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僕物語 第3章「恋の壁、心の壁」
第12話(広くて狭い世界)
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水族館についた僕たちは美姫にエスコートしてもらい館内を周りだした。
美姫
「怜覚えてるかな?
この前2人でここに来た時
私のお父さんがいて、
私を無理やり連れ戻そうとして
それを止めてくれたんだよ!
『美姫は僕の彼女です!』
そう言ってくれたんだよ!
それでお父さんは怒っちゃって、
怜のこと殴っちゃったけど、
すごくかっこよかったんだよ!」
あぁ、
その話を聞いた時僕は思った。
少しながら懐かしい気持ちもあった。
僕
「そんなこともあったんだ、」
館内を見て回っていると前から1人の女性が歩いて来た。
女性
「あら?
あなたは、」
僕
「あ、
医務室の先生!」
僕は覚えていた。
すると先生は言った。
先生
「今日はあの時の子と
一緒じゃないのね!
モテモテじゃないの!
青春してるわねー!
それじゃまたね!」
先生の言ったあの時の子。
僕が先生と会ったのは2回目。
あの時と言うのはいつのことか、
それは怜とここに来た時だった。
僕の頭の中に色んな情報が駆け巡って来た。
怜
『お兄ちゃぁん!』
『怜、』
『お兄ちゃん大好きだよ!』
『やめてよ!
これ以上問題を起こさないで!
怜を殴らないで!』
『起きてよ、
ずっと守ってくれるって
私に言ってくれた。
でも今は私が怜を守るから、
だから目を覚ましてよ、
お兄ちゃん。』
僕
『怜の恋人です!
あなたこそ何ですか?』
僕を呼ぶ怜、
お兄ちゃんと呼ぶ怜、
大好きと言う怜、
そして怜の恋人と言う僕、
僕の中にあった怜の記憶が一斉に頭の中に舞い戻って来た。
その時だった。
怜が前に立っていた。
怜
「お兄ちゃん、、、
どういうこと?
なんで美姫と、」
記憶が戻った僕はなぜ怜がここにいてこんな質問をしてくるのかの全てをわかっていた。
僕
「怜、
これは、、、」
その言葉を言わせないかのように美姫が言った。
美姫
「私は昔から怜のことが好きだったの!
だから怜が羨ましかった、
ずっと怜一緒に居られる怜が
すごく羨ましかったの。」
僕
「美姫、
全部思い出したよ。
あのな?
僕は昔闇に飲まれていたことがある。
全てがどうでもよくなってた、
生きていくことさえも。
そんな時だったんだよ、
美姫は僕を闇から救ってくれた。
僕の光になってくれた。
この意味がわかるかな?
僕も美姫が好きだったんだよ、
もちろん今だって好きだよ?
でもね、
今の美姫は嫌い。
どうして嘘をついたの?」
すると美姫は泣きながら言った。
美姫
「怜が欲しかった!
私だけの怜でいてほしかった、
私だけの怜にしたかったの、」
僕
「僕はいつも通りの美姫が好きだな?
今の彼女は怜だから
付き合うことはできない。
だからさ、
特別な人としてじゃだめかな?」
僕は最低だ。
今目の前に怜がいるのになんてことを言っているんだろう、
そう思ったやさき、
怜が服の裾を握りしめて泣いていた。
怜
「お兄ちゃん、
記憶が戻ったの?」
僕
「あぁ、」
僕たち3人の空気は淀んでいた。
だが怜の一言で全ては変わった。
怜
「お兄ちゃんの記憶も戻った。
美姫も本当のことを話してくれた。
私ね?
今すごい幸せなの!
美姫に隠し事されたのは
確かに悲しかったけど
普通はこんなこと自分から
言えないでしょ?
美姫は私と怜が付き合ってるって
知ってても私に本当の
気持ちを教えてくれた。
それって凄く勇気のいることでしょ?
それにお兄ちゃんもちゃんと
本当の気持ちを話してくれた。
ねぇ、
美姫、
お兄ちゃん、」
僕たちは怜が強がってこんなことを言った、
そう思っていた。
「バイバイ、」
そう言われるのを覚悟した、
怜
「ここね、
水族館の広場なんだ、」
一目周りを見渡してみると人目に囲まれていた。
怜
「ちょっと私に付き合ってくれる?
行きたいところがあるの。」
僕と美姫は恥ずかしながらも、
その場を立ち去る様についていった。
そしてついた場所は僕の家だった。
怜は先に家の中に入ってこう言った。
怜
「美姫、
お兄ちゃん、、、。」
僕たちは唾を飲み込んだ。
怜
『おかえり!』
怜はとても笑顔だった。
美姫は怜に抱きついた。
美姫
「怜!
ごめんね!」
僕はその場に倒れこんだ。
美姫
「怜!?」
怜
「お兄ちゃん?」
僕は言った。
僕
「あっはは、
怜!
ただいま!」
全てが消滅しかけたことによって生まれた新しい感情。
それは互いに信じ合い、
互いに想い合い、
互いに傷つけ合い、
それを繰り返してまた新しい絆を作り出す。
そうして僕たちはまたそれぞれの関係を取り戻し、
新しくも懐かしい日々を、
懐かしくも新しい道を、
歩き続けて行くのだ。。
僕物語 第3章
「恋の壁、心の壁」
END
---新編予告---
「僕-覚-醒」
とある日、
僕は覚醒者となった。
現実では有り得ない能力。
それは世界で数えられるほどの人間にしか持つことの許されない能力。
【異覚醒能力】
同じ能力を持つ人は必ず1人はいる。
そう思われていた。
だが。
《新異覚醒能力》
僕は自分たった1人の能力、
完全オリジナル能力に覚醒した。
その能力を求めてあらゆる敵が僕を狙う。
そんな敵に僕はこの能力で立ち向かう!!
!新編!
僕物語 覚醒編
20/11/24 20:00 連載開始!
美姫
「怜覚えてるかな?
この前2人でここに来た時
私のお父さんがいて、
私を無理やり連れ戻そうとして
それを止めてくれたんだよ!
『美姫は僕の彼女です!』
そう言ってくれたんだよ!
それでお父さんは怒っちゃって、
怜のこと殴っちゃったけど、
すごくかっこよかったんだよ!」
あぁ、
その話を聞いた時僕は思った。
少しながら懐かしい気持ちもあった。
僕
「そんなこともあったんだ、」
館内を見て回っていると前から1人の女性が歩いて来た。
女性
「あら?
あなたは、」
僕
「あ、
医務室の先生!」
僕は覚えていた。
すると先生は言った。
先生
「今日はあの時の子と
一緒じゃないのね!
モテモテじゃないの!
青春してるわねー!
それじゃまたね!」
先生の言ったあの時の子。
僕が先生と会ったのは2回目。
あの時と言うのはいつのことか、
それは怜とここに来た時だった。
僕の頭の中に色んな情報が駆け巡って来た。
怜
『お兄ちゃぁん!』
『怜、』
『お兄ちゃん大好きだよ!』
『やめてよ!
これ以上問題を起こさないで!
怜を殴らないで!』
『起きてよ、
ずっと守ってくれるって
私に言ってくれた。
でも今は私が怜を守るから、
だから目を覚ましてよ、
お兄ちゃん。』
僕
『怜の恋人です!
あなたこそ何ですか?』
僕を呼ぶ怜、
お兄ちゃんと呼ぶ怜、
大好きと言う怜、
そして怜の恋人と言う僕、
僕の中にあった怜の記憶が一斉に頭の中に舞い戻って来た。
その時だった。
怜が前に立っていた。
怜
「お兄ちゃん、、、
どういうこと?
なんで美姫と、」
記憶が戻った僕はなぜ怜がここにいてこんな質問をしてくるのかの全てをわかっていた。
僕
「怜、
これは、、、」
その言葉を言わせないかのように美姫が言った。
美姫
「私は昔から怜のことが好きだったの!
だから怜が羨ましかった、
ずっと怜一緒に居られる怜が
すごく羨ましかったの。」
僕
「美姫、
全部思い出したよ。
あのな?
僕は昔闇に飲まれていたことがある。
全てがどうでもよくなってた、
生きていくことさえも。
そんな時だったんだよ、
美姫は僕を闇から救ってくれた。
僕の光になってくれた。
この意味がわかるかな?
僕も美姫が好きだったんだよ、
もちろん今だって好きだよ?
でもね、
今の美姫は嫌い。
どうして嘘をついたの?」
すると美姫は泣きながら言った。
美姫
「怜が欲しかった!
私だけの怜でいてほしかった、
私だけの怜にしたかったの、」
僕
「僕はいつも通りの美姫が好きだな?
今の彼女は怜だから
付き合うことはできない。
だからさ、
特別な人としてじゃだめかな?」
僕は最低だ。
今目の前に怜がいるのになんてことを言っているんだろう、
そう思ったやさき、
怜が服の裾を握りしめて泣いていた。
怜
「お兄ちゃん、
記憶が戻ったの?」
僕
「あぁ、」
僕たち3人の空気は淀んでいた。
だが怜の一言で全ては変わった。
怜
「お兄ちゃんの記憶も戻った。
美姫も本当のことを話してくれた。
私ね?
今すごい幸せなの!
美姫に隠し事されたのは
確かに悲しかったけど
普通はこんなこと自分から
言えないでしょ?
美姫は私と怜が付き合ってるって
知ってても私に本当の
気持ちを教えてくれた。
それって凄く勇気のいることでしょ?
それにお兄ちゃんもちゃんと
本当の気持ちを話してくれた。
ねぇ、
美姫、
お兄ちゃん、」
僕たちは怜が強がってこんなことを言った、
そう思っていた。
「バイバイ、」
そう言われるのを覚悟した、
怜
「ここね、
水族館の広場なんだ、」
一目周りを見渡してみると人目に囲まれていた。
怜
「ちょっと私に付き合ってくれる?
行きたいところがあるの。」
僕と美姫は恥ずかしながらも、
その場を立ち去る様についていった。
そしてついた場所は僕の家だった。
怜は先に家の中に入ってこう言った。
怜
「美姫、
お兄ちゃん、、、。」
僕たちは唾を飲み込んだ。
怜
『おかえり!』
怜はとても笑顔だった。
美姫は怜に抱きついた。
美姫
「怜!
ごめんね!」
僕はその場に倒れこんだ。
美姫
「怜!?」
怜
「お兄ちゃん?」
僕は言った。
僕
「あっはは、
怜!
ただいま!」
全てが消滅しかけたことによって生まれた新しい感情。
それは互いに信じ合い、
互いに想い合い、
互いに傷つけ合い、
それを繰り返してまた新しい絆を作り出す。
そうして僕たちはまたそれぞれの関係を取り戻し、
新しくも懐かしい日々を、
懐かしくも新しい道を、
歩き続けて行くのだ。。
僕物語 第3章
「恋の壁、心の壁」
END
---新編予告---
「僕-覚-醒」
とある日、
僕は覚醒者となった。
現実では有り得ない能力。
それは世界で数えられるほどの人間にしか持つことの許されない能力。
【異覚醒能力】
同じ能力を持つ人は必ず1人はいる。
そう思われていた。
だが。
《新異覚醒能力》
僕は自分たった1人の能力、
完全オリジナル能力に覚醒した。
その能力を求めてあらゆる敵が僕を狙う。
そんな敵に僕はこの能力で立ち向かう!!
!新編!
僕物語 覚醒編
20/11/24 20:00 連載開始!
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みんなの感想(1件)
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