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名無しの龍は愛されたい番外編(これ以後は拙作ごった煮集です~)

グレイシスの慌ただしい一日(結婚編)ジルバ×グレイシス

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「ぶっ殺すぞ貴様。」

執務室の空気は張り詰めていた。言わずもがな、今日も今日とてグレイシスがジルバに対して憤慨していたのである。
なぜこんなに起こっているのか。それは、息子の教育方針についての話し合いが原因であった。

ルキーノはもうすぐ一歳になろうというミハエルをダラスに預けていて、本当に良かったと思った。だって、あまりに教育的によろしくない。
グレイシスはルキーノが出産してからすぐ位に姙娠した。それはいい、むしろジルバも抱くといっていたので、おそらく妊ませる日も近いだろうと思っていたからだ。
しかし、孕んだら孕んだで別問題が発生したのだ。

「グレイシス、しかし王位は継がせるべきだ。その子が息子なら、周りは自然とそうなるだろう。」
「継がせぬ!こんな面倒事を子に継がせろと言うのか!俺はそんなひどいことはするつもりは毛頭ないわ!」
「王よ、…それはブーメランというやつでは…」

ルキーノの指摘に、グレイシスがウッと詰まった。周りからのプレッシャーによって玉座の道しか進むべきレールが用意されていなかったグレイシスは、この窮屈な席を最愛の弟と争わねばならなかった。
妾腹だったのがいけない、そうでなければきっとこんなことにはならなかったのに。

グレイシスは膨らんだ腹に触れると、決意をしたような瞳でジルバを睨みつけた。

「いいだろう。ならば支えが必要だ。兄を支える弟か妹を作ればいい。そうだなジルバ。」
「王よ、しかし男性体での二人目は危険を伴うはずです!あまり推奨はできませぬ!」

ジルバはグレイシスの言葉に一瞬目を丸くした。腕を組み、口元に手を添えて悩むような仕草をする。ルキーノはグレイシスから見ると死角になってわからないだろうが、まるでその言葉を待っていたかのように、手に隠れたジルバの口元がにやりと歪んだのを見てしまった。

「ふむ、致し方ない。お前が俺との二人目を生む前から望んでいるということならば、俺も否やはない。」
「の、ぞむところだ。貴様の謀りごとに余が乗るとおもうか?これは余が決めた決定事項である。産後、休暇を一年取ってからすぐに作る。いいなジルバ。」
「御意に。グレイシス。」

口元を釣り上げ意地悪な顔で微笑むジルバに、グレイシスは寒気を感じたが、これは兄を支える弟妹を作ることで、一人で責を背負わなくても良いというグレイシスの親心でもあった。
もう自分のように悲しいことは起こしたくない。ならばせめて自分がそばに入れる間は、生まれてくる子供たちの支えになってやれたらと思ったのだ。

「王よ、あなたの御心には添いますが、恐らくジルバ殿のしゅ、」
「ルキーノ。俺に言いたいことがあるのならじっくりと聞いてやろう。どうかな?」
「しゅ、集中してご出産できるように、このルキーノはしっかりとサポート致します。」
「世話をかけるな、ルキーノ。」

変なところで突っかかった言葉に疑問を感じたものの、グレイシスは経産夫であるルキーノしか頼れない。小さくうなずくと、苦しそうに腹を撫でた。

「蜘蛛で産まれてきたらどうしよう。俺の腹を突き破るのだろうか。」

その膨らみを撫でる手付きは酷く優しい。しかし、何処か諦めのような色を滲ませているグレイシスに、ルキーノはここ数日気がきではなかった

「腹を食い破って出てくるのはアラクネではない。生まれて餌を用意してなかったら親を食うのがアラクネだ。」
「え、ジルバさんうそですよね?産後に王が食われる話とかないですよね?」
「ふ、脅かしただけだ。冗談さ。」
「母体に差し障りのない冗談でおねがいします!!だからですか!!先日王が遺言書書いていたのは!!」
「なんだ。そんなことしていたのか。愛しい奴め。」

こいつ!!ルキーノはにやにやと笑うジルバがここ数日の原因だと理解した。ジルバの冗談は、日々の堂々とした不遜な態度のせいで冗談に聞こえないのだ。
今回もグレイシスにくだらない冗談を行って脅かしていたらしい。真っ青な顔をしながら、母の顔は忘れられてしまうのかとつぶやきながら手紙をしたためていたものだから、一体何事かと思っていたのだ。

「子の為ならこの身を糧にされるのも否やはないと覚悟はしていたのだが、そうか…冗談…。」
「ああ、全くお前は純粋が過ぎるなグレイシス。友人の一人や二人作るべきだ。冗談に慣れぬから信じ込む。」
「ジルバ殿は本当に王のことを愛しておいでですよね?よくもそんな酷いことを仰れる。モラハラで訴えますよ。」

ダラスもダラスで大概だが、こいつも大概だ。ルキーノは信じられないものを見る目でジルバを見ると、大いに愛していると宣っていた。そこでむすくれながら頬を染めるグレイシスは可愛らしいが、ルキーノは少し心配になった。我が王が宰相にはちょろすぎんかと思ったのである。

グレイシスは眉間にシワを寄せながら、ふうと息をつく。妊娠してから体が火照って仕方がないのだ。
なんだかトイレも近くなったし、今朝方は浴室だったからいいものの、知らぬうちに粗相をしてしまった。
ジルバに見られてはいないかと大慌てでシャワーで流したが、それは気づかれなかったようだった。

「しかしそろそろ公務もお控えください。快活なのは良い事ですが、まもなく出産も控えていらっしゃるでしょう。無理をなされると宜しくありません。」
「それは俺も同意だ。グレイシス、今日はもう公務はやめて帰ろう。」
「何を言う、今のうちから細々としたことを処理せねば安心して産休すらとれぬ。というか、王である余が産休などと申すのもおかしなことであるな…。」

やはりベビーベッドは執務室にも置いておくべきだろう。真剣な顔をして悩み始めたグレイシスに、ジルバは少しだけ困ったような様子である。

そっと近づいてグレイシスの髪を撫でる。歳を重ね、ぐっと美しくなった。ジルバは今だ冗談と捉えられぬようなことを宣うが、その軽口が息抜きになればとも思っているらしい。本人が思っている以上に冗談が下手くそ過ぎて、毎回場の空気を凍らしているが。

「なんだ煩わしい。」
「妻を心配して何が悪いのだ。煩わしいなどと、照れていると素直になれば良いものを。」
「妻というな!グレイシスと呼べ。王が子を孕むのも馬鹿どもが喧しかったのだ。挙げ句妻などと、宣うなら余の預かり知らぬところで宣え馬鹿が。」

あ、知らないところならいいんだ。とルキーノもジルバもおもった。やはりグレイシスは孕んでから苛烈な性格は鳴りをひそめ、少しだけとっつきやすくなった。
腹を撫でる手は優しく、時折漏らす吐息はなんとも艶めかしい。
今だってすこしだけ汗ばんだ首筋が酷く色っぽく、と思ったところでジルバはぎょっとした。

「グレイシス。」
「…なんだ。触れるな。執務室だぞ。」
「いつからだ。」
「ええい、なにがだ!!」

ひたりと首筋に手を添えたジルバが、焦ったような口調でまくし立てる。ルキーノは珍しくうろたえているジルバを見ると、その端麗な容姿をなんとも言えない顔に歪めた。この人もそんな表情をするのだと関心していたのだが、続いた言葉にルキーノの思考は吹っ飛んだ。

「お前、腹が痛いのだろう!それは陣痛だ馬鹿が!」
「余を愚者呼ばわりなどといつから貴様は偉くなったのだ!!このくらいの痛みなんともないわ!!」
「馬鹿者!!陣痛を我慢して公務をする母親などどこにいる!ルキーノ!出産の準備を寝室に用意しろ!俺は今からこの馬鹿を運ぶ!」
「は、はいっ、ただいま!!」
「っ、離せジルバ!公私は分けろとあれ程っーーー!!」

どうやらグレイシスは随分と早い段階から腹に違和感を覚えていたらしい。ジルバがやけに高い体温と、腹を撫でる手、そして時折何かを堪えるように寄った眉間のシワで気がついたらしい。
グレイシスはこれは違うといっていたが、分娩室まで決済の書類を持ちこもうとしたのを、ブチ切れたジルバによって机ごと影にしまわれた為阻止された。

横抱きにすると腹に負担がかかると言ったが、まさか大型のアラクネの兄弟を召喚し、その背に乗せて運ばれるとは思わなんだ。グレイシスは意外と良い乗り心地の蜘蛛の背に乗りながら、いよいよ我慢できなくなってきた痛みに声もでなくなっていた。

「お前、破水はいつした!そこから安静にするべきだったのだ!」
「…思えばあれは破水だったのか。粗相をしたのかとおもった。」
「お前が粗相をするのはベッドの上だけだ!まさかシャワー室でしたのか!?おのれ、二度目はないと思え!」
「それは一体どういう意味だジルバ。余にはむかうなどっ、くうぅ…」
「ああもう!!」

ジルバは今までにないくらい焦っていた。出産を前に旦那はバカになると聞いてはいたが、このパターンは予想していなかった。
我慢強く、痛みにも強いグレイシスが、陣痛を堪えていただなんて想像していなかった。苦悶の表情で蹲るグレイシスを部屋まで運ぶと、そっとベッドの上に寝転がせた。
もう限界らしい。ぐったりとして、酷い汗を書いているグレイシスのボトムスを脱がしにかかると、慌てたように抵抗される。

「やめよ!」
「服きたまま産むつもりか!」
「く、よきにはからえ…っ、」
「ああ勝手にさせてもらう!」

まさか出産間近までこうして言い合いのようなやり取りをするだなんて思わなかった。大量のタオルや桶に張った湯などをルキーノが慌ただしく用意してくれた。ダラスも心拍を図るために休日出勤してくれたらしい。抱っこ紐でミハエルを背負ったまま、ボサボサの髪で部屋に来たときは二度見したが。

「ジルバ殿立ち会われますか?」
「無論だ」
「ならぬ!ひっこんでいろ!」
「うるさいぞ、お前は黙って力んでいろ。」

顔を赤らめ、涙目で睨みつけるグレイシスの後ろに陣取ると、ルキーノが心得たと言わんばかりにテキパキと準備をしていく。おい何でそんなところにいる。グレイシスはわけがわからないといった顔でジルバを見上げようとしたのだが、がばりと両膝を割るように足を開かされるとようやく合点がいったらしい。

「ふざけるな!!」
「足を閉じたままでは産めぬだろうが。それに、褥と変わらぬ。」
「今から産むというのに褥の話をするな!常識を考えろ!」
「出産の常識をお前が考えろ。」

グレイシスも痛みと緊張からかパニックになっているらしい。らしくない愚図り方にジルバは可愛げを感じているのだが、ルキーノもダラスも、なんでこれからというときに夫婦喧嘩をしているのだろうといった顔である。
夫婦喧嘩は犬も食わぬ。ダラスは無視を決め込むと、ルキーノがグレイシスにリラックスするようにといっている。どうやらいよいよらしい。下肢に布をかけられ、良くわからぬ機械のようなものを腹につけられたグレイシスは、顔を青ざめさせながらぎゅっとジルバの手のひらを握った。

「おい、まて。握るなら枕にし、ーーーーーっ!!!!!」
「っ、ぅあ、あっ!」

ミシリと股関節が鳴る。出産の痛みはグレイシスの想像以上にきつく、そしてジルバも握りしめられる手の握力が強すぎて、ミシミシと手のひらの骨がなる。
グレイシスが骨盤を開かれるような酷い痛みに悶絶している頭上で、ジルバも手のひらの骨を締め付けられる痛みに悶絶していた。まずい、このままでは我が子を抱く前に手が折れる。
ジルバは冷や汗を吹き出しながらクチクラの外骨格に覆われた節足をぶわりと顕現させると、グレイシスにそちらを握れと促した。

「ッグ、レイシス…!手を、こちらにしろ…っ、」
「ひ、い、い、やっだ、ぁ、あっ!」
「お、俺の手が折れる…!!」
「いた、ぁ、あっだめ、ぇあ、あっ!!」

悲痛な声を上げながら、ルキーノの合図に合わせてグレイシスが必死に力む。腰と骨盤が外れてしまいそうな鈍痛だ。ダラスは痛みを和らげる術を組み込んだと言っていたがとんでもない。こんな痛みなんて経験したことがないから例えようもない。

「王よ!まもなくですよ!安産です!」
「っ、これが、あんざっ…ぐぁ、っ」
「くっ…ゆ、ゆび…ぅ、うっ」

これが安産なわけあるか。今、確かにグレイシスとジルバの心は一つであった。
ルキーノがもうすぐですというものだから、この痛みから解放されるならと必死でぐっと力を込めた。

ふっと痛みが和らいだかと思えば、グレイシスは一気に力が抜けた。執務室でのやりとりから、おおよそ45分程だろうか。可愛らしい猫のような産声をあげて、ついにグレイシスはその地獄の痛みから解放され、ジルバの手は骨折した。

「ご、拷問よりもつらい…っ、」

ぐったりとジルバに身を預けたグレイシスを覗き込む。それをおまえが言うのかという目ではあったが、ジルバは産声を上げた我が子の誕生の感動を味わうまもなく、渋い顔をするダラスによって両手に治癒術をかけられる。

「このじゃじゃ馬め…結局折ったではないか‥」
「ジルバ、謝らぬぞ。ふふ、」
「まあいい、…お疲れ様だな、グレイシス。」

ルキーノによって清拭された息子は、ジルバの様な黒髪に褐色の肌をしていた。しかし、目鼻立ちはグレイシスに似ている。顔をくしゃくしゃにして元気よく泣く小さな我が子を胸もとに運ばれると、グレイシスはぶわりと涙が溢れた。

「ああ、お前が腹にいたのか。ふふ、」

そっと我が子に頬を寄せるグレイシスに、ジルバは柄にも無く目頭が熱くなった。けして指の痛みだけではないなにかで、胸がいっぱいになったのだ。

「グレイシス国王、名はお決まりですか。」

ダラスがそっとおくるみに包みながら問いかけると、グレイシスはゆっくりとジルバを見上げた。

「…カインだ。」
「俺も、それが一番いい響きだと思う。」

二人して、寝る前にずっと話し合っていた。娘ならシトリン、男ならカインがいいと。名は降ってくると言うが、なるほどたしかにそうであった。
ジルバはもう一度、カインだ。と呟くと、グレイシスの乱れた髪をそっとよけて額に口づけた。

「公私は分けろといっただろうたわけ者。」
「あきらかにプライベートだろうが。」

顔を赤らめながら、相変わらずに可愛げのないことをのたまったグレイシスに、ジルバが不遜な態度で言葉を返した。しばらく見つめ合っていた二人だが、やがてどちらともなく吹き出すと、二人してくつくつと悪役のように笑うものだから、ダラスもルキーノも喜びを分かち合うように共に笑っていいものかわからないままであった。

「兄さん…」
「何も言うな、そっとしておけ。」

ただカインだけは、そんな二人の間に抱かれていても元気よく愚図っていたので、ルキーノもダラスも、恐らく将来は大物になるだろうなあと同じことを思った。

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