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名無しの龍は愛されたい番外編(これ以後は拙作ごった煮集です~)

ニアの受難(結婚編)レイガン×ユミル

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レイガンはその日、人生の転換期を迎えていた。
今まで経験したことのないような、身のうちから湧き上がってくるような高揚感と、そして不安。新雪がきれいに覆う道の先に、レイガンの求めるものがあるとわかっているのに、その一歩を踏み出すのを戸惑うような、そんな具合に足踏みをしている。

どうしよう。レイガンは美しい絵画が飾られた通路で、用意された椅子に座りながら真っ青な顔をしていた。

「今にも死にそうな顔してるなー、大丈夫かレイガン」

しゅるりとレイガンの身を這うようにニアが顔を出す。その唇をからかうようにちろちろと舌先で擽ると、レイガンの大きな手がニアの体を掴んだ。

「ニア、大きくなれるか。」
「うお、うん?どんくらいだー?」
「俺を隠せるくらい」
「おー、いいぞー!」

なんだかよくわからなかったが、ニアは真っ青な顔の割に落ち着いている様に見えるレイガンの望み通り、その体躯をぶわりと膨らませた。
とぐろを巻いて、みちりと通路に収まるのを見届けると、レイガンは抱きかかえるほど大きくなったニアの頭を撫でると、のそのそとそのとぐろの中に収まるようにしてニアの内側に無理やり体を突っ込んだ。

「お、おお?おおお?」

ニアは頭に疑問符を散りばめながら、わけがわからないといった様子で好きにさせた。なんだか子供の頃に戻ったみたいだ。
小さいときはよくとぐろの内側に入ってずっと泣いていた。レイガンが随分と幼い頃の話だが、ニアはそれが可愛くて仕方がなかったのだ。

今回はなんだろう、なにかあったかな?と考えていると、扉の向こうからユミルの悲痛な声が上がった。

「…あ、きょうか!」
「俺は無力だ…」
「うわあ、面倒くさいやつだなー」

ユミルが今朝、産気づいたのだ。ニアは最近寒くなってきたこともあり、一度眠ると3日は起きなかったりする。今日がその三日目で、目を覚ましたらユミルの魔力が揺らいでいたので何事かとレイガンを叩き起こしたらここに来た。

「出産かー、レイガン、立ち会わなくていいのかー?」
「立ち会いたい、立ち会いたいが、ユミルに追い出された…」

もうすぐだろうと城の中に与えられた一室で出産をすることとなった。ルキーノが準備してくれていたのだ。
ユミルが産気づいたとき、レイガンは大慌てで呼びに行った。狼狽えるレイガンに安心するように言うと、小さな椅子がベッドサイドに用意されたので、レイガンが真っ青な顔で隣に座ったときだった。

「あ、あっちいって、ろ…っ…」

いつも怒る以上にドスの利いた声でユミルから退場を申し付けられたのだ。絶句しているうちにナナシ達とダラスも到着して、なぜかエルマーとともにレイガンは廊下につまみだされた。エルマーは今。長くなりそうだから一服してくると離席中だ。
なんでそばにいてくれないんだと柄にもないことを思ったが、口にすると気持ち悪がられそうだったので我慢したのだ。

「あれ?なんでニアでてんだ。でけえなあ。」
「エルマー!レイガンならニアの腹の中でめそめそしている。うふふ、かわいらしい」
「あ?食ったのか?」
「食ってない、おーいレイガン、エルマーきたぞー?」

ニアが少しだけ身を浮かせて隙間からレイガンを見る。エルマーも覗き込むようにしてとぐろの隙間から覗き込むと、紫の瞳が猫のようにキラリと光っていた。

「野生化してねえ?」
「気が立ってるなあ。こんなに取り乱したレイガンははじめてだー。」

呑気な様子で宣うニアの後ろで、痛いと叫ぶユミルの声が聞こえた。びくりとニアの体が小さく跳ねる。どうやら取り乱したレイガンが慌てて立ち上がり、ニアの体に頭をぶつけたらしい。

「いったいなー!腹はやらかいんだ、頭突しないでくれよー!」
「ユミル!!」
「そんな心配なら中入りゃいいじゃねえか。」
「こ、口実がないだろう!?」

ユミルによって、駄目だと拒絶されたことはしないように躾けられたレイガンが、とぐろの隙間から心配そうに扉を見やる。エルマーからしたら、立ち会いたいなら立ち会えばいいじゃん。であるが、レイガンはユミルに強く出れない。自分のことを棚に上げて、嫁の尻に敷かれてるなあと思った。

「っ、いた、あーーーー!!」

扉の向こうで、ユミルの悲鳴が聞こえた。ばたばたとせわしなく動く部屋の様子は一向に伺えない。エルマーも少しだけ驚いた顔をしたが、難産なのだろう。ぱたぱたとかけてくる足音がして、扉が開く。
血のついた布を桶に入れたダラスが、ギョッとした顔で仰け反っだ。

「っ、ヘビ!?」
「ニアだー!」
「ユミルは!?」
「うおっ、」

にゅっと顔を出したニアの大きさにも驚いたのに、そのとぐろを手で押し開くようにして真っ青な顔で飛び出したレイガンに、ダラスは思わず尻餅をついた。わかる、エルマーもこんな登場の仕方をされたら腰を抜かす気がする。残念なものを見る目でレイガンを見ると、血のついたタオルを見てレイガンが声にならない悲鳴を上げた。

「ユミルがうまくいきめなくてな、少々手こずっているが、たぶ」
「駄目なのか!?」
「レイガン人の話を最後までき」
「ユミル!!!」

酷くうろたえるレイガンの耳が聞き取れたのは、手こずっているという言葉だった。いきむは生きると聞き違いをしたらしい、うまく生きれなくて!?と脳が誤解釈したせいで、レイガンは自分で無理くり入ったニアの体の中からなんとか出ようとして、凄い力で腹の柔らかい部分やら鱗に爪を立てるものだから、これにはさすがのニアも怒ってしまった。

「いたいいたいいたい!!やめ、れ、れいがんっ!鱗が痛む!やめろー!!」
「ばっかやろ!ニア痛がってるだろ、暴れんなって!」
「お、おい、おまえら騒ぐな!壁が壊れる!」

ミシミシと壁を軋ませながら、暴れるレイガンを止めようとしたエルマーも慌てて取りなそうとする。
落ち着けと言いたいが、気持ちもわかる。だけど大変なのはユミルなのだ。
出産の苦悶を味わうユミルを心配しすぎて、レイガンが壁とニアの体を痛めつけているそのころ、部屋の内側は慌ただしいダラスとは裏腹に、ルキーノもナナシも落ち着いていた。

「外が騒がしいですね…、慌ただしくするなって言ってるのに…」
「ダラス、はやくタオル持ってきてほし…。ユミル、腰いたいのへーき?」
「む、むり…」

ぎゃいぎゃい、ぎしぎしとやかましくて仕方がない。扉の向こうでは己の旦那が大暴れをしているだなんてついぞ思わないユミルは、出産の痛みで己の魔力が暴走して壁をきしませているのかと思っていた。
ナナシの暖かな手が腰に当たる。ベッドとの隙間に差し込まれた手のひらのおかげで、先程よりも幾分か痛みが和らいでいた。しかし、股関節も骨盤も信じられないくらい痛い。もうそこまで降りてきている気がするのに、ルキーノが確認する限りでは頭は見えてきているけど、ということであった。

「う、うー‥っ、え、あ、あい、いっ、いたい…」
「ユミル、ゆっくり息吸って、はくしてください?」
「ふ、う、うー‥っ…」

ナナシの優しい手のひらがユミルの髪を撫でる。こんな汗だくで泣きまくってる顔なんかレイガンに見られたくない、やはり外に出しておいて正解だったとユミルが思い直していると、ルキーノが苛立ったように扉を見た。

「がたがたぎしぎし!本当にやかましいですね!集中できません!僕少し言ってきます!!」

胎内の波長の探知ができません!と腕まくりをすると、肩を怒らせてずんずんと扉に近づく。
ナナシも、ユミルの気が散るから静かにしてほしかったので止めはしなかった。
集中できないから上手くいきめないのだろう、この痛みから早く開放してあげるには、それしかないのにとぷんぷんしていた。

ルキーノが怒りに任せて扉の取手を掴んだ。
うわあーー!!やめろ、ばかそれはだめだ!!そんなくそ喧しいやり取りが扉の隙間から聞こえてきたと同時に、こめかみに血管を浮き上がらせたルキーノが大きく扉を開け放った。

「貴方たちっ…!?」
「うわあああ!!」

目の前に謎の白い壁がニュルリと動いたかと思うと、大慌てでダラスが悲鳴を上げながらルキーノの脇から部屋に飛び込んだ。一体何が、と思った瞬間、突然なんの前触れもなくレイガンの上半身とエルマーの下半身が一気に部屋になだれ込んできた。

「あえええ!?」
「ユミルーーー!!!!」
「ひゃあああーーーー」
「レイガっ、ぎゃあああ!!!!」

入り口に罅を入れながら、なぜか頭から血を流したレイガンがニアに下半身を、エルマーは上半身を咥えられたままユミルに突っ込んできた。
大慌てでナナシが結界を張って防いだが、その余りの衝撃的な光景にナナシは悲鳴を上げ、ユミルは絶叫をした。
腹に力を込めたおかげで、にゅるりと何かが足の間から生まれ落ち、その産声と大人たちの悲鳴の中、己の職務を思い出したルキーノだけが慌ててユミルに駆け寄った。

情報量が、情報量が多い!ルキーノは飛び込んできたニア達を避けた勢いで飛んでいってしまった眼鏡を拾うと、慌ててユミルの元へと駆け寄った。
ユミルは真っ青な顔で気絶をしていた。余程驚いたのだろう、出産で体力を使い果たしていたというのもあるが、レイガンが頭から血を流してエルマーと共にニアに飲み込まれかけていた光景が、もはや分けがわからなさすぎて受け入れられなかったのだ。

「む、り…」
「産まれましっ、ユミル!?ユミル起きなさいっ!」
「もおおお!!!!ふたりともどっかいってええーー!!!」
「ユミル!ユミルおいっ、ちょ、ナナシやめ、っお、おい!!」

大きく膨らました結界によって再びはじき出された。その拍子に口にくわえていたエルマーとレイガンが放り出される。ニアは目を回してぶっ倒れ、エルマーは上半身をびちゃびちゃにしながらぐったりとし、頭から血を流していたレイガンだけが唯一元気であった。

「巫山戯るな!結界を溶け!ユミルのもとへいかせろ!俺の子供は!」
「うるさいっ!レイガンのばか!!いまはそれどころじゃないっふんだ!!」
「ナナシ!?おい!!ユミルーー!!!」

バンバンとけたたましく結界を叩くレイガンを締め出した怒れるナナシが、我慢の限界を起こしてレイガンに魔力酩酊を使うまで、あと数秒。






「なんでニアに飲み込まれかけてたわけ。」
「レイガンが取り乱しすぎて暴れたからだなあ。」
「ニアはやめろっていったのに、レイガンはニアの鱗とかお腹を傷つけるから、つい怒ってくわえちゃったんだー」

だからって俺までついでで飲み込むなよ!とエルマーは続けた。

あれから2時間。ユミルは産まれたばかりの我が子に授乳をすませ、その胸に抱きながら呆れたように何があったのかを聞いていた。
レイガンは未だかつてないほどキレたナナシによって、滾々とお説教をされている。

「おちつきがない、レイガンはだめなこ。なんで冷静できないですか?親なのに、ユミル心配なのわかる、けど、大変なのはユミル、レイガンはちがうですね?」
「しかし、」
「まだいう!まだいいわけ?ナナシはレイガン、もっとあたまいいとおもてた!」
「だって!」
「だってちがいますね!だんなさま、冷静じゃないとユミル集中できない、いたいのながびく!わかりましたか!」
「わ、わかりました…」

出産は命がけなのだ。あのエルマーも大いに取り乱したが、二回目からは静かに慌てていた。ナナシはレイガンならきっと落ち着いていられると思っていたのだが、盛大に大騒ぎした挙げ句に言いつけを破ってニアごと飛び込んできた。ユミルが嫌だといったことを出産のときにやってのけたことに、ナナシはぷんすこしていた。

「ナナシ、そこらにしといてやれ。ほらレイガン、産まれたんだから顔見てやんな。」
「いつからナナシはこんなに怖くなったんだ。」
「俺と結婚してからだなあ、そこも可愛いだろう。」

俺が育てたとご機嫌に言うが、意味が違う。

レイガンはしょぼくれた顔でユミルのそばに行くと、産まれたばかりの赤ちゃんをみて、その紫の瞳を潤ませた。

「レイガン、消毒してから触ってね」
「無論だ。」

ルキーノにすかさず手指の消毒を促された。言われたとおりに済ませると、ユミルは少しだけ疲労の残る顔で微笑んだ。

「まさか僕が息子を産むとは思わなかったあ。」
「こ、んにちは」
「あっははは!間違ってないけど第一声がそれ!?」
「し、仕方ないだろう!…ユミル、ありがとうな。」

産まれたばかりの息子にいきなり挨拶をするものだから、ユミルもエルマーたちも面白すぎて思わず吹いた。しかしレイガンは至って真面目だったようで、若干頬を染める。腹の中で育んできた命をこうして抱くことができたのだ。何ということだろう。
レイガンは己の子は持たぬと思っていたのだが、こうしてユミルとの間に子を設けてしまえば、過去の自分に大いに見せびらかしに行きたいなあと思ってしまった。

「お前に似ている、この愛らしい口も、鼻も、目元だって」
「ちょっと、レイガン恥ずかしいからあんま言わないで…」

顔を赤らめながらむすくれるユミルに、レイガンはたまらなくなって息子ごとがばりと抱き締めた。ユミルは大いに驚いたようで目を丸くする。小さく鼻を啜ると、その肩口に顔を埋めてちょっとだけ泣いた。

エルマーもナナシもちろりと目を合わせると、どうやらお邪魔のようであると悟ったらしい。静かにルキーノたちとともにそろそろと部屋から出た。

「ナナシ、ちょっといいすぎた?」
「いや、いいだろう。」
「…部屋の扉が…」
「兄さんがしっかり止めていなかったからですよ。」

この修繕費はレイガンに稼いでもらいましょうかと言うルキーノの横で、ダラスはしゃがみこんで破片を拾っては脇に寄せている。
本日一番のレイガンの被害者であるニアはというと、レイガンもまだまだクソガキだなーとおっとりとした口調でぼやいていた。



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