名無しの龍は愛されたい。

だいきち

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カストール編

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ふかふかの毛並みに擦り寄るように身じろいだナナシの頬を、濡れたものがなでた。なんだろう、ぴるぴると大きなお耳を振るわせれば。今度は毛繕いするようにそこも舐められる。
微睡から覚めるようにゆっくりと目を開ければ、細い体を包み込むようにギンイロが丸くなっていた。

「んう……」
「オキタ!」
「える、はぁ……?」

寝ぼけ眼を擦るように起き上がる。あまり働かない頭でぐるぐると考えても、ここがどこだかはわからない。頬に張り付く髪の毛がいやで、手櫛で直すように頭に触れれば、ナナシは己のツノが現れていることに気がついた。

そうだ。ナナシは魔力を温存しようとして、本性を表していたのだ。膨らんだ腹を撫でながら、辺りを見回す。ここが安全な場所なのはギンイロがいるからわかる。それでも、近くにエルマーがいないのだ。

「はわ、……ここ、どこぉ……」

細い喉が嗚咽で震えた。暖かい舌が、慰めるようにナナシの手のひらを舐める。両手で顔を隠すように肩を震わせるナナシの腕の隙間に頭を突っ込むと、ベロンと細い顎を上げさせるように舐めた。

「ひゃ……」
「エルマー、ナナシタスケタ。ココ、ダイセードー」
「ぅ……、だいせーどー?」

ギンイロの言葉に、ナナシはこしこしと目元を拭った。ふんふん、と鼻を効かせれば、どうやらこの建物の中にはサジたちもいるらしい。細い足を床につけると、食べきれないほどの食料が盛り付けられたテーブルを前にキョトンとした。部屋は質素なのに、テーブルの上が祭壇のようになっていたのだ。
変なの。不思議そうに首を傾げるナナシが寝かされていたベットもまた、ギンイロの毛まみれではあるが、気を使うようにクッションが積み上げられていた。

「お、お、おそない……?みたい?」
「オソナイ?」
「んんう、んー……」

なんだか微妙に違う気がするぞ。ナナシは口にした言葉に首を傾げながらも、恐る恐る盛られた果実を指でつつく。
普段なら、たくさんの果実を前にナナシの尾っぽが振り回されてもおかしくない状況だ。ギンイロのまん丸の瞳が、不思議そうにナナシを映す。
細い足はふらつきながら床を踏み締める。ギンイロが支えになろうと体の大きさを変えると、ナナシはもたれるようにして立ち上がった。
暖かい体に、ぴとりとくっつく。どんなに気配を探ろうとも、エルマーだけがいないのだ。ギンイロの言っていた、エルマー、タスケタ。その言葉の意味をじわじわと理解し始めて、ナナシの金色の瞳は水面の揺らぎのように涙を溜める。
エルマー、なんでいないの。そんな気持ちがぐわんと心を揺らして、堪えきれなくなってしまった。

「ひう、ぁあーー……!」
「うわっ、寝起き早々泣いてるし……!」

ガチャンと扉が開く。ナナシが目を潤ませながら見た先には、呆れた顔をしたユミルがいた、
朝の配達で、大聖堂に立ち寄っていたらしい。闘技場での出来事を知っていたからこそ、どうなったのかと心配してくれていたようだ。
部屋に入るなり、えぐえぐと泣きながらユミルに手を伸ばしてヨタヨタ歩く。ナナシの情けない姿を見たら拒むこともできないだろう。ユミルは己よりも小柄な体を抱き止めると、しがみつかれるままにため息を吐いた。

「ゆ、ゆ、ゆみ……ゆみぅ……」
「あーあー、なんかもう、すんごいことになってんじゃん……どんなメタモルフォーゼ?なんで角はえてんの。成長期かよ……」
「え、えるぅ……えるいない、やだぁ……」
「あー!!よしよし、泣くな泣くな!!」

ユミルの肩が、ナナシの涙でべしょべしょになっていく。わんわん泣くナナシの背中を撫でながら、落ち着くまであやす。
恋敵だったはずなのになあ。そんなことを思ったが、今はもう関係もない話だ。エルマーがいなくて不安定になったナナシは赤ちゃんにも似ている。

「ナナシ、お前大丈夫?拐かされてたろ、どうやって帰ってきたの。」
「ひっく……え、えるが……かわりに……」
「ああ、なら大丈夫だよ。あいつなら数万回殺しても死ななさそう……ゴキブリみたいなしぶとさあるし……」
「えるごきぶりじゃないもん……」

嗚咽を漏らすナナシの頭を撫でながら、さてどうしたものかとユミルは悩んだ。あのレイガンでさえ、大聖堂の入り口で一人項垂れていた。もはやまともな思考を持っているのはサジとアロンダートだけである。
ユミルが知る限りでは、ナナシを助けにいく話だった。それが、何かが起こってエルマーを助けにいく話へと変わっている。あの幼馴染がそう簡単に死なないだろうことはわかっているが、なんだか事態は随分とややこしくなったようだ。

「とりあえず僕もわけんかんないから、みんなのとこに行こう。まともに話せるやつはアロンダートとサジだけっぽいし。」

寂しさを紛らわせるように尾っぽを抱きしめる。そんなナナシの手を引くようにユミルが向かったのは祭祀の私室だ。質素な丸テーブルに地図を広げ、難しい顔をしながら、サジと二人で話し合いを進めている。その場レイガンの姿だけはなく、ナナシを連れてきたユミルは不服そうに唇を尖らせた。

「起きてたから連れてきたけど……」
「ああ、おはようナナシ。早速でわるいんだが、エルマーが敵地に向かった。わかる範囲だけでいい、お前がどこにいたのかを教えてくれ。」
「さ、さじ……ひぅ、あ、え、える……ぅ、うー……」
「泣くなバカ者、赤子を育てる親が、そんなものでどうするのだ!」
「う、うん……っ……」

サジに鋭く叱咤された。ナナシはずびりと鼻を鳴らすと、ユミルの手を引くように二人の男へと歩み寄った。目の前には、ジルガスタントへと向かうための地図が広げられていた。赤い線が引かれているのは、サジたちが予測した、敵が使うであろう最短距離が示されていた。

「んと、おみず……がにめでのいるばしょだよう。あのね、う、うみ?」
「海か……しかし、わからん。ジルガスタントに向かうのなら、むしろ海ではなく陸のルートのほうが手っ取り早いだろう。」
「たしかにな。しかし、最短ルートがあるのかもしれないぞ。ふむ、」

ナナシを交えて話が始まれば、ユミルはというと蚊帳の外だ。己の出る幕はここにはない。だとしたら、今気にするべきはここにいないレイガンのことだろう。
真剣な顔をして話し合いを進める三人を背にして、ユミルは大聖堂の外へと向かった。
入り口で死んだ顔をして項垂れていたことを覚えていたのだ。何がどうして落ち込んでいるのかはさっぱりわからない。それでも、話を聞くくらいならユミルにだってできる。
外へと繋がる大きな扉を開いて大聖堂を出る。裏口へと回ると、そこには階段に腰掛けるように項垂れるレイガンの姿があった。

「あいつ……」

あんなに任せろと言ったのに、この落ち込みようは何なのだ。
ユミルはレイガンの背中を睨むように目を細めると、わざと足音を立てるようにして後ろから近付き、情けない背中を思い切り蹴飛ばした。

「うわ、っ!」

レイガンの体が大きくはねた。ユミルの気配すら気が付かない体たらくさに腹が立つ。
渋い顔をして己へと目を向けたレイガンは、興味もないと言わんばかりに目を逸らした。

「なんだ……ユミルか。」
「なんだじゃねーべ。お前何してんの。」
「別に、何もしていない……」
「サジ達が頑張ってんのに、レイガンはなにもしないんだ。ふうん。」

ユミルの言葉に棘が交じる。レイガンは少しだけ眉を寄せたが、どうやら相手にする気力もないらしい。無言で無視を決め込む。そんな投げやりな態度にヒクリと目元を引き攣らせると、ユミルは隣にどかりと腰掛けた。

「……ようがないなら、あっちへいけ。」
「どっち。」
「……俺に構わないでくれないか。」
「弱虫野郎。仲間が死んだわけでもないのに何落ち込んでるんだか。」

はん、と馬鹿にするようにユミルが笑う。そんな言葉に反応を示すかのように、レイガンの手がぴくりと跳ねた。

「結局怖いんだろ。エルマーが一人で行ったことが。」
「……ちがう。」
「自分の知らないとこで、自分の傷で死んだらって、怖いんだろ。」

ユミルの言葉は、的確にレイガンの図星をついていた。他人の言葉で、レイガンの抱く不安を剥き出しにされたのが嫌だったのだ。
お前は、何も背負っていないくせに!レイガンの苛立ちは、真っ直ぐに隣のユミルへと向かう。その強さは、語気に表れた。

「ちがう!!」
「知らねえよ馬鹿!僕に言わないじゃん!違うならそう言えよ!口がついてんなら、口を使えよ!」
「お前に何がわかる、剣を、使命を持たないお前に、俺のこの気持ちがどうわかるというんだ!!」
「わかんねえって、いってんべやこのわからずや!!」

ゴッ、と酷く鈍い音がした後、レイガンの目の前で光が弾けた。恐ろしい程の石頭で、ユミルが頭突をしたのだ。
思わず仰け反るほどの衝撃に額を押さえながら、痛みに呻く。滲む涙を堪えるように見上げたユミルの姿は、怒りで顔を赤くしたまま仁王立ちしていた。

「お前がそうやって抱え込んでっから、自分の首締めてんじゃん!!なんだよ使命って!そんなん、お前が決めたことじゃないなら頑張んなくたっていいだろう!?嫌ならやめればいいじゃん!!僕より年下の癖して、変なもん背負ってんじゃねえよ!!」
「お前、さっきからなにを言っている!」
「うるせー!!先輩の話を遮んじゃねえ!!なんでエルマーの周りは揃いも揃ってこんなやつばっかなんだ!!ワカラズヤ!!オタンコナス!!顔がいいからって何でも許されると思うなよ!!?落ち込んでんのがお前だけだって思ってんじゃねーよ童貞野郎!!」
「な、俺は童貞ではない!!」
「聞いてねえよバカ!!」
「ぅぶっ」

ばこんと思い切り顔を叩かれる。こんな理不尽があっていいのだろうか。レイガンは目を丸くして頬を抑えると、呆気に取られたようにユミルを見上げた。

「な、なぜなぐぅぶっ、」
「うるせー!!」

にべもなく再びばちんと頬を弾かれる。ここまでやられると、流石のレイガンも苛立ってくる。振り上げられたユミルの手をすかさず掴むことで三発目の平手は回避したレイガンだったが、文句を言おうと見上げたユミルの顔に、さらなる絶句を強いられた。

「うぅ……う~~っ……!!」
「はあ!?」

なんで泣く!細い手首を握りしめたまま、レイガンは狼狽えた。裏庭にいるが、敷居で隔てられているわけではない。見ようと思えば覗けるような場所で、痴話喧嘩にも見えるやり取りをしているのだ。
涙を目にためて、空いている手をさらに振りかざそうとするユミルを引き寄せると、両手を拘束するように小柄な体を見下ろした。

「落ち着け!なんでお前が泣く!」
「は、腹立ってきた……腹立ってきたら、泣きたくなってきた!!」
「はあ!?お前、本当に訳がわからないな!?」

両手を拘束したまま、思わず声を荒げるレイガンへと冷めた視線が突き刺さる。恐れていたことが起きたのだ。
白昼堂々のやり取りが野次馬の目に止まったらしい。面倒臭い状況に渋い顔をすると、レイガンは慌ててユミルを小脇に抱え、人目のつかない場所まで移動した。

「ああ!!もう、お前は何なんだ!!あまり俺を苛立たせるな!!」

小さな体を壁に押し付けると、見下ろすようにして怒鳴った。薄緑の瞳が、再びじわじわと濡れていく。しまったと思ってももう遅い。レイガンは再び泣かせたことを自覚して、苦しげにうめく。

「お、前は……はぁあ……」
「ヒック……っぁ、あんだよ……っ……」

ユミルの目の前で、しゃがみ込むようにして項垂れた。一体どうしろというのだ。レイガンの心境は、この一言に尽きる。
殴られっぱなしだったのはこちらの方なのに、なぜこちらが悪いようになっている。
嗚咽を漏らすユミルを前に、ため息を吐く。レイガンは慰め方なんて知らない。こんな小さくてうるさい弱々しい男に、なんで振り回されなくてはいけないのかとすら思う。

「……ん。」
「……うん?」

泣き顔でブスくれているユミルが、ポケットから取り出したロリポップをレイガンへと渡す。本来ならばナナシにあげようと思っていたものだ。その丸く可愛らしい色合いの飴が、圧をかけるようにレイガンへと向けられている。
脈絡もない流れが、少しだけ怖い。レイガンはぎこちなくそれを受け取ってみたはいいものの、どうしていいのかはさっぱり分からずじまいだった。

「僕さ、」
「うん?」
「お前かエルマーの事刺したって聞いたとき、おまえの事を心配したよ。」

俯いていたユミルが、壁に背を持たれるようにしてゆっくりとしゃがみ込む。レイガンと同じ目線だ。それでも、薄緑色の瞳と交わることはなかったが。

「それは、違うだろう……」
「ちがわねえよ。エルマーはナナシが心配してくれるけど、」

お前のことは誰が心配してくれんだよ。

「……そ……。」

それはどういう意味だ。
ユミルの言葉を前に、レイガンは時間が止まったかのように思考を停止した。まさかそんな慰めの言葉を向けられるとは思わなかったのだ。
意図的ではないにしろ、レイガンの剣は仲間の肉の味を知った。剣先が仲間の腹を貫くという恐怖は、罪悪感と共に死という言葉の輪郭を更に強めたのだ。
恐ろしかった。守ると大口をたたいておきながら、その守るための剣が死の淵へとエルマーを手招いたのだ。指先が、握った柄を通し肉の感触を覚えている。

風が木々を揺らす風が吹いて、じわりと滲んだレイガンの汗を乾かす。息を詰める喉を潤すように、ごくりと唾を飲み込んだ。

「仕組まれたんだろ。サジが言ってた。お前がこんなに後悔して怯えてるのに、まだ自分を許してないんだろうって。不器用な奴め、バーカバーカっていってた。」
「……後半は嘘だろう。」
「後半は僕の言葉だけどさ。」

エルマーが出立してから、もう数時間が経った。本当は追いすがりたかった。しかし、レイガンにはその資格がなかったのだ。

「本当は、俺もついていきたかった。」
「ついていって、エルマーの剣として戦うつもりだったの。」
「ああ。あいつの命を脅かしたんだ。俺が、守りたかった。」

ユミルの前に腰掛けるようにして胡座をかく。レイガンの紫の瞳は、地面から生えた雑草を映していた。
青々としたそれは、こんな日陰でも太陽を探して伸びている。
静かな空気をまとうかのようだ。それでも、ユミルには落ち込んでいるようにも見えた。

「それで、死んでもいいっておもってたんだ。」
「あいつには、その価値がある。」

いつだってエルマーの目的は分かりやすい。単純だからこそよどみがないのだ。
レイガンが長から言われたのは、奪われるなということだ。
先見の力を持つ龍が、囚われて国を脅かすきっかけを作るなということ。
北の国は邪龍と呼ばれた御使いの真の姿を知っていたからこそ、消されてしまった。

一つの思い込みが、白い紙に染み込んだ墨のようにじわりと広がって、祝福は災厄に転じたのである。
本来だったらシュマギナールでエルマーを引き入れた後、反乱を起こすはずだった。仲間意識を抱くなんてこともなく、ただその場限りの相手として、反乱後は切り捨てるつもりだったのだ。
それなのに、気がついたらここまできていた。順調だったレイガンの計画が、エルマーたちによって頓挫させられた。しかし、それでも構わないと思わせるほどの器量が、エルマーにはあったのだ。

「ああ、嫌だな。」
 
レイガンの口から零れた素直な言葉を前に、思わずユミルはその手を握りしめていた。
 

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