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群疑満腹狐疑逡巡
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そこはなんとも温かみのある店構えだった。軒先の畑、いや規模からして花壇だろうか。そこにはお化け大根が埋まっており、まるで風呂に浸かるかのようにして土の中でくつろぐ。天嘉はまたもや瞳を輝かしながら、しゃがみ込んで見つめるものだから、お化け大根は居心地悪そうにもぞ…と身を沈めると、青首から上の豊かな葉の部分だけを残して視界からその身を隠してしまった。
「マンドラゴラ…叫ばねえんだ…」
「まんど…なんだ?」
「マンドラゴラ。引っこ抜くと叫んで人を殺すやつ。」
「なんだか物騒な大根もいるもんだなあ…。こいつはそんなことはするまいよ。強いて言えば、まあ、歩いて家を探すくらいだなあ。」
こいつがいるということは、居心地がいいということだ。蘇芳はそういうと、引き戸の扉をこんこんと叩く。天嘉は立ち上がり居住まいを正すと、ドキドキしながら蘇芳の背後で扉が開くのを待った。
「お市、いるかい。蘇芳だ。」
ガタン、と中から大きな音がして、ついでバタバタと忙しない足音が聞こえてきた。やがて突っ掛けをはく軽やかな音が聞こえたと思うと、ガラリと引き戸が勢いよく開いた。
「旦那様!」
「おお、おっと、」
ばさりと鮮やかな鳥の羽が目の前に散る。天嘉は、蘇芳の胸元に飛び込むようにして大層な別嬪が抱きついてきたのを見て、一瞬何が起きたのか計りかねてしまった。
「だんなさま…?」
旦那、蘇芳の旦那やら、ツルバミからの丁寧な旦那様発言は聞き及んでいた。が、女人から、しかもそれが久方ぶりの邂逅に酔いしれるような、なんともドラマティックなシーンでの旦那様は初耳である。蘇芳は抱き留めるかのようにお市とやらの腰を支えている。なんだこれ、俺は一体目の前で何を見せられている。
お市は見事な鴛鴦のような美しい羽で蘇芳に縋り付く。柳腰でしなだれかかる様子からして天嘉は間違いなく邪魔者である。まじかよこいつ、これって現行犯じゃね?いや、結婚してねえから違うか、いやでも俺のこと嫁嫁言ってたよな。え、どういうこと?
そんな荒れ狂う脳内で、天嘉の意識にさらに揺さぶりをかけてきたのは、部屋の中からまろびでるようにして出てきた幼児だ。
「おお、ぼん、元気にしていたか。母の言うことを聞いて、男として守っているだろうな。」
「おっとう、かかさま泣いてたよう、なんで帰ってきてくれないんだい。」
「おお、何分忙しくしていてなあ。なに、もうじきお役目も終えて帰ってくるさ。」
「い、いっぷたさいせい…」
「あら、こちらの方は。」
からん、と下駄がなって、ようやっと天嘉の存在が認知された。蘇芳はお市の体を優しく離すと、ああそうだった。などと宣って、ついでのように天嘉に振り向く。天嘉の譫言のような発言も全く耳には入っていない。あまりの衝撃と動揺に、蘇芳が幼児を抱き抱える為に屈んだ隙に、天嘉はふらふらとその場から離れた。
お市はキョトンとした顔でその場を辞す天嘉を見ると、何もわからないままぺこりと一礼をして、その背を見送った。
「どれ、随分と重くなったなあ、お市、紹介しよう。」
「蘇芳さま、あのう」
「うん?」
ぼんを抱き上げた蘇芳は、お市の戸惑い気味の様子に首を傾げると、美しい羽がゆっくりと指し示す路地の方向へと目を向けた。
「お連れさま…、行かれてしまいましたよう。」
「え。」
お忙しいお方なのですね?とのほほんと宣うお市をよそに蘇芳ゆっくりと状況を噛みしめると、目を丸くして驚いた。まさか己が目を離した隙にいなくなるとは思わなくて、蘇芳はそれはもう大いに慌てたのである。
まずい、まさか一人で離れていくだなんて思わなかった。腹に種をつけたからといって、あんな上等な雌が一人でうろつくなど、襲って食えと言うような物である。妖かしは、繁殖率が少ない。特に人型を取るものは番いを探すのに苦労している分、自身の妖力に染めやすい空の器など、見境無く攫ってしまうだろう。蘇芳の頭の中で、やはりまだ外に出すべきではなかったと警報音が鳴り響く。
「お市、旦那は慌てずともすぐに返す。すまぬが俺はこれで失礼する、挨拶は、また後日改めて参る事にしよう!」
蘇芳はぼんをお市に押し付けると、慌てて路地とは違う方向の、障害物の少ない方へと駆け出した。その身に旋風を纏わりつかせて金色の鳶へと姿を変えると、一気に上空へと飛び上がり、やがて姿を消す。
「あら、よほどお急ぎでいらっしゃるのね…。珍しく変化なされてるわ。」
「おっとう、オイラもとりさんになれるかなあ」
「あら、あなたのおっとうは、大天狗様ではなく鴉天狗様ですよう。いいかげん覚えなさいな。」
見事な金を纏えるのは、一人しかいないのですからね。お市はそういうと、飛び退った鳶を見送ったのち、あらいやだと口元を押さえた。
「もしかして、勘違いなされたのかしら。いやだわ、どうしましょう。」
お市は思わず履いてしまった旦那の一本下駄を持ち上げると、やはり自分には向いてないと肩を竦めた。お前は散々転ぶのだからいい加減に諦めなさいと言われていたのに、つい意地を張って履いてしまったのだ。
出掛けに蘇芳が旦那を連れ帰ってきてくれたのではと、期待したのもまずかった。
こればっかりは仕方ない、旦那が帰ってきたら相談をすることにしましょうと、そう納得させたものの、頬に手を添えると甘やかな溜息を吐いた。
「蘇芳様にも、良い方がお出来になったのね。めでたい事だわ、あたくし、お友達になれると嬉しいわ。」
「おっかあ、お腹減ったよう」
「はいはいただいま、」
おっとりとしたお市とは裏腹に、天嘉を探す蘇芳は気が気ではない。何がきっかけで姿を消したのかもわからないまま、見事な金を纏う鳶は、その美しい羽を羽ばたかせながら番いを探す。
頼むから、夕闇が迫る前には屋敷に戻っていてくれと。そう願うことしかできぬのだ。
妖かしの里の夕刻は早い。なんの術も持たない天嘉が、またやまのけになど襲われたりしたら、今度こそ取り込まれてしまうかもしれない。
人だと隠し通せるかもわからない、腹の子が安定するまでは、天嘉は危うい存在だ。俺たちは話し合いが足りない。天嘉が言った言葉が唐突に思い起こされた。ああ、全く持ってその通りだ。
金の羽は、異界の鮮やかな空を彩った。鳶の鋭い鳴き声が響き渡る。この胸騒ぎが勘違いであることを、蘇芳は強く祈った。
あずきさんとこ行きてえんだけど。そう言いたいのに、言葉が出てこない。蘇芳が隣にいない今、あれほど楽しかった妖かしだらけの商店街は、途端に怖いものになってしまったのだ。
人の形とは違う、異形の者たちが暮らすそこに、明らかに一人ものの天嘉は異端だった。どうしよう、御助のところに行こうか。知り合ったばかりでも、助けてくれるだろうか。
そうは言っても、不安にかられ、早くなった鼓動に急かされるようにして回り出した思考が、まともな道順を覚えているかと言われても疑わしい。立ち止まると、変な目で見られてしまうから、立ち止まるわけにも行かない。蘇芳と二人の時は前を向けていたのに、離れた途端、急に呼吸すらもしづらくなってしまった。怖い、足元から這い上がってくる恐怖は、紛れもなく天嘉自身が起こしてしまった自業自得だ。
先ほどから、頭が馬の妖かしが、天嘉の後をつけてきている気がした。気のせいかもしれないが、不安の状況の中、そんなもしかしてが過ぎると、一気に不安を煽る材料にしかならない。
心做しか、歩みが早くなる。下を向いてずっと歩き続けていたせいか、気がつけば見知らぬ通りに入っていた。
外はまだ昼過ぎだというのに、夕闇が刻々と迫るかのようにじわりじわりと暗くなっている。どうしよう、蘇芳に何も言わずに駆け出してしまった手前、今自分がどこにいるのかも分からない。
「どうしよ…」
心細い。天嘉は胸元の生地を握りしめる。不安で、怯えるように冷たくなった指先を甘やかすように温める。
カラコロ、下駄がなる。なんとなくこの先の通りには進まないほうがいい気がした。目の前は川を渡れるようにと、赤い木の橋が曲線を描いてかけられていた。それでも、その先には足を伸ばしてはいけない。そんな気がして後ずさる。
「迷子か、」
「ひっ…!」
頭上から、奇妙な声色の声が降ってきた。思わず驚きすぎてたたらを踏んだ天嘉の腕を、引っ張り上げるかのようにして掴まれる。
「いぃ、っ…て…!」
「おまえ、ここにいていいものか。」
「ひ、…っ…」
着物を着込んだ馬の妖かしが、その顔で覗き込むかの様にして天嘉を見下ろす。
随分と大きな声と体躯だ。天嘉はその容姿の異端さに怯えるように体を震わしながら、ふるふると首を振る。
ここにいていいと言われても、よくわからなかったのだ。馬の妖かしがぱちりと瞬きする。その顔は穏やかな草食動物というよりも、荒荒しい馬だ。太い首を支える筋肉も、蘇芳よりも大きな体躯も、そして腕だけで天嘉を持ち上げてしまう、怪力も。
ああ、やっぱりここは、場違いな場所だ。恐怖に煽られるように心臓が早鐘を打つ、その脈拍を感じ取ったらしい馬の妖かしが、ぎょろりと目を見開いた。
「マンドラゴラ…叫ばねえんだ…」
「まんど…なんだ?」
「マンドラゴラ。引っこ抜くと叫んで人を殺すやつ。」
「なんだか物騒な大根もいるもんだなあ…。こいつはそんなことはするまいよ。強いて言えば、まあ、歩いて家を探すくらいだなあ。」
こいつがいるということは、居心地がいいということだ。蘇芳はそういうと、引き戸の扉をこんこんと叩く。天嘉は立ち上がり居住まいを正すと、ドキドキしながら蘇芳の背後で扉が開くのを待った。
「お市、いるかい。蘇芳だ。」
ガタン、と中から大きな音がして、ついでバタバタと忙しない足音が聞こえてきた。やがて突っ掛けをはく軽やかな音が聞こえたと思うと、ガラリと引き戸が勢いよく開いた。
「旦那様!」
「おお、おっと、」
ばさりと鮮やかな鳥の羽が目の前に散る。天嘉は、蘇芳の胸元に飛び込むようにして大層な別嬪が抱きついてきたのを見て、一瞬何が起きたのか計りかねてしまった。
「だんなさま…?」
旦那、蘇芳の旦那やら、ツルバミからの丁寧な旦那様発言は聞き及んでいた。が、女人から、しかもそれが久方ぶりの邂逅に酔いしれるような、なんともドラマティックなシーンでの旦那様は初耳である。蘇芳は抱き留めるかのようにお市とやらの腰を支えている。なんだこれ、俺は一体目の前で何を見せられている。
お市は見事な鴛鴦のような美しい羽で蘇芳に縋り付く。柳腰でしなだれかかる様子からして天嘉は間違いなく邪魔者である。まじかよこいつ、これって現行犯じゃね?いや、結婚してねえから違うか、いやでも俺のこと嫁嫁言ってたよな。え、どういうこと?
そんな荒れ狂う脳内で、天嘉の意識にさらに揺さぶりをかけてきたのは、部屋の中からまろびでるようにして出てきた幼児だ。
「おお、ぼん、元気にしていたか。母の言うことを聞いて、男として守っているだろうな。」
「おっとう、かかさま泣いてたよう、なんで帰ってきてくれないんだい。」
「おお、何分忙しくしていてなあ。なに、もうじきお役目も終えて帰ってくるさ。」
「い、いっぷたさいせい…」
「あら、こちらの方は。」
からん、と下駄がなって、ようやっと天嘉の存在が認知された。蘇芳はお市の体を優しく離すと、ああそうだった。などと宣って、ついでのように天嘉に振り向く。天嘉の譫言のような発言も全く耳には入っていない。あまりの衝撃と動揺に、蘇芳が幼児を抱き抱える為に屈んだ隙に、天嘉はふらふらとその場から離れた。
お市はキョトンとした顔でその場を辞す天嘉を見ると、何もわからないままぺこりと一礼をして、その背を見送った。
「どれ、随分と重くなったなあ、お市、紹介しよう。」
「蘇芳さま、あのう」
「うん?」
ぼんを抱き上げた蘇芳は、お市の戸惑い気味の様子に首を傾げると、美しい羽がゆっくりと指し示す路地の方向へと目を向けた。
「お連れさま…、行かれてしまいましたよう。」
「え。」
お忙しいお方なのですね?とのほほんと宣うお市をよそに蘇芳ゆっくりと状況を噛みしめると、目を丸くして驚いた。まさか己が目を離した隙にいなくなるとは思わなくて、蘇芳はそれはもう大いに慌てたのである。
まずい、まさか一人で離れていくだなんて思わなかった。腹に種をつけたからといって、あんな上等な雌が一人でうろつくなど、襲って食えと言うような物である。妖かしは、繁殖率が少ない。特に人型を取るものは番いを探すのに苦労している分、自身の妖力に染めやすい空の器など、見境無く攫ってしまうだろう。蘇芳の頭の中で、やはりまだ外に出すべきではなかったと警報音が鳴り響く。
「お市、旦那は慌てずともすぐに返す。すまぬが俺はこれで失礼する、挨拶は、また後日改めて参る事にしよう!」
蘇芳はぼんをお市に押し付けると、慌てて路地とは違う方向の、障害物の少ない方へと駆け出した。その身に旋風を纏わりつかせて金色の鳶へと姿を変えると、一気に上空へと飛び上がり、やがて姿を消す。
「あら、よほどお急ぎでいらっしゃるのね…。珍しく変化なされてるわ。」
「おっとう、オイラもとりさんになれるかなあ」
「あら、あなたのおっとうは、大天狗様ではなく鴉天狗様ですよう。いいかげん覚えなさいな。」
見事な金を纏えるのは、一人しかいないのですからね。お市はそういうと、飛び退った鳶を見送ったのち、あらいやだと口元を押さえた。
「もしかして、勘違いなされたのかしら。いやだわ、どうしましょう。」
お市は思わず履いてしまった旦那の一本下駄を持ち上げると、やはり自分には向いてないと肩を竦めた。お前は散々転ぶのだからいい加減に諦めなさいと言われていたのに、つい意地を張って履いてしまったのだ。
出掛けに蘇芳が旦那を連れ帰ってきてくれたのではと、期待したのもまずかった。
こればっかりは仕方ない、旦那が帰ってきたら相談をすることにしましょうと、そう納得させたものの、頬に手を添えると甘やかな溜息を吐いた。
「蘇芳様にも、良い方がお出来になったのね。めでたい事だわ、あたくし、お友達になれると嬉しいわ。」
「おっかあ、お腹減ったよう」
「はいはいただいま、」
おっとりとしたお市とは裏腹に、天嘉を探す蘇芳は気が気ではない。何がきっかけで姿を消したのかもわからないまま、見事な金を纏う鳶は、その美しい羽を羽ばたかせながら番いを探す。
頼むから、夕闇が迫る前には屋敷に戻っていてくれと。そう願うことしかできぬのだ。
妖かしの里の夕刻は早い。なんの術も持たない天嘉が、またやまのけになど襲われたりしたら、今度こそ取り込まれてしまうかもしれない。
人だと隠し通せるかもわからない、腹の子が安定するまでは、天嘉は危うい存在だ。俺たちは話し合いが足りない。天嘉が言った言葉が唐突に思い起こされた。ああ、全く持ってその通りだ。
金の羽は、異界の鮮やかな空を彩った。鳶の鋭い鳴き声が響き渡る。この胸騒ぎが勘違いであることを、蘇芳は強く祈った。
あずきさんとこ行きてえんだけど。そう言いたいのに、言葉が出てこない。蘇芳が隣にいない今、あれほど楽しかった妖かしだらけの商店街は、途端に怖いものになってしまったのだ。
人の形とは違う、異形の者たちが暮らすそこに、明らかに一人ものの天嘉は異端だった。どうしよう、御助のところに行こうか。知り合ったばかりでも、助けてくれるだろうか。
そうは言っても、不安にかられ、早くなった鼓動に急かされるようにして回り出した思考が、まともな道順を覚えているかと言われても疑わしい。立ち止まると、変な目で見られてしまうから、立ち止まるわけにも行かない。蘇芳と二人の時は前を向けていたのに、離れた途端、急に呼吸すらもしづらくなってしまった。怖い、足元から這い上がってくる恐怖は、紛れもなく天嘉自身が起こしてしまった自業自得だ。
先ほどから、頭が馬の妖かしが、天嘉の後をつけてきている気がした。気のせいかもしれないが、不安の状況の中、そんなもしかしてが過ぎると、一気に不安を煽る材料にしかならない。
心做しか、歩みが早くなる。下を向いてずっと歩き続けていたせいか、気がつけば見知らぬ通りに入っていた。
外はまだ昼過ぎだというのに、夕闇が刻々と迫るかのようにじわりじわりと暗くなっている。どうしよう、蘇芳に何も言わずに駆け出してしまった手前、今自分がどこにいるのかも分からない。
「どうしよ…」
心細い。天嘉は胸元の生地を握りしめる。不安で、怯えるように冷たくなった指先を甘やかすように温める。
カラコロ、下駄がなる。なんとなくこの先の通りには進まないほうがいい気がした。目の前は川を渡れるようにと、赤い木の橋が曲線を描いてかけられていた。それでも、その先には足を伸ばしてはいけない。そんな気がして後ずさる。
「迷子か、」
「ひっ…!」
頭上から、奇妙な声色の声が降ってきた。思わず驚きすぎてたたらを踏んだ天嘉の腕を、引っ張り上げるかのようにして掴まれる。
「いぃ、っ…て…!」
「おまえ、ここにいていいものか。」
「ひ、…っ…」
着物を着込んだ馬の妖かしが、その顔で覗き込むかの様にして天嘉を見下ろす。
随分と大きな声と体躯だ。天嘉はその容姿の異端さに怯えるように体を震わしながら、ふるふると首を振る。
ここにいていいと言われても、よくわからなかったのだ。馬の妖かしがぱちりと瞬きする。その顔は穏やかな草食動物というよりも、荒荒しい馬だ。太い首を支える筋肉も、蘇芳よりも大きな体躯も、そして腕だけで天嘉を持ち上げてしまう、怪力も。
ああ、やっぱりここは、場違いな場所だ。恐怖に煽られるように心臓が早鐘を打つ、その脈拍を感じ取ったらしい馬の妖かしが、ぎょろりと目を見開いた。
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