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由比都の誤算
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適性検査書と言うのは、国が管理する紋持ちがどんな能力を宿しているか。というのを証明するものである。所属する地区で研修を終えた者が主に受ける検査であり、ほとんどの祓屋が義務的に受けているはずのものだ。
『俺、研修期間中に上官の不倫話を知っちまってさー。それネタにゆすったのバレて左遷されてっから、受けてねえのよなあ。まあ過去視って能力は珍しいけどよ、戦闘向きじゃねえから省かれたのかも。あそこ脳筋地区だったし』
『あたし、女一人だけだったから色々面倒だったのよね。しかも突っかかってくるわりには英地区の男どもは使えなかったし。境界の中で敵に仲間投げつけて戦闘終わらせちゃったから、適性検査の結果でる前にこっちに左遷されちゃった』
(今思い返しても、めちゃくちゃすぎやしないだろうか)
呑気な二人の言動が、由比都の頭によぎる。適性検査を受けていないと、己の能力がどんな敵に有効かわからないまま戦闘に入ることになる。由比都の知る限りでの、祓屋としての当たり前を夜見へ伝えれば。
『自分の能力の長所とかを知っても、通じなかったら凹むじゃん。だから俺たちはこんなんでいいんだよ。データに縛られて、戦う前から物怖じするよりも気楽だし』
などと宣う。最初は、祓屋として名乗れない地区だと馬鹿にされているが故の、言い訳じみた矜持かとも思った。しかし、それが裏表のない言葉だと言うのを知った。
火炎が空気を燃やし喰らう音がした。張り巡らされたあやめの糸が、魚の骨のような形をしたいくつもの怪異を捕え動きを封じている。
カルキくさい巨大な水槽の中、青い世界で蠢く巨大な影を前にして、三人は境界を張っていた。
「由比都」
「釘を刺す」
糸が震える微かな音で、敵の位置がわかる。大きな存在感が膨れ上がり、由比都の影から飛び出したいくつもの釘が勢いよく空を滑る。魚の骨の形をした小型の怪異が、忙しなく糸を揺らした。そのわずかな隙間を縫って、親玉だろう腐敗した怪異の肉へと釘が突き刺さる。
「何あれ」
「死んだセイウチみたいな見た目だねえ」
「呑気に言ってる場合ですか! っ、ただの水槽掃除だって言ったくせに!」
三人は、怪奇現象が起こるという閉鎖された水族館の中にいた。藻武が調べ上げた情報では、水も張られていない水槽に巨大な影を見た。との書き込みが掲示板にあったという。
京浜地区内肝試しスポットなる掲示板の情報はバカにできない。こうしてごく稀に本物が現れるのだ。由比都が初めて夜見たちと共に向き合う現場で、あたりを引くとは思わなかったが。
水族館の中に、発生源であるべき人間の姿は見ていない。となれば、水族館へのよからぬ噂が集まり形作ったのだろう。経営者だろう男の、強い負の感情を喰らい太った怪異。こんなものが人に取り付けば、タダでは済まないだろう。
辺り一帯に、臭気が撒き散らされる。目から涙が出るほどの匂いは、こちらの動きを鈍くさせるためだろう。言語を介さない中級以下の怪異の力が、こんなに大きいのは聞いたこともない。
由比都の眉がぐっと寄せられる。威圧が強まったのだ。このまま長く境界の中にいれば、臭気に気を取られてまともな動きはできないだろう。由比都一人で対処していたら、間違いなく不利であった。
「あやめさん、糸に絡まってるやつ、どうにかできますか」
「楽勝」
「お、由比都もしかしてでっかい技使うの?」
「いいから。夜見、怪異の位置を教えて」
「丁度三時の方向……」
「いいえ、まっすぐ打ちな」
夜見の言葉を制すように、あやめの声が割り込んだ。空気を切るような音が聞こえて、あやめの操る糸が捉えていた小型の怪異を切り刻む。ヒールの音を響かせるように、一歩踏み出した。長い黒髪が柔らかく広がり、赤いコンタクトレンズをつけた形のいい目が細まった。滑らかな指は、まるで怪異を手招くような動きを見せた。赤く塗った唇から放たれた気だるげな声が、静かに境界の中を支配した。
「夜見綾人のために。蜘蛛の巣」
あやめの言葉に力が宿る。再び大型の怪異へと向かって絡みついた糸が、大きな地響きとともに怪異の巨躯を引き寄せた。
「由比都、正面一直線に狙えばいい」
「ニギハヤノササメと共に……」
由比都の凛とした声が響いた。その瞬間、怪異へと突き刺さっていた釘が、炎を上げるように消え去った。由比都の両手が、勢いよく重ねられる。鋭い音と共に、怪異の影から黒い鎖が巨躯を一息に突き上げる。それは肉を穿ち、四肢を地べたへと縫い止めるように固定した。
「骨を刺す」
由比都の声が、不可思議な反響音を伴って放たれた。舌にじくりと痛みが走り、わずかに由比都の目が見開いた。
夜見とあやめの目の前で、黒い鎖が槍のように姿を変えて怪異へと襲いかかる。
あやめによって作り出された好機に、由比都は己の能力を見せつけるように力強く応えたのだ。怪異の巨体を、躊躇いもなく一息に串刺しにする。本当に目が見えていないのかと疑うほど、的確に急所を狙った。実に鮮やかな由比都の手腕であった。
怪異の体が、鎖に絡め取られるように肉をこぼして消えてゆく。境界いっぱいに広がった臭気や独特の威圧感が消え去り、討伐が済んだことを空間に示す。由比都の術は、そのまま身に宿る力の強さだ。実際に能力を目の当たりにして、夜見とあやめの表情はわかりやすく驚きを表す。
「すご……」
「お疲れ由比都……っ、由比都‼︎」
興奮したように振り返ったのも束の間だ。目を見開き、弾かれたように夜見が走り出す。赤茶色の瞳には、口元を押さえて蹌踉めく由比都の姿が映っていた。薄い体を間一髪で受け止める。青褪めた表情のまま、由比都はゆっくりと口元から手を離した。白い顔とは対象的に、唇は紅を引いたように赤く染まっている。薄い手のひらには、どろりとした血液が付着していた。
「何があったの」
「由比都が吐血した。すぐ病院に」
「だ、だいじょ」
「っ、大丈夫じゃないだろう⁉︎」
語気を荒げた夜見の声に、由比都の肩がびくりと跳ねた。己の体を抱き上げようとする夜見の腕を慌てて掴むと、由比都は舌の痛みを堪えるように宣った。
「っ、内臓が傷ついたんじゃない、から……っ」
「由比都、見せて」
「……っ……」
あやめの心配そうな問いかけに、由比都は恐る恐る口を開けた。夜見の気配が近い今、口内を晒すのには少しばかしの勇気が必要だった。
薄く開いた由比都の口に、無骨な手が添えられる。思わず夜見の手を拒むように手首を掴んだが、夜見の手はそれでも由比都の唇を抑えるように頬に触れる。
「紋から、血が」
「んく、っ……」
「無茶したな由比都、とりあえず止血したほうがいい。あやめちゃん、先に水買って車に行ってて」
「わかった。怪異はもういないと思うけど、気は緩めないでね」
あやめの言葉に、夜見が小さく頷いた。
口の中の鉄錆の味に、由比都は顔を歪める。夜見の手によって閉じることのできない唇の端からは、唾液混じりの血が細い顎に伝っていた。
「っ、離してくれ」
「吐き出したほうがいい。飲み込むと気持ち悪くなるから」
「ぐ……んむ、っ」
「汚くないから、とりあえずここに吐き出して。目立つのやだろ、ちょっと我慢してな」
夜見が由比都の体を解放したのは、ほんの一瞬だ。腰に下げていたタオルを由比都の口元に押し付けると、着ていた社用のブルゾンを由比都の頭に被せた。
ギョッとしたまま、由比都は再び夜見によって担がれた。しかも、いわゆるお姫様抱っこというやつだ。
顔を見せないように配慮をされたとはいえ、由比都だって男である。しかし、文句も結局は血の味となってタオルへと染み込んでいく。
しっかりとした腕に抱かれるように、由比都は有無も言えぬまま運ばれた。こんなの、どうってことないのに。なんでこんなに過保護に扱うのだろう。
きっと、口にしたら夜見が怒るだろうことを考えて、黙り込む。今口を開けば、血と共に余計なことまで吐き出してしまいそうだったのだ。
柔軟剤の香りがする白いタオルに、己の血が滲んでいく。きっと夜見のことだから、こんな汚れも気にしないとでもいうのだろう。赤い花のように広がる血が、お前の意思で汚すのだと言われているようで嫌だった。
『俺、研修期間中に上官の不倫話を知っちまってさー。それネタにゆすったのバレて左遷されてっから、受けてねえのよなあ。まあ過去視って能力は珍しいけどよ、戦闘向きじゃねえから省かれたのかも。あそこ脳筋地区だったし』
『あたし、女一人だけだったから色々面倒だったのよね。しかも突っかかってくるわりには英地区の男どもは使えなかったし。境界の中で敵に仲間投げつけて戦闘終わらせちゃったから、適性検査の結果でる前にこっちに左遷されちゃった』
(今思い返しても、めちゃくちゃすぎやしないだろうか)
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『自分の能力の長所とかを知っても、通じなかったら凹むじゃん。だから俺たちはこんなんでいいんだよ。データに縛られて、戦う前から物怖じするよりも気楽だし』
などと宣う。最初は、祓屋として名乗れない地区だと馬鹿にされているが故の、言い訳じみた矜持かとも思った。しかし、それが裏表のない言葉だと言うのを知った。
火炎が空気を燃やし喰らう音がした。張り巡らされたあやめの糸が、魚の骨のような形をしたいくつもの怪異を捕え動きを封じている。
カルキくさい巨大な水槽の中、青い世界で蠢く巨大な影を前にして、三人は境界を張っていた。
「由比都」
「釘を刺す」
糸が震える微かな音で、敵の位置がわかる。大きな存在感が膨れ上がり、由比都の影から飛び出したいくつもの釘が勢いよく空を滑る。魚の骨の形をした小型の怪異が、忙しなく糸を揺らした。そのわずかな隙間を縫って、親玉だろう腐敗した怪異の肉へと釘が突き刺さる。
「何あれ」
「死んだセイウチみたいな見た目だねえ」
「呑気に言ってる場合ですか! っ、ただの水槽掃除だって言ったくせに!」
三人は、怪奇現象が起こるという閉鎖された水族館の中にいた。藻武が調べ上げた情報では、水も張られていない水槽に巨大な影を見た。との書き込みが掲示板にあったという。
京浜地区内肝試しスポットなる掲示板の情報はバカにできない。こうしてごく稀に本物が現れるのだ。由比都が初めて夜見たちと共に向き合う現場で、あたりを引くとは思わなかったが。
水族館の中に、発生源であるべき人間の姿は見ていない。となれば、水族館へのよからぬ噂が集まり形作ったのだろう。経営者だろう男の、強い負の感情を喰らい太った怪異。こんなものが人に取り付けば、タダでは済まないだろう。
辺り一帯に、臭気が撒き散らされる。目から涙が出るほどの匂いは、こちらの動きを鈍くさせるためだろう。言語を介さない中級以下の怪異の力が、こんなに大きいのは聞いたこともない。
由比都の眉がぐっと寄せられる。威圧が強まったのだ。このまま長く境界の中にいれば、臭気に気を取られてまともな動きはできないだろう。由比都一人で対処していたら、間違いなく不利であった。
「あやめさん、糸に絡まってるやつ、どうにかできますか」
「楽勝」
「お、由比都もしかしてでっかい技使うの?」
「いいから。夜見、怪異の位置を教えて」
「丁度三時の方向……」
「いいえ、まっすぐ打ちな」
夜見の言葉を制すように、あやめの声が割り込んだ。空気を切るような音が聞こえて、あやめの操る糸が捉えていた小型の怪異を切り刻む。ヒールの音を響かせるように、一歩踏み出した。長い黒髪が柔らかく広がり、赤いコンタクトレンズをつけた形のいい目が細まった。滑らかな指は、まるで怪異を手招くような動きを見せた。赤く塗った唇から放たれた気だるげな声が、静かに境界の中を支配した。
「夜見綾人のために。蜘蛛の巣」
あやめの言葉に力が宿る。再び大型の怪異へと向かって絡みついた糸が、大きな地響きとともに怪異の巨躯を引き寄せた。
「由比都、正面一直線に狙えばいい」
「ニギハヤノササメと共に……」
由比都の凛とした声が響いた。その瞬間、怪異へと突き刺さっていた釘が、炎を上げるように消え去った。由比都の両手が、勢いよく重ねられる。鋭い音と共に、怪異の影から黒い鎖が巨躯を一息に突き上げる。それは肉を穿ち、四肢を地べたへと縫い止めるように固定した。
「骨を刺す」
由比都の声が、不可思議な反響音を伴って放たれた。舌にじくりと痛みが走り、わずかに由比都の目が見開いた。
夜見とあやめの目の前で、黒い鎖が槍のように姿を変えて怪異へと襲いかかる。
あやめによって作り出された好機に、由比都は己の能力を見せつけるように力強く応えたのだ。怪異の巨体を、躊躇いもなく一息に串刺しにする。本当に目が見えていないのかと疑うほど、的確に急所を狙った。実に鮮やかな由比都の手腕であった。
怪異の体が、鎖に絡め取られるように肉をこぼして消えてゆく。境界いっぱいに広がった臭気や独特の威圧感が消え去り、討伐が済んだことを空間に示す。由比都の術は、そのまま身に宿る力の強さだ。実際に能力を目の当たりにして、夜見とあやめの表情はわかりやすく驚きを表す。
「すご……」
「お疲れ由比都……っ、由比都‼︎」
興奮したように振り返ったのも束の間だ。目を見開き、弾かれたように夜見が走り出す。赤茶色の瞳には、口元を押さえて蹌踉めく由比都の姿が映っていた。薄い体を間一髪で受け止める。青褪めた表情のまま、由比都はゆっくりと口元から手を離した。白い顔とは対象的に、唇は紅を引いたように赤く染まっている。薄い手のひらには、どろりとした血液が付着していた。
「何があったの」
「由比都が吐血した。すぐ病院に」
「だ、だいじょ」
「っ、大丈夫じゃないだろう⁉︎」
語気を荒げた夜見の声に、由比都の肩がびくりと跳ねた。己の体を抱き上げようとする夜見の腕を慌てて掴むと、由比都は舌の痛みを堪えるように宣った。
「っ、内臓が傷ついたんじゃない、から……っ」
「由比都、見せて」
「……っ……」
あやめの心配そうな問いかけに、由比都は恐る恐る口を開けた。夜見の気配が近い今、口内を晒すのには少しばかしの勇気が必要だった。
薄く開いた由比都の口に、無骨な手が添えられる。思わず夜見の手を拒むように手首を掴んだが、夜見の手はそれでも由比都の唇を抑えるように頬に触れる。
「紋から、血が」
「んく、っ……」
「無茶したな由比都、とりあえず止血したほうがいい。あやめちゃん、先に水買って車に行ってて」
「わかった。怪異はもういないと思うけど、気は緩めないでね」
あやめの言葉に、夜見が小さく頷いた。
口の中の鉄錆の味に、由比都は顔を歪める。夜見の手によって閉じることのできない唇の端からは、唾液混じりの血が細い顎に伝っていた。
「っ、離してくれ」
「吐き出したほうがいい。飲み込むと気持ち悪くなるから」
「ぐ……んむ、っ」
「汚くないから、とりあえずここに吐き出して。目立つのやだろ、ちょっと我慢してな」
夜見が由比都の体を解放したのは、ほんの一瞬だ。腰に下げていたタオルを由比都の口元に押し付けると、着ていた社用のブルゾンを由比都の頭に被せた。
ギョッとしたまま、由比都は再び夜見によって担がれた。しかも、いわゆるお姫様抱っこというやつだ。
顔を見せないように配慮をされたとはいえ、由比都だって男である。しかし、文句も結局は血の味となってタオルへと染み込んでいく。
しっかりとした腕に抱かれるように、由比都は有無も言えぬまま運ばれた。こんなの、どうってことないのに。なんでこんなに過保護に扱うのだろう。
きっと、口にしたら夜見が怒るだろうことを考えて、黙り込む。今口を開けば、血と共に余計なことまで吐き出してしまいそうだったのだ。
柔軟剤の香りがする白いタオルに、己の血が滲んでいく。きっと夜見のことだから、こんな汚れも気にしないとでもいうのだろう。赤い花のように広がる血が、お前の意思で汚すのだと言われているようで嫌だった。
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