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ヤンキー、お山の総大将に拾われる2-お騒がせ若天狗は白兎にご執心-
琥珀の心配、睡蓮の矜持 1
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「なんか欲しい物でもあるか?」
「琥珀のおやすみっ」
にこにこ顔の睡蓮が、ぽこりと膨らんだ腹を撫でた。こめかみに珍しく青筋を立て、可愛らしい笑顔に圧力をのせる。なぜそんなに睡蓮が腹を立てているかというと、この若天狗ときたら、嫁との約束と総大将の集まりの日にちを重ねてしまったのだ。勿論総大将の嫁として、最初はこらえて送り出そうとした。だが、琥珀宛に届いた文には、番の同伴も可能と書かれていたのだ。ならば、己も行ってもいいだろう。睡蓮はうきうきしながら琥珀に連れてけとおねだりをしたら、にべもなく断られて今に至る。
「三日も僕を置いていくのう?」
「だから、それはすまねえって…」
「ついてきたい!ちゃんと大人しくしてるから!」
「駄目だっての!」
「ここに嫁の同伴可って書いてあるのにっ」
「俺の母さんは行ったことねえけどな。」
「僕の話ししてんだもの!」
長いお耳を引き伸ばし、睡蓮がぶすくれる。悪阻も落ち着いて、青藍からも出産までに体力をつけておけと言われている。それに、睡蓮が此処まで行きたがるのには理由があった。
「天嘉殿も、妊娠したまま獄都で蜜月を過ごしたんだろう?僕だって行きたいもの!」
「ああ…、母さん余計なことを…」
頭が痛そうに琥珀が額を抑える。大切にしてくれるのは嬉しいが、睡蓮だって外出が自分の家の庭先までだという縛りには飽きてきた。天嘉が遊びに来たときに、お前らはもうハネムーンしたの?と聞き慣れぬ言葉を言われて、それが新婚旅行のことだと教えてもらった。その流れで、俺らはでかい腹抱えて獄都に行ったんだわと懐かしそうに宣うので、睡蓮も羨ましくなってしまったのだ。
「ややこが産まれたら、きっと暫くはどこにもいけないよう?だから、二人だけの時間は今だけだもの、おねがいー!」
「い、や、だ!!」
渋い顔をして琥珀が切り捨てる。何が何でもいやらしい。睡蓮はむんっと唇を飛び出すと、ならばと胸を張る。
「じゃあ、こはが三日間いない間、由春様と過ごすもの!」
「それもいやだ!」
「もお、なんでぇ!」
このままでは三日間睡蓮は一人で過ごすこととなる。影鰐が不在の間は家を守るし、烏天狗達が巡回をまめにしてくれるとは言っても、寂しくないわけではない。腹も膨らんできた。産み月まで間もなくではあるが、まだひと月もある。天嘉から、産後は床上げがなかなかに厳しいものがあると聞き及んでいる為、産前はできる範囲でやりたいことをしとけと言われているのだ。
「こは、理由をいってくんなきゃわかんないよう!」
「ぐぬ…」
睡蓮から顔を背けたまま、頑なに言おうとしない琥珀に、ついに痺れを切らした。琥珀の片頬にぺたりと触れる。片腕のみの睡蓮の手から、なんとなく圧力を感じてしまう程、その小さな手のひらからは頑なな意思を感じる。そのまましっかりと琥珀の頬をむにりと掴むとこちら側に向ける。まあるいお目々に眉を寄せた睡蓮が、ふんすと意気込んだ。
「こは!御口があるんだからきちんと言わないとわからないよう!」
「ぅぶっ、」
「やだやだばっか、僕は理由を聞いてるんですよう!こはは由春様よりお兄ちゃんなんだから、ちゃんとお話できるでしょう!」
「んなっ、」
まるで小さな子を嗜めるかのように、睡蓮が叱る。琥珀は、まさかそんな風に睡蓮が怒るとはついぞ思わぬ。ぎょっとした後、その扱いに羞恥を感じたかのようにじわじわと首筋から顔にかけて表情を赤らめた。
「ばっ、ちげ、あ、あいつを引き合いに出すんじゃねえ!」
「こは、」
じとりと見つめられ、唇を真一文字に引き結んでいた琥珀が、ずいっと顔を寄せられて慌ててのけ反る。睡蓮のちいさなお手々が琥珀の膝に触れた。睡蓮と、我が子分の体重が乗り、ぐっと身を乗り出した睡蓮が、これでもかと言わんばかりに顔を背け続ける琥珀を見つめる。
「琥珀。」
「…………。っ、あぁ…」
真剣な声色で、名前を呼ばれた。肺に沢山詰めていた息を吐き出すかのようにして、諦観混じりの吐息を漏らす。
睡蓮のほのかに甘い香りと、愛しい体温に抗える方法があるなら、ぜひご教授頂きたい。渋い顔をして、己の嫁の顔を見る割には、その腕はしっかりと体を支えるかのように腰に回されている。
「お前んこと紹介しちまったら、茶化されるだろうが…」
「茶化される?」
キョトンとした顔で睡蓮が琥珀を見る。琥珀はそこはかとなく気恥ずかしそうに、じとりと睡蓮を見る。
孕んでいるとわかってからの睡蓮は、なんというか雰囲気が変わったのだ。本人はそうかなぁと宣って照れてはいるが、琥珀はお陰で気がきではない。
なにが気がきではないかというと、つまりは己の雌が他に手を出されるのではないかという、そういったあてどころのない不安が襲ってくるようになったのだ。
相変わらず診察以外は囲っている。だから、睡蓮が他の雄に会うということはけして無いはずなのに、琥珀は不安であったのだ。
「わ、」
琥珀の手が睡蓮の腰を引き寄せて、琥珀の長い足の間に睡蓮が腰を下ろす。ぺたんと尻を畳につけ、長いお耳を垂らした睡蓮が、ちろりと琥珀を見上げてくる。
「総大将会議つっても、番ってる奴なんて波旬と俺くらいだ。」
「うん?」
「お前が同伴して、もし他の雄にちょっかいかけられちまったらどうすんだ。」
ぶすくれたまま、睡蓮の肩口に顔を埋めた琥珀が、ボソリと呟く。まさかそんなことを言われるとは思わず、睡蓮は思わずパカリと口を開けた。だって、そんなのずるいだろう。諦めたほうがいいのかという一抹の思いが萎んでしまうほど、心躍ってしまった。つまりは、嫉妬ということか。
「過保護なのはわかってンよ、だけどよ、あるかもしれねえもしかしてに囚われちまって駄目なんだわ。」
「じゃあ、琥珀がくれた着物着ていく!」
「…ああ、あれ着るのか?」
「うん!」
睡蓮の言葉に、琥珀の表情が変わる。だって、あれは琥珀の匂いが付いているし、なによりも月と鳶が描かれている。見るからに誰のものがわかるだろう。
「……なるほど。」
「ね?」
「うぅん…」
きゅむっと唇を噤む。まんまるお目々がキラキラと輝いて琥珀を見つめる。睡蓮の白銀の髪は、もう結わえるくらいに伸びた。ただ紅を指しただけの、あの時の睡蓮が思い出される。あどけなさは抜け、やはり白い肌に紅は映えた。中性的な睡蓮の、あの時の姿を見て満たされた矜持が再び顔を出す。己の雌だと見せびらかすのもまたいいかもしれぬと、若さゆえの見栄も少しだけあった。
「…………くっ、」
「わぁあやったー!!」
琥珀が折れた瞬間であった。睡蓮ががばりと抱きつくと、ぴとりと頬に頬を添えて頬擦りをする。琥珀は渋い顔をしながらも、しっかりと嫁の体を抱き締めると、もう頭の中では準備の手順を考え始めるのであった。
いざ当日になって、また琥珀が何かを言いたげにこちらを見つめてきたので、睡蓮は慌てて襖の奥から着物の入った長持ちを、片腕でウンショと引きずってきた。
非力な嫁がそこまでしたのだ、琥珀はなんとも妙ちくりんな顔をしながら、そのわりに手際よく準備を行なった。
女の化粧は上手くできないと言うくせに、琥珀はニニギに手解きを受けたらしい。白粉は、肌が白いから控えめに塗り、嫁の目元に細い化粧筆で朱を差す手付きは慣れていた。
瞼を伏せると現れる紋白蝶のような長い睫毛も、紅潮するとほんのりと染まるまろい頬も、形の良いぽてりとした唇に薄く差した淡い色の紅も、全部が琥珀の選んだものである。それらで白い睡蓮を彩れば、上等な雌の出来上がりだ。無論、召し物は琥珀の独占欲そのものだ。
「お前は椿が似合うなあ。」
「今日は椿?」
前に来たときの白い牡丹とは違う髪飾り。赤が落ち着いた色の着物に映えて、実に優美だ。赤い瞳と色味を合わせたと言ったら笑われるだろうか。琥珀はそっと睡蓮の頬に手を添えると、その瞼に唇を落とす。
「いいか、絶対に俺から離れるなよ。横に侍っていろ。強気で、堂々と胸を張れ。いいな?」
「出来るよう、僕は琥珀の妻だもの。」
紅玉の瞳が琥珀を見返す。身重の腹は着物で目立たなくはあるが、気の優しい睡蓮が粗暴な総大将共に茶化されはしないかと心配であった。
そんな琥珀の心持ちとは裏腹に、睡蓮はコクリと一つ頷くと、きゅうっと琥珀の大きな手のひらを握り締めるのであった。
「琥珀のおやすみっ」
にこにこ顔の睡蓮が、ぽこりと膨らんだ腹を撫でた。こめかみに珍しく青筋を立て、可愛らしい笑顔に圧力をのせる。なぜそんなに睡蓮が腹を立てているかというと、この若天狗ときたら、嫁との約束と総大将の集まりの日にちを重ねてしまったのだ。勿論総大将の嫁として、最初はこらえて送り出そうとした。だが、琥珀宛に届いた文には、番の同伴も可能と書かれていたのだ。ならば、己も行ってもいいだろう。睡蓮はうきうきしながら琥珀に連れてけとおねだりをしたら、にべもなく断られて今に至る。
「三日も僕を置いていくのう?」
「だから、それはすまねえって…」
「ついてきたい!ちゃんと大人しくしてるから!」
「駄目だっての!」
「ここに嫁の同伴可って書いてあるのにっ」
「俺の母さんは行ったことねえけどな。」
「僕の話ししてんだもの!」
長いお耳を引き伸ばし、睡蓮がぶすくれる。悪阻も落ち着いて、青藍からも出産までに体力をつけておけと言われている。それに、睡蓮が此処まで行きたがるのには理由があった。
「天嘉殿も、妊娠したまま獄都で蜜月を過ごしたんだろう?僕だって行きたいもの!」
「ああ…、母さん余計なことを…」
頭が痛そうに琥珀が額を抑える。大切にしてくれるのは嬉しいが、睡蓮だって外出が自分の家の庭先までだという縛りには飽きてきた。天嘉が遊びに来たときに、お前らはもうハネムーンしたの?と聞き慣れぬ言葉を言われて、それが新婚旅行のことだと教えてもらった。その流れで、俺らはでかい腹抱えて獄都に行ったんだわと懐かしそうに宣うので、睡蓮も羨ましくなってしまったのだ。
「ややこが産まれたら、きっと暫くはどこにもいけないよう?だから、二人だけの時間は今だけだもの、おねがいー!」
「い、や、だ!!」
渋い顔をして琥珀が切り捨てる。何が何でもいやらしい。睡蓮はむんっと唇を飛び出すと、ならばと胸を張る。
「じゃあ、こはが三日間いない間、由春様と過ごすもの!」
「それもいやだ!」
「もお、なんでぇ!」
このままでは三日間睡蓮は一人で過ごすこととなる。影鰐が不在の間は家を守るし、烏天狗達が巡回をまめにしてくれるとは言っても、寂しくないわけではない。腹も膨らんできた。産み月まで間もなくではあるが、まだひと月もある。天嘉から、産後は床上げがなかなかに厳しいものがあると聞き及んでいる為、産前はできる範囲でやりたいことをしとけと言われているのだ。
「こは、理由をいってくんなきゃわかんないよう!」
「ぐぬ…」
睡蓮から顔を背けたまま、頑なに言おうとしない琥珀に、ついに痺れを切らした。琥珀の片頬にぺたりと触れる。片腕のみの睡蓮の手から、なんとなく圧力を感じてしまう程、その小さな手のひらからは頑なな意思を感じる。そのまましっかりと琥珀の頬をむにりと掴むとこちら側に向ける。まあるいお目々に眉を寄せた睡蓮が、ふんすと意気込んだ。
「こは!御口があるんだからきちんと言わないとわからないよう!」
「ぅぶっ、」
「やだやだばっか、僕は理由を聞いてるんですよう!こはは由春様よりお兄ちゃんなんだから、ちゃんとお話できるでしょう!」
「んなっ、」
まるで小さな子を嗜めるかのように、睡蓮が叱る。琥珀は、まさかそんな風に睡蓮が怒るとはついぞ思わぬ。ぎょっとした後、その扱いに羞恥を感じたかのようにじわじわと首筋から顔にかけて表情を赤らめた。
「ばっ、ちげ、あ、あいつを引き合いに出すんじゃねえ!」
「こは、」
じとりと見つめられ、唇を真一文字に引き結んでいた琥珀が、ずいっと顔を寄せられて慌ててのけ反る。睡蓮のちいさなお手々が琥珀の膝に触れた。睡蓮と、我が子分の体重が乗り、ぐっと身を乗り出した睡蓮が、これでもかと言わんばかりに顔を背け続ける琥珀を見つめる。
「琥珀。」
「…………。っ、あぁ…」
真剣な声色で、名前を呼ばれた。肺に沢山詰めていた息を吐き出すかのようにして、諦観混じりの吐息を漏らす。
睡蓮のほのかに甘い香りと、愛しい体温に抗える方法があるなら、ぜひご教授頂きたい。渋い顔をして、己の嫁の顔を見る割には、その腕はしっかりと体を支えるかのように腰に回されている。
「お前んこと紹介しちまったら、茶化されるだろうが…」
「茶化される?」
キョトンとした顔で睡蓮が琥珀を見る。琥珀はそこはかとなく気恥ずかしそうに、じとりと睡蓮を見る。
孕んでいるとわかってからの睡蓮は、なんというか雰囲気が変わったのだ。本人はそうかなぁと宣って照れてはいるが、琥珀はお陰で気がきではない。
なにが気がきではないかというと、つまりは己の雌が他に手を出されるのではないかという、そういったあてどころのない不安が襲ってくるようになったのだ。
相変わらず診察以外は囲っている。だから、睡蓮が他の雄に会うということはけして無いはずなのに、琥珀は不安であったのだ。
「わ、」
琥珀の手が睡蓮の腰を引き寄せて、琥珀の長い足の間に睡蓮が腰を下ろす。ぺたんと尻を畳につけ、長いお耳を垂らした睡蓮が、ちろりと琥珀を見上げてくる。
「総大将会議つっても、番ってる奴なんて波旬と俺くらいだ。」
「うん?」
「お前が同伴して、もし他の雄にちょっかいかけられちまったらどうすんだ。」
ぶすくれたまま、睡蓮の肩口に顔を埋めた琥珀が、ボソリと呟く。まさかそんなことを言われるとは思わず、睡蓮は思わずパカリと口を開けた。だって、そんなのずるいだろう。諦めたほうがいいのかという一抹の思いが萎んでしまうほど、心躍ってしまった。つまりは、嫉妬ということか。
「過保護なのはわかってンよ、だけどよ、あるかもしれねえもしかしてに囚われちまって駄目なんだわ。」
「じゃあ、琥珀がくれた着物着ていく!」
「…ああ、あれ着るのか?」
「うん!」
睡蓮の言葉に、琥珀の表情が変わる。だって、あれは琥珀の匂いが付いているし、なによりも月と鳶が描かれている。見るからに誰のものがわかるだろう。
「……なるほど。」
「ね?」
「うぅん…」
きゅむっと唇を噤む。まんまるお目々がキラキラと輝いて琥珀を見つめる。睡蓮の白銀の髪は、もう結わえるくらいに伸びた。ただ紅を指しただけの、あの時の睡蓮が思い出される。あどけなさは抜け、やはり白い肌に紅は映えた。中性的な睡蓮の、あの時の姿を見て満たされた矜持が再び顔を出す。己の雌だと見せびらかすのもまたいいかもしれぬと、若さゆえの見栄も少しだけあった。
「…………くっ、」
「わぁあやったー!!」
琥珀が折れた瞬間であった。睡蓮ががばりと抱きつくと、ぴとりと頬に頬を添えて頬擦りをする。琥珀は渋い顔をしながらも、しっかりと嫁の体を抱き締めると、もう頭の中では準備の手順を考え始めるのであった。
いざ当日になって、また琥珀が何かを言いたげにこちらを見つめてきたので、睡蓮は慌てて襖の奥から着物の入った長持ちを、片腕でウンショと引きずってきた。
非力な嫁がそこまでしたのだ、琥珀はなんとも妙ちくりんな顔をしながら、そのわりに手際よく準備を行なった。
女の化粧は上手くできないと言うくせに、琥珀はニニギに手解きを受けたらしい。白粉は、肌が白いから控えめに塗り、嫁の目元に細い化粧筆で朱を差す手付きは慣れていた。
瞼を伏せると現れる紋白蝶のような長い睫毛も、紅潮するとほんのりと染まるまろい頬も、形の良いぽてりとした唇に薄く差した淡い色の紅も、全部が琥珀の選んだものである。それらで白い睡蓮を彩れば、上等な雌の出来上がりだ。無論、召し物は琥珀の独占欲そのものだ。
「お前は椿が似合うなあ。」
「今日は椿?」
前に来たときの白い牡丹とは違う髪飾り。赤が落ち着いた色の着物に映えて、実に優美だ。赤い瞳と色味を合わせたと言ったら笑われるだろうか。琥珀はそっと睡蓮の頬に手を添えると、その瞼に唇を落とす。
「いいか、絶対に俺から離れるなよ。横に侍っていろ。強気で、堂々と胸を張れ。いいな?」
「出来るよう、僕は琥珀の妻だもの。」
紅玉の瞳が琥珀を見返す。身重の腹は着物で目立たなくはあるが、気の優しい睡蓮が粗暴な総大将共に茶化されはしないかと心配であった。
そんな琥珀の心持ちとは裏腹に、睡蓮はコクリと一つ頷くと、きゅうっと琥珀の大きな手のひらを握り締めるのであった。
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