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後日譚 二人の恋愛事情
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恋愛なんてまともにしたことがないから、どうしていいかわからない。というか、そういった惚れた腫れたの話題に混ぜてもらったことがないから、どうやってそんな浮ついた話題を切り出していいのかがわからない。
なんで、そんなことを考えているかと言うと。話は、数時間前に遡る────
「嘘でしょ! まだ一週間しか経ってないじゃん!」
そんな姦しい声が、夜見との昼食を食べる手を止めた。
京浜地区に新たにできたサンドイッチ屋さんがおいしいと聞いて、仕事の休憩時間に二人で食べにきていたのだ。
店内は確かに騒がしくはあったが、女子高生の声というのは、実によく通る。
「いくら年上だからって、手が早くない⁉︎」
「ごふっ」
黄色い悲鳴と共に、夜見が喉にパンを詰まらせる汚い声が聞こえる。由比都は無言で水を指先で寄せてやると、トマトの赤がみずみずしいベーコンレタスサンドを一口齧る。
「なんだ、若い女の子の話に興味があるのか。やめておけ、彼女たちの中では私たちはもうおじさんさ」
「いやいやいや!由比都は俺と一個しか変わんないじゃん!! むしろ年下にそんなこと言われたら俺の立つ瀬がないんだけど⁉︎」
「なんだ。難しい言葉を知ってるな。えらいぞ」
「ぐうう……」
由比都から向けられた笑みに、夜見の顔は赤くなる。こんなに分かりやすく表情に出る男を揶揄うのは、実に楽しい。
背後では、うら若き乙女が昼間からするには生々しい話題へと舵をきりつつある。いくらここがオープンテラスだからといえど、そんなに若げのいたりをオープンにしなくてもいいと思う。
少し甘めのカフェラテで喉を潤すと、食べ終えたサンドイッチの包みを丁寧に折りたたむ。
目の前の夜見はというと、気まずそうにブラックコーヒーをごくごくと飲んでいた。
「店を出るか?」
「え⁉︎ なんで⁉︎」
「……いや、お前が気まずそうにしているんじゃないか」
「ああ、あ~だ、大丈夫。いや困っちゃうね最近のお嬢さん方は」
ぎこちない様子の夜見は、初めて見る。
由比都の目が見えるようになって、もう一月が経つ。この一ヶ月、表の仕事も裏の仕事も忙しなく、また由比都も初めての視覚に日常を楽しみすぎたせいで、こうしてゆっくりと二人の時間を取るのは随分と久しぶりだった。
「無理してないか? 私は食べ終わったし、気まずいなら店を変えてもいいけれど」
「い、いやなんで俺よりスパダリ⁉︎」
「それとも、若い女性の話題に興味があるから、そんなに黙っているのか?」
「何それ嫉妬⁉︎ 急にデレるのやめてくんないっテェ‼︎」
相変わらず、夜見は由比都の神経を逆撫でするのが実にうまい。夜見のすねに由比都の足がしっかりと入って、机の上の食器が揺れる。夜見は伸びかけた金髪を見せつけるかのように机に突っ伏すと、静かに悶絶した。
(なんだか、少しだけ面白くはないな)
もし、夜見が己よりも若い女性に興味を抱いているのなら、それは少し。……いや、大いに面白くはない。
机に肘をつき、頬杖をつくように夜見を見つめる。由比都だって、この関係が普通ではないことくらい理解しているつもりだ。
いくら、職場のみんなからは受け入れられても。所詮は男同士。女子高生たちが盛り上がるような、そう言った露骨な恋愛の話題なんてそうそうに作ることはできないだろう。
夜見の隣に、金髪の女子高生が並び立つ様子を想像して、勝手にむすりとした。ちょっと悪そうな見た目の夜見がモテるのなんて、由比都はこの一ヶ月で嫌というほど理解した。
この男が鈍感でなければ、今頃ちょっとしたハーレムだってできていたかもしれない。
「……腹立たしいな」
「脛蹴られた俺を前に……さらに追い討ち……?」
「お前もこんな貧相な男の体よりも、柔らかい女性の体の方が好ましいのか」
「ぶっふぉ」
「おい、人が真面目に聞いているのになんだその態度は」
ムッとした声色に気がついたらしい。夜見は勢いよく顔を上げると、大慌てで両手を使ってタイムを表す。ハンドサインは初めて見るものだったせいか、由比都の眉間に皺がよる。
「俺ら付き合って一ヶ月じゃんっ」
「声がでかい」
「あっすんませ……」
慌てて口元を押さえて辺りを確認する。夜見の滑稽な姿を眺めながら、由比都は話の続きを手で促す。
言いたいことがあるなら言えばいい。内容によってはさらに不機嫌にはなるだろうが。
「あのさ、いっこ聞くけど由比都って恋愛経験ある?」
「ああ?」
「あ、うんないよね。わかる、いやそんな睨みつけないで馬鹿にしてるわけじゃないから!」
夜見は手のひらを見せつけるように弁明する。人よりも恋愛経験が乏しいことなんて、指摘されなくたって理解している。無論、興味もなかったのが本音だが。
ソファに背を預ける。まるで面接官のような威圧を放っているとは気が付きもしないで、由比都はジトリと夜見を見た。なんとなくだが、何を言いたいのかを理解してしまったのだ。
おそらく不毛な確認だろう。由比都の予測は、やはりあたっていた。
「キスをしたな」
「一週間に一回のスパンだけどね」
「手だって繋いだ」
「それも人目を憚るようにね」
「一緒にも寝ている」
「ソファで寝落ちしてる由比都を俺が運んでね‼︎」
ヤケクソのように合いの手を入れてくる。由比都の中では、きちんと恋人らしいことをしているつもりだ。ちゃんと一緒に仕事も行って、一緒にも帰って。夜見がくっついてくるのを蔑ろにすることだって、……そんなにはないと思っている。
由比都の認識する恋人と、夜見の認識する恋人の像が違うのかもしれない。もしそうだとしたら、想像をすり合わせなければいけないだろう。息を詰めるように、頬を赤くして畏まる。夜見の姿をいつまでもながめていたいが、話は進まない。由比都は長い足を組み替えると、先ほどとは逆の手で頬杖をついた。
「お前と怪異も祓っている。デートみたいなもの」
「じゃないよね⁉︎ それパチンコ屋をデートって言ってるような男と同じ匂いがするからね⁉︎」
「わかったわかった、話を聞いてやるからとりあえず水を飲め。癇癪を起こすにはまだ早いだろう」
「あれなんで俺がわがまま言ってるみたいになってるんだろうなあ~‼︎」
両手で顔を覆い、くぐもった声で文句を言う。夜見の表情がコロコロ変わるのをいつまでも見ていたいが、時間だって有限ではないのだ。由比都は伝票を取ると、財布を取り出した。休憩時間の終わりは差し迫っているのだ。長くなりそうなら、別に帰ってからでもいいだろう。
「あれ、由比都数字読めるようになったの?」
「クレジットカードで一括する」
「いいよ俺が払うから」
「だめだ。恋人に奢られるわけにはいかないからな」
「その前に俺社長なんですけど」
太陽光を目に受け続けるのは得意ではない。由比都が胸元に刺していた色の薄いサングラスをかけると、財布を出そうとしていた夜見の手に触れる。
「暗証番号がないことを祈っておけ」
「やっぱ俺が払うからいいってえ!」
「くどい!」
身長は夜見の方が高くても、由比都だって男だ。夜見が恋人扱いをきちんとしてくれと言うのなら、この場は絶対に譲ることはできないだろう。
今までずっと目が見えなかったせいで、この世に蔓延る文字全般は笑ってしまうくらい覚えられないが。
願わくば暗証番号を入力しないタイプのレジだと大変好ましい。犬のように慌ててついてくる夜見を引き連れて颯爽と会計をしに向かう。見た目の良さから由比都だって十分に人目を引くのだが、いかんせん最近は天然さが露呈してきたばかりであった。由比都はしっかりとクレジットカードで二人分の食事を支払うと、曇りなき眼で領収書をくださいと言ったのであった。
なんで、そんなことを考えているかと言うと。話は、数時間前に遡る────
「嘘でしょ! まだ一週間しか経ってないじゃん!」
そんな姦しい声が、夜見との昼食を食べる手を止めた。
京浜地区に新たにできたサンドイッチ屋さんがおいしいと聞いて、仕事の休憩時間に二人で食べにきていたのだ。
店内は確かに騒がしくはあったが、女子高生の声というのは、実によく通る。
「いくら年上だからって、手が早くない⁉︎」
「ごふっ」
黄色い悲鳴と共に、夜見が喉にパンを詰まらせる汚い声が聞こえる。由比都は無言で水を指先で寄せてやると、トマトの赤がみずみずしいベーコンレタスサンドを一口齧る。
「なんだ、若い女の子の話に興味があるのか。やめておけ、彼女たちの中では私たちはもうおじさんさ」
「いやいやいや!由比都は俺と一個しか変わんないじゃん!! むしろ年下にそんなこと言われたら俺の立つ瀬がないんだけど⁉︎」
「なんだ。難しい言葉を知ってるな。えらいぞ」
「ぐうう……」
由比都から向けられた笑みに、夜見の顔は赤くなる。こんなに分かりやすく表情に出る男を揶揄うのは、実に楽しい。
背後では、うら若き乙女が昼間からするには生々しい話題へと舵をきりつつある。いくらここがオープンテラスだからといえど、そんなに若げのいたりをオープンにしなくてもいいと思う。
少し甘めのカフェラテで喉を潤すと、食べ終えたサンドイッチの包みを丁寧に折りたたむ。
目の前の夜見はというと、気まずそうにブラックコーヒーをごくごくと飲んでいた。
「店を出るか?」
「え⁉︎ なんで⁉︎」
「……いや、お前が気まずそうにしているんじゃないか」
「ああ、あ~だ、大丈夫。いや困っちゃうね最近のお嬢さん方は」
ぎこちない様子の夜見は、初めて見る。
由比都の目が見えるようになって、もう一月が経つ。この一ヶ月、表の仕事も裏の仕事も忙しなく、また由比都も初めての視覚に日常を楽しみすぎたせいで、こうしてゆっくりと二人の時間を取るのは随分と久しぶりだった。
「無理してないか? 私は食べ終わったし、気まずいなら店を変えてもいいけれど」
「い、いやなんで俺よりスパダリ⁉︎」
「それとも、若い女性の話題に興味があるから、そんなに黙っているのか?」
「何それ嫉妬⁉︎ 急にデレるのやめてくんないっテェ‼︎」
相変わらず、夜見は由比都の神経を逆撫でするのが実にうまい。夜見のすねに由比都の足がしっかりと入って、机の上の食器が揺れる。夜見は伸びかけた金髪を見せつけるかのように机に突っ伏すと、静かに悶絶した。
(なんだか、少しだけ面白くはないな)
もし、夜見が己よりも若い女性に興味を抱いているのなら、それは少し。……いや、大いに面白くはない。
机に肘をつき、頬杖をつくように夜見を見つめる。由比都だって、この関係が普通ではないことくらい理解しているつもりだ。
いくら、職場のみんなからは受け入れられても。所詮は男同士。女子高生たちが盛り上がるような、そう言った露骨な恋愛の話題なんてそうそうに作ることはできないだろう。
夜見の隣に、金髪の女子高生が並び立つ様子を想像して、勝手にむすりとした。ちょっと悪そうな見た目の夜見がモテるのなんて、由比都はこの一ヶ月で嫌というほど理解した。
この男が鈍感でなければ、今頃ちょっとしたハーレムだってできていたかもしれない。
「……腹立たしいな」
「脛蹴られた俺を前に……さらに追い討ち……?」
「お前もこんな貧相な男の体よりも、柔らかい女性の体の方が好ましいのか」
「ぶっふぉ」
「おい、人が真面目に聞いているのになんだその態度は」
ムッとした声色に気がついたらしい。夜見は勢いよく顔を上げると、大慌てで両手を使ってタイムを表す。ハンドサインは初めて見るものだったせいか、由比都の眉間に皺がよる。
「俺ら付き合って一ヶ月じゃんっ」
「声がでかい」
「あっすんませ……」
慌てて口元を押さえて辺りを確認する。夜見の滑稽な姿を眺めながら、由比都は話の続きを手で促す。
言いたいことがあるなら言えばいい。内容によってはさらに不機嫌にはなるだろうが。
「あのさ、いっこ聞くけど由比都って恋愛経験ある?」
「ああ?」
「あ、うんないよね。わかる、いやそんな睨みつけないで馬鹿にしてるわけじゃないから!」
夜見は手のひらを見せつけるように弁明する。人よりも恋愛経験が乏しいことなんて、指摘されなくたって理解している。無論、興味もなかったのが本音だが。
ソファに背を預ける。まるで面接官のような威圧を放っているとは気が付きもしないで、由比都はジトリと夜見を見た。なんとなくだが、何を言いたいのかを理解してしまったのだ。
おそらく不毛な確認だろう。由比都の予測は、やはりあたっていた。
「キスをしたな」
「一週間に一回のスパンだけどね」
「手だって繋いだ」
「それも人目を憚るようにね」
「一緒にも寝ている」
「ソファで寝落ちしてる由比都を俺が運んでね‼︎」
ヤケクソのように合いの手を入れてくる。由比都の中では、きちんと恋人らしいことをしているつもりだ。ちゃんと一緒に仕事も行って、一緒にも帰って。夜見がくっついてくるのを蔑ろにすることだって、……そんなにはないと思っている。
由比都の認識する恋人と、夜見の認識する恋人の像が違うのかもしれない。もしそうだとしたら、想像をすり合わせなければいけないだろう。息を詰めるように、頬を赤くして畏まる。夜見の姿をいつまでもながめていたいが、話は進まない。由比都は長い足を組み替えると、先ほどとは逆の手で頬杖をついた。
「お前と怪異も祓っている。デートみたいなもの」
「じゃないよね⁉︎ それパチンコ屋をデートって言ってるような男と同じ匂いがするからね⁉︎」
「わかったわかった、話を聞いてやるからとりあえず水を飲め。癇癪を起こすにはまだ早いだろう」
「あれなんで俺がわがまま言ってるみたいになってるんだろうなあ~‼︎」
両手で顔を覆い、くぐもった声で文句を言う。夜見の表情がコロコロ変わるのをいつまでも見ていたいが、時間だって有限ではないのだ。由比都は伝票を取ると、財布を取り出した。休憩時間の終わりは差し迫っているのだ。長くなりそうなら、別に帰ってからでもいいだろう。
「あれ、由比都数字読めるようになったの?」
「クレジットカードで一括する」
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「だめだ。恋人に奢られるわけにはいかないからな」
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太陽光を目に受け続けるのは得意ではない。由比都が胸元に刺していた色の薄いサングラスをかけると、財布を出そうとしていた夜見の手に触れる。
「暗証番号がないことを祈っておけ」
「やっぱ俺が払うからいいってえ!」
「くどい!」
身長は夜見の方が高くても、由比都だって男だ。夜見が恋人扱いをきちんとしてくれと言うのなら、この場は絶対に譲ることはできないだろう。
今までずっと目が見えなかったせいで、この世に蔓延る文字全般は笑ってしまうくらい覚えられないが。
願わくば暗証番号を入力しないタイプのレジだと大変好ましい。犬のように慌ててついてくる夜見を引き連れて颯爽と会計をしに向かう。見た目の良さから由比都だって十分に人目を引くのだが、いかんせん最近は天然さが露呈してきたばかりであった。由比都はしっかりとクレジットカードで二人分の食事を支払うと、曇りなき眼で領収書をくださいと言ったのであった。
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