?」
「おう。アホっちゅう病気やねん!」
「……」
――なぜこの人は、いつもいつも‟こう"なのだろう。
駿里が陽気な笑顔で冗談を言えば言うほど、その強がりがユファの胸に突き刺さった。泣くつもりなんてないのに、勝手に目頭に涙が滲んでくる。
「ねえ!お願いだから話して、あなたのこと。……隠してること、話して!」
「俺は、ホンマのことしか言うてへん」
「嘘。なにも話してくれてない。肝心なこと、ひとつも!」
ユファの胸の内で燃え上がる熱が、言葉になってついに口から飛び出していた。知らないフリはしたくない。半翼の事も、駿里の運命のことも。
ユファの熱意に押され、駿里は口の端に残った血液一筋を拭き取ってから、観念したように呟いた。
「……あんちゃんから、聞いとったやろ?」
「死すべき運命っていう話?……それだけじゃ、わからないわ」
「俺の事なんぞ、これ以上語ることないやろ。お前らの試練には協力する。それはホンマや。せやから、もう関わらんほうがええ」
――駿里が顔を背けようとすると、ユファは逃さないよう駿里の冷たい掌を、自分からしっかりと握りしめた。
驚いた駿里が頭を持ち上げると、やっとユファと視線が交わる。
「関わるなって言われても、私は知りたいの!シュンリのことを、理解したいの!半翼のことも、ちゃんと、全部!」
「……ユファ」
「シュンリが言ったんじゃない。みんな、大事なものに近づくために生きていくんだって。私達もそうでしょ。話してくれなきゃ、お互いを理解することも出来ないわ」
必死に言い募りながら、「我ながら勝手な言い分だな」とユファは思った。
駿里の事情に土足で踏み入ろうとしているのは百も承知だ。それでも、どうしても放っておくことができない。ユファの気持ちが単なる好奇心だけはないと知って、駿里はいよいよ驚愕の眼差しを向けた。
「なんでや」
「なんで、って?……あなたのことを知りたいと思ったら、いけないの?」
「……お前は……救いようの無いアホやなあ」
悪態をつきながらも、駿里は柔和な微笑みを見せた。
両の瞳が眩しそうに窄められユファを見つめている。今まで見てきた駿里の表情の中で、一番綺麗だとユファは素直に思った。
「アホでも馬鹿でもなんでもいい。教えてってば」
「ユファ」
名前を呼ばれたと思った刹那、ユファの手の指の間に、すっと駿里の指が通されていた。
「な、なに」
互いの両の手の指と指を絡め、しばし見つめ合うだけの時が流れる。
激しい潮風は体温を奪い去っていくのに、ユファの体は燃え上がるように熱かった。皮膚を通して伝わる駿里の指と手の冷たさが、心地よいくらいに。
「ほんなら、その熱心さに免じて、ひとつだけ教えたる」
「え?」
「初めて会うた時のこと、覚えとるか?」
「うん。勿論」
地下牢に投獄されていたユファを、アイスベルグ警護兵に変装した駿里が、わざわざ救出にやって来た。あんな奇想天外でスリリングな一日を、生涯忘れられる筈もない。
「俺な。ホンマはお前のこと、ずっと知っとったんや。――あン時城におったんは、野暮用なんかやない」
「え……?」
ついに明かされた真相に、ユファは面食らって聞き返した。
「それじゃ、ついでなんかじゃなくて、本当に私を助けに来てくれたの?……どうして?」
「答えられへん。ひとつだけなら教えるって、さっき言うたやろ」
「ちょっと!肝心なことが結局分からないままじゃない!」
なぜ自分を助けたのか。ユファが知りたいのは駿里の行動の理由だった。大事なところでまたしても煙に撒かれそうになり、ユファは頬を膨らませて憤った。駿里はふくれっ面のユファを見て、さも愉快そうに笑っている。
「何がおかしいの?こっちは真剣に聞いたのに!」
「ははっ、ああ。知っとる、知っとる!せやけど、教えて欲しいんやったらもうちっと、サービスしてくれんとー」
「……なっ?」
繋がれた指が解かれた瞬間に、ユファは駿里に引き寄せられた。
「ちょ、ちょっとっ」
愛おし気な手つきで、髪をふわりと撫でられる。割れ物でも扱う時のような、繊細な仕草だった。予想外の駿里の行動に驚いて、ユファはそのままの体勢で固まってしまった。
「ええ子や。しゃーないなあ。ほな、もう一つだけ」
駿里の顔が、ユファのすぐ傍にまで迫る。耳元に触れた唇が、身をこわばらせたユファにそっと囁いた。
「これ不死の病やねん。治らんのや」
「……」
掠れた一言がユファの耳を通り抜け、頭の中で再生される最後の瞬間まで、これが夢の中の出来事なら良いのにと、ユファは願った。
「せやから、俺のことはもう気にしなさんな」
駿里は、抱き締めたときと同様にあっけなくユファを解放した。それ以上語ることは無く、背を向けて船内へ戻ろうと歩き出す。
「まって」
――駿里が、行ってしまう。
きっともう、彼のことを知りたいなんて思うことも許されないほどに、手の届かない、遠い場所へ。
「まって……!」
嫌な胸騒ぎがしたユファは、駿里の背中を追いかけようとした。
しかし、意識に反して、体が命令を聞かなかった。両足はもつれ、ユファはその場に力なく転んでしまう。体中が炎のように熱くて、頭が真っ二つに割れそうに痛い。
床に崩れ落ちてしまったユファはもう、起き上がることが出来なかった。
「ユファ!」
血相を変えた駿里がこちらへ駆け寄ってくる姿を見つめながら、ユファの意識は、真っ暗闇へ真っ逆さまに落ちていった。
甲板は、強い海風が吹きぬけていた。
ユファは髪の毛の束をつかむと、手で押さえつけながら一歩ずつ歩いて行く。
視界一面を満たすものは、青い海と雲一つなく澄んだ蒼穹だけ。
世界の広さをまざまざと見せつけられているようで、ユファの鼓動は自然と高鳴る。
外の世界を知らないユファにとって、シュラーク帝国は、ハメルの里で読んだ歴史や書物の中にしか存在しない国だ。
年間を通し温暖で、気温差が殆どないアイスベルグと比較すると、亜熱帯気候で豪雨が多い国である点と、王政ではなく民主主義国家であるということ……くらいしか情報がない。
――見るもの聞くものすべてが新鮮で、自由。だからこそ、未知へ踏み込むのが不意に怖くもなる。
ユファが今、船首の傍らでなびく群青色のマントの背中に、声をかけるの躊躇っているのと同じように。
「シュ――」
呼吸を整えてから、意を決して駿里に呼びかけようとした時だった。
「ごほっ、ごほ……!」
「シュンリ!?」
突然、駿里が咳き込み出したのだ。手すりに力なく掴まると、その場に崩れるように屈みこむ。
ユファは風に煽られながら、小走りで駿里の元へ駆け寄った。
「ねえ、どうしたの?」
「……かまうな!平気やから」
腕を伸ばし、その背を摩ろうとしたユファだったが、駿里に強い調子で遮られてしまった。
「でも……!」
ユファが、俯いて尚も咳き込んでいる駿里を覗き込むと、
「シュンリ、血がっ!」
――床板には、夥しいまでの血痕が散っていた。
眼前の光景に、ユファの顔色からみるみる血の気が引いていく。指先は冷え、かたかたと震えが走った。
「いつものことや、これしきで騒ぐな」
「えっ……?」
愕然とするユファを尻目に、駿里はゆっくり立ちあがり、上腕で乱雑に自分の口元を拭った。
「シュンリ、病気なの……?」
「おう。アホっちゅう病気やねん!」
「……」
――なぜこの人は、いつもいつも‟こう"なのだろう。
駿里が陽気な笑顔で冗談を言えば言うほど、その強がりがユファの胸に突き刺さった。泣くつもりなんてないのに、勝手に目頭に涙が滲んでくる。
「ねえ!お願いだから話して、あなたのこと。……隠してること、話して!」
「俺は、ホンマのことしか言うてへん」
「嘘。なにも話してくれてない。肝心なこと、ひとつも!」
ユファの胸の内で燃え上がる熱が、言葉になってついに口から飛び出していた。知らないフリはしたくない。半翼の事も、駿里の運命のことも。
ユファの熱意に押され、駿里は口の端に残った血液一筋を拭き取ってから、観念したように呟いた。
「……あんちゃんから、聞いとったやろ?」
「死すべき運命っていう話?……それだけじゃ、わからないわ」
「俺の事なんぞ、これ以上語ることないやろ。お前らの試練には協力する。それはホンマや。せやから、もう関わらんほうがええ」
――駿里が顔を背けようとすると、ユファは逃さないよう駿里の冷たい掌を、自分からしっかりと握りしめた。
驚いた駿里が頭を持ち上げると、やっとユファと視線が交わる。
「関わるなって言われても、私は知りたいの!シュンリのことを、理解したいの!半翼のことも、ちゃんと、全部!」
「……ユファ」
「シュンリが言ったんじゃない。みんな、大事なものに近づくために生きていくんだって。私達もそうでしょ。話してくれなきゃ、お互いを理解することも出来ないわ」
必死に言い募りながら、「我ながら勝手な言い分だな」とユファは思った。
駿里の事情に土足で踏み入ろうとしているのは百も承知だ。それでも、どうしても放っておくことができない。ユファの気持ちが単なる好奇心だけはないと知って、駿里はいよいよ驚愕の眼差しを向けた。
「なんでや」
「なんで、って?……あなたのことを知りたいと思ったら、いけないの?」
「……お前は……救いようの無いアホやなあ」
悪態をつきながらも、駿里は柔和な微笑みを見せた。
両の瞳が眩しそうに窄められユファを見つめている。今まで見てきた駿里の表情の中で、一番綺麗だとユファは素直に思った。
「アホでも馬鹿でもなんでもいい。教えてってば」
「ユファ」
名前を呼ばれたと思った刹那、ユファの手の指の間に、すっと駿里の指が通されていた。
「な、なに」
互いの両の手の指と指を絡め、しばし見つめ合うだけの時が流れる。
激しい潮風は体温を奪い去っていくのに、ユファの体は燃え上がるように熱かった。皮膚を通して伝わる駿里の指と手の冷たさが、心地よいくらいに。
「ほんなら、その熱心さに免じて、ひとつだけ教えたる」
「え?」
「初めて会うた時のこと、覚えとるか?」
「うん。勿論」
地下牢に投獄されていたユファを、アイスベルグ警護兵に変装した駿里が、わざわざ救出にやって来た。あんな奇想天外でスリリングな一日を、生涯忘れられる筈もない。
「俺な。ホンマはお前のこと、ずっと知っとったんや。――あン時城におったんは、野暮用なんかやない」
「え……?」
ついに明かされた真相に、ユファは面食らって聞き返した。
「それじゃ、ついでなんかじゃなくて、本当に私を助けに来てくれたの?……どうして?」
「答えられへん。ひとつだけなら教えるって、さっき言うたやろ」
「ちょっと!肝心なことが結局分からないままじゃない!」
なぜ自分を助けたのか。ユファが知りたいのは駿里の行動の理由だった。大事なところでまたしても煙に撒かれそうになり、ユファは頬を膨らませて憤った。駿里はふくれっ面のユファを見て、さも愉快そうに笑っている。
「何がおかしいの?こっちは真剣に聞いたのに!」
「ははっ、ああ。知っとる、知っとる!せやけど、教えて欲しいんやったらもうちっと、サービスしてくれんとー」
「……なっ?」
繋がれた指が解かれた瞬間に、ユファは駿里に引き寄せられた。
「ちょ、ちょっとっ」
愛おし気な手つきで、髪をふわりと撫でられる。割れ物でも扱う時のような、繊細な仕草だった。予想外の駿里の行動に驚いて、ユファはそのままの体勢で固まってしまった。
「ええ子や。しゃーないなあ。ほな、もう一つだけ」
駿里の顔が、ユファのすぐ傍にまで迫る。耳元に触れた唇が、身をこわばらせたユファにそっと囁いた。
「これ不死の病やねん。治らんのや」
「……」
掠れた一言がユファの耳を通り抜け、頭の中で再生される最後の瞬間まで、これが夢の中の出来事なら良いのにと、ユファは願った。
「せやから、俺のことはもう気にしなさんな」
駿里は、抱き締めたときと同様にあっけなくユファを解放した。それ以上語ることは無く、背を向けて船内へ戻ろうと歩き出す。
「まって」
――駿里が、行ってしまう。
きっともう、彼のことを知りたいなんて思うことも許されないほどに、手の届かない、遠い場所へ。
「まって……!」
嫌な胸騒ぎがしたユファは、駿里の背中を追いかけようとした。
しかし、意識に反して、体が命令を聞かなかった。両足はもつれ、ユファはその場に力なく転んでしまう。体中が炎のように熱くて、頭が真っ二つに割れそうに痛い。
床に崩れ落ちてしまったユファはもう、起き上がることが出来なかった。
「ユファ!」
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