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グロテスク
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「夜見いいいいいいい‼︎」
「アハハハハハ‼︎」
由比都の声に、ホオバリの高笑いが重なった。
愚かな男が、自ら死を選びにいった。ホオバリの放った怪異たちの鋭利な鰭によって、肉を八つ裂きにされながらだ。
藻武の繰り出した蜂達によって、確かに怪異は数は減らしていた。しかし、銀色に輝く魚型怪異の体が、夜見の血肉で赤く染まっていく。生死は誰から見ても一目瞭然であった。
ホオバリの口元は、わかりやすく釣り上がる。余興としては随分と楽しませてもらったとでも思ったのだろう。
ざわりと広げた触手へと力を流し込む。新たな怪異を産み落とそうとしたそのとき。魚型の怪異が一斉に消滅をした。
「っあーー……、流石に今回は痛くて泣きたくなっちゃったよ」
「げええグロい‼︎ さっさと修復してくださいよ社長‼︎」
「うん、ごめん」
ホオバリの笑い声が止まった。その様子は、怪異ながらにわかりやすく動揺を極めていると言っても過言ではなかった。
夜見は、全身を赤く染めながらも平然としていたのだ。ズルむけた肉。剥き出しになった顔の骨も、皮一枚で繋がった指も全部、全部。服と共に刻まれた体の肉は、時間をかけてゆっくりと元の場所に戻っていった。まるで、逆再生でもするかのように。
ボロ切れになった服の一部を、傷ひとつない手のひらが払うように床に落とす。鍛え上げられた、戦う男の体。血管の浮かぶ手が握りしめていたのは、ホオバリが操っていた怪異の伝達役。数千匹の大群をまとめる唯一の一匹を、夜見は短時間で仕留めて見せたのだ。
「悪いね、期待させちゃった? 残念だけど、もしかしたら君と俺は相性があまり良くないみたい」
「お前、死体として生きてるのか」
ホオバリの言葉に、由比都が白杖を捨てて駆け出した。敵対する怪異から明かされたのだ。夜見がどれほどの無茶をしたのかを。
ここが境界の中であることは、もちろん理解している。それでもなお、冷静に努めていた由比都が取り乱すくらいには、夜見の行動は突拍子もなかった。
「夜見……っ」
「駆け寄らないの。俺は傷ひとつないからさ」
「無茶をして、本当に死ぬ覚悟で挑むな…‼︎」
怒声混じりの由比都の言葉を前に、夜見はわかりやすく笑みをこぼした。
疲労感は、確かに由比都たちの体を包み込んでいる。しかし、それでも絶望感は漂ってはいなかった。夜見から漏れ出ていた血生臭さは収まっていた。手に触れる夜見の素肌に、思わず由比都の手が縮こまった。胸板を押すように体を離したとき、由比都の背後でホオバリが動いた。
「ああ、ああ、ああ……お前は欲望が強いな由比都。あれだけいらぬと突き放したのに、欲しいと思えばわかりやすく焦る」
「何を、っ」
「何も驚くことはないじゃないか。だってそれが真実なのだから」
ニタリと笑みを浮かべるホオバリは、グパリと口を大きく開いた。真っ黒な口内の中。喉の奥の方で何かが蠢いた。由比都の目の前で、えづくようにして吐き出されたのは、夥しい数の人の手がついた芋虫のように白く長い体だった。
「ぐえっきんもい‼︎」
「おおおお、俺虫ダメなんだよおおお」
「あやめちゃんいたら絶対取り乱してただろうねえ」
びちゃ、と音がして粘液が地べたに染み込む。どうやって体を隠していたのかはわからないが、ホオバリの頭は白い胴体へと繋がっていた。シャクトリムシのように上体を持ち上げる。バラバラに動かす何本もの人間の腕は、怪異の元へと由比都を手招くかのようにも見えた。
「由比都、まだいける?」
「みくびるなよ」
「オーケー。俺を活かして由比都。俺の異能は──── 」
白い体が地べたを削るように勢いよく動いた。迷いなく由比都へと向かってきたホオバリを、夜見が前に飛び出すことで守る。生え揃った前歯によって、夜見の体がバクリと挟まれる。礫を散らすようにして体を伸ばしたホオバリによって投げ出された夜見の体は、赤い血を散らすようにして滞空した。
「体を裂かれては死ぬだろう⁉︎」
「心配をありがとう」
「んえ、っ」
夜見の上半身が緩やかな動きでホオバリへとむけられる。普通なら、死んでいてもおかしくない。夜見の下半身は腰の骨を晒すかのように、かろうじて肉だけで繋がっていた。
夜見は笑みを浮かべていた。ホオバリの皮膚の一部を、無骨な手がしっかりと掴む。ごきん、と嫌な音がして、夜見の足はしなるようにホオバリへと振り下ろされた。
「だから胴体千切れても、死なないんだってば」
夜見の足によって蹴り上げられたホオバリの上半身が、勢いよく持ち上がる。人間の可動域を無視した蹴りは、遠心力によって力を増していたのだ。
夜見の体が、唾液を散らして衝撃を受け止めたホオバリの頭の上へと乗り上がる。そのまま、頭へと腕を突っ込むようにして、夜見はホオバリの体を地べたへと叩きつけた。
土煙が、勢いよく視界を覆う。夜見は危なげなくホオバリの体から飛び降りると、体が千切れていたとは思えない足取りで由比都の元へと歩み寄った。
「俺の視界の範囲の攻撃は、全部無効化されるんだよ。つまり合法ゾンビってこと」
「私は……見えて、なかった」
「うん、俺はそっちの方が都合がいいかなあ」
にへらと笑みを浮かべるように、夜見は宣った。由比都の頬へと無骨な指が滑る。頬についた砂埃を拭うと、ゆっくりと薄い体を抱きしめた。
由比都の両腕が、夜見の背中に回る。しかし、片方の腕はしっかりと夜見の背後へと伸ばされていた。
「骨を刺す」
由比都はホオバリへと向けた指先を弾いた。言葉と共に現れた夥しいまでの鎖が、まるで標本にされる虫のように、無慈悲にホオバリを地べたへ縫い付けていく。白い体を貫く、肉の弾ける音があたりに響いた。背後で廿六木が嘔吐する声を聞きながら、由比都はどん、と夜見の背中を軽く叩いた。
「視界の範囲の攻撃しか、無効じゃないんだろ」
「由比都……めっちゃキュンときた抱いて」
「今こうして抱きしめてるだろう」
「いやそうじゃねえだろうが‼︎」
すかさず飛んできた藻武の鋭い言葉に、由比都の体はびくりと跳ねた。すりすりと頬擦りしてくる夜見をしっかりと引き剥がすと、よろめいた由比都の体を支えるように夜見の手が腰に回る。
「舌見せて。ほら、あーん」
「大丈夫、だから」
「あのねえ、わかってても心配なもんは心配なわけ。ほらあーーーーんしなさいあーーーーって‼︎」
「後でにしろばか‼︎」
「ぶぇ、っ」
夜見の顔を押し除けると、今度は疲れたようにため息を吐いた。夜見の腕を掴んだまま、意識を研ぎ澄ます。藻武が近づいてくる気配がして振り向けば、驚いたように声を上げられた。
「ぅわ、っ……見えてる?」
「いや、まだ式たちの空間探知が発動してる。これもあと、五分くらいで消えると思うけど」
「ああそう……なあ、やったのか? 急に起きたりしねえ?」
「気配がもう微かだ。じきに消滅すると思うけど……私の杖を貸してくれ」
「隣に動く手すりがいますけど」
ささやかな自己主張は夜見のものだ。さも当たり前かのように、由比都の腕は戻される。なんとなくこうなるだろうことを予測してしまった時点で、夜見の勝ちなのだろう。由比都はわずかに唇をもごつかせた。純粋な気遣いを突っぱねれば、それだけ己が夜見を意識していることがバレてしまう。悔しいから、思い通りにはさせてやるつもりもない。無言で夜見の腕から手へと握り直すと、藻武に肩を借りていた廿六木が反応を示した。
「いつの間に手ぇ繋ぐ仲になったんだお前ら」
「まじばか。ほんとばかクソ親父コラ!」
「いいから行くぞ‼︎ まだ終わってないんだからな‼︎」
「待って由比都引っ張らな、っそっちじゃないよお逆ぅ‼︎」
慌てたような、それでいてどこか楽しそうな声を上げながら、夜見は素直に由比都の後へついていった。
目の前の小山ほどもあるホオバリを前に、よくそんな平然としていられるものだ。藻武の疲れた顔には、そう書かれていた。異能を駆使したからだけではない頭痛を抱えたまま、藻武は帰りたいと泣きそうな声で呟いたのであった。
「アハハハハハ‼︎」
由比都の声に、ホオバリの高笑いが重なった。
愚かな男が、自ら死を選びにいった。ホオバリの放った怪異たちの鋭利な鰭によって、肉を八つ裂きにされながらだ。
藻武の繰り出した蜂達によって、確かに怪異は数は減らしていた。しかし、銀色に輝く魚型怪異の体が、夜見の血肉で赤く染まっていく。生死は誰から見ても一目瞭然であった。
ホオバリの口元は、わかりやすく釣り上がる。余興としては随分と楽しませてもらったとでも思ったのだろう。
ざわりと広げた触手へと力を流し込む。新たな怪異を産み落とそうとしたそのとき。魚型の怪異が一斉に消滅をした。
「っあーー……、流石に今回は痛くて泣きたくなっちゃったよ」
「げええグロい‼︎ さっさと修復してくださいよ社長‼︎」
「うん、ごめん」
ホオバリの笑い声が止まった。その様子は、怪異ながらにわかりやすく動揺を極めていると言っても過言ではなかった。
夜見は、全身を赤く染めながらも平然としていたのだ。ズルむけた肉。剥き出しになった顔の骨も、皮一枚で繋がった指も全部、全部。服と共に刻まれた体の肉は、時間をかけてゆっくりと元の場所に戻っていった。まるで、逆再生でもするかのように。
ボロ切れになった服の一部を、傷ひとつない手のひらが払うように床に落とす。鍛え上げられた、戦う男の体。血管の浮かぶ手が握りしめていたのは、ホオバリが操っていた怪異の伝達役。数千匹の大群をまとめる唯一の一匹を、夜見は短時間で仕留めて見せたのだ。
「悪いね、期待させちゃった? 残念だけど、もしかしたら君と俺は相性があまり良くないみたい」
「お前、死体として生きてるのか」
ホオバリの言葉に、由比都が白杖を捨てて駆け出した。敵対する怪異から明かされたのだ。夜見がどれほどの無茶をしたのかを。
ここが境界の中であることは、もちろん理解している。それでもなお、冷静に努めていた由比都が取り乱すくらいには、夜見の行動は突拍子もなかった。
「夜見……っ」
「駆け寄らないの。俺は傷ひとつないからさ」
「無茶をして、本当に死ぬ覚悟で挑むな…‼︎」
怒声混じりの由比都の言葉を前に、夜見はわかりやすく笑みをこぼした。
疲労感は、確かに由比都たちの体を包み込んでいる。しかし、それでも絶望感は漂ってはいなかった。夜見から漏れ出ていた血生臭さは収まっていた。手に触れる夜見の素肌に、思わず由比都の手が縮こまった。胸板を押すように体を離したとき、由比都の背後でホオバリが動いた。
「ああ、ああ、ああ……お前は欲望が強いな由比都。あれだけいらぬと突き放したのに、欲しいと思えばわかりやすく焦る」
「何を、っ」
「何も驚くことはないじゃないか。だってそれが真実なのだから」
ニタリと笑みを浮かべるホオバリは、グパリと口を大きく開いた。真っ黒な口内の中。喉の奥の方で何かが蠢いた。由比都の目の前で、えづくようにして吐き出されたのは、夥しい数の人の手がついた芋虫のように白く長い体だった。
「ぐえっきんもい‼︎」
「おおおお、俺虫ダメなんだよおおお」
「あやめちゃんいたら絶対取り乱してただろうねえ」
びちゃ、と音がして粘液が地べたに染み込む。どうやって体を隠していたのかはわからないが、ホオバリの頭は白い胴体へと繋がっていた。シャクトリムシのように上体を持ち上げる。バラバラに動かす何本もの人間の腕は、怪異の元へと由比都を手招くかのようにも見えた。
「由比都、まだいける?」
「みくびるなよ」
「オーケー。俺を活かして由比都。俺の異能は──── 」
白い体が地べたを削るように勢いよく動いた。迷いなく由比都へと向かってきたホオバリを、夜見が前に飛び出すことで守る。生え揃った前歯によって、夜見の体がバクリと挟まれる。礫を散らすようにして体を伸ばしたホオバリによって投げ出された夜見の体は、赤い血を散らすようにして滞空した。
「体を裂かれては死ぬだろう⁉︎」
「心配をありがとう」
「んえ、っ」
夜見の上半身が緩やかな動きでホオバリへとむけられる。普通なら、死んでいてもおかしくない。夜見の下半身は腰の骨を晒すかのように、かろうじて肉だけで繋がっていた。
夜見は笑みを浮かべていた。ホオバリの皮膚の一部を、無骨な手がしっかりと掴む。ごきん、と嫌な音がして、夜見の足はしなるようにホオバリへと振り下ろされた。
「だから胴体千切れても、死なないんだってば」
夜見の足によって蹴り上げられたホオバリの上半身が、勢いよく持ち上がる。人間の可動域を無視した蹴りは、遠心力によって力を増していたのだ。
夜見の体が、唾液を散らして衝撃を受け止めたホオバリの頭の上へと乗り上がる。そのまま、頭へと腕を突っ込むようにして、夜見はホオバリの体を地べたへと叩きつけた。
土煙が、勢いよく視界を覆う。夜見は危なげなくホオバリの体から飛び降りると、体が千切れていたとは思えない足取りで由比都の元へと歩み寄った。
「俺の視界の範囲の攻撃は、全部無効化されるんだよ。つまり合法ゾンビってこと」
「私は……見えて、なかった」
「うん、俺はそっちの方が都合がいいかなあ」
にへらと笑みを浮かべるように、夜見は宣った。由比都の頬へと無骨な指が滑る。頬についた砂埃を拭うと、ゆっくりと薄い体を抱きしめた。
由比都の両腕が、夜見の背中に回る。しかし、片方の腕はしっかりと夜見の背後へと伸ばされていた。
「骨を刺す」
由比都はホオバリへと向けた指先を弾いた。言葉と共に現れた夥しいまでの鎖が、まるで標本にされる虫のように、無慈悲にホオバリを地べたへ縫い付けていく。白い体を貫く、肉の弾ける音があたりに響いた。背後で廿六木が嘔吐する声を聞きながら、由比都はどん、と夜見の背中を軽く叩いた。
「視界の範囲の攻撃しか、無効じゃないんだろ」
「由比都……めっちゃキュンときた抱いて」
「今こうして抱きしめてるだろう」
「いやそうじゃねえだろうが‼︎」
すかさず飛んできた藻武の鋭い言葉に、由比都の体はびくりと跳ねた。すりすりと頬擦りしてくる夜見をしっかりと引き剥がすと、よろめいた由比都の体を支えるように夜見の手が腰に回る。
「舌見せて。ほら、あーん」
「大丈夫、だから」
「あのねえ、わかってても心配なもんは心配なわけ。ほらあーーーーんしなさいあーーーーって‼︎」
「後でにしろばか‼︎」
「ぶぇ、っ」
夜見の顔を押し除けると、今度は疲れたようにため息を吐いた。夜見の腕を掴んだまま、意識を研ぎ澄ます。藻武が近づいてくる気配がして振り向けば、驚いたように声を上げられた。
「ぅわ、っ……見えてる?」
「いや、まだ式たちの空間探知が発動してる。これもあと、五分くらいで消えると思うけど」
「ああそう……なあ、やったのか? 急に起きたりしねえ?」
「気配がもう微かだ。じきに消滅すると思うけど……私の杖を貸してくれ」
「隣に動く手すりがいますけど」
ささやかな自己主張は夜見のものだ。さも当たり前かのように、由比都の腕は戻される。なんとなくこうなるだろうことを予測してしまった時点で、夜見の勝ちなのだろう。由比都はわずかに唇をもごつかせた。純粋な気遣いを突っぱねれば、それだけ己が夜見を意識していることがバレてしまう。悔しいから、思い通りにはさせてやるつもりもない。無言で夜見の腕から手へと握り直すと、藻武に肩を借りていた廿六木が反応を示した。
「いつの間に手ぇ繋ぐ仲になったんだお前ら」
「まじばか。ほんとばかクソ親父コラ!」
「いいから行くぞ‼︎ まだ終わってないんだからな‼︎」
「待って由比都引っ張らな、っそっちじゃないよお逆ぅ‼︎」
慌てたような、それでいてどこか楽しそうな声を上げながら、夜見は素直に由比都の後へついていった。
目の前の小山ほどもあるホオバリを前に、よくそんな平然としていられるものだ。藻武の疲れた顔には、そう書かれていた。異能を駆使したからだけではない頭痛を抱えたまま、藻武は帰りたいと泣きそうな声で呟いたのであった。
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