上 下
6 / 164
ドリアズ編

5

しおりを挟む
皇国の手前に位置するドリアズでは、マチルダ大橋を渡ってすぐだ。皇国を繋ぐ橋は、すべて女性の名前がついており、何でもこの橋を造らせた当時の王が侍らせていた寵妃たちの名前が使われているようだった。

正妃はどんな思いでこの橋が作られるのを見ていたのかと、たしなみの一環としてこの皇国の歴史を学んだ者たちは憶測を交わすが、エルマーからしたら、そんなもん馬車や土足で踏みつける為にその名を許した以外に何があるのかと思っている。

この橋を造らせた王は大層な愚王だったようで、実質の主導権を握っていたのは王妃、アリスタシアだった。エルマーは学がないので、彼女が何をなしたのかわからないが、大金貨に刻印されるほどすごいことをしたんだろうなくらいは想像はできる。

なんでこんな話になったかというと、ナナシがエルマー手にした硬貨に興味深そうにしたからだ。

「きれい。」
「そうかあ?」

エルマー達は森を抜けた後、たまたま出くわした行商帰りの村のおやじに、ドリアズへの道を聞くふりをしてうまいこと馬車のコーチに乗せてもらっていた。
もちろんただではない。銅貨二枚で手を打ってもらった。

がたごとと揺れる中、ナナシはエルマーが支払いの際に取り出した布袋の中から、一番キラキラした大金貨を取り出して、じっとその絵柄を見つめていた。
ナナシが持っている大金貨は、一枚で平民がひと月は余裕で暮らしていける金額になるのだが、何とも思わずに手に取って眺めているあたり、恐らく貨幣の価値を理解していなさそうだった。

「ナナシはキラキラしたのが好きか?」
「こえ、える。」
「これが?」

ナナシは細っこい指でツルツルの金貨の表面を優しく撫でた後、エルマーを見上げてふにゃりと笑う。
エルマーよりも、白くて柔らかな小さい手がエルマーの目元に優しく触れると、再びくふくふと嬉しそうに笑って大金貨を撫でた。

「えるの、こえ。きれい、」
「俺の目の色と一緒ってことか。」
「いっしょ、えるの、すき。」

伝わったのが嬉しかったのか、大金貨をエルマーに返すとピタリと肩に頭を寄せてスリスリと甘える。
こんなに純粋な好意をぶつけられて、なんだかもぞもぞする。体だけの関係で終わるオトモダチはある程度いたが、こんなふうに全身で好きだと言ってくれる人物は周りにおらず、どうするのが正解なのかがわからない。
自分のこのムズつく感覚は、もしや父性なのかと斜めの方向に思考が飛ぶくらい、エルマーは惚れた腫れたに疎かった。

「この金色は俺よりもナナシのほうが近くねえか?俺ぁもっと貧乏くさい色してんしよ。」
「う?」

エルマーの言葉の意味を理解しかねたのか、こてんと首を傾げる。自分の薄汚れたようなくすんだ金色よりも、ずっと透き通ったシトリンの瞳。その惹き込まれるような澄んだ色を近くで見たくて、エルマーはその頤に手を添えた。

むにりとした柔らかい頬肉がエルマーの手によって持ち上げられる。ナナシは唇を尖らせるような形なっても、何も疑わない眼差しで大人しくしている。

「うーん、ナナシは抵抗することを覚えるべきだなぁ。」
「う、う、う?」

もにょもにょと頬を弄ばれながら、長いまつ毛を瞬かせてきょとんとする。まるで産まれたての赤ちゃんのように、純粋無垢な存在だ。だから売られたのだろうか。
白痴であっても、言葉が拙くても、感情表現はきちんとする。ちゃんとすればきっと仕事にだってつけるだろう。

なのに、読み書きを教わらなかったというのは、ナナシがこの歳まで、まともに人と関わってこなかったからだ。

ナナシは、自分のことをコレと呼んだ。こわい、これ、ごめんなさい、そんなネガティブな言葉しか発しなかった。
だからナナシがエルマーのことをえると呼ぶのは嬉しいし、すき、や、きれい。と口にするとほっとする。この子は辛い目に会いすぎたのだろう。
だからエルマーは、これから少しずつ綺麗な言葉を教えてあげたいと思っていたのだが。


「お客サァン!!車輪が泥濘にはまっちまったみたいなんだわ!!悪いんだけど手伝ってくんねぇか!」
「あー?あいよぉ!ったく客だっつーのによ。」

ナナシの頬を触っていると、突然外から親父の声が飛んできた。山道は天候が崩れやすい。この道も前日に雨が降ったのだろう。そのせいで進行に不具合が起きたのだ。
エルマーは立ち上がると、ナナシに外套を預け、軽装で外に出た。
前方の車輪近くには、途方に暮れた親父が屈みながら車輪の具合を見ている。たしかに、目視でわかるほど長い草が絡まって、回転の邪魔をしている。そのせいで動かせなくなっているようであった。
草の根本は泥の中へと続いており、ナイフで切るか燃やしてしまうのが一番早そうだった。


「泥もだけど草が絡まってんなぁ。燃やしちまったほうが楽そうだなぁ。」
「お客サァン、あんた魔法つかえんのかい?」
「うんにゃ、属性魔法はてんでだめだぁ。切れるかぁ、切っちまう?」
「あいにく俺ぁナイフの一本も持ってねぇ。鍬ならあるけどよぉ。」
「あー、大丈夫大丈夫、俺が持ってっからよ。」

エルマーはそう言うと、腰から投擲用の短剣を取り出すと草の束を徐にむんずと引っ掴んだ。車輪に深く絡まる草を取り除く為に、根本にナイフを当てながら草自体を強請って少しずつ切っていく。なんだかやけに切りにくいなと思っていたら、ガタガタと馬車が揺れ始めた。

「な、なんだぁ!?地震かあ!?!?」
「ちげぇ、こいつだ。」
「はぁ!?こいつって、どい…」

ずるり、と地面の下を波打つようにして根が蠢く。車輪に絡まっていた草の束と同じ色をしたものが、ボコボコと車輪の轍から飛び出すと、あっという間に馬車が絡め取られるように地面から離れる。到底人が飛び降りるにも危険な高さまで持ち上げられた馬車を見上げながら、エルマーはこれがなんだかを思い出していた。

「お、俺の馬車がぁ!!!!」
「…こりゃあ種子の魔物だ。魔女が使役するな。この馬車、マーキングされてんぜぇ。」
「あ、ああ…う、うそだ。そんなはず、」
「一人反省会はあとにしてくれ。俺ぁ連れがまだ中にいるんでね。」

エルマーは小さく舌打ちした。魔女は植物を使役する。その中でも自然発生した植物系の魔物を使役することができる魔女は数少ない。精々魔法を使って木の根や枝で精をぬいたり締め上げたりと、嫌がらせのような魔法を行使する無名の見習いが多い中、明らかに植物の魔物を使って呪いをかけるなんてエルマーが知っている中では一人しかいなかった。

「魔力こめた炎がねえと無理だ。くそ、マジで泣けてくるぜ。」

今までも属性魔法を持たないエルマーは、ずっと体一つでのし上がってきたのだ。攻撃魔法を身体強化で避けることはできても、特定の属性でしか通らない攻撃は不得手だった。
だから毎回、突飛もない方法で切り抜ける。

「親父、火打ち石あるか。」
「た、旅人なら持ってねぇのか!?」
「持ってるよ、ただし、あんなかにな。」

エルマーの指先には、枯葉色の蔦で覆われた馬車の荷台が浮かんでいた。車輪は力強い根によって破壊されてしまい、うろたえる親父の足元に勢いよく落ちて地べたを凹ませる。

「ああ!!もう!!あるよお!!ほらこれつかえ!!」 
「最初っから、よこせってぇの!」

片手に収まるほどのそれを受け取ると、適当な小石を拾ってから握りしめた火打ち石ごと強化の膜で覆う。繊細な魔力のコントロールが必要なことをいとも簡単に行うと、エルマーはその火打ち石を片手に文字通り飛び上がった。

後方で、親父の素っ頓狂な声が聞こえる。
エルマーは、ボコンと音を立てるかのように靴で地面を抉ったかと思うと、それはもう驚くくらいの軽々しさで、一息に馬車のコーチまで跳躍する。

エルマーはそのまま火打ち石を一気に砕く勢いで、小石で叩き割った。
瞬間、砕けた衝撃で魔力の膜が弾けると、それはもう面白いくらいの勢いで爆発する炎が、瞬く間にコーチに纏わり付く蔦を覆った。

「うぁちちちちっ!っぐ、っ」

ジュウッと燃え盛る炎が、エルマーの腕に施された魔力の膜の上を滑るようにして広がった。そのままむんずと掴んだ蔦の一部を握りしめると、そこを起点に舐めるようにして蔦の上を炎が広がる。
その熱におどろいらしい。怯んだ蔦がぐにゃりと大きく波打つようにして、コーチの締付けを緩めた。
エルマーのしたことは、木の魔物に対して燃やしてやるぞというハッタリだ。当然火打ち石で起こした魔力のない炎がそれを焼くことはない。だが、怯えさせることで拘束が緩まればこっちのものだった。

「ナナシ、を、返せぇええ!!」

ブチブチ、めきょ、

まるで繊維を引きちぎるかのように、蔦を素手で引き剥がす。おおよそ、人間とはおもえないほどの握力で自身を害す眼の前の人間を、黙って好きにさせてやるほど魔物も優しくはなかった。

「っ、見えたわ。ナナシィ!!」
「える、ぅっ…!」

むりやりコーチの布を剥ぎ取ると、外套に包まりながらエルマーの荷物を抱きしめたナナシが、目に涙を溜めて見上げてくる。余程怖かったのだろう、その身は震えてボロボロと涙を溢していた。

「こい!」
「ーっ!!」

コーチの屋根から手を差し伸べる。ナナシが縋るように腕に抱きついたのを確認すると、そのまま力いっぱい引き上げた。ナナシの腰を抱きしめて引き寄せた瞬間を待ってか、エルマーの目の前に大量の蔦や木の根が間欠泉のごとく飛び出した。
まるで空を覆うような勢いで、二人を飲み込まんとする魔物に、ナナシの口から悲鳴が漏れる。

エルマーは間一髪、まるで叩きつけるかのようにして先程まで立っていた場所を破壊するように襲いかかってきた魔物を避けると、そのままくるりと体勢を整えて地べたへ着地した。

「うああー!!!お、俺の馬車がぁー!!!」
「命あっての物種だろうがァ!!」
「お、おれの金貨五枚分の、馬車がぁ…」

エルマーの後ろで親父は膝から崩れ落ちてぐすぐすと泣く。こんなややこしい魔物を目の前にして呑気なやつだと苛立ちを隠さずにいると、腕の中のナナシが降りたがる。

「わりい、ちょっと親父と離れててくれっかな。」
「ひぅ、ぐすっ…うゅ、っ…」

自分の存在がエルマーの邪魔になるとわかってか、少しでも負担を減らそうとしたのだろう。足が竦むほど怖いはずなのに、自分から離れようとするその気遣いが可愛い。
ナナシは小さく頷くと、親父の服をグイグイと引っ張りながら、覚束ない足取りで後ろに向かう。小さな子に泣きながらついていく親父は全然可愛くない。どっちが大人かもわかんねえなと二人を横目で見送ると、エルマーはナナシが持っていたインベントリから魔石を取り出した。

「魔石に反応すりゃあドリュアド、体液に反応すりゃあフオルン。」

うぞ、とエルマーの周りを取り囲むようにして、蔦や根が這い寄る。普通なら詰みだ。逃げ場はない。だけども死に際の絶望感はなかった。

「俺さぁ、マジで苦手なんよなこういうの。」

手の中で転がした魔石には、かすかにエルマーの魔力が入っていた。無属性を表す無色透明のそれを、ほいっと魔物に向けて放り投げる。弾かれて地面に落ちたそれなど、まるで興味はないと言わんばかりにその体で魔石を押しつぶした。

「フオルンかぁ。あーあ、まじで確定じゃねえか。」

ぐわり。魔物がその蔦の束のような触手で、エルマーの周りを囲うようにして固める。地べたから飛び出してきた一部も拘束するかのようにその身を絡め取ると、まるで祀り上げるかのようにエルマーの体を天高く持ち上げた。

「えぅ、まぁー!!!」
「だーいじょうぶだいじょうぶ。」
「うぅ、やぁー‥!!!」

下からナナシの切羽詰まった泣き声が聞こえる。また泣かせてしまった。溜息を一つ。まるで弄るかのように服の裾から侵入してくる不届きな魔物に対して、陵辱するにも己には役不足だとわからないのかと思った。エルマーの腹は女のように柔らかくもないし、繁殖するための胎もない。何かを確認するように這うそれを好きにさせていれば、ぐぐ、と束を押し広げるかのようにして大きな木の玉がエルマーの目の前にやってきた。

「サジ。てめぇ悪趣味にもほどがあるぜ。」
「サジの可愛いハニーの愛撫はお気に召さなかった?」

木の玉がシュルシュルと解け、目の前に現れたのは枯葉色のボサボサの毛を木の蔦で束ねた魔女、といっても男なのだが。とにかく、サジと呼ばれたその男は、まるで発情を隠しもせずにはぁはぁと熱いと吐息を漏らしながらエルマーの顔にぐいと近づいた。

「はぁ、あ…サジの苗床ちゃん…いい加減腹は決まったか?早くサジのものになれよエルマー」
「悪ぃけどタイプじゃねーわな。」
「あぁ、連れないことばっかり!!あん、ちょっと、駄目だ。今話してるさいちゅ、ぁあっ」
「魔物とセックスしてんくせに俺が欲しいとかよくばり過ぎだぜ、サジぃ?」

人を小馬鹿にするような表情でエルマーが宣う。治安の悪い笑みを、まだナナシは知らない。
フオルンと呼ばれるサジの使役する木の魔物は、主に褒美をお強請りするかの様に、サジのローブの中に触手を這わせる。
この男、面が上等な癖に、種付けの文字通り魔物の種を人に植え付けて育てては使役するのだ。その種は何処からもってくるのか、その答えは一つだ。

「あぁ、あ、う、生まれちゃう…さ、サジとエルマーの子供がぁっ…」
「おまえ、フオルンに俺の名前つけてんのかよ…」
「ンぁあ、っ!」

エルマーの目の前で、その美貌を甘く歪ませ身を震わしたサジは、そのローブの裾からぼとりとじゃがいも程の硬い種子を産み落とした。サジは種子の魔女だ。魔女、とは役職名のようなものなのだが、一際こいつは頭がやばい。ぽたぽたと足の間から落ちた白濁が何かは考えたくもない。エルマーは心底辟易した顔でサジを見ると、うっとりとした顔で見つめ返された。

「はぁ、…ん…なあ、サジとの間に子供、作ろう?エルマーの種ならきっと強い魔物が出来る。」
「イッたなら下ろしてくんねぇ?」
「産まれたらこの子は何になるかなあ、エルマーを栄養にしたら、どんな可愛い子が育つのか、楽しみい。」
「聞いちゃいねぇ。」
「この子にエルマーの精液をかけておくれ、そうしたらサジはまた愛情込めて育てよう。」

サジは愛しげに種子を手に取ると、産み落としたそれに口付ける。黄緑色の硬そうなそれはフオルンの種子だ。それをエルマーとの間に出来た子供だと言い張るサジに、頭の痛い思いをした。
仕方ない、どちらにしろ拘束を取らなきゃならないのだ。少しばかり乗ってやるか。
エルマーは面倒くさそうな顔をしながらサジを見つめかえした。

「なぁ、俺の子っていうけどよぉ。俺ぁテメーのこと一度も抱いたことねえんだよなあ。」
「それはエルマーが相手にしてくれないからだろう?だからサジはこうして魔物とセックスするしかないのさ。」
「まあ、こうも囚われてちゃあ抱こうにも抱けねえ。サジ、俺の言いたいことわかるか?」
「ええ、ちょっとまって、エルマー‥」

蔦に捕らわれたまま、目の前でハァハァと息を荒らげたサジに、エルマーはその整った顔を近づけた。
まるで睦言を囁くようにし甘く囁くと、金眼を怪しく光らせる。
サジの灰色の目には、まるで褥へと誘うかのような、上等な雄の顔をしたエルマーの表情が写っていた。

しおりを挟む
感想 45

あなたにおすすめの小説

異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました

ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!

棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

守り人は化け物の腕の中

だいきち
BL
【二百年生きる妖魔ドウメキ✕虐げられた出来損ないの青年タイラン】 嘉稜国には、妖魔から国を守る守城というものがいる。 タイランは、若くして守城を務める弟に仕向けられ、魏界山に眠る山主の封呪を解くこととなった。 成人してもなお巫力を持たない出来損ないのタイランが、妖魔の蔓延る山に足を踏み入れるのは死ぬことと同義だ。 絶望に苛まれながら、山主の眠る岩屋戸へと向かう道中、タイランは恐れていた妖魔に襲われる。 生を諦めようとしたタイランの目覚めを待つかのように、語りかけてくる不思議な声。それは、幼い頃からずっと己を見守ってくれるものだった。 優しい声に誘われるように目覚めたタイランの前に現れたのは、白髪の美丈夫【妖魔ドウメキ】 怪しげな美貌を放ちながらも、どこか無邪気さを滲ませるこの妖魔は、巫力を持たぬタイランへと押し付けるように守城と呼んだ。 一方的に閉じ込められた、ドウメキの住まう珠幻城。出口の見えぬ檻の中で、タイランは身に覚えのない記憶に苛まれる。 それは、ドウメキを一人残して死んだ、守城の記憶であった。 これは秘密を抱えた妖魔ドウメキと出来損ないのタイランの切ない恋を描いた救済BL ※死ネタ有り ※流血描写有り ※Pixivコンペ分を加筆修正したものです ※なろうに転載予定 ◎ハッピーエンド保証

市川先生の大人の補習授業

夢咲まゆ
BL
笹野夏樹は運動全般が大嫌い。ついでに、体育教師の市川慶喜のことも嫌いだった。 ある日、体育の成績がふるわないからと、市川に放課後の補習に出るよう言われてしまう。 「苦手なことから逃げるな」と挑発された夏樹は、嫌いな教師のマンツーマンレッスンを受ける羽目になるのだが……。 ◎美麗表紙イラスト:ずーちゃ(@zuchaBC) ※「*」がついている回は性描写が含まれております。

隠れSubは大好きなDomに跪きたい

みー
BL
⚠️Dom/Subユニバース 一部オリジナル表現があります。 ハイランクDom×ハイランクSub

処理中です...