2 / 53
非日常のきっかけ
しおりを挟む
にゃあにゃあと鳴く海鳥の声が聞こえる。波に攫われては、押し戻される石英混じりの白い砂粒が、キラキラと反射した。
抜けるような青さを誇る空と、エメラルドを溶かしたかのような美しい海が自慢のリゾート地、カストール。
潮騒の音がなんとも耳心地良い、快晴の空の下。先日結婚式を挙げたばかりのレイガンは、清々しさとは程遠い死んだ目をして日差しを睨みつけていた。
「……エルマーの奴め。」
絵に描いたような楽園的な風景に、似つかわしくない重々しい響きを持ったレイガンの言葉は、静かな波の音に溶けずに残る。
レイガンが、なぜこんなところで悪態をついているか。ことの発端は数時間前に遡る。
「軍資金が心もとない?お前、結構貯め込んでいたろう。子供も生まれるのに、一体いつ散財した。」
「散財したわけじゃねえよ。金だってまだある。けど家買うってなったら貯蓄が減るだろう。」
レイガンの新妻でもあり、エルマーの幼馴染であるユミルの家に押しかけたエルマーは、開口一番に金が無いと宣った。
曰く、ナナシとの新居を構えるにあたり、安心して出産に臨めるように誰からも侵されない環境作りをしたいのだそう。
「アロンダートに言って、家の防御にオート機能つけてもらうんだあ。手持ちの素材全部渡したし、したら換金できんもの鄙びた草くらいしか残んなくてよお。」
「全部……、というか、要塞にでも住むつもりかお前は……」
「雌に安心して産んでもらうんだ、こんくらいは普通だろう。」
エルマーの背後で、ナナシがユミルから読み書きを教わっていた。生まれてくる子供に、教えてあげられるようになりたいらしい。
「える、まー。んと、」
「エルマー、んで、この文字が、意思表示に使われる単語。教えたやつ。」
「い、い、……いいか、……かげんにしろ!」
「そうそうあってる!」
「待てユミル、なんかすげえ不穏な単語教えてねえ!?」
不穏なやりとりに、ギョッとした顔でエルマーが振り向く。おっとりとしたナナシからは到底出てこないような語彙に、さすがのエルマーも聞き捨てならなかったらしい。
「おいエルマー、」
「何言ってんのエルマー。ナナシがイエスマンだからって、何しても許されると思うなよ。僕はナナシにノーと言える大人になってもらいたいんだから。」
「いえすまんってなあに?」
「ナナシがイエスって言ってんだから、いやじゃねえってこったろう!新婚夫婦の性生活に口挟むんじゃねえ!」
「せいせいかつってなあに?」
「……ナナシ、後でまとめて説明してやるから、とりあえずこちらの話に戻るように言ってくれ。」
「はあい。」
頭が痛そうに、眉間を揉む。毎度のことながら、幼馴染二人が揃うとナナシの教育方針で一悶着するのはセオリーらしい。ナナシは、ちょこちょことエルマーの元に向かうと、なんとものんびりとした口調で、いいかげんにしろと宣った。
そこから、妙な悲鳴を上げて崩れ落ちたエルマーに再起動してもらうのに数十分を要し、ことの顛末はナナシが辿々しく説明する羽目になった。
「ナナシ、頑張れ!できるママのお話の仕方は教えたよね、まずは結果から言って、後からその過程、だよ!」
「わかた、がんばう!」
ユミルに励まされ、ふんす!と意気込んでいるナナシのお膝の上で、エルマーが顔を埋めて打ちひしがれている。レイガンは呆れたような目でその光景を眺めると、ナナシが逡巡するように少しだけ黙った後、こくりと頷いて、口を開いた。
「じゅ、じゅ、じゅちゅ、するした!」
大きなお耳をまっすぐにたて、頬を染めながらナナシが意気込みを語るかのように言う。小書文字が少しでも着くと、余計に辿々しくなるのはご愛嬌である。
「じゅ?」
「えると。レイガン、ふたりでわーーってする!える、もうぎるどでじゅちゅおわた、だから、ユミルはナナシとおるすらんするしてだって、えるがいってたよう!」
「ギルドでじゅちゅするした?」
「ギルドで授乳とか言ったか。」
「うるっさいエルマー。そんなことナナシは言ってない!」
「イッテェ!!殴んなチビ!!!」
ぱこん。ユミルが水を差すなと言って、エルマーを殴った。エルマーはというと、殴られた頭を労わるように撫でながら、むくりとナナシのお膝から顔を上げる。
耳が呪われているのかと心配になる程、曲解することのあるこの男は、頑張って説明をしたナナシの頭を撫でると、渋い顔をするレイガンに向けて言ったのだ。
「海上での魔物の討伐、お前も巻き添えで。」
「やっぱりかクソが!!」
ナナシよりもわかりやすく、かつ端的に宣ったエルマーは、まるでさも当たり前かのように堂々と言う。そうだ、ヒュドラの時だってそうだったのだ。いや、あれはこちらも金が必要だったから違ったんだっけか。そんなことを思いながら、どこかで致し方がないと思っている時点で負けも負けである。
結婚して、家庭に入ったからといって、元来の気質は変わらないのだ。レイガンだって、戦いは嫌いじゃない。むしろ好きである。服の中に仕込んである袋の中に、いまだにニアをしまい込んでるくらいだ。まあ、家の中にいる時は好きなようにさせてはいるが。
「はああ!?僕の旦那勝手に参加させんのお!?こちとら新婚なんですけどぉ!!」
「ユミル、ナナシとおるすらん、するのやだなのう?」
「ウッ」
「おい、簡単に懐柔されるな。そこまでがエルマーの策略だぞ。」
ユミルがナナシに甘いことなんて、とっくにバレている。自分より背が低い相手が少なすぎて、ついユミルはお兄ちゃん風を吹かせて可愛がってしまうのだ。そこをエルマーに利用されているとも気づかずに。
「まあ兎にも角にもだ。しばらく新婚生活はお預けだあ。俺ら旦那は出稼ぎしてくっからよろしくぅ。」
「おい、事後報告だけはやめろとあれほど!!!」
回想終了。それがことの発端であった。
エルマーからは、カストールの漁師町のようなところまで行くからと言われて、その後すぐに支度をする羽目になった。体のいい託児所扱いをされている気がすると宣っていたユミルも、ナナシと共にお留守番をするのに特に文句はないらしい。本人も行きたがってはいたが、ナナシがユミルとおべんきょするしたい。などとペン片手におねだりをされたらイチコロであった。
「実際に聴き込みに行くとは言っても、こんな真っ昼間に漁師なんかいるのか。」
太陽がレイガンを照らす。とんでもなく猛暑である。今日突然戦闘が始まるでもないだろうと、暑さに負けて着ていた装備は腰の青龍刀を除いてしまい込んだ。カストールに来てからのレイガンは袖のない詰襟の服を着て、鍛えられた腕を晒している。ガントレットを装備していた部分は生傷が絶えないせいで見栄えは良くないが、戦うものの体つきであることは誰から見ても一目瞭然であった。
「ニア、悪いが外気を遮断してくれないか。暑くてかなわない。」
あまりにも無理。そんなことを思ってしまうくらい暑いのだ。つい馴染みの水の神であるニアにお願いをする。これでも我慢した方である。少なくとも、エルマーがクソあっちいから着替えてくると言ったっきり、戻ってこない一時間ほどは耐えたつもりだ。マジで、あいつは一体どこに行ったのか。また一つ、レイガンのこめかみに青筋が立った。
「……ニア、寝てるのか?」
いつもなら、間延びした声で了承してくれる、レイガンの相棒が反応を返さない。胸元に手を添えて、服の中の存在を確かめる。いつもそこにいる筈の感触がないとわかると、レイガンは口を噤んだ。
顔を上げる。白い砂浜に、楽園感を醸し出すのには適している大きな椰子と、色とりどりの南国の花。蒸し暑い気候、肌を撫でる潮風。そして、なによりビーチには、きっとバカンスに来たであろう男どもの水着姿、しかもここら一帯は漁師町だというから、屈強な男が揃っているに違いない。レイガンの頭の中で、まさかが浮かんだ。
「……あいつまで男を漁りに行ったわけじゃないだろうな。」
ワナワナと震えるレイガンの拳が全てを物語る。水の神であるニアの変態的な男好きは今に始まったことではないのだ。頭の中で、よりどりみどりだあ、と呑気にはしゃいでいる声が、容易に脳内で再生された。
ふざけるな。なんで俺がこんな目に遭わなくてはいけない。レイガンは、静かに苛立ちを見せると、全ての元凶である一向に帰ってこないエルマーに怒りの矛先が向いた。
「いい加減にしろよエルマーーーーーー!!!!!!」
青い空の下、熱い砂浜の上で待ちぼうけを食らっていたレイガンの怒りの咆哮が空に響く。羽休めをしていた海鳥たちは、よほど驚いたらしい。にゃあにゃあと抗議をするかのように、鳴きながら飛びたっていった。
抜けるような青さを誇る空と、エメラルドを溶かしたかのような美しい海が自慢のリゾート地、カストール。
潮騒の音がなんとも耳心地良い、快晴の空の下。先日結婚式を挙げたばかりのレイガンは、清々しさとは程遠い死んだ目をして日差しを睨みつけていた。
「……エルマーの奴め。」
絵に描いたような楽園的な風景に、似つかわしくない重々しい響きを持ったレイガンの言葉は、静かな波の音に溶けずに残る。
レイガンが、なぜこんなところで悪態をついているか。ことの発端は数時間前に遡る。
「軍資金が心もとない?お前、結構貯め込んでいたろう。子供も生まれるのに、一体いつ散財した。」
「散財したわけじゃねえよ。金だってまだある。けど家買うってなったら貯蓄が減るだろう。」
レイガンの新妻でもあり、エルマーの幼馴染であるユミルの家に押しかけたエルマーは、開口一番に金が無いと宣った。
曰く、ナナシとの新居を構えるにあたり、安心して出産に臨めるように誰からも侵されない環境作りをしたいのだそう。
「アロンダートに言って、家の防御にオート機能つけてもらうんだあ。手持ちの素材全部渡したし、したら換金できんもの鄙びた草くらいしか残んなくてよお。」
「全部……、というか、要塞にでも住むつもりかお前は……」
「雌に安心して産んでもらうんだ、こんくらいは普通だろう。」
エルマーの背後で、ナナシがユミルから読み書きを教わっていた。生まれてくる子供に、教えてあげられるようになりたいらしい。
「える、まー。んと、」
「エルマー、んで、この文字が、意思表示に使われる単語。教えたやつ。」
「い、い、……いいか、……かげんにしろ!」
「そうそうあってる!」
「待てユミル、なんかすげえ不穏な単語教えてねえ!?」
不穏なやりとりに、ギョッとした顔でエルマーが振り向く。おっとりとしたナナシからは到底出てこないような語彙に、さすがのエルマーも聞き捨てならなかったらしい。
「おいエルマー、」
「何言ってんのエルマー。ナナシがイエスマンだからって、何しても許されると思うなよ。僕はナナシにノーと言える大人になってもらいたいんだから。」
「いえすまんってなあに?」
「ナナシがイエスって言ってんだから、いやじゃねえってこったろう!新婚夫婦の性生活に口挟むんじゃねえ!」
「せいせいかつってなあに?」
「……ナナシ、後でまとめて説明してやるから、とりあえずこちらの話に戻るように言ってくれ。」
「はあい。」
頭が痛そうに、眉間を揉む。毎度のことながら、幼馴染二人が揃うとナナシの教育方針で一悶着するのはセオリーらしい。ナナシは、ちょこちょことエルマーの元に向かうと、なんとものんびりとした口調で、いいかげんにしろと宣った。
そこから、妙な悲鳴を上げて崩れ落ちたエルマーに再起動してもらうのに数十分を要し、ことの顛末はナナシが辿々しく説明する羽目になった。
「ナナシ、頑張れ!できるママのお話の仕方は教えたよね、まずは結果から言って、後からその過程、だよ!」
「わかた、がんばう!」
ユミルに励まされ、ふんす!と意気込んでいるナナシのお膝の上で、エルマーが顔を埋めて打ちひしがれている。レイガンは呆れたような目でその光景を眺めると、ナナシが逡巡するように少しだけ黙った後、こくりと頷いて、口を開いた。
「じゅ、じゅ、じゅちゅ、するした!」
大きなお耳をまっすぐにたて、頬を染めながらナナシが意気込みを語るかのように言う。小書文字が少しでも着くと、余計に辿々しくなるのはご愛嬌である。
「じゅ?」
「えると。レイガン、ふたりでわーーってする!える、もうぎるどでじゅちゅおわた、だから、ユミルはナナシとおるすらんするしてだって、えるがいってたよう!」
「ギルドでじゅちゅするした?」
「ギルドで授乳とか言ったか。」
「うるっさいエルマー。そんなことナナシは言ってない!」
「イッテェ!!殴んなチビ!!!」
ぱこん。ユミルが水を差すなと言って、エルマーを殴った。エルマーはというと、殴られた頭を労わるように撫でながら、むくりとナナシのお膝から顔を上げる。
耳が呪われているのかと心配になる程、曲解することのあるこの男は、頑張って説明をしたナナシの頭を撫でると、渋い顔をするレイガンに向けて言ったのだ。
「海上での魔物の討伐、お前も巻き添えで。」
「やっぱりかクソが!!」
ナナシよりもわかりやすく、かつ端的に宣ったエルマーは、まるでさも当たり前かのように堂々と言う。そうだ、ヒュドラの時だってそうだったのだ。いや、あれはこちらも金が必要だったから違ったんだっけか。そんなことを思いながら、どこかで致し方がないと思っている時点で負けも負けである。
結婚して、家庭に入ったからといって、元来の気質は変わらないのだ。レイガンだって、戦いは嫌いじゃない。むしろ好きである。服の中に仕込んである袋の中に、いまだにニアをしまい込んでるくらいだ。まあ、家の中にいる時は好きなようにさせてはいるが。
「はああ!?僕の旦那勝手に参加させんのお!?こちとら新婚なんですけどぉ!!」
「ユミル、ナナシとおるすらん、するのやだなのう?」
「ウッ」
「おい、簡単に懐柔されるな。そこまでがエルマーの策略だぞ。」
ユミルがナナシに甘いことなんて、とっくにバレている。自分より背が低い相手が少なすぎて、ついユミルはお兄ちゃん風を吹かせて可愛がってしまうのだ。そこをエルマーに利用されているとも気づかずに。
「まあ兎にも角にもだ。しばらく新婚生活はお預けだあ。俺ら旦那は出稼ぎしてくっからよろしくぅ。」
「おい、事後報告だけはやめろとあれほど!!!」
回想終了。それがことの発端であった。
エルマーからは、カストールの漁師町のようなところまで行くからと言われて、その後すぐに支度をする羽目になった。体のいい託児所扱いをされている気がすると宣っていたユミルも、ナナシと共にお留守番をするのに特に文句はないらしい。本人も行きたがってはいたが、ナナシがユミルとおべんきょするしたい。などとペン片手におねだりをされたらイチコロであった。
「実際に聴き込みに行くとは言っても、こんな真っ昼間に漁師なんかいるのか。」
太陽がレイガンを照らす。とんでもなく猛暑である。今日突然戦闘が始まるでもないだろうと、暑さに負けて着ていた装備は腰の青龍刀を除いてしまい込んだ。カストールに来てからのレイガンは袖のない詰襟の服を着て、鍛えられた腕を晒している。ガントレットを装備していた部分は生傷が絶えないせいで見栄えは良くないが、戦うものの体つきであることは誰から見ても一目瞭然であった。
「ニア、悪いが外気を遮断してくれないか。暑くてかなわない。」
あまりにも無理。そんなことを思ってしまうくらい暑いのだ。つい馴染みの水の神であるニアにお願いをする。これでも我慢した方である。少なくとも、エルマーがクソあっちいから着替えてくると言ったっきり、戻ってこない一時間ほどは耐えたつもりだ。マジで、あいつは一体どこに行ったのか。また一つ、レイガンのこめかみに青筋が立った。
「……ニア、寝てるのか?」
いつもなら、間延びした声で了承してくれる、レイガンの相棒が反応を返さない。胸元に手を添えて、服の中の存在を確かめる。いつもそこにいる筈の感触がないとわかると、レイガンは口を噤んだ。
顔を上げる。白い砂浜に、楽園感を醸し出すのには適している大きな椰子と、色とりどりの南国の花。蒸し暑い気候、肌を撫でる潮風。そして、なによりビーチには、きっとバカンスに来たであろう男どもの水着姿、しかもここら一帯は漁師町だというから、屈強な男が揃っているに違いない。レイガンの頭の中で、まさかが浮かんだ。
「……あいつまで男を漁りに行ったわけじゃないだろうな。」
ワナワナと震えるレイガンの拳が全てを物語る。水の神であるニアの変態的な男好きは今に始まったことではないのだ。頭の中で、よりどりみどりだあ、と呑気にはしゃいでいる声が、容易に脳内で再生された。
ふざけるな。なんで俺がこんな目に遭わなくてはいけない。レイガンは、静かに苛立ちを見せると、全ての元凶である一向に帰ってこないエルマーに怒りの矛先が向いた。
「いい加減にしろよエルマーーーーーー!!!!!!」
青い空の下、熱い砂浜の上で待ちぼうけを食らっていたレイガンの怒りの咆哮が空に響く。羽休めをしていた海鳥たちは、よほど驚いたらしい。にゃあにゃあと抗議をするかのように、鳴きながら飛びたっていった。
1
お気に入りに追加
100
あなたにおすすめの小説

侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。
桜月夜
BL
前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。
思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。


婚約者に会いに行ったらば
龍の御寮さん
BL
王都で暮らす婚約者レオンのもとへと会いに行ったミシェル。
そこで見たのは、レオンをお父さんと呼ぶ子供と仲良さそうに並ぶ女性の姿。
ショックでその場を逃げ出したミシェルは――
何とか弁解しようするレオンとなぜか記憶を失ったミシェル。
そこには何やら事件も絡んできて?
傷つけられたミシェルが幸せになるまでのお話です。
十七歳の心模様
須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない…
ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん
柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、
葵は初めての恋に溺れていた。
付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。
告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、
その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。
※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。
【完結・ルート分岐あり】オメガ皇后の死に戻り〜二度と思い通りにはなりません〜
ivy
BL
魔術師の家門に生まれながら能力の発現が遅く家族から虐げられて暮らしていたオメガのアリス。
そんな彼を国王陛下であるルドルフが妻にと望み生活は一変する。
幸せになれると思っていたのに生まれた子供共々ルドルフに殺されたアリスは目が覚めると子供の頃に戻っていた。
もう二度と同じ轍は踏まない。
そう決心したアリスの戦いが始まる。

ポンコツアルファを拾いました。
おもちDX
BL
オメガのほうが優秀な世界。会社を立ち上げたばかりの渚は、しくしく泣いているアルファを拾った。すぐにラットを起こす梨杜は、社員に馬鹿にされながらも渚のそばで一生懸命働く。渚はそんな梨杜が可愛くなってきて……
ポンコツアルファをエリートオメガがヨシヨシする話です。
オメガバースのアルファが『優秀』という部分を、オメガにあげたい!と思いついた世界観。
※特殊設定の現代オメガバースです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる