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ヤンキー、お山の総大将に拾われる2-お騒がせ若天狗は白兎にご執心-
未完成な二人 4
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青藍が松風と駆けつけたときには、もうすでに睡蓮の陣痛は始まっていた。どうやら朝餉の時間での出来事だったらしく、まだ机の上には料理が並べられてあった。
「松風、香炊く準備して。天嘉、お湯と手ぬぐい持ってきてくれ。それと、机下げちゃって、ここに布団敷いてやって。」
「蘇芳、そっち持って。端よけっから。」
「わかった。」
濡れた畳を座布団で拭ったらしい。散らばったそれを松風が端に寄せると、忙しなく笈の中から香の準備を始める。
「睡蓮!睡蓮、おい!!」
「っ、ぅうー…、」
体の小さな睡蓮が、か細い声を漏らして蹲る。膨らんだ腹を下にして、その身で守るかのような体勢に、草食の本能が見えた。
「ああ、ここにいるのみんな肉食が本性だものな。睡蓮、ビビらなくていいよ。皆お前と子の味方だから。」
青藍の暖かな掌が、その細い背中を優しく撫でる。破水をしてから、突然始まった陣痛の強い痛みに、睡蓮の奥底の本能が刺激されたらしい。腹を抱え込んだまま、ふうふうと肩で呼吸をし、警戒心をあらわにしていた。
睡蓮だって、頭ではわかっている。だけど、腹の内側でどんどんと膨らむ子の妖力に圧迫されて、睡蓮の体が悲鳴を上げていたのだ。
兎は警戒心が強く、臆病だ。内側からくる痛みの本流が恐ろしくて、睡蓮は訳がわからなくなっていた。
「腹抱え込むな。圧迫する体勢だと余計に辛いよ。」
「ひ、や、やだ、一人で産む、やだ、やだあ…」
「初産なんだから任せとけって。天嘉、手ぇ握っててやんな。」
「お、俺が握ろうか。」
「琥珀、睡蓮の気持ち汲んでやんな。お前は外。」
「っ、なんで!そばにいる!」
目に涙をたくさん溜めて、ブルブルと震えている。睡蓮は、真っ青な顔のまま琥珀を見ると、戦慄く唇で言葉を紡いだ。
「ぃ、いゃだ…は、破裂する…み、見られたくない、ぃ…っ」
「破裂するって言ってる!!!!」
「破裂しねえからあっちいってな!!!」
睡蓮の言葉に目を見開いた琥珀が、悲鳴混じりに叫ぶ。ただでさえ睡蓮が怯えて準備に入れないというのに、慌てふためく琥珀の相手までしていられないと思ったらしい。青藍の一声に、香の準備をし終えた松風が立ち上がると、今にも睡蓮に取りすがろうとしていた琥珀をひょいと抱え上げた。
「はいはい、雄は席を外してね。旦那に見られたくねえって言ってんのにそこにいたら、気楽にできないでしょうが。」
「てめ、っ松風ふざけんなおろせ!!!!」
「部屋の外で待つぞ琥珀。旦那は何もできまいよ。」
「っ、睡蓮」
蘇芳と松風によって連れて行かれた琥珀を見て、睡蓮はようやく肩の力が抜けた。じくん時くんと痛む陣痛はまだ続いてはいるが、己ののたうち回る姿は見られたくなかったのだ。
「ひ、ひぅ、ア…ッ」
「吸って、楽になるから。」
天嘉に背中を撫でられて、徐々に力が抜けてきた。部屋に焚き付けられた香は不思議な香りがしており、睡蓮はそれを肺一杯に吸い込む。
こんなに、出産が痛いものなんて知らなかった。丸めていた体を布団に横たえさせると、青藍が優しく仰向けにしてくれた。外では琥珀が何かを叫んでいる声がする。睡蓮は叩き割られそうなくらいの骨盤の痛みに必死で耐えていた。
早く腹を切ってほしい。腰も締め上げられている気がしてならない。敷かれた布団を汚すのも申し訳なくて嫌だった。
「も、森で、」
「もり?」
「もりで、産む…ぅう…っ」
「はい却下~。睡蓮馬鹿なこと言ってる自覚ないでしょ。そんな衛生環境で俺が許すと思ってんのか。」
青藍は器具を取り出すと影法師に託した。天嘉の時と同じで、茹でて消毒をしてもらうのだ。駄々をこねるように、エグエグと泣く睡蓮の頭側を陣取った天嘉は、その柔らかな髪の毛を撫で梳く。
「破裂しねえし、痛いのも治るから。絶対死なねえし、元気な赤ちゃん産んで、こはに見せてやるんだろ?」
「ぅう、ぅー…っ…う、ん、んんっ…」
「なら気ばんな。このまま琥珀が襖ぶっ壊す前に終わらせようなあ睡蓮。」
「は、ぁう…っうん、っ」
下腹部を青藍が確かめるように軽く押す。睡蓮の感覚はもうないらしく、脂汗は滲んでいるものの、ゆっくりと深呼吸を繰り返していた。外では琥珀のがなる声と、蘇芳ののんびりと嗜める声がする。ツルバミはそろそろこちらにくるだろう。天嘉によってシフト制を採用された本日の蘇芳家の人員は、睡蓮の産月が近いからか、一度目の天嘉の出産を経験しているものたちを待機させていた。なんとも頼もしいことである。
「天嘉、気ぃ逸らしててやんな。」
「お、おおう…」
「ーーーーーっ、」
ヒクリと顔を引き攣らせた天嘉が、銀色に光る刃物を片手に曰う青藍を見る。睡蓮の小さな手が、座布団の端を握り締めると、いよいよ覚悟を決めたらしい。松風によって口元に当てられた布をはぐりと噛んで、睡蓮はぎゅっと目を瞑った。
「全く、本当に天狗というのは雌を前にすると馬鹿になるのですなあ。」
ツルバミの呆れた声が、そんなことを宣った。チャプチャプと波打つ暖かな産湯を運んできたツルバミは、げっそりとした顔の蘇芳と、顔や体に引っ掻き傷をこさえた琥珀を横目に、生まれたばかりの小さな双子を見て、その横長の瞳を柔らかに緩めた。
「まあまあ、なんともお可愛らしくていらっしゃる。誠にお疲れ様でした。」
「うぅ、っ…ま、まご、まご、かわいい…っうぁあ、ちんまいぃ…っ」
ずびり。鼻を啜るのは天嘉だ。産まれたばかりの双子は、兎耳のほうが兄で、羽毛混じりの黒髪を蓄え、弟の方は天狗である。睡蓮はというと、もはや満身創痍であった。枕元で今にも切腹をしそうな雰囲気で座り、顔面を溶かしている琥珀はというと、大きな羽を使って睡蓮を囲んでいる。お陰様で、睡蓮の視界は真っ黒であった。
「こは、ちょ、どい…」
「やだ。」
「やだじゃねえの。睡蓮これから頑張って授乳しなきゃなんねえんだからどくんだよ。」
「いやだぁあ!!」
うわぁあっ、と、ずっと堪えていたらしい。琥珀が身も蓋もなく睡蓮にくっついて泣くものだから、這々の体の睡蓮はもはやどうしていいかわからない。
蘇芳はというと、何度も琥珀が座敷に突っ込もうとするのをずっと抑え込んでいたおかげで、ご自慢の黒髪はボサボサでたる。
仕方なく、双子を抱き上げた青藍が、どかりと琥珀を足蹴にして転がした。
「おっとうしっかりしろ!!まずは睡蓮が腹で守ってた双子を優先しろバァカ!!」
「ぐぇっ、」
こんなに足癖の悪い鼬だとは知らなかった。琥珀がよたよたと起き上がると、とろかした瞳で青藍の腕の中の双子を見る。術後、双子には目もくれず真っ先に嫁のもとへと文字通り飛んできたのだ。お陰様で天嘉も青藍も松風も、その風圧で転がった。
「…ふたご…ウッ、」
「蘇芳もだけどさ、揃いも揃って涙腺弱くない?」
「俺に似だのがも。」
「お前はいい加減泣き止みなさいって。」
ぐしぐしと涙を拭う天嘉に、青藍が呆れた顔をする。睡蓮が腕を伸ばしたのを見て、琥珀が双子を抱いたまま跪く。
「睡蓮、」
「うん?」
「…ありがとう」
ぐじゅ、と、顔の穴という穴から水分を垂れ流した琥珀が、なんとも情けない声でそんなことを宣う。ありがとうは、睡蓮の方である。気弱な玉兎である睡蓮を親にしてくれたのだ。琥珀が睡蓮の伸ばした腕に双子を寝かせると、赤いお目々を潤ませながら、ゆるゆると微笑む。
「会いたかったあ…」
きゅうんと喉が鳴って、睡蓮が優しい声色を震わして呟く。片腕で抱きしめるには幸せが大きすぎて、なんとも愛しい体温であった。
「松風、香炊く準備して。天嘉、お湯と手ぬぐい持ってきてくれ。それと、机下げちゃって、ここに布団敷いてやって。」
「蘇芳、そっち持って。端よけっから。」
「わかった。」
濡れた畳を座布団で拭ったらしい。散らばったそれを松風が端に寄せると、忙しなく笈の中から香の準備を始める。
「睡蓮!睡蓮、おい!!」
「っ、ぅうー…、」
体の小さな睡蓮が、か細い声を漏らして蹲る。膨らんだ腹を下にして、その身で守るかのような体勢に、草食の本能が見えた。
「ああ、ここにいるのみんな肉食が本性だものな。睡蓮、ビビらなくていいよ。皆お前と子の味方だから。」
青藍の暖かな掌が、その細い背中を優しく撫でる。破水をしてから、突然始まった陣痛の強い痛みに、睡蓮の奥底の本能が刺激されたらしい。腹を抱え込んだまま、ふうふうと肩で呼吸をし、警戒心をあらわにしていた。
睡蓮だって、頭ではわかっている。だけど、腹の内側でどんどんと膨らむ子の妖力に圧迫されて、睡蓮の体が悲鳴を上げていたのだ。
兎は警戒心が強く、臆病だ。内側からくる痛みの本流が恐ろしくて、睡蓮は訳がわからなくなっていた。
「腹抱え込むな。圧迫する体勢だと余計に辛いよ。」
「ひ、や、やだ、一人で産む、やだ、やだあ…」
「初産なんだから任せとけって。天嘉、手ぇ握っててやんな。」
「お、俺が握ろうか。」
「琥珀、睡蓮の気持ち汲んでやんな。お前は外。」
「っ、なんで!そばにいる!」
目に涙をたくさん溜めて、ブルブルと震えている。睡蓮は、真っ青な顔のまま琥珀を見ると、戦慄く唇で言葉を紡いだ。
「ぃ、いゃだ…は、破裂する…み、見られたくない、ぃ…っ」
「破裂するって言ってる!!!!」
「破裂しねえからあっちいってな!!!」
睡蓮の言葉に目を見開いた琥珀が、悲鳴混じりに叫ぶ。ただでさえ睡蓮が怯えて準備に入れないというのに、慌てふためく琥珀の相手までしていられないと思ったらしい。青藍の一声に、香の準備をし終えた松風が立ち上がると、今にも睡蓮に取りすがろうとしていた琥珀をひょいと抱え上げた。
「はいはい、雄は席を外してね。旦那に見られたくねえって言ってんのにそこにいたら、気楽にできないでしょうが。」
「てめ、っ松風ふざけんなおろせ!!!!」
「部屋の外で待つぞ琥珀。旦那は何もできまいよ。」
「っ、睡蓮」
蘇芳と松風によって連れて行かれた琥珀を見て、睡蓮はようやく肩の力が抜けた。じくん時くんと痛む陣痛はまだ続いてはいるが、己ののたうち回る姿は見られたくなかったのだ。
「ひ、ひぅ、ア…ッ」
「吸って、楽になるから。」
天嘉に背中を撫でられて、徐々に力が抜けてきた。部屋に焚き付けられた香は不思議な香りがしており、睡蓮はそれを肺一杯に吸い込む。
こんなに、出産が痛いものなんて知らなかった。丸めていた体を布団に横たえさせると、青藍が優しく仰向けにしてくれた。外では琥珀が何かを叫んでいる声がする。睡蓮は叩き割られそうなくらいの骨盤の痛みに必死で耐えていた。
早く腹を切ってほしい。腰も締め上げられている気がしてならない。敷かれた布団を汚すのも申し訳なくて嫌だった。
「も、森で、」
「もり?」
「もりで、産む…ぅう…っ」
「はい却下~。睡蓮馬鹿なこと言ってる自覚ないでしょ。そんな衛生環境で俺が許すと思ってんのか。」
青藍は器具を取り出すと影法師に託した。天嘉の時と同じで、茹でて消毒をしてもらうのだ。駄々をこねるように、エグエグと泣く睡蓮の頭側を陣取った天嘉は、その柔らかな髪の毛を撫で梳く。
「破裂しねえし、痛いのも治るから。絶対死なねえし、元気な赤ちゃん産んで、こはに見せてやるんだろ?」
「ぅう、ぅー…っ…う、ん、んんっ…」
「なら気ばんな。このまま琥珀が襖ぶっ壊す前に終わらせようなあ睡蓮。」
「は、ぁう…っうん、っ」
下腹部を青藍が確かめるように軽く押す。睡蓮の感覚はもうないらしく、脂汗は滲んでいるものの、ゆっくりと深呼吸を繰り返していた。外では琥珀のがなる声と、蘇芳ののんびりと嗜める声がする。ツルバミはそろそろこちらにくるだろう。天嘉によってシフト制を採用された本日の蘇芳家の人員は、睡蓮の産月が近いからか、一度目の天嘉の出産を経験しているものたちを待機させていた。なんとも頼もしいことである。
「天嘉、気ぃ逸らしててやんな。」
「お、おおう…」
「ーーーーーっ、」
ヒクリと顔を引き攣らせた天嘉が、銀色に光る刃物を片手に曰う青藍を見る。睡蓮の小さな手が、座布団の端を握り締めると、いよいよ覚悟を決めたらしい。松風によって口元に当てられた布をはぐりと噛んで、睡蓮はぎゅっと目を瞑った。
「全く、本当に天狗というのは雌を前にすると馬鹿になるのですなあ。」
ツルバミの呆れた声が、そんなことを宣った。チャプチャプと波打つ暖かな産湯を運んできたツルバミは、げっそりとした顔の蘇芳と、顔や体に引っ掻き傷をこさえた琥珀を横目に、生まれたばかりの小さな双子を見て、その横長の瞳を柔らかに緩めた。
「まあまあ、なんともお可愛らしくていらっしゃる。誠にお疲れ様でした。」
「うぅ、っ…ま、まご、まご、かわいい…っうぁあ、ちんまいぃ…っ」
ずびり。鼻を啜るのは天嘉だ。産まれたばかりの双子は、兎耳のほうが兄で、羽毛混じりの黒髪を蓄え、弟の方は天狗である。睡蓮はというと、もはや満身創痍であった。枕元で今にも切腹をしそうな雰囲気で座り、顔面を溶かしている琥珀はというと、大きな羽を使って睡蓮を囲んでいる。お陰様で、睡蓮の視界は真っ黒であった。
「こは、ちょ、どい…」
「やだ。」
「やだじゃねえの。睡蓮これから頑張って授乳しなきゃなんねえんだからどくんだよ。」
「いやだぁあ!!」
うわぁあっ、と、ずっと堪えていたらしい。琥珀が身も蓋もなく睡蓮にくっついて泣くものだから、這々の体の睡蓮はもはやどうしていいかわからない。
蘇芳はというと、何度も琥珀が座敷に突っ込もうとするのをずっと抑え込んでいたおかげで、ご自慢の黒髪はボサボサでたる。
仕方なく、双子を抱き上げた青藍が、どかりと琥珀を足蹴にして転がした。
「おっとうしっかりしろ!!まずは睡蓮が腹で守ってた双子を優先しろバァカ!!」
「ぐぇっ、」
こんなに足癖の悪い鼬だとは知らなかった。琥珀がよたよたと起き上がると、とろかした瞳で青藍の腕の中の双子を見る。術後、双子には目もくれず真っ先に嫁のもとへと文字通り飛んできたのだ。お陰様で天嘉も青藍も松風も、その風圧で転がった。
「…ふたご…ウッ、」
「蘇芳もだけどさ、揃いも揃って涙腺弱くない?」
「俺に似だのがも。」
「お前はいい加減泣き止みなさいって。」
ぐしぐしと涙を拭う天嘉に、青藍が呆れた顔をする。睡蓮が腕を伸ばしたのを見て、琥珀が双子を抱いたまま跪く。
「睡蓮、」
「うん?」
「…ありがとう」
ぐじゅ、と、顔の穴という穴から水分を垂れ流した琥珀が、なんとも情けない声でそんなことを宣う。ありがとうは、睡蓮の方である。気弱な玉兎である睡蓮を親にしてくれたのだ。琥珀が睡蓮の伸ばした腕に双子を寝かせると、赤いお目々を潤ませながら、ゆるゆると微笑む。
「会いたかったあ…」
きゅうんと喉が鳴って、睡蓮が優しい声色を震わして呟く。片腕で抱きしめるには幸せが大きすぎて、なんとも愛しい体温であった。
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