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こっち向いて、運命。ー半神騎士と猪突猛進男子が幸せになるまでのお話ー
サジのプライド **
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そんなことがあった、その日の夜。サジはご機嫌なアロンダートに追い詰められて、窮地に陥っていた。
「パパと呼ぶのなら、コソコソと呼ばずに堂々とすればいいだろう。何も誤りではないのだからな。」
「ぱ…っ…い、嫌だ…!!なんか馬鹿みたいではないか!!」
「何をいう。なら僕もサジではなく、ママと呼べばいいか?」
「ぎゃっ!」
ギシリと音を立てて、サジの体がアロンダートによってベットに押しつけられた。その華奢な体を組み敷きながら、満面の笑みで見下ろしてくるアロンダートに、普段あまり出さないような狂気じみたものを感じるのだが、きっと勘違いではないだろう。
ロズウェルも寝てくれたので、さあ風呂にでも入るかとサジが支度を始めようとした途端、アロンダートによって抱え上げられて寝室まで連れてこられたのだ。
「体を洗ってからじゃダメなのか…」
「どうせ汚れる。なら効率を考えるべきだと僕は思うが。」
「おま、言うようになったな…。」
顔を赤らめながら、サジがアロンダートを睨む。全くもって痛くも痒くもありませんといった表情は、顔がいいのも相まって憎たらしいほどに様になる。
サジは気持ちがいいことが大好きだ。それはもう、積極的になるくらいには。しかしそれはあくまでも主導権が自分にあった場合である。こうも見下ろされるのは性にに合わない。まあ、そんなこともアロンダートと寝るようになってからはこの立ち位置が多いせいで説得力もないのだが。
「いつからサジを敬わなくなったのやら。」
「なら、初心に帰ろうか?」
「うん?」
片眉を上げて、ふむと言った顔をしたアロンダートが、サジの腕を引いて起き上がらせる。自分が仰向けに寝転ぶと、そのままサジを馬乗りにさせてやった。いわゆる騎乗位。サジが主導権を握れる大好きな体位であった。
「おやまあ、殊勝な態度ではないか。ふふん、いいだろう。そもそもサジはこちらの方が性に合っているのだ。」
「ならばこの卑しい獣にサジ様の情けをお与えください。」
「ふん、いいだろう。やはり上に立つものはこうでなくてはならぬしなあ。」
アロンダートの言い回しに気を良くしたらしいサジが、ご機嫌な顔で微笑んだ。その前合わせの隙間から嫋やかな手が侵入する。男らしく鍛え上げた褐色の体に、白く女性的なサジの手のコントラストが背徳感を煽る。サジはうっとりと怪しくラブラドライトの瞳を輝かせると、その美しい彫刻のようなアロンダートの腹筋を撫でるかのように胸元へと手を滑らせた。
「サジの体は極上ぞ、心して味わうがいい。」
「触れることは叶わぬのですか?」
「なんだ、褒美を所望するには少々早いなあ。ならばサジを喜ばせてみよ。」
「うん、いいでしょう。」
サジが小悪魔のように可愛らしく微笑んだ。アロンダートは煽るかのようにいそんなことをいう番に小さく頷くと、その男らしい腕でサジの腰を掴み、ぐい、と引き寄せた。
「ひゃ…っ、」
「ならばこの口でご奉仕しましょうか。」
「む…、」
サジが慌ててベットのヘッドボードに手をついた。ちょうどアロンダートの胸の上に腰を下ろす形となったサジが、赤い舌と犬歯を見せつけるように口を開けるアロンダートを見下ろして、小さな喉仏をこくりと動かした。
アロンダートは、胸板にサジの柔らかな尻の感触を感じていた。相変わらず下肢に纏う下履きの面積は極めて少ない。今日もまた紐のようなものを纏っているのだなあとわかると、布ごしに柔らかな尻を揉んで促す。
「ならば、楽しませてみよ。」
「ん、」
サジの腰を引き寄せるようにして、アロンダートがサジの股間に鼻先を埋めた。その白い手が急かすなといわんばかりに頬を撫でると、裾を捌いて相変わらずの防御力のなさそうな下着を晒したのち、そこから性器を取り出した。
「っ、はあ…、あ、いい…」
「ふ、」
唾液を纏ったねとりとした熱い舌が、サジの性器を持ち上げるかのように這わされる。ラブラドライトの瞳に映ったアロンダートは、美しい顔を晒して、小ぶりな男性器を頬張っている。時折わざとだろうか、サジの桃色の先端をアロンダートの犬歯が掠めるのだ。その度にヒクリと腰を揺らしては、その柔らかな太ももを顔の横で跳ねさせる。
「っ、ん、んぁ…っ、は、も…す、吸って…くれ、っ…」
「ふ、んン…ぢゅ、っ…」
「はぁ、アっ…!あ、あっそ、う、ん、んぁ…っ、いぃ…っ!」
サジの薄い肩が震えて、ベッドヘッドを握る手が強くなる。はだけた胸元が晒されて、アロンダートによって育て上げられた胸の突起が現れると、先走りと共にごくりと喉を鳴らして唾液を飲み込んだ。
「ヒ、ん、んぅ、あっ」
かぽ、じゅる、とはしたない音がサジの聴覚を犯す。頬を赤らめ、へこりと動いてしまう腰は、サジのなけなしの雄の本能だろう。アロンダートは腰を鷲掴み、震えるサジの柔らかな太腿もがしりともう一対の腕で固定すると、サジの腰をグッと前に突き出すようにして、性器を深く咥え込んだ。
「んぐ…っ!」
「ひうぁ、や!あ、あぁ、あっ!こ、腰…っぬ、ぬけぅ…っ!も、や、めよっ、ふ、ふかぃいっ…!!」
ぎゅぽぎゅぽとはしたない音を立てながら、アロンダートはサジの腰が抜けるのもお構いなしに激しく律動を促した。上顎と舌で押し潰すかのようにサジの性器を刺激してやれば、口内では堪えきれなかった精液が噴き上げて喉奥を満たす。アロンダートの褐色の肌に、口端から泡だったサジの精液の白がよく映えた。視覚と感覚、そして聴覚までもを犯すような激しいアロンダートの奉仕に、サジは端なく蕾をひくつかせながら乱れる。
ごくりと男らしい喉仏が上下する。ぬとりとした滑りを纏って口を離すと、サジの性器とアロンダートの舌が白濁の粘着質なもので繋がった。
「ひぅ…ふ、っ…、」
「サジ様、ほら、何が御所望なのか教えてくださらないと、」
「あ、アロンダート…ッ、か、顔が怖い…。」
「おやこれは失礼。興奮が露骨でしたか。」
くつりと笑って、アロンダートが口端についた精液を舐めとる。大きな掌はサジの小ぶりで柔らかい尻を揉み、蕾への直接的な刺激は施さないまま、震える内腿に頬を寄せる。何が欲しいのか言わないと、アロンダートは動かない。サジの言う主導権を忠実に守るのだ。
「ん…ッ、ま、あいい。お前がそう言う態度を取るなら、サジにだって考えはある。」
頬を赤らめたまま、サジが艶然と笑う。アロンダートの胸板に腰を下ろし、そのしなやかな足をゆるゆると開けば、赤く充血した性器の先端をしとどに濡らしたまま、その滑りを拭うかのようにして、袋と蕾のわずかな隙間に手を這わす。
「はあ…せいぜい、涎を垂らして見ていれば良い。待てだぞ、アロンダート。」
「くそ、」
眉間に皺を寄せ、露骨に悔しそうな顔をするサジの大好きな顔に、優越感が満たされる。
そのまま、見せつけるようにサジの細い指がぽてりと艶を帯びる蕾に這わされる。アロンダートがごくりと喉を鳴らすのを見届けると、サジはその指をゆっくりと飲み込ませていった。
「あ、あ、あ、…っ、ん、んふ…っ…」
グルル、と治安の悪い獣のような唸り声はアロンダートのものである。サジの柔らかな足を鷲掴み、開かせた足が閉じないように妨害する。
「おま、も…変態だな。」
「好いた雌の自慰に反応しないものなんているのか。」
「ぁ、っ…!ひ、開き直るな…馬鹿め!」
真剣な顔をしてなんてことを言う。サジは顔を赤らめながら、アロンダートによってこなれた穴にされた己のそこをぬちぬちと慰める。サジの性器は、情けないことに一度射精するとなかなか勃たない。それはアロンダートと行為をすることになってからはより顕著になった。
慎ましい蕾には、もう指が三本飲み込まれていた。だらしなく足を開き、胸を逸らしながらはあはあと喘ぐ。
サジの枯れ葉色の見事な髪が背中を撫でる微かな刺激にも、極まってしまうほどに気持ちがいい。
「サジ、さま…くそ、」
「ん…んぁ、も…おまえ…っ、すご、勃っておる…。」
「僕の性器を雑に握るのはあなたぐらいですよ…、」
眉を寄せながら、熱い吐息を漏らす。アロンダートの性器は、サジによって後ろ手に握られては、こすりと摩擦をされていた。
ぷくりと先端から滲む先走りを、撫で付けるようにサジが弄るのだ。こうしてやると、アロンダートの美しい顔が歪むのが小気味いい。サジはその柔らかな尻で性器を挟むように体をずらすと、赤く艶めいた舌でペロリとアロンダートの顎を舐めた。
「ふふ、サジの中に挿れたいか?ならワンとお鳴き。」
「構わないが、後で泣かされる覚悟はお有りか。」
「ひぇ…」
鷲掴まれた柔尻を真横に開かれた。外気にさらされた蕾に怒張したアロンダートの性器が挟まれると、獰猛な獣のような顔つきで見つめ返され、つい情けない悲鳴が漏れた。
「理性を失うと、獣がどうなるかを知りたいと。つまりはそういった意味がお有りでこのように煽られると。なるほど主人の御心にそぐわぬ物言い、失礼いたしました。」
「あ、アロンダート…」
「ふむ、ならば僭越ながらこのアロンダートがサジ様に素直になっていただけるよう、尽力致します故。」
「い、いい…いい、いらぬ、大丈夫だから、」
ちゅくん、と音を立てて、サジの蕾に先端が入り込む。まだ先端だけで、幹まで飲み込んですらいないと言うのに、サジの体はこの後起こりうる甘やかな刺激に期待して、ふるりと身を震わせた。
「なりません、あなたは僕になど遠慮せずに、己が満足されるまで、好き勝手泣いていればいい。」
がしりとサジの体を固定するようにアロンダートが抱きすくめる。その金眼の鋭さといったらない。確実に言えることは、サジは今夜、アロンダートによって抱き潰されるのが確定したと言うことだ。
「パパと呼ぶのなら、コソコソと呼ばずに堂々とすればいいだろう。何も誤りではないのだからな。」
「ぱ…っ…い、嫌だ…!!なんか馬鹿みたいではないか!!」
「何をいう。なら僕もサジではなく、ママと呼べばいいか?」
「ぎゃっ!」
ギシリと音を立てて、サジの体がアロンダートによってベットに押しつけられた。その華奢な体を組み敷きながら、満面の笑みで見下ろしてくるアロンダートに、普段あまり出さないような狂気じみたものを感じるのだが、きっと勘違いではないだろう。
ロズウェルも寝てくれたので、さあ風呂にでも入るかとサジが支度を始めようとした途端、アロンダートによって抱え上げられて寝室まで連れてこられたのだ。
「体を洗ってからじゃダメなのか…」
「どうせ汚れる。なら効率を考えるべきだと僕は思うが。」
「おま、言うようになったな…。」
顔を赤らめながら、サジがアロンダートを睨む。全くもって痛くも痒くもありませんといった表情は、顔がいいのも相まって憎たらしいほどに様になる。
サジは気持ちがいいことが大好きだ。それはもう、積極的になるくらいには。しかしそれはあくまでも主導権が自分にあった場合である。こうも見下ろされるのは性にに合わない。まあ、そんなこともアロンダートと寝るようになってからはこの立ち位置が多いせいで説得力もないのだが。
「いつからサジを敬わなくなったのやら。」
「なら、初心に帰ろうか?」
「うん?」
片眉を上げて、ふむと言った顔をしたアロンダートが、サジの腕を引いて起き上がらせる。自分が仰向けに寝転ぶと、そのままサジを馬乗りにさせてやった。いわゆる騎乗位。サジが主導権を握れる大好きな体位であった。
「おやまあ、殊勝な態度ではないか。ふふん、いいだろう。そもそもサジはこちらの方が性に合っているのだ。」
「ならばこの卑しい獣にサジ様の情けをお与えください。」
「ふん、いいだろう。やはり上に立つものはこうでなくてはならぬしなあ。」
アロンダートの言い回しに気を良くしたらしいサジが、ご機嫌な顔で微笑んだ。その前合わせの隙間から嫋やかな手が侵入する。男らしく鍛え上げた褐色の体に、白く女性的なサジの手のコントラストが背徳感を煽る。サジはうっとりと怪しくラブラドライトの瞳を輝かせると、その美しい彫刻のようなアロンダートの腹筋を撫でるかのように胸元へと手を滑らせた。
「サジの体は極上ぞ、心して味わうがいい。」
「触れることは叶わぬのですか?」
「なんだ、褒美を所望するには少々早いなあ。ならばサジを喜ばせてみよ。」
「うん、いいでしょう。」
サジが小悪魔のように可愛らしく微笑んだ。アロンダートは煽るかのようにいそんなことをいう番に小さく頷くと、その男らしい腕でサジの腰を掴み、ぐい、と引き寄せた。
「ひゃ…っ、」
「ならばこの口でご奉仕しましょうか。」
「む…、」
サジが慌ててベットのヘッドボードに手をついた。ちょうどアロンダートの胸の上に腰を下ろす形となったサジが、赤い舌と犬歯を見せつけるように口を開けるアロンダートを見下ろして、小さな喉仏をこくりと動かした。
アロンダートは、胸板にサジの柔らかな尻の感触を感じていた。相変わらず下肢に纏う下履きの面積は極めて少ない。今日もまた紐のようなものを纏っているのだなあとわかると、布ごしに柔らかな尻を揉んで促す。
「ならば、楽しませてみよ。」
「ん、」
サジの腰を引き寄せるようにして、アロンダートがサジの股間に鼻先を埋めた。その白い手が急かすなといわんばかりに頬を撫でると、裾を捌いて相変わらずの防御力のなさそうな下着を晒したのち、そこから性器を取り出した。
「っ、はあ…、あ、いい…」
「ふ、」
唾液を纏ったねとりとした熱い舌が、サジの性器を持ち上げるかのように這わされる。ラブラドライトの瞳に映ったアロンダートは、美しい顔を晒して、小ぶりな男性器を頬張っている。時折わざとだろうか、サジの桃色の先端をアロンダートの犬歯が掠めるのだ。その度にヒクリと腰を揺らしては、その柔らかな太ももを顔の横で跳ねさせる。
「っ、ん、んぁ…っ、は、も…す、吸って…くれ、っ…」
「ふ、んン…ぢゅ、っ…」
「はぁ、アっ…!あ、あっそ、う、ん、んぁ…っ、いぃ…っ!」
サジの薄い肩が震えて、ベッドヘッドを握る手が強くなる。はだけた胸元が晒されて、アロンダートによって育て上げられた胸の突起が現れると、先走りと共にごくりと喉を鳴らして唾液を飲み込んだ。
「ヒ、ん、んぅ、あっ」
かぽ、じゅる、とはしたない音がサジの聴覚を犯す。頬を赤らめ、へこりと動いてしまう腰は、サジのなけなしの雄の本能だろう。アロンダートは腰を鷲掴み、震えるサジの柔らかな太腿もがしりともう一対の腕で固定すると、サジの腰をグッと前に突き出すようにして、性器を深く咥え込んだ。
「んぐ…っ!」
「ひうぁ、や!あ、あぁ、あっ!こ、腰…っぬ、ぬけぅ…っ!も、や、めよっ、ふ、ふかぃいっ…!!」
ぎゅぽぎゅぽとはしたない音を立てながら、アロンダートはサジの腰が抜けるのもお構いなしに激しく律動を促した。上顎と舌で押し潰すかのようにサジの性器を刺激してやれば、口内では堪えきれなかった精液が噴き上げて喉奥を満たす。アロンダートの褐色の肌に、口端から泡だったサジの精液の白がよく映えた。視覚と感覚、そして聴覚までもを犯すような激しいアロンダートの奉仕に、サジは端なく蕾をひくつかせながら乱れる。
ごくりと男らしい喉仏が上下する。ぬとりとした滑りを纏って口を離すと、サジの性器とアロンダートの舌が白濁の粘着質なもので繋がった。
「ひぅ…ふ、っ…、」
「サジ様、ほら、何が御所望なのか教えてくださらないと、」
「あ、アロンダート…ッ、か、顔が怖い…。」
「おやこれは失礼。興奮が露骨でしたか。」
くつりと笑って、アロンダートが口端についた精液を舐めとる。大きな掌はサジの小ぶりで柔らかい尻を揉み、蕾への直接的な刺激は施さないまま、震える内腿に頬を寄せる。何が欲しいのか言わないと、アロンダートは動かない。サジの言う主導権を忠実に守るのだ。
「ん…ッ、ま、あいい。お前がそう言う態度を取るなら、サジにだって考えはある。」
頬を赤らめたまま、サジが艶然と笑う。アロンダートの胸板に腰を下ろし、そのしなやかな足をゆるゆると開けば、赤く充血した性器の先端をしとどに濡らしたまま、その滑りを拭うかのようにして、袋と蕾のわずかな隙間に手を這わす。
「はあ…せいぜい、涎を垂らして見ていれば良い。待てだぞ、アロンダート。」
「くそ、」
眉間に皺を寄せ、露骨に悔しそうな顔をするサジの大好きな顔に、優越感が満たされる。
そのまま、見せつけるようにサジの細い指がぽてりと艶を帯びる蕾に這わされる。アロンダートがごくりと喉を鳴らすのを見届けると、サジはその指をゆっくりと飲み込ませていった。
「あ、あ、あ、…っ、ん、んふ…っ…」
グルル、と治安の悪い獣のような唸り声はアロンダートのものである。サジの柔らかな足を鷲掴み、開かせた足が閉じないように妨害する。
「おま、も…変態だな。」
「好いた雌の自慰に反応しないものなんているのか。」
「ぁ、っ…!ひ、開き直るな…馬鹿め!」
真剣な顔をしてなんてことを言う。サジは顔を赤らめながら、アロンダートによってこなれた穴にされた己のそこをぬちぬちと慰める。サジの性器は、情けないことに一度射精するとなかなか勃たない。それはアロンダートと行為をすることになってからはより顕著になった。
慎ましい蕾には、もう指が三本飲み込まれていた。だらしなく足を開き、胸を逸らしながらはあはあと喘ぐ。
サジの枯れ葉色の見事な髪が背中を撫でる微かな刺激にも、極まってしまうほどに気持ちがいい。
「サジ、さま…くそ、」
「ん…んぁ、も…おまえ…っ、すご、勃っておる…。」
「僕の性器を雑に握るのはあなたぐらいですよ…、」
眉を寄せながら、熱い吐息を漏らす。アロンダートの性器は、サジによって後ろ手に握られては、こすりと摩擦をされていた。
ぷくりと先端から滲む先走りを、撫で付けるようにサジが弄るのだ。こうしてやると、アロンダートの美しい顔が歪むのが小気味いい。サジはその柔らかな尻で性器を挟むように体をずらすと、赤く艶めいた舌でペロリとアロンダートの顎を舐めた。
「ふふ、サジの中に挿れたいか?ならワンとお鳴き。」
「構わないが、後で泣かされる覚悟はお有りか。」
「ひぇ…」
鷲掴まれた柔尻を真横に開かれた。外気にさらされた蕾に怒張したアロンダートの性器が挟まれると、獰猛な獣のような顔つきで見つめ返され、つい情けない悲鳴が漏れた。
「理性を失うと、獣がどうなるかを知りたいと。つまりはそういった意味がお有りでこのように煽られると。なるほど主人の御心にそぐわぬ物言い、失礼いたしました。」
「あ、アロンダート…」
「ふむ、ならば僭越ながらこのアロンダートがサジ様に素直になっていただけるよう、尽力致します故。」
「い、いい…いい、いらぬ、大丈夫だから、」
ちゅくん、と音を立てて、サジの蕾に先端が入り込む。まだ先端だけで、幹まで飲み込んですらいないと言うのに、サジの体はこの後起こりうる甘やかな刺激に期待して、ふるりと身を震わせた。
「なりません、あなたは僕になど遠慮せずに、己が満足されるまで、好き勝手泣いていればいい。」
がしりとサジの体を固定するようにアロンダートが抱きすくめる。その金眼の鋭さといったらない。確実に言えることは、サジは今夜、アロンダートによって抱き潰されるのが確定したと言うことだ。
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