165 / 273
2章
これが噂のダブルデート
しおりを挟む
「バカバカ!!悠也の猪!!機関車男!!ばぁあか!!」
「葵はいいこすぎて悪口の語彙が少ないかわいい。」
「あ、葵さんおちついて…」
なんで葵さんが冒頭から怒っているかというと、話は少し前に遡る。
春休み初日に、街でばったり出くわしたのは益子と忽那さんだった。俊くんが反対側のジェラート屋さんのベンチに座っている姿を見つけなければ、まったくきづかなかったであろう。
「よっ!」
「うわっ、なに?すげぇ偶然。二人もデート?」
「そんな感じ、何くってんの?」
「ジェラート食いてぇって葵が言っててさ。」
「男一人だとなんとなく行きづらくてね…たべる?」
パッションフルーツ味だよ、とオレンジ色のジェラートを差し出してくる忽那さんの今日の格好は、生成り色のシンプルなチュニックに細いデニムを合わせたシンプルなものだ。益子のものだろうカーキ色のブルゾンを肩にかけているのは、たぶん牽制だろう。
「えっ、食べるぅ!」
「どうぞどう、ぞ…」
パクンとオレンジ色のそれを食べると、普段選ばないその味は爽やかで僕の好みだった。体が冷えるからアイスとかはなるべく食べないようにしているんだけど、忽那さんが食べたかったというその味が気になったのだ。お料理上手な忽那さんのお墨付きのそれは、たしかにお口の中がハッピーになるお味だった。
もごもごと味わっていると、驚いたような、口元だけゆるく笑っているような不思議な表情で顔を上げた忽那さんが、震える指先で指した方向は俊くんが持つ僕のバックだった。
「そ、それ…あ、あのあ、あのもも、もしっ」
「おー!学校の鞄についてんのとちげぇやつだ。なにこれかわい。」
ブルーのリボンが結ばれたマタニティーマークをもにもにと揉む益子の顔を、バッと見た忽那さんが大きな声で言った。
「俺何も聞いてない!!!!」
「あ、言うの忘れてたわ。」
そしてその結果が冒頭である。
益子の報連相は全てにおいて事後報告らしく、常々頭の痛い思いをしていたという。忽那さんが益子に可愛らしい語彙力で散々罵ったあと、益子を追い出して僕をベンチに座らせると、ギュッと抱きついてお祝いしてくれた。
「あぁ、っおめでとうきいちくん!はぁあ…体が大切にしてね?お腹触ってもいい?」
「わはは、僕のお腹大人気だなぁ、どーぞどーぞ。」
「…嫁が可愛い。」
「俊くん最近変じゃね?」
仏のような顔で見つめてくる俊くんはほっておいて、僕の下腹を触る忽那さんの綺麗な顔を見る。益子の番の忽那さんはまじで美人である。そういえば寄った勢いとはいえ、ちゅうをした仲だ。それ以来の久しぶりで、不意打ちで思い出すとちょっとだけ照れた。
「え、どしたのきいちくん、」
「そういえばちゅうした以来だなって」
「あー‥え、う、うん…」
お互い分かりやすく照れながらその節はどうも…なんて頭悪い挨拶をした。
「予定日は?」
「8月の後半かなぁ、9月になるかも。」
多分間違ってなければ1月あたりにはもうできてた可能性がたかいのだ。もしかするとクリスマスでしっぽりしてしまったときのベイビーな気がしないでもない。そんなことを思いながら、忽那さんに耳打ちをした。
「多分あのときの可能性がたかいんですよねぇ」
「あのときって…クリスマスの?」
「もしそうなら予定日は9月頭か8月後半…」
忽那さんは妊娠の兆候とかないんですか?と聞くと、悪阻も何もなく太った感じもしないらしい。番になってもすぐに妊娠するかは人それぞれなのかな。
「妊娠してからすぐ悪阻きたの?」
「悪阻ってか、貧血で吐き気もあったから、いまいちわかんないんだよねぇ…」
思えば体調が悪い日もあったのだ。もはやどこのタイミングで妊娠したのかはいまいち覚えていない。
なるほどなぁ、と忽那さんと二人でまったりしていると、そわそわした益子が会話に入ってきた。
「お前らこのあとなにすんの?」
「きいちの服買いに行く買って話してた。」
「そー!メンズマタニティーてきな」
ユニセックスでもオッケー、と言うと、二人も服を見に行くのだという。なら目的同じなら一緒にいくかとまさかのダブルデートに発展、よいせと立ち上がった忽那さんが着ている服が気になって見ていると、同じブランドに連れてってくれるということになった。
「僕もそういうの似合う男になりたい。」
「チュニック?なんか悠也からは遊牧民みたいだねって褒めてんのかわなんないこと言われたけど。俺は好きなんだよねぇ。」
「遊牧民!!せめてシンプルなエスニックと言え!」
「確かに、そっちのがまだ受け入れやすいな。」
俊くんと益子、僕と忽那さんでくっついて歩きながら、近くのモールにつく。並木道沿いにしゃれた石畳が広がるそこは、デートスポットにはもってこい。大きな敷地には休憩用のベンチやスイーツのワゴン、時間が来ると吹き上げる噴水なんかもある。
浜辺以外に生えているヤシの木に衝撃を受けたこともあるくらい、緑に囲まれた海沿いのリゾート地をイメージしたような敷地内には、高級ブティックから安価なショップまで区画が別れて広がっている。
「マタニティーショップでもいく?」
「んー、除くだけ覗いてみようかなぁ…」
「ん、ならこっちだな。」
「先読みすげぇな俊くん‥」
俊くんが事前に調べておいたらしい、ショップのある区画へと向かう。僕と忽那さんは互いの腕にくっつきながら、番そっちのけで寄り道をはさみつつお店へつくと、女性用のマタニティーウェアの他に、男性用だと思われるブースがあった。
腹巻きと一体型のボクサー形の下着や、授乳しやすいように作られたスリット入りのパジャマ、細身のスキニーは、ウエストが楽なようにゴムになっていたりと実に多様的だ。
何故か益子も俊くんも、スリット入りのパジャマのまえで止まっているが、まだ僕にそれは早い気がする。忽那さんは呆れたように二人をみながら、邪な事考えてる匂いがする。と言っていた。
「あ。これ生地気持ちぃ。」
僕が手にとったのは生成りの大きめのシャツで、普通にカジュアルでもきれそうなやつだった。忽那さんがリブ編みの裾にスリットの入ったレギンスパンツを持ってきてくれて、それに合わせるとなかなかにおしゃれである。お値段的にもだいぶ手頃なので、これはキープということにしよう。
「そのレギンスパンツかわいいな、俺もおそろいにしていい?」
「僕は黒にする!忽那さんカーキ可愛いよ、オソロの色違い!」
「カーキ、あっ、いい。着てみよ。」
「ならシャツもオソロする?」
「んー、なら俺はストライプの方にしよ。」
鏡に合わせながら欲しい物を決めると、ウキウキしながら試着質に入る忽那さんを見送る。僕も忽那さん戻ってきたら試着しようかなと思っていると、店員さんが椅子を持ってきてくれた。
「あわわ…ありがとうございます…」
実にスマートで恐縮する。ニコッと微笑むと、ささっと忍びのように引っ込んだ。接客されなれてないのもあるけど空気の読み方がすごい。思わず関心していると、俊くんがさっきのパジャマ片手に戻ってきた。
「え、それかうの?まだ授乳しないのに?」
「念の為な。洗替用に。」
「2枚も?いらないと思うけどなぁ。」
試着室から出てきた忽那さんが、俊くんの手に持っているパジャマをみてスンッとした顔をした気がする。益子も何故かホクホクしながら紙袋を持っていた。え?まさか益子も買ったの?気が早くね?
「ああ、嫌な予感しかしない…」
「ん?」
渋顔をして益子の紙袋を見る忽那さんの試着した服は、やっぱり似合っていた。
「葵はいいこすぎて悪口の語彙が少ないかわいい。」
「あ、葵さんおちついて…」
なんで葵さんが冒頭から怒っているかというと、話は少し前に遡る。
春休み初日に、街でばったり出くわしたのは益子と忽那さんだった。俊くんが反対側のジェラート屋さんのベンチに座っている姿を見つけなければ、まったくきづかなかったであろう。
「よっ!」
「うわっ、なに?すげぇ偶然。二人もデート?」
「そんな感じ、何くってんの?」
「ジェラート食いてぇって葵が言っててさ。」
「男一人だとなんとなく行きづらくてね…たべる?」
パッションフルーツ味だよ、とオレンジ色のジェラートを差し出してくる忽那さんの今日の格好は、生成り色のシンプルなチュニックに細いデニムを合わせたシンプルなものだ。益子のものだろうカーキ色のブルゾンを肩にかけているのは、たぶん牽制だろう。
「えっ、食べるぅ!」
「どうぞどう、ぞ…」
パクンとオレンジ色のそれを食べると、普段選ばないその味は爽やかで僕の好みだった。体が冷えるからアイスとかはなるべく食べないようにしているんだけど、忽那さんが食べたかったというその味が気になったのだ。お料理上手な忽那さんのお墨付きのそれは、たしかにお口の中がハッピーになるお味だった。
もごもごと味わっていると、驚いたような、口元だけゆるく笑っているような不思議な表情で顔を上げた忽那さんが、震える指先で指した方向は俊くんが持つ僕のバックだった。
「そ、それ…あ、あのあ、あのもも、もしっ」
「おー!学校の鞄についてんのとちげぇやつだ。なにこれかわい。」
ブルーのリボンが結ばれたマタニティーマークをもにもにと揉む益子の顔を、バッと見た忽那さんが大きな声で言った。
「俺何も聞いてない!!!!」
「あ、言うの忘れてたわ。」
そしてその結果が冒頭である。
益子の報連相は全てにおいて事後報告らしく、常々頭の痛い思いをしていたという。忽那さんが益子に可愛らしい語彙力で散々罵ったあと、益子を追い出して僕をベンチに座らせると、ギュッと抱きついてお祝いしてくれた。
「あぁ、っおめでとうきいちくん!はぁあ…体が大切にしてね?お腹触ってもいい?」
「わはは、僕のお腹大人気だなぁ、どーぞどーぞ。」
「…嫁が可愛い。」
「俊くん最近変じゃね?」
仏のような顔で見つめてくる俊くんはほっておいて、僕の下腹を触る忽那さんの綺麗な顔を見る。益子の番の忽那さんはまじで美人である。そういえば寄った勢いとはいえ、ちゅうをした仲だ。それ以来の久しぶりで、不意打ちで思い出すとちょっとだけ照れた。
「え、どしたのきいちくん、」
「そういえばちゅうした以来だなって」
「あー‥え、う、うん…」
お互い分かりやすく照れながらその節はどうも…なんて頭悪い挨拶をした。
「予定日は?」
「8月の後半かなぁ、9月になるかも。」
多分間違ってなければ1月あたりにはもうできてた可能性がたかいのだ。もしかするとクリスマスでしっぽりしてしまったときのベイビーな気がしないでもない。そんなことを思いながら、忽那さんに耳打ちをした。
「多分あのときの可能性がたかいんですよねぇ」
「あのときって…クリスマスの?」
「もしそうなら予定日は9月頭か8月後半…」
忽那さんは妊娠の兆候とかないんですか?と聞くと、悪阻も何もなく太った感じもしないらしい。番になってもすぐに妊娠するかは人それぞれなのかな。
「妊娠してからすぐ悪阻きたの?」
「悪阻ってか、貧血で吐き気もあったから、いまいちわかんないんだよねぇ…」
思えば体調が悪い日もあったのだ。もはやどこのタイミングで妊娠したのかはいまいち覚えていない。
なるほどなぁ、と忽那さんと二人でまったりしていると、そわそわした益子が会話に入ってきた。
「お前らこのあとなにすんの?」
「きいちの服買いに行く買って話してた。」
「そー!メンズマタニティーてきな」
ユニセックスでもオッケー、と言うと、二人も服を見に行くのだという。なら目的同じなら一緒にいくかとまさかのダブルデートに発展、よいせと立ち上がった忽那さんが着ている服が気になって見ていると、同じブランドに連れてってくれるということになった。
「僕もそういうの似合う男になりたい。」
「チュニック?なんか悠也からは遊牧民みたいだねって褒めてんのかわなんないこと言われたけど。俺は好きなんだよねぇ。」
「遊牧民!!せめてシンプルなエスニックと言え!」
「確かに、そっちのがまだ受け入れやすいな。」
俊くんと益子、僕と忽那さんでくっついて歩きながら、近くのモールにつく。並木道沿いにしゃれた石畳が広がるそこは、デートスポットにはもってこい。大きな敷地には休憩用のベンチやスイーツのワゴン、時間が来ると吹き上げる噴水なんかもある。
浜辺以外に生えているヤシの木に衝撃を受けたこともあるくらい、緑に囲まれた海沿いのリゾート地をイメージしたような敷地内には、高級ブティックから安価なショップまで区画が別れて広がっている。
「マタニティーショップでもいく?」
「んー、除くだけ覗いてみようかなぁ…」
「ん、ならこっちだな。」
「先読みすげぇな俊くん‥」
俊くんが事前に調べておいたらしい、ショップのある区画へと向かう。僕と忽那さんは互いの腕にくっつきながら、番そっちのけで寄り道をはさみつつお店へつくと、女性用のマタニティーウェアの他に、男性用だと思われるブースがあった。
腹巻きと一体型のボクサー形の下着や、授乳しやすいように作られたスリット入りのパジャマ、細身のスキニーは、ウエストが楽なようにゴムになっていたりと実に多様的だ。
何故か益子も俊くんも、スリット入りのパジャマのまえで止まっているが、まだ僕にそれは早い気がする。忽那さんは呆れたように二人をみながら、邪な事考えてる匂いがする。と言っていた。
「あ。これ生地気持ちぃ。」
僕が手にとったのは生成りの大きめのシャツで、普通にカジュアルでもきれそうなやつだった。忽那さんがリブ編みの裾にスリットの入ったレギンスパンツを持ってきてくれて、それに合わせるとなかなかにおしゃれである。お値段的にもだいぶ手頃なので、これはキープということにしよう。
「そのレギンスパンツかわいいな、俺もおそろいにしていい?」
「僕は黒にする!忽那さんカーキ可愛いよ、オソロの色違い!」
「カーキ、あっ、いい。着てみよ。」
「ならシャツもオソロする?」
「んー、なら俺はストライプの方にしよ。」
鏡に合わせながら欲しい物を決めると、ウキウキしながら試着質に入る忽那さんを見送る。僕も忽那さん戻ってきたら試着しようかなと思っていると、店員さんが椅子を持ってきてくれた。
「あわわ…ありがとうございます…」
実にスマートで恐縮する。ニコッと微笑むと、ささっと忍びのように引っ込んだ。接客されなれてないのもあるけど空気の読み方がすごい。思わず関心していると、俊くんがさっきのパジャマ片手に戻ってきた。
「え、それかうの?まだ授乳しないのに?」
「念の為な。洗替用に。」
「2枚も?いらないと思うけどなぁ。」
試着室から出てきた忽那さんが、俊くんの手に持っているパジャマをみてスンッとした顔をした気がする。益子も何故かホクホクしながら紙袋を持っていた。え?まさか益子も買ったの?気が早くね?
「ああ、嫌な予感しかしない…」
「ん?」
渋顔をして益子の紙袋を見る忽那さんの試着した服は、やっぱり似合っていた。
8
お気に入りに追加
714
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
孕めないオメガでもいいですか?
月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから……
オメガバース作品です。
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
淫愛家族
箕田 はる
BL
婿養子として篠山家で生活している睦紀は、結婚一年目にして妻との不仲を悩んでいた。
事あるごとに身の丈に合わない結婚かもしれないと考える睦紀だったが、以前から親交があった義父の俊政と義兄の春馬とは良好な関係を築いていた。
二人から向けられる優しさは心地よく、迷惑をかけたくないという思いから、睦紀は妻と向き合うことを決意する。
だが、同僚から渡された風俗店のカードを返し忘れてしまったことで、正しい三人の関係性が次第に壊れていく――
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる