名無しの龍は愛されたい。

だいきち

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再びのドリアズ編

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「レイガン!そっち行った!!」
「見えている。」

軽い足取りで、レイガンが木立から飛び降りる。ガントレット型のニードルガンは、飛び出してきた巨大な虫型の魔物に狙いを定めた。
ドリアズへと向かう途中で姿を表した魔物の醜悪さに、虫嫌いなサジが悲鳴を上げたせいで戦闘へとあいなったのだ。
相手は硬質な殻を纏うコックローチだ。その巨体で薙ぎ倒す木がナナシ達に当たらないように行う威嚇射撃は、足止めがわりの攻撃でもあった。
本当は、アロンダートが転化して攻撃をするのが早いのだが、今はサジが真っ青な顔でしがみついて離れない。

「ぎゃあ!まじできもい!!サジは節足系だけはごめんである!!早く燃やしてくれ!!」
「俺炎属性もってねえ、し!」
「残念、俺もだ。」
「僕が行きたいが、まあ無理だなあ」

アロンダートは実にご満悦そうにサジの腰を抱いている。
男として、好きな子に頼られるのはやはり嬉しいのだろう。そのしわ寄せがエルマーたちに行くのも必然であった。

レイガンの射出した毒針に怯んだのか、コックローチは節足独特のキシキシという音を立てながら、方向転換を試みる。
巨体は木々を薙ぎ倒して現れたせいか、随分と大振りな動きであった。
しかし、その平たく硬い体が蠢き変えた進行方向には、ナナシが立ちすくんでいた。

「ナナシ」

舌打ちをしたエルマーが、大顎を開いて素早く動き出したコックローチの後ろ足を切断する。
緑色の体液を噴出しながらも、本能のままに弱そうなものへと、コックローチが襲い掛かろうとした瞬間だった。

「サジこわがる、だめ!」

ナナシの拙い言葉と共に、ぐわん、という金属の反響にも似た音が辺りに響いた。
一体何が起きたというのか。その唐突な出来事に、エルマーとレイガンは思わず動きを止めた。

コックローチは、その頭部に繋がる節部分の隙間を埋めるように、体と顔を重ねるように絶命していた。

潰れた身体を避けるように、エルマーはナナシの元へと駆け寄った。
己の嫁が怪我をしていないか心配だったのだ。
コックローチの緑色の体液は、何かに阻まれるようにして、湾曲した結界の表面を伝うように流れている。
その内側では、ムスリとした表情で両手を前に突き出す。どうやらナナシはご立腹らしい。

「むし、ナナシはきらいじゃないけど、サジこわがらすこはきらい。」
「お、おうふ……」

余程硬い結界を張ったのだろう。少しだけ曇ったかのようにも見える半透明のそれを、エルマーがノックをするように叩く。
コンコンという硬い板のような感触がした。なるほど、この硬さの結界に頭から勢いよく突っ込めば、衝撃を逃せないまま潰れるのもどうりだろう。
首と体を繋ぐ節は柔らかい。コックローチは自ら己の急所を潰すようにして自滅したようだ。
体に顔をめり込ませた魔物の最後は、目を背けたくなる有様である。

「ナナシ、怪我は。」
「ないよう、サジまもった!」
「ナナシいいいいよくやったああ!!」

両腕を蝶のように広げたサジが、腕の中にナナシを閉じ込める。勢い余って抱きつくほど嫌だったらしい。そのまま一瞥をするようにエルマーとレイガンへと目を向けると、わかりやすく顔を歪めた。

「おっと、エルマーもレイガンもサジに近寄るな!体液浴びてるかもしれんからなあ!」

その視線の先には、コックローチの体液が散らばっていた。
ジェル状で緑色の体液が、エルマーの鎌やレイガンの足元に付着していて非常に臭う。
レイガンは、潰れた魔物へと目配せした。その無惨な姿に改めて身震いすると、己の鳥肌を宥めるように腕をさすった。

「ナナシだけは怒らせてはいかんな。」

噛み締めるように宣った。普段おっとりとしている為に忘れてしまいがちだが、ナナシは予備動作もなく術を行使するのだ。こんなに鈍臭いのに、ずば抜けて才能がある。

人は見かけによらないものだと、サジに頬擦りをされて照れているナナシを前に、レイガンはそんなことを思った。

「おう、つうかさっきの魔物ってここいらで出ねえだろう。なんでこんなとこにいるんだ。」
「知るか。とりあえず、ドリアズはもう目の前だろう。もう面倒くさいからさっさと行こう。」
「いや、体液は落としたほうがいい。もしまた湧き出てきたら面倒だ。」

エルマーが、風切り音を立てて鎌を振る。びしゃりと木の幹に張り付いた魔物の体液は、そのまま重力に従って幹を撫でる。
レイガンはというと、靴についた体液を土に擦り付けるようにして拭いとる。ニアに水をかけられるのが一番手っ取り早いのだが、びしょびしょのままドリアズに入るのは嫌だったらしい。

「あ、」

アロンダートの声が、ぽつりと漏れた。
何かに気づいたように、ドリアズの方へと目を向けている。
エルマーは促されるようにアロンダートの視線の先を追いかける。二人の見つめる先には、細い煙の筋がいくつも上がっていた。

「ドリアズは、鍛冶屋が多いのか……?」
「あ?いや、爺さんとこだけだ。」
「……町の方向に煙が何本か上がっている。あれは、なんだ。」

アロンダートの声色が、固いものになる。その鋭い嗅覚が感知したのは、何が燃える匂いだった。
琥珀の瞳が射抜くように見つめる先には、灰色や、ところによっては黒い色の煙が、狼煙のように空へと真っ直ぐに伸びていた。
その異常な様子は、エルマーの中で警報として大きく鳴り響いた。
嫌な予感がする。何本もの煙を前に、認めたくない一つのまさかが脳裏をよぎると、エルマーはその金色の瞳を見開いた。

「っ、……うそだろ……!!」
「おい、エルマー!?」
 
弾かれるように走り出したエルマーに、レイガンは引きずられるように追いかけた。
飄々としたエルマーの普段とは違う様子に、感じていた小さな不安はグッとその色を濃くしたのだ。
五人の足は、一斉にドリアズへと向けられた。町の入り口が近づくにつれて、血と油の焼ける匂いが徐々に濃くなっていく。
道の周りに折り重なるようにして、コックローチの死骸や崩れた家屋、そして炭のようになった柱らしきものが、何本も墓標のように町を飾っていた。
町のシンボルでもある風車は、無惨にもプロペラが折れ、崩れかかっている。

記憶に残る、あのメルヘンチックな町並みは見る影もない。

まるで砂の城を崩すかのような無邪気さで、踏み潰された家屋がいくつも散見された。

「な、んだこれ……」

エルマーは、目の前の惨状を前に、心臓を鷲掴まれたかのような感覚に陥った。
以前の町の姿を知っている、サジとナナシも言葉がないようだった。
目の前の光景は、まるで笑えない悪夢だ。
スタンピートにでもあったかのような様子に、かける言葉すら見つからなかった。

「ア」

ギンイロの声が、ポトリと落ちた。軽い音をたて降り立つと、そのまんまるの瞳に惨状を映して動かなくなった。

「ア、アァ、ア」
「ギンイロ、」
「アア、マ、ママ……ママ……」

今まで聞いたこともない、そんな温度のない声だった。

猫のような小さい体を震わしたギンイロは、短い手足でチコチコと歩き出した。
足取りは覚束ず、まるで細い縄の上を歩いているかのようだった。
小さな体で受け止めた故郷の姿は、最悪だ。エルマーは息を詰めるように黙りこくると、ゆっくりとした足取りでギンイロの後に続いた。

道端には、所々魔石のようなものが落ちている。それが時折チカリと光るのだ。
ナナシは、泣きそうになりながらエルマーに駆け寄ると、己の動揺を抑えるように、ぎゅうと腕に抱きついた。

「っ、える……じじんとこ、……」
「わかってる。ギンイロが案内してくれっからよ。」

硬い口調は、緊張をはらんでいるからだろう。ナナシは、促されるようにギンイロを見た。
小さな体は、尾をピンと立てたまま四肢を動かしている。無機質な様子はまるで、定められた場所に向かうように設定された絡繰だ。

「エルマー!」

背後から、アロンダートの声が飛んできた。
エルマーはぴたりと歩みを止めると、背後へと視線を投げる。
潰れた家屋の前で跪いていたアロンダートは、耳を澄ますように瓦礫の隙間へと顔を近づけていた。
中から呻き声が聞こえたようだ。その声は、しっかりとエルマーの耳にも届いていた。

「生存者か!?」
「おそらく。この辺りにまだいそうだ。ここは僕たちに任せて、エルマーはギンイロのとこに行け。」
「……いいのか。」
「構わない。それに、今は一人にできないだろう。」

体を大きくしたニアが、倒壊した屋根にガブリと齧り付いた。どうやらレイガンもここに残ることにしたらしい。
治癒が使えるサジもいる。エルマーの方はナナシが治癒を使えるので、分担するほうが確かに効率がいい。
エルマーはアロンダートの提案に小さく頷くと、ナナシに急かされるようにしてギンイロの後を追う。



アロンダートは、エルマーの背が角を曲がる所まで見送ると、頭から血を流して這い出てきた男の横に跪いた。

「何があったか、聞いてもいいだろうか。」
「っ、あんた……皇国からきたのか……」
「ああ、ここに来たのは通り道だった。何があった。」
「わからねえ……、急に魔物が現れたんだ……」

男の体をずるりと引きずり出す。仰向けに寝かせてやると、アロンダートはサジに目配せをした。

突然魔物が現れた。

男は、サジに治癒を施されながら宣った。
なんの前触れもなく、いつも通りの変わらぬ日常の中での出来事だったという。
町の広場で、虫型の魔物に幼子が喰われた。母親が目を離したほんの一時の出来事だったという。
悲鳴に引き寄せられるように舞い降りた、見たこともないような甲虫型の魔物。
それらは何かに呼ばれるかのように、次次と集まってきたという。

「アロンダート。」
「エルマーとレイガンがやり合ったあれではないか……」
「ギルドはどうした。詰めていたものがいただろう?」

道中対峙したコックローチは、ドリアズから出たものだったと言うのか。
アロンダートは表情をこわばらせると、確かめるかのように問いかけた。

「あんた……ここを、どこだと思ってんだ……、っ……皇国みてえに、腕っぷしの強いやつが、いるか……っ……」

痛みに呻く男が、諦めたように笑う。ドリアズは小さな町だ。ギルドはあるが、平和なこともあり、ランクの低いものしかいなかったという。
ギルドに務める解体屋が唯一ランクの高いものらしいが、その男達もギルドを飛び出して行ったきり見当たらないという。

「他に、他に人は……」
「夕飯時だぞ……家にいるやつは、家屋の下だろう……、おれのカミさんも、きっと……」
「諦めるな、サジ達が探す。お前は一先ずギルドにいけ。足は直した。」
「俺がついていこう。サジ達が周りを探すなら、後から合流する。」
「まだ魔物がいるかも知れん、気をつけろよ」

こういう場合はまず、落ち着いたらギルドに向かうことが多い。ギルドの地下にはシェルターがある。これは義務付けられているのだ。
家屋が倒壊しているなら、最悪の事態も考えられる。男はアロンダート達の提案に覇気なく頷くと、レイガンに付き添われてギルドへと向かった。


「最悪だ。柔らかなベッドまでが遠いなあ、アロンダート。」
「虫の魔物を操る奴がいるのか。」
「言わずもがな、一人厄介なのがいる。」

サジには一人心当たりがあった。引き攣り笑みを浮かべると、震えを抑えるかのように腕を握りしめる。

名前を剥奪された魔女が、ここにいるかもしれない。
サジのように名前を与えられる魔女もいれば、剥奪される魔女もいる。
魔女としての教えに背くことは、もはや堕ちたも同然だ。魔物よりたちが悪い。

「エルマーたちが無事だといいが、アロンダート。もし虫が現れたらとことん燃やせ。いいな。」
「わかっている。サジは僕が守る、何も怖くないさ。」

表情をこわばらせ、気丈に振る舞うサジの様子には気がついていた。
アロンダートは頭の飾り羽だけを現すと、そっとサジを引き寄せる。
己の聴覚は優れている。神経を研ぎ澄ますように集中すると、町のどこに魔物が潜んでいるかを探り始めた。
サジは錫杖型の杖を出すと、偵察用の蜂を召喚した。守られているだけは性に合わない。横に薙ぐように手を滑らせると、風属性を纏ったそれらは空を滑るようにして散らばった。

「蜂はいいのか?」
「蝶はだめだが蜂はいい。それに、偵察するならああいう形のほうが効率的だろう。」
「なるほど……見た目か……」
「それに、あれはサジが出したものだしな。」

自分の魔力で形作る分にはいい。そう言うと、杖の先で地面を叩いた。その瞬間、サジの足元からは円を描くように、夥しい数の蔓が地べたから這い上がる。

それらは一直線に瓦礫へと絡みつくと、サジの指示に応えるように倒壊した家屋を持ち上げる。
家屋はどれも柱が中腹から折れ、押し潰された形で天井が崩落していた。思わず目を背けたくなるような死者もいたが、息のあるものもいた。

道端まで引き摺り出すように救出しては、歩ける程度までサジが治癒をかけることの繰り返しだ。



「動けるな?ならばお前は知り合いを回れ。蜂をつけるから、何かあればそいつを飛ばせ。」
「飛ばすったって、」
「行けと命令すればいい。サジはこの町に詳しくない。生きているものがいれば、ポーションを与えろ。数珠繋ぎにいくぞ。いいな?」
「わ、わかった!うわ、本当に蜂だ……緑だけど……」

魔法で作り上げた緑の光を帯びるその蜂は、サジが助けた青年の肩へと留まる。
軽傷だった、ジョシュと名乗った青年へとポーションの入った袋を渡すと、その顔に緊張感を滲ませる。

「俺だって、冒険者だ。ランクは低いけど……やれることはやってみるよ。」
「死ぬなよ、ほらいけ!」

ジョシュは小さく頷くと、蜂とともに駆け出した。

この小さな町でほそぼそとランクを上げていた己が、まさかこんな役割をする羽目になるなんて。
己に使命を言い渡した、皇国から来た三人組は明らかに手練である。魔物は怖いけれど、助けてくれる人がいるなら話は別だ。
ジョシュは火が燻る町の中を駆けた。共にランクを上げていた相棒に、真っ先に会いに行ったのだ。
あいつの家に行って、それから他の人を助けに行こう。一人より二人の方が確実だし、なによりも手元にはポーションもある。
もしかしたら、これがきっかけで有名人になれるかもしれないという気持ちも微かにあった。

角を曲がる。この先に、相棒の家がある。あいつは腕っぷしが強い。だからきっと魔物が出てもなんとかなると思ったのだ。

「ぁいぼ、っ……!」

ジョシュは目を見開いた。
己の見知った相棒の家が倒壊していたのだ。視線を滑らせる。相棒は、瓦礫の下から這い出ようともがいていた。頭から血を流し、ジョシュに気が付いたのか顔をあげる。
その真上には、魔物がいた。

「っ……ジョシュ……!!こっちだ!!たすけ、っ」
「ま、まってろ……!!いますぐ、っ……」

ミシリと屋根が軋む。まずい、このままだと相棒が食われてしまう。
足が震えた。コックローチは長い触覚を揺らしながら、ぎこち無く屋根の上で方向を転換する。
幸、まだ相棒がどこにいるのかは見つけられていないようだった。
ジョシュは、ごくりと喉を鳴らした。そうだ、蜂。何かあれば、飛ばせと言っていた。

貰ったばかりなのに、もう飛ばすと言うのはなんとも格好がつかないが、四の五のは言えない。
ジョシュは慌てて蜂に助けを呼ぶように言いつけると、空へと放った。己は、二人が来るまでの時間を稼がなくてはならない。

「もうすぐ、強いやつが来る!だから、がんばれ!」
「く、っ……こいつを、遠くへやってくれ!重いんだ……!」
「無、無理だよ!俺にはできっこない……!」
「死にたくない、死にたくないよジョシュ!」

悲鳴混じりに叫ぶ相棒を前に、ジョシュは拳を握った。窮地を助けられなくて、なにが相棒だ。必死で体を抜こうとする相棒を視界に入れながら、ジョシュは死角を探し、壁伝いに相棒へと近づいた。

ゆっくり、ゆっくり。
頭上の魔物に気づかれないようにゆっくりと。

「ジョシュ、」
「相棒、もうすこしだ。何か、棒みたいなので瓦礫を持ち上げるから、そうしたら這い出てきてくれ。」
「ジョシュ、ありがとう……でも、」
「しー!静かにしろって!ああ、これがいい。」

不安にさせてはいけない。ジョシュは安心させるように微笑むと、手身近なところに落ちていた木の棒を引き寄せた。
相棒の背を押さえつけていた大きな屋根の一部を、テコの原理で動かそうと思ったのだ。
魔物は、後ろを向いている。触覚だけがピコピコと動いていた。

「ほら持ち上がった……!はやく……、」
「ありがとうジョシュ。」

ジョシュの手から、棒が離れる。相棒へと振り向いたその視界が、ずるりとぶれたのだ。
ぼやける視界の中捉えたのは、相棒の襟元から、見たこともない虫が這い出る光景だ。
なんだコレ、と疑問が浮かんで、ジョシュの思考は停止した。

その体はドサリと崩折れ、体から離れた頭は棒に当たって制止した。


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