だいきちの拙作ごった煮短編集

だいきち

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ヤンキー、お山の総大将に拾われる~理不尽が俺に婚姻届押し付けてきた件について~

水喰のお嫁さま 7*

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 こんなに触れ合うことが恥ずかしいものだとは知らなかった。
 幸は鋭く焼き切れてしまいそうなほどの、苦しみにも似た感覚をその体で受け止める。
 
 まるで、下ごしらえだ。水喰によって着物を乱された。かろうじて帯で留まってはいるが、曝け出された胸元の赤い頂を、水喰の手のひらが触れたかと思うと、そっと摘まれた。
 
「な、に……ぁ、あ、……」
「欲などとうの昔に消えたと思っていたのだがな。」
「ひ、っぱら、ぁい……で……っ……」
「俺の手で乱れるお前を見るのは、気分がいい。」
 
水喰の犬歯が、幸の薄い肩に食い込んだ。痛くはない。しかし、肩から侵食するように鋭い痺れが体を侵し、幸はびくりと身を跳ねさせる。
 
「お前の腹は薄いな。壊しそうで、いささか不安だ。」
「はぁ、あっ!や……やー……!」
 
 水喰の手が、幸の柔らかな足を己の肩に担ぎ上げる。下履きをずらされ、そこからぽろんとこぼれでた幸の小ぶりな性器が微かに反応を示していた。水喰の前に、秘められるべき場所を晒されるのが恥ずかしく、幸が手を伸ばして隠そうとした時であった。
 
「遮るな。俺が許してはいない。」
「ひ、ん……っ……」
 
 水喰によって、折り畳まれた足の膝にはを立てられる。下履きをずらされ、手の中に収めるように小ぶりな性器を包まれる。目の前でそんなことをされて仕舞えば、幸は抵抗もできなくなる。

(水喰さまの大きな手のひらが、そんな恥ずかしいところに触れるだなんて……)

 幸の薄い腹は緊張を如実に表し、先ほどから呼吸のたびに忙しなく上下する。気づけば両足を抱え上げられ、尻の穴を晒すかのように幸の体は折り曲げられてしまった。
 
「見ていろ。目を逸らすのは許さない。」
「ひ……っ……!」
 
 ぬるりとしたものが尻の間に這わされた。小さく震えた慎ましやかな窄まりを、舐められたのだ。
 
「や、やだぁ……っ……!」
「幸、お前のいうことは聞かぬ。俺は二度同じことを言うつもりは無いぞ。」
「ぁ、あや、うぅ……っ……」
 
 顔を真っ赤に染め上げ、自身の顔を両手で覆う。言いつけは守らなくてはならない、水喰によって教え込まれた幸の本能が健気に応える。
 指の隙間から、しっかりと水喰を見つめる。涙で濡れた赤が扇状的に艶めき、水喰は満足そうに笑みを浮かべた。
 
「ふ……ぅあっ!」
「これ、締めるな。言うことを聞け。緩めろ。」
「はぁ、あ、あ、あ……っ……」
 
 ぬめりを纏った、弾力のある舌が幸の中をあらためる。赤い媚肉は水喰の舌を包み込むように受け入れて、舌先の微かな動きを性器へと伝達していく。
 小ぶりな性器は、タラタラと先走りをこぼす。指の隙間から見た水喰の姿が、視覚的に幸を煽る。小さな胸の粒はふくんと立ち上がり、外気にすら敏感に反応を示した。
 静かな室内に水喰の蕾を舐めほぐす音だけが響いて、幸は頭がどうにかなってしまいそうだった。
 
「み、ずは……み、さま、ぁ……っ……」
「まだだ。」
「あ、あ……あぁ、や……ひぃ、ん……っ……」
 
 ヒック、と情けない声が漏れた。指の隙間からぼたぼたと涙をこぼしながら、幸は今にも溶けてしまいそうな目で必死に水喰に許しを乞う。肩に担がれた腿は、水喰の顔を挟まぬようにと必死で開かれていた。
 
 蕾から、ゆっくりと水喰の舌が引き抜かれる。幸は舌先とそこが糸で繋がるのを見て、性器をじくんと反応させる。
 
「っみ、ぅ……あ、あ、や、い、ぃた……っ、」
「なんだ、どこが痛む。」
「こ、こわ……い、……っ、ち、んち……へ、ん……っ、」
「ああ、そう言うことか。」
 
 幸の性器はまだ剥けていなかった。張り詰めさせ、成長を妨げられている敏感な先端に、するりと指先が触れる。みずみずしくパツンと張り詰めたそこを愛でるように撫でると、水喰はゆっくりと唇を寄せた。
 
「お前に教えていなかったな。」
「ひゃ……ッ、そ、ぇ……あ、あっ!」
「雄はここを出さねばならぬ。」
「ーーーーい、った……あぐっ……!」
 
 ビリビリとした強い刺激が先端に集中した。幸の皮には水喰の舌先が強く押し込まれ、赤くなった先をなぞるかのようにぐるりと舐められた。親指が裏筋の膨らみを強く押す。まるで絞るようにして押し上げられたものだから、幸は強い刺激に背をのけぞらせた。
 
「ひ、ん……っ……」
 
 ぬるぬるとした舌で、先端を執拗に舐られる。じくじくとした痛みの奥に、時折鋭い痺れのようなものが混じり始めた。
 腹の奥から性器の根本にかけて、溜まっていた何かが渦巻くような感覚だ。下腹部が張って、生理現象にも似た感覚が幸を襲った。
 
「みずは、みさ……ま……っ、も、もれちゃぅ……っ……」
「射精を知らぬのか。それは粗相ではない。存分に出すがいい。」
「やっ……やだぁ、あっ……!おひ、っこ……ふぁ、あっ……!」
「おっと、」
 
 あんなに堪えていたのに、幸の柔らかな太ももが水喰を挟んで遂情する。白く、そして量の多い水っぽい精液がびしゃびしゃと幸の腹を濡らしていくのを見て、水喰の眼が細められた。粘性の低いそれを指先に纏わせると、尻に塗り込むかのようにゆっくりと指を挿入した。
 
「俺を見ろ、幸。これからお前を食う男の顔だ。」
「ぁ、お、お顔……に、ぅ、ろこが……っ……」
「本性が出るくらいお前に煽られた。俺の飢えを満たせ。」
「あぁ、あっ……!」
 
 水喰の美しい顔に幸の指先が触れた。まるでそれを合図にとるように、腹の内側へと水喰の指が深く入り込んだ。指先が的確にくるみ大の器官を刺激する。幸の知らない感覚が、光の明滅とともに襲ってくる。
 そこはダメだ。いよいよ馬鹿になってしまうところだ。幸は縋るように水喰抱きつきながら、己でも知らぬ声をあげて取り乱した。押し込まれるたびに、神経が焼き切れるほどの衝撃が身を苛むのだ。ダメだ、抜いて。譫言のように宣っても、水喰はただ満足気な瞳で幸の痴態を眺めるだけであった。
 
「ぁん、あ、っい、んぅっ……ふあ、あ、あっ!」
「気持ちが良いとは、こう言うことを言う。腹で覚えろ。」
「ふぁ、っ……きもひぃ……み、水は、み……様、あっ……も、もっと……あっあぁ……っ……」
「ねだるな、俺の好きなように抱く。」
 
 ああ、幸のはしたない体で楽しんでくださっている。さっきからそこを押されるたびに性器がビクビクと震えて、幸の意志とは関係なくだらしのない射精を繰り返してしまう。
 嬉しい、幸の神さまが、こんなにも気持ちのいいことを教えてくれる。水喰さまに触れられて、幸は嬉しくて幸せ。震える指先が、そっと水喰の手に触れた。重ねた手のひらがゆっくりと絡まって、指の股同士がくっつくくらいしっかりと握り返された時。幸は腰を震わせながら水喰の指を強く締め付けた。
 
 
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