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水喰の頼み事
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「なんだい睡蓮、やけにご機嫌で帰ってきたかと思えば、ずいぶん美味そうなものを抱えているじゃないか。」
相変わらずの微笑み顔の睡蓮が、大事そうに抱えながら持ってきた籠の中身を覗き込むと、由春の顔はわかりやすく輝いた。
「母様の好物じゃないか!」
「はい、先日の鱒のお礼だそうで。天嘉殿から頂戴致しました。」
その滑らかな体を滑らせて、睡蓮ごと抱き上げた由春は大層はしゃいだ。母様の好物は由春の好物でもあるのだ。長い廊下を飛沫を上げて通り抜けるほどの高揚っぷりに、睡蓮は慌てて肉じゃがを抱え込む。そのまま瞬く間に幸のいる部屋へとその身を滑り込ませると、勢いよく部屋に飛び込んできた息子に幸はびくりと体を揺らした。
「母様!!琥珀の御母堂が好物をこさえてくれましたよ!!」
「まあ、由春。お父様の御前ですよ。慎みを持ちなさいな。」
「とと様!また母様のお部屋で寛いでいらっしゃるのか!ずるい、由春だって甘えたいのに!」
腹の膨らみを撫でていた幸が、息子の言い分に困ったように笑う。そんなこと言われても、水喰が動じるわけがないのだ。現にむくれる息子を気にもとめず、龍の姿をとった水喰が幸を囲うようにとぐろを巻いて寛いでいる。返事の代わりに、その美しい紫水晶の瞳を覗かせると、その滑らかな龍尾で引き寄せるように由春の身を侍らせた。
「由春。睡蓮はこれから夕餉の支度がある。降ろしてやりなさい。」
「幸もお手伝い致しますよ、ほうら、水喰様も由春も離れてくださいな。」
よいしょ、と重そうな腹を抱えて立ちあがろうとする幸に、睡蓮は慌てて制した。いけません!そう言って、由春に降ろしてもらうと、幸の肩に優しく手を添えて再び腰を落ち着かせる。
「幸様は身重ですから!ここは僕にお任せいただいて、どうぞお寛ぎになってください。」
「睡蓮、貴方まで過保護になるのですか。気持ちは嬉しいですが、何も手仕事を任されぬと言うのもつまらないものですよ。」
「何を言う。幸は俺の元で侍っていれば良い。それがお前の仕事である。」
「水喰様のお言葉通りに過ごしていたら、幸は足がなくなってしまいますよ。」
随分と歩いていない気がする。幸はむくれたようにそう宣うと、睡蓮の抱き抱えていた包みをそっと受けとった。
「これは、天嘉殿の肉じゃが?わあ、ならば幸も夕食の準備を尚更にお手伝いせねばなりませぬ。」
「ええっ、そんな、ご無理はなさらぬほうがよろしいかと…」
「いいえ睡蓮、むしろ少しばかし動いたほうが良いのです。由春のときもそうでしたから。」
睡蓮の手を優しく握って立ち上がった幸が、しゅるりと鱗を擦らせながら甘えてきた由春の頭を優しく撫でる。天嘉とはまた違う美しさを持つ心優しき水神の番が、恐縮そうに水喰を伺い見る睡蓮に気がつくと、小さく笑った。
「水喰様はご自身のなさりたいことを優先されます。ですから幸も自分のしたいことをすると決めたのです。」
そう言って、睡蓮の背に手を添える。水喰はその身を起き上がらせながら転化を終えると、己より随分と下の方にある睡蓮のちまこい体を見下した。
「睡蓮、そろそろ幸は出産の準備に入らねばならぬ。お前には手間を掛けるが、産まれるまでは暇に出てほしい。」
水喰の高い位置にある整った顔を見上げていた睡蓮は、その言葉に仰天した。てっきり、出産の手伝いを申し付けられるものだとばかり思っていたのだ。
そんな戸惑い顔の睡蓮の、僅かな感情の振れ幅を気にかけるのは由春である。白い手をそっと肩に添え、そのまま後ろから抱えるようにして身を寄せる。
「死にたいなら手伝えばいい。神がどうやってお生まれになるか、その答えを知りたいというのならね。」
「へぇっ!?あ、あっだ、い、暇を頂きますっ…」
由春の言葉にビクリと肩を揺らす。そうだ、幸は新たな神を産み落とすのだ。ならばそれは秘匿されなくてはいけない。産後の幸と赤子を気にかけて気を立てた水喰に喰い殺されたくなければ、睡蓮は素直に頷くほかはない。
「うむ、ならば頼む。由春、お前もだぞ。」
「えええ!私もですか!」
「なにをいう、お前は俺が不在にする間の神域を任せるのだ。神としての務めを果たせ。」
まさか己もだと思わなかったらしい。由春が水喰の神域を守らせるということは、恐らく黄泉路から流れる川が交わる滝壺のことだろう。となると、睡蓮はそちらで由春のお世話をすることになりそうだった。
「お待ち下さい、由春を世話する睡蓮に暇を出されるとのこと、ならば私は己の身一つでやっていけと?」
「左様、お前ももう神気は練れるだろう。ならば一人で耐えてみせよ。睡蓮、お前は由春を気に掛けるな。自立を覚えさせろ。」
水喰の言葉に、睡蓮は絶対に無理だと思った。由春は何一つ自分で身の回りのことをした覚えがない。着物一つ身に付けるのも全て睡蓮にまかせているのだ。朝一人で目を覚ましているだけでも睡蓮は仰天するのに。
「で、でもっ」
「口答えできるほどお前は偉くなったのか。」
「う、っ」
「水喰様!」
それは無理だと思います。そう口にしようとして、水喰に人睨みされる。それだけで睡蓮はびくんと体を揺らして言葉が詰まってしまった。幸が嗜めるように制してくれなければ、睡蓮は震えていただろう。
せっかくの居場所であったが、おのが命の脅かされる可能性があるのなら仕方がない。幸のお手伝いをする気であったが、それもまた致し方なし。睡蓮は二三日くらいなら森で生きるのも耐えられる。
しかし、そんな睡蓮の皮算用は無情にも却下されてしまった。
「一月だ。よろしく頼む。」
「「一月!!」」
思わず睡蓮と由春の声が重なった。水喰は付け加えるように、案ずるな大凡だと宣ったが、大凡は大凡であって日が伸びるかもしれないのだ。由春は死にそうな顔をしているが、睡蓮も死にそうだ。一体どうやってその期間を生き抜けばいいのかわからない。まあ、住み込みを探すほかはなさそうである。
そうして、水喰から告げられた宣告をまるっと飲み込む羽目になった二人は、好物の味もわからぬ夕餉の後、由春の自室で作戦会議とは程遠いなんとも先行きの不安を煽るような会話をしていた。
「こ、こんなに早く独り立ちさせられるとは…由春はまだちいさいのに!」
「何を言ってるんですか、由春様はもう十五の齢ですよ。」
髪を掻き乱して喧しく嘆く由春のために、せこせこと荷造りを進める睡蓮は、広げた風呂敷の中に着替えやら由春の好物の干し柿、櫛や手鏡、鱗を手入れする道具などを詰めていく。別に森の中で暮らすわけではないので着替えも不要なのだが、万が一由春が人型を取り召し物が汚れることもあるかもしれない。そう予測して、着替えの予備も詰め込んだ。睡蓮が両手で抱えるほどのそれを準備し終えると、由春はぎゃあっと叫んだ。
「龍の十五がどれだけ幼いと思っておる!とと様なんかもう指で数えられぬほどよ!それはもう年輪のように時を重ねておられるのだ!」
「うう、おっきな声は怖いですよう!と、ともかく由春様は由春様でどうにかなさらねば、睡蓮は侍るなと申し付けられてますから!」
「くそう!とと様ばかりずるい!由春もまだ母様のお膝枕が必要なのに!」
「我儘はいけません。遅かれ早かれこういった事になるのは決まり事なんですから。腹を括ってくださらぬと!」
どうやら睡蓮はもう腹を括ったらしい。まあ、元々能天気なのだ。自分の荷物は特に不要だろう。というか、私物は籠と着替え位である。ウソ泣きに飽きたらしい由春が、妙竹林な声を出してゴロンと寝転がった。どうやら駄々をこねる言葉も出てこなくなったらしい。指先をずぼりとふかふかの短い尾に埋め込み、無言の抗議と洒落込んだ。
「ひゃあ!ぅ、うわあ!ひどい!後ろから僕の尾を虐めるだなんて!」
「お前のこの間抜けな反応もしばらくはお預けとなると、つまらんことこの上ないな。あーやだやだ!というか、お前は一体どうするのだ。」
「由春様のいじめっこ!うう、どうするとは?」
小さなお手々で櫛を通して尾の毛並みを整える。由春からしてみれば、整えるのはお前の散らかった髪の毛だろう。であるのだが、本人は全く心得ていないらしい。余に間抜けな面構えで、呆れた顔になる。
「お前、発情期があるだろう。」
やれやれといった顔の由春の言葉が、睡蓮の白い肌は徐々に動揺の色へと染め上げたのだ。
相変わらずの微笑み顔の睡蓮が、大事そうに抱えながら持ってきた籠の中身を覗き込むと、由春の顔はわかりやすく輝いた。
「母様の好物じゃないか!」
「はい、先日の鱒のお礼だそうで。天嘉殿から頂戴致しました。」
その滑らかな体を滑らせて、睡蓮ごと抱き上げた由春は大層はしゃいだ。母様の好物は由春の好物でもあるのだ。長い廊下を飛沫を上げて通り抜けるほどの高揚っぷりに、睡蓮は慌てて肉じゃがを抱え込む。そのまま瞬く間に幸のいる部屋へとその身を滑り込ませると、勢いよく部屋に飛び込んできた息子に幸はびくりと体を揺らした。
「母様!!琥珀の御母堂が好物をこさえてくれましたよ!!」
「まあ、由春。お父様の御前ですよ。慎みを持ちなさいな。」
「とと様!また母様のお部屋で寛いでいらっしゃるのか!ずるい、由春だって甘えたいのに!」
腹の膨らみを撫でていた幸が、息子の言い分に困ったように笑う。そんなこと言われても、水喰が動じるわけがないのだ。現にむくれる息子を気にもとめず、龍の姿をとった水喰が幸を囲うようにとぐろを巻いて寛いでいる。返事の代わりに、その美しい紫水晶の瞳を覗かせると、その滑らかな龍尾で引き寄せるように由春の身を侍らせた。
「由春。睡蓮はこれから夕餉の支度がある。降ろしてやりなさい。」
「幸もお手伝い致しますよ、ほうら、水喰様も由春も離れてくださいな。」
よいしょ、と重そうな腹を抱えて立ちあがろうとする幸に、睡蓮は慌てて制した。いけません!そう言って、由春に降ろしてもらうと、幸の肩に優しく手を添えて再び腰を落ち着かせる。
「幸様は身重ですから!ここは僕にお任せいただいて、どうぞお寛ぎになってください。」
「睡蓮、貴方まで過保護になるのですか。気持ちは嬉しいですが、何も手仕事を任されぬと言うのもつまらないものですよ。」
「何を言う。幸は俺の元で侍っていれば良い。それがお前の仕事である。」
「水喰様のお言葉通りに過ごしていたら、幸は足がなくなってしまいますよ。」
随分と歩いていない気がする。幸はむくれたようにそう宣うと、睡蓮の抱き抱えていた包みをそっと受けとった。
「これは、天嘉殿の肉じゃが?わあ、ならば幸も夕食の準備を尚更にお手伝いせねばなりませぬ。」
「ええっ、そんな、ご無理はなさらぬほうがよろしいかと…」
「いいえ睡蓮、むしろ少しばかし動いたほうが良いのです。由春のときもそうでしたから。」
睡蓮の手を優しく握って立ち上がった幸が、しゅるりと鱗を擦らせながら甘えてきた由春の頭を優しく撫でる。天嘉とはまた違う美しさを持つ心優しき水神の番が、恐縮そうに水喰を伺い見る睡蓮に気がつくと、小さく笑った。
「水喰様はご自身のなさりたいことを優先されます。ですから幸も自分のしたいことをすると決めたのです。」
そう言って、睡蓮の背に手を添える。水喰はその身を起き上がらせながら転化を終えると、己より随分と下の方にある睡蓮のちまこい体を見下した。
「睡蓮、そろそろ幸は出産の準備に入らねばならぬ。お前には手間を掛けるが、産まれるまでは暇に出てほしい。」
水喰の高い位置にある整った顔を見上げていた睡蓮は、その言葉に仰天した。てっきり、出産の手伝いを申し付けられるものだとばかり思っていたのだ。
そんな戸惑い顔の睡蓮の、僅かな感情の振れ幅を気にかけるのは由春である。白い手をそっと肩に添え、そのまま後ろから抱えるようにして身を寄せる。
「死にたいなら手伝えばいい。神がどうやってお生まれになるか、その答えを知りたいというのならね。」
「へぇっ!?あ、あっだ、い、暇を頂きますっ…」
由春の言葉にビクリと肩を揺らす。そうだ、幸は新たな神を産み落とすのだ。ならばそれは秘匿されなくてはいけない。産後の幸と赤子を気にかけて気を立てた水喰に喰い殺されたくなければ、睡蓮は素直に頷くほかはない。
「うむ、ならば頼む。由春、お前もだぞ。」
「えええ!私もですか!」
「なにをいう、お前は俺が不在にする間の神域を任せるのだ。神としての務めを果たせ。」
まさか己もだと思わなかったらしい。由春が水喰の神域を守らせるということは、恐らく黄泉路から流れる川が交わる滝壺のことだろう。となると、睡蓮はそちらで由春のお世話をすることになりそうだった。
「お待ち下さい、由春を世話する睡蓮に暇を出されるとのこと、ならば私は己の身一つでやっていけと?」
「左様、お前ももう神気は練れるだろう。ならば一人で耐えてみせよ。睡蓮、お前は由春を気に掛けるな。自立を覚えさせろ。」
水喰の言葉に、睡蓮は絶対に無理だと思った。由春は何一つ自分で身の回りのことをした覚えがない。着物一つ身に付けるのも全て睡蓮にまかせているのだ。朝一人で目を覚ましているだけでも睡蓮は仰天するのに。
「で、でもっ」
「口答えできるほどお前は偉くなったのか。」
「う、っ」
「水喰様!」
それは無理だと思います。そう口にしようとして、水喰に人睨みされる。それだけで睡蓮はびくんと体を揺らして言葉が詰まってしまった。幸が嗜めるように制してくれなければ、睡蓮は震えていただろう。
せっかくの居場所であったが、おのが命の脅かされる可能性があるのなら仕方がない。幸のお手伝いをする気であったが、それもまた致し方なし。睡蓮は二三日くらいなら森で生きるのも耐えられる。
しかし、そんな睡蓮の皮算用は無情にも却下されてしまった。
「一月だ。よろしく頼む。」
「「一月!!」」
思わず睡蓮と由春の声が重なった。水喰は付け加えるように、案ずるな大凡だと宣ったが、大凡は大凡であって日が伸びるかもしれないのだ。由春は死にそうな顔をしているが、睡蓮も死にそうだ。一体どうやってその期間を生き抜けばいいのかわからない。まあ、住み込みを探すほかはなさそうである。
そうして、水喰から告げられた宣告をまるっと飲み込む羽目になった二人は、好物の味もわからぬ夕餉の後、由春の自室で作戦会議とは程遠いなんとも先行きの不安を煽るような会話をしていた。
「こ、こんなに早く独り立ちさせられるとは…由春はまだちいさいのに!」
「何を言ってるんですか、由春様はもう十五の齢ですよ。」
髪を掻き乱して喧しく嘆く由春のために、せこせこと荷造りを進める睡蓮は、広げた風呂敷の中に着替えやら由春の好物の干し柿、櫛や手鏡、鱗を手入れする道具などを詰めていく。別に森の中で暮らすわけではないので着替えも不要なのだが、万が一由春が人型を取り召し物が汚れることもあるかもしれない。そう予測して、着替えの予備も詰め込んだ。睡蓮が両手で抱えるほどのそれを準備し終えると、由春はぎゃあっと叫んだ。
「龍の十五がどれだけ幼いと思っておる!とと様なんかもう指で数えられぬほどよ!それはもう年輪のように時を重ねておられるのだ!」
「うう、おっきな声は怖いですよう!と、ともかく由春様は由春様でどうにかなさらねば、睡蓮は侍るなと申し付けられてますから!」
「くそう!とと様ばかりずるい!由春もまだ母様のお膝枕が必要なのに!」
「我儘はいけません。遅かれ早かれこういった事になるのは決まり事なんですから。腹を括ってくださらぬと!」
どうやら睡蓮はもう腹を括ったらしい。まあ、元々能天気なのだ。自分の荷物は特に不要だろう。というか、私物は籠と着替え位である。ウソ泣きに飽きたらしい由春が、妙竹林な声を出してゴロンと寝転がった。どうやら駄々をこねる言葉も出てこなくなったらしい。指先をずぼりとふかふかの短い尾に埋め込み、無言の抗議と洒落込んだ。
「ひゃあ!ぅ、うわあ!ひどい!後ろから僕の尾を虐めるだなんて!」
「お前のこの間抜けな反応もしばらくはお預けとなると、つまらんことこの上ないな。あーやだやだ!というか、お前は一体どうするのだ。」
「由春様のいじめっこ!うう、どうするとは?」
小さなお手々で櫛を通して尾の毛並みを整える。由春からしてみれば、整えるのはお前の散らかった髪の毛だろう。であるのだが、本人は全く心得ていないらしい。余に間抜けな面構えで、呆れた顔になる。
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やれやれといった顔の由春の言葉が、睡蓮の白い肌は徐々に動揺の色へと染め上げたのだ。
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