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二章 百貨店にくる顧客に情緒をかき乱される俺の話なんだけど。(大林梓編)
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「そもそも、弱みを握られている自覚があるのに、そこまで話してもいいものなのかい。」
「あ。」
そうじゃん。
大林も大概頭の出来がよろしくない方なので、心配気に宣った榊原の言葉にハッとする。自ら首を絞めた形である。大林の頭の中で、首を括られてストラップのようになった己が、榊原の通勤カバンにぶら下がるイメージが唐突に湧いた。ブルリと身震いすると、その想像を振り払うかのようにして首を振る。
目に見えて顔色を悪くさせた大林が黙りこくると、榊原は今思いつきましたといわんばかりに目を輝かせて手を叩いた。その、自分とは正反対の榊原の様子にびくりと肩を揺らした大林は、まるで妙なものを見るかのような目で見つめ返す。
「何すか…」
「バイト感覚でするなら、僕にしないか。」
ニコニコと微笑みながら、そんなことを言う。大林は一瞬、言われたことの意味を捉えかねた。まさか目の前の、上等な容姿をしたノンケがそんなことを言うとは思わなかったのだ。パカリと口を開けたまま、しばらく呆けていた大林はというと、徐々にその意識が戻り、周りの喧騒がゆっくりと耳に入ってくるや否や、ワナワナと震えて声を上げた。
「はあ!?」
「ちょ、しー!!」
「あ、ごめ…てか、は!?」
「だから静かに、」
嗜められ、一度は口を注ぐんだが、やはり改めて言葉の意味を理解しようとしても思考が追いつかない。大林は再び榊原を信じられないものを見るような目で見つめ返すと、渋い顔をしてゆっくりと聞き返した。
「俺に、一本に絞れって言ってんの、あんた…」
「あはは、それじゃあまさしく名実ともに大林くんの顧客って感じだねえ。」
「ちょ、上手いこと言うな。」
確かにね、とマイペースに同意をした榊原の言い回しに、思わず笑いかけた。違う、今はそう言うんじゃないと自身を叱咤すると、オホンとひとつ咳払いをして誤魔化した。チラリと榊原の手元を見る。その左手の薬指にはきらりと光る指輪が嵌められており、榊原がもう他の女性のものだと言うのを大林に伝えてくる。
もしかして、今は転勤でこちらにきており、現地妻でも探しているのだろうか。いや、もしこの提案を飲んでしまったら、大林は男な訳だから、この場合は現地夫とでも言うのだろうか。どちらにしろ、これ以上自分には不健全なレッテルを増やしたくはない。ただでさえ世の中でいうビッチの部類に入るのだ。日常生活は自他共に爛れてはいるが、自分の店の顧客に手を出してしまったら、始まってもない謎の勝負に負けた気がする。
いろいろ頭の中で考えてはしまったが、その巡り巡った思考は榊原のとある提案でゆっくりと元の穏やかさを取り戻すこととなった。
「うん、ほら僕って一人暮らしじゃない。だから君さえよければ、たまにうちに来てご飯でも作ってくれないかなあって。もちろん、言い回しはどうであれ、ある意味一本に絞れって言うのはあながち間違いではないだろうけど…」
「いや、え、もう忘れてその話は。…てか自炊しないの?え、あんた俺の手料理食いたいって、そう言うこと言ってんの?」
榊原の提案が、大林の想像を斜め上にこえて純粋なものであるということは十分に承知した。
大林は疲れたような顔で榊原を見据えると、改めて榊原のその提案が妙なものではないと理解し、少しだけホッとした。作るのは構わない。ただし、材料費はきっちりと請求はするが。とかく、話を性急に進める前に確認せねばならないことがあった。
「飯作るも何も、セキュリティとかあんでしょ。」
以前一度だけ配送を頼まれた際に、教えてもらった榊原の住所はいわゆる駅近好立地のタワーマンションであったのを覚えていた.別に招かれる以上は家探しや盗みなどを働くつもりは一切ないが、ここ最近知り合ったばかりの大林に心を許すには気が早いのではないかと思ったのだ。至極真っ当な大林の疑問をぶつけられた榊原はというと、ああ、と納得したような声をあげた後、こくんとひとつ頷いた。
「構わないよ。お互いあんまり知られない方がいいだろうしね。まあ、僕は気にならないけど大林くんはまずいよね。」
「おいあんた実は性格悪いだろ。」
「嘘嘘。でも純粋に困ってるんだ。どうかな、お金は払うし危なくないし、利害の一致はすると思うんだけどな。」
「そりゃあ…まあ、」
確かに、飯炊きをするくらいでバイト代がもらえるのは魅力的である。もらった材料費で作りすぎたおかずも持って帰っていいのだろうか。そこまで考えるくらいには、大林は興味を示していた。顔色の変化に気がついたらしい。榊原は嬉しそうに笑うと、まるで追い打ちをかけるような口調で言った。
「今更握られる弱みが一個や二個増えたところで変わんないって、ね?」
「いやそれ全然背中押してないからな。」
こめかみに血管を浮かせた大林が、ズバリと言い返す。いけね、と言わんばかりの茶目っ気たっぷりの動きで笑いを取って誤魔化そうとしたが、しっかりと大林にはその場しのぎだと言うことは見抜かれている。
しかし、榊原の話を、もう一度振り返ると、やはりそのバイト云々は悪くない話であった。体を売ることよりも、至極真っ当な話である。こんな提案をしてきた榊原の榊原の心象はさらに嫌味臭え大人とグレードは上がってしまったが。
「ちなみにいくら。」
「その前に休みは月にどれくらいあるのかな。」
「大体十日前後くらい。」
「ふむ、ならその半分僕にくれないかな。日持ちしてくれるものをまとめて作ってくれるなら、月五万、食費別支給でどう。」
「つきごまん!?」
掲示された金額に、大林が声を上げた。慌てた榊原が大林の口にもつを突っ込んで閉じさせたが、黙々と口を動かしながらもその目はまんまるく開かれたままである。今この時、大林の頭の中にはざっくばらんではあるが、取らぬ狸の皮算用的思考が巡り巡っていた。
オトモダチと会うのが、ちょうど月三、四回。そのうちの収入は一回戦に月一万五千円。月大体給料とは別に六万の収入があるのだ。だがその中にはもちろん今日のような外れ客もいる。そうしたリスクの回避もできることを考えたら結構でかい。セックスは好きだが、ここ最近は相性の悪いものばかりに当たるので体も疲れていた。体力面でも翌日の仕事には響かなさそうだし、そう考えると、いや、かなりいいのではないだろうか。
「乗った。」
即答であった。
「本当?嬉しいな!コンビニ弁当生活もなかなかにメンタルやられるんだ。いやあ、久しぶりの手料理かあ。」
「いや、簡単な料理くらいはできるでしょ。目玉焼きとかサラダとか。」
照れ臭そうにはにかむ榊原の様子が気に掛かった。まさかとは思うが、その年で料理をしないだなんて流石にないだろうと半信半疑で見つめ返すと、なんとも照れ臭そうに笑いながら、榊原は言った。
「流石にサラダくらいはね。袋に入って売ってるじゃない。それに胡麻ドレかけて食べたりはしてるよ。あとサラダチキンとか。」
「皿には移すよな…?」
「洗い物増えるじゃん。」
あっけらかんと宣った榊原に、大林は絶句した。ダメな大人をここまで見せつけらえるとは思いもよらなかった。上等な容姿で、上等なスーツを着た職業不詳な謎男。普通なら近寄り難く、そしてできれば関わりたくなかった目の前の男は、若干引いてしまった大林の手をがしりと握りしめると、満面の笑みで言いやがった。
「これからよろしくね、大林梓くん。」
「あ。」
そうじゃん。
大林も大概頭の出来がよろしくない方なので、心配気に宣った榊原の言葉にハッとする。自ら首を絞めた形である。大林の頭の中で、首を括られてストラップのようになった己が、榊原の通勤カバンにぶら下がるイメージが唐突に湧いた。ブルリと身震いすると、その想像を振り払うかのようにして首を振る。
目に見えて顔色を悪くさせた大林が黙りこくると、榊原は今思いつきましたといわんばかりに目を輝かせて手を叩いた。その、自分とは正反対の榊原の様子にびくりと肩を揺らした大林は、まるで妙なものを見るかのような目で見つめ返す。
「何すか…」
「バイト感覚でするなら、僕にしないか。」
ニコニコと微笑みながら、そんなことを言う。大林は一瞬、言われたことの意味を捉えかねた。まさか目の前の、上等な容姿をしたノンケがそんなことを言うとは思わなかったのだ。パカリと口を開けたまま、しばらく呆けていた大林はというと、徐々にその意識が戻り、周りの喧騒がゆっくりと耳に入ってくるや否や、ワナワナと震えて声を上げた。
「はあ!?」
「ちょ、しー!!」
「あ、ごめ…てか、は!?」
「だから静かに、」
嗜められ、一度は口を注ぐんだが、やはり改めて言葉の意味を理解しようとしても思考が追いつかない。大林は再び榊原を信じられないものを見るような目で見つめ返すと、渋い顔をしてゆっくりと聞き返した。
「俺に、一本に絞れって言ってんの、あんた…」
「あはは、それじゃあまさしく名実ともに大林くんの顧客って感じだねえ。」
「ちょ、上手いこと言うな。」
確かにね、とマイペースに同意をした榊原の言い回しに、思わず笑いかけた。違う、今はそう言うんじゃないと自身を叱咤すると、オホンとひとつ咳払いをして誤魔化した。チラリと榊原の手元を見る。その左手の薬指にはきらりと光る指輪が嵌められており、榊原がもう他の女性のものだと言うのを大林に伝えてくる。
もしかして、今は転勤でこちらにきており、現地妻でも探しているのだろうか。いや、もしこの提案を飲んでしまったら、大林は男な訳だから、この場合は現地夫とでも言うのだろうか。どちらにしろ、これ以上自分には不健全なレッテルを増やしたくはない。ただでさえ世の中でいうビッチの部類に入るのだ。日常生活は自他共に爛れてはいるが、自分の店の顧客に手を出してしまったら、始まってもない謎の勝負に負けた気がする。
いろいろ頭の中で考えてはしまったが、その巡り巡った思考は榊原のとある提案でゆっくりと元の穏やかさを取り戻すこととなった。
「うん、ほら僕って一人暮らしじゃない。だから君さえよければ、たまにうちに来てご飯でも作ってくれないかなあって。もちろん、言い回しはどうであれ、ある意味一本に絞れって言うのはあながち間違いではないだろうけど…」
「いや、え、もう忘れてその話は。…てか自炊しないの?え、あんた俺の手料理食いたいって、そう言うこと言ってんの?」
榊原の提案が、大林の想像を斜め上にこえて純粋なものであるということは十分に承知した。
大林は疲れたような顔で榊原を見据えると、改めて榊原のその提案が妙なものではないと理解し、少しだけホッとした。作るのは構わない。ただし、材料費はきっちりと請求はするが。とかく、話を性急に進める前に確認せねばならないことがあった。
「飯作るも何も、セキュリティとかあんでしょ。」
以前一度だけ配送を頼まれた際に、教えてもらった榊原の住所はいわゆる駅近好立地のタワーマンションであったのを覚えていた.別に招かれる以上は家探しや盗みなどを働くつもりは一切ないが、ここ最近知り合ったばかりの大林に心を許すには気が早いのではないかと思ったのだ。至極真っ当な大林の疑問をぶつけられた榊原はというと、ああ、と納得したような声をあげた後、こくんとひとつ頷いた。
「構わないよ。お互いあんまり知られない方がいいだろうしね。まあ、僕は気にならないけど大林くんはまずいよね。」
「おいあんた実は性格悪いだろ。」
「嘘嘘。でも純粋に困ってるんだ。どうかな、お金は払うし危なくないし、利害の一致はすると思うんだけどな。」
「そりゃあ…まあ、」
確かに、飯炊きをするくらいでバイト代がもらえるのは魅力的である。もらった材料費で作りすぎたおかずも持って帰っていいのだろうか。そこまで考えるくらいには、大林は興味を示していた。顔色の変化に気がついたらしい。榊原は嬉しそうに笑うと、まるで追い打ちをかけるような口調で言った。
「今更握られる弱みが一個や二個増えたところで変わんないって、ね?」
「いやそれ全然背中押してないからな。」
こめかみに血管を浮かせた大林が、ズバリと言い返す。いけね、と言わんばかりの茶目っ気たっぷりの動きで笑いを取って誤魔化そうとしたが、しっかりと大林にはその場しのぎだと言うことは見抜かれている。
しかし、榊原の話を、もう一度振り返ると、やはりそのバイト云々は悪くない話であった。体を売ることよりも、至極真っ当な話である。こんな提案をしてきた榊原の榊原の心象はさらに嫌味臭え大人とグレードは上がってしまったが。
「ちなみにいくら。」
「その前に休みは月にどれくらいあるのかな。」
「大体十日前後くらい。」
「ふむ、ならその半分僕にくれないかな。日持ちしてくれるものをまとめて作ってくれるなら、月五万、食費別支給でどう。」
「つきごまん!?」
掲示された金額に、大林が声を上げた。慌てた榊原が大林の口にもつを突っ込んで閉じさせたが、黙々と口を動かしながらもその目はまんまるく開かれたままである。今この時、大林の頭の中にはざっくばらんではあるが、取らぬ狸の皮算用的思考が巡り巡っていた。
オトモダチと会うのが、ちょうど月三、四回。そのうちの収入は一回戦に月一万五千円。月大体給料とは別に六万の収入があるのだ。だがその中にはもちろん今日のような外れ客もいる。そうしたリスクの回避もできることを考えたら結構でかい。セックスは好きだが、ここ最近は相性の悪いものばかりに当たるので体も疲れていた。体力面でも翌日の仕事には響かなさそうだし、そう考えると、いや、かなりいいのではないだろうか。
「乗った。」
即答であった。
「本当?嬉しいな!コンビニ弁当生活もなかなかにメンタルやられるんだ。いやあ、久しぶりの手料理かあ。」
「いや、簡単な料理くらいはできるでしょ。目玉焼きとかサラダとか。」
照れ臭そうにはにかむ榊原の様子が気に掛かった。まさかとは思うが、その年で料理をしないだなんて流石にないだろうと半信半疑で見つめ返すと、なんとも照れ臭そうに笑いながら、榊原は言った。
「流石にサラダくらいはね。袋に入って売ってるじゃない。それに胡麻ドレかけて食べたりはしてるよ。あとサラダチキンとか。」
「皿には移すよな…?」
「洗い物増えるじゃん。」
あっけらかんと宣った榊原に、大林は絶句した。ダメな大人をここまで見せつけらえるとは思いもよらなかった。上等な容姿で、上等なスーツを着た職業不詳な謎男。普通なら近寄り難く、そしてできれば関わりたくなかった目の前の男は、若干引いてしまった大林の手をがしりと握りしめると、満面の笑みで言いやがった。
「これからよろしくね、大林梓くん。」
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