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シュマギナール皇国陰謀編
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しおりを挟む「俺の子を産ませる。」
泣き疲れて眠ったナナシを残し、三人のいる別の部屋へと顔を出したエルマーは、その場の視線が己に集中していることに気がつくなり、そう口にした。
実に端的な言葉だ、しかし、その場の空気を変えるには効果的な言葉でもあった。
ガタリと大きな音を立てて、サジが立ち上がる。勢いのままに近づいたかと思えば、サジはその手を大きく振り上げた。
「この、っ…!!」
「っ、」
乾いた音が部屋に響く。サジの手のひらが、エルマーの頬を力強く弾いたのだ。
唐突な出来事に、席に縛り付けられたかのように動けなくなっていたアロンダートは、己の目の前で起こったことを理解するなり、慌てて立ち上がった。
「落ち着け、」
「なんで、避けぬ!!!」
アロンダートに手首を抑えられたサジの、責めるような怒声がエルマーへと浴びせられる。
エルマーは、サジの手のひらを避けなかったのだ。頬を弾かれた勢いのまま、顔をサジからを背け、口端から滲んだ血を袖で拭いとる。
金色の瞳でゆっくりとサジを見つめると、淡々とした口調で宣った。
「避けるわけねえだろ。お前の言いてえ事はわかるしな。」
「っ…、おまえ、…お前のそれは、エゴだぞ!!!」
「わかってんだよそんなことはァ!!!」
サジの細い腕が、アロンダートを振り払った。そのままエルマーの胸ぐらを両手で強く引き寄せると、苛立ちを打つけるかのように引き寄せる。
エルマーは、その細い腕を引き剥がすかのようにしてサジを押し退けた。エゴ、そんな言葉、言われなくとも理解している。サジがエルマーに対して怒りをあらわにしているのも、全てはナナシを大切に思うあまりだ。
「わかってンだよ…俺が馬鹿だってことも」
「お前、ナナシの体がどうなってもよいのか。見損なったぞエルマー。」
「あ?」
エルマーの金色の瞳に剣呑さが宿る。サジの口から発せられた、どうなってもいいという言葉が気に食わなかったのだ。胃の腑が燃え上がるような激しい感情が、ぐつぐつと血液を沸き立たせる。
ナナシのことがどうでもいいはずがない。エルマーはこめかみに鋭い痛みを覚えるほどの苛立ちを露にすると、語気を荒げた。
「あいつは、俺の為に人であることを諦めた……。だからあいつは俺の腕の中でしか死なせねえ!!腹ん中のガキも、全部俺のもんだ!!」
「この、業突張りめ!!全部、エルマーの自分勝手ではないか!!責任なんて言葉で、片付けることなど許さぬぞ!!」
「責任なんて綺麗事、はなっから謳うつもりもねえ!!エゴでなにがわりいんだ!!俺が、…どんな、思いで…っ、…っ」
「やめろお前達!!」
今にも殴り合いに発展しそうな二人を、レイガンとアロンダートが慌てて引き剥がす。この場の空気を支配するのは、行き場のない感情そのものだ。
サジは己の揺らぐ情緒を宥められぬまま、泣きそうに顔を歪ませた。
なんでこんなことになってしまったのだ。一番大変な思いをするのはナナシなのに、なんで二人で勝手に決めるのだ。重くなった拳をゆっくりと下ろす。力になりたくても、出来ることなんてきっとない。それも、サジはきちんとわかっていた。
「……ばかもの、いつもお前たちは、そうやって結果しか言わぬ……、サジは、嫌いだそういうの……」
「バカヤロー、……引き留められたくねえンだ。わかれよ、」
お互いに体を押さえつけられたまま、言葉は尻すぼみになる。ナナシは男性体だ。サジは、ただでさえ華奢なナナシの体に負荷がかかることを心配していた。
そして、エルマーはサジの気持ちをわかっていた。わかっていたからこそ、その優しさでナナシの決意が揺らぐのを拒んだのだ。
「エルマー、前例はないぞ。分かっているのだろう。」
顔を抑え、肩を震わして小さく嗚咽を漏らす。そんなサジを抱き寄せたアロンダートが、諭すような口調でエルマーを見つめる。仲間の中で唯一理性的な男は、癪なことに言いたいことはわかっているといった具合だ。
エルマーは、自分には無い一面を持つアロンダートにそう言われ、少しだけ悔しくなった。
それでも、その感情をあらわにすることがどれ程愚かなのかということだけはわかる。口を引き結び、ゆっくりと呼吸をして心を落ち着けると、まっすぐにアロンダートを見つめ返した。
「わかってる…俺がしてやれるのは、さっさとこの戦いを終わらせることだけだ。」
側にいてやりたい、それならまずは、この野暮な争いを止めなければならない。
アロンダートは小さく頷くと、エルマーの背後で黙りこくるレイガンへと視線を移した。
「教えてくれ、君がこの国で何をしようとしていたのか。」
小さな小鳥の囀りが朝日を運んでくる。ナナシは泣き疲れてしょぼつく瞼をゆっくりと開くと、ノソノソとベットから起き上がる。
「ふあ……んぅ、……」
込み上げる欠伸を、小さな掌が受け止める。薄ぼんやりとした思考のまま、細い足を床につける。少しだけ冷えた床が、ナナシの覚醒を手助けする。そのまま覚束ない足取りで窓へと近づくと、窓を開けるための留め具をつまんで、部屋に外気を招き入れた。
僅かに膨らんだカーテンが、ナナシの頬を撫でる。そうだ、ここはアロンダートの隠れ家だ。ナナシは風に遊ばれる寝癖のついた髪を手で抑えると、そっと中庭へと視線を向ける。
目線の先には、サジがマイコニドと共に草木へと水やりをしている姿が見えた。
「える、」
部屋を見回しても、エルマーは見当たらない。ナナシはよたよたと歩きながら、扉へと手をかける。通路へと続く扉の隙間から顔を出せば、そこには壁に凭れかかるかのようにして、眠っているレイガンの姿があった。
「…える、まー‥」
「ん…、…」
レイガンの頭上で、くすんという情けない声が聞こえた。
僅かな衣擦れの音とともに、仄かに甘い香りが己の鼻腔を擽った。見知った香りではない。その香りに誘われるかのように意識を浮上させると、己の隣には今にも泣きそうになっているナナシが、膝を抱えて座り込んでいた。
「ひう、ぅー……える、ぅ……」
「な、」
ひん……、っと、めそめそしながら、己の大切の名前を紡ぐナナシに、レイガンは大いに慌てた。まさか、こんなに早く目を覚ますとは思わなかったのだ。エルマーの姿が見当たらないだけで泣くとは予想もしていなかった。
ナナシの為に朝飯を調達しに行ったエルマーがこの場面を見たら、否応無しに責められるのは己である。レイガンは、動揺をそのまま言葉に表すかのように声を揺らしながら、下手くそに慰めた。
「お、おはよう。君の大切は朝飯を買いに行っている。じきに帰ってくるから大丈夫だ、いいな?」
「える、…かえってくる?」
「ああ、だから君は俺と帰りを待っていよう。な?」
「はぁい…」
もそもそと涙を拭うナナシを見て、ようやく胸を撫で下ろす。
ナナシは、目元を赤らめながら、レイガンの隣で膝を抱えると、腕に顔を埋めるかのようにして、レイガンを見つめる。
「レイガン、ふしぎ。」
「な、なにがだ…」
「こわかったのに、もうこわくない。いまはやさしい」
「それは、…そうだろう…」
レイガンの目の前で、ナナシがくふんと笑う。同じ男だというのに、頭が足りない喋り方をするせいか男らしさというものを感じない。
レイガンだって年頃だ。そういった経験が無いわけではないが、今まで枕を共にしてきたもの達とは違う、禁欲的な美しさを持つナナシを前に、少しだけ物怖じをした。
黙っていれば美術品のように美しい青年から、真っ直ぐに見つめられるとどうしていいかわからない。レイガンは緊張を誤魔化すかのように目線を逸らすと、逃げるように話題を変えた。
「……腹の調子、昨日よりもいいな。なにかしたのか。」
「えるとちゅうした、まりょく、もらったら、らくになったの」
「魔力譲渡で育つのか……左目のこともあるが、恐ろしく相性がいいのだな、こんな他人の魔力を抵抗なく受け入れるとは……」
「……ありがとう?」
「ど、う……いたしまし、て。」
褒めてはいないが、口元を緩めて照れるナナシに、レイガンは思わず唇を噤んだ。
透き通る灰色の髪がベールのように見えて、神聖なもののように感じる。その髪に触れたら、怯えられるだろうか。レイガンは緊張した面持ちでナナシに手を伸ばすと、振り払われることもなくそのまま受け入れられてしまった。
「う?」
「……なんでも、ない。」
測らずとも頭を撫でる形になってしまった。警戒心もなく、己を痛めつけた手を受け入れるナナシに、レイガンの方が戸惑ってしまう。
手のひらに甘えるように目を細めたナナシが、嬉しそうに微笑んだ。促されるままに素直な髪を梳こうとしたとき、階段を軋ませる音を立てながら近づいてくる気配に、レイガンは慌ててナナシから手を離した。
「えるまー、」
「おー、起きてたのか。」
エルマーが、紙袋を片手に抱えながら帰ってきた。左目の眼帯はそのままだ。立ち上がったレイガンに気がつくと、押しつけた紙袋の代わりに、ナナシを抱き上げた。
「早かったな。彼も先程起きたばかりだ。」
「人に会うんだろ。なら、朝の支度はさっさと終わらせねえと。」
紙袋から溢れたオレンジを慌てて受け止めると、レイガンはエルマーの言葉に顔を上げた。
あんなに嫌嫌な雰囲気だったのに、なにやら少しだけ前向きというか、素直に受け入れるような気概を見せている。
それは勿論ありがたいことなのだが、おそらく一番のきっかけはナナシだろう。華奢な体に甘えられているエルマーを前に、思わず羨望の眼差しを向けた。
「守るものがあるというのは、なんだか羨ましい。」
「何いってんだ。お前が俺らを守るって言ったんだろ。反故にすんのか?」
「ちがう、そういうことではない……。俺は、お前たちの関係が羨ましい。」
守ることは、勿論する。しかし、エルマーとナナシのような、互いを想い合い、自らに変化をもたらすような護るを、レイガンはまだ知らなかったのだ。
「互いの覚悟があれば、お前にだってなれるさ。」
エルマーの言葉が、なんとなく耳に残った。
レイガンはなんだかそれが悔しくて、気にしてないという具合に努めることしかできなかった。
「おまえ、そういえば左目のことは彼らには言ったのか。」
「言ってねえ。つか、昨日の今日だからな。言うタイミング逃したっつーか…」
「またサジにどやされるぞ……俺は知らんからな。」
「あー、まあ、うん、そのうち……」
目を泳がせながら引きつり笑みを浮かべるエルマーを前に、レイガンは吹き出して笑った。先程まではあんなに格好良かったのに、もうグダグダだ。その振り幅があまりにも顕著で面白かったのだ。
「ああ、ナナシと少し話したんだが、腹の子は魔力譲渡で育つようだ。定期的に魔力を与えてやるといい。」
「おう、てかアレだな……城でほったらかした聖石、持っときゃよかった……」
あれが一番の栄養なら、捨て置いたのが少しもったいない。エルマーは、あの石の魔力がナナシのものだと分かった今、惜しいことをしたと思ったのだ。
「ああ、幽鬼のやつなら回収しておいたぞ。やっぱりあれはお前の仕業だったのか。」
「うっそだろおい。まじでかいつのまに。」
レイガンは初めてエルマーと会ったあの日、ダラスを追いかけている時にそれを回収していた。まったく、紫眼様々である。汚れていたので、最初は聖石だとは分からなかったが、ニアが反応したおかげでしっかり拾うことができたのだ。
酷い場所だった。辺り一帯は煤けて、激しく争ったかのような形跡が見てとれた。そんな場所に、燃えカスと共に転がっていたのだ。
「ニアは水神だ。魔物の汚れを払うことができるんだ。ほら、」
「へびさん、」
レイガンの服の中から、シュルリと顔を出したのは美しい白蛇だ。ナナシの指先へと、その鼻先で触れようとした瞬間、銀色の毛玉が邪魔するように天井から現れた。
「サワルナ!」
「うわ、っ!」
シュー、と細く鳴く蛇が、慌ててその身をレイガンに絡ませた。突然現れたギンイロは、その銀色の毛並みをぶわりと膨らませながら威嚇をする。
あの時、ニアがナナシに害をなしたことを忘れてはいないようだった。レイガンが飛び退ると、狼にも似た本性を表した。その長い尾でナナシを守るようにして囲う。
ギンイロの唐突な攻撃耐性を前に、ニアも負けじとその身を大蛇へと変化させた。
「ウウウウ!ワスレナイ!オマエヒドイコトシタ、ナナシコワカッタ!!」
「狭い!!こんな廊下で変化するんじゃねえ!!」
「ギャインッ!」
低く唸っていたギンイロの尻を、エルマーが引っ叩く。ナナシが心配だったのはわかるが、もうその問題は解決したのだ。レイガンの方を見れば、大蛇の体をよじのぼるかのようにして顔を出していた。
「ニア!怯えなくていい、もう俺は大丈夫だ!」
「……本当に?」
「ああ、言わなくて悪かった。もう彼らは仲間だ。」
鈴の音が転がるような女性の声がしたかと思うと、ニアはその鎌首を床へとくっつけるかのようにしてナナシを見上げた。
ギンイロはというと、よほどエルマーの平手が痛かったらしい。ぽひゅんと情けない音を立てて元の大きさに戻るやいなや、ナナシの腕の中で尻尾を抱きしめながら、グズグズと泣いていた。
「ナンデエ、エルマータタク、エーン」
「はわ、よしよし…」
「待て、お前その蛇喋んのか!?」
己の銀色の尻尾を毛繕いするかのように咥えるギンイロが、恨めしそうにエルマーを見やる。
その無言の訴えを無視したエルマーが、ぎょっとした顔で言葉を介したニアを見る。
よく見ると、ニアはレイガンと同じ紫の瞳をしている。理知的な瞳は真っ直ぐにエルマーを見つめ返すと、物怖じしたように少しだけ身を縮ませた。
「ニアだ、当たり前だ。一応神の端くれだぞ。」
「端くれなのは信仰がたりないからだ。それは私のせいではない。レイガンはいじわるだ……」
「いや、まあ……済まない……」
シュルシュルとその身を巻きつけるようにして程よい大きさまでに体を変化させると、ニアはその鎌首をもたげるようにしてナナシの指先へと顔を近づける。
威嚇するギンイロを宥めながら、細い指先で応えるようにニアの頭をそっと撫でた。
「きれいなおめめ、」
「ありがとう、あのときはすまなかった。あなたが防御膜を張らなければ、腹の魔力は散ってしまっていたかもしれない。」
「ううん、わざとじゃないってしってたよう」
「全部レイガンが悪い、私は嫌だといったのに。あいつはそういうところがある。」
「おい、なんてこと言うんだおまえは。」
ギンイロと比べて、余りにも人間臭い。レイガンとの軽口のようなやり取りも妙に慣れており、エルマーは考えることをやめた。
「ナナシは私とおなじだ。ああ、なんて理知に富んだ瞳。ナナシに見つめられると、ニアは嬉しくて脱皮しそう。」
「は?」
「貴方がナナシの番いか、素敵な金色、ニアは粗野な男臭さも好き。抱いて」
「は!?」
白い肢体をしゅるりとエルマーに巻き付けると、ニアは薄い舌先でエルマーの頬をくすぐる。考えることをやめたばかりなのに、まさか人生で蛇に求愛されることとは思わず、動揺して声が裏返ってしまった。
頭が痛そうにレイガンが溜め息を吐く。どうやらニアの悪癖らしく、その様子から直させることを諦めている様子だった。
「…すまない…ニアは酒と良い男が好きなんだ……」
「あなたになら、捕食されてもいい。」
「いい加減エルマーから離れろ、ニア」
エルマーはその身を擦られるようにして巻き付かれていた。名残惜しげに長い尾で股間をひと無でされたが、レイガンの一言でようやく開放してくれた。呆れた神様もいるものである。ナナシに絡みに行っているニアの後ろ姿を見ながら、エルマーは疲れた顔をするレイガンに初めて同情した。
その後のニアはというと、屋敷に戻ってきたアロンダートとサジにも同じようなテンションで懐きに行っていた。なるほど、若いのに少し老けて見えるレイガンの老成した雰囲気の理由が、なんとなくわかった気がする。
「俺、お前の事偉いなって思ったわ。」
「エルマーお前……、それは思っても口に出さないでくれ。」
そんな同情はいらない。と、いわんばかりに辟易としたレイガンの様子に、エルマーは肩を叩いて慰めた。
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