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シュマギナール皇国陰謀編
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しおりを挟むーあのぅ、大変恐縮なのですが…
「あ?」
レイガンとエルマーでナナシを挟むようにして歩く中、そんな気弱な声がポシェットから聞こえてきた。ルキーノである。
ーええと、…もしかしたら、もしかしたらなんですけど……、市井に衛兵が散らばっている可能性があるかなと……
「む、言われてみればたしかに。」
ルキーノの言い分に、レイガンは成程と頷いた。確かにそうである。二人は顔を見合わせると、出鼻を挫かれたように足を止めた。
言いたいことはわかる。市井の様子はいつもと変わらなくても、私服に身を包んだ衛兵が目を光らせている可能性は大いにある。
その上エルマーとレイガンは、見た目からして如何にもな輩具合である。ちょっとお兄さん何してるんですか、何て声をかけられて仕舞えば、買い物ですと答えても質問攻めに合いそうだ。
「ルキーノから見て、俺らはそんなにやべえか?」
ーやばいというよりかは、少々治安がよろしくないかと。すみません……
「エルマーは特に凄むと顔面の治安が悪いからな。」
「いやお前も言われてんだわ。」
二人に挟まれたナナシは、頭上で飛び交う会話にお耳をピクピクと跳ねさせる。何やら揉め事まではいかないが、問題発生らしい。
足りない頭でウンウンと悩んで導いた答えは、何とも間抜けなものであった。
「ナナシも、おかおこわくしたらいいのう?」
「いや、ナナシはならないだろ。」
「やてみる?」
レイガンの顔を見上げ、ナナシはこてりと首を傾げる。
そんなあどけない顔で、やてみる。と言われても、レイガンは何か言いたげな表情のままナナシを見つめ返す。その時、ナナシの小さな変化に気がついた。
「あ?まて。お前……、魔力は?」
「う?」
ナナシを近くで見ているのに、レイガンの瞳は魔力に充てられることもない。仮面越しに見るのが精一杯だった筈なのに、一体どういうからくりだ。
思わず、訝しげな瞳でとまじまじと見つめてしまった。
ナナシはというと、注目されたのが気恥ずかしかったらしい、照れたように頬を染める。
「んと、……しまった、」
「しまう……?」
魔力をしまう?レイガンの頭の上には疑問符が散らばった。己の目の前で、気恥ずかしそうにもじもじとしているナナシは、どうやら褒められていると勘違いしているらしい。
そうこうしているうちに、エルマーの手がにゅっと出てきて、レイガンから庇うようにナナシを抱き寄せた。
「見すぎ。減るだろ。」
「おまえ……、本当に大人気ないな……。」
むすりとしたエルマーの様子から察するに、レイガンがナナシに近づいたのを良しとしなかったらしい。
その嫉妬深さには感服ものだが、その対象が己自身となると、至極面倒臭いことこの上ない。
レイガンは引き攣り笑みを浮かべると、呆れた様子でエルマーを見つめる。
自分よりも少しばかり背が高いせいか、エルマーから不躾な目で見下ろされると腹も立つ。
だから、ついレイガンもムッとしたまま見つめ返す。
そんな二人の雰囲気にはっとしたのか、ナナシがぺちんとエルマーの腕を叩いた。
「える!いまレイガンなにもわるいことしてない、えるがおこるのなにもないでしょう?」
「……だって、」
「だって、いわない。えるはレイガンよりもおにいちゃんだよう?」
「ぐっ」
プンスコと注意をするナナシは、まるでエルマーの保護者である。
言いくるめられるエルマーを前に、子が生まれたら尻に敷かれるだろう未来を想像した。
いいぞナナシ、その調子でこの我欲の塊のような男を調教してやれ。
レイガンは勝ち誇った笑みでエルマーを見上げると、ポシェットの中のルキーノが、呆れたような声色で言った。
ーそれで、どうしますか?
「べつに、普通にしてりゃあいいだろ。何も悪いことしてねンだし?」
「まあ、そのときになったら考えるか……」
ーなんとマイペースな……いや、いいのです。僕がとやかくいうことではありませんね……
ナナシはポシェットの蓋を開けて、ルキーノを見つめた。結晶の内側で、ルキーノの魂はゆらゆらと揺れている。
不安なのだろう。可哀想だとは思うが、エルマーは基本的に人のアドバイスを聞かない。
ナナシは、慰め程度に結晶の表面を撫でてやった。
結局、ルキーノの忠告は聞くだけで終わった。
しかし顔の治安だけはどうにもならない。エルマーはしぶしぶ、せめて怪しまれないようにと髪をひっつめに纏めるだけにした。
エルマーの顔が晒されたことに喜んだのは、ナナシだ。
ぶんぶんと尾を振るので、砂埃は全てレイガンに降り掛かってしまっている。
レイガンからしてみれば、あの量の魔力をしまったのなら耳と尾もしまえと言いたいところである。しかしそれはうまくできなかったらしい。
耳と尾を消すべく集中したナナシが、ムン、と唇を引き結んで無言になると、その場から動かなくなってしまうのだ。
まあ、元来不器用なナナシは集中自体も長くは持たないのだが。
「うぉえっ、」
なので集中が切れたナナシが、耳と尾と共に再びの魔力解放をしたら、その皺寄せが全部レイガンに降りかかったのだ。
突然充てられた強烈な魔力に酔わされ、レイガンが吐いた。原因は、飛んでいた蝶々に気を取られたナナシが、ふわあ……!と、目を輝かせた為である。
なんというしょうもない理由だろう。しかしナナシに悪気はない。
「……まあ、獣人いるしな。うん、可愛いからいいか。」
「はわ……、レイガンごめん……」
「ぐ、軟弱で……すまない……」
労わるように背中をさすってやるエルマーの手が優しい。
ナナシは耳と尾をしょげさせながら、申し訳なさそうな顔をする。まあ、獣人のような状態であれば問題はないのである。
とまあ、こんな具合でなんともまったりとしたスタートだ。
エルマー達は買うものも既に決めていたので、ナナシと手を繋ぎ、レイガンは荷物持ちのような具合で店の連なる通りを歩く。
やはり崩御の一報は、市井にはまだ広まってないらしい。
エルマーはナナシに手を引かれながら果物屋台やらお花屋さん、パン屋さんに、ひもの屋さんまで連れ回されながら、ナナシが気になるものを片っ端から買っていく。
「いや、たしかに必要物資なんだが……、黒蜥蜴……、いるか?」
「おやつ」
「エルマー……。普段ナナシになにを食わしている……。」
「いや流石にそのままでは食わねえ。」
「調理の話をしているんじゃないんだ俺は!」
この美しい生き物が意外と雑食だと言うのを、レイガンはここ数日で知った。
好きなものよりも、食べられないものを教えてもらったほうが早いくらいには、ナナシは何でも良く食べる。
今もにこにこしながら、棒に刺さった乾燥黒蜥蜴をもぐもぐと食べている。
そんな様子を、信じられない目で見ている店の親父とレイガンの心は、間違いなく通じ合っていた。
「お、お嬢ちゃん……それ、煎じ薬とか、錬金とか、調薬につかうもんなんだぜ……?」
「んえ、……おいしいよう?」
「ま、まあ……体にいいもんだから、構わねえんだけどよ……」
ナナシが食べかけの黒蜥蜴を、エルマーの口元に運ぶ。先程そのままでは食べないといっていた癖に、エルマーはなんの戸惑いもなくそのままいった。
「うえっ、食うのか……」
「える、おいし?」
「………………おいしい」
ーいや、やせ我慢されてますね。
男は度胸というが、エルマーの場合はナナシに対しての嫌だがない。
しかし相当不味いのか、見たこともないくらい情けない顔をして咀嚼している。
そんなエルマーの横にくっつくナナシはというと、尾を揺らしながら嬉しそうにしている。
「あー……、甘いもん買おう。砂糖でもいい。」
ー余程苦かったんですね
「あ、ああ……。」
なるほど愛はここまで人を動かせるのか。
レイガンは、親父から黒蜥蜴を受け取りながら、先程よりも老けたような顔をしたエルマーを、ほんの少しだけ尊敬した。
「う?」
その時、通りはにわかに騒がしくなった。ナナシの大きな耳はピンと立ち上がり、音のする方向へとつられるように振り向いた。
レイガンはエルマーのインベントリの中に買ったものを勝手に詰めると、そっと腰に刺している得物の確認をした。
「エルマー、」
「大丈夫だ。」
ナナシが警戒していない。エルマーはそう言うと、そっと露店が立ち並ぶ通りを見据える。
どうやら慣れた日常らしい。騒ぎに気づいた店の親父は、通りを覗き込んで溜め息を吐いた。
「ああ、またか。お嬢ちゃんつれてあんたらも早く行ったほうがいい。最近とある貴族の坊っちゃんが、市井での嫁探しに勤しんでてなあ。」
「なんだそれ、お見合いじゃだめなのか。」
「だめだめ!なんでも、写真を加工しすぎてことごとく失敗してんだと。顔がいい子が好きだからよう、狙われねえうちにいきな。」
「おう、そうさせてもらうわ。レイガン、いくぞ!」
珍妙な貴族はどこの国でもいるらしい。エルマーは触らぬ神に祟りなしと言わんばかりに、インべントリを背負う。
ナナシはというと、目の前を飛んでいた蝶につられるように歩き始めたのを、エルマーが手を握り締めてさっそく軌道修正したのであった。
三人があまり危機感もなく物資の補給に勤しんでいる頃、サジたちは少々苦戦を強いられていた。
「なあああんで肝心の月夜草がないのだあ!!あれがなきゃポーションだって作れぬ!」
「月夜草?」
「食ってもよし、塗ってもよしの万能薬草である。夜になれば他の草と違って花をつけるから、採取は初心者でもできる。」
「ほう、そんなに簡単なら出回っていそうだが……。」
素材屋の親父の胸ぐらを、引き寄せるようにしてサジが喚き散らしている。
どうやらお目当てのものが品切れだったらしい。ギルドに店を構える親父は、居心地悪そうに頭をかいた。
「それがよう、初心者も積極的にワンランク上の依頼を受けちまうから、最近はこの採取依頼は人気がねえんだ。」
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「エルマーだな。」
「エルマーー!!おまえのせいかああ!!」
「うわ、なんだあんたらの知り合い?ならランクを適正なのに上げてくれって言ってくれんか!こういうことが起きるから困っちまうんだあ。」
まあ、基本的には己のランクより一段階上のものまでしか選べないので、今の所危険な目に合うものは少ないらしいが。
「月夜草もきっと伸び放題だろうよ、まあエグみがあるから生で食うやつはいないだろうが……」
薬草を煎じてポーションにするまでの講義を、受講する者も今はいない。
初心者は皆、喜々としてゴブリン討伐にでているらしい。殆どはボコボコにされるらしいが。
「ゴブリンの耳なら腐るほどあるぞ。買ってくか?」
「要らぬ!あんなもん草の栄養にもならぬ!なあ、ならば種はないか?月夜草の種があれば自家栽培する。」
「種?種ならあるぜ。ほら、これ一袋で銅貨一枚でどうだ。」
「買った。」
野生でしか育たない月夜草の種など、味をつけて酒のアテにするものが多いのだ。サジは飲み屋などでよく売られているのを見ていたので、なんともったいないことをするのだろうと、常々思っていた。
「アロンダート、財布。」
「僕は財布ではない。」
といいつつも、自らの財布から硬貨を払う当たり、大概アロンダートもサジには甘かった。親父は第二王子と同じ名前だと揶揄ったが、まさか本物とは気付いていないようだった。
受け取った種子を、サジのローブの中にしまい込む。これさえあれば、どっさりと月夜草を収穫できる。自家栽培最高。
ご機嫌に種を受け取ったサジの背後で、ギルドの扉が大きな音を立てて開け放たれた。
「む?」
「うわっ、なんだ……」
乱暴者の多いギルドだ。そこまで驚くこともないのだが、こんな昼間っから絡まれたくはない。
サジが面倒臭そうに入口へと振り向くと、金髪を内巻きにした貴族らしい風体の男が、口をあんぐりとあけて立ちすくんでいた。
「あ、あーー!!いたーー!!」
「やかましい!!なんなのだ不躾に!!」
唐突に声を上げて、指を差された。貴族らしい男の態度にむくれサジが、横柄に怒鳴り返す。
結局こうなるのか。アロンダートは頭が痛そうに額を抑えた。しかし、ちらりとみた貴族の男には見覚えがあった。
アロンダートは慌てて背を向けると、顔を隠すようにフードを被る。
そんな様子に気がついたのだろう。サジがきょとんとこちらへ振り向くのに、アロンダートは口元に指を添えて、静かにするように合図をした。
「僕のバーントシェンナ!!やっと見つけた!!君のその美しいスピカの瞳は、僕を捉えて離さない!!ひと目見たときから好きでした結婚してください!!」
「うええ!!」
しかし、アロンダートの願いとは裏腹に、貴族の男は見事な速さでサジに近づくと、唐突にプロポーズをした。
男の手は、それはもう大きなダイアモンドリングが光るケースを握り締めている。
一体どう言う流れだと言うのだ。サジは分かりやすく顔を顰めると、アロンダートに縋りついた。
「結婚だとう!?!?サジはお前なんか知らん!!顔のいい男以外声をかけるな!!散れ!!」
「サジ、彼は外交官の一人息子だ。フローレンスギルバート、覚えていないか?夜会で一緒だっただろう。」
サジはアロンダートの腕に抱きつきながら、耳元で囁かれた言葉に顔を歪めた。
そういえばいたような気がする。直接話したこともないくせに、一目惚れなどと迷惑なことを言ってくるとは、一体どう言う了見だ。
サジは舌打ちをすると男の真横を通り抜けた。もちろん、アロンダートも連れて。
「ま、まってくれ!!君が不服なら、身を引いてもいい!!だが君には妹君がいただろう!?せめて彼女にこの思いを届けてはくれまいか!!」
「はああ!?なんという失礼なやつ!!変わり身早すぎるだろう、だから貴様は童貞なのだ!!だれがナナシを紹介するかぶわああか!!」
「サジ、こんなやつにナナシの名を教えることはないだろう。もういい、いこう。」
「僕は、童貞ではない!!僕はあのナナという可憐な美少女と契ることができるはずだっ、ま、待て!!まだ話は終わってない!!」
ぎゃあぎゃあとやかましいやりとりは、ギルドを出てからも続く。
アロンダートとサジの周りをウロウロしながら、ギルバートは指輪片手に自分のプレゼンを続けるが、そんなの聞く耳を持つわけもない。
自己中心的なギルバートの行動には、だんだんとアロンダートも苛立ちを募らせる。サジを軽視するような物言いが、許せなかったのだ。
「決闘だ!!やはり僕は、あの赤毛の男に決闘を申し込む!!バーントシェンナ!!取り持ってくれ!!」
「サジはそんな変な名前ではないわ!!」
サジの何回目かもわからぬ苛立ちの声に、ついにアロンダートが痺れを切らした。
長い黒髪を揺らして、ずんずんとギルバートへと詰め寄った。アロンダートの顔は、ギルバートからは見えない。
近づいた分だけ一歩下がるはめになったギルバートは、その無言の威圧に気圧されているようにも見えた。
「君は、随分と不躾な物言いをするのだな。先程愛を差し出した口で別の想い人との仲を取りもてと?悪いがそのような浅はかな男に、僕のサジは渡せないな。」
淡々と言う声は抑揚もなく、分かりやすく苛立ちを宿している。
褐色の肌がチラリと見えた。シャツの隙間から見える厚い胸板に、外套の下で逞しい体が隠されているのは一目瞭然だった。
二人の周りには、決闘と聞いた市井の人達が野次馬をしに集まってきていた。気がつけば好奇心に満ちたいくつもの目が向けられる。静かに買い物を終わらせるという目標は、あっけなく終わりを迎えてしまった。
「アロンダート、アロンダート目立っている!」
「む、僕としたことが……」
「アロンダート……?」
気圧されていた筈の男が、サジの呼んだ名前に反応する。
アロンダートとは、死んだとされる第二王子の名前である。己の失敗に気が付いたサジが、慌てて口を手で覆う。
気まずい空気が流れたその瞬間、アロンダートの鋭い聴覚が聞き覚えのある声を拾った。
「ナナシー!!」
突然ぽひゅんと現れたギンイロが、ぶんぶんと尾を振りながら通りの奥へすっ飛んでいった。
もたらされた好機を見逃す筈もない。サジはこれ幸いとばかりに、ギンイロが飛んでいった方向へと指を差すと、大袈裟に宣った。
「いたあー!!赤毛の男っ!!」
少々のどよめきと共に、ギルバートも慌ててそちらを振り向く。
サジに促されるようにし向けられた大衆の視線の先には、ぽかんとしたエルマーとレイガン、そしてギンイロに頬擦りされるナナシがいた。
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