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こっち向いて、運命。ー半神騎士と猪突猛進男子が幸せになるまでのお話ー
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気がつけば、美しい歌姫の姿は見当たらず、舞台上には黒づくめの男が一人立ちすくんでいるだけだった。
歌声に酔いしれているうちに、現れたのだろうか。大きな鋏を背負った男は、仮面を被り表情を隠している。
「さて、これが本当の閉幕です。緞帳を下げる時が参りました」
不思議とよく通る声に、観客たちが耳を傾ける。
これも、魔法の一つなのだろうか。男が片手をゆっくりと持ち上げると、背中に背負っていた鋏がゆっくりと男の周りを回転し出した。
会場の視線と、たった一つの月明かりのような光源を浴びている。黒い髪は、光の加減で青くも見えた。
「切りたい縁はその身の不幸か」
男が言葉をこぼした。その意味合いはわからない、しかし、どこからともなく聞こえてきたのは金属を研ぐ音だった。身の内側から、何かを抜き取るかのような怖気が、観客を包み込む。耳にしただけでも怯えてしまうほどの音だった。
手のひらをゆっくりと天へ向ける。男の背後から広がった太い縄が、あっという間に観客を囲むようにして包み込んだ。戸惑いとどよめきが、漣のように広がったその時。ジャキリと音を立てて、大きな鋏が縄を切った。
「これで全部か」
「ああ、逃げた一匹は兄弟が食ってしまったがな」
「こうやって見ると、結構気持ち悪いな」
荷台の床板を外してみれば、結界に閉じ込めるかのようにしてキアオガエルが数百匹。目が覚めたものはクオ、と不思議な声色で鳴いていた。
観劇が行われていたことなど、夢だったのかのように静まり返った夜だ。
ユキモトは、マチバリを使って観客の状態異常と記憶を切断した。文字通り、劇団との縁を切ったのだ。辻褄は、キアオガエルの幻覚で無理やり合わせた。野外での社交を行ったということにしたのだ。
キアオガエルの油を混ぜた香料を、そこかしこに焚いていたからこそできた。まさかこんな言い訳に使うことになるとは思いもよらなかったが。
疑問に思った貴族たちの狼狽は、ジルバが収めた。シュマギナール皇国の国王の配偶者でもあり、宰相でもあるジルバの存在は大きい。ただ一言だけ、今回の実験への協力感謝する。それだけ口にしたのだ。
「今回の大ごとを、実験の一言だけで済ませて通るだなんて……」
建前上、何事もなく終わった。呆れるアリアナの背後では、なにも知らないままだった従業員が、怯えた表情をジルバの背中に向けている。
座長でもあるダルマンは、簀巻きにして荷台に括り付けられている。無論、今回の密猟に加担したものたちも含めてだ。巨大なアラクネが荷馬車を引く馬がわりだ。この場合は、荷蜘蛛とでもいうのだろうか。
「野外での社交。という名目で、選ばれたもののみ集まってもらった。そう口にすれば、プライドの高い馬鹿どもは納得する。なにが起きたのかはわからないが、国の発展の一助になったのだといい気分で帰るだろう」
「周りに吹聴したらどうするのよ」
「忘れた体験を捏造してまで吹聴すると思うか。綻びが命取りになるのが貴族の世界だ。ま、お前には縁遠いものだろう」
「ぐぬ……」
アラクネの頬を馬のように撫でていたグレイシスはというと、ようやくひと段落ついたとばかりに疲れた表情をしている。
戸惑う劇団のものを叱り飛ばしながら、観客には早々にお帰りいただいた。指揮をとり、げきを飛ばすグレイシスの姿に不満を投げるものもいたが、そこは黙れと、日頃から鍛えている顔面の威圧で黙らせた。
城で傅かれているばかりで忘れていたが、姿を隠せば王という価値は一気になくなる。王らしく振る舞わなくていいのは楽だが、これはまた別の疲労感が溜まるなと改めて自覚したのだ。
「あんたたちって、本当は何者?」
「さっきまで寝こけよったくせに、急にふんぞり返るな」
「うるさいわよユキモト。歌姫の私のことすら記憶から消してしまうなんて。おかげで食いっぱぐれよ」
「いいやろ、というかお前も一枚噛んじょったがやき、もう少し殊勝な態度をしろ」
ユキモトの呆れた声色を受けても、アリアナに反省の色は見られない。
ツクモ村に帰りたくないから旅をしていたというアリアナの気持ちはわからなくもない。それに、食いっぱぐれたのはアリアナだけではない。
グレイシスは視線を巡らせる。訛りのあるものもいることから、シュマギナールにきてまだ間もないのだろう。ダルマンがどれほど給料を与えていたのかはわからないが、職を奪ったことには変わりない。
「……ジルバ、コリントの村はたしか、高齢化が進んでいたな」
「小麦の収穫量が減るくらいにはな。……ああそういうことか。おいアリアナ」
「何よ」
ジルバの声に、アリアナがつっけんどんな態度で返す。細い顎を上げるようにして睨みを効かせると、細腰を強調するかのように胸を張った。
「農作が得意な若者はコリントの村に行け。手配してやる。鍛治が得意なものや薬草に詳しいやつはいるか。人手が足りなくてな」
「ちょ、ちょっと待ってよ。仕事斡旋してくれるってこと⁉︎」
「ああ。ユキモト、お前はジルガスタントへは帰るな。俺の下で働け」
「待ってくれ、勝手に話進めるな!」
ジルバの言葉に、ユキモトとアリアナが正反対の反応を示した。
嬉しそうな顔をするアリアナとは違い、ユキモトはシュマギナールにとどまるつもりはなかったらしい。今回の件が終われば、アリアナを連れて帰るつもりだったと宣う姿に、アリアナはすかさず反論した。
「帰んないわ。いやよ」
「はあ⁉︎」
「だって村って言えるほど人も住んでないじゃない。みんなツクモ村から出て、外に稼ぎに行ってるわ」
「襲撃は受けても、力強く再建したやろうが! おまんには地元愛とかはないがか!」
眉を寄せて詰めるユキモトの声色に、ジルバは辟易とした顔をした。今のアリアナとの会話で、ユキモトの頭が硬いことを理解したらしい。グレイシスはあからさまな態度のジルバを窘めるかのように、レイピアの鞘で腰を突いて窘めた。
「芋くさ、ないわよそんなもの! お互い家族だってもういないし、好きにすればいいじゃない! なに、あんた私のこと好きなわけ⁉︎」
「はあ⁉︎ 誰がおまんみてえな女好きになるか! 俺の好みはもっと華奢で守ってやりたくなるような、まんまるお目目の猫顔男子やぼけが‼︎」
「理想高い男はモテないわよユキモト。あんた恋愛に成功した試しないじゃない、私知ってんだからね」
「おまんこそ碌でもねえ男ばっか好きになりよって、この顔だけのハリボテ女‼︎ 内面磨いて出直して来イッテェえええ‼︎」
アリアナの手のひらが、勢いよくユキモトの頬を弾いた。実にいい音がした。どうやら二人は腐れ縁というやつらしい。会話の応酬が落ち着くまで、黙って様子を見つめていたジルバはというと、飽きたと言わんばかりに欠伸を噛み殺す。
「ツクモ村に、何かあるのか」
「それは……、まあ、ただ故郷を守りたいっちゅうことで」
「違う、ユキモトは私の家を気にしているんだ」
「マチバリは黙っとけ」
アリアナにはマチバリの声が聞こえなかったらしい。ユキモトの言葉に怪訝そうな表情を浮かべていた。
どうやら土着神でもあるマチバリをツクモ村から離してしまうのはよくないと思っているようだ。
ユキモトの頭の硬さの原因がマチバリへの心配だと理解すると、グレイシスはそれならと口を開いた。
「余の知り合いに、蛇に化けた神を首に巻き付けている男がいるぞ。土着神だからといって、文字通り土地に縛られているわけではない」
「そうながか?」
「現に私はこうしてピンピンしている。お前の枷になるつもりはないさ」
「ちょっと、さっきから誰と話してるわけ?」
置いてけぼりになたアリアナが不満げな顔をする横で、ユキモトは恐る恐るマチバリに触れた。背に張り付くように落ち着いている鋼の冷たい体は、ユキモトに応えるように淡く光った。
歌声に酔いしれているうちに、現れたのだろうか。大きな鋏を背負った男は、仮面を被り表情を隠している。
「さて、これが本当の閉幕です。緞帳を下げる時が参りました」
不思議とよく通る声に、観客たちが耳を傾ける。
これも、魔法の一つなのだろうか。男が片手をゆっくりと持ち上げると、背中に背負っていた鋏がゆっくりと男の周りを回転し出した。
会場の視線と、たった一つの月明かりのような光源を浴びている。黒い髪は、光の加減で青くも見えた。
「切りたい縁はその身の不幸か」
男が言葉をこぼした。その意味合いはわからない、しかし、どこからともなく聞こえてきたのは金属を研ぐ音だった。身の内側から、何かを抜き取るかのような怖気が、観客を包み込む。耳にしただけでも怯えてしまうほどの音だった。
手のひらをゆっくりと天へ向ける。男の背後から広がった太い縄が、あっという間に観客を囲むようにして包み込んだ。戸惑いとどよめきが、漣のように広がったその時。ジャキリと音を立てて、大きな鋏が縄を切った。
「これで全部か」
「ああ、逃げた一匹は兄弟が食ってしまったがな」
「こうやって見ると、結構気持ち悪いな」
荷台の床板を外してみれば、結界に閉じ込めるかのようにしてキアオガエルが数百匹。目が覚めたものはクオ、と不思議な声色で鳴いていた。
観劇が行われていたことなど、夢だったのかのように静まり返った夜だ。
ユキモトは、マチバリを使って観客の状態異常と記憶を切断した。文字通り、劇団との縁を切ったのだ。辻褄は、キアオガエルの幻覚で無理やり合わせた。野外での社交を行ったということにしたのだ。
キアオガエルの油を混ぜた香料を、そこかしこに焚いていたからこそできた。まさかこんな言い訳に使うことになるとは思いもよらなかったが。
疑問に思った貴族たちの狼狽は、ジルバが収めた。シュマギナール皇国の国王の配偶者でもあり、宰相でもあるジルバの存在は大きい。ただ一言だけ、今回の実験への協力感謝する。それだけ口にしたのだ。
「今回の大ごとを、実験の一言だけで済ませて通るだなんて……」
建前上、何事もなく終わった。呆れるアリアナの背後では、なにも知らないままだった従業員が、怯えた表情をジルバの背中に向けている。
座長でもあるダルマンは、簀巻きにして荷台に括り付けられている。無論、今回の密猟に加担したものたちも含めてだ。巨大なアラクネが荷馬車を引く馬がわりだ。この場合は、荷蜘蛛とでもいうのだろうか。
「野外での社交。という名目で、選ばれたもののみ集まってもらった。そう口にすれば、プライドの高い馬鹿どもは納得する。なにが起きたのかはわからないが、国の発展の一助になったのだといい気分で帰るだろう」
「周りに吹聴したらどうするのよ」
「忘れた体験を捏造してまで吹聴すると思うか。綻びが命取りになるのが貴族の世界だ。ま、お前には縁遠いものだろう」
「ぐぬ……」
アラクネの頬を馬のように撫でていたグレイシスはというと、ようやくひと段落ついたとばかりに疲れた表情をしている。
戸惑う劇団のものを叱り飛ばしながら、観客には早々にお帰りいただいた。指揮をとり、げきを飛ばすグレイシスの姿に不満を投げるものもいたが、そこは黙れと、日頃から鍛えている顔面の威圧で黙らせた。
城で傅かれているばかりで忘れていたが、姿を隠せば王という価値は一気になくなる。王らしく振る舞わなくていいのは楽だが、これはまた別の疲労感が溜まるなと改めて自覚したのだ。
「あんたたちって、本当は何者?」
「さっきまで寝こけよったくせに、急にふんぞり返るな」
「うるさいわよユキモト。歌姫の私のことすら記憶から消してしまうなんて。おかげで食いっぱぐれよ」
「いいやろ、というかお前も一枚噛んじょったがやき、もう少し殊勝な態度をしろ」
ユキモトの呆れた声色を受けても、アリアナに反省の色は見られない。
ツクモ村に帰りたくないから旅をしていたというアリアナの気持ちはわからなくもない。それに、食いっぱぐれたのはアリアナだけではない。
グレイシスは視線を巡らせる。訛りのあるものもいることから、シュマギナールにきてまだ間もないのだろう。ダルマンがどれほど給料を与えていたのかはわからないが、職を奪ったことには変わりない。
「……ジルバ、コリントの村はたしか、高齢化が進んでいたな」
「小麦の収穫量が減るくらいにはな。……ああそういうことか。おいアリアナ」
「何よ」
ジルバの声に、アリアナがつっけんどんな態度で返す。細い顎を上げるようにして睨みを効かせると、細腰を強調するかのように胸を張った。
「農作が得意な若者はコリントの村に行け。手配してやる。鍛治が得意なものや薬草に詳しいやつはいるか。人手が足りなくてな」
「ちょ、ちょっと待ってよ。仕事斡旋してくれるってこと⁉︎」
「ああ。ユキモト、お前はジルガスタントへは帰るな。俺の下で働け」
「待ってくれ、勝手に話進めるな!」
ジルバの言葉に、ユキモトとアリアナが正反対の反応を示した。
嬉しそうな顔をするアリアナとは違い、ユキモトはシュマギナールにとどまるつもりはなかったらしい。今回の件が終われば、アリアナを連れて帰るつもりだったと宣う姿に、アリアナはすかさず反論した。
「帰んないわ。いやよ」
「はあ⁉︎」
「だって村って言えるほど人も住んでないじゃない。みんなツクモ村から出て、外に稼ぎに行ってるわ」
「襲撃は受けても、力強く再建したやろうが! おまんには地元愛とかはないがか!」
眉を寄せて詰めるユキモトの声色に、ジルバは辟易とした顔をした。今のアリアナとの会話で、ユキモトの頭が硬いことを理解したらしい。グレイシスはあからさまな態度のジルバを窘めるかのように、レイピアの鞘で腰を突いて窘めた。
「芋くさ、ないわよそんなもの! お互い家族だってもういないし、好きにすればいいじゃない! なに、あんた私のこと好きなわけ⁉︎」
「はあ⁉︎ 誰がおまんみてえな女好きになるか! 俺の好みはもっと華奢で守ってやりたくなるような、まんまるお目目の猫顔男子やぼけが‼︎」
「理想高い男はモテないわよユキモト。あんた恋愛に成功した試しないじゃない、私知ってんだからね」
「おまんこそ碌でもねえ男ばっか好きになりよって、この顔だけのハリボテ女‼︎ 内面磨いて出直して来イッテェえええ‼︎」
アリアナの手のひらが、勢いよくユキモトの頬を弾いた。実にいい音がした。どうやら二人は腐れ縁というやつらしい。会話の応酬が落ち着くまで、黙って様子を見つめていたジルバはというと、飽きたと言わんばかりに欠伸を噛み殺す。
「ツクモ村に、何かあるのか」
「それは……、まあ、ただ故郷を守りたいっちゅうことで」
「違う、ユキモトは私の家を気にしているんだ」
「マチバリは黙っとけ」
アリアナにはマチバリの声が聞こえなかったらしい。ユキモトの言葉に怪訝そうな表情を浮かべていた。
どうやら土着神でもあるマチバリをツクモ村から離してしまうのはよくないと思っているようだ。
ユキモトの頭の硬さの原因がマチバリへの心配だと理解すると、グレイシスはそれならと口を開いた。
「余の知り合いに、蛇に化けた神を首に巻き付けている男がいるぞ。土着神だからといって、文字通り土地に縛られているわけではない」
「そうながか?」
「現に私はこうしてピンピンしている。お前の枷になるつもりはないさ」
「ちょっと、さっきから誰と話してるわけ?」
置いてけぼりになたアリアナが不満げな顔をする横で、ユキモトは恐る恐るマチバリに触れた。背に張り付くように落ち着いている鋼の冷たい体は、ユキモトに応えるように淡く光った。
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