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静かな夜
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暗闇に紛れるようにして、見えぬ何かが囁きかけてくるかのような、そんな夜。エルマーは寝静まったナナシを置いて、レイガン家の屋根の上であぐらを掻いていた。
脇には、昼間にバルからくすねてきた酒瓶が置かれている。いつもは必ず横にいるナナシがこの場にいないのは、今日の共寝をシューロに譲ったからに他ならない。
本当はすごく嫌だったのだが、ナナシがシューロにくっついて離れなかったのだ。何やらお兄ちゃん風を吹かせているなとは思っていたが、まさかあそこまで感情移入をしているとは思わなかった。
一人で酒を飲むのは好きだが、今宵の酒は少しだけ舌に苦く感じるのも、おそらくそのせいだろう。
「エルマー。」
「んだ、呼んでねえんだけどお。」
「人様の家の屋根でくつろいでおいて、可愛げのないことを言うんじゃない。」
「はは、」
渋い顔をしたレイガンが、エルマーの隣に腰掛ける。どうやら晩酌に付き合ってくれるらしい。エルマーはインベントリから干し肉を取り出すと、バルでくすねた酒と共に差し出した。
似たような体格の男が横並びで、静かに酒を煽る。二人して、言葉には出来ない霞がかった感情が心模様に影を差していた。ただ、その目線は真っ直ぐに海の方へと向いている。
津波から守るかのように、カストール国内の海沿いの居住区は塀で囲まれている。ここからでは、海の全貌を見ることはかなわない。それでも、囁くような波の音はしっかりと聞こえていた。
潮風が、レイガンの青みを帯びた銀髪を擽る。紫の瞳をわずかに伏せると、控えめな口調で宣った。
「……当たり前のことだが、海に住む魔族も営んでいるのだなと思った。」
ポツリと呟いたレイガンの言葉に、エルマーが反応を示す。ちろりと横目でレイガンを見ると、再び海の方へと視線を向けた。その横顔は、何を考えているかわからない。
レイガンは、酒瓶を口に運ぼうとしたまま動きを止め、ゆっくりと持つ手を下ろす。膝に当てた酒瓶の水滴が、穿いていたボトムスの色をじんわりと濃くした。
「ネレイスも、羅頭蛇も、俺は今日まで知らなかった。ましてや、こうしてコミュニケーションが取れるなんて、思いもよらなかった。」
「龍が人になって生まれ変わることができたんだぜ。そんなもん、探せばいくらだって出てくんだろうよ。」
「ああ、……そうだな……。」
エルマーの番いであるナナシは、龍である。だからこそ、シューロの番いが同族のものではないということに関しても、妙な価値観を押し付けるでもなく話を聞くことができた。
レイガンは、その眉を寄せたまま再び酒に口をつける。
そんなに考え事をしながら飲む酒は美味いのかとも思ったが、そもそもエルマーは胃の腑に強化魔法をかけて酔わないようにしている。そんな己が口を挟むのも妙な話かと、エルマーは閉口した。
「目の前で番いを喰われるのを見るのは、きついな。」
「本能って言ってたろ。そいつらの理を理解して番ったんなら、文句は言えねえだろう。」
「お前、それ絶対にシューロの前で言うなよ。」
「どうかな。」
エルマーは、何も考えぬまま相槌を打つかのように返事をした。いつになく読めない感情を顔に貼り付けるその様子は、シューロの話に少しでも引きずられた感情を誤魔化しているようにも見えた。
「明日、やるのか。」
「……ガキに振り回されんほど癪なことはねえ。」
「答えになっていない。まあ、お前が意外と律儀なことは知っている。」
「キモいこと言うなっつの。…ああ。ゴツい男と飲む酒は美味くねえから、俺ぁもう寝る。」
赤毛を雑に掻いたエルマーは、残りの干し肉を口に放り込む。口いっぱいに頬張る様子は、これ以上会話をしないという子供じみた意思表示にも見えた。
レイガンは呆れたようにその背を見つめると、続くように、残りの酒をグビリと煽った。
シューロにナナシを譲ったために、エルマーは今晩一人寝をするのだろう。屋根を軋ませながら降りる赤毛を見送ると、レイガンは溜め息を吐いた。
エルマーには悪いが、レイガンは遠慮せずにユミルと寝るつもりだ。人前では出せない感情の行き場は、ユミルにしか受け止めてもらえない。
己の大切を目の前で奪われたら。レイガンは、一体どうするのだろう。きっと、冷静ではいられぬまま、シューロと同じ行動をするだろうなと思った。
たとえそれが、力量の差が歴然の相手だとしても、きっとレイガンは剣を取るだろう。大きく違うのは、レイガンとユミルは同じ人間で、本能に支配されて、同族と殺し合うようなことはないということ。
誰も、大切な人を目の前で失う目になんてあいたくないだろう。その可能性がある未来を、理解して番ったのだとしても、当たり前のように来ないことを願うだろう。
レイガンは、エルマーのように振る舞うことはできなさそうだ。おそらく、エルマーも腹で溜めている思いはあるだろうが、文句は言えないと切り捨てることはできない。
感情に引きずられるな。切り離して考えなければ、その先は見えてこない。頭ではわかっていても、そういうのは少しだけ苦手だ。
「……青臭い、これは弱みの一つだな。」
少しだけ、参った。ユミルがいなければ、考え方は違ったのだろうか。そんな不毛なことを考えてしまうくらいには、引きずられてしまった。
ゆっくりと、気持ちを落ち着かせるかのように深呼吸をした。それでも、いつものようにユミルの前で振る舞うのは、出来なさそうだった。
体が重いのではない、きっと、宿した魂がシューロを前にして慟哭しているのだ。
狭いベットの上、互いにくっついて眠るシューロとナナシを見下ろすようにして、ニアは蜷局を巻いていた。
「とても嫌だ……。こんなにもニアの情緒に影響するのなら、お前なんて受け入れなければよかった。」
白く、細長い体をいつもよりも縮めながら、ニアは紫の瞳に煩悶の色を乗せていた。その小さな体に、シューロの番いでもある羅頭蛇の、身を引き裂かれるような激情を感じている。
シューロの番いである羅頭蛇、ラトの魂をこの世に縛る未練は、シューロそのものだ。呪いのような本能に縛られる、個で生きることを是とする種族が知った、番いという存在。
「異端の羅頭蛇め、お前はシューロを買い被りすぎだ。愛することが下手くそなら、なんで最初から番ったんだ。」
悲しませる未来が、見えていなかったわけじゃないだろうに。
ニアの言葉は、ラトの独白のようにも聞こえた。紫の瞳からポロポロと涙を零す。こんなに忙しない感情を覚えたのも、全部この二人のせいだ。ニアの体を満たす泉が、悲しみの色を濃くしている。
ラトは、シューロがこれ以上戦おうとするのを拒んでいる。そのきっかけを作ってしまった、己の本能を嘆いている。
「愚か者、ニアは、お前のことをそう評価するぞ。お前がこの子を弱くした、シューロはもう止められない、今この子を否定したら、きっと堕ちてしまう。止められないんだよラト、死んだものが生きているものに口を出すことは許されない。」
お前には、全てを見届ける責任というものがある。ニアは己の身を擦るようにして蜷局を解くと、その長い体でベットを滑るようにしてシューロの側に近寄った。
「お前もこの子も、なんて不器用に生きるんだ。」
陸だから生きづらいとか、そんな理由で駄々をこねるのなら可愛げがあるのに。ラトもシューロも、直情すぎてゆとりがない。なんで頑張るんだ、なんで必死になるんだ。二人して生き急いで、結末へ向かうには早すぎるだろう。
ニアは神様だから、平等でなくてはいけないのに。それができないから、今でも末端のままなのだ。もし、ニアが不器用なのを知って頼ってきたのなら、馬鹿にするなと丸呑みにしてやったのに。
「私も大概に愚か者だなー。ああいやだ、ああ、……もう、気が滅入って仕方がない。」
シューロのあどけない寝顔を瞳に映したニアは、赤くなった目元をちろりと舐めた。その身をシューロの枕元に落ち着かせると、再び蜷局を巻き直す。
瞼を閉じようとして、再び鎌首をもたげる。やはり、今宵は眠れそうにない。ニアはその紫の瞳にシューロを映すと、何も言わずに寝顔を見つめていた。夜が明け切るまで、穏やかな寝息を漏らすシューロの様子を、目に焼き付けるかのように。
海の向こうから、ゆっくりと太陽が姿を現した。燃えるような朝焼けに空が染まるまでの十分間。その、僅かな時間だけは、空と海の色が重なるように、美しい青が全てを支配する。
紺碧の光が、室内を青で飲み込んでいく。
幻想的なひとときは、誰にも気が付かれることなくゆっくりと過ぎ去っていく。
誰かの悲しみを置き去りにして、時だけが変わらずに流れていくのだ。
脇には、昼間にバルからくすねてきた酒瓶が置かれている。いつもは必ず横にいるナナシがこの場にいないのは、今日の共寝をシューロに譲ったからに他ならない。
本当はすごく嫌だったのだが、ナナシがシューロにくっついて離れなかったのだ。何やらお兄ちゃん風を吹かせているなとは思っていたが、まさかあそこまで感情移入をしているとは思わなかった。
一人で酒を飲むのは好きだが、今宵の酒は少しだけ舌に苦く感じるのも、おそらくそのせいだろう。
「エルマー。」
「んだ、呼んでねえんだけどお。」
「人様の家の屋根でくつろいでおいて、可愛げのないことを言うんじゃない。」
「はは、」
渋い顔をしたレイガンが、エルマーの隣に腰掛ける。どうやら晩酌に付き合ってくれるらしい。エルマーはインベントリから干し肉を取り出すと、バルでくすねた酒と共に差し出した。
似たような体格の男が横並びで、静かに酒を煽る。二人して、言葉には出来ない霞がかった感情が心模様に影を差していた。ただ、その目線は真っ直ぐに海の方へと向いている。
津波から守るかのように、カストール国内の海沿いの居住区は塀で囲まれている。ここからでは、海の全貌を見ることはかなわない。それでも、囁くような波の音はしっかりと聞こえていた。
潮風が、レイガンの青みを帯びた銀髪を擽る。紫の瞳をわずかに伏せると、控えめな口調で宣った。
「……当たり前のことだが、海に住む魔族も営んでいるのだなと思った。」
ポツリと呟いたレイガンの言葉に、エルマーが反応を示す。ちろりと横目でレイガンを見ると、再び海の方へと視線を向けた。その横顔は、何を考えているかわからない。
レイガンは、酒瓶を口に運ぼうとしたまま動きを止め、ゆっくりと持つ手を下ろす。膝に当てた酒瓶の水滴が、穿いていたボトムスの色をじんわりと濃くした。
「ネレイスも、羅頭蛇も、俺は今日まで知らなかった。ましてや、こうしてコミュニケーションが取れるなんて、思いもよらなかった。」
「龍が人になって生まれ変わることができたんだぜ。そんなもん、探せばいくらだって出てくんだろうよ。」
「ああ、……そうだな……。」
エルマーの番いであるナナシは、龍である。だからこそ、シューロの番いが同族のものではないということに関しても、妙な価値観を押し付けるでもなく話を聞くことができた。
レイガンは、その眉を寄せたまま再び酒に口をつける。
そんなに考え事をしながら飲む酒は美味いのかとも思ったが、そもそもエルマーは胃の腑に強化魔法をかけて酔わないようにしている。そんな己が口を挟むのも妙な話かと、エルマーは閉口した。
「目の前で番いを喰われるのを見るのは、きついな。」
「本能って言ってたろ。そいつらの理を理解して番ったんなら、文句は言えねえだろう。」
「お前、それ絶対にシューロの前で言うなよ。」
「どうかな。」
エルマーは、何も考えぬまま相槌を打つかのように返事をした。いつになく読めない感情を顔に貼り付けるその様子は、シューロの話に少しでも引きずられた感情を誤魔化しているようにも見えた。
「明日、やるのか。」
「……ガキに振り回されんほど癪なことはねえ。」
「答えになっていない。まあ、お前が意外と律儀なことは知っている。」
「キモいこと言うなっつの。…ああ。ゴツい男と飲む酒は美味くねえから、俺ぁもう寝る。」
赤毛を雑に掻いたエルマーは、残りの干し肉を口に放り込む。口いっぱいに頬張る様子は、これ以上会話をしないという子供じみた意思表示にも見えた。
レイガンは呆れたようにその背を見つめると、続くように、残りの酒をグビリと煽った。
シューロにナナシを譲ったために、エルマーは今晩一人寝をするのだろう。屋根を軋ませながら降りる赤毛を見送ると、レイガンは溜め息を吐いた。
エルマーには悪いが、レイガンは遠慮せずにユミルと寝るつもりだ。人前では出せない感情の行き場は、ユミルにしか受け止めてもらえない。
己の大切を目の前で奪われたら。レイガンは、一体どうするのだろう。きっと、冷静ではいられぬまま、シューロと同じ行動をするだろうなと思った。
たとえそれが、力量の差が歴然の相手だとしても、きっとレイガンは剣を取るだろう。大きく違うのは、レイガンとユミルは同じ人間で、本能に支配されて、同族と殺し合うようなことはないということ。
誰も、大切な人を目の前で失う目になんてあいたくないだろう。その可能性がある未来を、理解して番ったのだとしても、当たり前のように来ないことを願うだろう。
レイガンは、エルマーのように振る舞うことはできなさそうだ。おそらく、エルマーも腹で溜めている思いはあるだろうが、文句は言えないと切り捨てることはできない。
感情に引きずられるな。切り離して考えなければ、その先は見えてこない。頭ではわかっていても、そういうのは少しだけ苦手だ。
「……青臭い、これは弱みの一つだな。」
少しだけ、参った。ユミルがいなければ、考え方は違ったのだろうか。そんな不毛なことを考えてしまうくらいには、引きずられてしまった。
ゆっくりと、気持ちを落ち着かせるかのように深呼吸をした。それでも、いつものようにユミルの前で振る舞うのは、出来なさそうだった。
体が重いのではない、きっと、宿した魂がシューロを前にして慟哭しているのだ。
狭いベットの上、互いにくっついて眠るシューロとナナシを見下ろすようにして、ニアは蜷局を巻いていた。
「とても嫌だ……。こんなにもニアの情緒に影響するのなら、お前なんて受け入れなければよかった。」
白く、細長い体をいつもよりも縮めながら、ニアは紫の瞳に煩悶の色を乗せていた。その小さな体に、シューロの番いでもある羅頭蛇の、身を引き裂かれるような激情を感じている。
シューロの番いである羅頭蛇、ラトの魂をこの世に縛る未練は、シューロそのものだ。呪いのような本能に縛られる、個で生きることを是とする種族が知った、番いという存在。
「異端の羅頭蛇め、お前はシューロを買い被りすぎだ。愛することが下手くそなら、なんで最初から番ったんだ。」
悲しませる未来が、見えていなかったわけじゃないだろうに。
ニアの言葉は、ラトの独白のようにも聞こえた。紫の瞳からポロポロと涙を零す。こんなに忙しない感情を覚えたのも、全部この二人のせいだ。ニアの体を満たす泉が、悲しみの色を濃くしている。
ラトは、シューロがこれ以上戦おうとするのを拒んでいる。そのきっかけを作ってしまった、己の本能を嘆いている。
「愚か者、ニアは、お前のことをそう評価するぞ。お前がこの子を弱くした、シューロはもう止められない、今この子を否定したら、きっと堕ちてしまう。止められないんだよラト、死んだものが生きているものに口を出すことは許されない。」
お前には、全てを見届ける責任というものがある。ニアは己の身を擦るようにして蜷局を解くと、その長い体でベットを滑るようにしてシューロの側に近寄った。
「お前もこの子も、なんて不器用に生きるんだ。」
陸だから生きづらいとか、そんな理由で駄々をこねるのなら可愛げがあるのに。ラトもシューロも、直情すぎてゆとりがない。なんで頑張るんだ、なんで必死になるんだ。二人して生き急いで、結末へ向かうには早すぎるだろう。
ニアは神様だから、平等でなくてはいけないのに。それができないから、今でも末端のままなのだ。もし、ニアが不器用なのを知って頼ってきたのなら、馬鹿にするなと丸呑みにしてやったのに。
「私も大概に愚か者だなー。ああいやだ、ああ、……もう、気が滅入って仕方がない。」
シューロのあどけない寝顔を瞳に映したニアは、赤くなった目元をちろりと舐めた。その身をシューロの枕元に落ち着かせると、再び蜷局を巻き直す。
瞼を閉じようとして、再び鎌首をもたげる。やはり、今宵は眠れそうにない。ニアはその紫の瞳にシューロを映すと、何も言わずに寝顔を見つめていた。夜が明け切るまで、穏やかな寝息を漏らすシューロの様子を、目に焼き付けるかのように。
海の向こうから、ゆっくりと太陽が姿を現した。燃えるような朝焼けに空が染まるまでの十分間。その、僅かな時間だけは、空と海の色が重なるように、美しい青が全てを支配する。
紺碧の光が、室内を青で飲み込んでいく。
幻想的なひとときは、誰にも気が付かれることなくゆっくりと過ぎ去っていく。
誰かの悲しみを置き去りにして、時だけが変わらずに流れていくのだ。
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