アイデンティティは奪われましたが、勇者とその弟に愛されてそれなりに幸せです。

だいきち

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甘やかして **

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「ぁ、んん、っ」
「シ、グムント……、っ」

 可愛い。シグムントは儘ならぬ思考の中で、欲を貪る雄二人を前にそんなことを思った。男で、なんの凹凸もない薄い体だ。それを必死で舐めしゃぶり、喰み、そして性器を固くさせる。これが、可愛らしい以外で、一体どういう表現が当てはまるのだろう。
 パツンと張り詰めた、ルシアンの性器から滲む先走りを甘く吸い上げる。子猫がミルクをねだるように甘えた舌使いで、小さな口に性器を招く。
 口内にまで、性感帯があるだなんて知らなかった。濡れた瞳で見上げる整った顔が歪むのも、少しばかし気分がいい。シグムントは弄ばれているというのに、確かな雄の愉悦も他味わっていた。

「ふ、んぁ……っ」
「余裕出てきたんじゃねえだろうな」
「ぅあ、あぁ、あんゃ、らっ」
「いいんだよシグ、このまま身を任せてごらん」
「ひぅ、うっ!」

 ルシアンの性器から唇が離れ、濡れた舌と唾液で繋がった。薄い腹はわかりやすく痙攣し、引き絞られる。柔らかな太腿が意地悪な声で笑うイザルの頭を挟んだ途端、背筋はしなやかにのけぞった。

「──── っ」
「イザルに教えてもらいな、シグ」

 ルシアンの手に両頬を包まれたまま、シグムントは虚な目で暗い瞳を見つめ返していた。小ぶりな性器は熱いイザルの口内に招かれ、柔らかな尻を鷲掴み喉を鳴らして精を飲まれている。腰が抜けているはずなのに、かくん、かくんとはねるのは、僅かに残る雄の性質。
 イザルの唇がゆっくりと離れると、震える幹を舐め上げるように分厚い舌で性器を持ち上げられた。
 
「早漏」
「感じやすいんだろ。シグ、シグ?」
「う、ぅう、う……っ」

 濡れてとろけた表情は、ひどく恍惚としている。ルシアンの親指が口に差し入れられると、無意識にちぅ、と吸い付く。その唇の僅かな隙間に、再びルシアンの性器が押し付けられる。
 優しくも容赦のない手のひらが小さな頭を支えるように、性器は狭い口内の奥へと侵入していった。

「っ……、後ろは?」
「処女だ。俺が先にいれる」
「優しくしてやれ。お前はやりすぎる」
「そんな喉奥までちんこ含ませてよくいうなお前」

 シグムントの顔は真っ赤に染まり、細い足は逃げ場を求めるようにシーツの海で暴れていた。ルシアンの指先が優しく長い髪をよけ、歪に膨らむ細い喉元を辿る。
 黒い瞳はうっとりとシグムントの苦しげな顔を見下ろしながら、狭い喉を舐るように腰をゆらめかせる。

「っ、っぅく、ん、んん、んっ」
「何、もっと奥まで入れてほしいの?」
「やりすぎるとゲロ吐くぜ」
「ああ、それもきっと可愛いだろうな」

 心の底からそれを望んでいる。そう言わんばかりに宣うルシアンに、イザルは辟易とした表情をする。ルシアンの性癖は、イザルの目から見ても分かりやすく歪んでいた。
 
 苦い先走りが喉の奥まで強制的に塗り込まれる。味蕾が刺激され、狭い喉の収縮で性器の太さを感じる体は、先ほどからプシュプシュと少量の潮が漏れている。
 鼻呼吸しか許されない。それなのに、容赦なく茂みを押し付けるように性器を含ませられる。シグムントの瞳が光を失って、ゴボゴボと口端から胃液が溢れる。強くかおるルシアンの汗の匂いに混じった精液の青臭さが、脳に雄を刻み込む。
 決して、喉を潰すような激しい律動はしない。その緩慢な腰の動きがより強く、長くシグムントを苦しめる。

「ルシアン、抜いてやれ。漏らしてる」
「ああ、ごめんシグ……っ、クセになるな」
「ぅ、ヴぇ、っ……っヒュ、げほっ、っぅ、ぅえ……っぇえ、えっ……」
「泣かせんなよお前」
「可愛いな、泣き顔も」

 ずろりと性器を引き抜かれ、シグムントは唾液と鼻水と胃液に塗れたまま、必死で肺を膨らませた。急激な酸素に脳が稼働し、溢れ出した涙を止める術なく子供のように泣いた。
 心臓がひどくうるさく喚き、訳がわからないまましがみついたルシアンの手のひらは、愛おしむように顎の裏をくすぐる。シグムントは性器から小便を漏らし、白いシーツをどんどんと黄色く染めていた。
 失禁は生命の危機によって招かれた。シグムントの体は酸欠で死ぬかと思ったのだろう。その張本人であるルシアンはというと、縋り付く体を心底愛おしむように甘やかしている。

「馬鹿がよ」
「ふぇ、あ、っあっる、る、しぁ、ンっ」
「いるよ。ここいいる」
「こぁ、い……っ、も、もぉ、や……っ」
  
 イザルの腕が、シグムントの細い足を肩に担いだ。ルシアンの手のひらに顔を押し付けて泣いていたシグムントの瞳が、指の隙間からイザルをみる。
 瞳に映る表情は酷く不機嫌で、平等に体温を分け与えないシグムントへの不満をぶつけるかのようだった。その不本意なしくじりを後悔するよりも早く、イザルの指は咎めるようにシグムントの蕾に侵入した。

「ぁあ、っ」
「俺を見ろシグムント」
「ゆ、びぃ……っ……」
「好きだろう、前立腺」
「きゃぅ、うっ」

 指の動きに合わせるように、性器からは間欠泉のように飛沫が上がる。たった指先二本で体の主導権を明け渡したシグムントは、ぐずりながらイザルの手のひらを尻の柔肉で受け止めた。

「腕、腰に回して」
「るし、ぁ……っ」
「大丈夫だ、すぐにハマる」

 まるで麻薬の売人のようなことを口にするイザルは、それでも微笑みだけは優しかった。
 見たことのない、愛おしむものへ向ける表情。その浮かべた笑みを目の当たりにし、流石のルシアンも表情を固めてしまった。
 細い腕がルシアンの腰に回ったことでようやく意識は戻ってきたが、シグムントが縋り付いてこなければ、きっとしばらくは間抜け面をイザルへと晒す羽目になっていたことだろう。

「ひぁ、っゃ、やめ、あっ、あっ」
「ん……」
「ぃ、いざ、る……っ、そ、そんな、舐めぁ、いれ、っ……」
「解さねえと、痛えのはお前だろうが」
「大丈夫だよシグムント、早く訳がわからなくなるように……俺も手伝ってあげようね」

 イザルの呼気がシグムントの蕾を撫でる。思わず上擦った声と共に視線を向けた先には、厚みのある舌で慎ましやかな入り口を舐め上げる姿があった。
 不浄の場所への愛撫は、わかりやすくシグムントの体温を高める。身を捩るように拒もうにも、細い腰を大きな手で固定されている以上は抵抗すらままならない。 
 はしたない水音を立てながら、イザルの舌が蕾の内側へと招かれる様子を見つめることしか許されなかった。

「いゃ、あ……だ、ぁあ、あっ、あっ」
「中あっちぃな」
「しゃべ、らな……っぁあ、っい、ざる……い、ざるぅ……っ」

 懇願をしても、やめはしないことなどわかっているだろうに。それでも涙混じりの嬌声はイザルの支配欲を満たしていく。
 ルシアンがシグムントを抱きしめる姿を見た時。イザルは縄張りを犯された獣が乗り移ったかのように、衝動的な怒りを覚えた。それが、今は一つの獲物を分け合うように結託しているのだから、人生とはわからないものだ。
 イザルがシグムントの体を溶かすのに、ルシアンは手を貸すように細い体を拘束している。うっとりと色づくシグムントの痴態を眺め、向けられる濡れた表情を己のものだと言わんばかりに指先で愛でるのだ。
 イザルは、盲目的な弟の姿に微かに笑った。そして、泣きながら指先を伸ばすシグムントの手が唇に触れると、甘やかすように指先を口に含んで舐めてやった。
 指先の一本にも性感帯はあるのだ。イザルの瞳が、ぷしゅりと溢れる潮を映す。蕾と唇とを唾液の糸で繋げたまま顔を上げると、イザルはルシアンに命令をした。
 
「ルシアン、気を散らしてやれ」
「ああ」
 
 イザルの一言で、ルシアンは全てを理解するように動いた。
 シグムントの腕を腰から外すと、ルシアンは隣に寝転ぶように横になった。精液ととろめく熱を伴った体が、空白を埋めるかのようにルシアンの腕の中に自ら収まる。

「唇をちょうだい、シグ」
「ふ、ん……っ」
 
 薄い舌が、求めるようにルシアンの唇を舐める。この状況が独り占めできるものでないことを理解はしていたが、それでもルシアンは満足だった。シグムントの唾液を舌で受け止めるように深く口づける。熱く溶けた口内は熟れた果実のように甘くさえ感じた。背筋をルシアンの指先が撫で、イザルの指を蕾が飲み込んでいく。後ろと前からの余裕を奪う愛撫によって、ルシアンの着ていたシャツを潮で濡らしてしまう。
 きっと、いつものシグムントならすぐに「ごめん」と謝るに違いない。

「ひゃ、ふ……っ……」
「ん、なあに」
「ゆ、ゆび……が、っ」
「うん、気持ちいね」
 
 シグムントの長いまつ毛が震えて、頬を重ねるようにルシアンに助けを求める。薄い腹は何度も痙攣して、気がつけばシグムントの蕾は、拒んだ己の指先を、イザルの指とともに飲み込んでいた。
 薄い腹の内側に、己の指も含めて三本だ。十分に解された中は涎を垂らして、今かいまかと屹立を待ち侘びているようだった。

「イザル」
「確かめてみな」
「いゃあ、あっ! あぁ、アっ」

 細い足がびくんと跳ね上がる。薄い胸が荒い呼吸を繰り返し、涙声まじりの嬌声が上がる。そんな無様を晒すのも、甘やかな肉の仕上がりを確かめる遠慮のない指先のせいであった。
 
「シグムント、もっと見せてくれ」
「どこが気持ちよかったのか、言ってご覧」
「ふ、ぅ、うっ……‼︎」

 もはや快活に笑い、子供のように拗ねるシグムントの面影はどこにもなかった。白い体を真っ赤に染め、虚な瞳のまま性感に身を任せているだけだ。濡れたベットシーツの上に体を投げ出し、二人の雄の好き勝手を許している。
 本当は全身が弛緩して、力を込めればなおのこと身悶えることは分かりきっていたからこその無抵抗であったのだが、その意識も今やない。
 己の情けない姿を前に、犬猫を愛でるような手つきで愛される喜びを知って仕舞えば、もはやなけなしの雄の矜持は風前の灯であった。

「……シグムント」
「ぃ、いぁ、う……、も、もう、ゃ、め」
「ああ、やめてやる。あとはただ、馬鹿になるだけでいい」
「ひぅ、ぅ、ン……っ」

 イザルとルシアンによって、散々に泣かされた。雄なのに、雄に愛でられる喜びを植え付けられたのだ。上等な男二人に見下ろされ、口付け、喰むように頬を啄まれ、そして指を絡め取られて握られる。
 気持ち悪いと親兄弟から遠ざけられたこの体を、二人で求めるように取りあわれる。だからシグムントの頭はなおのことバカになってしまったのだと思う。
 小さな性器から漏れ出るそれが、先程からイザルの性器を濡らしてしまう。しかし、こんな情けない姿を見て、二人が喜ぶことも知っていた。お腹の張り詰めた感覚が徐々に消え、熱を奪われた体が性感を感じるようにゾクリと震える。
 粘着質な音と共に引き抜かれたイザルの指も、解かれたルシアンの拘束も。今やどれも惜しいと思ってしまうくらいには、頭がゆるふわになっていた。
 シグムントは、足の間に進むイザルをなんの抵抗もせずに受け入れた。頭が熱っぽくて、どこもかしこも溶けてしまいそうなほどだ。この二人なら、一人じゃ儘ならぬこの感覚を、どうにかしてくれるとわかっていた。

「可愛い」

 その言葉が、ルシアンのものなのか、それともイザルものなのかは分かりかねた。
 シグムントの目の前で、硬く勃起したイザルの性器がほぐれた蕾へとあてがわれる。肉を押し広げ、割り行ってくる感覚を、シグムントはルシアンの手に縋り付くようにして見つめていた。

「ァ、ま、待って、あ、あ、あ、っ」
「きっ、つ……」
「ぃ、いた、い、ゃ、ゃだ、やめ、ろ、こわ、い……っ」
「怖くねえ、気をやるな。……深呼吸しろ、力を抜け」
「ふ、ん、んぅ、う……っ」
「おいでシグムント、すがっていい」

 気にかけるようなイザルの目がシグムントを捉える。下手くそな呼吸は変わらないが、それでも必死に力を抜いているようだった。そのまなじりの涙を拭おうと、イザルが手を伸ばした時──── 
 
「ルシアン……」

 その手はルシアンによって阻まれた。
 警戒するような眼。何よりも、その瞳の奥には己の気にいりを奪われまいとする、子供じみた色が宿っていた。
 黒色と、銀灰色の視線が交わった。イザルに対して敵意を向ける姿に、思わず舌打ちが漏れる。しかし、その腕の中にはシグムントがいた。イザルと繋がったばかりの薄い体は、必死で力を抜こうと努力していた。
 ぎゅうぎゅうに絞られる熱い胎内の中、イザルは再びシグムントの腰を掴み直すと、ゆっくりと性器を腹の奥まで挿入する。

「っ、は……、」
「ひぅ、ぁっ……」

 とろめく肉の奥に、小さな入り口があった。性器の先端がそこに触れた時、熱い媚肉が痙攣するように性器を締め付け、射精をさせようと絞ってくる。イザルでさえ目の前が明滅するほどの刺激に、シグムントが耐えれるわけもなかった。

「ぁ、ああ、ぁっ……」
「しぐ、気持ちいの」
「る、ぅ、っ……あ、っ、ぁうぅ……っ」
 
 ルシアンの問いかけに答えることもままならない。しかし、その感度は体の熱とともにどんどんと高められているようだった。
 本能のままに体を貪って仕舞えば、おそらく二度目はないだろうことはわかっていた。イザルは体液に濡れたシグムントの薄い腹を撫でた。己の手のひらが大きいわけではない。シグムントの腰が細いのだ。
 腹を撫でる手の内側で、腰を揺らせば性器が位置を示してくる。形のいい臍を親指でくすぐるように撫でれば、結合部から蜜が溢れた。

「ぃ、ぃざ、る……」
「何、……」
「ぅ、……」
「……う?」

 シグムントが、小さな手のひらを伸ばした。誘われるようにそっと身を屈めると、そっと指先が唇に触れる。
 
「う、れし……?」

 伺うような、おずおずとした声色であった。白い肌を真っ赤に上気させたまま、苦しそうに薄い胸を上下させるシグムントが、幼児に問いかけるような柔らかな口調で微笑みかけたのだ。
 イザルはその言葉を耳にした瞬間、目を見開いた。そして、人を殺しそうなほど治安の悪い顔のまま、ゆっくりと顔を薄い胸元に埋める。
 
「んぅ、……、っ」
「はァあ…………」
「シグムント、君は……本当に傾国だな……」
「う……?」

 シグムントの胸元で撃沈した兄へと、ルシアンは可哀想なものを見る目を向けた。黒髪の隙間から見えるイザルの耳は、わかりやすく染まっている。
 この純粋な魔族が、イザルに向けて放った言葉。それは、己の体を差し置いて、イザルを思い気にかけた言葉だ。
 美味しい? 楽しい? 嬉しい? そう言った問いかけは、相手に同じ気持ちを返して欲しいと期待しなければ出てこない言葉でもある。
 シグムントは、無意識のうちにイザルへと期待していたのだ。俺の体で、イザルが喜んでくれたら嬉しいなあ。そんな健気な心の声が、余裕のない
イザルの表情を前にしてついまろび出た。 
 きっとシグムントから見たイザルは、その怖い表情からは読み解けないほどの分子レベルで喜んでいたのだろう。気持ちよくって嬉しいといわんばかりに、シグムントにしかわからない、可愛い顔をしていたのだ。

「しぐ、」
「か、ァい、い……」
「あ?」
「お、れで……気持ちくなる、の……ァ、っ、か、わい、……な、……っ」

 シグムントの小さな手のひらが、薄い胸に顔を埋めたイザルの髪に触れた。優しい声で、心の底から可愛いと言わんばかりに愛でられる。そういう純粋な愛情を向けられたことはないから、イザルはどうしていいのかわからない。
 くそむかつく弟の目の前で、イザルはシグムントの手で辱められている。それでも、そんな状況でも。イザルは小さな手のひらに鼻先を寄せると、ぺしょりと舐めた。まるで野生の獣が心を許すかのような、そんな姿を見せたのだ。

「覚悟しとけよてめえ」
「ヒェ」

 どすの利いた声で、イザルは宣戦布告した。これから弟の目の前で、恥も外聞も捨てて雄になる。誰の目があったっていい、イザルは今。目の前のシグムントに思い知らせねばならないのだから。



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