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シュマギナール皇国編

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「なあ、」

耳障りの良い、少しだけ掠れた低い声が、ゆっくりと神経を甘やかに震わせる。
エルマーの指が、ダラスの頬を優しく撫でた。剣だこで固くなった、戦う男の指だ。
少しかさつくそれが、頬を滑って顎へと触れる。
そのまま、ダラスの頤を掬い上げられ、薄茶の瞳はエルマーの金色から目が離せなくなった。

「ま、待って、ください、」

背筋がざわめく。少しだけ眉を寄せた、悩ましげな表情が色香を振りまく。目の前の男は、あの夜も寝室まで来て何もしなかった。
このまま、今日はどうにかなってしまうのだろうか。押し付けられるように重なった胸から、己の鼓動が聞こえてしまいそうでヒヤヒヤする。
顔を背けた、エルマーの呼気がそっと首筋に触れて、ふるりと身を震わした。ダラスの小さな手が、エルマーの胸元の生地をを掴む。
赤い髪が己の頬を撫でるように近づいた。このまま横を向けば、きっと唇は触れてしまうだろう。

「ま、まって…」
「悪い、」

すり、と首筋に擦り寄られる。甘えているのだろうか、あえかな吐息が微かに漏れる。全身に甘い痺れが駆け巡り、掠れた声が腰に響く。

エルマーはいい男だ。その鍛えられた体も、体躯も、そしてその上等な顔も。その雰囲気は兄と似ているところがあった。
このまま、身を任せても誰にも知られることはないだろう。この男は、一体どんな表情で己を見つめるのだろうか。どくどくとうるさい心臓に、ダラスは小さくその身を震わせながら、エルマーの背に手を回そうとした、その時だった。

「吐く。」
「え。」









残された者たちはというと、アランのベッドの下で雑魚寝をし、夜明けを迎えることとなった。
アロンダートに散々自室のベッドで眠るようにと言い聞かせていたトッドだったが、最後にアランの側で眠りたいと真剣な顔で言われて根負けしたのだ。

ナナシはというと、いつもならエルマーとくっついて眠るのに、エルマーはナナシを置いてけぼりにして、戻ってくる気配はない。結局、不安げな表情のまま、寂しさを堪えるようにギンイロに抱きついて一晩を過ごした。

大人の男であるエルマーの下半身は、ナナシと体温を確かめ合うような行為の時と同じで、大変なことになっていたのは目に見えてわかった。
ナナシはそれを思い出す度に、お腹の奥がきゅうきゅう鳴いてしまう。
勇気を出して、エルマーに抱いてと頼んだのに、そんなナナシを前にしたエルマーは、難しい顔をしたかと思えばに急に真顔になんかなったりして、最後には駄目だと素気なく断ったのである。

ナナシはなんだかそれがとても悲しく、そしてやっぱり自分の体が小さいから、そういう対象としては見られないのだと、改めて思ってしまった。
エルマーに連れられていったダラスも小柄だけれど、ナナシほど小さくはない。まだ皆に比べて小さいから仕方がないと言われればそれまでなのだが、ナナシはエルマーに求められたかった。
あの時の夜のような、胸が甘く蕩けてしまいそうな幸せな触れ合いを、ナナシはエルマーともう一度したかったのである。

「もうっ、限界よ!!あいついつまで帰ってこないわけ!?もう朝よ!!朝!!送り狼になってるじゃないの確実に!!」
「うーん、朝からうるさいぞトッド。べつにエルマーもダラスもいい大人なんだから構わないだろう。みんなセックスくらいする。ダラスだって初めてじゃないだろうしなあ。」
「いやぁぁあ!!あの清廉な司祭様が野獣に食われるだなんて、想像したくないわっ!!いくわよサジ!!乗り込まなきゃ!!」
「お前のほうが余程野獣である。だがなんだか面白そうな気配がするぞ、いいぞ。サジも迎えに上がろう。」

朝からご飯も食べていないのに、トッドとサジは元気満々だ。
アロンダートはというと、水で濡らした布でアランの顔を拭っていたらしい。濡れた布を桶に浸すと、二人のやり取りになんとも言えない顔を浮かべていた。
ナナシは、まだギンイロに抱きついたまま愚図っている。
二人についていきたいけど、もしかしたら嫌なものも見てしまうかもしれなくて、それがなんだか怖くてもだもだしているのである。

「ナナシは、彼の事が好きなのか。」

めそめそしていたナナシの頭を、アロンダートが優しく無でる。もしょ、とギンイロから顔を上げたナナシは涙目のままこくりと頷いた。
ナナシが愚図って顔を伏せていたギンイロの頭の毛並みは、涙とよだれでぺっしょりとなっている。しかし慰めたのが己だと思っているらしいギンイロは、なぜか少しだけ誇らしげであった。

「ナナシ、エルマースキスキ。」
「ぅー‥」

ギンイロにまで茶化される。ナナシは気恥ずかしそうにすると、再びもふりとしたギンイロの毛並みへと顔を埋め、その赤らんだ顔を隠す。すりすりと頬擦りをして甘えると、なにが楽しいのか、ギャッギャッと声を出してギンイロが笑った。

「ナナシは、その…エルマーと、そういった行為をしたことがあるのか?」

アロンダートは、小柄なナナシに問いかける。体格差がある分、セックスが暴力になりかねない。もしかしたらそういう行為自体を知らないのではと危惧したのだ。

「ちゅうして、さわりっこしたよう。」
「さわりっこ…なら、まだ受入れたことはないのだな。」
「うん…えるがね、だめっていうの。」

ぽそぽそと小さな声で呟く。アロンダートは、少しだけ以外に思った。
あの欲に忠実そうな男が、己の大切を前に自制をしているという事実に。
しかし、それは挿入を伴った行為で、エルマーがナナシの事を傷つけてしまうのではと、恐れているのだと理解した。

「そうか、まあ…僕が言うのも変なのだが、そう急くものではない。ナナシは普段通りにしていれば良いと思うぞ。」
「うん…」

ナナシの紅茶色の髪を撫でる。飾りを取れば黒髪に変わるとわかって入るが、服装も相まってなんだか落ち着かない。いたいけな少女が年上の男性との恋に悩むように見えてしまい、アロンダートはエルマーに対して、娘をたぶらかされる父親のような気持ちを抱いてしまう。

けしてうちの子にちょっかいをかけるなと言うような口喧しい親気質では無い。だけれど、こうも振り回すのなら、しっかり責任を取れと思うのは駄目だろうか。

「ほらナナシも行くぞ、いつまでへこたれているのだ。いいか、時には己の欲望に忠実になるといい。おまえはちいとばかし遠慮しいだからなあ。」
「あう…でも、」
「ふん、また言い訳か。エルマーはお前のものだろう!それともなにか、ダラスに取られてもいいというのか?」
「うぅ…やだぁ…」

めそめそと泣き言を言うナナシの手を、サジが握りしめる。
無理やり立ち上がらせると、その小さな手を引いて扉の外に出た。
アロンダートはついて行こうか迷っていたのだが、アランが一人になるのは可哀想だと残ることにした。
さて、トッドも意気込んで出ていってしまった今、アロンダートはアランと二人だ。これからのこともある、今更考えを改めるつもりもないが、仮死状態になる前に身だしなみくらいは整えたい。
エルマーが戻ってきたらひとまずシャワーでも浴びよう。
アロンダートはよし、と頷く。そして、まずはお茶でも飲もうかと立ち上がった、その時だった。

「あ、」

じわりと胃の腑が熱くなる。そして、急激に体温が下がるのを感じた。まるで何かを思い出したかのようにちいさく母音を漏らすと、それはもう見事に思考へと暗幕がかかり、そのまま床へと崩れ落ちてしまった。
本当に呆気なく、エルマーの不注意で唐突に仮死状態になってしまったアロンダートが目を覚ましたのは、それから五日が過ぎた後のことだった。






シーツの衣擦れの音が耳心地良い。微睡みの中、人肌を手繰り寄せる。髪に鼻先を埋めると、腕の中の高い体温を確かめるように抱き込んだ。
華奢な体が小さく身動ぐ。宥めるように、指通りの良い髪を撫でる。
知らない間に、体つきも変わったようだ。エルマーは覚束ない思考の中、確かめるかのように、その手を服の裾から中へと滑らせ、背筋を撫でた。

「ン…、」
「な、なし…」

ちゅ、ちゅ、と微かなリップ音をたてながら、鎖骨から胸元にかけて唇を滑らす。時折戯れるかのようにして喉仏に噛みつくと、敏感な体はビクンと肩を跳ねさせる。
エルマーはその細い体を組み敷くと、そっと体の輪郭を確かめようと、手を這わせた。

「だ、め…!」
「ん?…だめ、か?」
「や、っ…」

小さな抵抗に、くつくつと笑う。華奢な手に指を絡ませることで簡単に制すと、そっと胸元の生地をたくし上げる。
白い胸に鼻先を擦り寄せ、薄く色付いた突起を唇で挟む。小さな刺激に反応し、僅かに呼吸が乱れた様子に気分を良くすると、エルマーはその細い脚の膝裏を抱え上げるかのようにして、開かせた足の間に体を進めた時だった。



「ぎゃぁああ!!不潔!!不潔よおお!!」
「っ、」

耳を劈くような雄叫びだ。
まるで拡声器を使ったかのような声のデカさに、エルマーの意識は飛び起きるかのように覚醒する。
急かされるように慌てて身を起こすと、己の組み敷いている相手を見て目を丸くした。

「は!?ナナシじゃねえ!!」

エルマーの体の下では、着衣を乱した涙目のダラスが睨みつけるように見上げている。怒りに震えるその様子に、エルマーは引きつり笑みを浮かべて応える。
どうやら、ナナシと勘違いされたことがよほど腹に据えかねたらしい。ダラスはその唇をきゅっと噤むと、それはもう見事なフルスイングでエルマーの頬を弾いた。

「っ、最低…!!」
「いってえ!!!」

鋭い痛みと共に、エルマーの脳がガツンと揺さぶられるような衝撃がきた。目の前が光とともに弾けると、その勢いに身を任せるかのように、べしょりと床へと転げ落ちる。

「うはは!!い、いひっ、ひはっ!え、えるまー!ナナシと勘違いするとは!!ぶはは!!」
「イヤァアアァア!!あんたなんで下着しかつけてないの!?!?この野獣ー!!」
「ひぅ、うー‥」

サジは勿論面白がって燥いだし、ナナシは目を丸くしたあと、具合の悪そうな顔をしてふらふらとギンイロに抱きついた。
勘違いとはいえ、裸でそういう事をしようとしていたのは明白で、これは現行犯である。ナナシは情けなくベッドの下でぶっ倒れているエルマーに、悲しいような、腹が立つような、そんな血が沸き立つような気持ちになってしまう。
これはなんの感情だかわからないが、ちょっと、いや、かなり腹が立つ。
触発されたギンイロが、ナナシよりも先にエルマーの頭にガブリと噛み付いて、お仕置きをするくらいにはむかついた。

「ご、誤解…ぅぐっ、」
「あああ!!祭祀、何故そんな薄着で…!!据え膳にも程がありますわ!!早くお召し替えを!!」
「いや、汚してしまったので今は侍従に洗濯をさせているので…」
「汚す程の行為!?!?エルマーあんたこの猿!!手ぇ出さないって言ってたでしょうがああ!!」
「がはっ!し、締まってる…ぉごっ!」

それ位、三者三様。様々なリアクションを取るべくして取ったと言わざるおえない光景が目の前には広がっていた。
入口から脱がされたのか、ダラスの服やエルマーのシャツの他に、大判のタオルが散らばり、よほど激しかったのか花瓶も倒れている。
ダラスは何かを思い出すかのように口を抑えると、ぶるりと身を震わした。

「く、口にするのも…私、あんなに汚されたのは初めてです…」
「は!?!?だからてめえはごかいだだだだだたっ」

青褪めた顔のダラスを見たトッドが、逃げるのは許さないと言わんばかりにエルマーの首を拘束する。
腕を叩くギブアップの合図は無視決め込むことにしたらしい。血管の浮かぶ逞しい腕でエルマーの首を締め上げるその様子は、屈強な男そのものである。
サジは、そんな二人を前に涙を流すくらいには大爆笑をしている。
今にも白目を剥きかけて、落ちそうになっているエルマーの前にわざわざしゃがみこむと、茶化すように誂った。

「サジの穴とどっちがよかった?うふふ、ダラスとセックスを楽しんだのだろう?」
「だがら、じでね…!!!」
「んな、っ…!せ、せっく…は、し、しておりません!!!」

サジの言葉にぎょっとしたダラスが、言葉を遮るようにして叫んだ。
それとほぼ同時くらいに、トッドの腕の中では、ウッと声を漏らしたエルマーがついに動かなくなったのだが、トッドにとってそんなことはどうでもいい。
 ダラスの言葉に動きを止めたトッドを含めた三人の視線が、ベッドの上のダラスへと一斉に注がれる。

「え?」
「し、して、ません…」

己が注目を集めたことで、思わずたじろぐダラスを前に、トッドは腕の中のエルマーを見やると、慌ててその体を開放する。
セックスをしていないとはどういうことか。
サジも、トッドも、ナナシでさえも、部屋の惨状と、エルマーが朝っぱらから盛って襲っていた様子を見て、てっきりダラスは美味しく頂かれたのかと思っていたのだ。
しかし、顔を真っ赤に染めたまま、否定するように首を振るダラスの様子を見る限り、どうやら嘘ではないようだ。

「じゃあ、なんでこいつは裸なのだ。」
「ええと、それは…」

ダラスは、あの後部屋で起きた事を、一から説明をするハメになった。

親切心で部屋へと送ってくれたまではいい。しかも、歩いてる最中に血流が分散されたのか、エルマーの勃起は収まっていたのだが、魔力枯渇と疲労による不調を、どうやらナナシの前ではやせ我慢をして隠していたようだ。
エルマーがダラスを抱きしめるような形で倒れ込んできたかと思うと、そのまま盛大に吐いたらしい。

幸い宴で余り物を口にしていなかったので、それほどえらい目には合わなかったのだが、まさか服に吐かれるとは思わず、ダラスはエルマーを抱き留めたまま、吐き終えるまで呆然と立ち尽くす羽目になったらしい。

その後、ぐったりするエルマーを引き摺りながら風呂に入り、色々と世話を焼いたらしい。
そして、吐いたので落ち着いたかと思えば、今度はハイになったように振る舞ったエルマーは、ダラスをご機嫌にベッドまで運び、逃げようとする体を抱き込んで、延々と調子っぱずれの子守唄を歌いまくっていたという。

何ともアレなかんじである。毒のおかげで感情の起伏が激しくなっていたらしく、エルマーはナナシに醜態を見せないように、ダラスを部屋に送るという建前でここで発散したということだった。

「地獄でした…」
「なんというか…その、心中お察しいたしますわ…」

床に転がったまま、白目をむいて気絶しているエルマーの横に、ナナシがしゃがみ込む。
ダラスにしたやらしいことは、どうやら寝ぼけていただけだと理解しすると、少しだけほっとした。
しかし、やはりむかつくことはむかつく。ムスッとした顔で気絶しているエルマーの鼻っ面をぺちりと叩くと、ナナシはこれで許してやると言わんばかりにフンスと胸を張る。

「エルマー、ばか!ふんだ!」

それでもやっぱり、まだ腹に据えかねるナナシの機嫌は、暫くは治らないままであった。






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