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ヤンキー、お山の総大将に拾われる2-お騒がせ若天狗は白兎にご執心-
未完成な二人 3
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その日は朝からチクリとした痛みがあった。睡蓮はなんとなく陣痛という言葉が頭を過ぎったが、天嘉や青藍が言うには、陣痛とは腹の中側を剣山で引っかかれ、腰骨やら骨盤に金槌で叩かれているかのような、拷問の痛みが長く続くと聞いていた。
「…?」
なんか、こんなんじゃないだろう。睡蓮は、さすさすと腹を撫でながら、そんなことを思った。
「拷問みたいな痛みかぁ…」
「なに物騒なこと言ってんだ。」
「ううん、なんでもない。」
ふるふると首を振って答えた。今朝は甘めのだし巻き卵と、干物にまでまわりきらなかった鱒の塩焼き、天嘉が外界で買ってきた海苔の佃煮を小鉢に乗せて、豆腐小僧のところで買った絹豆腐を冷奴にした、なんとも豪勢な朝餉であった。
「睡蓮、さんきゅ。もう座ってていいぞ。」
「天嘉殿、お野菜切るのお手伝いしますよう!」
「あにいってんの、臨月なんだからゆっくりしてな。」
籠に、朝餉で使う山菜を乗せた天嘉が外から戻ってくる。胡麻和えにしようと思っていたのだが、取りに行くのをすっかりと忘れていたらしい。こごみを摘み取ってきてもらうより、椅子に座って火加減を見ててもらうほうが良いだろうと思い、味噌汁は睡蓮に任せていたのだ。
「こはんとこの鱒、分けてもらったは良いけどクソでかいな。」
「だろ。なんでもでかきゃいいって思ってんだよあいつ。」
「水喰様は本性のときに魚を捕まえると、魚の大きさが測れないって幸様も言ってたから、多分それだとおもうなあ。」
四等分にしても賄える大きさのそれは、塩焼きにされてなお美味そうに照っている。琥珀が出した皿に、菜箸で睡蓮が盛り付ける。その間に、天嘉は取ってきたばかりのこごみを洗って茹で始めた。匂いにつられて顔を出した蘇芳に、琥珀が出来上がった皿を渡していく。これが、ここ三日くらいで馴染んだ流れであった。
「おはよう睡蓮、腹の調子はどうだ。」
「んなデリカシーのねえ聞き方すんなっての。」
「でりかしいってなんだ。」
にこにこ顔の蘇芳を押しのけるようにして、天嘉が調味料を取る。蘇芳は孫が楽しみらしく、こうして睡蓮にちょっかいをかけるのも日課にしていた。
「元気ですよう、朝から仲良く燥いでるみたいで、」
「そうかそうか、どれ」
「そこまでは許してねえっての!」
大きな手のひらで腹に触れようとすれば、琥珀の手が止めに入る。どうやら朝のやり取りは琥珀への揶揄いも含まっているらしい。むすくれる琥珀に、実に満足げな蘇芳。こうした面倒くさい絡み方をするから、息子がうざったげにするのだが、蘇芳はそんな琥珀の反応を可愛く思っているらしい。天嘉と睡蓮だけがそれを知っている。
「ほらどけどけ、こごみの胡麻和えできたから配膳してきて爺さん。」
「うむ、」
「ったく、油断も隙もねえな…」
「こは、でりかしいってなに?」
睡蓮の腰を抱いた琥珀が、蘇芳によって並べられた食卓に連れて行く。先程の蘇芳と同じことを聞いてくる睡蓮に、聞き方が違うだけでこんなにほっこりするものなのかと、妙なところで嫁の可愛さを噛みしめる。
「俺いまいちわかってねえけど、母さんは良く親父に言ってっから、多分気配りできねえ奴とかそういうやつ。」
「なるほど…」
それはわかりやすいと頷いた睡蓮を見て、天嘉が小さく噴き出す。なんだかそのやりとりが可愛く見えたのだ。
蘇芳が四人分の座布団を敷き、それぞれがそこに座る。影法師がお茶を配ってくれるのに礼をいうと、みんなで揃って頂ますをした。
「そういや母さんさ、陣痛きたときっていつよ。」
「あー、ツルバミと飯炊きしてっときだったなあ。炊事場でぶっ倒れてさ。」
「あれは肝が冷えた。いや、もう経験はしたくないものだな。」
蘇芳の神妙な面持ちを、天嘉が横から頬を摘む事で崩す。おおらかで怖いもの知らずの大天狗の唯一のトラウマであった。琥珀も睡蓮でその想像をしたらしい、米を口に含んだまま難しい顔をするので、睡蓮が困った顔をした。
「こは、痛くても死なないもの。平気だよう。」
「俺の天嘉は、」
「だああからおめえは息子ビビらせること言うんでねえって言ってんだろうがよお~~!!」
「む、しかしな。」
ずっ、と味噌汁で米を流し込む。琥珀は木匙を持った睡蓮が眉を下げている様子に目をやると、机の下で左手を握った。
自分で聞いてきたというのに、黙りこくってしまった息子に苦笑いをする。溜息ひとつ、天嘉は安心させようと口を開いた。
「陣痛は、そりゃあ痛えよ。だけど生まれたら可愛いよ。怖いことばっかじゃねえし、ビビればビビるだけ損すると思うぜ俺は。」
「僕もそう思う、陣痛がどんなのかはわかんないけど、でも、楽しみだもの。」
下腹部を撫でる睡蓮が、若干落ち込んだ面持ちの琥珀に微笑みかける。怖がらせたんだから、フォローの一つでもしろと天嘉が耳打ちすると、蘇芳はうむ。と一つ頷いた。
「ここには俺もいるから大丈夫だ。」
「よく言うぜ大号泣したくせに。」
「泣く時は泣く。何も恥ずかしいことではないな。」
堂々と頷く蘇芳に、睡蓮が小さく吹き出す。琥珀は胡散臭げに見つめたのち、小さな声で、わかってら。と呟いた。
「うん、いてて。」
「おい、また腰痛えの?」
「平気だよう、だっていつものことだもの。」
琥珀の心配を、睡蓮は嬉しく思っている。でも、心配しすぎも良くない。琥珀は考え込んでしまう気質があるからだ。
天嘉の目の前で、睡蓮の小さな変化にも敏感に逃すまいと優しく気にかける息子は、今朝から睡蓮の調子が良くないとわかっているようであった。平気と、照れたように返す睡蓮。互いの気持ちを慮り、労り合うなんとも幸せそうな二人を見て、天嘉は言った。
「待て、それ陣痛じゃねえの。」
パカリと口を開けたまま、半笑いの状態で睡蓮を見る。天嘉の固まった笑顔を見ながら、睡蓮がポカンとした表情で箸を止める。食卓の、睡蓮以外の全員が自分を注目している状況に、少しだけ狼狽えた。
「えぇ?」
こてりと首を傾げる。長いお耳が肩から背中に滑り、背中に手を添えていた琥珀の手の甲をそっと撫でた。
「腰、てか腹じゃねえの、痛えの。」
ひく、と口端を震わした天嘉が、箸を置いて立ち上がる。睡蓮の隣に跪くと、心配そうな表情で顔を覗き込んだ。
「腰しか痛くないですよう?お腹はそんなに、」
「そんなに?」
「…睡蓮、体薄いから気がついてねえだけかも。」
難しい顔をした琥珀が、天嘉に言う。ジクジクと痛むことは痛むが、我慢できないことはない。それに、睡蓮としては腰の具合がいつもより良くないなあと思っているくらいなので、本当にこれが陣痛なのかもいまいちわかっていなかった。
「わかんない、腰痛いなあくらいで…」
「蘇芳、念のため青藍と松風呼んできて。」
「わかった。」
コクリと頷いた蘇芳が、急ぎ足で庭から出ていく姿を、戸惑ったように見送る。天嘉も琥珀も怖い顔をしているから、なんだか本当にお腹が痛くなり始めた。
「え、えぇ…そんな、もっといきなり痛くなるんじゃないのう…」
「いきなりじゃねえよ、普通は十分感覚で陣痛はくるんだ。」
「腹は、痛え?」
「みんなが心配するから、そんな気がしてきた…」
腹の中側で、波紋が広がるかのようにゆるやかな痛みがじんわりと広がった気がした。我慢できなくはない、だからまだ大丈夫だと思った。
「落ち着いてきた…やっぱしびっくりしただけかも…」
「いや、何ホッとしてんだ。とりあえず平気なうちに飯食っとけ。な?」
「そんな悠長で大丈夫なのかよ!」
「ドンと構えてなきゃ、いざというとき冷静でいられねえだろ?」
睡蓮が、天嘉の言葉に同意をするかのようにコクリと頷いた。そうだ、おっかあになるんだから、ドンと構えて産んであげなきゃ。すでにおろおろとし始める琥珀をみて、睡蓮は安心させようとよたよたと立ち上がる。腰に手を添えて介助をしてくれた天嘉に礼を言えば、どうやら天嘉も睡蓮が琥珀を安心させようとしているのがわかったらしい。こくりと頷かれた。
「こは、平気!」
ふんっ、と力こぶを作る。ほら見て!と、むんっと細い腕を男らしく曲げ、こんなに自分は怖くないし、強いのだと主張をした瞬間であった。
「あ。」
「あ。」
「~~~~!!!!!」
プチンっ。
体の内側で、何かが弾けるような音がした後、琥珀の目の前でぱしゃりと破水した。端的な母音を溢しただけの天嘉と睡蓮と正反対に、目の前でその光景を目の当たりにした琥珀はというと、まるでこの世の終わりの如く顔を青褪めさせ、声にならない悲鳴を上げた。
「…?」
なんか、こんなんじゃないだろう。睡蓮は、さすさすと腹を撫でながら、そんなことを思った。
「拷問みたいな痛みかぁ…」
「なに物騒なこと言ってんだ。」
「ううん、なんでもない。」
ふるふると首を振って答えた。今朝は甘めのだし巻き卵と、干物にまでまわりきらなかった鱒の塩焼き、天嘉が外界で買ってきた海苔の佃煮を小鉢に乗せて、豆腐小僧のところで買った絹豆腐を冷奴にした、なんとも豪勢な朝餉であった。
「睡蓮、さんきゅ。もう座ってていいぞ。」
「天嘉殿、お野菜切るのお手伝いしますよう!」
「あにいってんの、臨月なんだからゆっくりしてな。」
籠に、朝餉で使う山菜を乗せた天嘉が外から戻ってくる。胡麻和えにしようと思っていたのだが、取りに行くのをすっかりと忘れていたらしい。こごみを摘み取ってきてもらうより、椅子に座って火加減を見ててもらうほうが良いだろうと思い、味噌汁は睡蓮に任せていたのだ。
「こはんとこの鱒、分けてもらったは良いけどクソでかいな。」
「だろ。なんでもでかきゃいいって思ってんだよあいつ。」
「水喰様は本性のときに魚を捕まえると、魚の大きさが測れないって幸様も言ってたから、多分それだとおもうなあ。」
四等分にしても賄える大きさのそれは、塩焼きにされてなお美味そうに照っている。琥珀が出した皿に、菜箸で睡蓮が盛り付ける。その間に、天嘉は取ってきたばかりのこごみを洗って茹で始めた。匂いにつられて顔を出した蘇芳に、琥珀が出来上がった皿を渡していく。これが、ここ三日くらいで馴染んだ流れであった。
「おはよう睡蓮、腹の調子はどうだ。」
「んなデリカシーのねえ聞き方すんなっての。」
「でりかしいってなんだ。」
にこにこ顔の蘇芳を押しのけるようにして、天嘉が調味料を取る。蘇芳は孫が楽しみらしく、こうして睡蓮にちょっかいをかけるのも日課にしていた。
「元気ですよう、朝から仲良く燥いでるみたいで、」
「そうかそうか、どれ」
「そこまでは許してねえっての!」
大きな手のひらで腹に触れようとすれば、琥珀の手が止めに入る。どうやら朝のやり取りは琥珀への揶揄いも含まっているらしい。むすくれる琥珀に、実に満足げな蘇芳。こうした面倒くさい絡み方をするから、息子がうざったげにするのだが、蘇芳はそんな琥珀の反応を可愛く思っているらしい。天嘉と睡蓮だけがそれを知っている。
「ほらどけどけ、こごみの胡麻和えできたから配膳してきて爺さん。」
「うむ、」
「ったく、油断も隙もねえな…」
「こは、でりかしいってなに?」
睡蓮の腰を抱いた琥珀が、蘇芳によって並べられた食卓に連れて行く。先程の蘇芳と同じことを聞いてくる睡蓮に、聞き方が違うだけでこんなにほっこりするものなのかと、妙なところで嫁の可愛さを噛みしめる。
「俺いまいちわかってねえけど、母さんは良く親父に言ってっから、多分気配りできねえ奴とかそういうやつ。」
「なるほど…」
それはわかりやすいと頷いた睡蓮を見て、天嘉が小さく噴き出す。なんだかそのやりとりが可愛く見えたのだ。
蘇芳が四人分の座布団を敷き、それぞれがそこに座る。影法師がお茶を配ってくれるのに礼をいうと、みんなで揃って頂ますをした。
「そういや母さんさ、陣痛きたときっていつよ。」
「あー、ツルバミと飯炊きしてっときだったなあ。炊事場でぶっ倒れてさ。」
「あれは肝が冷えた。いや、もう経験はしたくないものだな。」
蘇芳の神妙な面持ちを、天嘉が横から頬を摘む事で崩す。おおらかで怖いもの知らずの大天狗の唯一のトラウマであった。琥珀も睡蓮でその想像をしたらしい、米を口に含んだまま難しい顔をするので、睡蓮が困った顔をした。
「こは、痛くても死なないもの。平気だよう。」
「俺の天嘉は、」
「だああからおめえは息子ビビらせること言うんでねえって言ってんだろうがよお~~!!」
「む、しかしな。」
ずっ、と味噌汁で米を流し込む。琥珀は木匙を持った睡蓮が眉を下げている様子に目をやると、机の下で左手を握った。
自分で聞いてきたというのに、黙りこくってしまった息子に苦笑いをする。溜息ひとつ、天嘉は安心させようと口を開いた。
「陣痛は、そりゃあ痛えよ。だけど生まれたら可愛いよ。怖いことばっかじゃねえし、ビビればビビるだけ損すると思うぜ俺は。」
「僕もそう思う、陣痛がどんなのかはわかんないけど、でも、楽しみだもの。」
下腹部を撫でる睡蓮が、若干落ち込んだ面持ちの琥珀に微笑みかける。怖がらせたんだから、フォローの一つでもしろと天嘉が耳打ちすると、蘇芳はうむ。と一つ頷いた。
「ここには俺もいるから大丈夫だ。」
「よく言うぜ大号泣したくせに。」
「泣く時は泣く。何も恥ずかしいことではないな。」
堂々と頷く蘇芳に、睡蓮が小さく吹き出す。琥珀は胡散臭げに見つめたのち、小さな声で、わかってら。と呟いた。
「うん、いてて。」
「おい、また腰痛えの?」
「平気だよう、だっていつものことだもの。」
琥珀の心配を、睡蓮は嬉しく思っている。でも、心配しすぎも良くない。琥珀は考え込んでしまう気質があるからだ。
天嘉の目の前で、睡蓮の小さな変化にも敏感に逃すまいと優しく気にかける息子は、今朝から睡蓮の調子が良くないとわかっているようであった。平気と、照れたように返す睡蓮。互いの気持ちを慮り、労り合うなんとも幸せそうな二人を見て、天嘉は言った。
「待て、それ陣痛じゃねえの。」
パカリと口を開けたまま、半笑いの状態で睡蓮を見る。天嘉の固まった笑顔を見ながら、睡蓮がポカンとした表情で箸を止める。食卓の、睡蓮以外の全員が自分を注目している状況に、少しだけ狼狽えた。
「えぇ?」
こてりと首を傾げる。長いお耳が肩から背中に滑り、背中に手を添えていた琥珀の手の甲をそっと撫でた。
「腰、てか腹じゃねえの、痛えの。」
ひく、と口端を震わした天嘉が、箸を置いて立ち上がる。睡蓮の隣に跪くと、心配そうな表情で顔を覗き込んだ。
「腰しか痛くないですよう?お腹はそんなに、」
「そんなに?」
「…睡蓮、体薄いから気がついてねえだけかも。」
難しい顔をした琥珀が、天嘉に言う。ジクジクと痛むことは痛むが、我慢できないことはない。それに、睡蓮としては腰の具合がいつもより良くないなあと思っているくらいなので、本当にこれが陣痛なのかもいまいちわかっていなかった。
「わかんない、腰痛いなあくらいで…」
「蘇芳、念のため青藍と松風呼んできて。」
「わかった。」
コクリと頷いた蘇芳が、急ぎ足で庭から出ていく姿を、戸惑ったように見送る。天嘉も琥珀も怖い顔をしているから、なんだか本当にお腹が痛くなり始めた。
「え、えぇ…そんな、もっといきなり痛くなるんじゃないのう…」
「いきなりじゃねえよ、普通は十分感覚で陣痛はくるんだ。」
「腹は、痛え?」
「みんなが心配するから、そんな気がしてきた…」
腹の中側で、波紋が広がるかのようにゆるやかな痛みがじんわりと広がった気がした。我慢できなくはない、だからまだ大丈夫だと思った。
「落ち着いてきた…やっぱしびっくりしただけかも…」
「いや、何ホッとしてんだ。とりあえず平気なうちに飯食っとけ。な?」
「そんな悠長で大丈夫なのかよ!」
「ドンと構えてなきゃ、いざというとき冷静でいられねえだろ?」
睡蓮が、天嘉の言葉に同意をするかのようにコクリと頷いた。そうだ、おっかあになるんだから、ドンと構えて産んであげなきゃ。すでにおろおろとし始める琥珀をみて、睡蓮は安心させようとよたよたと立ち上がる。腰に手を添えて介助をしてくれた天嘉に礼を言えば、どうやら天嘉も睡蓮が琥珀を安心させようとしているのがわかったらしい。こくりと頷かれた。
「こは、平気!」
ふんっ、と力こぶを作る。ほら見て!と、むんっと細い腕を男らしく曲げ、こんなに自分は怖くないし、強いのだと主張をした瞬間であった。
「あ。」
「あ。」
「~~~~!!!!!」
プチンっ。
体の内側で、何かが弾けるような音がした後、琥珀の目の前でぱしゃりと破水した。端的な母音を溢しただけの天嘉と睡蓮と正反対に、目の前でその光景を目の当たりにした琥珀はというと、まるでこの世の終わりの如く顔を青褪めさせ、声にならない悲鳴を上げた。
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