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名無しの龍は愛されたい番外編(これ以後は拙作ごった煮集です~)

ユグドリズムシのユグ(結婚編)アロンダート×サジ

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「これは、なかなか…」

アロンダートはマイコを抱き上げたまま降り立つと、たしかにセフィラストスの言うとおりに、それは大きなユグドリズムシの親玉が住み着いていた。
薄黄緑のその身に根を這わす用にしてたくさんの植物の魔物が住み着いている。小型の食人草だろうか、それだけで見ればサジが大はしゃぎしそうなのに、根付いているものが大分アレなので悲鳴のが先に上げそうだ。
これに触れて魔圧をかけて気絶をさせ、そして治癒術で使役するものの魔力を覚えさせるという工程をふまねばならぬのだが、その薄黄緑の肉質にはユグドリズムシのちいさな目玉がぶわりと多い、時折それが四方八方に動くのだ。

ざわりと音がして、何かが近づいてくる。アロンダートがその気配を悟ると、くるりと振り向いた。

「遅いぞうわああああきもおおおおおお!!!!」

シンディに抱きしめられたまま、叢を滑るように移動してきたサジはぶわりと寒イボを体中に這わせると、その巨大なユグドリズムシをみて絶叫した。わかる、アロンダートも嫌悪感が止まらない。

「きき、き、きみどっ、きみどりっ、ユグドリズムシの警戒色が出る前にさ、さっさとテイムするぞっ!」
「警戒色?」
「警戒すると、なかの体液が透けて見えるから紫になるのだ…そうすると、上に根付く食肉草がでかくなる。」
「やけに詳しいな…」
「気持ち悪すぎる奴だが一応来る前に調べた‥まずは敵を知るところが必要だろう…うえぁ!」

その身を僅かに身じろぎしただけでも地面の揺れがすごい。よろけるサジの腰を支えると、アロンダートは今だ落ち着いた様子のユグドリズムシを見上げた。

「おとなしいな。」
「ううう…デカすぎて術が通るか…」
「あ、動いた」
「ひえええええ!!」

サジが手を伸ばした瞬間、その身を縮ませながらユグドリズムシがゆっくりと地面を這う。どうやらサジのことは認識しているらしい。シンディが葉を震わせながらその花弁を赤く染め上げ警戒すると、何を思ったのかマイコがポテポテと呑気な様子で近づいていく。

「マイコ!」
「サジ、まて。ユグドリズムシは警戒していない。ここはマイコに任せてみよう。」

アロンダートは念の為に魔力を練るだけ練っておくかと身に魔素を引き寄せる。エルフの森を飾るほのかな青みを帯びた光の玉が、すうっとアロンダートの中に入っていった。
空気中の魔素の一粒が何にも侵されていないこのエルフの森は、じつに静謐で穏やかだ。隣の男を除いて。

「ぁ、ああ!!マジで無理である!!マイコ戻ってこい!干しきのこにされるぞ!!」
「サジ。おちつけ、意思の疎通は魔物同士に任せるほかはあるまい。」
「うちのこがああ!」

マイコがユグドリズムシの向かいに立つと、短い両手をふりながらなにかやり取りをする。シンディも思うところがあるようで、マイコのそばに行きたそうなのだが、サジがしっかりと葉を握っているので諦めている。

数分のやりとりの後に、マイコが呼ぶように手をふる。アロンダートは駄々をこねるサジを抱き上げると、がしりと上半身にしがみつかれた。構わないのだが少々窮屈である。
頭を抱き込まれ、腕の隙間の僅かな視界を頼りに近づくと、マイコがアロンダートの手を握りしめでユグドリズムシに近づけた。

「…なんと」

ユグドリズムシはもそりと口であろう部分を動かすと、しゅぽんと音を立てて花を咲かせた。
サジはびくりと肩を揺らすと、その口から生やされた花を見つめてぎょっとした。

「いちにいさんし、あ、せ、石英楼の花!!うっそだろ蘇生薬の原料だぞ!?」
「蘇生薬?」
「や、今はもう材料が手に入らないから作れないのだが、この花は自生場所がわかっていなかったんだ。」

サジはそう言うと、恐る恐る嫋やかな手で特徴的な4枚の半透明な花弁を持つ硬質な花を手に取った。
ほのかに薄紫の光を帯びるそれは実に質がよく、サジはそれを感嘆の声を漏らして見つめた。

「美しい、これが幻の花か…最後に取引されたのは100年は前である。」
「それがユグドリズムシの口からでてきたとは…」
「…魔力の質が酷似している、もしやこいつの胎内で生えているのか?」

サジが恐る恐る見つめると、ユグドリズムシは大人しくきしりと顎を動かした。
幾年もずっと、ここに住み着きながら体内の魔力を寄生花に与え続けてきたユグドリズムシ。生まれつき恐ろしい程の魔力を宿したこのムシは、ずっと一人でここに居た。
体躯が大きく、同じ仲間も皆飛び立った。このユグドリズムシには羽らしきものはなく、ただ一人でずっとここに住んでいた。

体を細かく多く小さな鱗のような目は、穏やかにサジを見つめていた。その見た目が生理的には無理だが、どうやらこの魔物は寂しがっているように見えた。

「発する言語はもたずとも、実に理性的だ。サジ、このこなら受け入れてくれるのではないか。」
「うぅ、…セフィラストス様め…、おそらくこうなることを見越していたに違いない…。まじでか…うう、動くなよ、絶対いい動くなよ!?」

震える手をゆっくりとユグドリズムシの顔にひたりとおいた。サジの魔力が緩やかな波紋をつくるようにしてユグドリズムシの身を包み込むと、ほのかにその体躯が青色に光った。

「対価は、そうだな…流石にこのデカさだ、ならばこの髪でどうだ。」

サジの長い髪を魅せつけると、大きなものが傾くような音をさせながら顔を擡げる。
びくりと身を跳ねさせたサジの長い髪を、しゅるりと落ちてきた蔦がゆるく持ち挙げたのを見ると、サジはそれを是と捉えた。

腰までの長い髪を肩の当たりで短剣で切り取ると、そのサジの魔力を溜め込んだ長い髪は蒼白い焔とともに萌え上がり、そしてそれはゆっくりとユグドリズムシのなかに吸収されていった。

「短いのも似合っている。しかし、治癒術をつかわなかったな?」
「あー、こいつが敵意がなかったからな…スタンダードに契約にしたのだ。」

肩の当たりで短くなった髪を弄りながら肩をすくめると、石英楼花にそっと口付けた。
野生すぎるものなら魔圧で気絶させてから治癒で覚えさせるが、すでに敵意がなければこれが一番手っ取り早いのだ。

「髪一つで、この苗床が手に入るならやすいものさ。さて、大宿主。」

くるりと巨躯を見上げると、先程触れることを躊躇していたその身を、サジが両手を広げて抱くように触れた。
己の魔力が流れてしまえば、嫌悪感は少なくなる。ユグドリズムシはざわりとその身を震わせるほど驚いたらしいが、大人しくされるがままになっていた。

「お前の名前はユグだ。ナナシもきっとそうつけるだろう。ユグ、お前は今日からサジの子である。幸せにしよう。」

ラブラドライトの瞳でユグを見つめる。
アロンダートは、どうやら丸く収まったのだと理解すると、ほっと一息。
ユグと呼ばれたその魔物は、どうやらその巨躯で臆病らしく、ゆっくりとサジを押しのけぬ程度の力加減で頭を下げた。








ドリアズの町から少しだけ離れた森の中。サジによって呼び出されたエルマーとナナシは、目の前の大き過ぎる魔物を前に、呆然としていた。

「ほぁ…」

目を輝かせて、ナナシが見上げる。
エルマーは青褪めさせた顔で呆気にとられたまま、サジによって従魔にされたユグを見上げていた。
両手を広げても抱き込めない、むしろ触りたくはない。セフィラストスの言うとおり、これは確かに一軒家ほどの大きさであった。
サジの髪が短くなっていることから、おそらく契約に使用したのだろうが、しかしながらやけにおとなしい。アロンダートいわく、理性的な魔物で、元来の気質から穏やかなのだろうと説明された。

「ユグだ。石英楼花の苗床でもある。」
「石英楼花ァ!?」

サジのドヤ顔は腹が立つが、その言葉にエルマーの声が裏返る。証拠としてサジがローブからそれを取り出すと、目を丸くして仰天した。

「やべぇ…まじもん初めてみた…」
「ユグ、おはなきれいねえ。」

大きなものがギシギシと倒れるような低い音を出しながら、ゆっくりとナナシの差し出した手に近寄る。
その頭をぺたりと手のひらにつけると、その巨躯の背を覆う食人草をざわつかせながら大人しくなる。
どうやら差し出された手に甘えたかったらしい。でかい、でかすぎるしぐろすぎるのだが、ナナシは基本は好き嫌いがない。
こんな成りの魔物にまで、かぁいい。などのたまうとその表皮を撫でる。 

「こいつ、なんか特性あんのか…。」
「魔力タンクだなあ。こいつの体液は質のいいポーションのようなものだ。大気の魔素を吸収して変換するからなんともまあエコロジーである。」
「試しにユグに触れた状態で火炎魔法を放ったが、それはもう凄まじい威力だったぞ。的になりやすい大きさではあるが、結界石代わりで術を行使すれば、おそらくはシュマギナール国全体は覆えるぞ。」
「なんだそれえげつな…」

引きつり笑みを浮かべたエルマーを、ユグの表皮を覆う複眼が真っ直ぐに見つめる。気づかないふりをしていたが、どうやら触れてもらえるのを待っているらしい。
ずっと一人だった分、触れ合いが恋しいそうだ。エルマーはユグの味を知っているからこそ、一体どんな気持ちで接したらいいかわからなかったのだが、調理をしたナナシがご機嫌にユグに抱きつくのだ、もはや考えることがバカバカしいというもの。

エルマーの腕の中で、サディンが手を伸ばす。我が息子ながら実に逞しい。仕方なく一歩近づいた瞬間、ユグドリズムシの頭上が光った。

「うっわ。」

思わず踏みとどまったエルマーだったが、その光が収まったかと思うと、セフィラストスがゆっくりと降り立った。
ナナシと似た色をもつ神がそっと手を差し出す。無言で見つめられて、ある意味ユグよりも意思の疎通に困難を極める生命の大樹の神は、催促するように差し出した手を揺らした。

「…あんだよ」
「預かろう。サディン殿はこのセフィラストスがしかと受け取る。」
「お断りしますぅ。」

ほれ、と催促する姿になんだか腹が立ち、サディンを抱きしめたまま身を反らして抵抗の意を示す。
何かに付けて加護を施そうとするので、エルマーからしてみたら油断ならない。加護自体は別にいい。しかし、ナナシが産んだサディンにセフィラストスが加護をつけるのが、なんだかエルマーは嫌だったのだ。

「なぜだ、この俺が落とすとでも思っているのか。」 
「てめえのお手つきになるみたいで嫌なんだよ。」
「ふむ。ならその子が成人したら責任を持って俺が娶ろう。これで満足か。」
「うちの子はテメエになんかやらねえよばああか!!」

なんでそうなる!とがなるように言い返すと、ナナシがひょこひょこと近付いてエルマーからサディンを受け取った。

「セフィー、えるも、おくちだめ。サディンが、わるいおくちになったら、ナナシはかなしい。」
「ウッ」
「ぐぅ、」
「サディンがおとなになって、えるもセフィーも、てめーいわれたらやだでしょう?」

アロンダートもサジも、ナナシによって窘められる大人が面白すぎて黙ってみていたが、確かにそうである。しかしながら神の一柱も同じ扱いと言うのが面白すぎた。

「ナナシ、サディンにはやさしいこ、なってほしい。ユグ、サディンとおともだち、なてくれる?」

尾を振り回しながらサディンをユグに見せる。キシリと音を鳴らしながら複眼がぎょろりとサディンへとあつまる。
おとなしい魔物だというのは理解したが、なかなかに構えるものがある。
しゅぽんと音がして、何かと思うと口から花を生やした。
それは濃い魔力の中でしか育たないと言われている神仙花で、この花を煎じればどんな状態異常もたちまち治すと言われている最高ランクの花であった。

「いや大盤振る舞いすぎぃ!!おまえまじで関わりなさすぎて奉仕の精神ばぐってんじゃねえのか!?もらうけど!!」
「おはなきれいね、サディンよかたねー」
「あぅ、」

花の価値などナナシにはわからない。差し出された花に絶句したのはサジ達のみで、セフィラストスはなるほど胎内が花園になっているのだなあと風情のあることを宣っていた。

「ユグの友好の証だ。言葉は持たないがこうして思いを返してくる。エルマー、お前はもしかしたら雑草かもしれぬがな!ふはははは!」

ぺちぺちとユグの体を褒めるように叩きながらふんぞり返るサジは、まるでおのが功績と言わんばかりだ。さすがセフィラストスの愛し子。傲慢でなければやっていけないらしい。

「御使い殿。どうか加護を与えるお許しを」
「結構ですう!!」
「アナタには言っていない。引っ込んでいろ。」
「アナタ!!アナタの出る幕もないんですよおおわかりいー!?」

ナナシとセフィラストスの間に体をすべり込ませたエルマーが、早速ナナシに指摘された粗野な言葉を無理くり誤魔化す。セフィラストスとエルマーで、やり取りの言葉は柔らかくはなっているが、顔面の治安は宜しくない。
アロンダートは、神からの進言を唯一断れるエルマーがすごいと思うのだが、その理由が既にうちの子はわたさんという親の心意気であることに気がついているのだろうか。

ナナシはくれるならもらうというスタンスだが、エルマーとセフィラストスが仲良しなのは嬉しいなあという見当違いな方向でやりとりを見つめていた。

「セフィラストス様も愛し子がすくないからなあ。」
「あれはまあ、彼の気質もあるだろう。」

ふたりのやり取りを傍観しているサジとアロンダートは、もはやなれたという具合である。
このなかで一番新参者のユグだけは、こまかな複眼をやや大きくして驚いている様子であったが、そのことに気がついているものはいなかったようである。
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